未経験からAIエンジニアになるには?転職方法やロードマップを紹介
本記事では、未経験からAIエンジニアになるにはどうすればいいのか、ロードマップを用いて転職する方法を紹介していきます。
また、AIエンジニアの求人を探すコツやおすすめの転職エージェントも紹介しているので、参考にしてみてください。
すべらない転職が紹介するサービスの一部には広告を含んでおり、当サイトを経由してサービスへの申込みがあった場合には、各企業から支払いを受け取ることがあります。ただし、ユーザーの利益を第一に考え客観的な視点でサービスを評価しており、当サイト内のランキングや商品の評価に関して影響を及ぼすことはございません。
未経験からAIエンジニアになるためのロードマップ
AIエンジニアは、AI(人工知能)の開発やAIを用いたサービスの開発に携わるエンジニアで、未経験から転職を考えている人にも人気の職種です。
ですが、実際にAIエンジニアになるにはどうすればいいのか気になる人もいると思うので、本記事では未経験からAIエンジニアになるためのロードマップを紹介していきます。
末永
スキルを習得してAIエンジニアに転職をする際の流れ
未経験からAIエンジニアを目指す際には、スキルを習得してAIエンジニアに転職をするのが一般的な方法として挙げられます。
そして、実際にスキルを習得してAIエンジニアに転職する際には、以下の流れで進めていくことが多いですね。
STEP1|情報収集をして転職計画を立てる
未経験からAIエンジニアを目指す際には、AIエンジニアに関する情報収集をした上で、学習計画や転職計画を立てていきます。
情報収集では、仕事内容、AI技術を用いてできること、求められる知識・スキル、活躍できる業界・業種といった、基本情報からスキル習得の方法まで、転職に必要な情報を網羅的に集めましょう。
また、転職計画は学習計画も含めて中長期的な目線で作る必要があるため、まずはキャリアプランを立てた上で、具体的な転職計画と学習計画を立てていくと良いですよ。
末永
学習計画を立てる際には、AIエンジニアに必要なスキルを明確にした上で「スキル習得に必要な時間」と「1週間の中で確保できる勉強時間」を考慮して計画を立てていきましょう。
STEP2|AIエンジニアに必要なスキルを習得する
AIにはいくつか分野があり、スキルを習得する時には「網羅的に知識やスキルを磨くケース」と「特定分野に特化した知識とスキルを身につけるケース」があります。
また、勉強方法も「独学」と「プログラミングスクール」の選択肢があり、メリット・デメリットには以下のようなものが挙げられます。
独学のメリット・デメリット
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メリット
-学びたいことを自由に学べる
-自分のペースで学習を進められる
-費用を抑えてスキル習得ができる -
デメリット
-不明点は自分で調べる必要がある
-未経験だと挫折してしまう人もいる
-進捗次第で習得に時間がかかる
プログラミングスクールのメリット・デメリット
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メリット
-未経験からでも効率的に学習できる
-メンターがサポートしてくれるので安心
-転職保証コースで求人も紹介してもらえる -
デメリット
-高額な受講費用が必要になる
-スクールによってサポートの質に差がある
-利用すればスキルが身につくとは限らない
末永
独学とプログラミングスクールで大きな違いがあるため、学習計画を立てる時は、情報収集をしてからどのような方法で学習を進めるか選ぶと良いですよ。
ここから独学とプログラミングスクールのどちらが良いのか判断するために、おすすめの参考書や学習サービス、プログラミングスクールもお伝えします。
参考書や学習サービス、プログラミングスクールにも種類があって、迷ってしまう人も多いので、参考にしてみてください。
AIに関する知識やスキル習得におすすめの参考書
AIエンジニアになるには、AIに関する基礎知識やスキルの習得が必要ですが、参考書を探している人は、以下の書籍を読んでみると良いですよ。
基礎知識の勉強におすすめ
- マンガでわかる人工知能
- いちばんやさしいAI〈人工知能〉超入門
- 一般教養としての人工知能入門
- エンジニアなら知っておきたいAIのキホン 機械学習・統計学・アルゴリズムをやさしく解説
スキル習得におすすめ
- 独学プログラマー Python言語の基本から仕事のやり方まで
- シリコンバレー一流プログラマーが教える Pythonプロフェッショナル大全
- [第3版]Python 機械学習プログラミング
- ゼロから作るDeep Learning ―Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装
参考書にも、基礎知識やAIの歴史に関する情報を載せている書籍やAIに関するプログラミング言語の習得を目指す書籍もありますが、まずは基礎知識を身につけてからスキル習得を目指すと良いですよ。
ただプログラミングスキルを参考書から一人で習得するのが難しそうという人は、学習サービスを活用して勉強を進めていくのがおすすめです。
AIに関する知識やスキル習得におすすめのサービス
AIに関する知識やスキルを習得する場合には、目的に応じて以下のサービスを活用すると、効率的に必要な知識やスキルの理解ができますよ。
基礎知識の勉強におすすめ
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Aidemy(アイデミー)
AIに必要な数学やPythonの入門講座が無料で受講可能。図解やイラスト付きの動画も多くて初心者でもわかりやすい。 -
Schoo
オンライン講義でタイムライン・チャットでのリアクションもでき、質問や意見交換をしながら学習を進めることができる。 -
Udemy
初心者から上級者まで知識レベルに合わせた講座動画あり。プロが講義形式で解説していて本格的な動画も多い。 -
Coursera
スタンフォード大学が提供するオンライン講座。AIの講座も多く、動画は日本語翻訳もあるので、英語がわからなくても学習可能。
スキル習得におすすめ
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Progate
実践を通してプログラミングを学習できる。結果の答え合わせもできるため、間違えた場所もすぐにわかるのも特徴。 -
ドットインストール
3分動画で学習でき、有料プランでは現役のエンジニアへの質問も可能。参加型のプログラミング勉強会でアウトプットも可能。 -
paiza
動画解説がある実践型のプログラミング学習サービスで、3分動画でで学べて、ブラウザ上でコード記述もできる。
AIの基礎を学ぶのに動画の方が勉強しやすい人は基礎知識ならAidemy(アイデミー)やSchoo、応用知識ならUdemyやCourseraで学ぶと良いですよ。
また、AI開発に必要なスキルを身につけたいなら、手を動かしながら学べるProgateやドットインストール、paizaを活用すると未経験でも感覚的にスキル習得ができるのでおすすめです。
AIに関する知識やスキルが学べるプログラミングスクール
AIエンジニアになるために、実践的な知識やスキルを身につけたいのであれば、プログラミングスクールを活用するのもおすすめです。
AIエンジニアに必要な知識やスキルを習得したいなら、以下のスクールから選ぶと良いですよ。
AIエンジニアにおすすめ
上記のサービスは、いずれも多くの未経験者をエンジニアになるためにサポートしてきた実績があるため、安心して利用できます。
また、サービスでコースの学習期間や受講費用、カリキュラムは変わるため、サービスを選ぶ際には、希望することが学べるのかを問い合わせて、詳細を確認をしてから選ぶことが大切です。
末永
プログラミングスクールでは、AI中心に学ぶコースを用意しているサービスもあれば、希望に合わせてオーダーメイドでカリキュラムを組めるサービスもあります。
また、プログラミングスクールの費用は高いですが、認定スクールなら給付金で受講料の一部が返金されるので、気になっている人は利用すると良いですよ。
STEP3|転職するための準備を進める
AIエンジニアに必要な知識やスキルを習得した後は、転職活動に必要な転職準備を進めていきます。
転職準備では「職務経歴の棚卸し」「自己分析」「希望条件の設定」「履歴書・職務経歴書の作成」「転職に関する情報収集」を行いましょう。
自己分析ではキャリアの方向性や転職の軸を明確にした上で、AIエンジニアとして働く際に活かせる経験やスキルについてまとめておくと良いですよ。
また、自己分析の方法や職務経歴書における自己PRを作る時のポイントについては、以下の記事で解説しているので、参考にしてみてくださいね。
STEP4|転職エージェントに登録して求人を探す
転職準備が終わったら、転職エージェントに登録して求人を探しましょう。
転職サイトでも求人は探せますが、1人だと自分に合う求人や書類選考や面接の対策方法がわからず準備不足で落とされてしまうケースも多いです。
ですが、転職エージェントであれば、希望条件を伝えれば求人を探して紹介してくれますし、選考対策もしてくれるので、転職の成功率を上げることにもつながります。
そのため、求人を探す際には、転職エージェントを活用して、希望に合う求人を効率的に探していくと良いですよ。
末永
未経験から転職できるAIエンジニアの求人は限られるため、求人探しでは複数の転職エージェントに登録して、求人の幅を広げていきましょう。
末永
そして、AIエンジニアが求人を探すなら、豊富な求人を取り扱っている「リクルートエージェント(IT)」「doda」「ワークポート」を活用するのがおすすめです。
他にも、ITスクールを運営するユニゾンキャリアでは、学習から転職支援までサポートしてくれるので、興味がある人は登録してみると良いですよ。
STEP5|求人に応募して選考を進めていく
転職エージェントで求人を紹介してもらい、気になる求人があったら応募して選考を進めていきます。
求人に応募する際には、仕事内容や希望条件とのマッチ度を確認してから応募しますが、気になることがあれば紹介してくれたキャリアアドバイザーに質問することも大切です。
また、未経験だと書類選考の通過率は低くなることが多いので、職務経歴書はキャリアアドバイザーに添削してもらって、選考の通過率を上げるために工夫しましょう。
そして、面接でもよくある質問や重視されている評価基準など、応募先の情報を調べて対策をしてから面接に臨む必要があるため、わからないことがあれば確認して対策を練っておきましょう。
STEP6|内定をもらって雇用契約を結ぶ
求人に応募をして選考を進めて内定をもらえたら、採用条件の交渉をして雇用契約を結びます。
雇用契約は条件を提示されてから承諾してから結びますが、提示された条件が希望に合わない場合には、条件の交渉が必要になります。
ですが、未経験からAIエンジニアを目指す場合には、年収の水準が下がる可能性もあるため、提示された条件に納得できなくても、交渉を始める前に理由を確認しておきましょう。
また、転職時の条件交渉では、転職に慣れていない人だと不安に感じやすいので、交渉時にはキャリアアドバイザーにも仲介してもらって話を進めていくと良いですよ。
大学・大学院を卒業してAIエンジニアになる際の流れ
AIは最先端技術として大学・大学院や企業で研究開発されている分野なので、研究開発の経験を積むために大学や大学院経由で就職する方法もあります。
そして、大学・大学院経由で就職する場合には、以下の流れで進めていくことになるため、選択肢として検討している人は参考にしてみてくださいね。
STEP1|AI関連の大学・大学院に関する情報収集をする
AIエンジニアになるために必要な知識やスキルを身につける目的で大学に通いたいのであれば、まずは大学・大学院に関する情報収集から始めましょう。
大学では希望する知識をスキルが学べるか調べる必要がありますし、大学院に入学する場合は、具体的な入学方法から求められる要件を把握しておく必要があります。
また、大学・大学院に関する情報を集める際には、まずは幅広く情報を調べた上で「AI関連の実績の有無」「希望する地域にあるか」「夜間コースがあるか」といった希望条件で絞っていくと良いですよ。
そして、大学や大学院に入るためには、願書の提出や入試の実施、学費の準備など、計画的に進めなければいけないことも多いので、情報収集をしたら具体的な計画を立てていくことをおすすめします。
末永
大学・大学院でAIエンジニアに必要な知識やスキルの勉強ができる学部は複数あるため、学校を探す時には以下の学部がある大学を中心に探すと良いですよ。
AIエンジニア関連の学部
- データサイエンス学部
- コンピュータサイエンス学部
- AI人工知能学部
- ロボティクス&デザイン工学部
- 理学部
- 工学部
- 理工学部
- 情報科学部
末永
AIに特化した学部のある学校や情報技術・IT全般の知識から学んで、学科や専攻で具体的なスキル習得ができる学校もあります。
そのため、学校を探す際には「希望する学科や専攻があるか」「有名な講師が在籍しているか」「研究で実績を残しているか」で厳選するのもおすすめですよ。
STEP2|大学・大学院に入学して学習を進める
大学・大学院に入学した後は、勉強をしながら実践的な知識やスキルを身につけることを優先して、その後は研究室に入ったり、インターンで開発経験を積んでいきましょう。
働きながら大学に通う場合は、無理をせずに着実に学習を進めることが大切ですが、大学・大学院に専念する場合には、在学中にどれだけ経験を積んできたかで、その後の就職活動にも影響します。
そのため、希望する就職先で働くためにも、研究室でAI関連の研究開発をして実績を残したり、インターンやアルバイトでAIエンジニアとしての経験を積むと良いですよ。
また、インターン先やアルバイト先を探すなら、学生課でインターン先がないか聞いたり、研究室や教授の伝手でアルバイトできる場所がないか聞く方法もあるので、必要に応じて活用してみましょう。
STEP3|卒業に向けて就職活動を始める
大学・大学院で一定年数学んだら、卒業後を見据えて就職活動を始めることになります。
就職準備では、就職活動の計画、自己分析、業界・企業研究など、やることがあるため、必要に応じて学生課に相談しながら進めていきましょう。
また、転職準備では、キャリアプランも立てておくと、面接でもキャリアについて話ができるので、自己アピールもしやすくなりますよ。
他にも、就職時期にはEXPOが実施されるので、企業研究や情報収集のために、タイミングが合えば積極的に参加して話を聞いておくことも大切です。
STEP4|エージェントに登録して求人を探す
就職活動を進める際には「企業HPで求人探す」「就職EXPO経由で応募する」「転職サイトで求人を探す」「エージェントで求人を紹介してもらう」といった選択肢があります。
就職活動では転職サイトを活用したり、就職EXPO経由で話を聞いてから応募する人も多いですが、AIエンジニアのような専門職の場合には、エージェントに求人紹介してもらうのもおすすめです。
エージェントでも、希望通りの求人を紹介してもらえるとは限りませんが、AIエンジニアのような専門職で、研究開発の経験がある場合には、有名企業の非公開求人を紹介してもらえる可能性もあります。
また、就職エージェントでは、エントリーシートの添削や面接の対策まで手厚くサポートしてくれるため、効率的に求人を探したり、就職の成功率を上げたい人は積極的に活用していくと良いですよ。
末永
AIエンジニアになるために就職活動をするなら、UZUZ・ハタラクティブ・マイナビジョブ20's・キャリアスタートを活用するのがおすすめです。
他にも、就活向けのエージェントはありますが、いずれも既卒領域に強くて、手厚いサポートが受けられるので、まずは登録して話を聞いてみると良いですよ。
正社員経験が少ない人におすすめエージェント
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UZUZ
平均12時間以上の手厚いサポート!高卒・既卒・フリーターからの正社員転職に強み -
ハタラクティブ
大手企業が運営している老舗の転職エージェント!未経験から挑戦できる求人多数 -
マイナビジョブ20’s
未経験OKの求人が7割以上!新卒支援実績No.1のマイナビによる20代向けエージェント -
キャリアスタート
入社後定着率92%!転居サポートや転職交流会など選考対策以外のサポートも充実
STEP5|求人に応募して選考を進めていく
エージェントに登録した後は、希望条件を伝えて求人を紹介してもらい、気になる求人があれば応募していきます。
求人選びの際はミスマッチを防ぐために情報収集をしてから応募することが大切です。
情報収集する際は、事業やサービスの特徴・優位性・成長性、社風やカルチャーも確認するようにしましょう。
末永
特に、会社によって働き方や特徴には違いがありますし、開発分野によって具体的な職務範囲は変わるため、応募前には希望する経験が積めるかどうかを確認しておく必要があります。
STEP6|内定をもらって雇用契約を結ぶ
面接で合格して内定がもらえたら、雇用条件を確認して問題がなければ雇用契約を結んでいきます。
雇用条件を確認して仕事内容や働き方で面接で聞いた話と違う部分があれば、しっかりと理由を確認しておきましょう。
そして、条件に納得できれば雇用契約を結び、その後の細かい確認をしたら就職活動は終わりです。
また、企業によっては、内定後にインターンで働けることもあるので、学校でやらなければいけないことがなければ、インターンで仕事に慣れておくと、実務経験も積めるのでおすすめですよ。
AIエンジニアが求人を探すときのコツ
AIエンジニアに就職・転職する際には、転職サービスを活用して求人を探していきますが、求人探しではどのようなことを意識すれば良いのでしょうか?
本項では、AIエンジニアの求人探しで、希望に合う求人を見つけるために意識しておいて欲しいことについて紹介するので、参考にしてみてくださいね。
希望条件と優先順位は明確にしておくこと
AIエンジニアが希望に合う求人を効率的に見つけるためには、希望条件を整理した上で、優先順位を明確にしておく必要があります。
というのも、希望条件の全てに当てはまる求人を探そうとすると、選択肢がかなり狭くなりますし、希望条件によっては求人に応募しても条件のミスマッチで選考に落ちてしまうこともあります。
また、転職エージェントを利用しても、条件が厳しければ求人紹介は難しくなってしまうため、求人探しでは希望条件が適切か確認した上で、優先順位をつけて求人を探していくことが大切です。
優先順位をつける際には、希望条件の中で譲れない条件を1つ〜3つ決めて、年収の条件は希望額だけではなく、許容できる最低額まで明確にしておくと、エージェントも求人を紹介しやすくなりますよ。
末永
未経験からAIエンジニアを目指すなら、仕事内容や教育体制の有無を重視した方が、転職後のミスマッチを防ぐことができます。
また、会社の働き方は業態だけではなく、社風やカルチャーも影響するので、詳細までイメージして条件を設定すると良いですよ。
希望に合う求人がなければ条件緩和も検討する
未経験者で応募できるAIエンジニアの求人は少ないため、希望を伝えて紹介される求人の数が少ない場合には、条件緩和を検討することも必要です。
条件緩和する際には、まずは担当のキャリアアドバイザーに「条件を緩和すれば紹介できる求人はあるのか」「条件に関係なく紹介できる求人がない状態なのかどうか」を確認することが大切です。
その後、条件緩和すれば求人の紹介が可能な場合は、どのような求人があるのか紹介してもらった上で比較検討をしていき、求人紹介が難しい場合には、他の転職エージェントも活用しましょう。
また、AIエンジニアだけではなく、未経験者向けのエンジニアの求人は数が限られるため、習得した知識やスキルを活かせる求人があれば、間口を広げて求人を探していくと良いですよ。
末永
未経験からAIエンジニアに転職する場合、Pythonエンジニアや機械学習エンジニアのステップを踏んだ方がAIエンジニアには転職しやすいです。
そのため、AIエンジニアの求人がない場合は、関連分野の求人も紹介してもらうのもおすすめです。
AIエンジニアの転職先の特徴を把握しておく
AIエンジニアが働く場所には、自社開発会社・受託開発会社(SIer)・SES会社・メーカー・研究所など様々な選択肢があります。
ですが、会社の業態で働き方や積める経験には違いがあるので、希望に合う求人を探すためにも、転職先による特徴の違いも把握しておきましょう。
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受託開発会社(SIer)
システム開発や保守運用の業務を請け負って対応する会社。大きなプロジェクトに参画する機会もあり、プロジェクト単位で仕事ができるので、経験を積む機会が多い。 -
SES会社
業務委託契約を結んでクライアント先で開発業務を行う。Sierのように経験を積む機会が多く、作業時間での契約なので、成果物に対する契約不適合責任は生じない。 -
自社開発会社
自社でシステムやサービスを開発する。自社の裁量で開発が進められるため働きやすく、特定のシステムやサービスでの一貫した経験を積みやすい。 -
メーカー(自動車・電機・ロボット)
Iot機器やAI搭載の製品を製造開発する会社。IT企業のシステムやサービスとは異なり、自社製品に適合させたり、品質向上のための開発経験が積める。 -
研究所
新しいアルゴリズムの設計やアプリケーションの開発など、AIの最新技術の研究開発を行う。大学や大手企業が運営している研究機関もある。
上記のように会社によって働く場所やどのような経験が積めるかも変わるため、業態による特性の違いは正確に把握しておきましょう。
また、開発をしているサービスや会社の規模で、将来のキャリア形成にも影響がでるので、応募する際には企業研究をした上で、希望に合うかどうかを確認してから応募することが大切です。
気になる情報はキャリアアドバイザーにも確認する
AIエンジニアの求人を探す中で、気になることがあったら、自分で情報を調べることも大切ですが、キャリアアドバイザーに確認をするのも効果的です。
特に、転職エージェントの求人担当のキャリアアドバイザーであれば、応募先の採用担当者と直接やりとりをしているので、気になることがあれば応募先に確認してくれることも多いです。
また、応募先に訪問したことがあれば、会社の雰囲気も聞けますし、採用担当者との関係が築けていれば、内部事情を把握していることもあるため、選考対策をする時にも参考にできます。
そして、面接ではよくある質問や採用担当者が重視している評価ポイントの共有をしてくれることもあるため、不明点や疑問点があったら企業担当のキャリアアドバイザーに確認すると良いですよ。
情報収集では自分でも情報を調べること
転職準備や選考時には、キャリアアドバイザーに質問・相談することで、必要な情報を集めることができます。
ですが、情報収集をする際には、キャリアアドバイザーの言うことを鵜呑みにせずに、自分でもできる限り情報を調べておくことも大切です。
というのも、転職エージェントもビジネスなので、企業の印象が下がる可能性のあることは聞かれないと伝えませんし、転職活動でも自社の利益になるように動くこともあります。
もちろん、転職活動が成功するようにサポートはしてくれますが、ミスマッチが発生するリスクを抑えるためにも、自分でもできる限りの情報は調べておきましょう。
未経験からAIエンジニアを目指す際のポイント・注意点
未経験からAIエンジニアを目指す場合には、最適なキャリア選択をするためにも、いくつか意識しておいて欲しいポイントや注意点があります。
末永
スキル習得や転職活動では、情報収集をして具体的な計画を立てる必要があるので、未経験からAIエンジニアを目指す人は、参考にしてみてくださいね。
独学なら資格取得を優先すること
未経験からAIエンジニアを目指す場合には、知識やスキルを習得するために勉強が必要ですが、独学の場合には客観的に知識やスキルを証明するために資格も取得しておきましょう。
プログラミングスクールを活用すれば、カリキュラムを修了したことで、一定の知識やスキルがあることを証明できますが、独学の場合には資格がないと客観的なスキルの証明が難しいです。
もちろん、応募先の企業によってはプログラミングテストを実施しているケースもありますが、応募前にスキルを証明できなければ、書類選考で落とされる可能性も上がります。
そのため、未経験からAIエンジニアを目指すために独学で勉強している人の中で、少しでも選考の通過率を上げたい人は、AIエンジニアに関連する資格は積極的に取得しておくと良いですよ。
AIエンジニアに関連する資格一覧
未経験からAIエンジニアを目指す場合には、以下の資格取得をして、AI分野に関する知識やスキルの証明ができるようにしておきましょう。
未経験のAIエンジニアにおすすめの資格
- 基本情報技術者試験
- 統計検定
- Pythonエンジニア認定試験
- G検定
- E資格
- 画像処理エンジニア検定
他にも、キャリアアップにおすすめの資格もありますが、未経験からなら知名度のある資格を取得する方が良いため、上記の中からAIエンジニアとして目指したい分野の資格を取得すると良いですよ。
また、資格の中には受験資格に制限がないものもありますが、事前に認定プログラムの受講が必要な資格もあるため、まずは情報収集から始めましょう。
そして、情報収集をしたら、勉強に必要な時間を見積もり、学習計画を立てた上で、参考書や学習サービスを利用して、勉強を進めていくと良いですよ。
プログラミングスクールは目的に合わせて選ぶこと
未経験からAIエンジニアになるために必要な知識やスキルを身につけるなら、プログラミングスクールを活用するのもおすすめですが、プログラミングスクールのコースにも特徴に違いがあります。
AIエンジニア関連のコースには、AIコース・Pythonコース・機械学習コースがありますが、スクールで学習内容には差がありますし、学習期間・コースの料金・サポート体制もスクールで違いがあります。
そのため、プログラミングスクール選びでは、事前にサービスの特徴やどのようなことが学べるのか、費用やサポート体制はどうなっているのかを確認してから、目的に合わせて選びましょう。
また、プログラミングスクールは「認定スクールかどうか」「転職保証コースがあるかどうか」でも、コストパフォーマンスに差が出るので、サービスを選ぶ際には下調べを入念にしておくことが大切です。
末永
プログラミングスクールを探すなら、TECH ACADEMY・TECH CAMP・Code Camp・侍エンジニアもおすすめです。
サービスで特徴は違いますが、中にはオーダーメイドでカリキュラムを組めるスクールもあるので、気になる人はチェックしてみてくださいね。
大学・大学院に通う場合のメリット・デメリットを考えること
大学や大学院でAIエンジニアに必要な知識やスキルを身につけようと考えている人は、大学・大学院に通うメリット・デメリットも考慮しましょう。
大学や大学院でAIに関して学べば、専門性の高い知識やスキルの習得ができますし、大学院では専門的な研究開発に携わる機会もあるので、場合によっては実務経験以上にキャリアに良い影響があります。
ですが、大学や大学院に通う場合、高い学費が必要で、卒業までに数年単位の時間がかかり、転職に成功した同年代のエンジニアよりも実務経験を積む機会が減ってしまうデメリットもあります。
もちろん、大手企業や外資系企業、研究所では、大学や大学院での研究開発の経験が求められることもあるので、大学や大学院に通うかどうかは、キャリア実現に必要なのかで判断すると良いですよ。
転職活動の準備は入念に行うこと
未経験からAIエンジニアになるために知識やスキルを習得して、就職活動や転職活動を始める際には、情報収集や自己分析、キャリアの方向性や転職の軸などの準備をしてから活動を進めていきましょう。
特に、自己分析でキャリアの方向性を明確にしたり、情報収集をしてどのような職場で働いて経験を積んでいきたいのか整理するだけでも、就職・転職の軸が決まるため、求人を探しやすくなります。
また、求人に応募した後も、企業分析をして志望動機や自己PRの内容を精査したり、面接対策として質疑応答に対する準備をしておくことも、就職・転職を成功させるためには必要です。
そのため、情報収集や選考対策をする際に、気になること・わからないことがあれば、就職・転職をサポートしてくれるアドバイザーに質問・相談をして、入念に準備を進めていくと良いですよ。
未経験転職にも強い転職エージェントを活用すること
転職エージェントでは、未経験からエンジニアに転職したい人への支援として、求人紹介から応募後の企業情報の共有、選考対策のフォローまで、転職が成功するようにサポートしてくれます。
ですが、転職エージェントにも得意分野には違いがあり、取り扱う求人数もサービスで差が出るため、未経験からAIエンジニアを目指すのであれば、未経験転職に強い転職エージェントを活用しましょう。
特に、AIエンジニアが転職する際には、未経験のエンジニア転職に強い転職エージェントを活用すると、希望にマッチする求人を効率的に見つけることができるのでおすすめです。
また、未経験者向けのAIエンジニアの求人数は限られるため、求人探しの幅を広げるために複数の転職エージェントを併用していくと良いですよ。
AIエンジニアの仕事内容
AIエンジニアは、AI開発やAIを活用したソフトウェア・アプリケーションの開発を行うエンジニアで、具体的には以下のような仕事をしています。
- AIアルゴリズムの研究開発
- AI・機械学習モデルの研究開発
- AIモデルのテストや品質管理
- AIを用いたシステムやアプリの開発
- AIを用いたシステムやアプリの保守運用
- データ分析・データサイエンス業務
AI技術にも、機械学習・深層学習・自然言語処理・画像認識・音声認識など、様々な分野があり、AIエンジニアはAIに関する研究開発からシステム・アプリケーションの開発まで幅広く対応していきます。
所属会社によって、具体的な業務範囲は変わりますが、研究機関や大手企業であれば、独自のアルゴリズムやモデル開発を行い、製品に導入するためのソフトウェアの開発に携わることも多いです。
また、統計や数学の知識を活用して、データの集計・分析をしながら、AIに学習をさせて品質向上を目指したり、ビックデータを分析してビジネス課題に対する洞察や予測を行うこともありますね。
末永
AIエンジニアの対応分野は広く、得意分野によって対応する業務内容が変わることも多いです。
そのため、AIエンジニアを目指すなら、どのような仕事に携わりたいのかを明確にした上で、必要な知識やスキルを習得したり、経験を積んでいくことが大切ですよ。
AIエンジニアに関連する職種との役割の違い
AIエンジニアは、AIの開発を行うエンジニアですが、AIに関連するエンジニアの職種はいくつかあり、それぞれ役割も異なります。
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AIエンジニア
AI開発を行うエンジニア。AI全般に関わるため、対応分野が広く、Pythonをはじめとした様々な技術を用いてAI開発を行う。 -
Pythonエンジニア
Pythonを用いた開発を中心に行うエンジニア。AIの研究開発よりもWebサイトやアプリケーション開発に特化している。 -
機械学習エンジニア・画像認識エンジニア
機械学習や画像認識の研究開発に特化したエンジニア。AI全般の開発ではなく、特定分野に特化したスペシャリスト。 -
ロボットエンジニア
AI分野の中でもロボット開発に携わるエンジニア。AIや機械学習など、ロボット開発全般で必要な業務に対応をする。 -
データサイエンティスト
PythonやR言語を用いて、ビックデータの収集・分析をして、企業の課題解決のために仮説検証や施策提案を行う専門職。
AIにも様々な分野があり、AIエンジニアが用いる技術や対応する業務は、上記のように様々な分野の仕事との関連性もあります。
そのため、AIエンジニアとして働きたい人は、AIエンジニアに必要な知識やスキルを把握した上で、関連職種との役割の違いも理解して、キャリアの方向性を決めていくと良いですよ。
末永
AIエンジニアを目指す場合には、Pythonエンジニアとして経験を積んでから、AIエンジニアになる人もいます。
特に、未経験から転職する場合は、エンジニアとしてのキャリアステップを踏んでから挑戦する方が良いケースもあるので覚えておくと良いですよ。
AI技術を用いてできること
AIエンジニアは、AI開発やAIに関連するソフトウェア・アプリケーションの開発などを行いますが、具体的にAI技術を用いてどのようなことができるのでしょうか?
AI技術を用いてできること
- 機械学習
-強化学習
-深層学習(ディープラーニング) - 画像認識・音声認識
- AIを活用した自動化
- 感情分析・感情処理
- ゲームにおけるNPCのAI開発
- データ分析・データマイニング
上記のようなAI技術を用いることで、業務を自動化して業務効率を上げたり、AIの導入によって品質向上に貢献してきた例もあります。
また、ゲーム業界では、メタAI・キャラクターAI・ナビゲーションAIなど、NPCでもAIが活用されていて、ゲームの品質向上に役立っているようですね。
その他にも、AI技術を活用した事例は多く、以下のように各分野で様々なAI技術を用いたサービス開発が行われていて、私たちの身近にも様々なAI技術が用いられていることがわかります。
画像認識の技術を活用した例
- 医療業界:画像診断による診断支援
- 食品業界:製造品の検品作業の自動化
- 通信業界:顔認証によるセキュリティの向上
- Web業界:画像認識によるWeb検索
音声認識の技術を活用した例
- メディア業界:音声認識による文字起こし
- サービス業界:音声案内による電話応対
- ロボット業界:会話AIロボットの開発
- 家電業界 :スマートスピーカーの開発
自然言語処理の技術を活用した例
- IT業界:ChatGPT/ChatBotの開発
- Web業界:自動言語翻訳機能の導入
- 通信業界:スマホの音声アシスタント機能
- マーケティング業界:テキストマイニングによるデータ収集
推測/予測の技術を活用した例
- 金融/証券業界:金融や証券の市場予測
- 物流業界 :配車計画の立案の自動化
- 不動産業界 :土地・不動産の価格予測
- 人材業界 :レコメンド機能の導入
AIエンジニアが活躍できる業界・業種
AI技術は様々な業界・業種で、業務効率化や品質向上を実現できる技術なので、AIエンジニアが活躍できる業界・業種は広いですね。
もちろん、業界によって導入されるAIには違いがありますが、AI技術を用いることで、業務効率化だけではなく、人材不足の緩和にもつながるため、国内外の幅広い業界で導入が進められています。
また、AIを活用したサービスやIoT製品が開発されたことで、AIは身近なものとなっているため、AIエンジニアとして経験を積んでいけば、ToC/ToBに関わらず幅広い分野で活躍が可能です。
そのため、AIエンジニアとして働く場合には、どの業界・業種で活躍したいのか、そのためにどの分野の知識やスキルを磨けば良いのかまで考えた上で、キャリアプランを立てておくと良いですよ。
AIエンジニアに求められる知識・スキル
AIエンジニアは、幅広い業界で活躍できる職種で、様々な技術分野がありますが、AIエンジニアとして働くのであれば、以下の知識やスキルは身につけておきましょう。
AI開発に関連するプログラミングスキル
AIエンジニアとして働く際には、AI開発に用いられることの多いPythonを中心に、画像認識やロボット開発にも活用されるC++などのスキルも身につけておくのがおすすめです。
また、フレームワークの中でも、機械学習で活用されるTensorFlowや自然言語処理に強いPyTorch、アプリ開発に活用されるDjangoやFlaskもAIエンジニアには重要なスキルとなります。
そのため、AIエンジニアとして働く際には、活躍したい分野のスキルを中心に習得して、必要に応じて関連分野の知識やスキルを身につけながら、AIエンジニアとしての経験を積むと良いですよ。
機械学習や深層学習に関する知識
AIエンジニアとして働く場合には「機械学習」「強化学習」「深層学習(ディープラーニング)」に関する知識は必要不可欠です。
特に、機械学習と深層学習(ディープラーニング)は、AI技術開発において重要な研究分野となるため、AIエンジニアとして働くのであれば、構造や仕組みを深く理解しておくことが大切です。
そのため、AIエンジニアを目指す際には、プログラミングスキルだけではなく、AIに関わる分野の参考書を読み込んで、機械学習の活用方法や具体的な学習手法まで網羅的に把握しておくと良いですよ。
データ分析に必要な数学的な知識
AIエンジニアとして働く場合には、機械学習でビックデータを取り込んで、データの分析や検証を行うこともあるため、線形代数・確率・統計・微分積分などの数学的な知識も求められます。
また、AIエンジニアとして働いていると、データ分析だけではなく、仮説検証を行う必要があるため、分析手法に関する基礎的な知識から実践事例まで、幅広く勉強しておきましょう。
特に、AI技術の分野は独学やプログラミングスクールだと、難易度の高い学習分野なので、勉強する際にはわかりやすい指標として資格取得を目標に勉強を進めていくと良いですよ。
データベース管理に関するスキル
AIエンジニアは、機械学習やデータ分析をはじめとして、データを取り扱うことも多いため、データベースの構築や管理に必要な知識とスキルを身につけておくことも大切です。
データベース関連のスキルには、SQLやQueryがあり、データベース構築ではOracleなどのデータベース関連ツールの知識からクラウドでのデータベース構築スキルまで一通り勉強しておきましょう。
また、AIエンジニアのように膨大なデータを取り扱う仕事では、BigQueryのような大量のデータ処理を迅速に行うためのスキルも身につけておくと、実務でも活かすことができますよ。
クラウドサービスを用いた構築スキル
クラウドサービスにはAWS・GCP・Azureがあり、いずれもAI分野に関連するサービスも提供しているため、AIエンジニアとして働くならクラウドの知識も身につけておきましょう。
また、AIエンジニアとして開発を行う中で、インフラ構築の対応をすることもあるため、クラウドサービスを用いたインフラ構築のスキルも身につけておくと、市場価値を上げることにもつながりますよ。
そして、クラウドサービスを用いた構築スキルを身につける際には、就職・転職のことも考えて、資格取得を目指すスキルの証明もできるので、資格取得を目標として勉強を進めていくのがおすすめです。
AIエンジニアに向いている人・向いていない人
AIエンジニアは、最新技術に携わるエンジニアで人気の職種となっていますが、専門性が高いため、向き不向きもあります。
AIエンジニアに向いている人
- 論理的思考能力が高い人
- 数理分野に抵抗感がない人
- 複雑なデータを読み解くのが得意な人
- 難易度の高い課題解決が好きな人
- 試行錯誤を繰り返す地道な作業ができる人
AIエンジニアに向いていない人
- 数理に対して苦手意識がある人
- 研究のような地道な作業が苦手な人
- 物事を深掘りして考えるのが苦手な人
- 論理よりも感覚的な思考で行動する人
- 自主的に勉強を続けられない人
AIエンジニアは、他のITエンジニアのように文系でも未経験から転職できるような職種ではなく、理系の中でも専門性の高い分野なので、数理に対して苦手意識がある人には向いていません。
また、AIエンジニアはAIのアルゴリズムを研究して、独自のAIモデルを作ったり、機械学習で想定する結果になるまで試行錯誤することも多いため、地道な作業を続ける必要があります。
そのため、研究のような地道な作業が苦手な人や一つの物事を深掘りして追求していくのが苦手な人、感覚的に物事を考える人や自主的に勉強して知識を磨くことができな人は向いていないですね。
末永
逆に、論理的思考ができて、数理分野に対する抵抗がなく、複雑なデータ、難易度の高い課題に対しても地道に試行錯誤ができる人は適性があると考えて良いですよ。
AIエンジニアが働く場所
AIエンジニアは、IT業界をはじめとして様々な業界で活躍できる職種ですが、実際に働く場合は、以下のような職場で働くことが多いですね。
- 受託開発会社(SIer)
- SES会社
- 自社開発会社
- メーカー(自動車・電機・ロボット)
- 研究所
具体的な特徴は「AIエンジニアの転職先の特徴を把握しておく」でも紹介していますが、AIエンジニアとして働く場合は、AI技術を活用した製品の開発する会社で働くことが多いです。
特に、自社開発会社やメーカーでは、独自のAIモデルを構築して、アプリケーションやソフトウェアの開発を行いますし、AI技術の研究開発を行う会社もあるため、多くのAIエンジニアが働いています。
受託開発会社(SIer)やSES会社でも、AI関連の案件はありますが、Pythonを用いたWebアプリ開発案件の方が多いので、AIエンジニアとして働くなら自社開発会社やメーカーで働くのがおすすめですよ。
AIエンジニアの平均年収
AIエンジニアの平均年収は558万円と日本の職種全体の平均年収の460万円と比較すると、年収の水準は高い職種となっています。
また、AIエンジニアは若年層の育成にも力を入れているため、公開求人の平均年収は493万円となっており、平均年収よりは高くても実務経験がないと年収の水準は下がってしまうようです。
ですが、AIエンジニアの平均年収における平均年齢は40歳で、経験を積めば年収アップは目指せますし、AIエンジニアとして高い技術力を身につければ年収1,000万円も十分に目指せます。
そのため、初めは年収は新卒のエンジニアと同じ程度の金額になったとしても、技術を磨いていけば高年収は実現できるので、未経験からでもAIエンジニアを目指してみると良いですよ。
AIエンジニアの需要と将来性
IT業界の中でも最先端技術であるAI開発に携わるAIエンジニアは需要も高く、今後も多くのAIを活用したシステムやサービスが開発されることが予想されるため、将来性も十分にあります。
現在でも、AIを活用して業務効率化や品質向上を実現している事例はたくさんありますが、今後はAI技術やロボット技術も進化していくことで、より一層AIエンジニアの重要度も高まります。
AIエンジニアとして働くには、数学や統計の知識が必要で、企業の応募条件にも大学院卒かが問われることもあるので「AIエンジニアになるのは大変だからやめとけ」と言われることもありますが、将来性では業界トップクラスです。
そのため、AIエンジニアとして働きたいと考えている人は、今からでもスキルを身につけて経験を積んでいけば、十分に活躍できますし、高年収も実現できるので、積極的に挑戦すると良いですよ。
AIエンジニアのキャリアパス
キャリアパスには「スペシャリスト」「ジェネラリスト」「マネジメント」の選択肢がありますが、AIエンジニアのキャリアでは、以下のような形になることが多いですね。
-
スペシャリスト
機械学習エンジニアやデータサイエンティストのようにAI開発に関わる特定分野に特化したエンジニアを目指す。 -
ジェネラリスト
AI開発に関係する幅広い分野業務に携われるように、様々な知識やスキルを磨いていく。 -
マネジメント
リーダーやマネージャーを目指したり、AI開発プロジェクトのPL/PMとして経験を積む。
AIエンジニアは、AI関連の開発に特化したエンジニアですが、AI技術は様々な分野で研究開発が行われているため、スペシャリストを目指す場合には特定分野に特化した経験を積むことが多いです。
また、ジェネラリストとしてのキャリアを目指す場合には、AIの各分野で用いられるスキルやフレームワークは異なるため、各分野で対応できるようにスキルの幅を広げていくと良いですよ。
そして、マネジメントのキャリアでは、会社員として働く場合には、チームリーダーやマネージャーのキャリアステップを踏むことが多いです。
ですが、AIエンジニアとしてキャリアアップを目指すなら、プロジェクトの進行管理に携わる開発ディレクターやプロジェクトリーダー(PL)・プロジェクトマネージャー(PM)を目指すのもおすすめです。
AIエンジニアに転職するなら転職エージェントの活用がおすすめ
AIエンジニアが知識やスキルを習得して、転職をする場合には、転職エージェントを活用して求人を探していくのがおすすめです。
特に、IT業界の転職に精通した転職エージェントでは、AIエンジニアやAI関連の求人も豊富に取り扱っていますし、求人紹介や選考対策のフォローなど、様々な転職支援を受けることができます。
また、未経験からAIエンジニアを目指せる求人を取り扱っているサービスもあるため、希望に合う求人を効率的に探したいのであれば、転職エージェントを積極的に活用していくと良いですよ。
末永
未経験からAIエンジニアを目指すなら、求人数の多いリクルートエージェント(IT)・doda・ワークポートの活用がおすすめです。
また、ユニゾンキャリアは無料のITスクールを運営していて、未経験者の転職支援にも強いので、手厚い転職支援を受けたい人は登録しておくと良いですよ。
末永
その他にも、AIエンジニアにおすすめの転職エージェントは、以下の記事でも紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
AIエンジニアのスキル習得するならプログラミングスクールを活用
未経験からAIエンジニアに必要な知識やスキルを習得するのであれば、プログラミングスクールを活用するのもおすすめです。
プログラミングスクールでは、エンジニア経験のあるメンターがサポートしてくれて、わからないことは気軽に質問できるため、独学でスキル習得を目指すよりも挫折しにくいです。
特に、AIエンジニアに必要な知識やスキルは、独学だと難しいと感じる人も多いため、一人で勉強するのが不安な人はプログラミングスクールの活用も検討しておきましょう。
また、プログラミングスクールの中でも、TECH ACADEMY・TECH CAMP・Code Camp・侍エンジニアであれば、AIについて学べるため、気になる人は詳細について調べてみると良いですよ。
末永
末永
また、侍エンジニアの転職保証コースではPythonの基礎知識やアプリ開発の内容に限定されるため、AIに特化した知識が学びたい人はAIコースを受講しましょう。
ですが、AIエンジニアになるには、Pythonエンジニアとして経験を積んでからキャリアアップするのも効果的なので、Pythonの転職保証コースも選択肢に入れておいてくださいね。
未経験からAIエンジニアになる方法としては、主に以下の2つのパターンがあるので、それぞれ紹介していきますね。