サーバーエンジニアのやめとけ・オワコンは本当？仕事がきついと言われる理由を解説

サーバーエンジニアがやめとけと言われる理由

IT社会である現代においてサーバーエンジニアはなくてはならない仕事です。しかし、重要な仕事でありながらサーバーエンジニアはやめとけ！という声があるのも事実です。

実際、サーバーエンジニアを目指そうと考えている人、サーバーエンジニアとしてキャリアをスタートさせた人の中には「やめとけ」と言われた経験がある人もいると思います。

ここでは、なぜサーバーエンジニアはやめとけと言われるのか、その理由を6つ紹介していきます。

夜勤・休日出勤などが発生する

サーバーエンジニアの仕事には、サーバーの監視・運用業務があり24時間365日体制で見守る必要があります。

またサーバーの構築やアップデートなども人のアクセスが少ない夜間時間帯を希望する企業が多く、サーバーエンジニアは夜間の時間帯に作業することも珍しくありません。

サーバーは365日安定稼働を必要としていることもあり、監視・運用業務は休日など関係なくおこなわれます。

そうした環境下での仕事は、人によって非常にきつい環境だと感じられやすいです。

監視業務がきつい

サーバーエンジニアの仕事の中に、サーバー環境が問題なく稼働しているか監視(モニタリング)する業務があります。

サーバーの稼働状況やセキュリティログなどを24時間逐一確認し、マニュアルに沿ってひたすら対応をしていく、いわば能動的でない仕事です。

長時間同じ作業を繰り返しおこなうのは誰でも飽きがきてしまい、仕事にやりがいを感じることができません。

そういう仕事もあることから、サーバーエンジニアの仕事はきついイメージがついてしまいます。

サーバーを止められないため即時対応が求められる

サーバーエンジニアの専門領域であるサーバーは24時間365日稼働しており、途中で止めることができません。サーバーが落ちてしまうとシステムなど様々な弊害を及ぼします。

そのため、もしサーバーに何かしらの問題やトラブルが発生した場合には、サーバーエンジニアは即時対応が求められます。もちろん、休日だろうと夜間だろうと時間は問いません。

しかも、問題が解決するまで責任持ってしっかり対応していかなければならないため、他の職種から見るとかなりハードに映るのです。

サーバールームでの仕事がきつい

実は、サーバールームでの仕事がきついと感じているサーバーエンジニアも多いです。

サーバーエンジニアの働く場所でもあるサーバールームは、サーバー機器の過熱を防ぐために適正温度18度〜28度、湿度40%〜60%に保たれています。

夏や冬など季節問わず、この温度に保たれているため年中肌寒さを感じ、サーバールームでの作業がつらいと感じやすいです。

知識・スキルのキャッチアップがつらい

サーバーエンジニアは、幅広い知識やスキルが求められる職種です。

サーバーの知識だけでなく、OSやクラウドなどについても知っておく必要があるので、常に知識のアップデートとトレンドの把握をしていかなければなりません。

また、DX化の促進やセキュリティ意識の高まりから、企業が求めるニーズも日々変化しているだけでなく、新しい技術も出てきているため、それについても把握する必要があります。

このようにサーバーエンジニアはさまざまなことを求められるため、勉強することをプレッシャーに感じてしまい、知識・スキルを学ぶのがつらいと感じやすくなります。

汎用性の高いスキルが身につけづらい

サーバーエンジニアは、汎用性の高いスキルが身につきづらいと言われています。

サーバーエンジニアは、サーバーやクラウド、仮想化技術、セキュリティなど幅広い知識を身につけることが求められますが、実はそれらは専門性の高いスキルと知識になるため、汎用性の高いスキルとは言えません。

例えば、プログラミングスキルがあれば様々な分野でその知識を活かすことができますが、サーバーに関する知識は限定的になります。

末永

プロからのアドバイス

サーバーエンジニアはやめとけと言われて不安に思う人もいるかと思いますが、まずはやめとけと言われたことをそのまま鵜呑みにせずに、冷静に判断していくことが大切ですね。

自分1人ではなかなか判断できないと思うので、そんな時はプロに頼ってください。

転職エージェントを利用すれば、サーバーエンジニアの実態を包み隠さず教えてくれるので、サーバーエンジニアとして転職するかを冷静に判断できますよ。

IT業界やサーバーエンジニアにおすすめの転職エージェントについて、さらに詳しく知りたい人は下記の記事もチェックしてみてください。

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サーバーエンジニアがオワコンと言われる理由

サーバーエンジニアと検索すると「オワコン」と表示されたり、直接耳にしたことがある人も多いと思います。結論、サーバーエンジニアは需要が高く、将来性もあるためオワコンではありません。

しかし、一部ではサーバーエンジニアはオワコンだと言われているのも事実です。では、なぜオワコンだと言われるのか下記で3つの理由を紹介していきます。

オンプレミスからクラウドへ移行

オンプレミスで構築するサーバーが不要となったことで、サーバーエンジニアはオワコンと言われています。

これまでオンプレミスでのネットワーク構築が一般的でしたが、クラウドが普及したことによりオンプレミスからクラウドへ移行しているのです。

オンプレミスからクラウドへ変わったとしても、サーバーエンジニアに求められることはかわりません。サーバーエンジニアはクラウド環境上でサーバーを構築する形へ変わっただけなのです。

そのため、サーバーエンジニアはクラウドに関する知識やスキルを身につけることが求められています。

加えて、ガードナージャパンの2023年の調査では、日本におけるクラウドの平均導入率は21％です。世界と比較し、日本ではクラウド化が遅れています。導入率の低さをオワコンと称している人もいます。

運用・保守など業務の自動化

サーバーエンジニアがこれまで担っていた運用・保守などは、ツールなどで自動化されるようになりました。

人手不足を解消できるだけでなく、オペレーションミスや作業の属人化を防ぐことができます。

しかし、このような自動化によってサーバーエンジニアの需要が下がりオワコンであると囁かれますが、サーバーエンジニアは運用・保守などのオペレーション業務を離れ、上流工程へ集中できるチャンスも多くあります。

ハイパーコンバージドインフラの再注目

2024年時点で、ハイパーコンバージドインフラ(仮想化)が再注目されています。

サーバーを仮想化するには、これまでサーバー機器とストレージ機器をつなげる必要がありました。

しかしハイパーコンバージドインフラを利用すればストレージ機器の役割をソフトウェアが担ってくれるため、サーバーの仮想化をより効率良くできます。

システムの構築・設計もよりスムーズにおこなえるようになったことで、このような仮想化の背景はサーバーエンジニアがオワコンであることを印象付けるようになりました。

しかし、サーバーエンジニアには仮想化の知識やスキルを求められており、仮想化が進むなかでもサーバーエンジニアの役割はなくなりません。

サーバーエンジニアとして働く魅力と楽しさ

サーバーエンジニアはやめとけ、オワコンと言われるような側面もある一方で、楽しさや魅力もたくさんあります。

サーバーエンジニアとして働く魅力や楽しさを紹介します。

未経験からでもチャレンジできる職種

サーバーエンジニアは、ITに関する幅広い知識が必要であるため、未経験からサーバーエンジニアになることは難しいとされてきましたが、昨今のIT人材不足により未経験からでもチャレンジできる職種になりました。

経済産業省の「IT人材需給に関する調査」によると、IT人材不足は年々増加し2030年には最大約79万人不足すると想定されています。

このIT人材不足の課題を解決するという意味でも、育成を前提とした未経験求人も増えてきました。サーバーエンジニアも例外ではなく、未経験からでも転職できるチャンスがあります。

キャリアパスが広い

サーバーエンジニアは汎用性の高いスキルが身につきづらいことをお伝えしましたが、実はサーバーエンジニアのキャリアパスは広いです。

サーバーエンジニアの専門知識を活かして、以下のようなキャリアアップやキャリアチェンジを実現できます。

サーバーエンジニアの専門性を活かした「スペシャリスト」「マネージャー」「プロジェクトマネージャー」になるキャリアを目指すことができます。

また、将来性を高いキャリアパスを目指すならITインフラ分野全般に関わる「インフラエンジニア」やクラウド領域に特化した「クラウドエンジニア」へ転身するキャリアパスも歩むことができ、さらにITインフラのスペシャリストとして「ITコンサルタント」「ITアーキテクト」へキャリアチェンジする道もあります。

また、フリーランスのサーバーエンジニアとして活躍できる場も多くなってきているので、フリーランスを選ぶことも可能です。

末永

プロからのアドバイス

このようにスキルを磨けばさまざまなキャリアチャンスがある点もサーバーエンジニアの魅力です。

将来のキャリアパスを含めて相談したい場合は、ITエンジニア向けの転職エージェントを利用するのがおすすめです。ITエンジニアの転職に熟知したアドバイザーが的確にアドバイスをしてくれます。

需要が高く将来性もある

サーバーエンジニアはオワコンと言われていますが、実は需要は高く将来性のある職種です。

サーバーエンジニアに将来性と需要が高い理由には以下の背景があります。

情報処理推進機構が提供している「DX白書2024」によれば、日本のDX化に取り組んでいる企業は2021年度の55.8％から2024年には73.7％に増加しており、着実にDX化が進んでいる背景があります。

DX化にはサーバーエンジニアの活躍が不可欠であり、今後もDX化が拡大していくことからサーバーエンジニアへの期待度は高まることが予想されます。

また、サーバーエンジニアが活躍しているデータセンターサービスの市場規模が右肩上がりで、総務省の「令和5年情報通信に関する現状報告の概要」によれば、2兆円を超える市場規模に成長しており、前年比15.3％増するなど今後も拡大傾向にあります。

サーバーエンジニアの将来性・需要について、さらに詳しく知りたい人は下記の記事も参考にしてみてください。

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サーバーエンジニアの将来性・需要は？現状とキャリアパスを徹底解説！

残業が少なめ

サーバーエンジニアは夜間や休日問わず、仕事をしていかなければならないイメージがあったと思いますが、実はサーバーエンジニアの残業自体は短い傾向にあります。

dodaの「平均残業時間ランキング」を見ると、サーバーエンジニアの平均残業時間は月22.8時間となっており、全体の平均残業時間が21.9時間と同じくらいの残業時間であることがわかりました。

もちろん、残業時間は会社によっても異なるので残業時間が気になる人は、求人先の平均残業時間はしっかりとみておくようにしてください。

スキルに応じて年収アップが望める

サーバーエンジニアは、スキルに応じて年収アップが目指せる職種です。

経験を積み、スキルを身につけて役職などに就けば年収1000万円を目指すこともできます。

サーバーエンジニアの平均年収に関してはサーバーエンジニアの平均年収でも紹介しているので、参考にしてみてください。

サーバーエンジニアに向いてる人・向いてない人

サーバーエンジニアに向いている人と向いていない人の特徴をそれぞれご紹介します。

自分が該当するか確認してみてください。

サーバーエンジニアに向いている人の特徴

サーバーエンジニアに向いている人は以下のような特徴を持っています。

サーバーエンジニアはハードウェアとソフトウェアの両方を扱う職種であるため、物理的にも論理的にも細かい作業が苦でない人、機械いじりが好きな人が向いています。同時に問題が起きたり、正確さが求められるため、多角的に物事をみれる分析力も必要です。

また、華やかなものを作り出すわけでなく、システムの土台を構築する仕事です。縁の下の力持ちとしてシステムを支える責任感を感じながら活躍していきたい人にもぴったりの職種と言えます。

この記事でも紹介してきましたが、サーバーエンジニアは幅広い知識を必要とします。そのため、さまざまなことを積極的に学んでいく向上心を持った人が活躍しやすいです。

サーバーエンジニアに向いていない人の特徴

逆にサーバーエンジニアに向いていない人の特徴も紹介します。

サーバーエンジニアを取り巻く環境は変化し続けています。変化に対応するため、サーバーエンジニアにも新しい知識を身につけ進化し続けることが求められます。

そのため、サーバーエンジニアとして進化できず変化を嫌う人、知識をアップデートできない人は、まずサーバーエンジニアに向いていないです。

また、サーバーエンジニアは人とコミュニケーションを取る機会が少ないように感じますが、実はプロジェクトを進める上でコミュニケーションを取る頻度は非常に多いです。

コミュニケーションをなるべく取りたくないと考えている人がサーバーエンジニアになるとかなりギャップを感じやすくなります。

末永

プロからのアドバイス

自分がサーバーエンジニアに向いているのか、向いていないのか、自分で判断するのは難しいと思います。こういう時は、客観的な視点に頼るのが良いですね。

そこで転職エージェントに相談をしてみてください。業界や職種に詳しい転職エージェントが客観的にみてサーバーエンジニアに向いているか、向いていないかをアドバイスしてくれますよ。

サーバーエンジニアに求められるスキルと知識

サーバーエンジニアの需要はなくならない一方でIT技術が日々進化しているため、サーバーエンジニアにも変化が求められます。

実際に、クラウド環境への構築が増加傾向にあることでサーバーエンジニアの仕事内容も変わってきています。

そんな環境で将来性のあるサーバーエンジニアとなるために、以下のような知識を身につけてみてください。

近年、仮想化やクラウド移行が進んでいる中で必要となるのが、サーバー仮想化技術・クラウドに関する知識などを学んでおく必要があります。

仮想化技術に特化した仮想化エンジニア・クラウドエンジニアという名称で出てくるほど、将来的にもニーズが高いので、これらの知識を学んでおくことも大切です。

加えて、最近のセキュリティ意識の高まりから情報セキュリティの知識を持つサーバーエンジニアが求められている傾向にあります。そのため、情報セキュリティに関して深く学んでおくのがおすすめです。

サーバーエンジニアの将来性がある資格

サーバーエンジニアが将来的にも活躍するために役立つ資格をご紹介します。

サーバーエンジニアの平均年収

2024年12月時点で、サーバーエンジニアの平均年収は684.9万円です。

厚生労働省の提供する職業情報提供サイトjobtagから、サーバーエンジニアを含めた「システムエンジニア(基盤システム)」の平均年収を参考にしています。

国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」にある全国の平均給与460万円と比べると高水準であることがわかります。

年齢別とスキル別の年収

サーバーエンジニアの年齢とスキル別の平均年収も紹介していきます。

サーバーエンジニアは年齢を重ね、スキルが上がるほど年収が高くなる傾向にあります。以下の表で確認してみてください。

平均年収データは同じく厚生労働省のjobtagを参考にまとめました。

サーバーエンジニアにならないほうが良いは間違い

サーバーエンジニアにならないほうが良いというのは間違いです。

サーバーエンジニアは将来性のある職種で、企業や組織にとって欠かせない存在で、今後もその需要は衰えません。

しかし、ずっとサーバーだけに縛られるのではなく、新しいスキルを身につけていくことでより将来性が明るくなります。

新しいスキルや知識を身に付けることで新しいキャリアがひらけるため、自分がどのようなキャリアを歩みたいかをまずは明確にしてみることが重要です。

新しい知識やスキルを身に付けるために、他の職種へ転職するのも選択肢としてあります。

サーバーエンジニアへの転職を成功させたいのなら

サーバーエンジニアへの転職を成功させたいなら転職エージェントを利用してみてください。

転職エージェントは、自分の市場価値を正確に知り、今後のキャリアを明確にする上で非常に助けになってくれます。

そんな転職エージェントにもそれぞれ特徴があるので、サーバーエンジニアとしてキャリアアップを目指す人とサーバーエンジニアからキャリアチェンジしたい人向けに紹介します。

エンジニア向けの転職エージェントランキングや評判について、さらに詳しく知りたい人は下記の記事もチェックしてみてください。

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