アマゾンの面接で受かった人の戦略と回答例を徹底解説！通過率も大公開！

更新日：2025.09.16

この記事を書いた人

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック」
▸詳細プロフィール（amazon）

すべらない転職が紹介するサービスの一部には広告を含んでおり、当サイトを経由してサービスへの申込みがあった場合には、各企業から支払いを受け取ることがあります。ただし、ユーザーの利益を第一に考え客観的な視点でサービスを評価しており、当サイト内のランキングや商品の評価に関して影響を及ぼすことはございません。

Amazon面接で実際に受かった人の「勝ちパターン」分析

結論、Amazon面接に受かった人には共通の勝ちパターンが存在します。

実際にAmazonに転職した元社員の証言や採用データを分析すると、成功者には以下の4つの共通点があることがわかりました。

20-30時間の戦略的面接対策を実施
L5レベル（年収900-1200万円）獲得の具体的プロセス
バーレイザー突破のための数値重視アピール
リーダーシップ・プリンシプルの実体験マッピング

20-30時間の戦略的面接対策を実施

Amazon面接に合格した元社員は、平均20-30時間の集中的な面接対策を行っていました。

この対策時間の内訳は以下の通りです。

OLP分析：10時間
16項目それぞれに自分の実体験をマッピング
STARメソッド練習：8時間
Situation、Task、Action、Resultの構造化
模擬面接・回答練習：7時間
声に出して実際に話す練習
企業研究・業界分析：5時間
Amazon特有のビジネスモデル理解

L5レベル（年収900-1200万円）獲得の具体的プロセス

Amazon中途入社の標準レベルであるL5での年収は900万〜1200万円となっています。

この高年収を獲得した人の選考通過プロセスには明確な特徴があります。

基本年収：前職の1.2〜1.4倍で算出
サインインボーナス：入社後2年間毎月支給
RSU（株式）：3〜4年目の2年間で段階的付与

Amazon面接に受かった人の多くは、オファー段階での年収交渉にも成功しています。

前職の年収を1.2〜1.4倍で算出されるため、現職での昇給や他社からのオファーを並行して進めることで、より高い条件を引き出すことが可能です。

バーレイザー突破のための数値重視アピール

最終面接（ループ面接）では、バーレイザーと呼ばれる採用決定権者が必ず1人含まれています。

このバーレイザーを突破した人に共通するのは、すべての回答に具体的な数値を盛り込んでいることです。

営業職の場合：「売上を前年比120％向上させ、3億円の目標を達成」
マーケティング職の場合：「CVR改善により月間リード数を500件から800件に増加」
エンジニア職の場合：「システム改善により処理時間を30％短縮、月間コスト200万円削減」
企画職の場合：「新規事業立案により年間売上5億円の事業を創出」

リーダーシップ・プリンシプルの実体験マッピング

Amazon面接で最も重要視されるのは、16項目のリーダーシップ・プリンシプルとの適合度です。

合格者は各プリンシプルに対して、必ず具体的な実体験エピソードを準備していました。

Amazonが最も重視しているOLPは、「Customer Obsession」なので全てのエピソードに火もづけると通過率は高まるでしょう。

Customer Obsession：顧客満足度向上のために行った具体的施策
Ownership：責任範囲を超えて問題解決に取り組んだ経験
Dive Deep：表面的でない根本原因分析を行った事例
Deliver Results：困難な状況下でも結果を出し切った体験

「自分の経験がAmazonのレベルに達しているか不安」という人も多いですが、重要なのは経験の規模ではなく、思考プロセスと結果への執着です。

小さなプロジェクトでも、リーダーシップ・プリンシプルに沿った行動ができていれば十分にアピールできます。

▶︎【30秒で簡単申込】Amazon転職の選考対策を受ける

Amazon面接の質問例と模範解答【職種別32問】

Amazon面接では職種に関わらず、リーダーシップ・プリンシプルに基づいた質問が90％以上を占めます。

実際の面接で聞かれた質問と、合格者の回答パターンを職種別に紹介します。

全職種共通の質問例（14問）
マーケティング職の質問例（6問）
ビジネス開発職の質問例（6問）
プロダクトマネージャー職の質問例（6問）

全職種共通の質問例（14問）

Amazon面接では、職種に関わらず以下の質問が高頻度で聞かれます。

質問例：「顧客のために困難な決断をした経験を教えてください」
模範解答のポイント：短期的な利益よりも顧客価値を優先した具体例、数値での効果測定、長期的な関係構築への影響

質問例：「自分の責任範囲を超えて行動した経験はありますか」
模範解答のポイント：組織全体の利益を考えた行動、主体的な問題発見と解決、他部署との連携実績

質問例：「表面的な分析では解決できない問題にどう取り組みましたか」
模範解答のポイント：データ分析の深度、根本原因の特定プロセス、継続的な検証と改善

質問例：「厳しい期限と限られたリソースの中で結果を出した経験を教えてください」
模範解答のポイント：制約条件の明確化、優先順位付けの判断基準、最終的な成果の定量評価

マーケティング職の質問例（6問）

マーケティング職では、データドリブンな思考とクリエイティブな課題解決能力が評価されます。

「失敗したマーケティングキャンペーンから何を学びましたか」
→ 失敗の分析、改善施策、次回への活用方法を具体的に
「限られた予算で最大の効果を出すためにどう工夫しましたか」
→ ROI計算、チャネル選択の根拠、効果測定方法
「顧客セグメントをどのように設定し、それぞれにどうアプローチしましたか」
→ データ分析に基づくセグメント設計、個別戦略の立案

ビジネス開発職の質問例（6問）

ビジネス開発職では、戦略的思考と交渉力、新規事業創出能力が重視されます。

「困難なパートナーシップ交渉をどう成功させましたか」
→ 相手の利益も考慮したWin-Win提案、長期的関係構築
「新規事業のアイデアをどう検証し、実行に移しましたか」
→ 仮説設定、検証方法、ピボットの判断基準
「既存事業の成長が鈍化した時、どう打開しましたか」
→ 問題の根本分析、新たな成長ドライバーの発見

プロダクトマネージャー職の質問例（6問）

プロダクトマネージャー職では、ユーザー視点と技術理解、チーム推進力が評価ポイントです。

「ユーザーからの反対意見が多い機能をどう進めましたか」
→ ユーザー理解の深化、合意形成プロセス、最終的な価値実現
「技術チームとビジネスチームの意見が対立した時の対応は」
→ 両者の立場理解、データに基づく意思決定、妥協点の発見
「プロダクトの優先順位をどう決めていますか」
→ 判断基準の明確化、ステークホルダーとの調整、成果測定

すべての回答は、Situation（状況）、Task（課題）、Action（行動）、Result（結果）の順序で構成しましょう。

特にActionの部分では、なぜそのアプローチを選んだのか、他の選択肢との比較検討プロセスも含めると説得力が増します。

▶︎【完全無料】Amazon転職の選考対策を受ける

Amazon面接の選考フローと通過率を上げるコツ

Amazonの書類応募から内定率は約1-3％となっています。

しかし、適切な準備をすることで通過率を大幅に向上させることが可能です。

Amazon選考フローの詳細
各段階の通過率と対策ポイント
バーレイザーシステムの攻略法
合格率を2倍にする準備戦略

Amazon選考フローの詳細

Amazonの選考は以下の5段階で構成されています。

選考段階	内容	期間	通過率
書類選考	履歴書・職務経歴書の審査	1-2週間	20%
スクリーニング面接	採用責任者との1次面接	30-45分	50%
最終面接（ループ）	4-5名との個別面接	1日または数日	20%
オファー調整	年収・条件交渉	1-2週間	90%以上