塾講師のキャリアアップについて!転職エージェントが解説

塾講師のキャリアアップについて!転職エージェントが解説

    「塾講師として働いているけれど、この先どうキャリアを積んでいけば良いのだろう?」そう悩む人は少なくありません。ここでは転職のプロの視点から塾業界でのキャリアパスを紹介します。

この記事を書いた人
末永雄大

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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この記事はこんな人におすすめ!

  • 塾講師のキャリアステップと昇進ルート
  • 教室長・開業・異業界転職などキャリアアップの具体例
  • 年代別に変わるキャリア形成のポイント
  • 転職エージェントから見た成功するキャリア戦略

塾講師のキャリアアップの代表的なルート

塾講師の代表的なキャリアアップの例を紹介します。

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1 講師

アルバイトや契約社員からスタート。授業の基礎スキルを習得。

生徒の学習進度を把握し、保護者への簡単な報告も行うことがある。

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2 主任

科目主任や学年主任として、担当科目や学年の成績管理を行う。

保護者面談で学習計画を提案し、アルバイト講師の指導・研修も担う。

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3 教室長 (スクールマネージャー)

売上管理・保護者対応・アルバイト育成を含めた教室運営の責任者。

教室の合格実績や退会率など、数字目標に対する責任を持つ立場。

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4 エリアマネージャー

複数教室の統括。教室長をマネジメントし、運営全体を支える。

収益管理や講師採用戦略など、経営的な意思決定に関わることが増える。

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5 本部スタッフ・経営層

教材開発、人事、経営戦略など本社業務を担当。現場から離れる傾向。

教育方針の策定や新規事業開発など、会社全体の方向性に携わる。

転職エージェントからのアドバイス

「生徒に教えたいのに運営業務ばかり」という声も多いです。早めに「授業を極めるのか」「運営に進むのか」を意識しておくと、後悔の少ないキャリア設計ができます。

塾講師のキャリアは大きく2方向に分かれるため、方向性を整理しておくことでスキルの磨き方や転職準備も明確になります。

塾講師のキャリアアップの選択肢

次に塾講師の経験を活かして独立などの選択肢も紹介します。

選択肢 詳細
教室長・スクールマネージャー 塾講師のキャリアアップで最も多い例。
教室運営の責任者として売上・保護者対応・講師管理を担う。
マネジメント力や営業感覚を養える一方で、授業からは遠ざかる傾向がある。
個人塾を開業 自分の教育理念を形にできる自由度が最大の魅力。
開業資金(300万〜500万円が目安)や集客力が必要でリスクも大きい。
成功すれば裁量の大きなやりがいを得られる。
フランチャイズ経営 大手ブランドの知名度や教材を活用できるため未経験でも始めやすい。
ただしロイヤリティや本部方針の制約で自由度は低い。
安定性と独自性のバランスが課題になる。
異業界への転職 無形商材の法人営業など、対人スキルを活かせる業界での需要は高い。
土日休み・年収アップなど働き方の改善も見込める。
一方で教育現場から離れるため「教えたい気持ち」が強い人にはギャップが大きい。

転職エージェントからのアドバイス

塾講師の経験を活かすとなると教室長〜フランチャイズ経営を目指して動く人が多いです。

ただ独立、フランチャイズとなると営業活動を中心に財務、マーケティングなども必要になる点は注意が必要です。

そのため独立も視野にある人は、一度他の業界で営業経験を積んでから挑戦するのもおすすめです。法人営業で得られるヒアリング力や提案力は、塾経営における保護者対応や集客活動にも直結します。

塾講師の年齢別に見るキャリア形成

こちらでは年齢別のキャリア例を紹介します。

現在の年齢に合わせて確認をしてみてください。

年代 特徴とキャリアのポイント
20代 アルバイトから正社員登用を目指す時期。
集団指導や保護者対応を経験し、基礎スキルを積み上げる。
就活や初期キャリア選択に直結する重要な時期。
30代 収入・働き方の分岐点となる年代。
兼業や転職を検討する人が増え、独立準備を始めるケースも多い。
家庭やライフスタイルとの両立も課題になりやすい。
40代〜 教室長やマネージャーとして安定を得るか、独立して自由を取るかの選択が中心。
管理職としての責任は大きくなる一方、実務から離れるケースも多い。
自分の強みを活かしてキャリアを固定化していく段階。

まだ塾講師になりたての若手の人で、自分が将来的にどうなりたいか迷っている人は、一度キャリアのプロである転職エージェントに気軽に相談をしてみてください。

▶︎キャリアについてまずは転職エージェントに相談をしてみる

塾講師の年収事情

塾講師でキャリアアップをしていく際に気になる年収例も紹介します。

参考までに求人で出ていた募集をもとに、目安となる年収をまとめました。(※ あくまで募集時の一例であり、参考値です。2025年9月時点)

企業名 平均年収目安・特徴
東進ハイスクール 約750万〜800万円。
大手予備校の中でも給与水準が高く、教室長や人気講師で高収入が期待できる。
リソー教育 (TOMAS) 約650万前後。
個別指導型の塾としては高水準で、保護者対応や成果に応じた評価制度がある。
早稲田アカデミー 約470万〜550万円。
集団指導中心でハードワークだが、成果に応じて昇給しやすい環境。
河合塾 約500万円。
大手老舗予備校で安定感がある一方、ポスト数が限られており昇進競争は激しい。

転職エージェントからのアドバイス

昇進すれば年収は上がりますが、授業から離れることへのギャップを感じる人も多いです。キャリアアップ=給与だけでなく「やりがいの方向性」を意識してください。

塾講師からのキャリアアップをしていくには

最後に塾講師からのキャリアアップの方向性をまとめました。

大事なのは方向性を決めてどうステップアップをしていくかです。

方向性 具体的な次の一歩
運営に進む 教室長を目指し、マネジメント経験を積む。人材育成や営業感覚を磨く。
数字責任が重くなるため、成果を出すプレッシャーも増える。
現場で極める 人気講師として実績を出す。SNSや模試解説で認知度を高める。
長期的にはポストが限られるため、独立や出版などの展開も視野に。
異業界へ挑戦 営業職や教育関連企業をリサーチ。スキルの棚卸しから始め、求人比較やエージェント相談を活用。
未経験でも対人スキルを活かしやすく、キャリアの幅が広がる。

転職エージェントからのアドバイス

「いつか転職しよう」ではなく、転職にはタイムリミットがあるという前提で今日から動き出すことが大切です。

塾講師経験をどうビジネス言語に変換するかは一人では難しいため、早めの相談が有効です。

まずは情報収集からでも構いません。小さな一歩が将来のキャリアを大きく変えるきっかけになります。

もし今後のキャリアに悩みがあるという人はキャリアのプロである転職エージェントに相談をしてみてください。

弊社には元塾講師のキャリアアドバイザーもいるので同じ悩みを経験した立場から具体的なサポートが可能です。

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弊社は、会社に依存せず、自分の実力や専門スキルでキャリアを築いていける人材のキャリア支援を提唱しています。

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職務経歴書の具体的な書き方や自己PRや面接対策についてなども記載している記事です。

ぜひ参考にしてください。

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