
ITコンサルタントの副業で稼ぐには?始め方から単価相場まで解説
ITコンサルタントとして副業を始めたいけれど、案件の探し方や単価相場がわからず踏み出せない人は少なくありません。
この記事では、ITコンサルの副業で稼ぐための始め方を5つのステップで解説し、案件の種類や単価相場、注意点まで網羅しています。
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ITコンサルタントの副業が注目される3つの理由
DX推進が加速する中で、ITコンサルタントが持つ要件定義やプロジェクトマネジメントのスキルを活かした副業に注目が集まっています。
なぜ今ITコンサルの副業が求められているのか、需要側・制度側・個人側という3つの背景から整理します。
DX人材の需要拡大と副業解禁の流れ
経済産業省が警鐘を鳴らした「2025年の崖」問題をきっかけに、基幹システムの刷新やクラウド移行を含む企業のDX投資は急増しています。
ところが、DXを推進できる上流工程の人材は慢性的に不足しており、正社員採用だけでは需要を埋めきれない状況が続いています。
こうした背景から、正社員だけでなく副業人材にも白羽の矢が立つようになりました。
厚生労働省が「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を策定し、企業側の受け入れ態勢も整いつつあります。
未来リサーチ・コンサルティングの2025年調査では、大企業の55.2%が副業・兼業を認めているという結果も出ています。
企業としては「フルタイムで採用するほどではないが、DXの知見がある人に相談したい」というニーズが増えており、ITコンサル経験者の副業が成り立ちやすい環境になっています。
ITコンサルのスキルは副業市場で高く評価される
ITコンサルタントが日々の業務で積み上げているスキルは、実は副業市場でかなり高く評価される領域です。
要件定義やシステム選定の経験、プロジェクトマネジメント力、業務改善の提案力といったスキルセットが、中小企業やスタートアップのDX推進に直結するからです。
求人ボックスの2026年3月時点のデータによると、ITコンサルタントの平均年収は約675万円で、副業としてのスポットコンサルでも時給1万〜3万円が相場とされています。
本業の時給換算と比べても見劣りしない水準で副業収入を得られる可能性があるのは、ITコンサルならではの強みです。
特にPMOやIT戦略立案の経験がある人は、週1〜2日の稼働でも月30万〜60万円の報酬が見込める案件も存在します。
副業で高単価が狙えるのはITコンサル経験者の大きな武器です。
ただし、単価だけで案件を選ぶと本業との両立が難しくなるケースもあります。
どんな副業が自分のキャリアにプラスになるかを考えることが大切ですよ。
本業だけでは得られないキャリアの広がり
副業のメリットは収入面だけでなく、本業では触れられない領域に足を踏み入れられるキャリア上の広がりにもあります。
本業と違う業界や規模の案件に携わることで、自分の専門性に別角度の引き出しが加わり、スキルの幅が一気に広がります。
たとえば、大手SIerでインフラ案件ばかり担当している人が、副業でスタートアップのDX戦略を支援するとします。
すると、事業戦略の視点やスピード感のある意思決定のプロセスを経験でき、本業だけでは身につかないスキルが手に入ります。
こうした越境経験は、将来的にITコンサルティングファームへ転職する際の面接でも具体的なエピソードとして評価されるポイントです。
「下流工程しかやったことがない」という不安を払拭する実績になりますし、独立やフリーランス転向を検討する際の足がかりにもなります。
副業は自分の市場価値が社外でどう評価されるかを知る絶好の機会でもあります。
本業だけでは成長実感が得にくいと感じているなら、副業は視野を広げるきっかけになります。
今の技術力を上流の課題解決力に転換するキャリア設計から始めてみてください。
下流工程ばかりで成長実感がないなら、今の技術力を上流の課題解決力に転換するキャリア設計から始めてみてください。
ITコンサルタントへの転職を考えている人は、以下の記事も参考にしてみてください。
ITコンサルタントの副業は本当にできる?勤務先別の可否
ITコンサルタントとして副業を始める前に必ず確認すべきなのが、自分の勤務先の就業規則と副業ポリシーです。
勤務先の業態によって副業の可否は大きく異なるので、代表的な3パターンに分けてケース別に整理します。
コンサルティングファーム勤務の場合
結論から言うと、日系のコンサルティングファームでは副業を全面禁止しているケースがほとんどで、これは業界特有の事情によるものです。
クライアントの機密情報を扱う業務特性上、利益相反や情報漏洩のリスクが高いと判断されることが、禁止の主な理由になっています。
外資系ファームの一部では事前承認制で副業を認めるケースもゼロではありませんが、原則として同業のコンサルティング業務は禁止されています。
もしコンサルファームに在籍していて副業を考えているなら、自己判断で始める前に就業規則の該当条項を必ず確認してみてください。
社内に副業申請の制度があるか、人事や上司に正式ルートで確認するところから始めるのが安全策です。
コンサルファーム勤務で副業が難しい場合でも、社外のセミナー登壇やコラム執筆といった形なら認められるケースがあります。
副業の選択肢は案件受注だけではないので、柔軟に考えてみてくださいね。
SIer・SES企業勤務の場合
SIerやSES企業では近年、人材定着策や働き方改革の一環として副業を容認する会社が増えています。
特に大手SIerは社員のスキル開発や副収入確保の観点から、正式な副業制度を整備しているところも珍しくありません。
ただしSIerやSES企業の場合、クライアント先に常駐して作業するケースが多く、常駐先の契約条件で副業が制限される場合があります。
自社の就業規則だけでなく、常駐先との契約内容もあわせて確認する必要があります。
また副業で本業の競合にあたる案件を受けると利益相反の問題が発生します。
たとえば本業で銀行のシステム開発を担当しているのに、副業で同じ銀行の競合のIT相談を受けるのはトラブルのもとです。
SIerやSESで働いている人は、副業を始められる環境にある人が多いです。
まずは自社の制度を調べて、上司や人事に相談してみるのが最初のステップですよ。
SIerからの転職を検討している人は、以下の記事も参考になります。
事業会社のIT部門勤務の場合
事業会社のIT部門やDX推進部門に勤務している人は、副業を認めている企業に所属しているケースが比較的多い傾向にあります。
コンサルファームのように機密情報の扱いが厳格に問われないため、副業への制限がゆるいケースが大半です。
事業会社のIT人材にとって、ITコンサルの副業は「コンサルティング業務の実務経験」を自費で積める貴重な機会になります。
将来的にコンサルファームへの転職を視野に入れている場合、副業で上流工程の経験を積んでおくと選考でのアピールポイントとして大きな武器になります。
「もっと上流工程に関わりたい」と感じているなら、副業をきっかけにキャリアの選択肢を見直してみるのもいい方法です。
コンサル未経験でも挑戦できるファームの選び方を一緒に考えてみませんか。
もし事業会社から上流工程やコンサルに挑戦したいと考えているなら、まずはキャリアパスを一度整理してみてください。
ITコンサルタントの副業案件の種類と単価相場
ITコンサルの副業案件にはさまざまな種類があり、案件タイプによって求められるスキルセットや報酬体系も大きく異なります。
代表的な4つの案件タイプごとに、業務内容と単価の目安、必要な経験年数を整理していきます。
IT戦略・DX推進コンサルティング
IT戦略・DX推進コンサルティングは、企業のIT戦略の策定やDX推進計画の立案を中長期で支援する案件タイプです。
経営層へのヒアリングや現状分析、システムのグランドデザイン作成といった、上流の思考労働が主な業務内容になります。
単価は比較的高く、週1〜2日の稼働でも月40万〜80万円が目安となるケースが一般的です。
IT戦略の上流経験がある人にとっては、副業案件の中でも最も高単価が狙える領域といえます。
ただし求められるスキルレベルも高く、IT戦略の策定やRFP作成の実務経験が最低3年以上は必要になるケースが多いです。
実務経験が浅い段階では、まずPMOやツール導入支援の案件で実績を積んでからステップアップするのが現実的なルートになります。
IT戦略案件は高単価ですが、その分責任も大きいです。
本業との両立が難しくなることもあるので、最初は稼働時間が読みやすい小さめの案件から始めるのがおすすめですよ。
PMO(プロジェクトマネジメント支援)
PMO案件は、DXプロジェクトや基幹システム刷新プロジェクトのプロジェクトマネジメント支援として外部から参画する副業の形です。
進捗管理や課題管理、ステークホルダーとの調整、各種ドキュメント整備など、プロジェクト推進全般を裏から支える役割を担います。
単価は月30万〜60万円程度で、週1〜2日のリモート稼働を中心とした案件が多く出回っています。
PL/PMの経験があるSIer出身者には最も取り組みやすい副業案件の一つといえる領域です。
PMO案件のメリットは、特定のプログラミング言語やプロダクトに依存しにくいという普遍性の高さにあります。
マネジメントスキルがあれば業界を問わず対応できるため、案件の選択肢が広く、長期的に続けやすいのが特徴です。
PMOの副業はSIerやSESでプロジェクトマネジメントの経験がある人にとって始めやすい入口です。
まずはPMOの副業で実績を作って、より上流の案件にステップアップしていく流れが自然ですよ。
SEからのキャリアチェンジを考えている人は、こちらの記事も参考にしてみてください。
スポットコンサル・アドバイザリー
1時間単位で企業の相談に応じるスポットコンサルも、気軽に始められる副業の入口として人気を集めています。
時給は1万〜3万円が相場で、ビザスクなどのマッチングプラットフォームを通じて案件を受注できる手軽さが魅力です。
たとえば「SaaSの導入を検討しているが、どのツールを選べばいいかわからない」「情シスの体制を見直したい」といった具体的な相談が典型的な依頼内容になります。
特定の業界やツールに詳しい人は、プラットフォーム経由ではなく指名での依頼が入ることも珍しくありません。
本業の合間や土日にサクッと対応できる手軽さが魅力ですが、継続案件になりにくいのがデメリットです。
スポットコンサルで関係を築いたクライアントから、後日まとまった案件を受注するケースもあるため、最初の実績づくりとして活用するのが賢い使い方です。
スポットコンサルは副業の第一歩として最適です。
「自分のスキルが社外で通用するのか」を確かめる場としても活用できるので、まだ副業を始めていない人はここからトライしてみてくださいね。
研修講師・ITライティング
IT人材の育成研修やITメディアへの記事執筆も、コンサル実務経験を活かせる副業の選択肢のひとつです。
研修講師の場合、1日あたり5万〜15万円が相場で、土日や有給を活用して本業に影響を出さずに対応できるのが利点です。
ITライティングの報酬は1記事あたり3万〜10万円程度と、コンサル案件と比べると単価は控えめですが、場所や時間に縛られずに取り組める柔軟さがあります。
研修講師もライティングも、自分の専門知識を「教える」「言語化する」力が求められます。
こうしたアウトプットの経験は、本業でのプレゼン力や提案力の向上にもつながるため、収入面以上にスキルアップの効果が大きいです。
研修講師や執筆はコンサルファーム勤務で本格的な副業案件が難しい人でも取り組みやすい領域です。
自分の知識を整理するきっかけにもなるので、キャリアの棚卸しも兼ねてチャレンジしてみてください。
| 案件タイプ | 単価目安 | 稼働目安 | 必要経験 |
|---|---|---|---|
| IT戦略・DX推進 | 月40万〜80万円 | 週1〜2日 | 3年以上 |
| PMO | 月30万〜60万円 | 週1〜2日 | 3年以上 |
| スポットコンサル | 時給1万〜3万円 | 1時間〜 | 3年以上 |
| 研修講師 | 日給5万〜15万円 | 土日 | 5年以上 |
| ITライティング | 1記事3万〜10万円 | 随時 | 3年以上 |
出典:ITプロマガジン「ITコンサルタントとして副業で稼ぐには?」、各フリーランスエージェントの公開情報をもとに作成(2026年4月時点)
ITコンサルタントが副業を始める5つのステップ
副業を始めたいと思っても、何から手をつけていいかわからず最初の一歩で止まってしまう人は少なくありません。
ここではITコンサルタントが副業をスタートするまでの具体的な手順を、準備から確定申告まで5つのステップで解説していきます。
勤務先の副業規定を確認する
最初にやるべきことは、自分の会社の就業規則で副業が認められているかを書面ベースで確認することです。
「多分大丈夫だろう」という自己判断で始めてしまうと、後から就業規則違反を指摘されて懲戒対象になるケースも実際にあります。
副業規定の確認ポイント
就業規則の副業に関する条項を読む
副業申請の制度があるかを人事に確認する
クライアント先との契約に副業制限の条項がないかチェックする
仮に副業が認められていない場合でも、そこで選択肢を捨ててしまうのは早計です。
社内の制度改定を待つ手もありますし、研修講師や執筆など就業規則に抵触しにくい形から始める方法もあります。
副業がバレるリスクで最も多いのは住民税の増額です。
確定申告の際に住民税を「自分で納付(普通徴収)」にすれば、会社に通知が届かないようにできます。
ただし、まずは正面から会社に確認するのが一番安心ですよ。
自分のスキルと実績を棚卸しする
副業案件を探し始める前に、まず自分が「何を売りにできるか」を具体的な言葉で明確にしておくことが大切です。
漠然と「ITコンサルの経験があります」とアピールしただけでは、副業市場ではなかなか案件を獲得しにくいのが実情です。
以下の観点で自分のスキルを書き出してみてください。
副業規定の確認ポイント
- どんな業界のプロジェクトに関わったか(製造、金融、小売、医療など)
- どの工程を担当したか(要件定義、設計、PMO、テスト、運用保守)
- 使えるツールや技術(SAP、Salesforce、AWS、Azure、ERPなど)
- プロジェクトの規模感(期間、メンバー数、予算規模)
こうした棚卸しを通じて「自分は○○業界の△△領域が強い」という専門性が見えてくれば、案件選びも効率的になりますし、クライアントに対する提案も具体的になります。
スキルの棚卸しは1人でやるとどうしても主観的になりがちです。
第三者の視点を入れることで、自分では気づいていない強みが見つかることもあります。
プロと一緒にキャリアの棚卸しをしてみるのもおすすめですよ。
入社後半年以内の退職率1.5%以下という実績が示す通り、キャリアの軸から逆算した意思決定はミスマッチが起きにくくなります。
副業においても、自分の強みを正確に把握しておくことが高単価案件を継続的に獲得できるかどうかの分かれ目になります。
副業案件を探して応募する
スキルの棚卸しができたら、いよいよ具体的な副業案件を探すフェーズに入ります。
ITコンサルの副業案件を見つける方法は、経路の違いで大きく分けて3つのパターンがあります。
1つ目は副業・フリーランス向けのエージェントやプラットフォームを活用して、条件に合う案件を紹介してもらう方法です。
希望条件を伝えれば担当者が案件を絞り込んでくれるので、自分で探す時間を確保しにくい忙しい人にも向いています。
2つ目は人脈を活用する方法で、前職の同僚や取引先から「ちょっと相談に乗ってほしい」という形で案件が生まれるケースが多く見られます。
LinkedInやSNSで自分の専門領域を継続的に発信しておくと、ネットワーク経由で声がかかりやすくなります。
3つ目はランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシングを活用して、小規模な案件から実績を積み上げていく方法です。
単価は低めですが副業の実績を積む場としては有効で、初心者が評価を獲得するステップとして機能します。
最初から高単価案件を狙うよりも、まずは1件実績を作ることを優先してみてください。
実績があるとプラットフォームでの評価が上がりますし、次の案件も獲得しやすくなりますよ。
小さな案件から実績を積む
副業を始めたばかりのころは、実績もない状態でいきなり大型案件を受注するのはハードルが高いのが現実です。
最初はスポットコンサルや短期間の調査レポート作成など、本業への負担が小さい案件から始めてみるのが着実なスタートの切り方です。
小さな案件を丁寧にこなすことで、クライアントからの信頼と具体的な実績の両方を少しずつ積み上げられます。
そこから「次はもう少しまとまった相談をお願いしたい」という形で、継続案件や高単価案件に発展していくパターンが多く見られます。
副業のペースは最初のうちは月に2〜3日程度の稼働に抑えておくのが、本業との両立を崩さない無理のない目安です。
本業に支障が出ると元も子もありませんから、まずは小さく始めて自分にとっての適正な稼働量を見極めていきましょう。
副業を続けていくと「この領域はもっと深掘りしたい」という感覚が出てきます。
そうした気づきは将来の転職やキャリアチェンジの判断材料にもなりますよ。
確定申告の準備をする
副業で年間20万円を超える所得がある場合は、税務署への確定申告が法律上の義務になります。
ここでいう「所得」は「収入から経費を差し引いた金額」のことなので、交通費や通信費、書籍代なども経費として計上することで課税対象を圧縮できます。
確定申告で特に大切なのは、副業の住民税を「自分で納付(普通徴収)」に設定することです。
これをしないと副業分の住民税が本業の給与に上乗せされ、会社の経理担当者に気づかれる可能性があります。
帳簿をつけるのが面倒に感じるかもしれませんが、freeeやマネーフォワードなどのクラウド会計ソフトを使えば副業規模の記帳であれば大きな手間はかかりません。
確定申告は最初の年だけ少し手間に感じるかもしれませんが、2年目以降は慣れてスムーズに対応できます。
初年度は税理士に相談しておくと安心ですよ。
ITコンサル副業で高単価案件を獲得するコツ
副業で月10万円程度の収入が見えてきた段階から、さらに上の単価帯を目指したい人に向けて、高単価案件を獲得するための実践的なポイントを解説します。
専門領域を絞ってポジションを取る
高単価案件を獲得するには「何でもできます」ではなく「この領域なら任せてください」と言えるポジションを作ることが大切です。
たとえば「SAP導入プロジェクトのPMO」「製造業向けDX戦略立案」「SaaS導入比較と選定支援」など、業界とスキルの掛け合わせで専門性を打ち出すと競争相手が一気に減ります。
クライアント側も「ITコンサルなら誰でもいい」という発想で人選をしているわけではありません。
「うちの業界に詳しい人に相談したい」「このツールに精通した人がほしい」という具体的なニーズがあるので、自分の専門領域を明確にして発信することが案件獲得の近道になります。
専門領域を絞るのは怖いと感じるかもしれませんが、副業の場合は本業の収入があるからこそリスクを取りやすいです。
まずは1つの領域に絞ってみて反応を見ながら調整していくのがおすすめですよ。
継続案件につなげる信頼構築の方法
副業で安定的に収入を得るには、単発案件を新規開拓で繰り返すよりも1つのクライアントと長期的な関係を築くほうが、時間効率も信頼構築の観点でも圧倒的に有利です。
継続案件を獲得するために大切なのは、「期待を超える成果を出す」ことと「レスポンスを早くする」ことの2点です。
副業は本業と比べてクライアントとの接点が少ないため、メールやチャットへの返信速度が信頼感に直結します。
たとえば初回の相談で「こういう資料もあると助かります」と一言添えるだけでクライアントの印象は大きく変わります。
「次のステップとしてはこんなアプローチが考えられます」と先回りして提案する姿勢も継続案件につながりやすいです。
副業でも本業と同じように誠実に取り組む姿勢が、結果として高単価案件や継続案件につながります。
信頼を積み重ねることが副業を長く続けるための一番の秘訣ですよ。
副業実績をキャリアアップに活かす
副業で得た実績は、単に副収入を稼ぐためだけのものではなく、その先のキャリアにもつなげられる資産になります。
副業経験は、自分のキャリアを次のステージに進めるための強力な実績として職務経歴書や面接でアピールできる材料になります。
たとえばSIerのエンジニアが副業でDX戦略のコンサルティングを経験していれば、ITコンサルティングファームへの転職面接で「上流工程の実務経験がある」と具体的にアピールできます。
副業の実績を職務経歴書にどう反映するかも、採用担当者への印象を大きく左右する重要なポイントになります。
「副業でDXコンサルをしていました」ではなく「中堅製造業のDX推進計画を策定し、SaaS導入によって業務効率を30%改善した」のように成果を数字で語れると説得力が増します。
コンサルファームの採用枠は新規プロジェクトの立ち上げや期末の組織拡大など、時期によって大きく変動する傾向があります。
気になるファームがあるなら、求人が出てから動くのではなく、早めにキャリア戦略を相談しておくほうが結果的に選択肢は広がります。
副業はキャリアの選択肢を広げる手段です。
今の延長線上だけでなく、3年後にどんなポジションにいたいかを逆算してキャリアを設計すると、副業の案件選びにも軸ができますよ。
コンサル転職を本格的に検討したい人は、以下の記事も参考にしてみてください。
ITコンサルタントが副業する際の注意点
副業には収入面やキャリア面のメリットが多い一方で、契約面や情報管理の観点で注意すべきリスクもあります。
事前にリスクを把握しておくことで、トラブルを回避しながら安心して副業に取り組める態勢を整えられます。
守秘義務と利益相反のリスク管理
ITコンサルタントの副業で最も注意すべきリスクは、本業で扱うクライアントの機密情報の取り扱いです。
本業のクライアント情報やプロジェクトの内部事情を副業先での会話や提案資料に持ち込むことは絶対に避けてください。
利益相反にも注意が必要で、本業と副業のクライアントが同じ業界の競合関係にある場合意図せず利益相反に該当するリスクがあります。
案件を受ける前に本業との関係性を冷静に確認してください。
契約面では副業先との間で、業務範囲や報酬条件を明記した業務委託契約を書面で必ず交わしましょう。
口約束だけで仕事を受けてしまうと、後から報酬の未払いや成果物の著作権の帰属でトラブルになる事例が少なくありません。
守秘義務違反は最悪の場合、損害賠償請求や懲戒解雇につながります。
「これくらいなら大丈夫」という油断が一番危険です。
少しでも迷ったら受けないという判断も大切ですよ。
本業とのバランスを崩さない工夫
副業に夢中になりすぎて本業のパフォーマンスが落ちるのは、副業経験者の間でよく語られる典型的な失敗パターンです。
ITコンサルタントは本業自体がハードワークになりがちなので、副業の稼働量は本業に支障が出ない範囲で慎重に管理してください。
具体的な工夫としては、副業の稼働日を「土曜の午前中だけ」のように固定することが効果的です。
クライアントにも事前に稼働可能な時間帯を伝えておけば、深夜や早朝に対応を求められるリスクを減らせます。
疲れが溜まってきたと感じたら、無理に続けず案件数を減らすかクライアントに稼働調整を申し出る判断も必要です。
副業はあくまで本業を補完するものであり、本業に支障が出た時点で副業を続ける意味そのものがなくなってしまいます。
副業を長く続けるコツは頑張りすぎないことです。
月に1〜2日の稼働から始めて、3ヶ月程度様子を見てから稼働量を調整するのが無理のないペースですよ。
ITコンサルタントの副業に関するよくある質問
ITコンサルの副業は未経験でもできる?
ITコンサルティングの実務経験がない状態で副業案件を受注するのは難しいです。
最低でもIT業界で3年以上の実務経験があることが求められるケースがほとんどです。
まずは本業でスキルを磨いてから挑戦してみてください。
副業が会社にバレることはある?
住民税の特別徴収の仕組みで、副業収入が会社に知られるケースがあります。
確定申告時に住民税の納付方法を「自分で納付(普通徴収)」に選択すれば、副業分の税額通知が会社に届かないようにできます。
週1日・土日だけでも案件は見つかる?
週1日や土日稼働でも対応可能な案件は増えています。
スポットコンサルであれば1時間単位で受注でき、PMO案件でも週1日リモート稼働という条件の案件は珍しくありません。
SE向けの転職エージェントについて詳しく知りたい人は、こちらの記事も参考にしてみてください。
ITコンサルタントの副業はキャリア設計から始めよう
ITコンサルタントの副業は、単に収入を増やすだけでなくスキルの幅を広げて将来のキャリアの選択肢を増やす戦略的な手段でもあります。
大切なのは目先の案件選びだけでなく、3年後・5年後にどんなキャリアを実現したいかを考えた上で副業の方向性を決めることです。
副業で得た上流工程の経験は、ITコンサルティングファームへの転職やフリーランスとしての独立を検討する際にも評価される貴重な実績になります。
まずは自分のスキルを棚卸しして、単発の副収入ではなく副業をキャリア設計の一部として位置づけてみてください。
副業もキャリアも、自分1人で考えると視野が狭くなりがちです。
キャリアの軸から逆算して最適な選択肢を一緒に考えてくれるプロに相談してみるのも、すべらない転職を実現するための賢い方法ですよ。
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すべらないキャリアエージェントについてさらに詳しく知りたい人は、以下の記事もあわせてご覧ください。














副業を容認する企業は年々増えていますし、政府も2027年度以降に「希望者全員が副業できる社会」を目指しています。
今のうちから副業の選択肢を持っておくことは、キャリアの幅を広げる上でとても有効ですよ。