薬剤師は転職エージェントとの面談で何を聞かれる?注意点も解説

薬剤師 転職エージェント 面談

    転職エージェントとの面談は、薬剤師が理想の職場と出会うための一歩です。

    本記事では、面談でよく聞かれる質問や注意点、さらにはNGとなる行動まで徹底的に解説します。

    転職を成功させたい薬剤師はぜひ参考にしてみてください。

この記事を書いた人
末永雄大

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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薬剤師向け転職エージェントとの面談とは

薬剤師が転職エージェントと面談をする目的は、自分のキャリアや希望条件を整理し、自分に合った求人を紹介してもらうことです。

面談は通常30分から1時間程度で、面談形式はオンライン面談が一般的です。状況によって電話や対面などの形式があります。自分に合った形式を選び、リラックスして面談に挑みましょう。

末永雄大 末永

また、転職エージェントは、求人紹介以外にも企業・施設の面接対策や転職活動中のちょっとした相談も実施してくれます。


初回面談では、各転職エージェントの専門性や特徴を理解したり、転職エージェントとの相性を見たりするため、伝えたい事柄を十分に準備をして臨むようにすると良いですね。

この記事では、面談の内容や準備などの詳細も解説します。

薬剤師が転職エージェントとの面談でよく聞かれる質問

転職エージェントに登録すると担当エージェントとの面談があります。

薬剤師が初回面談でよく聞かれる質問を5つ紹介します。

現在の職場について

転職エージェントからまず確認されるのが、現在の勤務先・業務内容・勤務時間・職場の雰囲気などです。

これは、求職者の状況を詳しく理解して、適した求人を紹介しやすくするためです。具体的な業務内容や現在の役割、組織の構成などを整理しておくと、スムーズに答えられます。

転職エージェントから順番に確認されるので、ありのままを回答しましょう。

転職を考えている理由について

転職の動機は、エージェントが最適な求人を紹介するための重要な情報になります。

必ず聞かれる質問なので、面談前に自分でも整理しておきましょう。

例えば「スキルアップを図りたい」「ワークライフバランスを改善したい」など、前向きな理由を伝えると良いです。

転職を希望する背景としてはネガティブな理由もあると思いますが、すべて不満として伝えると「不満が多い人」と思われたり、企業に推薦しづらくなってしまうので、ポジティブな表現に言い換えると好印象です。

転職の希望条件について

希望する職種・勤務地・勤務時間・給与・職場環境などを具体的に伝えましょう。

具体的に思い浮かばない人は、薬剤師向け転職サイトの求人検索で、選択できる条件を確認してみてください。業界によっても異なりますが、待遇面、各種制度、研修、働く環境など様々な項目が出てきます。

希望する条件が多い人は、優先順位を明確にし、譲れない条件と柔軟に対応できる条件を整理しておくと、転職エージェントとの認識のズレを防げます。

転職のタイミングについて

転職を希望する時期や、現職の退職予定日などを伝えておけば、エージェントはスケジュールに合った求人を提案できます。

その際は、引き継ぎ期間や有給消化の予定も考慮しておくと良いでしょう。

初回面談で希望した転職時期から変更があった場合には、担当エージェントに情報共有するようにしてください。

これまでの経験やスキルについて

職務経歴やスキルは面談前にプロフィールシートなどの形式で提出を求められる場合が多いです。

自分の経歴やスキル、資格、実績などを整理し、具体的なエピソードを交えて伝えると、エージェントに強みを理解してもらいやすくなります。

調剤薬局であれば、処方箋の処理数や専門領域・マネジメントに従事した年数を提示するなど、数字や成果を示すだけでより説得力が増します。

薬剤師が転職エージェントとの面談する際の注意点

薬剤師が転職エージェントと面談をする際、いくつか注意点があります。

転職の成功を左右する、応募先の選考に関わるケースもある重要な内容なので参考にしてください。

優先順位を明確にしておく

薬剤師の転職活動では、自分が何を最も重視しているのか、あらかじめ整理しておくのが大切です。

例えば「給与よりも勤務時間を優先したい」「通勤時間をできるだけ短くしたい」など、希望の優先順位を明確にして伝えると、エージェントは条件に合った求人をより正確に提案できます。

ただし、一人で優先順位が決められていなくても、転職エージェントに相談すれば明確になっていくので大丈夫ですよ。転職エージェントはそれも含めてサポートしてくれます。

末永雄大 末永

希望条件が多くて迷う場合は、中長期的なキャリアプランを見直すのもおすすめです。


また、転職エージェントから企業のリアルな情報を入手し、比較検討すれば、自分にとって本当に大切な条件が見えてくる可能性もありますよ。

譲れない点ははっきり伝える

転職において「これだけは絶対に譲れない」という条件がある場合は、面談時に遠慮せず伝えましょう。

例えば「土日は必ず休みたい」「夜勤には対応できない」など、ライフスタイルや健康面に関わる条件は特に重要です。

「できれば~が良い」のように、曖昧な伝え方をしてしまうと、希望と異なる求人を紹介されてしまう原因になります。

転職エージェントは企業との交渉のプロでもあるため、はっきりとした意思表示がある方が転職成功をサポートしやすくなります。

担当エージェントに批判をされる心配はないので、ストレートに伝えるようにしましょう。

薬剤師が転職エージェントとの面談でやってはいけないNG行動

転職エージェントとの初回面談は、理想の職場と出会うための大切なステップです。

しかし、何気ない言動や準備不足から信頼関係を築けず、転職の成功から遠ざかってしまう場合があります。

ここでは、薬剤師が面談で気をつけるべきNG行動について解説します。

事前準備をおこなわない

履歴書や職務経歴書などの事前準備をおこないましょう。準備が不足していると、思い出すのに時間を要してしまい、面談がスムーズに進みません。

また、自身の希望や経歴を整理しておかないと、エージェントに正確な情報を伝えられず、適切な求人を紹介してもらえない可能性があります。

事前に整理し、エージェントの初回面談で的確に伝えておけば、求人紹介がスピーディーになり、転職活動期間の短縮も見込めます。

経歴をごまかす

経歴や経験を誇張したり、虚偽の情報を伝えたりするのは避けましょう。

信頼を損ねてしまい、良い求人を紹介されづらくなる可能性があります。

薬剤師としての実務経験や担当業務やスキルは、多少不安がある点も含めて正直に伝えるのが大切です。

転職エージェントは、面談の情報をもとに求職者に合った求人を選び、企業との橋渡しをしてくれます。誠実なコミュニケーションを心がけましょう。

現職の愚痴や不満で終わる

現職の不満ばかり話すのは、転職エージェントとの面談においてNG行動のひとつです。職場への不満が主な転職理由になる人は珍しくありませんが、それをネガティブな理由だけで話すと、協力者であるエージェントにマイナスの印象を与えてしまいます。

面談では「どんな職場環境を求めているのか」「今後どのような働き方を実現したいのか」といった前向きな転職目的を伝えるのが大切です。

不満がある場合は「改善したい点」や「今後の希望」に言い換えると、転職エージェントもより的確にサポートしやすくなります。

薬剤師が転職エージェントとの面談を転職成功につなげるコツ

転職エージェントとの面談は、単に薬剤師が希望条件を伝える場ではなく、理想の職場を見つけるための重要なステップです。

上手に活用すれば、転職活動の効率を高め、より納得できるキャリア選択へとつなげられます。

疑問や不明な点はすぐに質問する

転職エージェントとの面談では、少しでも疑問や不明な点があれば、遠慮せずその場で質問するのが成功の鍵になります。

「聞きにくい」「今はまだ早いから」と先送りにしてしまうと、あとでミスマッチが生じたり、不安を抱えたまま面接に進んでしまう可能性があります。

例えば「なぜこの求人を紹介してくれたのか」「未経験でも応募可能か」「将来的に異動や転勤の可能性はないか」など、疑問に思った事柄は率直に聞いてOKです。

転職エージェントは薬剤師専門の知見を持ったプロなので、企業情報や転職成功事例を交えて丁寧に回答してくれます。

末永雄大 末永

疑問点や不安を解消した上で、信頼関係を築くと転職成功につながります。


こちらの記事では、薬剤師の転職成功の実例やポイントをまとめているので、参考にしてください。

面談後は伝え漏れがないか確認する

面談を終えた後は、その内容を振り返り、伝え忘れや曖昧にしてしまった点がなかったかを確認しましょう。

とくに「勤務条件を広く取りすぎていた」「希望がうまく伝えられなかった」などの気づきがあれば、転職エージェントに早めに連絡を入れると良いです。

伝え漏れがあるままでは、紹介される求人の方向性がズレたり、ミスマッチの原因となったりします。

転職エージェントは、求職者の希望を理解してこそ、理想に合った提案ができると覚えておきましょう。

メールやチャットなど、面談後に伝えやすいツールを活用して補足するのがおすすめです。

面接同行は可能か聞いておく

薬剤師専門の転職エージェントの中には、応募先企業との面接にエージェントが同行してくれる「面接同行サービス」を提供しているところがあります。

初めての転職やブランクがある場合は、緊張や不安を軽減できるため、特に心強いサポートです。面接に不安がある場合、エージェントに面接同行が可能か確認しましょう。

面接同行では、エージェントが受付でのフォローや事前説明、条件面の代弁などを行ってくれる場合もあり、自分では言い出しにくい要件も伝えやすくなります。

また、面接終了後に企業側からのフィードバックを共有してくれるなど、選考対策にもつながります。企業との橋渡し役としてサポートしてくれる重要な存在です。

末永雄大 末永

マイナビ薬剤師ファルマスタッフなど、一部の大手エージェントでは同行実績も多く、希望すれば対応してもらえる可能性があります。


希望する場合は、面談時に「面接同行は可能ですか?」と確認しておくと良いでしょう。

こちらの記事では、薬剤師が転職エージェントを最大限活用するための使い方を解説しているので参考にしてください。

丁寧な面談に定評のある薬剤師向け転職エージェント

薬剤師専門の転職エージェントには、丁寧な面談や転職サポートに定評のある企業が多数存在します。

中でも、薬キャリエージェントは初めての転職にも丁寧に寄り添い、希望条件や強みを引き出すヒアリングに定評があります。

また、レバウェル薬剤師は面談後のサポート体制が充実しており、スピード感のある求人提案と親身な対応も魅力的です。

複数のエージェントに登録し、自分に合ったサポートを受けるのが転職成功への近道です。

薬剤師におすすめの転職エージェント

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おすすめの大手総合型転職エージェント

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  • doda
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薬剤師の転職では、転職サイトに複数登録をおすすめします。掛け持ちのコツや注意点については、こちらの記事を参考にしてください。


また、紹介会社によって得意とする業界や業種、求人数が異なるので、転職エージェント選びの参考にしてくださいね。

転職エージェントとの面談をおこなう薬剤師によくある質問

初めて転職エージェントと面談する場合は「何を話せばいいの?」と思う人もいるかもしれません。

ここでは、薬剤師が転職エージェントと面談するときによくある質問について解説します。

面談では本音で話すべきですか?

本音で話すのが重要です。

転職エージェントが、求職者の希望や状況を正確に把握できれば、最適な求人を紹介できます。ネガティブな内容も前向きな表現で伝えるよう心がけましょう。

希望条件を伝えるときのコツはありますか?

希望条件は、優先順位をつけて具体的に伝えましょう。

「勤務地は〇〇市内」「年収は〇〇万円以上」など明確な希望条件を提示しておけば、転職エージェントは求職者に合った求人を提案しやすくなります。

自己PRも準備しておくべきですか?

完成された自己PRやは不要です。ただし、強みや経験を簡単で良いので整理しておきましょう。

自分の強みや経験などを整理し、具体的なエピソードを交えて伝えれば、転職エージェントに自分の強みや魅力を理解してもらいやすくなります。

こちら記事では、転職先によって異なる自己PRのコツや自己PRのNGポイントを紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

紹介された求人は断っても大丈夫ですか?

断っても問題ありません。

希望に合わない求人を無理に受ける必要はありません。ただし、断る際は辞退理由を伝えると、次回からはマッチした求人を紹介してもらいやすくなります。

面談が終わったら何をするべきですか?

面談後は、転職エージェントからの求人紹介を待ち、情報整理を行いましょう。

紹介された求人の内容を確認し、疑問点があれば早めに質問します。また、希望条件の伝え漏れがなかったかチェックするのも大切です。

必要に応じて履歴書の修正や、次のステップである面接や職場見学に備えた準備も進めましょう。

こちらの記事では、薬剤師の面接でよく聞かれる質問と回答例、事前に把握しておきたい逆質問のポイントを紹介しているので参考にしてください。

  

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転職エージェントによって得意とする専門領域やサービスの違いもあるので、複数登録して比較して、自分に合ったサービスを活用するのがおすすめです。

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