看護師のキャリアパス5選|面接で受かるキャリアプランの回答例を紹介!
本記事では、看護師がキャリアプランを立てる方法について詳しく紹介しています。
また、看護師がキャリアプランを実現させるために大切なことや看護師として転職する際のキャリアプランの話し方についても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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看護師がキャリアプランを立てることの重要性
看護師は社会情勢の変化によって需要が高まっている職種ですが、看護師の働き方はフリーランスや派遣社員など、正社員以外で働く人も増えていることから見ても多様化が進んでいることがわかります。
また、看護師のキャリアや働き方は希望によって最適な診療科や就業先が変わるため、希望のキャリアや働き方を実現するためには、どのような経験がキャリアの実現に必要なのかを明確にした上で、計画的に経験を積むことが大切です。
末永
そのため、看護師として将来実現したいキャリアや働き方がある人は、早い段階でキャリアプランを立てて、具体的な目標と行動指標を明確にして仕事に取り組んでいくようにしましょう。
末永
とはいえ、自分が看護師としてどのようにキャリアップしていくかが明確にイメージできていない人も多いと思います。「なんとなく健康の維持や増進に関わりたい」「今の部署でこのまま働くか、異動するか」など漠然とした状態を具体に落とし込むのは難しいですよね。
看護師として今後のどのようなキャリアを築いていくかで悩んでいる人は、マジキャリというキャリアコーチングサービスに相談するのがおすすめです。
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早期からキャリアプランを立てておくことで、自分の今やっている業務が将来につながっているとわかり仕事のモチベーションになったり、キャリアアップを実現できる可能性が高くなります。
また、転職においてもキャリアプランを明確にしているだけで、他の人と差別化することができ、転職成功率を格段に上げることができます。
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キャリアプランとは、キャリアの方向性を示すもの
キャリアプランとは、あなたにキャリアの方向性を示すものであり、あなたが理想とする姿を実現するための道筋をまとめたものです。
5年先、10年先を見据えてどのようにキャリアアップしていくのかを計画します。
末永
キャリアプランを立てることで、あなたが理想とする姿を実現するためには「いつまでに」「何をしなければならないのか」を明確にすることができます。
これらを明確にして行動していくことで、少しずつ理想の姿に近づいていることを実感でき、仕事へのモチベーションを維持・向上させることがキャリアプランを立てることの最大のメリットです
そのため、看護師として理想のキャリアを実現したいと考えているのであれば、具体的なキャリアプランを作成して、将来の道筋を明確にした上でキャリア実現に必要な行動をしていきましょう。
末永
「キャリアプラン」「キャリアパス」「キャリアビジョン」はキャリアに関連する用語ですが、それぞれどのような違いがあるのかも紹介していきますね。
キャリアプランとキャリアパスの違い
キャリアプランを考えていく際には、看護師のキャリアパスを把握した上で、キャリア選択をしていく必要がありますが、具体的にキャリアパスとはどのようなものなのでしょうか?
キャリアパス
「スペシャリスト」「ジェネラシスト」「マネジメント」など、特定の職種におけるキャリアの道筋や具体的なキャリアの選択肢
キャリアパスは、キャリア形成をしていく上で具体的なキャリア選択の指標となるものなので、キャリアプランの作成には必要な情報となります。
特に、看護師は希望次第で様々なキャリアの選択肢がありますが、キャリアパスを参考にすることで希望を実現するための計画を立てやすくなるので、キャリアプランを作成する際にはキャリアパスも参考にしてみるのがおすすめですよ。
末永
看護師のキャリアパスについては「STEP1-3|看護師のキャリアパスに関する情報」で紹介しているので参考にしてみてくださいね。
キャリアプランとキャリアビジョンの違い
キャリアプランを作成するためにはキャリアビジョンを明確にすることが大切ですが、キャリアビジョンとは具体的にどのようなものなのでしょうか?
キャリアビジョン
「どのような看護師になりたいのか」「看護師としてどんなことを実現したいのか」「看護師としてどのように働いていきたいのか」など、看護師のキャリアにおいて実現したい理想像
キャリアビジョンはキャリアプランを作成するために必要不可欠なものです。
なぜならキャリアプランを作成する際には、理想の状態から逆算して考えていくので、キャリアビジョンがないとキャリアプランは作成できないためです
また、キャリアビジョンが明確であれば、転職の際にも理想のキャリアについて話しやすくなるので、キャリアプランを立てる前だったとしてもキャリアビジョンだけは明確にしておくと良いですよ。
末永
キャリアビジョンをしっかり作ることで看護師からの転職成功率がグッと上がります。
言い換えると、キャリアビジョンがないと転職活動はうまくいきません。
というのも、看護師から同業種・異業種に転職するにしても結局面接では「転職先で何がしたいのか」「なぜうちではないといけないのか(他社ではダメなのか)」を必ず聞かれるからです。
末永
キャリアビジョンを作り、そこから「どのような看護師になりたいのか」「看護師としてどんなことを実現したいのか」「看護師としてどのように働いていきたいのか」を言語化したい人はマジキャリにご相談ください。
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キャリアパスが多い看護師では、どういう働き方がいいのか、自分は何がしたいかのかがわからなくなってしまうこともあるでしょう。
末永
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働き方別:看護師のキャリアパス2選
本パートでは、代表的な看護師のキャリアパスを2つ紹介します。
ジェネラリスト(管理職)
看護師のキャリアパスの一つとして、ジェネラリストを目指すというものがあります。
看護師のジェネラリストとは?
日本看護協会によると、看護師におけるジェネラリストとは「特定の専門あるいは看護分野にかかわらず、どのような対象者に対しても経験と継続教育によって習得した多くの暗黙知に基づき、その場に応じた知識・技術・能力を発揮できる者をいう。」と示しています。
積み上げてきた看護師としてのスキルや経験、知識に基づいた実践力や応用力によって、現場をまとめることがジェネラリストの役割です。
また、特定の診療科だけではなく他の診療科でも活用できる能力を持っているため、病院のみならず在宅医療や介護福祉の現場でも、ジェネラリストのニーズは高まっています。
ジェネラリストを目指すキャリアパスの例
- マネジメントに興味があり看護管理者を目指す
- 様々な領域で広く活躍できる看護師を目指す
- 在宅医療や介護施設など病院以外の医療で活躍の場を広げることを目指す
スペシャリスト(専門職)
看護師のもう一つのキャリアパスとして、スペシャリストを目指すというものがあります。
看護師のスペシャリストとは?
日本看護協会によると、看護師におけるスペシャリストとは「特定の専門あるいは看護分野で卓越した実践能力を有し、継続的に研鑽を積み重ね、その職務を果たし、その 影響が患者個人に留まらず、他の看護職や医療従事者にも及ぶ存在であり、期待される役割の中で特 定分野における専門性を発揮し、成果を出している者」と示されています。
スペシャリストを目指す場合、「認定看護師」という資格を取得することが最も近道です。
認定看護師とは、「がん看護」「精神看護」「老人看護」「小児看護」「母性看護」などの分野についての専門性を日本看護協会に認められた看護師です。
認定看護師には、以下の役割を果たすことが求められます。
認定看護師に求められる役割
- 個人、家族及び集団に対して、高い臨床推論力と病態判断力に基づき、熟練した看護技術及び知識を用いて水準の高い看護を実践する(実践)
- 看護実践を通して看護職に対し指導を行う(指導)
- 看護職等に対しコンサルテーションを行う(相談)
病院組織全体の医療の質を向上させるためにはジェネラリストの力量が必要となりますが、ジェネラリストの力量を向上させるには、スペシャリストのコンサルテーションや指導が重要です。
そのため、スペシャリストは医療の質を向上させるためになくてはならない存在なのです。
スペシャリストを目指すキャリアパスの例
- 自分が得意とする分野のスキルを磨き活躍することを目指す
- 後進の育成のために指導する立場を目指す
- 治療や療養を円滑におこなうためのチーム医療の要として活躍することを目指す
働く場所別:看護師のキャリアパス3選
本パートでは、働き場所ごとの看護師のキャリアパスを3つ紹介します。
病院→病院で働くケース
看護師のキャリアパスとして、同じ病院内で診療科を変えたり、転職して病院を変えるケースがあります。
例えば、20代のうちは救急科やICU・HCU、オペ看護師として経験を積み、出産や育児休暇から復帰したら外来がメインで緊急対応が少ない皮膚科や眼科のクリニックに転職するなどが挙げられます。
同じ病院内で診療科を変えたり、転職して病院を変えるケースは看護師として身に付けたスキルや経験をそのまま活かせるため、キャリアパスが見通しやすいことがメリットです。
以下の記事では看護師から一般企業へ転職するポイントを紹介しているので、あわせて読んでみてください。
病院→病院以外で働くケース
看護師のキャリアパスとして、病院から介護施設、保育園など業界を変えて働くケースがあります。
病棟との働き方の違いとしては、病院に比べて医療ケアをおこなう機会が少なく、入居者や保育園児の健康管理が主な業務になることが挙げられます。
病院から介護施設、保育園など業界を変えて働くケースも先ほどと同様に、看護師として身に付けたスキルや経験をそのまま活かせるため、キャリアパスが見通しやすいことがメリットです。
病院→一般企業で働くケース
看護師のキャリアパスとして、病院から一般企業で働くケースがあります。
看護師以外の仕事に興味があったり、ビジネスパーソンとしてキャリアアップをしたい、年功序列ではなく実力勝負で昇給・昇格を狙いたい人におすすめのキャリアパスです。
ただし、全くの未経験業務となってしまうと、看護師としてのスキルや経験を活かせず一からのスタートとなってしまいます。
そのため、全くの未経験業務ではなく、以下のように看護師資格や今までの経験を活かせる仕事への転職がおすすめです。
一般企業への転職の例
- 看護師ライター・医療系ライターになる
- 看護師特化の転職エージェントになる
看護師がキャリアプランを立てるメリット4選
本記事では、看護師がキャリアプランを立てる方法について詳しく紹介していきますが、前提として看護師がキャリアプランを立てるメリットにはどのようなものが挙げられるのでしょうか?
希望するキャリアの見通しが立つ
看護師として働く場合には、希望のキャリアの見通しを立てた上でキャリア選択をすることが大切ですが、キャリアプランを立てることでキャリアの希望を実現させるための見通しが立てやすくなります。
そして、キャリアプランではキャリアビジョン・目的・ゴールを明確にしていくので、キャリアの道筋が明確になったことでモチベーション高く仕事に取り組めるようになるのもキャリアプランを立てる大きなメリットと言えますね。
また、看護師として働く際に将来への不安を感じている人もいますが、将来に対する不安はキャリアの見通しが見えないことが理由である人も多いため、看護師として将来に不安を感じている場合には、キャリアプランを立てるのがおすすめですよ。
これからやるべきことが明確になる
キャリアプランを立てると、理想や希望のキャリアを実現するために必要なことや具体的な目標を立てることができるため、これからやるべきことが明確になります。
特に、キャリアアップを目指していきたいと考えている人であれば、希望のキャリアを実現するために何をすればいいのかが明確になり、具体的な行動を起こしやすくなるのもキャリアプランを立てる大きなメリットですね。
そして、これからやるべきことが明確になれば、決めた目標達成のための行動を着実に進めていけばキャリアを実現していくことにつながるため、余計なことを考えずに仕事に集中しやすくなるというメリットもあります。
最適な転職先を探すことができる
キャリアプランを立てる際には、理想や希望のキャリアを実現するためには、どのような経験を積めば良いのかを考えていきます。
また、キャリアプランを立てる際には、看護師のキャリアパスや職場の選択肢、医療関連の職種と働き方について詳しく調べるので、自分のキャリアにとって最適な転職先を見つけやすくなるのもキャリアプランを立てるメリットとして挙げられます。
その他にも、キャリアプランを立てると転職先に求める条件も明確になるので、希望にマッチした求人を探しやすくなり、仕事への理解が深まるので転職後のミスマッチを防ぐことにもつながりますよ。
転職でキャリアプランを伝えやすくなる
看護師として転職をする際には「どのような看護師になりたいのか」「今後どのようなキャリアを歩んで行きたいのか」といった、キャリアビジョンやキャリア設計に関する質問をされることも多いです。
そのため、キャリアプランを立てておくことで「キャリアビジョンから具体的なキャリアプランの見通し」「なぜ応募した職場で働きたいと思ったのか」が伝えやすくなり、話にも筋が通っているので志望動機に納得してもらいやすくなります。
また、求職者には志望動機や直近の希望は話せる人は多いですが、具体的なキャリアプランまでを話せる人は少ないため、将来のことを考えた上でキャリア形成をしていることが伝われば、良い印象を与えやすくなりますよ。
末永
また特に看護師から未経験業種への転職を検討している人はキャリアプランをきちんと考えておく必要があります。
なぜなら、基本的に転職では即戦力としてどう活躍してくれるかをみていますが、未経験業種への転職ではポテンシャルが見られています。入社後に早期にキャッチアップして活躍してくれそうかというのを見ているので、キャリアプランを提示することで本気度ややる気を伝えて評価してもらうことができます。
そのため、未経験業種への転職を考えている人やキャリアプランが曖昧な人はぜひ一度マジキャリに相談してみてください。
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キャリアプランが思いつかない看護師がやるべきこと4選
看護師として働く中でキャリアについて考えている人はたくさんいます。
しかし、実際に看護師としてのキャリアプランを考えるとなると具体的な方法がわからず、キャリアプランを立てずに成り行きでキャリアを決めている看護師さんも多いです。
末永
キャリアプランを立てる際には、情報収集や自己分析をした上で希望のキャリアを明確にして、キャリアプランを立てていくことが重要です。
末永
本項ではキャリアプランを立てる具体的な方法について詳しく紹介していきます。
看護師などの女性が多い職種ではライフイベントを考慮したキャリア選択が必要なため、キャリアプランを明確にして計画的にキャリア形成をすることが大切です。
そして、STEPに沿って情報収集や自己分析、希望のキャリアの整理をして計画を立てることでキャリアプランを作ることができるので参考にしてみてくださいね。
1.看護師のキャリアパスに関する情報収集を行う
看護師がキャリアプランを立てる際には、まず看護師のキャリアパスに関する情報収集を行い、看護師のキャリアの選択肢にはどのようなものがあるのかを正確に把握していくことが大切です。
特に、今のままだと希望するキャリアや働き方の実現ができないと感じている場合には、他にどのような選択肢があるのかを把握しておくことで、キャリアの選択肢を広げることにもつながりますよ。
1.1 看護師の職場の選択肢
看護師は病院で働くというイメージを持つ人も多いと思いますが、実際には病院以外にも幅広い職場の選択肢があります。
看護師の職場の選択肢
- 国立病院・大学病院・一般病院
- 公立・公的・社会保険関係法人の病院
- 診療所・クリニック
- 訪問看護ステーション
- 介護保険施設
- 保健所・保健センター
- 保育園/幼稚園/こども園
- 知的・身体・精神障害者支援施設
- 児童福祉施設
- 健診センター・献血ルーム
- 一般企業(産業看護師)
看護師として働く場合には、職場や担当の診療科で仕事内容は変わりますが、看護師としてのキャリアと経験を積むのであれば病院は最適な職場です。
末永
ですが、キャリアアップよりも希望する働き方を実現したい人は、病院以外にもクリニックや診療所で働いたり、訪問看護師や介護施設をはじめとした他の施設の看護師として働く選択肢もあります。
末永
また、看護師の職場の選択肢には、産業看護師のように一般企業の看護師として働いたり、トラベルナース・イベントナース・ツアーナース・シップナースなど場所に縛られずに働く選択肢もあります。
そのため、看護師として働く場合にはキャリア志向や希望する仕事内容・働き方次第では病院以外の選択肢もあることは覚えておいてください。
1.2 看護師としての働き方
看護師の働き方は施設の特徴や勤務形態で変わりますが、病院や介護施設などの24時間体制で運営している施設や診療科では「夜勤あり(交代制)」「夜勤専従」で働くことも多いです。
末永
また、診察所やクリニックのような日中だけサービスを提供している場合には「常勤(日勤のみ)」で対応することもあるため、希望する働き方によってどの職場を選択すれば良いかは変わってきます。
末永
その他にも、訪問看護師として働く場合は、日中に患者の自宅に訪問して看護を行いますし、トラベルナースとして働く場合には様々な現場に赴くため、職場によって働き方も変わるのが特徴ですね。
そして、看護師として働く場合の雇用形態にも「正社員」「契約社員」「派遣社員」「パート・アルバイト」「フリーランス」があり、派遣社員やパート・アルバイト、フリーランスは働く場所を選びやすいため希望の働き方が実現しやすいです。
ですが、正社員として働く方がスキルアップやキャリアアップは目指しやすいため、希望するキャリアや働き方に応じて雇用形態や勤務形態を選択していきましょう。
末永
施設や診療科によって働き方は変わりますが、24時間体制でサービスを提供している施設では夜勤も多いです。
また、夜勤にも2交代制と3交代制があるため、夜勤を前提で働く場合でも負担の多い2交代制よりも準夜勤・深夜勤がある3交代制の職場を選ぶのがおすすめですよ。
1.3 看護師のキャリアパス
看護師のキャリア形成では、キャリアパスを意識したキャリアを選択することが希望のキャリアを実現するために必要ですが、看護師のキャリアパスにはどのようなものが挙げられるのでしょうか?
看護師のキャリアパス一覧
-
スペシャリスト
認定看護師・専門看護師など特定分野において高い水準の看護を提供できる看護師 -
ジェネラリスト
専門分野に関わらず、一定以上の水準で幅広い分野の看護業務に対応できる看護師 -
マネジメント
看護部長・看護師長・看護主任など、看護師チームを円滑に回す役割を担う看護師
看護師のキャリアパスには「スペシャリスト」「ジェネラリスト」「マネジメント」があり、希望のキャリア次第で取るべき選択肢は変わってきます。
末永
スペシャリストは特定分野で高い水準の看護を提供していきたい人におすすめの選択肢で、ジェネラリストは様々な分野で活躍できる看護師になりたいと考えている人におすすめの選択肢になります。
また、マネジメント職は枠が少なく、看護師をまとめて組織として円滑に業務を遂行していく能力も求められるため、経験・実績・信頼を積み重ねていくことがキャリアアップのためには必要です。
看護師として働く場合には希望の診療科に配属されるとは限りませんが、キャリアパスを見据えて経験を積むことで、理想のキャリアを実現することにつながるため、自身のキャリア志向は早い段階で明確にしておくと良いですよ。
末永
そして、キャリア志向によっておすすめの診療科は異なるので、診療科選びに迷った際には以下の内容も参考にしてみてください。
キャリア志向別|おすすめの診療科
-
幅広い経験を積んでいきたい人
-救急科・ICU・HCU・外科全般・循環器科 -
キャリアの選択肢を広げたい人
-外科全般・内科全般 -
特定分野の専門性を高めたい人
-小児科・産婦人科・手術室 -
一人一人の患者と向き合いたい人
-精神科・小児科・内科 -
幅広い患者と関わっていきたい人
-整形外科・耳鼻咽頭科・皮膚科・眼科
1.4 看護師以外の医療関連の職種
看護師として働いていると「きつい」「つらい」と感じることも多いですが、キャリア形成においては必ずしも看護師として働く必要はありません。
仮に、病院で働くのがきつい・つらいと感じた場合には、診療所やクリニックで働く選択肢もありますし、一般企業で産業看護師として働いたり、訪問看護師として働く選択肢もあります。
また、看護師以外でも看護師として働いてきた経験を活かせる職種はたくさんあるため、最適なキャリア選択のためには看護師の経験を活かせる看護師以外の職種を把握しておくことも大切です。
看護師以外の医療関連の職種
- 保健師
- 助産師
- 病児保育士
- ケアマネージャー
- 治験コーディネーター(CRC)
- 美容クリニックスタッフ
- 医療事務
- 医療情報担当者(MR)
- クリニカルスペシャリスト
- メディカル系コールセンタースタッフ
- 医療系ライター
- 看護教員
上記のように、看護師の経験を活かせる職種はたくさんあるため、気になる職種があれば「仕事内容」「働き方」「平均年収」「キャリアパス」「求められるスキル」「転職難易度」といった詳しい情報について調べていきましょう。
そして、気になる職種に対する理解を深めて希望にマッチする職種を洗い出しておくことで、キャリア形成における職場選びやキャリア選択がしやすくなるので、気になる職種があれば積極的に情報収集をしていくのがおすすめですよ。
■ポイント|情報収集ならセミナーや勉強会への参加もおすすめ
看護師がキャリアに関する情報収集を行う場合には、キャリアや転職に関するセミナーや看護師の勉強会に参加して情報を集めるのもおすすめです。
セミナーは検索すれば希望に合うセミナーも見つけやすいですし、ウェビナー・オンラインセミナーであれば会場に行かなくても参加できます。
また、勉強会でも希望に近いキャリアを歩んでいる人や興味がある診療科・職場で働いている人と関わりを持てば、詳しい話を聞くこともできますよ。
そして、転職エージェント主催のセミナーでは、転職やキャリアに関する相談もしやすいので、転職やキャリアに関して相談がしたいなら転職エージェント主催のセミナーに参加するのもおすすめです。
末永
ウェビナー・オンラインセミナーであれば気軽に参加できますし、アーカイブでセミナーを試聴・閲覧できる可能性もあるので、まずは気になるセミナーがないか調べてみてくださいね。
■ポイント|キャリアについて相談するなら転職エージェントの活用がおすすめ
「看護師として希望のキャリアを実現したい」「看護師以外に希望に合う選択肢があれば知りたい」という人は、転職エージェントを活用してキャリアや転職の相談をするのもおすすめです。
特に、看護roo!転職・レバウェル看護(旧:看護のお仕事)・マイナビ看護師は、看護師経験のあるキャリアアドバイザーも多数在籍していて看護師の転職支援実績も豊富なので、看護師のキャリアや転職に関する相談もしやすいです。
末永
ですが、キャリアアドバイザーによって対応が変わります。また、相談ではキャリアアドバイザーとの相性も重要です。
まずは複数の転職エージェントに登録して、相性が良いキャリアアドバイザーがいるサービスを活用していくのがおすすめですよ。
末永
求人探しでは希望にマッチする求人を紹介してくれる転職エージェントを活用した方が良いですが、相談をするなら知識があって相談がしやすいキャリアアドバイザーが在籍しているサービスを活用する方が良いですね。
2.自己分析をして看護師としての考え方や価値観を整理する
看護師がキャリアプランを立てるためには、まずは情報収集をしてキャリアの選択肢を把握することが大切ですが、情報収集をした後には自分の考え方や価値観を整理するための自己分析を行います。
そして、自己分析をする際には、以下の項目について分析して情報を整理していくことが大切なので、参考にしてみてくださいね。
2.1 経歴・経験・スキル・実績の棚卸し
自己分析をする際には、自身の経歴・経験・スキル・実績の棚卸しをして、歩んできたキャリアや積んできた経験、身につけたスキル、仕事における実績を整理していきます。
-
経歴
-働いてきた施設や所属機関
-担当してきた診療科やポジション -
経験
-看護業務を通して経験してきたこと
-看護業務以外に携わった業務内容と詳細
-看護の仕事を通して意識してきたこと
-働いていてやりがい・大変に感じたこと -
スキル
-臨床実践能力に関する知識・スキル
-臨床実践能力以外の業務で活かせるスキル
-保有している国家資格や民間資格 -
実績
-特定の分野や診療科での実務経験年数
-所属している職場で評価された実績
-学会や看護研究発表の実績
最初に経歴・経験・スキル・実績を整理しておくことで、この後に進めていく自己分析をスムーズに進めていくことができます。
特に、経験・実績・スキルは看護師としてのキャリアを考えるためにも重要なので、具体的に情報を整理していくことが大切です。
2.2 強み・弱み・アピールポイントの整理
自身の敬礼・経験・スキル・実績について整理した後には、看護師としての強み・弱み・アピールポイントなどを整理していきます。
自己分析で整理する情報
- 看護師としての強み・弱み
- 仕事において得意なこと・苦手なこと
- 看護師としてのアピールポイント
- 看護師としての現状の課題と解決方法
「看護師としての強み・弱み」「仕事において得意なこと・苦手なこと」を整理する際には、看護師として経験を積んできた中で「自信のあること・得意だと感じている仕事」「自信のないこと・苦手だと感じていること」を整理していきます。
もし具体的な強みや得意なことが思い浮かばなかった場合には「今まで携わってきた仕事の中でも褒められたこと」「仕事の中でも上手くできたこと」「経験してきた看護分野で経験が長い分野」で判断していくと良いですよ。
また、アピールポイントは「強み」「得意分野」「経験」「実績」「スキル」の情報を参考に、看護師として働いてきた中でアピールできることを具体的なエピソードとして言語化していくと、客観的に情報を整理しやすくなるのでおすすめです。
末永
「自分の苦手なことや弱みはすぐに思いつくけど、得意なことやアピールできる強みなんてない…」と考える看護師の人は多いのではないでしょうか?
看護師の仕事は患者の健康や命に関わるため、ミスが許されない場面が多いからこそ、「仕事はできて当たり前」「ミスなんてもってのほか」と考え、強みやアピールポイントがわからない人も多いのです。
末永
そこで、キャリアのプロと1対1のコーチングを通じて強みややりがいを言語化したい人はマジキャリがおすすめです。
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末永
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看護師におすすめのキャリア相談
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自己分析を通して、理想のキャリアへの具体的なアクション設計をサポート!
自己分析の詳しい進め方を知りたい人は、以下の記事も読んでみてください。
2.3 看護師としてどうありたいのかについて整理
看護師としてのキャリアプランを立てる際には、今後のキャリアの方向性や指針を明確にするために「看護師としてどうありたいのか」について考えていくことも大切です。
キャリアビジョンにも通じることですが、看護師としてのキャリアの方向性を決めていくには「看護師としての理想の状態」「看護師として実現したいこと」を整理していきましょう。
例|看護師としてどうありたいのか
-
看護師としての理想の状態
-患者の個別性に合わせた看護・ケアができる
-不安を取り除いて勇気を与えることができる
-経験を活かして幅広い分野で活躍している -
看護師として実現したいこと
-特定分野のスペシャリストとして働きたい
-特定分野に限らずに幅広い分野で活躍したい
-国際的に活躍できるような看護師になりたい
上記のように、理想の状態や実現したいことを明確にした上で「なぜそう感じたのか」を具体的なエピソードとして整理することで、自分の中で大切にしている価値観や看護観を整理していくことにもつながります。
また、看護師としての理想の状態や実現したいことが明確になれば、キャリアの方向性や目標も明確になるため、上記の内容を整理することでキャリア実現のために必要なことも見えてくると思いますよ。
末永
「看護師としての理想の状態」「看護師として実現したいこと」が曖昧な人も多いですが、キャリアプランを立てるならしっかりと言語化していきましょう。
また「手に職をつけたい」「安定しているから」といった理由で看護師になったとしても、仕事の中で感じたことを整理すると理想の状態や実現したいことは見えてくるので安心してくださいね。
2.4 自分の中で大切にしている価値観・看護観の整理
看護師としての理想の状態や看護師として実現したいことを明確にした後には、仕事をする上で大切にしている価値観や看護観を整理していきましょう。
また、大切にしている価値観や看護観を整理する際には、以下の流れで進めていくと良いですよ。
価値観や看護観を整理を整理する手順
- 仕事で意識していること、心掛けていること、大切にしていること、行動理念を整理する
- 整理した情報の中で重要な要素をキーワードとして洗い出していく
- キーワードの中で印象的なことや重要だと感じたキーワードに優先順位をつける
- 優先順位の高いキーワードが大切だと感じた理由やその原体験となるエピソードを整理する
上記の流れで自分の中で大切にしている価値観や看護観を明確にしていくことで、キャリアプランにおける大切な「目的」である"看護師として働く動機"も明確になるため、より最適なキャリアプランを立てていくことにもつながります。
また、働く動機には「お金や評価などの外的動機」と「興味関心や価値観などの内的動機」がありますが、内的動機を認識している人は、仕事に対するモチベーションが高く、目標達成のために自主的に行動できる人も多いです。
末永
大切にしている価値観や看護観を軸とした"看護師として働く動機"は内的動機となります。
末永
看護師としてモチベーションを高く仕事に取り組んでいきたいと考えている人は、価値観や看護観を明確にしてみるのもおすすめですよ。
2.5 理想の働き方や待遇に関する情報整理
キャリアプランの作成において、看護師としての理想の状態や看護師として働く目的は非常に重要な要素となりますが、実際に働いていく場合には、労働条件・福利厚生といった働き方や待遇に関する理想を明確にすることも重要です。
理想の働き方や待遇に関する具体的な例としては以下のようなものが挙げられるので、1つの例として参考にしてみてください。
理想の働き方や待遇について
-
働き方に関する理想
-日勤だけの職場で安定して働いていきたい
-雇用形態には拘らないので週4日で働きたい
-特定の場所や施設に縛られずに働きたい -
待遇に関する理想
-年収600万円以上で年間休日120日以上
-産休・育休が取得しやすくて復帰もしやすい
-院内託児所が併設されていて育児がしやすい
-時短勤務で働けてフォロー体制も整っている
キャリアプランを立てる際には、理想の状態を明確にした上で、段階を追って現実的な希望に落とし込んでいくことになりますが、看護師は女性が多い職種のため、結婚・出産・育児などのライフイベントも考慮して理想の状態を考える必要があります。
そのため、働き方や待遇の理想を考える際には、産休や育休の取得のしやすさや復職のしやすさ、院内託児所の有無や時短勤務でのフォロー体制などについても考えて希望を整理していくことが大切です。
末永
もちろん、求めるものはその時の状況によって変わります。
理想を整理する際には、見通しの立っている出来事に沿って、「どのような状態になっていることが理想なのか?」「どのような環境で働けることが理想なのか?」を考えていくと良いですよ。
末永
基本的には転職で希望条件を整理するのと同じイメージで整理していきますが、ここでは"希望"ではなく"理想"を明確にしていくので、制限はかけずに理想の状態を想像してみてください。
また、理想の状態を基準に現実とのギャップを認識することで「理想の実現に必要なこと」を考えられる様になるので、理想を洗い出すときには制限はかけないことが一番大切なポイントになります。
理想の状態を整理する際に必要なコト
自己分析で大切にしていることや理想の働き方について整理してきましたが、自己分析を進めて理想を明確にしていく際には、看護師以外にも理想を実現する方法はないのかを考えてみることも大切です。
具体的には「看護師でなければ理想のキャリアは実現できないのか」「看護師以外で理想を実現できる選択肢はあるのか」を考えていくと、キャリアの選択肢の制限を外すことができるので、全く異なる視点で理想の状態の整理ができます。
その上で「看護師でなければ実現が難しい」「看護師として働くことで理想が実現できる」と感じたのであれば、看護師として働く明確な動機になるため、あえて看護師以外の選択肢も考慮してみることも最適なキャリア選択をするためには必要だということは覚えておいてください。
末永
また、看護師ではなくても理想を実現できると感じたのであれば、どの職種が理想の働き方や実現したいことに近いのかを考えて、看護師として働くかキャリアチェンジをするか検討していきましょう。
末永
キャリアの選択肢が多いと迷ってしまうかもしれませんが、幅広い可能性の中から明確な理由を持って選ぶことで、納得のいくキャリア選択につながります。
キャリア実現の方法は1つではないので、後になって「他の選択の方が良かった」と後悔しないように、幅広い選択肢の中から最適なキャリア選択をできるように向き合っていきましょう。
自己分析のやり方がわからなければプロに頼ろう
STEP2では自己分析の具体的な方法について紹介してきましたが、実際に自分でやってみると思っていた以上に考えることが多くて上手く情報が整理できない人も多いです。
特に、自己分析では客観的に情報を整理する必要がありますし、順を追ってわかりやすく情報を整理していかないと、情報が入り乱れてしまって、余計に自己分析に時間がかかってしまいます。
そのため「自己分析のやり方がわからない」「自己分析が上手くできない」と感じている人は、キャリアコーチングサービスに相談してアドバイスをもらうのも1つの手です。
末永
また、考えを整理する際には書き出すよりも、会話をすることで頭の中を整理しやすくなるため、1人だと自己分析が上手くできないと感じている人は積極的に相談してみると良いですよ。
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1人で迷っている人はぜひ一度無料面談でマジキャリの自己分析を体験してみてください。
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3.希望するキャリアパスや働き方の明確化
自己分析をして価値観や看護観を整理したり、理想の働き方や待遇について整理した後には、具体的な希望について整理していきます。
本項では、STEP2で整理した"理想"を実現する道筋を考慮した上で、現実的な"希望"を整理していくので、理想だけではなくしっかりと今の自分の経験やキャリアを考慮して整理していきましょう。
3.1 希望するキャリアパスの整理
希望するキャリアパスに関しては、理想のキャリアや働き方があれば、その理想を実現するために、どのようなキャリア選択が必要なのかを考慮して、順序立てて希望のキャリアパスを整理していきます。
例|小児看護のスペシャリストになりたい
- STEP1|小児看護の仕事を一通りこなせるように小児科病棟での看護師の経験を積む
- STEP2|スキルアップのために小児関連の研修や学会に参加して知見を深める
- STEP3|小児看護の専門看護師の試験に合格して専門看護師として登録する
例|トラベルナースとして働いていきたい
- STEP1|特定分野の看護の経験を積んで看護師としての専門性を高める
- STEP2|総合病院に転職して需要の高い診療科を中心に複数の診療科で経験を積む
- STEP3|トラベルナースとして知識や経験を活かして様々な現場で働く
希望のキャリアを実現するためのキャリアパスは「現在の状況を基準に希望のキャリアパスを選択する方法」「理想から逆算してキャリアパスを選択する方法」がありますが、基本的には理想から逆算してキャリアパスを選択する方法がおすすめです。
もちろん、現在のキャリアの先に理想のキャリアがあるなら、現在の状況を基準に希望のキャリアパスを選択しても良いですが、現場の先にある将来のキャリアと理想のキャリアにギャップがある場合には、キャリアの方向性を修正する必要があります。
末永
希望のキャリアパスについて考える際には「理想から逆算したキャリアパス」と「現状から導き出せるキャリアパス」を整理しましょう。
現状の先にあるキャリアと理想のキャリアにギャップがあれば、どのタイミングで理想のキャリアパスに切り替えるのが最適なのか見えてきますよ。
末永
また、キャリアプランを立てる段階には、キャリア実現のために必要な行動と現状から理想のキャリアを実現するためのキャリアパスを考慮して計画を立てましょう。
具体的でキャリアの実現に最適なキャリアプランを立てることにつながりますよ。
3.2 希望する働き方や待遇の整理
希望するキャリアパスについて整理したら、次に希望の働き方や待遇について整理していきます。
ここでも、できる限り段階を追って理想を実現するために必要な選択をすることが望ましいですが、希望する働き方や待遇を整理する場合には直近で働く場合にどのような条件や待遇で働くことを希望するかを明確にしていきます。
希望する働き方や待遇の参考例
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仕事内容や待遇に関する希望
希望する仕事内容・ポジション・雇用形態 -
希望する年収や手当
年収・月収・賞与・特別手当 -
希望する残業時間や休日制度
月の残業時間・年間休日日数
土日祝日休み・週休完全2日制
長期休暇の有無 -
就労時間や労働環境に関する希望
フレックス・時短勤務の有無
短時間正社員制度の有無 -
福利厚生に関する希望
資格手当・住宅手当・扶養手当の有無
院内託児所の有無
上記の情報は一例ですが「今の職場の働き方・待遇」と「希望する働き方・待遇」を比較することで、今の職場で希望する働き方や待遇が実現できるのかを客観的に整理することができます。
そして、ライフプランの中で出産や育児も視野に入れている場合には、早めに希望する働き方ができたり、出産予定・育児中の看護師が働きやすい環境が整っている職場へ転職しておくと希望する働き方を実現しやすくなるのでおすすめですよ。
希望するキャリアパスや働き方が実現できない場合の対処法
希望するキャリアパス・働き方・待遇を整理する中で「今の職場・診療科だと希望の実現が難しい」と感じた場合には異動や転職も検討しましょう。
異動や転職は気軽にできるものではありませんが、早い段階から将来を見据えて動いていれば、希望を実現しやすい環境に身を置くことができるので、必要だと感じたら早めに動き出すことが大切です。
末永
特に、転職する場合には周辺環境も大きく変わります。
転職活動のための時間を確保する必要があるため、転職を視野に入れ始めたらすぐに転職準備を始めて計画的に転職活動を進めていきましょう。
末永
また、異動願いを出しても希望が通らなかった場合には、転職も検討する必要があります。
転職するか迷っている人は転職エージェントを活用してキャリアや転職について相談してみるのもおすすめです。
希望のキャリアや働き方を実現のために必要なこと
希望するキャリアパスや働き方を実現するためには、転職をして希望するキャリアパスや働き方を実現しやすい環境に身を置くことも必要ですが、転職をする場合には転職エージェントを活用すると効率的に転職活動を進めることができます。
ですが、転職エージェントはサービスによって取り扱う求人の種類や特徴にも違いがあり、どの転職エージェントを活用すればいいか悩んでいる人は、看護roo!転職・レバウェル看護(旧:看護のお仕事)・マイナビ看護師の活用がおすすめです。
いずれの転職エージェントも、看護師向けの転職エージェントとしての転職支援実績もあり、保有求人も業界の中でも豊富なため、希望にマッチした求人を見つけやすいです。
4.看護師としてのキャリアプランを立てる
自己分析や希望のキャリアパス・働き方を明確にした後には、看護師としての具体的なキャリアプランを立てていきます。
キャリアプランを立てる際には、以下の流れで進めることで実現性の高いキャリアプランを立てることができるのでぜひ参考にしてみてください。
4.1 キャリアの目的やゴールを明確にする
看護師がキャリアプランを立てる際には、キャリアビジョン・目的・ゴールを明確にしていきます。
キャリアビジョン・目的・ゴールは人によって変わりますが「看護師としての理想の状態」「看護師として実現したいこと」「キャリアビジョンや目的を達成した状態」をイメージしていくと良いですよ。
キャリアビジョン(看護師としての理想像)
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どのような看護師になりたいのか
-患者の個別性に合わせた看護・ケアができる
-不安を取り除いて勇気を与えることができる
-幅広い分野の仕事でも柔軟に対応していける -
看護師としてどんなことを実現したいのか
-地域の医療格差の解消に貢献していきたい
-看護師が働きやすい環境を作っていきたい
-看護師のセカンドキャリアを支援したい -
看護師としてどのように働いていきたいのか
-精神科分野のスペシャリストになりたい
-トラベルナースとして働いていきたい
-国際看護師として世界で働いていきたい
看護師のキャリアにおける目的
-
キャリアビジョンを実現したい理由
-看護師として専門性を追求していきたいから
-職場や環境に縛られずに自由に働きたいから
-憧れた看護師の姿に少しでも近づきたいから -
看護師として働く理由や動機
-人の役に立つ仕事をしたいと考えていたから
-看護師の仕事にやりがいと感じているから
-看護師は将来性があって安定して働けるから
看護師のキャリアにおけるゴール
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キャリアビジョンや目的を達成した状態
-精神科看護のスペシャリストとして精神疾患で苦しんでいる人の役に立っている
-トラベルナースとして医療が必要な地域に赴いて看護の仕事をしている
-看護師としてキャリアアップをして看護師の労働環境の改善に取り組んでいる -
キャリアにおける最終的な目標となる指標
-精神看護の専門看護師として精神病院で働く
-トラベルナースとして働いて地域に貢献する
-看護の管理職に就いて職場環境の改善をする
キャリアビジョン・目的・ゴールを明確にしていくことで、キャリアの目標や具体的な行動も明確になりますし、より最適なキャリアプランを立てやすくなるため、しっかりと考えて納得できるキャリアビジョン・目標・ゴールを決めていきましょう。
末永
キャリアビジョン・目的・ゴールが適切かどうかは判断する際には「キャリアビジョン・目的・ゴールを実現している状態を想像したときに充足感を感じるか」が1つの基準となります。
少し曖昧ですが、理想を実現することを想像したときに充足感に満たされるかどうかは重要な指標なので、1つの判断基準として参考にしてみてください。
4.2 キャリアビジョン・目的・ゴールを実現するための目標を設定する
キャリアビジョン・目的・ゴールを整理した後には、希望のキャリアを実現していくために必要になる具体的な目標を設定していきます。
目標|精神科看護のスペシャリストになる
- 病院で精神科の看護師としての経験を積む
- 精神看護の専門看護師試験を受けて合格する
- 精神看護の専門看護師として登録する
目標|トラベルナースとして働いていく
- 外科(集中治療室)・内科(緩和ケア科)で臨床実践能力を磨く
- クリティカルケアと緩和ケアの認定看護師に登録する
- トラベルナースとして働ける求人を探して働く
目標|仕事と育児を両立して働き続ける
- 看護師としての看護師業務の経験を積む
- 仕事と育児が両立できる環境の職場へ転職
- 産休を取得して出産8週間後に職場復帰
- 時短勤務制度を活用して時短勤務で働く
目標を設定する際には、目的との「関連性」「実現性」「具体性」を意識しながら、目標の延長にキャリアビジョン・目的・ゴールの達成があるかどうかで目標が適切かどうかを判断します。
また、目標を設定する際には「〜をしたい」ではなく「〜をする」「〜になる」といった形でポジティブかつ断言する形で表現していきましょう。
末永
「〜したい」は"目標"ではなく"希望"であるため、目標を設定する際には「〜をする」「〜になる」と断言することが望ましいです。
そして、希望ではなく目標として断言することで、具体的な行動を考えていくことにつながるので、些細なことですが目標をポジティブかつ断言する形で表現することを意識していきましょう。
4.3 目標を達成するために必要なことを明確にする
キャリアビジョン・目的・ゴールを達成するための目標を設定したら、目標を達成するために必要なことを洗い出して明確にしていきます。
目的・ゴールが「トラベルナースとして働いていく」だったとした場合には、以下のように目標に必要なことを整理していきます。
目標①:外科(集中治療室)・内科(緩和ケア科)で臨床実践能力を磨く
- 希望する経験が積める総合病院に転職する
- 外科病棟(集中治療室)の業務経験を3年積む
- 経験を積んだら内科への異動願いを提出する
- 内科(緩和ケア科)で実務経験を3年積む
目標②:クリティカルケアと緩和ケアの認定看護師に登録する
- 認定看護師のクリティカルケアの教育課程を修了して認定審査を受ける
- 認定看護師のクリティカルケアの認定審査に合格して登録する
- 認定看護師の緩和ケアの教育課程を修了して認定審査を受ける
- 認定看護師の緩和ケアの認定審査に合格して登録する
目標③:トラベルナースとして働ける求人を探して働く
- トラベルナースとして働く地域を決める
- 看護師の求人を扱うサービスに登録する
- トラベルナースとして働ける求人を探す
- トラベルナースの仕事を獲得して働く
目標の達成に必要なことは、目的・ゴールの達成に関係があるかどうかが重要なため、情報を洗い出したら「目的・ゴール」「目的・ゴールを達成するための目標」「目標達成に必要なこと」のつながりを体系的に可視化していきましょう。
末永
目標の達成に必要なことを整理する際にはロジックツリーを活用して、モレなくダブりなく(MECEに)書くことが大切です。
この段階で目標や必要なことを可視化しておくと、目標の関連性や全体像が分かりやすくなるので、次のSTEPでの作業がしやすくなりますよ。
4.4 目標を達成するために必要な手順や具体的な期限を整理する
目標を達成するために必要なことを整理したら、目標達成に必要なアクションとタスクを明確にして、具体的な期限を設定していきましょう。
末永
「希望する経験が積める総合病院に転職する」を例として挙げると、以下の形で期限を設定していくことになります。
希望する経験が積める総合病院に転職する
-期限|2024年3月
-
転職準備や自己分析を進める
-期限|2023年10月〜11月上旬 -
転職エージェントに登録する
-期限|2023年11月上旬 -
希望にマッチする求人を紹介してもらう
-期限|2023年11月中旬〜12月中旬 -
求人に応募して選考を進める
-期限|2023年11月中旬〜12月中旬 -
現職の病院の退職時期を決める
-期限|2023年12月上旬〜12月中旬 -
退職願を提出して引き継ぎを行う
-期限|2024年1月上旬〜3月中旬 -
内定先を決定して入職時期を決める
-期限|2024年1月上旬〜2月下旬
目標はタスク単位まで細分化できるので、できる限り具体的な行動が明確になるまで細分化して期限を設けることで、具体的にいつまでに何をすれば目標の達成につながるのかが明確になります。
そのため、目標設定をした際には、他の目標も一つ一つアクションやタスクを細分化して期限を設定していくことで、より実現性の高いキャリアプランを立てることができますよ。
末永
目の前のやるべきことを着実にこなしていくことは、目標達成のために1番大切なことなので、キャリアプランを立てる際にはしっかりと目標をタスク単位まで落とし込んでいきましょう。
4.5 目標や期間を年表に当てはめてキャリアプランとして可視化する
目標やタスクの期限を明確にしたら、最後に具体的な計画として目標やタスクを整理してキャリアプランとして可視化していきましょう。
キャリアプランを可視化するといっても「キャリアビジョン」「目的・ゴール」「目標」「タスク」「期限」の情報が明確であれば、時系列に沿って目標やタスクを当てはめていくことでキャリアプランを作ることができます。
もちろん、目標やタスクは同時期に進めていくものも多いため、可視化したときに期限が被っている目標やタスクがあれば優先度も明確にした上で、前倒しできる目標や時間に余裕があれば早めに達成していくことも大切です。
末永
キャリアプランは時系列に沿ってやるべきことが明確になっていて、全ての項目が最終目標の達成につながっているかどうかが重要なポイントになります。
そのため、キャリアプランを作成した後には、目標やタスクに抜け漏れがないか、優先順位や期限設定に問題がないかも再度チェックしていきましょう。
キャリアプランの実現性も考慮して判断しよう
キャリアプランを作成する際には「実現性」も考慮して、そのキャリアプランが適切なものかどうか判断していくことが大切です。
例えば、理想や目標が高い場合には、期限通りにキャリアプランを実現していくために必要な努力量は多くなりますし、途中で想定外のことが起きてプランが思い通りに進まないことも多いです。
末永
特に、目標に不確実性が高い要素があると予定通りに進まない可能性も高いです。
目標の達成だけにフォーカスした期限に余裕のない計画を立てていた場合には、リカバリーが難しいため再度キャリアプランを立て直す必要が出てきてしまいます。
末永
看護師の仕事は比較的年齢に左右されることが少ない仕事です。
看護師以外のキャリアを選択する場合には年齢要因も考えておかなければ希望する仕事への転職すら難しくなる可能性もあります。
そのため、キャリアプランを立てて内容のチェックをする際には、キャリアプランの実現性もしっかりとチェックして、より実現性の高いキャリアプランを立てていきましょう。
キャリアプランを立てたらプロに確認してもらうのもおすすめ
キャリアプランの作成は、STEP1〜STEP4の流れに沿って整理していけば基本的に問題はありませんが、キャリアプランの内容に問題がないか判断したいならプロに確認してもらうのもおすすめです。
というのも、キャリアプランを立てる際には1人で進めることが多いですが、1人でキャリアプランを作成すると、どうしても主観的・楽観的に計画を立てていたり、抜け漏れがあることも多いです。
また、キャリアプランをプロに確認してもらって客観的な意見を聞くことで、他の選択肢も見えてくることもありますし、より理想を実現できるキャリアプランを立てることができる可能性もあります。
末永
そのため、キャリアプランを作成したら看護師のキャリアに精通しているプロに「キャリアプランの内容に問題がないか」「実現性の高いキャリアプランになっているか?」を確認してもらいましょう。
看護師のキャリアプランを実現させるコツ3選
看護師のキャリアプランを立てる場合には、実現性を意識して作成することが大切ですが、同時にキャリアプランを実現させるためには、実現のために主体的に行動していく必要があります。
では、看護師のキャリアプランを実現させるためにはどのようなことをすれば良いのでしょうか?
スキルアップに役立つ研修には積極的に参加する
看護師としてのキャリア形成をする際には、看護師としての知識を増やすための勉強や臨床実践能力の向上は必要不可欠な要素のため、スキルアップに役立つ研修があれば積極的に参加していきましょう。
また、学会で興味のある分野や仕事に関連するものがあれば積極的に参加したり、論文を読むなどして自主的に看護分野の知識を磨くことも大切です。
看護師の中には実務経験を積むを優先する人もいますが、看護師としての治験や視野を広げるためには研修・学会・セミナー・勉強会に参加することも必要ですし、どのような学びを得るかは本人次第なので自主的に学びの機会を作っていきましょう。
看護師のキャリアに関係する資格は積極的に取得する
看護師のキャリアアップでは、業務経験だけではなく資格取得も重要な要素となるので、仕事に関連する資格は積極的に取得していきましょう。
また、看護師関連の専門資格を取得していると、看護師としての市場価値が上がるため、手当や転職によって年収アップも期待できますし、希望する職場へ転職する場合にも特定分野の専門性をアピールできるため選考の通過率も大きく変わります。
そのため、看護師として働いていくのであれば、専門性を高めて希望のキャリアを実現しやすくするためにも、キャリア実現に関連する資格は積極的に取得を目指していくのがおすすめです。
末永
そして、看護師が資格を取得する際には、計画的に進めていく必要があるため、以下の内容も参考にしてみてくださいね。
複数の資格を取得する場合は優先順位を付けること
看護師として働いていく中で、キャリア実現のためには複数資格が必要なケースもありますが、看護師関連の資格は専門性の高い資格になるので、受験資格を満たすためにも数年かかることもありますし、資格勉強にもある程度の時間が必要です。
そのため、複数資格の取得を検討している場合には、取得する資格を「受験資格を満たしている資格」「受験要件を満たす必要がある資格」に分けて、優先順位を付けた上で取得する資格の順番を決めていきましょう。
状況次第では、優先度が高くても受験資格や取得難易度を考慮して、他の資格を先に取得した方がキャリアにとってプラスになることもあるため、キャリアプランも考慮した上で、取得する資格の順番を決めていくことも大切です。
資格を取得する際にはメリットもよく考えること
看護師がキャリア形成をする上で、資格取得は大きな意味を持ちますが、資格取得を考えている場合には「その資格を取得するメリットがあるのか」「その資格を取得することが本当にキャリア実現につながるのか」も慎重に判断していきましょう。
というのも、認定看護師や専門看護師をはじめとした看護関連の資格には特定の診療科での3年以上の業務経験や特定研修の修了が必要な資格も多いため、1つの資格を取得するだけでもかなりの時間が必要になります。
そのため、キャリア形成のために資格を取得する場合は「キャリア実現にその資格が必要なのか」「その資格を取得することでどのようなメリットがあるのか」まで考えて判断することが大切です。
末永
看護師は忙しいので勉強時間を確保するのも大変ですし、時間も有限なので資格取得をするならしっかりとキャリアにプラスになる資格を取得することが大切です。
なので、資格を取得する際には、キャリアプランの実現に関連のある資格を洗い出した上で、優先度の高い資格から取得を目指していきましょう。
資格を取得する場合には学習期間などの見通しを正確に立てること
看護師のキャリア形成のために資格を取得する際には、6ヶ月〜1年程度の研修受講が必要な資格もあるため、しっかりと学習期間を逆算して中長期的な学習計画を立てることが大切です。
特に、看護師の資格取得では受験資格を考慮してキャリアプランを立てなければ受験資格を満たすまでキャリアプランを進めることができなくなりますし、学習計画も余裕を持って作らないと、仕事で忙しくて学習時間が確保できなくなったらキャリアプランを見直す必要も出てきます。
末永
そのため、キャリア形成において資格取得を視野に入れている場合には、取得を目指す資格の受験要項を確認した上で、余裕のある計画を立てましょう。
また、学習計画は、資格取得に必要な学習期間とカリキュラムの全体像を把握した上で、50時間〜100時間ほど学習時間に余裕を持たせて、1日・1週間・1ヶ月当たりの勉強時間を算出していくと余裕のある学習計画を立てることができますよ。
看護師以外の経験が必要であれば思い切って転職する
キャリアプランを実現するために、看護師以外の経験が必要であれば思い切って転職するべきです。
末永
転職市場は若さが大きな武器になります。なぜなら、20代はポテンシャルを評価され採用されやすいからです。
そのため、未経験でスキルや経験がなくても、ポテンシャルを評価される20代は転職に有利です。
一方、30代になると即戦力採用が中心になります。そのため、未経験転職の難易度は非常に高くなってしまいます。
キャリアプランの実現のために必要な転職であっても、スキルや経験が不足していることによって、キャリアプラン自体が白紙に戻される可能性があるのです。
キャリアプランを実現するために、看護師以外の経験が必要なのであれば早めの行動が重要なポイントとなります。
看護師から一般企業への転職を成功させるコツ
本パートでは、看護師から一般企業への転職を成功させるコツを3つ紹介します。
しっかり自己分析をする
看護師から一般企業への転職を成功させるコツは自己分析をすることが重要なポイントです。
転職を成功させるには、あなたの強みや価値観、やりがいを感じることを言語化しなければなりません。そのために必要なのが自己分析です。
自己分析をすることで自分の強みや価値観、やりがいを明確にすることができます。
強みや価値観、やりがいが明確になることで、自分には看護師以外でどんな仕事が向いているのかを見つける鍵になるのです。
また、自己分析をすることで本当に看護師から一般企業に転職した方がいいのか、残った方がいいのかの判断材料にすることもできます。
キャリアプランを言語化して面接でアピールする
看護師が一般企業への転職を成功させるには、キャリアプランをしっかり言語化する必要があります。
末永
面接官はあなたの学歴や職務経歴で判断するのではなく、キャリアプランを聞いて「なぜこの企業に転職したいのか」「将来何がしたいのか」「この企業で長く働き活躍してくれそうか」を判断します。
もちろん学歴や職歴を一切見ないなんてことはありません。ですが、面接官が合否判断する場面においてキャリアプランの答え方の比重が大きいのです。
転職を成功させるためにも、キャリアプランをしっかりと言語化してください。
プロに相談しながら進める
看護師から一般企業への転職を成功させるコツとして、自己分析をすること、キャリアプランを言語化することが大切とお伝えしました。
しかし、これらを一人でおこなうことは大変です。忙しい看護師として働きながらこれらをおこなうことは非常に困難といえます。
末永
そのため、おすすめするのがキャリアのプロの力に相談することです。キャリアのプロの知見を借りることで、あなたを客観視してくれるだけではなく、的確なアドバイスをくれます。
キャリアのプロに相談して効率的に、また納得感のある自己分析、キャリアプラン設計をおこなってください。
看護師のキャリアプランの話し方【例文】
看護師として転職する際にキャリアプランについて聞かれることもありますが、転職でキャリアプランについて伝える際には、どのように話をしていけば良いのでしょうか?
本項では、看護師のキャリアパスである「スペシャリスト」「ジェネラリスト」「マネジメント」と「他職種へのキャリアチェンジ」の4つの種類のキャリアプランについて伝える際の例文を紹介していくので参考にしてみてください。
スペシャリストとしてキャリアを築きたい場合
スペシャリストとしてキャリアを築きたい場合には、キャリアに結びつけた志望動機やスペシャリストとしてスキルを磨くために実践していることを伝えるのがおすすめです。
スペシャリストのキャリアに関する例文
私は看護師として小児看護のスペシャリストになりたいと考えていて、貴院では小児分野に特化した総合医療を提供しており、小児看護に関する幅広い経験が積めると感じたことが貴院を志望した動機です。
また、私は普段から病院の勉強会に参加したり、小児看護に関する論文を読んで勉強するなど、情報のインプットも心がけており、仕事でも小児患者の心情の機微にアンテナを張りながら不安を取り除くことを心がけて接しています。
また、現職でも小児患者との信頼関係の構築や小さな変化に気づいて積極的にアプローチしていく姿勢は評価されていますが、小児看護の専門性を高めていくために貴院で働きながらより多くの経験を積んでいきたいと考えています。
末永
スペシャリストとして専門性を高めるために、専門医療を提供している病院に転職する人は多いため、スペシャリストを目指している人は参考にしてみてください。
ジェネラリストとしてのキャリアを築きたい場合
ジェネラリストとしてのキャリアを築きたい場合には、なぜジェネラリストを目指しているのかも併せて説明すると、具体的で納得度が高い説明ができるようになるので参考にしてみてくださいね。
ジェネラリストのキャリアに関する例文
私は、将来トラベルナースとして地域医療へ貢献していきたいと考えているため、ジェネラリストとして幅広い分野の看護経験を積める環境で働きたいと考えています。
また、トラベルナースとして働く際には、地域の医療機関や医療従事者が感じている課題とも向き合う必要があると考えているので、地域の需要に合わせて必要とされる看護を提供できるスキルを磨いていきたいと考えています。
その点、貴院は総合病院で様々な診療科で働く機会がある点や地域医療支援病院として地域の医療従事者が抱える課題と向き合う機会が多い点から、貴院で働きながら幅広い分野の看護経験を積んでいきたいと感じたことが貴院を志望した理由です。
末永
ジェネラリストとして働く場合には、希望する診療科で働ける病院やクリニックへ転職をしながらキャリアを積み重ねるか、総合病院で異動をしながら経験を積む選択肢があります。
その上で、将来のキャリア像に対して希望する病院が最適なのか、どのような根拠で他の病院よりも志望度が高いのかを説明できるようにすることで説得力のある話ができるようになりますよ。
マネジメント(管理職)としてのキャリアを築きたい場合
マネジメント(管理職)としてのキャリアを築いていきたい場合には、自身の経験や実績をアピールした上で、管理職としてどのようなことを実現していきたいのか、具体的にどのような貢献ができるのかを説明していくことが大切です。
マネジメントのキャリアに関する例文
私は、現職で病院の看護師長としてスタッフのマネジメントを行っており、看護師が働きやすい環境づくりを意識して仕事をしてきました。
また、実際にチームビルディングにおいて看護師が積極的にコミュニケーションを取り合ってフォローできる環境作りをしてきたことで、私が看護師長を担当している期間の離職率は7%と働きやすい環境作りにも貢献できたと自負しています。
そして、貴院では新規開院にあたって看護師長を募集しているとのことでしたので、いままでの経験を活かして看護師が積極的にコミュニケーションを取りながらフォローしあえる環境づくりに貢献できると思い応募させていただきました。
末永
看護師のマネジメント職の求人はマネジメント経験がある前提で募集をしていることが多いため、上記のように今までの経験や実績と貢献できることをアピールしていくことが重要です。
また、マネジメントポジションでは「どのようなチームづくりを意識してきたのか」も求める人物像とのマッチ度を確認するために重要な要素となるので、遺書に伝えていくと良いですよ。
その他の職種へキャリアチェンジしたい場合
看護師として働く場合には、病院や施設の看護師以外にも一般企業の看護師や看護師の経験を活かして他職種へキャリアチェンジをする選択もあります。
そして、他職種へキャリアチェンジする場合は、現職ではキャリアの実現が難しいケースが多いため、看護師以外の職種を選択する理由をキャリアプランを交えて話せるようにしておくことが大切です。
他職種へのキャリアチェンジに関する例文
私は今まで看護師として働いてきた経験を活かして、これから看護師を目指す学生に対して経験と知識を伝えていきたいと考えています。
以前は看護師長として働いていくことを目指していましたが、看護部教育担当者として新人教育に携わっていた期間があり、その間で新人看護師の仕事に対するギャップを感じている姿を目の当たりにしてきました。
また、看護師の仕事にギャップを感じて退職した人も多く見てきたので、これから看護師を目指す人に看護師として働く上での心構えや悩んだ時の対処法などを経験をもとに伝えていきたいと考えています。
上記は看護師から看護教員への転職する際の例文ですが、実体験を動機として話をすることで根拠が明確になり、説得力のある話ができるようになります。
末永
看護師からキャリアチェンジする際には「看護師だと実現が難しかった」という表現ではなく「希望のキャリアを実現するためには看護師以外の働き方が最適だった」と表現することも大切です。
看護師のキャリアアップに役立つ資格一覧
看護師としてキャリアを形成していく上で、資格取得は重要な意味を持ちますが、実際に看護師がキャリアアップを目指す場合には、どのような資格を取得していくのが良いのでしょうか?
看護師のキャリアアップに役立つ資格一覧
- 認定看護師
- 認定看護管理者
- 専門看護師
- 助産師
- 保健師
- 臨床心理士
- ケアマネージャー
- 栄養サポートチーム専門療法士
- 医療メディエーター
看護師としてのキャリアを築いていく場合には「認定看護師」「認定看護管理者」「専門看護師」の取得(登録)を目指すのがおすすめです。
認定看護師・認定看護管理者・専門看護師は看護師の中でも高い水準の臨床実践能力を有していることを証明でき、診療科ごとに細かく資格が設定されているため分野ごとの専門性を示すことができます。
また、キャリアの希望によっては助産師や保健師、臨床心理士の資格取得を目指すのもおすすめですし、ケアマネージャー・栄養サポートチーム専門療法士・医療メディエーターの資格も取得することでキャリアアップにつながります。
末永
資格を取得するには受験資格を満たすだけではなく、中長期的な勉強や研修・教育課程の修了が必要です。
末永
キャリアアップに結びつく資格であれば取得するメリットは大きいので、必要に応じて上記の資格取得を検討していくのもおすすめです。
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看護師から看護師に転職を考えている人は、比較的にこれまでの経験やスキルを活かすことで、転職がしやすいです。
ただ、看護師から未経験業種に転職を考えている人や看護師から転職すべきかわからないという人は、求人を見たり、転職エージェントに相談する前にまずは自分に向いてる仕事が何かを明確にする必要があります。
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マジキャリは、未経験業種への転職実績が豊富で、その理由は「適性のある仕事への転職サポート」を目的としたサービスだからです。そのため、マジキャリでは独自の自己分析ワークやプロとの対話の中で強みの発見、強みを活かせる環境は何かを見つけるためのサポートに力を入れています。
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