セールスフォースはやばい?退職理由やリストラについて転職のプロが解説!

「セールスフォースってやばいって聞くけど、実際どうなの?」
世界最大のCRM企業として知られるセールスフォースですが「激務すぎる」「リストラが多い」「もう売れない」といった不穏な声が、実際に働く社員から上がっています。
本記事では、セールスフォースの「やばい」と言われる5つの理由と、それでも転職する価値があるのかを、転職のプロの視点から徹底解説します。
セールスフォースへの転職を検討している人は、ぜひ最後まで読んで、冷静な判断材料にしてください。
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セールスフォースの転職方法や実態について知りたい人はこちらをご覧ください。
セールスフォースがやばいと言われる理由は?リアルな口コミからわかる実態
セールスフォースは世界最大のCRM企業として知られていますが、「やばい」「きつい」という声が実際の社員から上がっています。
高い年収と華やかなイメージの裏側には、厳しい労働環境やリストラへの不安など、様々な課題が存在します。
本記事では、実際に働く社員の生の声をもとに、セールスフォースの実態を詳しく解説していきます。
とにかくハードワークすぎる
セールスフォースの労働環境は、「とにかく忙しすぎる」という声が多数上がっています。
社員の口コミ
営業職・在籍3年未満・女性(2022年3月)
「とにかく忙しすぎる。特に私の部門は立ち上げのインダストリーだったため、パートナーが自動的に売ってくれるわけでもなく、数多くのアカウントを一人で説明して、デモして、議事録を毎日つけて、提案書を準備し、受注したら見積り作業からクロージングまで全て営業がやらなければならず、入社後土日含めて丸一日休んだことがないくらいに忙しい日々を送った。」
出典:OpenWork
特に営業職では、土日も含めて休めない状況が続くケースもあるようです。
体力に自信があれば30代中盤くらいまでは耐えられるものの、それ以上の年齢になると精神的には頑張りたいと思っても体力が持たなくなってくるという意見も見られました。
末永
セールスフォースのハードワークは、外資系IT企業の中でも特に厳しいレベルです。月間50時間以上の残業は当たり前で、営業職では顧客対応のために深夜まで働くことも珍しくありません。
ただし、これは成長機会と高報酬の裏返しでもあります。短期間で圧倒的な経験を積めるため、キャリアアップを狙う人にとっては魅力的な環境とも言えるでしょう。
重要なのは、自分のライフステージと体力を考慮して、このような環境で何年間頑張れるかを冷静に判断することです。
担当顧客次第でインセンティブが決まってしまう
セールスフォースの営業職では、「アカウント運」が収入に大きく影響するという問題があります。
社員の口コミ
コマーシャル営業・在籍3年未満・男性(2022年2月)
「既に大部分の企業が導入をしており、結局のところはアカウント運に尽きると感じたためです。会社としてはすでに成功しており、その分営業へのインセンティブが少なく、それをカバーしようとして働く時間を増やしますがそうすると逆にプライベートが犠牲になり何のために仕事をしているのか分からなくなり退職しました。」
出典:OpenWork
すでに多くの大手企業がセールスフォースを導入済みのため、新規開拓の余地が限られているという現実があります。
担当する顧客によって成績が大きく左右され、努力だけではカバーできない部分があることが、社員のモチベーション低下につながっているようです。
実はアナログなルーティンワークが多くしんどい
最先端のDX企業というイメージとは裏腹に、社内業務はアナログで非効率という声が上がっています。
社員の口コミ
新規開拓営業・在籍3〜5年・女性(2025年2月)
「やりがいや達成感を感じにくい。ルーチンワーク化しやすく、個々人のやる気や与えられたアカウントによって成績が大きく左右される。会社としては営業の必勝法を売り出しているが、自社でそれが仕組み化されているわけではなく、自社の製品にも関わらず社内業務での活用が認められていないものもあるため、最先端のDX企業と言われながら、実は中身がアナログで無駄の多い業務を義務化されるのがやりきれない。」
出典:OpenWork
自社製品を社内で活用できていないという矛盾や、ルーティンワークの多さが、社員のやりがい低下につながっているようです。
末永
セールスフォースは対外的には「DXの最先端企業」として認知されていますが、社内の実態は必ずしもそうではないというギャップがあります。
これは多くの大手IT企業に共通する問題で、顧客向けのソリューションと社内オペレーションの乖離は珍しいことではありません。
転職を検討する際は、企業のブランドイメージだけでなく、実際の業務内容や社内文化をしっかり確認することが重要です。
リストラにより、会社の雰囲気が悪い
2023年以降の大規模リストラにより、社内の雰囲気が悪化しているという声が多く聞かれます。
社員の口コミ
プリセールス・在籍3年未満・男性(2023年7月)
「大規模レイオフの関係で社内の空気も悪く、また毎月のように細々とレイオフが続いており、いつ通知が来るか分からない不安定な状況で、仕事に集中しきれない。」
出典:OpenWork
2023年には日本法人でも500人以上が削減され、その後も断続的にリストラが続いています。
いつ自分がリストラ対象になるか分からない不安感が、社員のモチベーションと生産性に大きな影響を与えているようです。
市場が飽和しており、なかなか売れない
セールスフォースの主力製品であるSFA領域が市場飽和状態に陥っているという問題があります。
社員の口コミ
プリセールス・在籍3〜5年・男性(2023年11月)
「Salesforce王道のSFA領域が売れにくくなってきた。競合が強いため、Salesforceがやたら高く見えて価値訴求が難しくなってしまっている。その対策としてプロジェクトセリングという便利なワードが生まれた。チーム全体で提案しよう!という流れだが、中身は経験不足の営業をSE含めその他部門でフォローするはめになっている。」
出典:OpenWork
競合他社の台頭により、セールスフォースの価格優位性が失われつつあります。
「プロジェクトセリング」という名目で、経験不足の営業を他部門がカバーする構造になっており、全社的な負担が増加している状況です。
末永
セールスフォースが直面している市場飽和の問題は、成熟期に入った大手IT企業の宿命とも言えます。
新規顧客の獲得が困難になる中、既存顧客のアップセルやクロスセルに注力せざるを得ない状況は、営業職にとって大きなプレッシャーとなります。
このような環境下では、単なる製品知識だけでなく、顧客の業界知識や課題解決力がより重要になってきます。
セールスフォースに向いている人
厳しい環境と言われるセールスフォースですが、特定の志向性を持つ人にとっては最高の環境になる可能性があります。
ここでは、セールスフォースで活躍できる人の特徴を詳しく解説していきます。
ハードワークをしてでも高年収を実現したい
セールスフォースの平均年収は1,128万円と、日本企業の平均を大きく上回ります。
営業職の場合、ベースとインセンティブの割合は6:4程度で、成果を出せば2,000万円を超えることも可能です。
年収の目安
- 25歳時点:平均年収600万円超
- 30歳後半:1,000万円台
- 40歳後半:2,000万円超のケースも
- 営業職のインセンティブ:年収の40%程度
月50時間以上の残業や土日の対応も厭わず、短期間で高収入を実現したい人にとっては理想的な環境と言えるでしょう。
優秀な仲間と圧倒的に成長したい
セールスフォースには、業界トップクラスの人材が集まっています。
元リクルート、元アクセンチュア、元IBMなど、各業界のトップ企業出身者が多く在籍しており、日々の仕事を通じて高いレベルの刺激を受けることができます。
成長環境の特徴
- グローバルスタンダードの営業手法を学べる
- 最先端のクラウド技術に触れられる
- 世界規模のビジネスに携われる
- 多様なバックグラウンドを持つ同僚から学べる
短期間で圧倒的な成長を遂げたい、将来的に起業や独立を考えている人にとっては、貴重な経験を積める環境です。
セールスフォースのプロダクトで顧客を幸せにしたい
セールスフォースのCRMは、世界シェアNo.1を誇る製品です。
製品力は間違いなく高く、適切に導入・活用できれば顧客企業の業績向上に大きく貢献できます。
「オハナ(家族)」という企業文化のもと、顧客の成功を第一に考える姿勢が根付いており、本当に顧客の役に立つ仕事がしたい人には向いています。
末永
セールスフォースで成功するには、製品への深い理解と愛情が不可欠です。
単に「売れる商材だから」という理由ではなく、本気で顧客の業務改善に貢献したいという想いがなければ、厳しい環境を乗り越えることは難しいでしょう。
実際、長く活躍している社員の多くは、セールスフォース製品の可能性を信じ、顧客の成功にコミットしている人たちです。
整った仕組みの中で、尖った専門性を身に付けたい
セールスフォースには、体系化された育成プログラムが用意されています。
Trailheadという独自の学習プラットフォームを活用し、営業スキル、技術スキル、リーダーシップスキルなどを体系的に学ぶことができます。
キャリアパスの選択肢
- アカウントエグゼクティブ(大手企業担当営業)
- ソリューションエンジニア(技術営業)
- カスタマーサクセスマネージャー
- プロダクトスペシャリスト
明確なキャリアパスと評価制度があるため、自分の専門性を磨きながら着実にキャリアアップしていきたい人には適した環境です。
Q&A:よくある質問と回答
Q1. 離職率が高いのは本当?
セールスフォースの離職率は確かに高い傾向にあります。ただし、離職理由の多くはネガティブなものではありません。
同業他社へのステップアップや、独立・起業といった前向きな転職が多いのが特徴です。セールスフォースでの経験は転職市場で高く評価されるため、キャリアアップのための転職が活発に行われています。
一方で、2023年以降のリストラの影響で「引き継ぎに追われて現場は疲弊する」という課題も生じており、組織の安定性には不安要素があります。
Q2. 英語を話せなくても大丈夫?
基本的な業務は日本語で行えますが、キャリアアップを目指すなら英語力は必須です。
マネージャー以上のポジションでは、グローバルチームとの会議や本社とのコミュニケーションで英語を使用する機会が増えます。目安としてTOEIC700点以上の英語力があると、社内でのキャリアの選択肢が広がります。
ただし、入社時点で完璧な英語力は求められず、入社後に学習支援制度を活用してスキルアップすることも可能です。
Q3. 営業成績が悪いとクビになる?
日本の労働法では簡単に解雇はできませんが、パフォーマンス改善プログラム(PIP)という制度があります。
目標未達が続くとPIPの対象となり、3〜6ヶ月の改善期間が設けられます。この期間内に改善が見られない場合、退職勧奨を受ける可能性があります。
ただし、いきなりクビになることはなく、上司やメンターからのサポートを受けながら改善に取り組む機会は与えられます。重要なのは、早めに課題を認識し、積極的に支援を求めることです。
まとめ:求人数が多い今が転職のチャンス!
セールスフォースは確かに「やばい」と言われる側面があります。
ハードワーク、アカウント運への依存、アナログな社内業務、リストラの不安、市場飽和など、課題は山積みです。
しかし一方で、平均年収1,000万円超、世界トップクラスの人材との協働、グローバル企業でのキャリア構築など、得られるメリットも大きいです。
セールスフォースが向いている人の特徴
- 短期間で高年収を実現したい
- ハードワークを成長機会と捉えられる
- グローバル環境でキャリアを築きたい
- CRM領域のプロフェッショナルになりたい
- 将来的に起業や独立を考えている
2025年現在、セールスフォースは新たなAI製品の販売要員を積極採用しており、年間400-500人規模の中途採用を実施しています。
第二新卒やインサイドセールスなど、様々な入り口が用意されているため、しっかりと準備すれば転職のチャンスは十分にあります。
末永
「成長意欲がなければ、セールスフォースに入るべきではない。成長意欲がある人にとっては、セールスフォースは最高の環境」という卒業生の言葉が、この会社の本質を表しています。
厳しい環境であることを理解した上で、それでも挑戦したいという強い意志があるなら、得られるリターンは非常に大きいでしょう。
ただし、外資系IT企業特有のカルチャーや評価制度を理解せずに入社すると、ミスマッチに苦しむことになります。転職を検討する際は、業界に精通したプロのサポートを受けることをおすすめします。
セールスフォースへの転職を本気で考えるなら
セールスフォースへの転職は、キャリアの大きな転機となる可能性があります。
しかし、転職難易度は非常に高く、しっかりとした準備と戦略が必要です。
特に、外資系IT企業特有の選考プロセスや、データドリブンな提案力の証明、英語でのコミュニケーション能力など、日系企業とは異なる対策が求められます。
末永
セールスフォースの選考では、単なる営業経験だけでなく、ソリューション提案力とデータ分析力が重視されます。
「なぜセールスフォースなのか」「どのような価値を提供できるのか」を論理的に説明できることが重要です。
また、CRM市場の動向やクラウド技術への理解も、選考では大きなアドバンテージになります。
弊社のすべらないキャリアエージェントは、IT業界・SaaS業界に特化した転職支援を行っており、セールスフォースをはじめとした外資系IT企業への転職実績も豊富です。
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