理学療法士(PT)によくある退職理由は?伝え方を例文付きで徹底解説!
理学療法士(PT)の退職理由でよくある6つケースについて、伝え方に悩んでいる人向けに例文付きで紹介します。
さらに退職理由をポジティブに言い換えるコツや円満退職するまでの手順、辞めるのに失敗しないためのポイントも徹底解説します。
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理学療法士のよくある退職理由の伝え方【例文付き】
理学療法士(PT)の転職では、応募書類や採用面接で退職理由を説明するシーンがありますが、ネガティブな退職理由をそのまま伝えるのは禁物です。
「給与が安い」「人間関係が悪くてつらい」「土日出勤・残業が多い」などの不満がある場合も、素直に伝えるのではなくポジティブな表現に置き換えることで、採用担当者に好印象を与えることができます。
末永
ここでは、理学療法士によくある退職理由と、効果的な伝え方を例文付きで6つ紹介します。
理学療法士の退職理由として多くあげられる給与の低さや人間関係・キャリアアップなど、さまざまな退職理由を紹介していくので、ぜひ参考にしてください。
給料が低い
理学療法士によくある退職理由の1つに、給与や待遇に不満があったことが挙げられます。
厚生労働省が公表する令和5年の賃金構造基本統計調査によると、理学療法士を含むリハビリ系職種の平均年収は約431万円でした。国税庁の調査結果で職種全体の平均年収(令和4年)が458万円なので、理学療法士の平均年収は全職種平均よりもやや低めです。
また近年は理学療法士の数が増えたことにより給料も上がりづらくなっていることもあり、昇給しづらい職場で頑張るよりも、転職してもっと給与や待遇の良い職場で働こうという人が多くみられます。
末永
特に、理学療法士の初任給の目安は月収24.8万円、賞与7.7万円で年収は306万円となります。初任給は手取り額が約247万円となるため、一人暮らしをしていると「給料が安くて生活ができない」と感じてしまう人がいるのも現実ですね。
参考までに、理学療法士と他の医療従事者と平均年収を比較します。
平均年収 | |
---|---|
理学療法士 | 432.5万円 |
看護師 | 508.1万円 |
薬剤師 | 577.8万円 |
末永
3つの職種は同じ医療従事者で国家資格保有者ですが、理学療法士の年収額は他の医療従事者と比較しても、やや低めです。
そのため、年収の低さを退職理由とする人は多いですが、応募書類や面接の場でストレートに不平・不満を伝えるのは禁物です。
末永
「成果がきちんと給与に反映される環境で働きたい」など、ポジティブな表現に変換すると、採用担当者(人事)に好印象を与えることができますよ。
退職理由の例文
給与水準が低く、家族や将来の計画を考慮すると経済的なゆとりがないことが直接的な理由で、現在月収18万円程度ですが、先輩社員の話では、5年後も大幅な改善や昇格が見込めない状況です。
御社では成績に応じたインセンティブやポジションが得られるとうかがっており、御社に入社し、チームの成果に貢献することで、経済的安定・キャリアアップを両立したいと考えています。
とはいえ、年収に満足できなかったという退職理由を強調しすぎると、「事業・仕事内容、社風、キャリアなどは興味がないのか?」「入社後給与が上がらなかったり、思うような評価がされなかったりしたら辞めてしまうのでは?」と懸念される可能性もあります。
入社後に活躍してもらえるか、定着してくれるかを評価してもらえるように、退職理由の伝え方を工夫することが重要ですね。
理学療法士の年収について、さらに詳しく知りたい人は下記の記事も参考にしてみてください。
人間関係が悪い
理学療法士のよくある退職理由として、職場の人間関係に問題があったこともあげられます。
理学療法士は常に人と関わる仕事であり、理学療法士の同僚・上司だけでなく、患者、患者の家族、担当医や看護師、介護士、ケアマネジャー、管理栄養士、社会福祉士など多くの医療スタッフと良好な関係構築ができるコミュニケーション能力が欠かせません。
そのため、経験不足や相性からリハビリを拒否されてしまう、患者の家族からのクレームがつらい、病院・施設内で立場の違いから意思疎通が難しいなど、人間関係のトラブルに悩み、退職・転職を決意する理学療法士は一定数存在します。
末永
人間関係の問題は基本的にはどの職場でも起こり得る問題です。
自分の努力だけではどうしても改善が見込めない場合は、職場環境・人間関係を重視して転職先を探してみましょう。たとえば、理学療法士が原則一人で患者宅を訪問する訪問リハビリステーションは職員数も少ないので、相性の良い職場が見つかれば人間関係のストレスを解消できますね。
末永
ただ、退職理由としてストレートに人間関係をあげるのはおすすめできません。
「採用後に人間関係のトラブルを起こすのでは?」「入社後も不満・愚痴ばかりいうのでは?」と採用担当者が不安を覚える恐れがあるためで、前向きな表現に変換して伝えることが重要です。
退職理由の例文
現職では各メンバーが与えられた業務を淡々と取り組む働き方で、職場全体のコミュニケーションは希薄でした。私はさまざまな人と関わりながら、協力関係を構築しながら、一緒に何かを成し遂げる働き方を希望しています。
ポジティブな印象を与えられるように、「チームワークを活かした働き方を希望している」「同僚・他の医療スタッフとも積極的にコミュニケーションを取りながら仕事を進めたい」といった表現に置き換えるのが良いですね。
キャリアアップを目指したい
よりキャリアアップ・スキルアップを目指して転職を決意する理学療法士も多いです。
特に、理学療法士(PT)は常勤職員ではなく、非正規・非常勤といった勤務形態も多く、安定した働き方や責任・裁量の大きさを求めてキャリアアップを求める人は多くいます。
末永
キャリアアップを退職理由とするには、十分な実務経験・スキルを習得していること、向上心があり、さらにスキル・キャリアを磨いていきたいことをアピールしていくと良いですね。
退職理由の例文
病院勤務の理学療法士として2年間従事し、さまざまなリハビリを経験するなかで基本技術の習得はもちろん、勉強会にも積極的に参加しスキルアップに取り組んできました。
ゆくゆくは組織マネジメント・人材育成など業務の幅を広げていく事を希望していますが、非常勤職員という立場ではそれを目指すチャンスが少ないため、転職を決意致しました。
ワークライフバランスを保って働きたい
理学療法士(PT)の勤務する施設によっては不規則なシフトで思うように休みが取れない、残業が多いなどの理由から退職を決意するケースもあります。
たとえば、業務終了後に勉強会や早朝の実技練習・外部の勉強会への参加が必要、患者対応やリハビリ計画書の作成など残業が多い、人手不足から希望通り休暇を取得できない、などプライベートを犠牲にしながら働かなければならない職場もあります。
末永
病院・クリニックか、リハビリセンターや介護福祉施設なのかといった勤務施設ごとに、仕事内容や特徴・働き方は異なります。
転職活動では転職サイトに掲載された求人情報を確認するとともに、職場見学や実際に働いている人の口コミを確認できると良いですね。
退職理由の例文
現職では、残業や休日出勤が常態化しており、月に80時間を超える残業をおこなうこともあります。
多くの経験・スキル習得ができた反面、休日に体を休めることを優先せざるをえず、自己研鑽の時間を十分に確保できませんでした。このままでは良好なパフォーマンスを維持するのは困難だと感じ、退職に至りました。
ライフイベントによる退職
結婚や出産、介護、自身の病気・ケガ、配偶者転勤への帯同など、ライフイベントによる退職理由もあります。理学療法士(PT)は専門職であり、人手不足の業界なので理学療法士免許があれば比較的転職は容易です。そのため、ライフイベントに際し「退職」という選択をとる人は多いです。
とはいえ、やむを得ない事情で退職したとしても、採用担当者は入社後にまた同じ理由から退職してしまうのではと懸念を抱く恐れがあります。
末永
「今は完治している」「業務に支障が出ないよう工夫している」など、応募書類や面接では具体的な説明を添えながら、同じ理由で退職することはないことを伝えることが重要です。
また、時短勤務希望など、入社後に勤務上配慮が必要であれば、あらかじめ伝えておくようにしましょう。
退職理由の例文
半年前に母親が体調を崩したため、病院への送迎や入院中の介助をおこなうため退職いたしました。現在は体調も順調に回復していること、私以外の家族もサポートにあたれるよう調整がついたことから、これまでの経験経験を活かしながら御社で働きたいと考えております。
サポートしたい相手が違った
理学療法士の退職理由でよくあるのが、サポートしたい相手が自分の理想と違ったというものです。
理学療法士がサポートする相手は病人や怪我人、障害を持っている人や高齢者など様々です。サポートする相手によって提供する理学療法の内容も変わってくるので、自分がやりたかった業務ではないと感じ退職に至るケースもあります。
ただ、仕事内容やサポート対象の違和感から退職してしまうと、転職先でも些細な違和感から退職・転職を繰り返すことになりかねません。
末永
自分はどのような仕事内容を希望しているのか、どのようなキャリアパスを描きたいのかを、自己分析を行う中で明確にし、理由とともにしっかりと言語化しておくことが重要です。
退職理由の例文
病院勤務の理学療法士として急性期における理学療法を中心に担当してきましたが、リハビリの成果が出て利用者の身体の機能が回復したときに大きなやりがいを感じることができました。
今後は、急性期だけでなく回復期から維持期(生活期)まで、利用者一人ひとりに寄り添いながら自宅復帰や社会復帰を見据えた継続的なサポートができる環境で働きたいと考え、退職を決めました。
末永
退職理由は人それぞれですが、転職活動をするにあたって採用担当者に好印象を与えるためにはコツ・ポイントがあります。紹介した例文を参考にしてもらうのはもちろんですが、転職のプロである転職エージェントの力を借りるのが近道です。
多くの求職者を支援した実績を持つ転職エージェントであれば、求職者の本音に寄り添いながら、採用担当者が納得しやすい退職・転職理由に置き換えるアドバイスをもらえますよ。
末永
また、希望条件や過去経歴に基づき求職者にピッタリの求人を探す支援・紹介してくれるだけでなく、選考対策や給与・待遇面の交渉代行など転職活動を強力にサポートしてもらえるので、前向きに活用してみましょう。
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理学療法士の退職理由の考え方・伝え方のポイント
ここからは、履歴書や職務経歴書といった応募書類や、面接において、理学療法士(PT)が退職理由をうまく伝えるためのポイントを紹介します。
消極的な退職理由も、以下のコツを踏まえることで、ポジティブな印象を与え、退職理由から志望動機まで一貫性のあるアピールにすることができますよ。ぜひ参考にしてください。
嘘はつかず正直に話す
理学療法士が退職理由を伝える際は、嘘はつかず正直に話すようにしましょう。
退職理由を偽って話してしまうと、深掘りをされた際に動揺してしまったり、辻褄が合わなくなる可能性があります。
動揺したり辻褄が合わないと、明確な理由がないと判断される可能性があります。後ろめたい理由でも退職理由は正直に話すようにしましょう。
前向きに退職理由を伝える
職場環境への不満や人間関係のトラブルなど、ネガティブな退職理由をストレートに伝えるのは禁物です。不平・不満だけを伝えていては、採用担当者にマイナスイメージを与えかねません。
ネガティブな要素だったとしても客観的な事実や、状況改善のために取り組んだこと、その結果を具体的に伝えるのが効果的です。たとえば、ワークライフバランスを重視したい場合は、「人手不足から毎日2~3時間の残業が常態化していたため、業務改善方針を取りまとめ上司に提出したが、取り合ってもらえなかった」などを退職理由とします。
採用担当者にポジティブな印象を与えられるだけでなく、退職理由となる不満に対して、前向きなアプローチや解決志向を持っていることをアピールできますよ。
他責な理由にしない
理学療法士が退職理由を伝える際は、完全に職場が悪いというような伝え方は控えましょう。
正直に伝えるべきとは言いましたが、完全に職場側に非があるという伝え方をしてしまうと、トラブルに発展してしまう恐れがあります。トラブルを避けるためにも、退職理由の伝え方には十分配慮しましょう。
末永
退職理由の伝え方1つで退職のしやすさや職場との関係が大きく変わります。
円満に退職して気持ちよく次の職場で働くためにも、退職理由の伝え方には注意しましょう。
年収や待遇を理由にしない
理学療法士(PT)に限らず、退職理由や退職理由として「給与の低さ」や「待遇の悪さ」をあげる人は多いですが、「もっと給料の良い会社で働きたいからです」と、ストレートに伝えるのはおすすめできません。
採用担当者が入社しても、他に給与面・待遇面で優れた企業があればすぐに退職してしまうのでは?と不安を抱かれる恐れがあります。また、自分のメリットしか考えられない人ととられたり、実力以上の給与を要求しているのではと厳しくみられたりと、選考が不利になる可能性もあるでしょう。
たとえば、仕事上の成果を給与に反映してほしい、専門スキルや資格を保有しており業界平均である○○円程度の年収を希望するなどと言い換えると良いですね。
末永
採用担当者にポジティブな印象を与えるための退職理由が思いつかない、うまくまとめられない場合は、転職のプロである転職エージェントを活用するのがおすすめです。
効果的な退職理由はもちろんのこと、転職を有利に進めるためのコツや応募書類の書き方指導・面接練習と選考対策も受けられます。はじめての転職活動で不安な人、効率よく転職活動を進めたい人は、ぜひ前向きに転職エージェントを利用しましょう。
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理学療法士が退職を決意する前にすべきこと
国家資格を保有する理学療法士(PT)は専門職として、看護師や薬剤師と同じく退職後も次の転職先を探しやすい傾向にあります。そのため、1回以上の退職を経験している理学療法士は多いですが、安易な退職はおすすめできません。
「今の状況から逃げ出したい」「もっといい職場があるはず」と衝動的に退職してしまうと、転職後に後々後悔したり、逃げ癖がついてしまったりと、場合によっては経歴に傷がついてしまう恐れもあります。
退職を検討する際は、人間関係や職場環境などの具体的にどのような点に不満を感じているのか、退職しか解決する方法はないのかを考えます。中長期的に課題の解決・将来の目的達成のために転職がベストだと納得できたら、退職へ向けて動きましょう
理学療法士が円満退職できるまでの流れ
理学療法士(PT)が円満に退職する際は、周囲への配慮が欠かせません。行き当たりばったりで退職してしまうと、後々トラブルが発生してしまう可能性があります。
ここからは円満に退職するまでの流れを紹介しますので、参考にしてください。
転職活動を開始する
退職してから転職活動をすると収入が途切れるだけでなく、理学療法士としてのブランクが発生する可能性もあるので、基本的に働きながら転職活動を進めていきましょう。退職について相談する際には内定先が決まってからのほうが、期限が決まっているのでスムーズに話を進めることができますよ。
一般的に、転職にかかる期間は約3ヶ月なので、希望転職時期を定めたうえで計画的に転職活動を進めましょう。
転職におけるブランク(空白期間)について、さらに詳しく知りたい人は下記の記事もチェックしてみてください。
直属の上司に退職の意思を伝える
転職先が決まったなど、退職する意思が固まったら、直属の上司に相談の場を設けてもらい、退職を希望している旨を伝えます。
退職はデリケートな話なので、できるだけ2人きりで落ち着いて話せるようにすることが重要です。「ちょっとお話があるのですが」「ご相談があるので都合の良い時間にお時間いただけますか」などと伝えて時間を確保してもらいましょう。
なお、退職意思を伝えるタイミングは法律では14日前に申し出れば退職可能と規定されていますが、引継ぎや人員調整の期間を考慮して約3ヶ月前程が理想です。
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
民法第627条
退職を決めたら、なるべく早めに上司や退職意思を伝えましょう。この際、曖昧な理由だと引き止められる可能性があるので、明確でかつ合理的な理由で伝えることが重要です。
上司への退職の切り出し方は下記の記事で詳しく解説しています。
退職願・退職届を提出する
退職願と退職届はどちらも退職する際に作成する書類ですが、それぞれ作成目的が異なります。
退職願と退職届の目的の違い
-
退職願
退職を決意した際に病院・クリニックなどの医療施設へ退職を願い出る書類。退職願は退職の意向を伝えたことを証明するための書類なので、提出しても退職が決定するわけではない。 -
退職届
病院・クリニックなどの医療施設の退職の承認の可否を問わず、自分の退職を通告するための書類。原則、退職届を提出することで退職は決定するため取り消しはできず、退職願が承認された後に正式な書面として退職届の提出を求められることもある。
退職願は退職を決意した際に病院・クリニックなどの医療施設に退職を願い出るための書類です。
あくまでも「退職したいです」と打診する書類なので、退職願だけでは明確に意思表示したとみなされず、医療施設側から却下される可能性もあります。
対して、退職届は医療施設側へ提出したことが証明できれば、法律上原則2週間後(14日後)には退職することが可能となる書類です。
一般的な認識では、両者の違いがやや曖昧になっていることもありますが、厳密には退職願と退職届の意味合いは異なります。違いを理解した上で作成・提出しましょう。
退職願と退職届の書き方は下記の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
業務の引き継ぎをする
退職届を出して正式に退職することが決まったら、今担当している業務の引き継ぎをおこないましょう。
引き継ぎをきちんとしていないと担当していた業務が滞る可能性があり、仮に滞った場合に職場の人や利用者に迷惑をかけることになります。
きちんと業務の引き継ぎをして、円満に退職できるように心がけましょう。
末永
業務の引き継ぎを怠ってしまうと、職場や利用者に多大な迷惑をかけてしまいます。
自分が退職してもできるだけ影響が出ないように、業務の引き継ぎは入念におこなうことが大切です。
有給消化をする
退職する際は溜まってる有給を消化することも忘れてはいけません。
有給は労働者に与えられた権利です。退職した後に有給が残っていたというのは、非常にもったいないので、まず有給が残っているかどうか確認しましょう。
末永
辞めるのに有給を使うことを後ろめたく思う必要は全くありません。
退職の際は残っている有給を使って、心身を休ませる期間を設けても良いですね。
理学療法士を辞めるのに失敗しないためには
理学療法士(PT)が円満に退職するために、注意すべきポイントを3つ紹介します。
退職を伝えるのは内定を獲得してから
退職後に転職を検討している場合は、原則的に内定を書面で受け取った後に退職意思を伝えましょう。
内定が決まっていない状態で退職してしまうと、一時的に「無職」の状態になる可能性もあります。失職期間があると転職活動時に採用担当者へネガティブ印象を与えてしまったり、「早く次を決めないと」という焦りからブラックな職場へ転職してしまうリスクも考えられます。
余裕をもって転職活動を進め、ミスマッチを防ぐためにも、内定を獲得した後に退職意思を伝えることが重要です。
理学療法士以外も検討する
理学療法士(PT)の転職先は、病院やクリニック、介護福祉施設だけではありません。
リハビリ業務に限らず、地域福祉を目的とした講師や体操指導、後進育成、商品企画・開発など、理学療法士の資格を活かせる職場は幅広く、たとえば以下のような職場があげられます。
- 国や都道府県・市町村などの行政機関
- 保健所・市町村保健センター・地域包括支援センター
- 教育・研究機関
- 医療・介護福祉器具メーカー
- 住宅メーカー
- スポーツメーカー
- 実業団チームやプロスポーツチーム
- スポーツジム
活躍の幅を広げ、キャリアの選択肢を増やすためにも、病院や介護福祉施設以外の職場も転職先として検討してみましょう。ただ、これらの求人は業界全体で見ても非常に限られたポジションであり、転職サイトに掲載されている公開求人だけでは、なかなか良い転職先に出会えないこともあります。
これらの求人を探す場合は、非公開求人を含む多くの求人を保有する転職エージェントを複数登録するとともに、担当のキャリアアドバイザーに条件に合致する新着求人を紹介してもらえるように伝えておくと良いですね。
末永
中でも、理学療法士からメーカーなどの一般企業に転職したい場合は理学療法士向けの転職エージェントだけでなく、大手総合型転職エージェントを利用するのがおすすめです。
多くの求人の中から、理学療法士としてのスキルや経験を活かせる職場、未経験でも応募可能な職場など、求職者一人ひとりの希望条件にマッチした求人を紹介してもらうことができます。
おすすめの大手総合型転職エージェント
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理学療法士から一般企業へ転職したい人は下記の記事も参考にしてみてください。
転職エージェントを利用する
理学療法士(PT)が円満に退職するには、「転職のプロ」である転職エージェントを活用するのがおすすめです。
転職エージェントは、転職活動に関わる求人紹介や選考対策だけではなく、退職手続きの進め方もアドバイスしてもらえます。
数多くの転職者を支援してきたノウハウを活かし、円満退職につながるように最大限支援してもらえるので、なかなか退職できないと悩んでいる人は積極的に相談してみてください。
特に、理学療法士向けの転職エージェントであれば、理学療法士の実務経験のあるキャリアアドバイザーや、多くの理学療法士を支援した実績を持つキャリアアドバイザーが多く在籍しています。
理学療法士の職場・転職事情に精通し、転職や退職交渉に関する相談もしやすいので、気になることがある人は積極的に活用していきましょう。
リハビリ職におすすめの転職サイト
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理学療法士におすすめの転職サイト・転職エージェントランキングについて、さらに詳しく知りたい人は下記の記事も参考にしてみてください。
理学療法士が面接で転職理由を上手く伝えるコツ
理学療法士が面接で転職理由を上手く伝えるポイントは、理学療法士(PT)の退職理由の考え方・伝え方のポイントで紹介したものと同じで、「嘘はつかず正直に話す」「前向きに退職理由を伝える」「他責な理由にしない」「年収や待遇を理由にしない」のが基本です。
この上で、直接採用担当者にアピールできる面接の場でより納得感のある説明をするためには、以下のようなポイントに注力するのが重要です。
一貫性を持たせる
退職理由・転職理由は、自分のキャリア観や目標、働く目的などと一貫性のある説明ができると、より納得感がでます。
自分の理想と現実のギャップを埋めることへのアクションとして転職活動をしていることが伝わりやすく、自然と転職理由も前向きなものとなるので、面接官もポジティブな印象を抱きやすくなるのです。
具体的には以下のような手順で退職・転職理由を考え、整理していきましょう。
- 自己分析を徹底的におこなう
- 中長期的な目標設定をする
- なぜ退職したいかを明確にする
- 転職で何を実現したいかを考える
- 目標と志望動機、転職理由の関連性・一致する点を見つける
今後のキャリアや将来像などの目標と志望動機、転職理由に一貫性があれば、熱意もアピールしやすく、「すぐに辞めてしまうのでは?」などの面接官の懸念も払拭できます。
自分の考えをしっかり整理して、志望動機や転職理由に落とし込み、それぞれ関連性や共通点を見つけることで一貫性のある転職理由を作りやすくなりますよ。
具体的に理由を述べる
面接官は転職理由を通じて、仕事の姿勢やどのような人柄かを知りたいと思っているため、具体例を出すことで面接官は入社後の活躍をイメージしやすく、ポジティブな評価を受けやすくなります。
ただし、具体的に話すあまり、要点をまとめずダラダラと話してしまうと、コミュニケーション力がない人材だと思われ、評価を落としてしまう可能性もあります。
末永
あくまで簡潔に、しっかり要点をまとめて話すようにしてください。上手く退職理由・転職理由をまとめられない人は、理学療法士に専門特化した転職サイト・転職エージェントを利用してみてください。
経験豊富なキャリアアドバイザーが、プロの視点で転職理由を上手に伝えられるようにアドバイスをしてくれますよ。
リハビリ職におすすめの転職サイト
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理学療法士の退職に関するよくある質問
転職理由で悩む理学療法士(PT)が抱える質問をまとめました。
転職理由を考える上で参考にしてみてください。
理学療法士の離職率・辞める割合
転職者
理学療法士の離職率・辞める割合について教えてください。
末永
厚生労働省の「理学療法士を取り巻く状況について」によると、平均離職率は医療機関で10.2%。介護福祉施設で18.8%という結果でした。
職場別では、最も離職率が低いのが医療機関の高度急性期で6.8%、最も離職率が高いのは福祉領域の訪問リハビリで37.4%となっています。
理学療法士が退職するタイミング
転職者
理学療法士が退職するタイミングはいつが良いですか?
末永
基本的には入社後3年目以降がおすすめです。理学療法士には多様な経験が求められるので、一通りの業務経験・スキルを積んだ3年目以降の中堅理学療法士であれば、即戦力として活躍できる人材として重宝されるため、転職先を探しやすくなります。
一方で、入社してすぐに退職してしまうのはおすすめできません。理学療法士としてのスキルや経験が浅い・少ないと思われてしまうためで、離職理由によっては長期就業に不安があると判断される恐れもあります。やむを得ない事情を除き、3年間程度は同じ職場での勤務を続けることで、転職時に不利になるリスクを抑えることができますよ。
1年目・2年目に「今の仕事を止めたい」「転職したい」と考えた場合も、実際に転職活動を始めるのではなく、転職情報の収集程度にとどめましょう。
転職やキャリアの情報収集でも転職エージェントは利用できます。まずは現状を知るためにキャリア相談の1つとして転職エージェントを利用してみてください。
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入社してすぐに辞めてしまうと早期離職・短期離職に該当してしまいます。早期離職は経歴に傷がついてしまい、次の転職の難易度を上げる原因になります。早期離職と短期離職について、詳しく知りたい人は下記の記事も参考にしてみてください。
また、退職理由から転職理由にうまくつなげられると、熱意をアピールできますよ。