施工管理のホワイトランキングTOP10!残業が少ない会社と優良企業の条件

施工管理のホワイトランキングTOP10!残業が少ない会社と優良企業の条件

    施工管理のホワイトランキングTOP10をもとに、働きやすい企業を紹介します。

    激務・きついと言われがちな施工管理ですが、分野によってはホワイト企業・大手企業で働けます。

    転職は難しいとも言われますが、失敗しないポイントを解説していますので参考にしてくださいね。

この記事を書いた人
末永雄大

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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施工管理のホワイトランキングTOP10

施工管理職の中でも、社員・元社員の口コミサイトに掲載されている残業時間(月間)と平均年収のデータをもとに、働きやすさの観点から会社をランキング形式でまとめました。

順位 社名 残業時間 平均年収
1位 西松建設 50時間 629万円
2位 戸田建設 50時間 592万円
3位 熊谷組 50時間 545万円
4位 フジタ 52時間 591万円
5位 竹中工務店 53時間 828万円
6位 前田建設工業 53時間 637万円
7位 三井住友建設 55時間 615万円
8位 鹿島建設 56時間 851万円
9位 大成建設 56時間 768万円
10位 五洋建設 56時間 603万円

出典:エン カイシャの評判

このランキングの中でも、残業時間がとくに短い上位5社を順位付きで詳しく解説します。

西松建設|残業時間50時間・年収平均600万円超え

西松建設は、月の残業時間が50時間と比較的短く、平均年収が629万円と高水準な大手建設会社です。

土木系に強みを持つ建設会社で、大型案件も多く手掛けています。

末永雄大 末永

ダムやトンネル、道路などの工事実績が多いですが、建築系の施工も少なくありません。


海外案件は少なめなので、日本国内の仕事が中心になる点もポイントですね。

戸田建設|残業時間50時間・年収と給与の納得度が高水準

戸田建設も残業時間は50時間と短めで、平均年収は592万円と高めの会社です。

公共事業や大規模工事の実績が豊富で、幅広い案件に携われるのが特徴といえます。

また、教育体制が整っており、若手育成に力を入れている点も魅力です。

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幅広いジャンルの実績を積めるため、キャリアアップしやすいのもメリットです。


転職難易度は高めですが、挑戦する価値は十分にありますよ。

熊谷組|残業時間50時間・職場の人間関係が円滑

熊谷組は中堅規模の建設会社で、大手と比べると大規模な工事はやや少なめな傾向があります。

ただし、残業時間50時間はかなり短く、平均年収545万円も決して低い水準ではありません

自分の時間を重視しながら働きたい人におすすめの会社です。

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大手と比べると転職難易度はやや低い可能性がありますが、それでも簡単に転職できるわけではありません。


しっかりとした選考対策は必須ですよ。

フジタ|残業時間52時間・風通しが良い社風

フジタは残業時間52時間と、上位3社と比べるとやや長めですが、平均年収は591万円と比較的高水準です。

都市計画やビル建設などの案件が多く、街づくりのノウハウや技術が高い会社です。

建築施工の割合が高いため、建築施工管理として働きたい人には、とくにおすすめです。

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中堅規模の建設会社の中では平均給与が高く、年収や給与に対する納得度も高いのが特徴です。


建築施工管理として実績を積むのに適した会社といえますね。

竹中工務店|残業時間53時間・平均年収800万円超え

竹中工務店は非上場企業ですがスーパーゼネコン5社の一角を占める、業界最大手の建設会社の1つです。

残業時間は53時間と短めでありながら、平均年収は828万円と高収入の部類に入ります。

公共事業や大規模工事も多く手掛けており、幅広い実績を積める建設会社です。

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一方で、職種や配属先によって働き方や忙しさに差が出ることもあります。


転職を検討する際は、施工管理の転職に詳しいエージェントを通じて、募集職種ごとの働き方や条件を確認しておくと安心ですよ。

施工管理におすすめの転職エージェント

【施工管理の種類別】ホワイトになりやすい分野

施工管理にはいくつかの種類がありますが、その中でも、以下の3つは比較的ホワイトになりやすい傾向があります。

土木施工管理|長期現場が多く残業が安定しやすい

土木施工管理は、施工管理の中でも数年単位の長期現場が多く、工期全体に余裕があるため、スケジュール調整がしやすい傾向があります。

比較的ホワイトになりやすい分野といえます。

小規模工事の場合、期間内にトラブルが発生すると進捗にあわせて残業が増えてしまいます。

その点、工期に余裕のある土木施工管理を選ぶ人も少なくありません。

また、夜間作業が比較的少なく、ほとんど日勤で対応できる点もメリットです。

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土木系はダムや橋、トンネルなど、年単位で取り組む工事が多く、スケジュールを調整しやすい分、ホワイト寄りの施工管理といえますね。

設備施工管理|工程が読みやすく働きやすい

設備施工管理は、建物の工事がある程度進んだあとに入る工程が多く、忙しい時期とそうでない時期が分かれやすいです。

工事全体に遅れが出ている場合は忙しくなりやすい傾向がありますが、リフォームなどの小規模現場が中心の会社であれば、比較的余裕をもって取り組める場合もあります。

ただし、設備の試運転などで夜間作業が発生することもあるため、「勤務時間が不安定になりやすい」とも言われます。

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ホワイト寄りの企業で働きたいなら、リフォームなどの改修工事を中心に扱う会社がおすすめですよ。

建築施工管理|業務は多いが「ホワイトな現場」も存在する

建築施工管理は、残業や夜間勤務が多くなりがちですが、中小規模の現場であれば、比較的残業時間が少なめな場合もあります。

また、建築施工管理であっても、土木系のように期間の長い工事であれば比較的余裕をもって業務にあたれます。

会社全体の体制や現場ごとの環境による影響も大きいため、事前に平均残業時間などを調べておくことで、ホワイト寄りの環境で働きやすくなります。

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設備や土木系の施工管理に比べるとハードなことも多いですが、ホワイトな建築施工管理もあります。


どんな職場に出会えるかが、大きなポイントですね。

ホワイトな施工管理会社の条件

ホワイトといえる働き方ができる施工管理会社は、以下の4つを満たしているケースが多いです。

残業時間が少なく、工程に無理がない

残業時間の少なさは、計画的に仕事を進められている会社の証明ともいえます。

工事の工程そのものに無理がなく、計画的に進められていれば、残業時間はそれほど長くなりません。

工程によっては夜間対応などが必要になるケースもありますが、頻繁に発生するわけではないのが一般的です。

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転職前に転職サイトや会社が公開している資料を確認して、社員の平均残業時間がどの程度か確認しておくのがおすすめですよ。

有給消化率が高く休みが取りやすい

有給消化率の高さも、ホワイトな施工管理会社の条件の1つです。

工期に余裕がなく、残業が多くなっているような状況では有給休暇が取得できません。

有給申請をしても、繁忙期を理由に別日への振替を求められることもあります。

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会社によっては有給消化率を公表している場合もあり、平均でどれくらい有給が取得できているかを事前に確認できます。


公表されていない場合は、転職エージェントを利用して相談してみるのも1つの方法ですよ。

離職率が低く現場の負担が分散している

離職率も、ホワイトな施工管理会社かどうかを見極めるうえで重要なポイントです。

一般的に、離職率が低いほど社員の定着率が高く、それだけ労働環境や報酬に満足している人が多い会社といえます。

施工管理は、残業や休日出勤、夜間勤務などが理由で退職する人も少なくないため、離職率の低さは一定の判断材料になります。

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施工管理だけに負荷が集中せず、多くの人が無理なく働けている会社ほど、離職率は低くなりますよ。

給与・福利厚生が業界平均以上ある

給与や福利厚生が同業界の平均以上かどうかも、ホワイトな施工管理会社を見分けるうえで重要なポイントです。

施工管理は、長時間勤務や休日出勤、夜間勤務が発生する分、各種手当が支給され、給与水準は一般的な建設会社より高めになる傾向があります。

一方で、給与が低めの会社では、手当が少なかったり、見込み残業代にまとめられていたりするケースもあるため注意が必要です。

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給与や各種手当の内訳が明確に示されているかは、ホワイトな施工管理会社を見極めるうえで重要なポイントです。


転職を検討する際は、施工管理の転職に詳しいエージェントを通じて、求人票だけでは分かりにくい給与・福利厚生の実態を確認しておくと安心です。

施工管理におすすめの転職エージェント

ホワイトな施工管理の働き方

ホワイトになりやすい施工管理の働き方は、施工管理の現場の種類によって異なります。

中小規模の現場

中小規模の現場であれば、大幅な遅れが発生しにくく、比較的ホワイトになりやすい働き方が可能です。

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大手の建設会社は平均年収が高めな傾向がありますが、残業時間も長めになりがちです。


自分の時間を優先したい場合は、残業が発生しにくい現場の施工管理になれる会社を意識して探すのがおすすめですよ。

改修・リフォーム現場

改修工事やリフォームが中心の現場も、ホワイトな働き方ができる職場といえます。

改修やリフォームの場合は担当範囲があまり広くないため、管理としては比較的負担が少ない部類です。

一方、新規工事は工程数が多くなりやすく、1つの作業が遅れると、その後の工程すべてに影響が出やすいため、ブラック化しやすい傾向があります。

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施工管理の中でも全体管理を担う立場だと、長時間勤務になりがちです。


とくに新築工事などは工期に余裕がなくなりがちなため、改修やリフォームの施工管理の方がホワイトといえますね。

設備系の施工管理(電気・空調・給排水)

設備系の施工管理も、改修・リフォーム現場と同様に担当範囲が比較的狭く、ホワイトな働き方がしやすい分野といえます。

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工事全体の中で役割がはっきり分かれているため、負荷を調整しやすいのが特徴です。


無理な長時間勤務になりにくい点もメリットですね。

ホワイトな施工管理会社に転職するためのポイント

ホワイトな働き方ができる施工管理会社に転職するには、以下のポイントを意識して求人検索をするのがおすすめです。

現場の掛け持ちがないか

ホワイトな施工管理会社を希望している場合は、現場の掛け持ちの有無を事前に確認しておくことで、転職後のミスマッチを防ぎやすくなります。

施工管理会社によっては、施工管理技士が複数の現場を掛け持ちしているケースも珍しくありません。

しかし、現場を掛け持ちすると打ち合わせや連絡が煩雑になり、複数のトラブルが重なった際にブラック化しやすくなります。

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掛け持ちする現場同士が離れていたり、両方とも夜間業務が発生したりすると、労働環境はかなり厳しくなります。


現場の掛け持ちがない、もしくは小規模な工事に限定されている会社がおすすめですよ。

みなし残業・固定残業が多すぎないか

みなし残業・固定残業の設定時間も、ホワイトな施工管理会社か見極める上では重要です。

施工管理は残業が多くなりやすい仕事のため、みなし残業・固定残業を設定している会社もあります。

固定残業を多めに設定している会社は、「残業代を支払っているから問題ない」という考えになりやすいため注意が必要です。

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固定残業が多く設定されている場合でも、実際の残業時間がどの程度なのかを確認することが大切です。

無理のない工程管理ができているか

無理のない工程管理ができているかどうかも、ホワイトな施工管理会社の特徴の一つです。

適切な工程で、余裕のある工期を設定できている会社は、残業時間が少なめで、休日出勤も比較的少ない傾向があります。

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無理な工程設定は、現場の意見を十分に聞かずに営業が工期を決めてしまう会社で起こりがちです。


離職率が高いケースもあるため、さまざまな視点からホワイト寄りな働き方ができる会社を探すのがおすすめですよ。

ホワイトな施工管理会社に転職したい人におすすめな転職エージェント

ホワイトな施工管理会社に転職したい人は、志望先にあわせて以下のような転職エージェントを活用するのがおすすめです。

施工管理に特化したエージェント

ホワイトな施工管理会社への転職を希望している場合は、転職エージェントの中でも、施工管理に特化したエージェントを活用することで転職を成功させやすくなります。

建設・設備求人データベースは、建設・設備関連の転職エージェントとしては最大級の1つで、中小企業から大手ゼネコンまで幅広い求人を保有しています。

若手や未経験から挑戦したい場合は、未経験向けの求人が多いビルドジョブを活用すると条件にあった求人に出会いやすくなります。

施工管理ジョブは設備系の求人が多いため、設備施工管理を目指している人には、とくにおすすめです。

ハイクラス転職や、キャリアアップを目指しているのであれば、大手ゼネコンなどの非公開求人が多いRSG建設転職も選択肢の1つになります。

施工管理におすすめの転職エージェント

大手ゼネコン・準大手の求人が豊富な総合型エージェント

リクルートエージェントは求人保有数が圧倒的に多く、大手ゼネコンや準大手を含め、幅広い施工管理求人の中から比較検討しやすいのが特徴です。

dodaも求人数が多く、面談での聞き取りやフォローに定評があるため、細かな条件まで含めた相談が可能です。

地元で条件にあった求人を探している場合、マイナビエージェントのような地域密着型の企業の求人まで幅広く保有しているエージェントを活用するのもおすすめです。

おすすめの大手総合型転職エージェント

年収アップを狙う人向けのハイクラス型エージェント

ビズリーチは年収600万円以上の求人が中心で、登録しておくと企業からスカウトが届くスカウト型の転職サイトです。

外資系も含む、管理職や専門職のハイクラス転職を得意としているJACリクルートメントも、年収600万円以上のハイクラス求人と出会いやすいのが特徴です。

ハイクラス求人が多いおすすめ転職サービス

  • ビズリーチ
    年収600万円以上の求人が多数!企業とヘッドハンターから直接スカウトが届く
  • JACリクルートメント
    国内3位の規模を誇る転職エージェント!年収600万〜1,500万円以上の案件を多数保有

施工管理でホワイトに働くための質問まとめ

施工管理でホワイトに働くための質問の中でも、よくあるものをまとめましたので、参考にしてください。

施工管理は本当にブラックが多いの?

施工管理は、残業時間が長くなりやすく、ブラックな職場も少なくありません

ただし、土木系や設備系の施工管理のように、比較的ホワイトな傾向が強い分野もあります。

年収と残業時間などを考慮して、自分の希望にあった働き方ができる建設会社を探すのがおすすめです。

ホワイトに働きやすい施工管理の分野はある?

工期が長くなりやすい土木施工管理や、担当範囲が比較的狭い設備施工管理は、ホワイトな職場が多い傾向があります。

工期が長い現場はスケジュール調整がしやすく、残業も少なめになりやすいのが特徴です。

また、設備系など担当範囲があらかじめ決まっている現場の施工管理は、業務量や責任が集中しにくく、残業時間も比較的少ない傾向があります。

未経験でもホワイトな施工管理に転職できる?

未経験歓迎で、研修体制が整っている施工管理の求人もあります。

施工管理は慢性的な人手不足の業界であるため、労働環境の整備に力を入れている会社も少なくありません。

とくに、若手の育成に力を入れている大手企業では、その傾向が見られます。

施工管理におすすめの転職エージェント

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人気の転職エージェント