【元リクが解説】リクルートから転職は難しい?転職先や卒業後も活躍する理由を紹介!
転職先として人気のリクルートですが、実はリクルートから転職する人も多いんです。
今回は、リクルート出身で現役の転職エージェントである私末永が、リクルートからの転職理由や転職先を紹介します。
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リクルートから転職する人のリアルな理由
転職先として人気のリクルートですが、リクルートから転職する人も実は多いです。
確かに、リクルートは企業全体で社員の退職(リクルートでは卒業という)を応援する社風があり、他の日系企業と比べても退職率は高い傾向にあります。
リクルートには3つの雇用形態があり、それぞれの雇用形態により退職する理由は異なります。
今回は雇用形態ごとに、リクルートから転職・卒業する理由を解説します。
正社員(GE職)
正社員(GE職)はGeneral Employeeの略称で、一般的には総合職と呼ばれる職種です。
待遇も他の2つの雇用形態と比べて非常に良いため、GE職に転職したいという人は多いです。
そんなリクルートのGE職から転職する人に多い理由は以下です。
GE職からのよくある転職理由
- リクルートでの経験をもとにキャリアアップしたい
- リクルートの経験をもとに起業したい
- 成果を出せなかった
GE職は優秀な人材が多く、「リクルートで経験を積んで次に進む」と考えている人も少なくありません。
そのため、リクルートで培ったスキルをより専門性の高い企業や大きな事業規模で試したいという人は多いです。
また、リクルートは起業する人が多いというイメージの人もいますが、起業を目指す人は少数派で、あくまで組織の中でより大きな挑戦をしたいという人が多いです。
一方で、そのような環境で周りについていくことができずに、途中でリクルートから転職してしまう人もいます。
リクルートのGE職については下記の記事をご覧ください。
顧客接点職(SE職)
顧客接点職(SE職)はSpecific Employeeの略称で、顧客接点職あるいは地域・職種限定正社員のことです。
GE職とは異なり働く地域や職種が限定されてるため待遇はGE職に劣りますが、市場価値を高めることができる、かつ、正社員ということで人気です。
また、GE職に比べると同じ環境で長く働き続けたいと考える保守的な人が多い傾向です。
そんなリクルートのSE職から転職する人に多い理由は以下です。
SE職からの転職理由
- 扱う商材の幅や深さを変えたい
- 地域や職種を縛られずに挑戦してみたい
- キャリアの天井が見えてしまった
このように、SE職ではリクルートでやり切ったという達成感から、次のステージとして商材や専門性を変えて挑戦したいというポジティブな理由が多いです。
また、営業という枠にとらわれず他の職種にも挑戦したいという人もいます。
一方で、GE職とは異なりキャリアの天井が見えてしまい、給与などの限界が来るのを見据えてというネガティブな転職理由もあります。
リクルートのSE職については下記の記事をご覧ください。
契約社員(KS職)
KS職はリクルートが3年という期限付きで雇用している契約社員のことです。
契約社員とはいうものの、福利厚生などは他の雇用形態と大きな差はなく、学歴・職歴不問で募集しているため、転職先としてねらい目です。
そんなリクルートのKS職から転職する人に多い理由は以下です。
KS職からの転職理由
- 契約期間が満了した
- 契約社員の将来性に懸念が生じた
- 思うように成果を出せなかった
制度上、3年間の期間満了が最大の転職理由ですが、3年間KS職としてやり抜いた人は次のキャリアを探し始めます。
一方で、給与に上限があるため、長期的なキャリアを考えた際により待遇の良い正社員の仕事を探したいと考える人もいます。
また、社内で成果を出せず正社員登用が見込めない場合、期間満了を待たずに転職するケースもあります。
リクルートのKS職については下記の記事をご覧ください。
リクルートからの転職は難しい?活躍できる?
結論、リクルートからの転職は、決して楽ではありませんが、難しくはないです。
もちろん、総合商社や外資系金融などの超一流企業は難しいですが、それ以外で中途採用を積極的に行う企業であれば、きちんと選考対策を行えば転職できる可能性はあります。
元リクというブランドから、多くの企業が一度会ってみようとする傾向は間違いなくあるので、それだけで有利に働くことは多いです。
しかし、その分期待値も高いため候補者の実力はかなりシビアに判断されます。
近年は人材も多様化しており、元リクだから優秀という見方はされなくなっています。

末永

リクルートからの転職を考える際は、内定まではうまくいくけど転職後に苦戦するケースがあります。
なぜなら、リクルートでは、営業手法や商品などの仕組みが整備されており、かつ、自由に裁量を持って働くことができます。
その環境に慣れていると、ルールで縛られ裁量のない日系大手企業(JTC)や、逆に仕組みが何もないベンチャー企業に行った際に、パフォーマンスを発揮できないことがあります。
大切なのは、「リクルートから転職できるか」ではなく、「リクルートから転職して活躍できるか」ということを念頭に転職活動を行うことです。
この記事を読んでいる人には「リクルートに転職してステップアップしたい」という思いの人もいると思います。
そのような人は、すべらないキャリアエージェントをご利用ください。
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そのため、リクルートへの転職支援はもちろん、リクルートに転職した後のキャリアパスまで面談の中で一緒に作ることができますよ。
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リクルートへの転職を考えている人は、ぜひこちらの記事を読んでみてください。
リクルートからの転職先
リクルートからの転職先は非常に幅広いですが、雇用形態によって傾向が分かれます。
ここでは、GE職の場合とSE・KS職の場合に分けて、それぞれがどのような企業に転職するのか解説していきます。
GE職
GE職の転職先の選択肢は非常に幅広く、個人の志向によって様々ですが、コンサルや大手事業会社にも転職することができます。
具体的な転職先としては次のような企業があります。
GE職の転職先
- マッキンゼー
- ボストン・コンサルティング
- アクセンチュア
- ベイカレントコンサルティング
- pwcコンサルティング
- NTTデータ
- 楽天グループ
- ANA
- サイバーエージェント
- レバレジーズ
- メルカリ
- 電通
- 博報堂
ここに挙げた企業を見ても分かるように、リクルートのGE職の転職先は、非常に幅広いためどの企業に行く人が多いなどという傾向などもありません。
多いのは営業職や企画職などですが、リクルートで人材系のCA(キャリアアドバイザー)にはクライアント先の大手企業の人事になる人もいました。
また、GoogleをはじめとするGAFAにも、親和性が高い広告営業経験者であれば、リクルートから転職する人はいます。
一方で、新卒至上主義の伝統が残る総合商社などには、リクルートから転職する人は少ない傾向です。
SE職・KS職
SE職・KS職の転職先の傾向としては、基本的には営業職としてのキャリアアップが中心です。
中でも、リクルートで扱っていた商材(広告、人材など)と親和性の高い業界が人気があります。
具体的には以下のような転職先があります。
SE職・KS職の転職先
- Sansan
- freee
- マネーフォワード
- セプテーニ
- サイバーエージェント
- グリー
- ログラス
- SmartHR
- プレイド
このようなベンチャー~メガベンチャーの営業職に転職する人が多いです。
特に、ホットペッパービューティーやゼクシィの広告営業経験者は、サイバーエージェントなどに転職する傾向があります。
もちろん、リクルートで優秀な成績を残した人の中には、日系大手企業や外資のセールスに転職する人も一定数います。
リクルート出身者が卒業後も活躍する理由
リクルート卒業者が様々な業界で活躍している理由は、仕事に取り組む中で関わるビジネスに精通していくからです。
リクルートは総合情報企業という位置付けで幅広いビジネス領域をカバーしています。
具体的には以下のようなものです。
- 仕事
- 住宅
- ビジネス支援
- 結婚
- 進学・教育
- 自動車
- 旅行
- グルメ
- 美容
- 生活・地域
リクルートは、上記のような複数の事業を展開することで、リクルートのグループ会社がシナジーを生み、事業を軌道に乗せることができています。
リクルートの社員は、これらの分野の情報を集め、成果を上げることで自分のスキルや経験を高めています。
結果的にリクルート卒業者は様々なビジネスに転身しても活躍することができるのです。
リクルートの事業内容についてはこちらの記事をご覧ください。
リクルートからの転職で評価されるスキル・経験
リクルートから転職した人は、今も日本中・世界中で活躍しています。
そのような人たちは、いったいどのような点を評価されているのでしょうか。
ここでは、リクルートからの転職で評価されるスキル・経験を3つ紹介します。
自分事として考える力
リクルート出身者は、職種を問わず圧倒的当事者意識を高く評価されます。
これは単なる主体性ではなく、担当する事業や業務を自分事として捉え、課題を自ら発見しにいく姿勢のことです。
リクルートから転職する人は、指示を待つのではなく、どうすればもっと良くなるかを常に考え、周囲を巻き込みながら実行に移すことが習慣化されています。
この自分事として考える力は、多くの企業がリクルート出身者に求める再現性の高いスキルです。
目標達成力
リクルートでは高い目標を設定し、それを何としてでも達成することが徹底されているため、目標達成力も評価されます。
リクルートから転職する人には目標と現状のギャップ(Will-Can-Must)を把握し、その差を埋めるための具体的なアクションに落とし込む思考が徹底されています。
このスキルは、事業成長を牽引したいベンチャー企業や成果にこだわる営業組織から評価されやすいです。
言語化・構造化能力
リクルートでは「お前はどう思う?」と常に問われるため、自分の考えを論理的に言語化・構造化する能力が鍛えられています。
これにより、上司への報告やクライアントへの提案において説得力の高いコミュニケーションができます。
この能力は、複雑な状況を整理し関係者に分かりやすく伝達する必要がある企画職や将来のマネジメント候補として特に高く評価されます。
この他にも、論理的思考力やコミュニケーションスキルなど、リクルート出身者が評価されるスキルは多いです。
私も元リクルートとして働く中で、これらのスキルを評価してもらえました。

末永

リクルートから転職を考えている人は能力値は高いのですが、逆にその能力の高さに驕ってしまい、十分な対策をしなかったために転職失敗したという人が実は多いです。
転職において経歴はもちろん必要ですが、経歴以上にカルチャーマッチしているかなどの要素が重視されます。
そのため、カルチャーマッチしていることを面接官に示せないと、実力があっても採用されることはないのです。
自身と企業がマッチしていることを示すには自己分析を行い、自身の考えを言語化する練習が必要です。
すべらないキャリアエージェントでは、10時間にもわたる自己分析を通して、利用者様と企業がカルチャーマッチしていると面接で伝えるためのお手伝いをいたします。
元リクルートの私末永を筆頭に、リクルートからの転職支援経験が豊富なCAが多数在籍しているので、ぜひすべらないキャリアエージェントにご相談ください。
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リクルートの卒業制度
リクルートへの転職を検討している人の中にはリクルートの卒業制度に魅力を感じている人もいるのではないでしょうか。
ここでは、リクルートの二つの卒業制度について解説します。最近改訂された制度もあるので、最新情報が気になる人はコーポレートサイトをご覧ください。
退職金制度
リクルートは、他の企業と比べて早期退職者が多く、定年まで勤め上げるという文化がありません。むしろ、独立や転職などのキャリアアップを奨励しています。
そのための支援も豊富なんです。その代表格がご紹介する退職金制度です。
2021年のグループ統合を機に一部改変されましたが、現在は下記のような体系で退職金が支払われているようです。
勤続年数 | 退職金 |
---|---|
6ヶ月以上〜1年6ヶ月未満 | 20万円 |
1年6ヶ月以上〜3年6ヶ月未満 | 40万円 |
3年6ヶ月以上〜 | 100万円 |
過去の上限金額をご存知の人であれば少なく感じるかもしれませんが、勤続半年で退職金が発生するのはとても珍しいですよね。
フロンティア制度・ニューフロンティア制度
フロンティア制度・ニューフロンティア制度は2021年の統合を機に廃止になってしまった制度ですが、リクルートの文化をよく表していたのでご紹介します。
フロンティア制度は、新卒入社勤続6年以上の社員(中途入社は5年以上)に対して、年収1年分が退職金として支給されていた制度です。
ニューフロンティア制度は、一定の年齢に達した人に退職金を上乗せするという制度で、35歳から、3年ごとに退職金が750万〜1500万円の幅で加算されるという仕組みでした。年齢的な節目で転職を後押しする狙いがあったようです。
リクルートの退職金制度は改悪された?
リクルートの卒業制度や退職金について調べていると、「改悪」という言葉が目に入ります。上記でご紹介した通り、支給される金額が減ってしまったのは事実なので改悪されたと感じる人がいてもおかしくありません。
ですがリクルートには退職金制度以上の魅力があります。ビジネスのスキルを磨くための成長環境が整っている会社なので、意欲やチャレンジ精神があれば、過去に実績がない人でもその後のキャリアの選択肢を広げることができるんです。
そういった人に特におすすめなのが3年限定契約社員としてリクルートに転職することです。
というのも、リクルートの契約社員はリクルートにあるビジネスに関するノウハウをたっぷり学ぶことができるからなんです。
実際に、正社員との待遇の差はほとんどなく、学歴や過去の経歴を不問でチャレンジすることができるので、リクルートを卒業した後のキャリアのことを真剣に考えるなら、本当におすすめの職種なんです。
また、多くの人が「改悪された」と感じていた退職金ですが、契約社員なら契約満了時に誰でもキャリアアップ支援として100万円が支給されるんです。これは正社員の退職金の上限額です。
リクルートを卒業した出身者(元リク社員)
経済新聞やマスコミに出ているリクルートOB(元リク)は実業家だけでなく、政治家・評論家・教育家など様々な業界に数多くいます。そこでリクルートのOB・OGのほんの一部ですが、ご紹介をします。
- くらたまなぶ-創刊男の異名
- 藤原和博-東京都初の民間人校長
- 村井満-5代目Jリーグチェアマン
- 今村岳司-最年少で西宮市議会議員
- 松永真理-iモード生みの親
- 高城幸司-伝説のトップセールスマン
- 近藤麻理恵-世界の片づけコンサルタント
- 田端信太郎-ビジネス系中年YouTuber
リクルートOBの中でもっとも有名なのは、くらたまなぶ氏ではないでしょうか。
アルバイトとしてリクルートの前身の会社に入り、「とらばーゆ」「じゃらん」の創刊に携わりました。新規事業開発室長に出世してからも「ゼクシィ」「ダヴィンチ」といったヒット雑誌の発刊に一役買っています。
在籍20年間に、14もの情報誌創刊に携わったため『創刊男』の異名を取っています。現在は、経営コンサルタントとして活躍しています。
他にも、iモードを企画開発した松永氏も有名です。iPhoneのはるか以前に携帯とネットをつないだ功績はまさに「イノベーション」の代表格です。
その後の松永氏は、バンダイ、MS&ADホールディングス、テルモ、ロート製薬、セイコーエプソンといった著名な企業の社外取締役も務めています。
その他の元リク社員
元リクには本を出版されている方が多く、就活攻略本や転職本、営業向けや自己啓発など様々なジャンルで見かけます。
リクルートエージェントの第1号フェロー社員となり、多数の著書を出版されている海老原嗣生さんや、労働社会学や働き方評論家の常見陽平さんが有名です。
元リク社員という定義とは少し違うかもしれませんが、スポーツ選手で有名な方も元リクです。
以前はリクルートにマラソンクラブが存在しており、名監督・小出義雄さんを率いて、有森裕子さん、高橋尚子さんなどオリンピックメダリストを輩出していました。
他にも、リクルートを卒業した有名人やリクルートに独立する人が多い背景など、以下記事にてご紹介をしています!
リクルートからの転職を成功させる方法
リクルートから転職するのは、決して難しくないです。
しかし、リクルートから転職する人には、転職後先で短期離職をしてしまう人が多いです。
というのも、リクルートでは基盤がしっかりしたサービスの上で裁量をもってできていたことが、転職先で基盤のしっかりしたサービスや裁量のある働き方を失うと、転職までは楽しくできていた仕事も楽しくなくなる・結果が出せなくなってしまうからです。
そのためリクルートからの転職で重要なのは、自己分析を通して自分が譲れない軸を明確にしたうえで、それをかなえることができる企業を選ぶことですが、「そんな企業見つけるのは難しい」という人も多いと思います。

末永

そこでおすすめなのが弊社のすべらないキャリアエージェントです。
すべらないキャリアエージェントでは、10時間の自己分析を通して、リクルートから転職したい人の軸を明確にする支援を行っています。
リクルートから転職した先でも活躍したいという人は、ぜひすべらないキャリアエージェントを利用して見てください。
また、すべらないキャリアエージェントには、リクルートの内部事情に詳しいアドバイザーも多く在籍しています。
今はリクルートで働いていないけど、リクルートで働いて市場価値を高めたいという人も、すべらないキャリアエージェントにご相談ください。
リクルートグループへの転職支援が得意なエージェント
ポイント
- キャリアのプロが膨大な求人の中から最適な1社をご提案します。
- 内定決定率30以上!(業界平均6%)企業情報や転職活動に必要な情報を提供!
- リクルートの面接もう安心!元リクルート社員が徹底分析した対策で内定獲得率UP!
このように、職種によって転職理由は異なりますが、リクルートから転職する人は、ポジティブな理由で転職する人が多いと感じます。