施工管理の転職タイミング完全ガイド【現場タイプ別】狙い目時期と評価スキル

施工管理の転職タイミング完全ガイド【現場タイプ別】狙い目時期と評価スキル

    施工管理の転職タイミングは、時期を間違えると仕事の条件に差が出ます。

    本記事では、現場タイプ別に求人が増える時期や、評価されるスキル・資格を紹介します。

    経験者・未経験者それぞれに向けて解説していますので、転職先選びの参考にしてみてくださいね。

この記事を書いた人
末永雄大

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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施工管理の転職タイミングはいつが最適?

施工管理への転職は、キャリアによってそれぞれ最適なタイミングが異なります。

施工管理経験者が転職しやすいタイミング

施工管理経験者が転職する場合は2~3月、または8~9月の転職がおすすめです。

それぞれ上期・下期の工事が始まる前の時期で、今すぐ現場で施工管理者として働ける人材を求めている企業とマッチングしやすくなります。

逆に、12~1月は長期休みを挟むこともあり、採用活動が滞りがちになるため、避けるのが無難です。

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経験者の場合は即戦力として期待される採用が多く、4月や10月など新しい工事が動き出す前のタイミングでの転職がおすすめです。

未経験から施工管理へ転職しやすいタイミング

未経験の人が転職する場合は、4~6月で会社が新入社員を迎える準備ができているタイミングがおすすめです。

新人研修を受けやすく、このタイミングであれば未経験歓迎の求人も多く見つかります。

また、10~11月の下期が始まり、新しい人員体制が落ち着き始める時期も、同様の理由でおすすめです。

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4月や10月といった節目の月のあとは、企業側にも比較的余裕が生まれやすく、研修と組みやすい時期といえます。


未経験の場合は新人研修が手厚い企業の方がおすすめなこともあり、転職エージェントを活用した転職活動もおすすめですよ。

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【現場タイプ別】施工管理の転職求人が増えるタイミング

施工管理の求人が増えるタイミングは現場のタイプによって異なります。

建築施工管理

建築施工管理の場合、上期・下期から始まる工事に向けた求人が増えやすく、とくに経験者向けの求人が増加するタイミングです。

大規模な工事は4月または10月から着工するケースが多いため、その前の2~3月と8~9月に、戦力となる人材を確保したいと考える企業が増えるからです。

下期の場合は、上期の工事の遅れによって人材不足が発生しやすく、とくに即戦力となる施工管理経験者の需要が高まります。

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マンションや大型商業施設の場合は複数の建築施工管理が必要になるため、タイミングをあわせた転職活動が成功のカギになります。

土木施工管理

土木施工管理の場合は公共事業の割合がとくに高いため、年度末から年度初めにかけて需要が増加します。

基本的には年度末前の需要が圧倒的に高いですが、未経験者や若手の研修・教育を目的として、年度初めに募集が増える傾向もあります。

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公共事業の場合は年度内に工事を終わらせる必要があるため、1~2月の時点で、年内に確実に工事を完了させるための求人が出る場合もあります。


経験者の場合は、そういった求人も狙い目です。

設備施工管理

設備施工管理はとくに求人が増える決まったタイミングはありません

設備施工管理の場合、繁忙期は建物の引き渡し直前の工程になるため、工期によって繁忙期が異なります。

そのため、施工管理全体の求人が増えやすい時期が、転職しやすい時期ともいえます。

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転職を急いでいる訳ではない場合は、定期的に設備施工管理の求人がないかチェックしていくのがおすすめですね。

プラント施工管理

プラント施工管理も、設備施工管理と同じように、求人がとくに増えるタイミングはありません

プラントの場合は定期修理工事が中心となるため、この工事の前後に求人が発生しやすくなります。

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そのため、プラント施工管理を目指す場合は、2~3月など、施工管理全体の求人が増える時期を中心に探すのがおすすめです。

施工管理の転職で評価されるスキル・資格

施工管理に転職する際に評価されるスキル・資格には以下のようなものがあります。

現場での実務経験

施工管理に転職を希望する場合、工事現場での実務経験があると有利になります。

施工管理は工事全体の流れだけでなく、個々の作業や現場の動きを理解する必要があるため、実際に現場で働いた経験は転職時にも評価されやすいです。

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また、現場でのスタッフ同士のコミュニケーションや、協力会社との調整などの経験も、あわせて評価されるポイントになります。

転職で有利になる建設系の資格

施工管理として働く場合、施工管理技士(1級または2級)は評価されやすく、実務上も重要な資格です。

それ以外にも、持っていると転職で有利になる資格はいくつかあります。

転職時に有利になる資格の一例

  • 建築士(建築施工管理向け)
  • 玉掛け(土木施工管理向け)
  • 電気工事士(設備施工管理向け)
  • 危険物取扱者(プラント施工管理向け)

また、図面を読むスキルが求められるため、CADの操作経験や建設系の資格が役立つケースも多いです。

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会社や現場によっては施工管理以外の資格が必要な場合もありますが、建設会社によっては資格取得支援が用意されていることもあります。


キャリアアップのためにも、役立つ資格の取得は検討してみるのがおすすめですよ。

書類作成・PCスキル

施工管理は書類作成の業務も多いため、書類作成の経験やPC操作スキルがあると役立ちます。

ExcelやWordがある程度使えることは前提となり、CADで簡単な図面修正などができると、より有利になります。

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施工管理の転職では、資格や現場経験を軸にしつつ、書類作成やPCスキルをどう組み合わせてアピールするかも重要になります。


自分の経験や強みを整理しきれない場合は、施工管理に詳しい転職エージェントに相談しながら進めるのも有効な方法ですよ。

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施工管理の転職成功率を上げる活動スケジュール

施工管理への転職成功率を上げるためには、以下のようなスケジュールで転職活動を進めていくのがおすすめです。

情報収集・自己分析を始めるタイミング

志望する職種や会社の情報収集、自己分析は、入社希望時期の2~3ヶ月前には始めておくのがおすすめです。

4月の入社を目指すのであれば、1~2月には情報収集と自己分析を進めておくと、スムーズに転職活動を進められます。

会社HPだけでなく、転職サイトや口コミなども含めて情報収集するには想像以上に時間がかかりますし、自己分析も慎重におこなう必要があるためです。

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情報収集や自己分析を疎かにしていると、転職してから後悔してしまう場合もあります。


転職で失敗しないためにも、2~3ヶ月前には下準備を始めておくのが重要です。

求人応募を始めるタイミング

スムーズに転職するためには、希望入社時期の1~2ヶ月前から、転職したいと考えている会社の求人に応募を始めます。

書類選考から内定まで2~4週間はかかってしまうため、余裕をもって応募する必要があります。

情報収集や自己分析が終わったら、その流れで求人検索を進め、応募する求人を絞り込んでいくのがおすすめです。

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施工管理の求人が増える時期にはある程度の傾向があるため、逆算して考えると行動しやすくなります。


現職がある場合は退職の手続きも必要になるため、早めに動いておいたほうが安心です。

面接対策・書類準備を進めるタイミング

履歴書や職務経歴書は、求人応募にあわせて準備しておくと安心です

面接対策は、希望入社時期の2~3週間前を目安に進めておくのがおすすめです。

書類選考のあとに面接がおこなわれるため、履歴書や職務経歴書の内容と齟齬がないように受け答えできるようにしておくと、転職成功率が高まります。

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履歴書や職務経歴書に不安がある場合は、転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談してみるのも1つの方法です。


無料で書類の添削や面接対策のフォローを受けられるため、転職活動を効率よく進められます。

施工管理に転職するのにおすすめの転職エージェント

施工管理に転職する際には、目的にあった転職エージェントを活用するのがおすすめです。

施工管理・技術職に強い特化型エージェント

施工管理や技術職に特化した転職エージェントであれば、建設・設備求人データベースが建設業界の求人保有数が多く、さまざまなタイプの施工管理求人に出会えます。

ビルドジョブは若手の転職サポートに力を入れているため、20~30代の人にはとくにおすすめです。

未経験からの転職の場合は、未経験歓迎の求人を多く保有している施工管理ジョブもおすすめです。

また、施工管理としての年収アップやキャリアアップを目指す場合は、RSG建設転職のように建設業界のハイクラス転職を得意とするエージェントを活用すると、希望条件に合った求人が見つかりやすくなります。

施工管理におすすめの転職エージェント

大手ゼネコンや建設会社の求人に強い総合型エージェント

大手ゼネコンや大手の建設会社への転職を希望している場合は、総合型のリクルートエージェントのような大手転職エージェントを活用すると、非公開求人を紹介してもらえる可能性があります。

dodaはサポートの手厚さに定評があるため、「大手に挑戦したいが不安もある」という人におすすめです。

若手の転職に強みがあるマイナビエージェントでも、大手ゼネコンや建設会社の求人は多く保有しているので、20代で大手への転職に挑戦したい人は利用を検討してみるのがおすすめです。

おすすめの大手総合型転職エージェント

年収アップを狙うハイクラス型エージェント

施工管理のハイクラス転職を希望している場合は、年収600万円以上の求人を多数保有しているビズリーチがおすすめです。

JACリクルートメントも年収600万円以上の求人が多く、外資系にも強いため、転職で年収アップが期待できます。

ハイクラス求人が多いおすすめ転職サービス

  • ビズリーチ
    年収600万円以上の求人が多数!企業とヘッドハンターから直接スカウトが届く
  • JACリクルートメント
    国内3位の規模を誇る転職エージェント!年収600万〜1,500万円以上の案件を多数保有

施工管理の転職タイミングに関する質問まとめ

施工管理に転職するタイミングに関して、よくある質問をまとめましたので参考にしてください。

施工管理に転職するベストタイミングはいつ?

基本的には工事の節目である上期・下期が始まる前の2~3月と8~9月に転職活動を始めるのがおすすめです。

新しい工事が始まる前の時期のため、施工管理の需要が高くなりやすい傾向があります。

転職を避けた方がよい時期はある?

未経験からの転職の場合、現場が忙しくなりやすい期末や年末年始の転職は避けた方が無難です。

現場が多忙で、会社の人員に余裕がない場合が多く、採用活動が鈍化する傾向があります。

経験者の場合でも、現場が繁忙期のピークにあたる時期は避けた方が良い場合もあります。

未経験者が施工管理へ転職しやすいタイミングは?

未経験から転職する場合は、4~6月がおすすめです。

社内に余裕があり、新人研修などの準備が整いやすい時期のため、手厚いサポートを受けやすい傾向があります。

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