生命保険営業からの転職は有利?スキルや経験が活きるおすすめ職種6選

生命保険営業からの転職は有利?スキルや経験が活きるおすすめ職種6選

    「生保営業しかやってこなかった自分に、他の仕事ができるだろうか」

    実は、ゼロから顧客を開拓し、信頼関係を築きながら一人ひとりに合ったプランを提案してきた生保営業の経験は、多くの業界で即戦力として高く評価されます。

    この記事では、生保営業の経験が活きるおすすめの転職先6選と年収、評価されるスキルの伝え方、年代別の転職戦略まで、転職のプロが具体的に解説します。

この記事を書いた人
末永 雄大 Suenaga Yuta
アクシス株式会社 代表取締役/すべらない転職 運営責任者
末永 雄大
新卒でリクルートエージェント(現インディードリクルートパートナーズ)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。YouTubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書『成功する転職面接』『キャリアロジック』。ニュース番組「ABEMA Prime」に転職のプロとして出演。
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生命保険営業からの転職で評価される経験・スキル

生命保険営業からの転職は、多くの業界で即戦力として評価されます

なぜなら、単なる商品知識の提示ではなく、長期的な信頼関係を築きながら顧客のライフプランを引き出し、商品を提案する力が、他の職種でも即戦力として活かせるものだからです。

具体的には、次のようなスキルが転職市場で評価されています。

以下で、それぞれがどう評価されるのかを見ていきます。

お客様に保険という無形商材を営業する力

無形商材の営業で培われる関係構築力、ヒアリング力、提案力、課題解決力は、SaaSや人材、コンサルなど無形サービスを扱う業界で即戦力として重宝されます

生命保険の営業は、将来のリスクを言葉と資料だけで可視化し、目に見えない保険商品の価値を伝える仕事です。

たとえば家電などの有形商材は性能が目に見えるため、比較的提案がしやすいです。

一方、無形商材は形がない分、顧客に価値をイメージしてもらう必要があり、営業担当者のコミュニケーション力や提案力がより一層問われます。

末永雄大
すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

また、無形商材は自分が扱う商品を言葉で説明しなければならないため、その内容を徹底的に理解することが欠かせません。


この「自社商品と深く向き合う姿勢」は、扱う商材が変わっても通用する重要なスキルです。

ゼロから顧客を開拓する新規開拓力

生命保険営業でゼロからアポイントを取り、契約まで結びつけた経験は、業界を問わず高く評価される即戦力スキルです。

いつの時代も、企業は新規顧客の獲得に課題を抱えています。

近年はAIの台頭で業務の一部を自動化できるようになりましたが、顧客を開拓し、信頼関係を築き、契約に結びつけるプロセスのすべてを代替できるわけではありません。

人と人とのつながりや、顧客の決め手となる熱量あるアプローチは、今も人間にしかできない領域です。

初対面の相手と信頼関係を築き、粘り強く行動してきた生命保険営業の経験は、他業界でも再現性のある武器として見てもらえます。

末永雄大
すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

面接では「訪問件数」「アポ獲得率」「契約件数」など、行動量と成果を数字で語ると説得力が一気に増しますよ。


たとえば「月200件の訪問からアポ獲得率15%を維持し、月◯件の成約につなげた」「新規開拓で前年比120%を達成した」のように、行動量→成果→結果の流れで数字を示すと、再現性のある実力として一気に伝わりやすくなります。

信頼関係を構築しながら本音を引き出すヒアリング力

生命保険の商品は「病気になったらどうしよう」「自分にもしものことがあったら家族はどうなるのか」といった、人生の不安に寄り添う商品です。

そのため、目の前のお客様が何を求め、何に不安を感じているのかを適切に判断し、目の前のお客様にとっての最適な備えを提案します。

お客様に「この人なら安心して任せられる」と思ってもらえるようなコミュニケーション力や提案力は、法人営業やカスタマーサクセスなど幅広い職種で求められます。

末永雄大
すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

面接では「顧客の悩みをどう引き出し、提案にどうつなげたか」を具体的なエピソードで語ると、再現性のあるスキルとして伝わりますよ。


エピソードが具体的であればあるほど、面接官はあなたが働く姿を鮮明にイメージできます。企業は「早期に成果を出してくれる人材」を求めているので、活躍する姿がはっきり浮かぶ人ほど、「ぜひ採用したい」と思ってもらえます。

ノルマ達成への強いコミット力

生命保険営業で厳しいノルマに対して自分で計画を立て、行動量を管理し、達成まで走り切ってきた経験は、目標から逆算して動く力の証明になります。

「月末までに◯件」という目標から、必要な契約数、そのためのアポ数、さらに訪問件数へと落とし込むなど、目標から逆算して計画を組み立てる力は、営業に限らずあらゆる職種で成果を生む土台になります。

そのため、業界を問わず重宝されるのです。

末永雄大
すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

書類作成や面接では、「目標達成率」「支社内順位」「表彰歴」といった実績は必ず数字で示しましょう。


目標に対して未達だった時期の改善プロセスを語れると、さらに再現性のある課題解決力として評価されやすいです。

金融・保険の専門知識と資格

生命保険営業で身につけた金融知識や保有資格は、転職市場での評価ポイントの1つです。

特にFP(ファイナンシャル・プランナー)の資格は、保険、税金、相続、年金、資産運用、不動産など保険業界の外でも通用する汎用資格として認知されています。

例として、「相続」の知識をあげてみます。銀行や証券、不動産業界では、資産を持つ顧客に対して相続や資産承継の相談に乗れる人材が求められています。

税金や保険を含めてお金全体を横断的に考えられると、よりお客様のライフプランに適した提案ができるため、重宝されます。

また、業界未経験でも、資格を通じて専門性や学習意欲をアピールできるため、転職市場での評価が高まります。

生命保険営業から転職するのにおすすめの業界・職種

生命保険営業からの転職は、今まで培ったスキルを活かせる転職先が幅広くあります

代表的なのは、提案力を活かせる人材・ITの法人営業やITコンサルタント、金融知識が武器になるIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)や銀行・証券、ノルマのプレッシャーを感じにくいカスタマーサクセスや事務・バックオフィス職です。

なかでも、「これまでの経験を活かしてキャリアアップしたい」「年収を上げたい」という人には、法人営業やITコンサルタントがおすすめです。

営業力がそのまま武器になり、成果が数字で評価されて年収に反映されやすいためです。

一方、「ノルマから解放されて落ち着いて働きたい」という人には、カスタマーサクセスや事務・バックオフィス職が向いています。

以下で、それぞれの仕事内容を見ていきます。

人材業界の法人営業

人材業界の法人営業は、採用に悩む企業の課題をヒアリングし、人材紹介や求人広告などの解決策を提案する仕事です。

令和7年の厚生労働省「job tag」によると、平均年収は約580万円となっています。

「顧客の課題に合わせて最適な提案をする」という点で生命保険営業と共通しており、これまでに培ったヒアリング力や提案力をそのまま即戦力として活かすことができます。

専門資格が不要で、異業種からの転職ハードルが低いことも特徴の1つです。

人の話を丁寧に聞いて課題を整理することが得意な人や、採用・転職支援を通じて「人の人生の転機」をサポートしたい人に最適な職種です。

IT業界の法人営業(SaaS営業など)

クラウドサービスやシステムを企業に提案し、導入まで伴走する仕事です。

令和7年の厚生労働省「job tag」によると、平均年収は約660万円となっています。

近年のIT市場は拡大し続けているため、市場の成長に伴い高い年収水準を実現していることも魅力の1つとしてあげられます。

また、リモートワークを導入している企業が多く、オンライン商談と訪問を効率的に使い分ける働き方が一般的です。

これまでの営業スキルを活かしながら「収入」と「働き方」の双方を向上させたい人や、IT技術や新しい知識を前向きに学び続けられる人に向いています。

ITコンサルタント

企業の経営課題を分析し、ITを活用した解決策を設計・提案する仕事です。

令和7年の厚生労働省「job tag」によると、平均年収は約889万円となっています。

ITコンサルタントの仕事は、「経営課題を解決したいけど、ITについてはよく分からない…」と困っている人へ、ITという専門性を持って課題解決を図ります。

論理的に物事を整理したり、課題を解決したりする力が求められるため、市場価値を大きく高めることができます。

IFA・銀行・証券などの金融職

個人や法人の資産運用・資金ニーズに応え、最適な金融商品を提案する仕事です。

令和7年の厚生労働省「job tag」によると、平均年収は約674万円となっています。

生命保険営業からIFA・銀行・証券などの金融職への転職は、保険営業での知識と経験を最も直接的に活かすことができます。

近年は、特定の金融機関に属さずに独立した立場から提案をおこなう「IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)」という働き方も注目を集めています。

IFAは、会社の都合に縛られず「本当にお客様に最適な商品」を選べるため、「本当に売りたい商品だけを提案したい」という人に適した環境です。

金融の専門性を軸にキャリアを築きたい人や、顧客のライフプランに伴走がしたい人に向いています。

カスタマーサクセス

すでに自社サービスを契約している顧客に対し、自社サービスを使用してビジネス上の成果につなげられるよう、運用を並走して支援する仕事です。

既存顧客の満足度を高め、サービスを長く継続してもらうことをミッションとしています。

令和8年のマイナビ転職「カスタマーサクセスに関する求人・転職・中途採用情報」によると、平均年収は約400〜700万円です。

カスタマーサクセスの仕事の最大の魅力は、精神的な負担になりがちな「新規開拓ノルマ」がない点です。

生保営業で培った傾聴力や細やかなフォローが、顧客の継続率という目に見える形で評価につながるため、本質的な解決策を提案するという営業の楽しさややりがいを感じやすいです。

「生命保険の営業経験や対人スキルは活かしたいけれど、新規開拓メインの営業スタイルはしんどい」と感じている人にとっては、適した選択肢となります。

一般事務・バックオフィス職

書類作成や契約手続き、社内サポートなど、組織の運営を円滑に支える仕事です。

保険営業で培ってきた契約書類の正確な処理能力や、丁寧なビジネスマナーを活かすことができます。

令和7年の厚生労働省「job tag」によると、平均年収は約510〜540万円となっています。

営業ノルマや休日出勤がほとんどなく、プライベートと両立しながら働ける点が魅力の1つです。

「安定性と働きやすさ」を最優先したい人や、コツコツと正確な実務を積み重ねることに喜びを感じる人に適した職種です。

このように、生命保険営業で培ったヒアリング力や提案力、丁寧なビジネスマナーは幅広い業界で活かすことができるため、転職市場での評価は高いと言えます。

こうして評価されるスキルを並べても、「自分はどんな強みを持っていて、どんなところで活かせるのか」までは自分ではなかなか判断がつきません。

末永雄大
すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

強みが曖昧なまま応募すると、せっかくの生命保険営業での経験が伝わらず、書類選考でつまずいてしまうこともあります。

まず必要なのは、これまでの経験を棚卸しして、自分の強みが活きる会社を見極めることです。

すべらないキャリアエージェントなら、あなたの経験の棚卸しから、強みが評価される会社選びまで一緒に進められます。

自分の強みの活かし方を整理したい人は、まずは無料の転職相談から始めてみませんか。

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【年代別】生命保険営業からの転職難易度

生命保険営業からの転職は、年代によって「評価される軸」が変わるため、戦い方も変える必要があります。

20代はポテンシャル採用が中心で、未経験職種にも挑戦しやすいのが強みです。

一方、年代が上がるにつれて即戦力性が問われるため、これまでの経験を活かせる転職を狙うのがおすすめです。

以下、年代ごとに詳しく見ていきます。

20代生保営業からの転職難易度

20代における生命保険営業からの転職難易度は低く、最も有利な時期です。

未経験の他職種や人気業界へも十分に挑戦できます。

なぜなら、20代の生保営業からの転職では、若さゆえのこれからの伸びしろに加えて、生保業界で厳しいノルマを追いながら鍛えた無形商材の営業力が高く評価されるからです。

実際、生保で培った営業力を武器に、IT・SaaS業界やコンサル、土日休みの法人営業などへキャリアチェンジする20代が増えています。

末永雄大
すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

20代は「ポテンシャル」と「実務経験」の両方を評価してもらえる貴重な時期です。


「厳しいノルマを追い続けた」「無形商材をゼロから売ってきた」という生保ならではの実績に加え、「その力を次の会社でどう活かすか」まで語れると、他の候補者に圧倒的な差をつけられますよ。

30代生保営業からの転職難易度

30代は一定の実務経験や実績が求められ、即戦力としての採用ニーズが高まります

ただし、同じ30代でも前半と後半で難易度は変わります。

30代前半であれば、業界・職種を選べばポテンシャルで評価してもらえる余地があり、異業種への未経験チャレンジもまだ十分に可能です。

一方、30代後半になると経験や実績で判断されるようになります。

親和性のある分野なら比較的転職しやすいものの、未経験職種へのハードルは上がっていきます。

とはいえ、生保での営業・マネジメント経験は汎用性が高いため、同業他社や保険代理店、他業界の営業でも高く評価されます。

末永雄大
すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

30代は「即戦力かどうか」を数字で見られる年代です。「月◯件の新規開拓」「支社内◯位」「継続率◯%」など、生保で追ってきた実績を具体的な数字で示しましょう。


数字は誰が見ても実力を判断しやすく、採用担当者が入社後の活躍をイメージしやすくなります。


さらに30代なら、プレイヤーとしての実績に加えて「後輩の育成」や「チームの数字づくり」などのマネジメント経験まで語れるとより活躍が期待されますよ。

40代生保営業からの転職難易度

40代以降は未経験分野の難易度は上がりますが、営業経験や管理職経験があれば十分にチャンスがあります。

そのため、未経験の異業種より、経験を活かせる同業・関連業界や管理職を狙うのが現実的です。

末永雄大
すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

40代の生保営業からの転職は20〜30代に比べて求人数が絞られるため、良い求人に出会うまで数ヶ月かかることも珍しくありません。


収入が途切れない在職中のうちから、計画的に動き出すのがおすすめです。


焦って条件を妥協しないためにも、在職しながら、じっくり納得のいく1社を選びましょう。

生命保険営業からの転職を成功させるポイント

生命保険営業からの転職を成功させるには、勢いで面接に臨むのではなく、事前にできる準備を行なってから臨みましょう。

以下の3つのポイントを押さえるだけで、あなたの強みが採用担当者に正しく伝わり、面接の通過率も、転職後の満足度も大きく変わります。

それでは、順番に見ていきましょう。

保険営業で培った経験を数値とセットで強みに翻訳する

まず取り組むべきは、これまでの経験を「数字」とセットで整理し、自分の強みへと翻訳することです。

たとえば「新規契約を月◯件」「継続率◯%」のように数値化したうえで、その経験を価値提案型営業力や問題解決力として言い換えるのがポイントです。

末永雄大
すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

経験を伝える際は、目標に対する行動量・歩留まり・結果・改善までを書き出すのがコツです。
「顧客の課題をどう見抜き、どう解決したか」という問題解決のストーリーとセットで語ると、他業界でも通用する強みとして伝わります。

退職理由を前向きなキャリアビジョンに変換する

面接では、退職理由をネガティブな不満のまま伝えないことが鉄則です。

「ノルマがきつい」「給料が不安定」とそのまま話すと、他責的に捉えられ、「環境のせいにする人」と受け取られる可能性があります。

採用担当者は、同じ不満でも自責の視点で捉え直し、自分にできることを改善したか、次にどう活かそうとしているかを見ています。

同じ内容でも、「より広いフィールドで成長したい」「新しい価値を提供したい」といった前向きなキャリアビジョンに変換すると、面接官にも納得感を持ってもらえます

転職エージェントで選択肢を客観的に広げる

転職を効率よく、かつ有利に進めたいなら、転職エージェントの活用が有効です。

エージェントは求人紹介だけでなく、応募書類の添削、面接対策、業界動向のアドバイスまで幅広くサポートしてくれます。

特に、自分の市場価値や年収相場は客観的に把握しにくいため、プロの視点で適性に合う企業を提案してもらえるメリットは大きいです。

末永雄大
すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

生保営業の方は、「厳しいノルマを追い切った」「無形商材を売ってきた」という強みを、自分では当たり前だと思って見過ごしがちです。


その強みを引き出し、どの業界で活きるかを一緒に整理するのが、私たちエージェントの役割です。

すべらないキャリアエージェントは、あなたの強みや大切にしたい想いを対話から引き出し、進む方向を明確にします。

さらに、その強みを面接官に伝わる言葉にするところまで二人三脚で言語化します。

人生のロードマップの大切な一歩だからこそ、まずは気軽に話すことから始めてみませんか。

【自分の強みはどこで活きる?】
経験の棚卸しから転職相談する

生命保険営業を辞めたいと考える理由

生命保険営業を辞めたくなる理由の多くは、業界全体の構造に要因があります。

よく挙げられるのは、厳しい契約ノルマ、家族や友人に売る「自爆営業」、収入が安定しない歩合制、長時間労働と休日出勤、先の見えないキャリア不安、自腹になりやすい営業経費の6つです。

以下で、それぞれを順番に見ていきます。

厳しい契約ノルマ

保険会社は、営業職員一人ひとりに毎月・四半期ごとの契約ノルマを課す成果主義の色が濃い業界です。

辞めたい理由として最も多く挙がるのも、この定期的にリセットされる厳しいノルマが要因です。

達成できなければ収入が下がり、社内評価の低下にもつながります。

契約が取れた月でも翌月はまたゼロスタートで、「今月あと3件」「月末までに数字を出さなきゃ」というプレッシャーにストレスを抱える人は少なくありません。

家族や友人に売る「自爆営業」

売り先に困り、家族や友人に契約してもらう「自爆営業」に苦しむ人は多くいます。

入社直後の研修で「まずは家族や友人にアプローチを」と指導される会社も一定数あります。

その結果、保険の話を持ちかけたことで関係が気まずくなったり、連絡を避けられたりするケースもあります。

「大切な人間関係を仕事のために犠牲にしていいのか」と罪悪感を抱く人も少なくありません。

収入が安定しない歩合制

歩合制による収入の不安定さも、辞めたくなる大きな理由です。

多くは「基本給+歩合給」で、契約数によって月収が大きく変動します。

日々の生活費だけでなく、将来の生活設計が立てにくく、「このまま続けていて大丈夫なのだろうか」と不安を感じる要因になりやすいでしょう。

長時間労働と休日出勤

保険営業では、お客様の都合に合わせて夜間や休日にアポイントを入れることが日常的です。

プライベートの時間が確保しにくく、家族や友人との予定も立てづらくなります。

心身の疲労が蓄積し、「この働き方をいつまで続けられるのか」と感じる人が増えていきます。

自腹になりやすい営業経費

営業活動に必要な経費が自腹である点も保険営業を辞めたいと考えられる理由の1つです。

保険営業マン(生保レディ)は顧客へのお中元・お歳暮、商談時のカフェ代、交通費、販促品などを自腹で用意するケースがあります。

保険の契約を獲得できなければ、経費が収入を圧迫し、生活に影響を与える可能性があるので「辞めたい」「転職したい」と考える人もいるでしょう。

先の見えないキャリア不安

生保営業を続けていても、「マネージャーになるか、トップセールスを目指すか」という限られたキャリアパスしか見えにくいのが実情です。

「5年後、10年後も同じことを続けている自分が想像できない」という声も多いです。

年齢を重ねるにつれて体力的にもきつくなり、「いつまでこの営業スタイルを維持できるのか」という焦りが募っていくのです。

生命保険営業からの転職準備期間・円満退職の方法

生命保険営業を辞めるうえで大切なのは、「段取り」です。

転職活動にかかる期間の目安、退職を伝えるタイミング、引き止めのかわし方、顧客・契約の引き継ぎの4つを押さえれば、円満に次の一歩へ進めます。

転職活動は在職しながら進めるのが基本ですが、日々の業務と並行して求人探しや書類作成までこなすのは、想像以上に負担が大きいものです。

そのため、求人の紹介や日程調整など自分でやらなくてもいい作業は転職エージェントに任せ、自分は面接などの選考対策だけに集中することが、働きながら消耗せずに転職を成功させるコツです。

末永雄大
すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

生保営業を続けながらの転職活動は、時間も気力も削られます。
求人探しや企業とのやり取りはプロに任せて、あなたは「自分の強みをどう伝えるか」に集中しましょう。
そのほうが結果的に、納得のいく1社に出会いやすくなりますよ。

以下で順番に見ていきます。

転職活動にかかる期間の目安は約3ヶ月

転職活動は、準備から内定まで平均して約3ヶ月かかると見ておきましょう。

転職活動期間の目安は、自己分析や書類作成に2〜3週間、応募・面接に1〜2ヶ月、内定後の調整に数週間です。

これらの工程は、転職エージェントを使えば大きく効率化できます。

自己分析や書類添削のサポートを受けられるうえ、応募・面接の日程調整や、内定後の年収交渉・入社日調整まで代行してもらえるため、在職中でもスムーズに進められます。

焦って進めると条件面の妥協や早期離職につながりやすいため、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。

在職中に活動を始めれば収入が途切れず、精神的にも落ち着いて選考に臨めます。

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退職を伝えるベストなタイミング

退職の意思は、就業規則を踏まえて希望日の1〜3ヶ月前に伝えるのが基本です。

法律上は2週間前で足りますが、保険営業は顧客の引き継ぎや後任の選定に時間がかかります。

転職先の内定が出たら退職希望日を決め、1〜3ヶ月前に上司へ切り出すのがスムーズです。

「円満に辞められるか」「うまく切り出せるか」が不安な場合は、利用している転職エージェントに相談するのも1つの手です。

退職を伝えるタイミングや伝え方、引き止められたときの対応まで、これまでの支援経験をもとに具体的にアドバイスしてもらえますよ。

引き止めをかわす伝え方

辞めることを伝えた後、引き止めをかわす伝え方を事前に準備しておくと良いです。

「別の業界で挑戦したい」「保険以外の分野に携わりたい」など、社内では実現できない前向きな理由を用意しておくと、会社も引き止めにくくなります。

顧客・契約の引き継ぎで気をつけること

進行中の案件を整理し、後任に正確に伝えることで、顧客に迷惑をかけず会社との関係も良好に保てます。

引き継ぎの丁寧さは、あなた自身の信頼と評判にも直結します。

大切な顧客には、後任の紹介を含めて誠実に対応をおこなうことで、トラブルを防ぎ、会社とも円満な退職に繋げることができますよ。

生命保険営業から転職する際によくある質問

ここでは、生命保険営業から転職したい人によくある不安や疑問など、いくつかの質問をまとめましたので、参考にしてみてください。

生命保険営業の離職率は高いですか?

保険営業を辞めたいと感じている人は、決して少数派ではありません。

2025年11月の日本経済新聞の報道によると、日本生命保険など主要8社の入社5年目の在籍率はわずか約25%と言われています。言い換えると、5年間で約75%(4人に3人)が辞めている計算になります。

つまり、保険営業を辞めたいと感じることは業界の構造的な問題の表れであり、あなた個人の問題ではないのです。

生命保険営業からの転職をした人の体験談が知りたいです!

実際に転職した人からは、「もっと早く動けばよかった」という声が多く聞かれます。

なかには、年収を約420万円から530万円に上げ、残業を月50〜60時間から20時間前後に減らせた例もあります。

一方で「年収が下がった」という後悔もあるため、業界や職種、企業の特性を知った上で「自分とはマッチするのだろうか?」と考えて動くことが大切です。

生命保険営業と損害保険営業の違いはなんですか?

生命保険営業と損害保険営業の違いは「何に備える保険を売るか」です。

生命保険は死亡・医療・年金など人に備える商品を扱い、契約は長期で、提案力を軸にした個人向けの対面営業が中心です。

一方、損害保険は自動車・火災・賠償などモノや事故に備える商品を扱い、契約は1年更新が中心で、代理店経由の販売や更新・事故対応が業務の柱になります。

生保レディってなんですか?

生保レディとは、生命保険会社に所属し、主に個人のお客様を訪問して保険の提案・契約・アフターフォローをおこなう女性営業職員のことです。

生命保険協会は2026年6月12日、性別にとらわれない新しい通称として「生保ナビゲーター ソナエルジュ」を導入すると発表しました。

呼び方が変わっただけで、仕事内容はこれまでと同じです。

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