メーカーへの転職って実際どう?憧れと現実をプロが大暴露します!
メーカーへの転職を考えている人の多くには、何となくの憧れやイメージを抱いている人も多いと思います。ただ実際はどうなのか?実情を知らずに転職してしまうのは非常に危険です。
この記事では、メーカーの現実と転職難易度などについて言及していきます。
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メーカー系企業の憧れと現実
まず、メーカー企業へ多くの人が持っているイメージと現実はどうなのかを解説していきます。以下、転職者と末永の話を読んでみて、自分のイメージと合っているかどうかを判断してみてください。
転職者
末永
メーカー系の企業に転職したい人って、「年収が高い」とか「福利厚生が安定してる」とか「やりがいを感じやすい」みたいな印象から転職を目指す人が多いと思うんですけど、これって半分は正解で半分は不正解なんですよね。
転職者
えっ、そうなんですか?私も完全にそのイメージでした……。
末永
結局は企業によるんですよ。年収で言えば大手なら高いですし、中小なら一般的な額かそれ以下の可能性もあります。もちろん、福利厚生にも同じことが言えますね。
末永
やりがいについては企業というよりも、個人の問題だと思うんです。企業が扱っている商品に興味を持てるかどうか、みたいな。
そもそもやりがいっていうのも、転職してすぐに感じれるかと言われると、どの業種であっても微妙なんですよね。結局は転職してどんな成果を上げたとか、そういうことも関係してきますし。
転職者
なるほど、何となくメーカーならどの企業も良いと思ってました。
末永
まぁ確かにメーカー系の企業って安定はしてるし、長い期間働いていくこともできるんですよ。ただ、昔からある企業も多い関係からどうしても昔ながらの日本企業の風習が残ってたりするんです。
例えば、年功序列制であったり、形式的な会議が多いなどですね。それに、個人に任される業務の幅が狭かったりもしますし、デメリットも当然あると言えますね。
転職者
全然知りませんでした……憧れやイメージが先行して、メーカーに転職したいと思ってました。
末永
それで言うと、そもそも転職先をイメージで決めるのは危険なんですよね。というのも、イメージだけで転職すると転職した後に「こんなはずじゃなかった」となり、また転職を繰り返してしまう可能性があるんです。
末永
メーカーといっても例えば食品や自動車のように業界は異なりますよね。メーカーに転職したいなら、まずはどの業界に行きたいのかを考えてみて、それから業界ごとの年収であったり、労働環境をよく調べてみてください。
転職者
そうですね。まずは知ることから始めてみます!
上記の会話を読んでみてどう感じたでしょうか?話の内容をまとめると以下のようになります。
メーカー系企業の現実
・やりがいは企業よりも個人の問題になる
・日本企業の古い風習が残ってる場合もある
・そもそもイメージだけで転職先を決めるのは危険
先ほどの会話でもお伝えしたように、メーカーへの転職を検討しているなら、まずはビジネスモデルと業界の知識をつけていきましょう。詳しくは以下で解説していきますね。
メーカー系企業のビジネスモデル
基本的にメーカー系企業は製造職に分類され、主な業界は食品、自動車、化学製品などです。
ビジネスモデルとしては「BtoB」と「BtoC」の2つに分かれています。「BtoB」は企業から企業に、「BtoC」は企業から個人に商品提供しています。
「BtoB」と「BtoC」のビジネスモデルについて、図解すると以下のようになります。
それぞれのビジネスモデルについて、簡単に紹介していきます。
BtoB
BtoBは「Business to Business」の略で、企業から別の企業に向けてビジネスをおこなうモデルです。例えばメーカー企業がサプライヤーに向けて商品を提供するなども、BtoBに含まれます。
BtoBは商品単価が高いので、市場としては大きいです。ただ、企業間での取引となるため、一般に名前が知られている企業は少なくなりがちです。
また、商品を購入してもらえるまでに時間がかかってしまうということもありますね。
BtoC
BtoCは「Business to Consumer」の略で、企業から個人に向けて商品を提供しているビジネスモデルです。
個人向け商品を提供しているので、単価としてはBtoBよりも安くなってしまいます。なので多くの数を売ることが重要なビジネスモデルでもあります。
その代わりに、例えば食品メーカーでは消費者が買い物に行くスーパーなどで商品を提供できるので、一般知名度は高くなりやすいです。
メーカーの転職を検討している人でも、より身近な商品を扱っている企業に目が行きやすいので、このBtoCのビジネスモデルで有名な企業に転職したいという人も多いですよ。
メーカー系企業の業界と職種一覧
メーカーは大きく分けて以下の業界があります。
上記のメーカーの中でも、例えば鉱業メーカーなら鉄鋼や金属といったように細分化されていて、かなり多くの業界があります。
また、メーカー系企業で主に募集されている職種と仕事内容は以下をご確認ください。
営業職 | 営業職には法人営業(BtoB)と個人営業(BtoC)があり、メーカー系企業の多くは法人営業です。営業スタイルはルート営業(既存顧客への営業)と新規営業の2つに分かれますが、メーカーの場合は比較的難易度が低いルート営業が多いです。 |
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生産管理 | 商品を開発する際の「工程」「人員」「予算」「情報」などを管理する職種です。 |
研究開発 | 将来的に特定に分野に対して、発展するであろう技術の研究をおこないます。 |
資材調達 | 自社製品の製造に必要な素材を仕入れるのがメインです。他にも新規仕入先の開拓、選定などもおこないます。 |
企画 | トレンドの分析などをおこない、新商品の企画をおこないます。また、既存商品のリニューアルにも携ります。 |
広報 | 広報は自社の情報を社外に発信することをメインとしています。自社と社会をつなぐ架け橋的な役割を担います。 |
上記の職種は比較的募集されている求人ですが、ぶっちゃけメーカー系企業の求人って、そもそも数が少ないんですよね。
ではメーカー系企業に転職するにはどうしたら良いのか、筆者おすすめの転職方法を紹介します。
末永
メーカー系企業に転職したいのであれば、転職エージェントの利用がおすすめです。
というのも、大手メーカー企業は特定の大手エージェント1社のみに求人を依頼している場合があり、転職エージェント経由でないと紹介を受けられない非公開求人が存在するからです。
メーカーに転職したいなら、大手転職エージェントの中でもメーカーの求人数が多いマイナビエージェントに登録しておくのがおすすめです!
おすすめの大手総合型転職エージェント
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マイナビエージェント
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未経験からメーカー系企業への転職可能性
未経験からメーカーに転職したいという人向けに、未経験者の転職可能性について解説していきます。
末永
メーカー系企業は、未経験からでも転職できる可能性はあります。とはいえどの職種でも転職できるか?と言われたら、職種によるというのが現実です。
メーカー系企業に未経験でも転職できるのは、以下の職種であれば可能性はありますよ。
- 営業職
- 事務職
末永
事務職はメーカー系企業以外でも未経験採用をおこなっていることがありますが、営業職はちょっと意外と思った人もいるかもしれませんね。
とはいえ、どんな企業でも営業職が未経験で採用されるかというと、そんなことはないです。ではどんな企業なら採用されるのか、以下の一覧をご確認ください。
大手企業の本部 | 未経験から転職は難しい |
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中堅規模の企業 | 営業経験があれば業界未経験でも可能性がある |
さらに小規模の中小企業 | 営業未経験でも可能性はある |
中堅規模の企業
中堅規模の企業であれば、業界は異なっていても営業職の経験があれば業界未経験で採用される可能性があります。ただしどの業界にいた人でも転職できるかと言われたら、正直微妙です。
メーカーの営業職に転職するなら、扱っている商材のターゲット層が似ていたり、そもそもジャンルとしては一緒という、類似点は求めれることがあります。
例えば、女性向けの下着メーカーへの転職なら、前職で化粧品を扱う企業で勤務していたとします。この場合、商材は違えどターゲット層は同じですよね。他にも車のエンジンを製造する企業で勤務していたなら、航空機のエンジンを製造するメーカーに転職しやすいなどです。
このようにどこか似ているジャンルの営業をしていたのであれば、転職できる可能性はあります。
さらに小規模の中小企業
中小企業であれば、営業職の経験がなくても転職できる可能性があります。幅広い人にチャンスはあると思いますが、中堅企業と同様に近しい業界での経験は求められる可能性があります。
ただ中小企業の営業なら、接客業から営業や飲食店から日本酒メーカーの営業なども可能性としてはあります。
このように幅広い人にチャンスがあるので、最終的には大手メーカーの営業に転職したいと考えている人でも営業職自体が未経験であれば、ステップとして中小企業の営業に挑戦してみるのも良いでしょう。
末永
メーカー系企業の営業職に未経験から転職したい場合、企業の規模感によっては可能性があります。
ただし、未経験からの転職となるとやはり年齢に制限はあります。だいたい27歳くらいが未経験から転職できる年齢の上限と考えましょう。企業によっては1〜2歳前後の幅がある場合もあります。
それ以上の年齢になると企業も即戦力を求めるので、業界の知見はどうしても求められますね。
これまでの内容をまとめると、上記のようになります。メーカーの営業職についてさらに知りたい人は、以下の記事も合わせて読んでみてくださいね。
メーカー系企業で募集されている求人
大手転職エージェントのdodaでは、メーカー系企業の公開求人が約6,842件(2021年7月時点)掲載されていました。
以下からdodaで紹介されている求人を3つほど紹介していきます。サントリープロダクツ株式会社
- 募集職種:飲料・原液の製造業務全般
- 必須条件
・高卒以上
・普通自動車免許(AT限定可) - 歓迎条件
・製造現場での実務経験
・飲料、食品業界での実務経験
・工場での製造業務経験(製品分野問わず)
・電気主任技術者3種以上
・電気設備保守管理、電気設備メンテナンスの実務経験 - 給与:月給17万5,000円~39万4,600円
日清食品株式会社
- 募集職種:製造技術者
- 必須条件
・夜勤シフトもあるため公共交通機関以外の通勤手段を確保できる人
・以下いずれかのご経験をお持ちの人
★工場での製造ラインオペレーター経験
★工場での設備管理・保全経験
★機械・電気に関しての知見をお持ちの人 - 歓迎条件
・整備士など機械、部品を組み立てるのが得意
・電気系統業務の経験
・PLCプログラム設計経験
・タッチパネルのソフト開発、 または生産設備の機械保守・ 改善を含めたメンテナンスの経験 - 給与:月給16万6500円以上
ロック化学製品株式会社
- 募集職種:牛・豚など畜水産用サプリメントの営業
- 学歴・経験不問
- 資格:普通自動車免許(AT限定可)
- 給与:月給19万4,000円~24万4,000円+賞与
メーカー系企業の平均年収
メーカー系企業の平均年収は、転職エージェントのdodaが発表している「平均年収ランキング」によると、約453万円でした。
ちなみに、業界ごとに分けると以下のように年収に違いがあります。
1位:たばこ | 641万円 |
---|---|
2位:トイレタリー | 526万円 |
3位:家電/モバイル/ネットワーク機器/プリンタメーカー | 513万円 |
・・・ | ・・・ |
最下位:家具・インテリア・生活雑貨 | 372万円 |
上記は、doda調べによるメーカー系企業の中で年収が高い業界トップ3と最下位の業界です。
年収が高い業界と低い業界では、年収に約330万円違いがあることがわかりますね。
このように、メーカー系企業の年収は、業界によってかなり差があると言えますね。
メーカー系企業の転職で面接時に聞かれる質問
メーカー系企業の転職でも、他の企業と変わらずに「志望動機」と「転職理由」の2つはよく聞かれる傾向があります。
そこでどのように伝えるのが良いのか、またどのような理由で転職している人が多いのかを紹介していきます。
志望動機
志望動機はあくまでも自身が今の会社での働き方に課題があって転職するということになります。自分の言葉にする必要はありますが、本編では一般的な内容を記載します。
自信をもって目標数字を追いたい
メーカーで働くことにより、顧客に良いものを提供することができます。
そのため、営業職として課された目標の数字に対し、自信をもって追っていきたいと考えたためメーカーを志望するといった旨の志望動機を伝えるというのも志望動機として挙げられます。
※本内容はどちらかといえば、無形業界出身の人にフィットする内容となります。
身近なものの販売に関わり、やりがいを得たい
現職(前職)で扱っていたものがわかりにくいもの、エンドユーザーの顔が見えないといった点に着目し、エンドユーザーが使っていることを想像できるものを売ることでやりがいにつながるといった内容を伝えると、面接官から納得感を得られます。
※本内容は有形業界から同じような有形のメーカー・製造業を志望される人向けの内容となります。
カレンダー通りの休み
意外かもしれませんが、この内容を加えてあげると、転職に関するリアリティというのが伝わる場合も少なくありません。
とくに不動産業界・ハウスメーカーの方はここに該当します。ただし、重要なのはあくまでもこの内容だけ伝えても内定は勝ち取れません。
物を売ることにやりがいを感じるが、家庭を考えると業界で働くことが難しい。やりがいを維持してカレンダー通りの休みを得られる仕事なので、たまの土日出勤は受け入れるというスタイルを伝えるというのも、面接官から納得感を得やすい志望動機です。
転職理由
次に転職理由ではどういったものが上げられるのか、以下から紹介していきます。
新規開拓・テレアポがつらいから
人と接する仕事、外で仕事ができるというのは営業職のやりがいではあるといえますが、突撃訪問、テレアポなど無理やりアポイントを取り、商談につなげるというのが苦痛だという人が営業の世界には数多くいます。
とくに、証券業、人材業等の無形商材においてはその要素が強いです。そういった仕事から解放されるためにメーカーの安定した営業をしたいという求職者が数多く存在します。
商品がわかりやすい
分かりやすいもの、身近なものを売りたいと考えるという声は非常に多いです。そのため、食品メーカー、電機メーカーといった日常生活の中にあるものを売りたいと考える人がメーカーに転職したいと志望する傾向にあります。
また近年はIOT(Internet of Things)に興味を持つ人も多く、そういったハイテクなものでかつ身近なものに興味を持つ人も増えています。
労働環境が安定しているから
メーカーは無形商材と比較し、働き方が安定していることに加え、福利厚生が充実しています。
給与もしっかりしているので安心して働けると考えてメーカーに転職したいと考える人も多くいます。
志望動機と転職理由について、さらに詳しく知りたい人は以下の記事もご覧になってみてくださいね。
メーカー系企業の転職を目指すなら
メーカー系企業に転職したいなら、転職エージェントの利用をおすすめします。
先ほどもお伝えしたように、そもそもメーカーの求人は全体的に数が少ないです。しかし大手メーカー企業は特定の大手エージェント1社のみに非公開求人として依頼している傾向があります。
また、求人紹介だけでなく、履歴書の添削や面接対策といったサポートもしてくれるため、初めての転職活動でも安心です。
メーカー系企業への転職を考えているなら、メーカーの求人を得意としているdodaには登録しておくのがおすすめですよ。
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