転職活動の貯金はいくら必要?何にどれぐらい費用がかかる?

転職活動の貯金はいくら必要?何にどれぐらい費用がかかる?

    転職活動を始める前に、いくら貯金があればよいのか解説します。

    仕事を辞めてしまうと、空白の期間つまり「無職」になってしまいます。

    貯金が無い状態で、仕事を辞めてしまうと転職活動だけでなく、普段の生活も難しくなってしまいます。

    安心して転職活動を進められる貯金はいくら必要なのかをお伝えします。

この記事を書いた人
末永雄大

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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転職活動に必要な貯金額の目安

転職活動を始めるなら貯金は、(生活費+転職活動費)×3ヶ月分を目安としてください。

なぜなら、一般的に内定通知を得るまで約3ヶ月程度はかかるからです。

1ヵ月の生活費を仮に30万円とした場合、生活費と転職活動費を合わせて100万円ほど用意しておくべきです。

当然、普段の生活費によって必要な貯金額は異なってくるので、3ヵ月分の給与を目安に自分にとって必要な貯金額を考えてください。

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内定獲得に時間がかかった場合、貯金はさらに必要になります。


転職は自分に合う会社と巡り合うことが、とても重要です!


そのため、余裕を持って転職活動を進めるには、貯金があると安心です。

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もし金銭的に余裕がないのなら、1度転職を考え直すのも1つの手です。


転職はお金がかかるものなので、ある程度の蓄えをしてから転職活動を始めましょう。


理想は、在職中に転職活動をスタートすることです。

最低いくら貯金があれば転職が可能?

転職活動を始める前に最低でも50万円ほどの貯金はあった方がよいです。

平均的な1ヵ月あたりの家計の支出は家計調査によると約30万円とされています。

そしてマイナビによると、転職活動は最短で1ヵ月半ほどとされています。

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そのため1ヵ月半の生活費と転職活動費を合わせて、50万円の貯金は用意しておきましょう。

もちろん、もっと自分の普段の生活費が少ないという人は自分の生活費をもとに、必要な貯金額を計算してみてください。

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50万円という金額は、転職活動がスムーズに進み、早く転職先が決まった場合の話です。


転職活動がスムーズに進むとは限らないので、基本的には3ヵ月分の給与を貯金してから、転職することがおすすめです。

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少ない資金で転職活動を進めるためには、転職エージェントの利用がおすすめです。


転職エージェントは無料で利用することができ、転職活動のサポートを行ってくれます。


まずは、幅広い求人を取り扱っている大手の転職エージェントに登録してみてください。

おすすめの大手総合型転職エージェント

転職エージェントについて詳しく知りたい人は、こちらの記事もおすすめです。

転職活動に必要な費用・内訳

リクナビNEXTによると転職活動にかかる費用は10万円とされています。

かかる費用は、スーツを筆頭とした「衣服・クリーニング代」、面接会場までの交通費といった「移動・宿泊費」、資格取得の「勉強代」などです。

面接の服装についての関連記事はこちらです。

資格についてはこちらのYouTubeで解説してます。

転職活動を進める中で、予想をしていたよりも費用がかかったと答えている人が多いです。

転職活動でお金を消費した割合

エンジャパンの転職活動中の消費についてによると、60%の人が「想像よりも費用がかかった」と答えています。

転職活動の期間がかかればその分お金も必要です。次に、費用の詳細をみていきます。

転職活動中に必要な費用

転職活動中に必要なお金の内訳は以下になります。

  • スーツなどの衣服・クリーニング代
  • ビジネスグッズ
  • 資格取得や各勉強代
  • 面接会場までの交通・宿泊費など

マイナビ転職ノウハウによると、必要な諸経費の金額は以下の目安になります。

衣服代 約5万円
ビジネスグッズ 5,000~1万円
勉強代 約5,000円
交通・宿泊費 1000~数万円

上記の金額は目安なので、これよりお金がかかる人もかからない人もいます。

特に、交通・宿泊費は転職活動で移動する距離によって大幅に変わります。

エンジャパンの転職活動中の消費についてによると、上記の他にも以下のことにお金がかかったという結果が出ています。

転職活動中における消費物

衣服の買い替えが69%、ビジネスグッズの購入が43%となっており、多くの人が転職活動のためにスーツなどの新調やカバンの購入をしていることが分かります。

また、38%の人は選考時のアピールポイントとして資格取得のための勉強にお金を使っていると回答しています。

そこまで多くはないのですが、9%が転職活動のために引っ越しをしています。安定した収入がなく、かつ支出が増える転職活動期間中において、貯金が大切であることが分かります

転職活動中に実際にかかった費用は?

転職活動中にかかった費用は、転職活動費10万円+生活費で計算できます。

リクナビNEXTによると今まで実際に転職した人は、必要な貯金額として約10万円と感じています。

特に働きながら転職活動をした人は、あまり多くの貯金を必要としていません。

転職活動中にかかった費用

しかし退職をしてから、転職活動を進めた人のアンケートを見ると変わってきます。

全体の43%は、幅はあるものの「10〜100万ほどかかった」と答えています。

退職後にかかった転職費用

1度退職をしてからでは、個人差はありますが、ある程度の蓄えは必要だとわかります。

無職の状態では、出ていくお金も増えていく傾向にあります。

転職活動にかかる期間

転職活動にかかった期間はビズリーチ調査によると、3ヵ月未満の人が多いです。

3ヵ月未満 40.3%
3ヵ月以上~半年未満 32.9%
半年以上 26.8%

一方で3ヵ月以上かかった人も多くおり、必ず3ヵ月以内に終わるとは限りません。

転職の期間は早いと3ヵ月以内、長いと半年ほどかかる目安です。

転職活動にかかる時間が長いほど、当然収入のない時期は長くなります。

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転職活動を早く終わらせたい人は、転職エージェントを利用してみましょう。


まずは、マイナビエージェントdodaといった大手のエージェントに登録することがおすすめです。


大手のエージェントは扱っている求人の幅が広いため、自分の求めている求人が見つけられます。

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またビズリーチは登録すると、企業と自分の条件に合ったスカウトが届くため、受動的に求人を見つけることができ効率的です。

年収UPを目指す人向け転職サービス

効率的に進めても転職に時間がかかる可能性はあるため、転職活動をする前に最低でも3ヵ月、不安な人は半年分の生活費を貯金してから、転職活動を始めましょう。

転職活動の期間については、こちらの記事で詳しく解説してます。

今の仕事を辞めた際に得られるお金

今の仕事を辞めた際に得られるお金は以下の2つです

どちらのお金も場合によっては受け取れない可能性があります。

また、受け取れる場合も受け取るまでにタイムラグが生じてしまいます。

必ずすぐにお金が入るわけではないので、これらをあてにし過ぎず、自分で貯金をしておきましょう

会社から受け取る給与・ボーナス・退職金

仕事を辞めた際には、前の会社から辞めるまでの給与とボーナス、退職金を受け取れます

退職したとしても、退職するまでに発生している給与は支払われます。

また、ボーナスに関しても自分が会社の支給対象に入っていれば、退職したとしても受け取れます。

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当然給与やボーナスは給料日になるまで受取れません。


逆に給料日になっても支払われない場合は、人事部に問い合わせましょう。

退職した際の給与については、こちらの記事でも解説してます。

次に退職金についてですが、退職金は法律で定められているものではないため、企業によっては存在しない可能性があります。

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気になる人は自社の退職金の有無や金額について調べてみましょう。

また、退職金は会社の規模や勤続年数によって異なるものです。

エン転職によると大卒で中小企業勤務の場合、退職金の相場は以下の通りになります。

勤続年数 自己都合 会社都合
3年 24万円 38万円
5年 44万円 63万円
10年 115万円 153万円
15年 225万円 285万円

上記を参考に自分がもらえる退職金の金額を考えてみてください。

退職金が受け取れる時期は、会社によって異なります。

一般的には退職してから1~6ヵ月で受け取れる場合が多いです。

存在するはずの退職金が受け取れない場合は、人事部や労働基準監督署に問い合わせてください。

国から支給される失業給付金(失業保険)

今の仕事を退職すると、失業保険の保険金を受け取ることができます。

一方で、失業保険はすぐに受け取れる訳ではありません

まず、失業保険の受給額は人によって異なります。

自分がもらえる失業保険の金額はdodaのコンテンツで試算することができるので、気になる人はやってみてください。

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dodaは他にも転職のサポートを色々行っているため、多彩なサポートを受けたい人はdodaに登録してみてください。

次に失業保険が受け取れる時期についてお話しします。

dodaの調査によると失業保険をもらえるまでに、自己都合退職の場合で最短3ヵ月、会社都合退職の場合で1ヵ月かかるとされています。

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転職は多くの場合、自己都合退職になります。


つまり、失業保険がもらえるまでに3ヵ月の間隔が空くことになります。


さらに、次の雇用先が決まった状態で退職した場合は、保険金が受け取れません。

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仕事を辞めると失業保険を受け取ることができますが、お金が入るまでに時間がかかるので転職活動を始める前に自分で貯金はしておきましょう。

転職活動をスムーズに進めるためには

転職活動をスムーズに進めるには転職エージェントや転職サイト、ハローワークといった公的機関の利用がおすすめです。

転職では新卒就職の時と求められるものが異なり、新たに対策方法を知る必要があります。

そのため、1人で活動するよりもプロに頼って一緒に転職対策を進めるほうが、スムーズに転職先を決めることができます。

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理想の転職活動は貯金があり、今回の転職の目的や意志が明確に定まった状態で、民間の転職サービスや公的機関をフルに活用することです。


ぜひ、自分に合うと思うサービスを利用してみてください。

以下で各サービスの概要を説明します。

転職エージェント

転職エージェントは無料で利用することができ、求人の紹介や転職活動のサポートをしてくれます。

転職エージェントではキャリアアドバイザーが求職者の1人1人に付いて、個人に向き合ったサービスを受けることができます。

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転職の目的など、転職をしようと思った動機から、丁寧に向き合い最適な企業を紹介してもらえるというのもメリットになります。


そのため、キャリアプランを詳しく考えたい人や、適切なキャリアアップを目指す人には転職エージェントの利用がおすすめです。

また客観視した上で、転職サイトやハローワークなどでは、公開していない非公開の求人があります。

事前に転職の検討をしている企業の面接対策も入念におこなえるため、キャリアアドバイザーと二人三脚で転職成功まで伴走できます。

まだ転職エージェントに登録をしていない人は、下記のリンクから登録をしてみましょう。

おすすめの大手総合型転職エージェント

転職サイト

転職サイトも無料で閲覧が可能なサービスです。企業情報を探りながら、転職活動を進めることになるので、こちらは長期化する恐れがあります。

しかし自分で探して応募から面接までの流れを一貫しておこない、納得感を持ち転職活動を進めることができるため、転職サイトの利用はおすすめです。

また、企業側からダイレクトメッセージが送られてくるスカウト機能もあります。

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自らの経歴で自慢のできるものがある、秀でたスキル・能力がある場合は、転職サイトに登録することが効果的です。

まずは、網羅的に求人を持っている 大手のサイトと、サイトから求人を紹介されるスカウト型のサイトに登録してみましょう。

上記の2種類のサイトで多くの人は求めている求人が見つけられます。

すべての転職者向けおすすめ転職サイト

  • リクナビNEXT
    求人数最大級の就職サイト!未経験歓迎の求人も多数掲載
  • ビズリーチ
    年収600万円以上の求人が多数!優秀なヘッドハンターからのスカウトが届く

キャリアアップなどハイクラス転職を目指す人はこちらのサイトもおすすめです。

転職サイトについて、さらに詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてみてください。

ハローワーク

ハローワークは国が運営する職業紹介所です。

ハローワークも無料で利用することができます。特徴は能力に関わらず誰でも仕事を見つけられる点です。

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転職エージェントや転職サイトを使った転職は、ある程度のスキルや勤務経歴がないと仕事が見つかりにくいです。

ハローワークでは幅広い求人を取り扱い、職業訓練も行ってくれるためスキルが無くても転職することができます。

一方でハローワークの利用は昇給やキャリアアップするための転職や、転職活動の手厚いサポートを受けたい人には向いていません。

ハローワークは大手企業の求人が少なく、企業を掲載するための基準もほぼ無いので、資金力の低い企業の求人も多く存在するからです。

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好条件の求人を探したい人は、転職エージェントや転職サイトを利用した方がいいでしょう。

ハローワークについては、こちらの記事でより詳しく解説してます。

在職中に転職活動を進めるのが理想

転職活動は在職中に進めることがおすすめです。

退職後にお金がなく、満足の行く転職活動ができなくなってしまっては、本末転倒です。

そのため1番の理想は在職中にお金を貯めつつ、転職活動を進めていくことです。

転職の目的やあなたに合った会社を考えた時に、1人ですべての調整や活動を進めていくのは、限界があります。

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まずは、プロに相談して転職を手伝ってもらうことがおすすめです。


例えば、転職の手厚いサポートを受けたければ転職エージェントに相談してみるなど、自分の目的に合った転職サービスを利用してみてください。

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