JICA(国際協力機構)は平均年収836万円|新卒初任給・賞与ボーナスや残業時間も紹介!

JICA(国際協力機構)は平均年収836万円|新卒初任給・賞与ボーナスや残業時間も紹介!

    JICA(独立行政法人国際協力機構)の平均年収や新卒初任給がどれくらいなのか現役転職エージェントが徹底解説します。

    また、職種別や年代別、競合他社と比較した給与水準、残業時間や賞与ボーナスについても社員の口コミ評判を交えながら分かりやすく紹介します。

    給料以外に福利厚生や激務度を正しく理解し、就職・転職活動の際の企業分析として役立ててください。

この記事を書いた人
末永雄大

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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JICA(国際協力機構)の平均年収は836万円

2023年度の独立行政法人の役員の報酬等及び職員の給与の水準の公表によると、JICA(国際協力機構)の平均年収は836万円です。

組織概要

  • 会社名:独立行政法人国際協力機構
  • 設立日:1974年8月
  • 所在地:東京都千代田区二番町5-25
  • 代表者:田中 明彦
  • 従業員:常勤職員1,968人(2024年1月1日時点)
  • 予算規模:1521億円(2025年度予算規模)
  • 活動内容:開発途上国への技術協力

JICAは外務省が所管する開発途上地域等の経済及び社会の発展に寄与し、国際協力の促進に資することを目的とした組織です。

主な活動として「青年海外協力隊派遣」「日系社会青年海外協力隊派遣」「シニア海外協力隊派遣」「国際緊急援助隊派遣」が挙げられます。

ちなみにJICA(国際協力機構)常勤職員の平均年収・平均年齢の推移は以下のようになっています。

年度 平均年収 平均年齢 人員
2019年度 838万円 45.1歳 941人
2020年度 827万円 45.1歳 950人
2021年度 831万円 45.1歳 990人
2022年度 822万円 45.1歳 967人
2023年度 836万円 45.5歳 1,024人

出典:役員の報酬等及び職員の給与の水準の公表

JICA(国際協力機構)の年収が高い理由

JICA(国際協力機構)の年収が比較的高い理由はいくつかの要因が関係しています。

高度な専門性とスキルが求められる

JICAの業務は国際協力や開発援助に関するもので、特に発展途上国の支援やインフラ整備、経済発展支援、教育や医療の改善など幅広い分野にわたります。

これらの仕事には高度な専門知識とスキルが必要とされ、国際関係、経済学、法学、土木、環境などさまざまな分野の専門家が求められます。

そのため、こうした高いスキルを持つ人材を確保するために高い年収が設定されています。

長期的な海外派遣や過酷な勤務環境への対策

JICAの職員は発展途上国や紛争地域など、過酷な環境で長期間にわたる派遣業務が求められることも多いです。

こうした過酷な労働条件や海外でのリスクに見合った報酬が提供され、特に海外派遣には「海外手当」や「危険手当」などの特別手当が支給されることがあります。

公的機関としての社会的責任と信頼性

JICAは日本政府からの資金援助を受けて活動する独立行政法人であり、国際社会での日本のプレゼンス向上に重要な役割を果たしています。

このため、社会的責任が大きく、従業員には高い倫理観や責任感が求められます。

こうした責任に応えるため、給与水準が相対的に高く設定されていると考えられます。

優秀な人材確保のための競争力のある給与体系

JICAは多くの優秀な人材と競争する必要があり、特に他の国際機関や民間企業と比較しても競争力のある給与体系を整えることで、質の高い人材を採用し、維持することが目的とされています。

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JICA(国際協力機構)の職種別平均年収

2024年11月時点の転職口コミサイト「エンゲージ会社の評判」に投稿されている年収データを参考に、職種別の平均年収を紹介します。

職種 平均年収 平均年齢
営業系 750万円 35.5歳
企画・事務・管理系 764万円 46.6歳
その他 748万円 41.6歳

JICAは政府系機関の独立行政法人になるため、民間企業とは給与の考え方が違います。

JICAは政府からの交付金、出資金中心に運営される独立行政法人のため、日本の国際的な競争力が下がってきた場合、事業規模が縮小される可能性はあり、給与も下がる可能性があります。

JICA(国際協力機構)の転職難易度や求人情報・内定獲得のコツを知りたい人は、以下の記事もおすすめです。

JICA(国際協力機構)の年代別平均年収

2024年11月時点の転職口コミサイト「エンゲージ会社の評判」に投稿されている年収データを参考に、年齢別の平均年収を紹介します。

年代 平均年収 最高年収
25~29歳 ----- -----
30~34歳 620万円 800万円
35~39歳 735万円 900万円
40~44歳 750万円 900万円

独立行政法人のため準公務員にあたり、基本的には年功序列で評価されます。

景気に左右されず安定した給与です。民間企業の場合は賞与(ボーナス)は業績に左右されますが、JICAは毎年決まった一定額が確実に支給されています。

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JICA(国際協力機構)の新卒社員の初任給

2025年4月入社の新卒社員(総合職)の初任給について紹介していきます。

学歴 初任給
修士了 247,860円
大学卒 235,087円
*特別都市手当を含む 出典:新卒採用情報

2025年度は総合職50名程度の採用予定人数です。

配属先は本部、国内拠点(14カ所)、海外拠点(96カ所)と様々で、採用後は、概ね2~4年のローテーションで本部、国内機関及び海外への異動があり、海外赴任は必須となっています。

JICA(国際協力機構)と競合他社の年収比較

海外事業関連の政府系機関「JICA(国際協力機構)」「JETRO(日本貿易振興機構)」「JBIC(国際協力銀行)」の平均年収を比較してみました。

各社とも2023年度の「職員の給与の水準の公表」で比較しています。

企業名 平均年収 平均年齢
JBIC 865万円 39.5歳
JICA 836万円 45.5歳
JETRO 821万円 44.0歳

JICA(国際協力機構)は海外事業関連の政府系機関の中では2番目の年収でした

ただし、各組織とも大きな差はないと言えます。

JICAは日本唯一のODA実施機関(政府開発援助)になるため基本的には競合他社はいませんが、海外事業関連の政府系機関という視点で比較しました。

JICA(国際協力機構)の給与・評価制度

新卒採用では民間企業、特に総合商社等と、経験者採用では国際機関等と競合しており、人材を確保するためには相応の給与水準が必要。上記の特性を勘案しつつも、国家公務員の給与水準も十分考慮し、職員給与の支給水準を設定している

職員給与の支給水準の設定等についての考え方

JICAの職員給与は、公務員給与体系を参考にし、国際協力業務の特性を反映した合理的な賃金制度を構築しています。

基本給は職務内容や責任を基準に設定され、昇給は業績評価に基づいて実施されます。給与は透明性と公平性を確保し、経済・社会情勢の変化に応じて適切に見直されます。

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JICA(国際協力機構)の残業時間・ボーナス・福利厚生

月給だけでなく、働く上で気にしてほしい残業時間・ボーナス・福利厚生について詳しく紹介していきます。

残業代・残業時間

2024年11月時点の「エンゲージ会社の評判」によると平均残業時間は30時間です。

JICA(国際協力機構)の平均残業時間は、2022年度で全職員平均で9.1時間、全職員では20.2時間と短い水準です。

JICAでは、8時半から10時半の間に勤務時間をスタートできる時差勤務制度が利用でき、実際に利用している人も多いようです。一方で、業務量は多く、慢性的な人手不足から残業時間は多いとの意見もあります。

賞与・ボーナス

ボーナスは年2回(6月・12月)支給されます

基本給の4~5か月分が年に2回支給されます。令和5年度(2023年度)の平均支給額は230万円です。

離職率(自己都合)

  • 2021年度:227万円
  • 2022年度:223万円
  • 2023年度:230万円

参照:職員給与の支給状況

福利厚生・各種手当

福利厚生

社会保険完備、財形貯蓄、産前・産後休暇、育児休業制度、職員研修、各種クラブ活動

各種手当

扶養手当、特別都市手当、住居手当、通勤手当、単身赴任手当、国際緊急援助手当、寒冷地手当、超過勤務手当、宿日直手当、賞与、在勤手当

JICA(国際協力機構)の年収に対する評判・口コミ

JICA(国際協力機構)の年収に対する評価を転職口コミサイト「エンゲージ会社の評判」から集めてみました。

現役社員・元社員が年収に対して、どのように思っているのか、参考にしたい人はぜひ目を通してみてください!

JICA(国際協力機構)の年収に対する良い評判・口コミ

評判・口コミ

男性・専門嘱託<br>青年海外協力隊事務局

男性・専門嘱託
青年海外協力隊事務局

役所系の組織なので、年功序列で決る。金額は良い方だが、大幅昇給は無い。

エンゲージ会社の評判

評判・口コミ

女性・新卒入社<br>総合職

女性・新卒入社
総合職

年功序列です。年収を上げる方法は、長い年月働くか残業するか、海外赴任するかの3択だと思います。

エンゲージ会社の評判

評判・口コミ

男性・中途入社<br>人事

男性・中途入社
人事

給与は規定で定められているため、本人ががんばったから昇給するという実績連動型では無い。そのため、「健康的な」モティベーションの維持、向上が、機構全体の課題になっている。

エンゲージ会社の評判

JICA(国際協力機構)の年収に対する悪い評判・口コミ

評判・口コミ

男性・新卒入社<br>職員

男性・新卒入社
職員

日本国内での勤務時は、給与水準はお世辞にも高いといえない。在外勤務になると、在外手当や住居手当が支給されるため、給与の手取り額は大幅に向上する。

エンゲージ会社の評判

評判・口コミ

女性・新卒入社<br>総合職

女性・新卒入社
総合職

総合職は準公務員であるため、公務員に準拠しており、民間の基準に比べて高いとは言えない。海外勤務時は開発途上国に行くため跳ね上がる。

エンゲージ会社の評判

評判・口コミ

男性・中途入社<br>主査

男性・中途入社
主査

基本的に年功序列制で、大卒後の経験年数によって給与が決まります。賞与は一般的な範囲内です。各種手当は充実しているとは言い難く、大企業の同じ年代と比較すると差が大きいです。

エンゲージ会社の評判

JICA(国際協力機構)への転職を成功させるコツ

JICA(国際協力機構)などの採用倍率や転職難易度の高い組織への転職を考えるなら、転職エージェントを利用することをおすすめします。

転職エージェントを利用することで、希望する職種の求人紹介や志望企業の選考に合わせた書類添削、面接対策などのサポートを受けることができます。

サービスは無料で利用できるので、業界事情・仕事内容についてもアドバイスしてもらえます。

ただ、キャリアアドバイザーのスキルには差があるので、まずは以下で紹介する転職エージェントの中から2~3社に複数登録しましょう。

そして、実際にキャリアアドバイザーに会ってみた上で、サポートを任せるエージェントを絞り込むと良いです。

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