介護士から転職するには?おすすめの業種&活かせる経験も解説!
介護士から転職したい人に向けて、退職理由やおすすめの業種、面接時に評価してもらえるスキルなどについて解説します。
また、合わせて介護士から転職する方法や注意点、体験談も一緒にご紹介します!
介護士から転職したい人に多い退職理由
介護士から転職したい人に多い理由ですが、公益財団法人介護労働安定センターの「介護労働の現状について(令和元年度)」に掲載されている「男女で異なるやめた理由」を参考にしてランキングを作成してみました。
それぞれの割合は複数回答されたものになっているため、あくまでも参考に見て頂けますと幸いです。
男性介護士に多い退職理由
まずは男性の退職理由のランキングほうからご紹介しますね。
1位 | 自分の将来の見込みが立たなかったため | 29.0% |
---|---|---|
2位 | 職場の人間関係に問題があったため | 25.2% |
3位 | 法人や施設・事業所の理念や運営のあり方に不満があったため | 24.3% |
4位 | 他に良い仕事・職場があったため | 20.9% |
5位 | 収入が少なかったため | 20.8% |
男性の退職理由でもっとも多かったのは「自分の将来に見込みが立たなくなったため」というものでした。その理由としては、結婚して将来設計を考えた際に出世のしにくさや年収の上がりにくさが出てくることが挙げられますね。
このことから、男性の将来設計に繋がるキャリアパス制度の構築や待遇・処遇の改善が求められるのがわかりますね。
女性介護士に多い退職理由
では、次に女性に多い退職理由のランキングを見てみましょう。
1位 | 結婚・妊娠・出産・育児のため | 24.8% |
---|---|---|
2位 | 職場の人間関係に問題があったため | 22.6% |
3位 | 法人や施設・事業所の理念や運営のあり方に不満があったため | 15.6% |
4位 | 他に良い仕事・職場があったため | 14.8% |
5位 | 収入が少なかったため | 14.1% |
女性の退職理由でもっとも多かったのは「結婚・妊娠・出産・育児のため」というものでした。女性が現場復帰できる制度や環境作りができていないからこそ、この理由が多くなっているのがわかります。
男女ともに多い退職理由
男女ともに多い退職理由としては「職場の人間関係に問題があったため」というものです。具体的には、自分と合わない上司がいることやケアの方法などについて意見交換が不十分であることが挙げられます。
他にも、経営層や管理職などの管理能力の低さや、業務の指示が不明確・不十分であることも不満として挙がっています。
介護士から転職する前にするべきこと
介護士から転職しようと検討している人の中には、転職に対して不安な気持ちを強く持っている人もいると思います。だからこそ、転職前には自己分析をきちんとおこない「なぜ転職したいのか」という部分をよく考えてみましょう。
自己分析では以下に挙げた3つを言語化することをおすすめしています。というのも、言語化することで自分の転職軸をより具体的に明確にすることができるからなんです。
- 自分の強みと弱み
- 将来のありたい姿・やりたいこと
- 介護士を辞めようと思っている理由
とは言っても、自分1人で自己分析から棚卸しまでするのは難しいですし大変ですよね。そこで提案したいのが、プロの視点から支援してもらえる転職エージェントの利用なんです。
キャリアアドバイザーとの相性もあるので、比較した上で利用する転職エージェントを見つけてみましょう。
おすすめの転職エージェント
-
リクルートエージェント
業界No1!転職者の8割が利用する定番エージェント -
doda
利用者満足度No.1!求人のマッチングに定評あり -
マイナビエージェント
20代・第二新卒の転職サポートに強み
介護士から転職する際におすすめの業種
介護士から転職する際にどんな業種が選択肢として挙げられるのか、気になっている人もいるのではないでしょうか。
そこで、今回は以下の2つのパターンに分けて、介護士から転職するときにおすすめの業種をご紹介したいと思います。
では、未経験業界への転職の場合からお伝えしていきますね。
未経験業界への転職
介護士から転職する際に未経験業界へいきたい場合は、販売職がおすすめです。営業職と同じように目標を求められることが多いため、高額商品の提案販売よりも比較的安価なものを扱う販売職のほうが難易度は低いですね。
他にも飲食店やスーパーマーケット、ホテル、塾長や工場のライン工もおすすめとして挙げられます。免許があればデリバリーや配送の仕事、配送倉庫での仕分け作業や管理作業などもおすすめですよ。
経験を活かした職種への転職
介護士の経験を活かした職種への転職を検討するのであれば、まずはシフトチェンジしてみることを提案します。介護福祉士の資格をしっかりとって、そのまま介護施設の施設長になれば年収が上がりますよ。
とくにベネッセなどが運営している大手基盤の施設は難易度が高い分、年収や福利厚生などが手厚いケースが多いです。
またまれではありますが、介護系ITサービスなどを運営している会社にもチャレンジできる可能性があります。ただし、マーケやエンジニアなど専門性の高い仕事だと難易度が高いです。
年収アップを希望する人は、営業を経験してキャリアを築いていくのが1番早いですね。
ですが、転職後は未経験になるため、平均年収は300万円前後になるケースが多く見られます。
転職した直後の年収は介護職とあまり変わらないものの、営業を経験することで将来選択できる職種が増えるのでおすすめですよ。
不安な人は転職エージェントを利用すると、履歴書や職務経歴書の書き方から志望動機、自己PRのやり方などを教えてもらえるので安心感がありますよ。
おすすめの転職エージェント
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リクルートエージェント
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利用者満足度No.1!求人のマッチングに定評あり -
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20代・第二新卒の転職サポートに強み
介護士から転職する際に評価されるスキル
介護士から転職する際に活かせる経験や、どんなスキルを評価してもらえるのか、やはり気になる部分ですよね。
そこで、転職するときに活かせる経験や評価してもらえるスキルを以下にまとめましたので、ぜひ参考にしてください!
- 細かな気配り・目配り
- 危機管理力
- 保護者とのやり取りや難しい交渉
- マルチタスク能力
施設の運営などを見ている場合は、売上と経費の管理、運営力などが未経験業界への転職でおすすめの販売職で活かすことができますよ。
また、相手が介護を必要とする大人なので、体力があるという部分も評価されやすいと言えますね。
介護士から転職する際の注意点
介護士から転職する際に注意しておきたい点があれば、事前にきちんと知っておきたいところですよね。
そんな人に向けて、注意したいポイントを以下に挙げてみましたので、ぜひ参考にしてくださいね!
- 介護士経験の親和性がない仕事が多い
- オフィスワークのイメージが湧きにくい
別の仕事に転職するとなった場合、これまでの介護士経験の親和性がない仕事が多いことが注意点として挙げられます。一方、オフィスワークを希望する人は、そのイメージが浮かびにくいという点もありますね。
だからこそ、自分に足りない部分をしっかりとアピールできるように事前準備をしておくことが大きなポイントです。合わせて仕事内容などもきちんと勉強して把握した上で、面接に臨むようにするのがベストだと言えますね。
介護士から転職する方法
介護士から転職する方法についてですが、年齢によって大きく異なってきます。そこで分かりやすいように以下の表にまとめてみました。
20代〜30代 |
リクルートエージェント doda マイナビエージェント |
---|---|
40代〜50代 |
リクナビNEXT ハローワーク |
役職経験あり |
ビズリーチ リクルートダイレクトスカウト iX転職 |
次でそれぞれの年代に合わせて、より詳しくお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
20代〜30代の場合
20代や30代の人には大手の転職エージェントであるリクルートエージェント・doda・マイナビエージェントを利用するのがおすすめです。というのも、求人数が多く支援実績も豊富にあるからです。
転職のプロが転職軸の棚卸しを一緒におこない、客観的な視点であなたに合う業界や企業を提案してくれます。そのため、自分1人で転職活動を進めるよりも効率的に転職先を探すことができ、ミスマッチも防げますよ。
また、自分のキャリアに自信がない人や未経験からチャレンジしたいと考えている人には、未経験求人を多く保有しているUZUZ・ハタラクティブがおすすめですね。
すべての求職者におすすめ大手エージェント
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マイナビエージェント
20代・第二新卒の転職サポートに強み
40代〜50代の場合
一方、40代〜50代の人は異業種への転職が厳しいので、リクナビNEXTなどの転職サイトやハローワークで地道に求人を探すのが良いでしょう。
リクナビNEXTは様々な業界・職種の求人を取り扱っており、独自に開発した自己分析ツールもあるため、自分の強みを知ることができます。
ハローワークは、職歴に自信がない人や地元で働きたいと考えている人、他にも転職しにくい人や難しいという人におすすめですね。というのも、ハローワークには転職回数や職歴が短い人でも採用している企業が多いからなんです。
40代〜50代になると転職する際の選択肢がとても狭まってしまうため、できれば介護業界を転職先に選ぶことをおすすめします。非正規雇用であればまだ他に選択肢はあるかもしれないので、色々求人をチェックしてみるのが良いですよ。
役職経験がある場合
役職経験があるという人には、高年収・ハイクラス転職ができるビズリーチ・リクルートダイレクトスカウト・iX転職といった転職サイトをおすすめします。
ビズリーチは年収アップを狙う人やマネジメント経験がある人に向いており、ハイクラス求人を豊富に取り扱っています。9割以上の人がスカウトで転職していて、書類選考免除のスカウトもありますよ。
リクルートダイレクトスカウトもハイクラス・エグゼクティブ向けの転職サイトですが、会員制スカウト型となっています。年収800万円〜2,000万円の求人を多数保有しており、企業から直接スカウトを受けることも可能となっています。
最後にiX転職ですが、こちらはハイクラス求人を専門に扱うヘッドハンターからスカウトが届きます。事前に希望年収をヘッドハンターに伝えておくことで、求人企業に対して年収や年俸の調整をしてくれるので、自分で交渉をする必要がないため、なかなか時間が取れない人におすすめですよ。
ハイクラス向け転職支援サービス
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ビズリーチ
年収600万円以上の優良求人が集まる転職サイト。企業やヘッドハンターからのスカウトが届く -
リクルートダイレクトスカウト
ハイクラス・エグゼクティブ層向けの会員限定転職サイト -
iX転職
年収600万以上のハイクラス向け転職サイト
介護士から転職した人の体験談
介護士から転職する前に、実際に転職した人がどんな選択をしたのか知っておきたいところですよね。
そこで今回は介護士から転職した人の体験談をTwitterやYahoo!知恵袋から3つピックアップしてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください!
おかげ様で転職成功いたしました(*´ω`)💦といっても以前と同じ介護士なんですけどね🤗
今回の現場から派遣から直属体制になったって感じで😚
色んなとこをウロウロするのが楽しくて派遣やってたフシもあるんで、そのノリで今回も現場に溶け込めるように頑張ります♪( ^ω^)
ありがとうございます~💕
Twitter
私の男の友人は、2人目の子ども欲しくて、介護士からトラックの運転手になりましたよ。
子ども1人なら介護士で、奥さんと共働きでなんとかなってたって事よな。
Yahoo!知恵袋
僕の周りは、30代前半まででみんな介護から一般企業へ行きましたよ。営業が多いです。まぁそのために色々やってたみたいですけどね
Yahoo!知恵袋
転職に役立つ関連記事
介護士以外の他の職種へ転職する際に役立つ関連記事をまとめてみました。
他の職種の仕事内容や働く上で感じやすい悩み・不満を把握できるので、気になる記事があればぜひチェックしてみてください。
上記の3つを明確にできれば、自分がどんな優先順位をつけているのか、何が譲れない部分なのか知ることができます。
その結果、ミスマッチが起こりにくくなり、採用側の視点で物を考えることもできるため、お見送りされてしまう確率も下げられますよ。