帝人(TEIJIN)へ転職するには?評判や選考難易度などを徹底解説
帝人社員になるにはどのような準備が必要なのでしょうか。帝人で働く魅力なども含めてお伝えします。
帝人(TEIJIN)の事業内容・ビジネスモデル
帝人を支えているのは、マテリアル事業とヘルスケア事業の2本柱です。
それぞれの事業の特徴を見てみましょう。
マテリアル事業
マテリアルとは素材のことです。
帝人はポリエステルで繊維をつくっていますが、繊維は洋服の素材となります。
また帝人がつくっている炭素繊維は、航空機のボディや風力発電機の羽の素材になっています。
樹脂は、自動車部品やOA機器、食器、消化器の素材です。
ポリマーという化学原料は、医療、梱包容器、医療器具に使われています。
素材産業は価格競争にさらされやすく、一般的には花形分野ではないのですが、帝人は独創的なアイデアで生き残っています。
ヘルスケア事業
あまり知られていませんが、帝人は薬をつくる製薬メーカーでもあるのです。
帝人がつくっているのは、
- 骨粗鬆症治療剤
- 変形性膝関節症疼痛緩和剤
- 経皮吸収型鎮痛消炎剤
といった薬です。
医療機器もつくっています。
ヘルスケア事業は「当たれば大儲けできる」ビジネスだけに成長が期待されます。
帝人は化学の会社
一見無関係に見える繊維などの素材と、薬などのヘルスケアに共通するのは化学です。
帝人は「ばけがく」の会社といえるでしょう。
帝人のそのほかの事業
素材や化学は日本の産業の根底をなす製品です。
つまり、帝人はどの産業にも進出できる可能性を秘めているということです。
そのため帝人ではマテリアルとヘルスケア以外にも、意外な産業に進出しています。
- IT、ネットビジネス
- LED照明
- 工場の自動化システム
- プラントのメンテナンス
- 飛行機、自動車
- 環境
このような分野に幅広く事業展開しています。
帝人のビジネスモデルとは
帝人のビジネスモデルは、次の1文に集約されています。
Human Chemistry, Human Solutions
人に配慮した化学技術で社会の課題を解決する、といった意味です。
もっと崩した表現で言い表すと「化学で人々を幸せにできることはなんでもやる」となるでしょう。
帝人(TEIJIN)の直近の業績や事業課題
帝人の業績は「悪い」わけではありませんが「絶好調」とも言えません。
「ライバル東レの後塵を拝している」との報道も
経済誌「ダイヤモンド」が2015年5月に、「赤字で汲々の帝人と、好調ライバル・東レの差とは何か」といった記事を掲載しました。
ユニクロのファーストリテイリングと協力してヒートテック素材を開発した東レに対し、帝人はリーマンショック(2008年)の後遺症を引きずっている、というのが記事の主旨です。
2014年度に最終赤字、直近でも減収
帝人の直近3ヶ年の業績は次の通りです。
- 2014年度
売上高7,862億円 純利益マイナス81億円 - 2015年度
売上高7,907億円 純利益311億円 - 2016年度
売上高7,413億円 純利益501億円
2014年度で純利益が赤字に転落し、その後2年連続で増益を果たしたものの、2016年度は減収になっています。
製品アイテム数の多さがネックになっている?
経済アナリストたちは、帝人の課題として、
- 素材にこだわりすぎない商品開発
- 事業間の連携
- アイテム数が多い製品群の整理
- サービス関連の充実
を挙げています。帝人の強みが弱みに変わっている、と見えなくもありません。
家具のニトリと共同プロジェクト
「東レがユニクロと組むなら」というわけでもないと思いますが、帝人は格安家具製造・販売大手のニトリと共同プロジェクトを立ち上げました。
帝人の人工皮革を使ったランドセルや燃えないカーテンなどを開発しました。
先ほど上がっていた課題のうち、
- 素材にこだわりすぎない商品開発
- サービス関連の充実
に対応する内容といえるのではないでしょうか。
帝人(TEIJIN)の仕事内容・職種
帝人の正社員総合職には事務系と技術系があり、仕事内容と職種は以下の通りです。
大卒以上が応募できます。
事務系総合職の仕事内容と職種
事務系総合職の仕事内容と職種には以下の4つがあります。
- 素材営業
- 医薬営業(MR)
- 在宅医療営業
- スタッフ(経理、人事、購買 他)
これは帝人のホームページからそのまま転載しました。
ホームページでは一般的に「重要な情報ほど上に置く」という法則があります。
その法則をこの表記に当てはめると、帝人の採用チームは素材営業職を最も重視していると推測できます。
「素材屋なので素材を売る人を求める」ということなのでしょう。
また医薬営業(MR)職があることに注意が必要です。
MRは病院の医師たちを相手に営業をかけなければならず、数ある営業職の中でももっともタフな営業のひとつと言われています。
技術系総合職の仕事内容と職種
技術系総合職の仕事内容と職種には以下の6つがあります。
- 素材・材料系研究開発職
- 医薬品研究開発職
- 医薬品生産技術職
- 臨床開発職
- 医療機器エンジニア
- 設備・製品エンジニア
こちらは卒業した大学の学部や専門課程に応じて配属が決まるでしょう。
理学部卒者は素材研究、薬学部卒者は医薬品研究、工学部卒者は医薬品生産といった配属が考えられます。
帝人(TEIJIN)の仕事のやりがい
帝人の仕事のやりがいは「社会が必要とするモノをつくり続ける」ことに尽きるでしょう。
また外国に拠点が多いので海外赴任を希望している方は帝人の仕事に大きなやりがいを感じることができるでしょう。
技術系社員はチャレンジが与えられる
技術系の人は、新しいものをつくったり、より良い製品をつくったりすることにやりがいを感じるのではないでしょうか。
素材メーカーである帝人は、さまざまな最終製品に関わることができるので、チャレンジできる仕事は多いといえるでしょう。
事務系も安心、学閥が少なく仕事で評価してもらえる
研究や開発に没頭できる技術系社員と異なり、事務系社員は社内人脈を築きながら仕事を進めたり昇格したりするので、転職では社内の風通しに良さを重視すると思います。
帝人は学閥がない企業として知られています。
もちろん完全にゼロではありませんが、東大閥、京大閥、早大閥、慶応閥といったクッキリとした「色分け」はありません。
帝人(TEIJIN)の評判・社風・カルチャー・口コミ
帝人社員による帝人の評判では、良いとする人と良くないとする人が二極化しているように見受けられます。
「帝人は働きやすい」とする意見
帝人の若手社員Aさんは、繊維から様々な分野に挑戦してきた会社だけあって、チャレンジすることをよしとしてくれる社風があると、自社を高く評価しています。
また社内に様々なジャンルのプロジェクトがあるので、自分の専門外のことを学ぶことができ、刺激が多い会社であると評しています。
中堅社員のBさんは「毎年組織の改編がある」として、とまどうことがあるとしながらも、あたかもベンチャー企業のように「変える」ことを恐れない会社の姿勢は「チャレンジ精神が豊富でよい」としています。
やはり中堅のCさんは、人事異動による配属先に希望が反映されないケースがあるが、風通しのよい社風に満足しています。
「帝人は働きにくい」とする意見
若手社員のDさんはトップや役員が変わるたびに方針が変わることにわずらわしさを感じています。
Eさんは、帝人のボーナス額が部署の業績によって変わることに不満を持っています。
儲かる部署に配属になるか、利益を出せない部署に配属されるかは、人事部や管理職の「さじ加減」で決まります。
Eさんは望んでいない部署に配属されて、その部署の業績が良くないためにボーナス額が減ることに不満を持っています。
帝人の事業戦略が他社の後追いになっていることに不満を持っているのはFさんです。
Fさんは、帝人には
- 長期的な目標がない
- 他部署との連携ができていない
- フランクな雰囲気が年々なくなってきている
とも述べています。
帝人(TEIJIN)の面接・SPIなど選考難易度
中途採用で帝人に入社するには、書類審査と適性検査、2回の面接を通過する必要があります。
東大や京大を卒業した超エリートたちも入社することから、難関企業のひとつです。
内定までのフロー
帝人の中途採用者の内定までのフローは以下の通りです。
ホームページのエントリーシートに記載する
以下のURLから履歴書と職務経歴書をダウンロードして、入力のうえ送信する「TEIJIN|帝人キャリア採用情報 - エントリー」
↓
2~4週間後にメールで書類選考の結果が知らされる
↓
1次選考は面接と適性検査(SPI)をおこなう。結果は7~10日後
↓
最終選考は役員面接。結果は7~10日後
↓
内定
面接のコツは「とにかく帝人を知ること」
面接では、国内外を含め転勤の可否を尋ねられます。
「転勤は絶対NG」という人は内定を得ることは難しいかもしれません。
少なくとも、転勤OKという人と転勤NGという人の能力が同じだった場合、転勤OKの人が採用される確率が高くなるでしょう。
帝人の現役社員の話を総合すると、配属部署の希望が通ることは難しそうです。
よって、中途採用での入社を目指す人は、帝人のホームページや経済誌の帝人の特集記事を熟読して、帝人の全体像をとらえておく必要があるでしょう。
「どの部署に配属されても一生懸命仕事に取り組みます」といった姿勢が歓迎されるかもしれません。
もちろん、意中の部署ややりたい業務を面接で述べることは大切です。
希望の部署を伝えたうえで、面接官からその部署以外に配属されたらどうしますかと聞かれたときに「与えられた任務をまっとうします」と即答できるといいでしょう。
内定をもらえるか不安がある人は、転職エージェントに相談するのがおすすめです。
帝人のような大手企業の求人は、リクルートエージェントのなどの大手エージェントが保有していることが多いです。
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-
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また、転職するべきか迷っている人は、帝人のような大手企業から直接スカウトされる可能性があるビズリーチに登録するのがオススメです。
帝人(TEIJIN)の給与相場
帝人の初任給は以下の通りです。高卒は採用していません。
- 学部卒(大卒): 223,050円
- 修士了(院卒): 252,450円
- 博士了: 288,250円
このほかに、家族手当、住宅手当、通勤手などが支給されます。ボーナスは年2回、6月と12月です。
年間ベースでは、20代前半で大体400万円ぐらいです。
院卒の29歳で600万円程度です。
40代で800万円台に突入し、管理職40代は900万円に届きます。
帝人の収入についてもっと詳しく知りたい人は、以下の記事をご確認ください。
帝人(TEIJIN)に転職をするには?
帝人(TEIJIN)に転職を希望する際は、転職を希望する人も多いため転職対策はしっかりとしたほうがいいでしょう。
また書類選考後面接でも上記のように、帝人(TEIJIN)ならではの質問をされることもあり、採用担当の人事の特徴などを把握している転職エージェントのサポートは受けておくことをオススメします。
他にも転職エージェントのサポートを受けるメリットとして、帝人(TEIJIN)のコーポレートサイトでは募集をしていない職種などの求人も非公開求人として、出ていることもあるため転職活動を進める際には登録をしておくのがいいでしょう。
しかし大手の転職エージェントが担当になるキャリアアドバイザーによって得意業界や、担当者の業界知識も人によって差があるのも事実。
そのため帝人(TEIJIN)への転職を希望する人は、1度いくつかの転職エージェントに登録をしてみて、実際に帝人(TEIJIN)への転職を希望していることを相談してみましょう!
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