保育士の仕事で大変なことランキング!つらい・しんどい際の対処法
保育士の仕事で大変なことをランキング形式で紹介します。子どもたちや保護者と接する際に苦労すること、つらい・しんどいことへの対処法も徹底解説します。
また、働く上でやりがいに感じやすい出来事も説明していきます。
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保育士の仕事で大変なこと・つらいことランキング
保育士は「育児の延長」「子どもと遊んで楽しい仕事」と誤解されることも多いですが、保育士1人に対して複数の子どもの世話をし、保護者に代わって安全に成長を支援するのは容易ではありません。
実際に多くの困難や課題が存在し、大変・つらいと悩む保育士は少なくありません。
たとえば、保護者対応や事務作業など保育以外の業務も多岐にわたること、長時間労働や低賃金など、待遇面での課題もあることなど、保育士の仕事は想像以上に大変で、身体的・精神的負担の大きい仕事であるのが現状です。
ここでは、保育士が日々直面している「大変なこと」「つらいこと」をランキング形式で紹介します。
保育士の大変なこと・つらいことランキング
保育士の仕事は「子どもたちの保育対応」「保育計画・保育記録の作成」「保護者対応」「保育園の運営に必要な業務」「行事やイベントの企画運営」など多岐に渡るだけに、仕事をする中で大変なことや、つらい・しんどいと感じることは多くあります。
実際に、東京都が実施した令和4年度東京都保育士実態調査結果によると、保育士の退職理由として以下があげられていました。
退職理由 | 正規職員 | 有期契約職員 (フルタイム) |
有期契約職員 (アルバイト/ パートタイム) |
---|---|---|---|
給与が安い | 66.5% | 60.8% | 44.8% |
仕事量が多い | 62.7% | 41.9% | 27.7% |
労働時間が長い | 44.5% | 23.6% | 7.7% |
職場の人間関係 | 31.8% | 29.1% | 24.4% |
他業種への興味 | 29.6% | 22.3% | 28.3% |
職業適性に対する不安 | 28.0% | 23.0% | 11.8% |
保護者対応の大変さ | 26.6% | 14.9% | 8.6% |
健康上の理由(体力含む) | 19.5% | 23.6% | 29.5% |
子育て・家事 | 21.8% | 13.5% | 14.7% |
キャリアアップが見通せない | 16.9% | 18.9% | 15.3% |
参考:令和4年度東京都保育士実態調査結果 |
末永
また、「子どもたちと上手くコミュニケーションが取れない」「保護者の都合に振り回されて大変」と、子どもとの接し方が分からず悩んでいる人や保護者対応に苦手意識を持つ人も多くいます。
末永
保育士の仕事には大変なこと・つらいこともたくさんありますが「転職がしたい」「保育士を辞めたい」と感じたら転職エージェントに相談してみましょう。
中でも保育士向けの転職エージェントでは保育士経験のあるキャリアアドバイザーが多く在籍しています。求職者一人ひとりの希望を丁寧にヒアリングした上で、親身に相談にも乗ってくれるので、積極的に活用していくと良いですね。
保育士におすすめの転職サイト
保育士の仕事で大変なこと・つらいことについて確認する際には、保育士の仕事内容について理解をしておくことが大切です。
保育士の仕事内容については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
【人間関係編】保育士の仕事で大変なこと
人間関係に関する悩みは保育士に限らず多くの業界業種で庄司やすいです。実際、人間関係が大変だと感じ、退職理由にしている保育士も多いです。
東京都がおこなった令和4年度東京都保育士実態調査結果では、3人に1人の保育士が「職場の人間関係」を退職理由としてあげており、多くの保育士が仕事内容に関する悩みを抱えていることが分かります。
とくに保育士の場合は小規模な職場で同じ職員・園児・保護者と関わることも多く、閉鎖的な環境下から人間関係に対する悩みを挙げる人が多くなっていると考えられますね。
ここでは、人間関係の悩みをより詳しく、具体的なケースをあげながら解説していきます。
女性ばかりで人間関係に気を遣う
こども家庭庁の公開する資料によると、令和2年4月時点での保育士登録者数は以下の通りで、保育士の95%が女性です。
そのため、保育施設に勤務する保育士全員が女性という職場も多く、人間関係にストレスを感じる人も少なくありません。
保育士登録者数等(男女別)
- 女性:1,583,219人(95.1%)
- 男性:82,330人(4.9%)
- 合計:1,665,549人
一般的に女性だけの職場では、女性同士のコミュニケーションスタイルや上下関係、派閥などが絡み合うことで、良好な人間関係を築くのが難しいとされています。
良好な人間関係を阻害する要因
- 嫉妬が生まれやすい
- 派閥から余計な軋轢が生まれる
- 他の職員の悪口に同調を求められる
- プライベートに対して過度に干渉される
- 主観的に価値判断される
人間関係のトラブルに巻き込まれないように適度な距離を保つ努力や、スルースキルを習得する、悪口を言わないなど、自分で対応できることはしておきましょう。
とはいえ、自分の力だけで解決できることは限られています。もし自分だけでは対処しきれない場合は、転職エージェントなどの第三者に相談することも大切です。
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嫌がらせやいじめが発生している
職場で派閥ができるのはよくあることですが、残念なことに、中には派閥同士で嫌味を言い合ったり、特定の人をターゲットにしたいじめのような行為が公然とおこなわれている職場もあります。
また、先輩や上司からのハラスメント的な言動が日常的になっていると、自分が直接の対象でなくても、居心地の悪さを感じる人が多いようです。
保育現場で起こりうるハラスメント例
- パワーハラスメント(パワハラ)
- セクシュアルハラスメント(セクハラ)
- モラルハラスメント(モラハラ)
- ジェンダーハラスメント
- セカンドハラスメント
- マタニティハラスメント(マタハラ)
ハラスメント行為が日常的に起こっている職場では、働き続けることに疑問を感じ、転職を考える人も少なくありません。
末永
今の職場で働き続けることがつらい・しんどいと感じる場合には、無理をせずに転職も視野に入れておきましょう。
末永
嫌がらせやいじめなど職場の人間関係から転職を考えているのであれば、転職エージェントへの相談がおすすめです。
特に、保育士向けの転職エージェントは経験豊富なキャリアアドバイザーが多く在籍しています。職場の状況を聞いた上で、客観的な視点から転職すべきかどうかのアドバイスがもらえるので、悩んでいる人は気軽に相談してみると良いですよ。
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上司が特定の人だけを贔屓している
保育園のマネジメントを担う主任や園長が、派閥や個人的な好き・嫌いにより、上司が特定の保育士を優遇したり、気に入らない保育士を不当に扱うこともあります。
上司も人間である以上、好みや人間関係、信頼度によって任せる仕事に差が生じるのは自然なことですが、明らかに特定の保育士を避ける、他の保育士と比較して人格を否定するような言動をとる上司が存在するのは事実です。
その結果、人間関係の悩みでストレスを抱えたり、キャリアアップの機会が減少することでモチベーションが低下したりと、結果として転職を選択する保育士も多くみられますね。
先輩や上司との保育観が合わない
保育士として経験を積むことで、多くの人が自分なりの保育観を形成していきます。
一方で、「保育士はそれぞれの保育観を持っている」と理解していても、先輩や上司・同僚の保育観に違いを感じ、ストレスを抱える保育士も少なくありません。
保育方針に関して話し合いで解決できればいいですが、個人の判断に委ねられていたり、特定の保育士が強いこだわりを持っていたりというケースでは、保育方針や子どもとの接し方をめぐって軋轢が生じることがあります。
末永
保育士の「個性」となる保育観は、日々子どもと真剣に向き合っているからこその悩みですね。保育観に絶対的な正解はないので、お互いの保育観を理解しつつ、価値観の違いを受け入れる努力を続けましょう。
ただし、「園の方針自体が自分の保育観と大きく違う」など、自分の保育観を現在の職場ではどうしても実現できない場合は、自分にあった保育施設への転職を検討してみることをおすすめします。
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【仕事内容編】保育士の仕事で大変なこと
保育士の仕事内容は多岐に渡り、それぞれに必要なスキルも異なります。実際に仕事をしてみて、自分に適性がなくつらいと感じてしまうケースもよくあります。
保育士の仕事内容
- 食事介助や着替えなどのサポート
- 子どもたちへの教育
- 子どもたちの体調管理
- 保育日誌や連絡帳などの書類作成・事務作業
- 行事やイベントの準備・運営
- 保護者とのコミュニケーション
実際に、東京都がおこなった令和4年度東京都保育士実態調査結果では約3割の保育士が「職業適性に対する不安」を退職理由としてあげており、多くの保育士が仕事内容に関する悩みを抱えていることが分かります。
ここでは、保育士の仕事内容に関する「大変なこと・つらいこと」について、具体的な例をあげながら解説します。
体力が必要なことも多いので大変
保育士の仕事の中には子どもたちと外遊びをしたり、一緒に動き回ったりと、体力が必要な場面も多いです。
また、女性が多い職場であるため、力仕事も自分でおこなう必要があることが多く、想像以上に体力を要する仕事だと感じる保育士も少なくありません。
そのため、体力に自信がない人にとっては、子どもたちと遊んだり力仕事をする中で疲労を感じることが多いようです。
末永
保育士として働く中で体力的な負担を強く感じている人は、外遊びの機会が比較的少ない施設への転職を検討するのも1つの選択肢です。
企業内託児所、院内託児所、施設内託児所などでは、外遊びがない、あるいは少ないケースもあります。
末永
転職のために求人を探したり、希望に合う求人を見つけたいと考えているなら転職エージェントの活用がおすすめです。
とくに、保育士向けの転職エージェントでは、求職者の希望にマッチする求人情報を探して紹介してくれるため、働きながらでも求人探しや転職活動を効率よく進めていくことができますよ。
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ピアノ・造形・読み聞せが上手くできない
ピアノ演奏、絵画、粘土遊び、絵本の読み聞かせなど保育士としての実技に苦手意識を持つ保育士も多いです。
実技面での得意・不得意は個人差がありますが、ピアノ演奏や絵画の未熟さを子どもから率直に指摘されたり、読み聞かせ中に子どもが興味を失ってしまったりといった状況が続くとで自信を喪失し、保育士としての仕事に苦痛を感じてしまう場合もあります。
末永
未経験から保育士を目指す場合、ピアノ・造形・読み聞かせといった保育技術は、どう習得するのか、保育士試験はどう対策するのか、などは気になる人も多いポイントです。
未経験から保育士になる方法や、保育士試験に向けたピアノの練習方法については、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
事務作業や清掃などの地味な仕事が多い
保育士の仕事には、「保育記録の作成」「会議」「行事やお知らせの資料作成」「掃除」など、直接子どもと関わらない事務作業や、地味な業務も多く含まれています。そのため、実際に働き始めてから、想像していた仕事内容とのギャップを感じる保育士も少なくありません。
たとえば、保育記録の作成は慣れるまでに時間を要することが多く、また衛生管理や感染症対策のために頻繁な清掃や消毒作業が求められます。
さらに、子どもが外遊びで汚れた服の着替え、食事時の食べこぼしの清掃、唾液のついたおもちゃの消毒、お昼寝時間中のおもらしの処理なども挙げられます。
保育以外の業務を面倒と感じてしまったり、汚れ仕事が精神的な負担となったりと、理想と現実の差に「大変さ」や「つらい・しんどい」と感じる保育士は多いですね。
【給料・待遇編】保育士の仕事で大変なこと
保育士として働く上で、給与や待遇に対する不満を抱く人も多くみられます。
東京都がおこなった令和4年度東京都保育士実態調査結果では給与が安い(66.5%)、仕事量が多い(62.7%)、労働時間が長い(44.5%)といった給与・待遇面の退職理由が上位を占めていました。仕事量に対して十分な報酬が受けられていないことから、多くの保育士が負担に感じていることが分かりますね。
ここでは、給与・待遇に関する「大変なこと」「つらいこと」を、具体的なケースごとに解説します。
末永
保育士の中には仕事や給料への不満で転職する人も多くいます。これから保育士を目指す人は、就職後のギャップを減らすためにもチェックしておきましょう。
忙しくてまともに休憩が取れない
保育士は、常に子どもたちの安全を見守る必要があるため、業務時間中に十分な休憩をとれないことが多いです。
また、子どもたちの降園後や午睡時間は保育記録の作成や会議などをこなしたり、昼食時も子どもたちの食事介助をしながら急いで済ませることが多かったりと、自由時間は限られます。
とくに、人手不足の職場では業務量が過多となり、休憩時間が確保できず、始業から終業まで連続して働かなければならない状況に陥ることがあります。
十分な休憩が取れないことは、保育士にとって身体的・精神的に大きな負担であり、大変・つらい・しんどいと感じる保育士は多いですね。
末永
保育士の仕事における1日のスケジュールは、以下の記事でも詳しく紹介しています。保育士のリアルな働き方が気になる人はチェックしてみてください。
仕事量が多くて残業や持ち帰り仕事が多い
保育園によっては1人当たりの仕事量が多すぎて、勤務時間内で業務が終わらず、残業や持ち帰って仕事をしなければいけないこともあります。
とくに、行事やイベントの時期になると、通常業務に加えて行事・イベントの準備をおこなう必要があるため、必然的に仕事量が増えてしまうことも多いです。
職場によっては、サービス残業・持ち帰り仕事が常態化していて、プライベートの時間が確保できない、負担が大きすぎる、給与に見合わないと不満につながることもあります。
末永
従業員が自分の意思でおこなう持ち帰り仕事は給与の支払対象外となることを理由に、残業をさせずに自主的に仕事を持ち帰らせるようなブラックな職場も存在します。
また、サービス残業が当たり前の職場では、暗黙の了解で退勤後にも雑務をしていたり、退勤後に仕事を押し付けられてしまうなど悪質なケースもあるようです。
末永
働いている職場の労働環境が悪くてしんどいと感じている場合には、今の職場環境が適切なのか、転職をするべきかどうかの意見を聞くために、転職エージェントに相談することも大切です。
多くの職場を見てきた経験豊富なキャリアアドバイザーから第三者目線で適切なアドバイスがもらえるのと、転職する場合にもホワイトな職場を紹介してもらえるので、積極的に相談してみると良いですよ。
保育士におすすめの転職サイト
ブラックな職場環境の保育園の特徴について、さらに詳しく知りたい人は下記の記事も参考にしてみてください。
仕事量に対する給料が低くすぎる
保育士の仕事について、「給料が低い」という声をよく耳にします。背景には単に給料が低いだけでなく、仕事量に対して給料が見合っていないと感じる保育士が多い傾向です。
とくに人手不足に悩む施設や認可外保育施設では、忙しさの割に給料が低いケースが多く、待遇に不満を感じて転職を考える保育士も少なくありません。
また、キャリアアップすることで年収アップを目指す場合も、多くの保育施設では管理職の枠が限られているため、キャリアアップは困難です。実際に、将来の見通しが立てにくく、年収・給与アップが見込めない現状から、転職を検討する理由の1つになっているようです。
末永
今の職場の給料が低いと感じている場合は、年収アップを目的とした転職を検討するのもおすすめです。
とくに、人手不足の職場や認可外施設では仕事量に対して給料が低いと感じることもあるので、転職エージェントで適正年収や年収アップができる可能性があるか相談してみるのも良いですよ。
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末永
また、保育士の年齢別・経験年数別の平均年収を知りたい人は、以下の記事で詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。
希望する休みや有給の取得ができない
保育士は早番・中番・遅番のシフト制で働くことが多いですが、希望通りに休みが取れないこともあります。保育施設によっては有給を申請しても忙しいからという理由で受理されなかったり、連休が取りづらかったりというケースもありますね。
保育士として適切な保育園運営のために、人手が足りていない時には調整して優先的に仕事をする必要がありますが、希望が通らないことが続くことで不満につながっているようです。
また、ブラックな施設では、休みや有給取得日を勝手に決められてしまったり、人手が不足していて休日出勤したのに代休の申請ができないケースもあります。
末永
休日は労働基準法第35条で「使用者は、労働者に対して、毎週少くとも一回の休日を与えなければならない。」とされているため、週1日の休みがあれば原則的に違法ではありません。
もちろん、有給取得日を勝手に決められたり、休日出勤したのに給料や手当が支払われないのは違法なので、もし疑問に感じてたら調べてみることも大切ですよ。
末永
もし今の職場では休みがほとんどなくて、働き続けることがしんどいと感じてしまっている場合には、体調を崩す前に転職を検討しましょう。
とくに、有給取得日を勝手に決められたり、休日出勤したのに給料や手当が支払われない場合には、労働基準法に抵触するブラックな職場なので早めに転職したほうが良いですよ。
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体調が悪くても気軽に休むことができない
人手不足の職場で働いていると、体調が悪くても気軽に休むことができません。
もちろん感染症の場合は休むべきですが、たとえば生理の場合など「他の人も同じ状況で働いているから」「急に休むと迷惑がかかるから」といった理由で我慢して働かなければならない人もいます。
職場によっては気軽に休暇の取得もできますが、「他の人も同じ状況だから甘えるな」と言われるなど、自由に休みが取れない状況に大変さ・つらさを感じる人も多いです。
【保護者編】保育士の仕事で大変なこと
保育士の仕事で担当する園児の保護者とのコミュニケーションは不可欠です。
保護者から大切な子どもを預かる保育士は、子どもの成長を見守る良きパートナーとして連携しながら、信頼関係を構築できれば良いですが、中には保護者対応に苦手意識を持つ保育士もいます。
実際に、東京都がおこなった令和4年度東京都保育士実態調査結果では保育士の4人に1人が「保護者対応の大変さ」を退職理由としてあげており、多くの保育士が保護者対応に悩みを抱えていることが分かります。
ここでは、保護者対応に関する大変なこと、つらいことをより具体的に解説していきます。
末永
保護者対応は安心してこどもを預けてもらうために不可欠ですが、上手くコミュニケーションが取れなかったり、クレームやトラブルにつながったりと、大変・つらいと感じる保育士がいるのも事実です。
保護者との接し方がわからない
保育士にとって、保護者との信頼関係を築くことは非常に大切な仕事で、毎日の挨拶や、園での子どもの様子を伝えるなど、細やかなコミュニケーションが欠かせません。しかし、保護者対応に気を遣うことで「疲れ」を感じる保育士も少なくありません。
保護者のタイプもさまざまで、子どものことを心配しすぎる人もいれば、逆に全面的に任せきりの人もいます。そのため、保護者一人ひとりに合わせた対応が必要となるため、対応に難しく感じたり、適切な接し方に悩んだりする保育士もいます。
末永
保護者対応は経験を積むことで上達するものの、ベテラン保育士でも保護者対応を負担に感じる人は少なくありません。
経験の浅い保育士であるほど、保護者対応に苦手意識を持つのは仕方のないことですが、日々のコミュニケーションを大切にしながら、少しずつ関係を築いていくことが重要ですね。
保護者からのクレーム対応が大変
保護者からのクレーム対応も多くの保育士が大変なことにあげています。中でも保護者の都合で理不尽な要求をされる場合にストレスとなっているようです。
具体的には「お迎えが遅れたのは自分のせいじゃないから延長保育料金は払わない」「子どもが苦手な食べ物は給食で出さないで欲しい」など、保育園の方針や運営上の制約と合致しないものもあり、対応に悩む保育士は少なくありません。
末永
もちろん、保育園側に落ち度があり、クレームになった場合には誠実な対応が必要ですが、個々の家庭の事情や価値観に基づく要望や、繰り返し要望を伝えてくる保護者への対応は、大変・つらい・しんどいと感じる保育士は多いですね。
末永
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保護者からの相談に上手く答えられない
保育士と保護者の信頼関係の構築ができていると、子育てに関する相談を受けることもあります。国家資格を持つ「保育のプロ」としてのアドバイスを求められているものの、上手く対応できないことにストレスを感じる保育士がいるのも事実ですね。
とくに、保育士としての経験が少ない場合は、その子に合った的確なアドバイスができないので、せっかく相談してくれたのに役に立てなかったことで落ち込んでしまう保育士もいるようです。
【子どもたち編】保育士の仕事で大変なこと
保育士は「子どもが好き」という人が多いですが、子どもたちとの関わりに大変さを感じる保育士は多くいます。
末永
毎日長い時間子どもたちと触れ合ううちに、言うことを聞かない子どもにイライラしたり、子どもの行動や言葉に苦痛を感じたりと、どんなに子どもが好きであっても、子どもとのコミュニケーションに悩みを感じる保育士は多いですね。
ここでは、子どもとの関わりに大変さ・つらさを感じる具体例をあげながら、解説していきます。
子どもが言うことを聞いてくれない
保育士として働く中で、「子どもが言うことを聞かない」「クラスがうまくまとめられない」はよくある悩みです。
言うことを聞かないのは、遊びに夢中になって話を聞いていなかったり、話しが長くて理解できていなかったりと、原因はさまざまです。中には、いわゆる「試し行動」としてわざと保育士の反応を見ているケースもあります。
末永
経験が浅い保育士の場合は原因が分からないことから、上手く子どもを統率できなかったり、他人と比較して自信をなくしてしまったりと、負担に感じる人も多いですね。
保育士であれば誰もが経験する悩みなので、先輩保育士の声がけや対応の仕方を学ぶことも重要です。
子どもとの信頼関係が築けない
保育士として働く上で、子どもとの信頼関係の構築は、適切な保育を実施していくためにも重要な要素です。とはいえ、良好な信頼関係が構築できず、子どもがなかなか心を開いてくれないと悩む保育士も多いです。
生後8ヶ月〜1歳半の子どもは分離不安が強かったり、2歳〜3歳の子どもが「試し行動」でわざと反抗的な態度を取ったりと、年齢や発育段階に応じた特性はあります。
保育士として子どもの特性は理解していても、実際に警戒されて泣かれてしまったり、ダメなことを繰り返したりと、どのように関わっていけばいいのかと悩む保育士も多いですね。
子どもとの接し方がわからない
保育士の仕事において、子どもとの適切な関わり方を習得することは重要です。とはいえ、子どもの年齢や個性に応じた柔軟な対応が求められるため、特に経験の浅い保育士にとっては難しさを感じる場面も多くあります。
末永
とくに、新人保育士の場合は経験不足から、意図せず子どもを泣かせてしまったり、逆に必要な指導ができなかったりと、子どもへの適切な指導や叱り方に戸惑う人は多いです。
保育士としての経験を積むにつれて、子どもとの関わり方は上達していきますが、適切な対応方法を見つけるまでに時間がかかることもあり、多くの保育士が大変・つらい・しんどいと感じています。
子どもとの接し方に悩む場合は周囲の保育士にサポートやアドバイスをもらったり、子どもの発達や心理学に関する知識を習得したりといった取り組みが有効です。
ただ、職場の人間関係が悪い、自己研鑽の時間が取れないなどの理由からスキルアップが難しいこともあります。
末永
現在の職場で改善が見込めない場合は、思い切って転職するのも1つの方法です。
転職を決意していなくても、経験豊富なキャリアアドバイザーからアドバイスをもらう意味でも転職エージェントに登録し、情報収集から始めるのがおすすめです。
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保育士の大変なこと・つらいことへの対処法
保育士として関わる0歳~5歳までの乳幼児期は、周囲の大人を信頼したり、自律心・自主性・積極性を身に付けるための重要な時期です。
保育士として子どもの健やかな発育を促す役割は大きいだけに、大変なことやつらいことも多く、都度悩みを抱える保育士は多くいます。
ここでは、子どもたちの成長を見守りながら、やりがいのある仕事を続けるために効果的な対処方法を5つ紹介します。
問題の原因を明確にする
まずは「大変・つらい」と感じた理由や原因を明確にしていくことが大切です。
具体的には以下の点を整理しましょう
- なぜ大変・つらいと感じたのか
- どんな点に問題があったのか
- 問題の根本的な原因は何か
これらを整理した上で、客観的な視点から最善の対処法を考え、自分の希望と照らし合わせて今後の行動計画を立てることが重要です。
順を追って整理することで、原因・解決策を見つけやすくなりますよ。
問題の解決可能性を判断する
問題の原因が明確になったら、次はその問題が解決可能かどうかを判断します。以下の観点から多角的に分析しましょう。
- 自分の行動で解決できるか
- 第三者の介入で解決できる可能性があるか
- 距離を置くことでしか対処できないか
問題の性質を理解することで、適切な解決方法が見えてくることがあります。状況を冷静に分析することが、問題解決の第一歩となりますよ。
ストレスや疲れを優先的に解消する
問題解決に取り組む前に、まずは自身の心身のケアを優先することが大切です。ストレスや疲れが溜まっている状態では、問題に適切に対処する余裕がなくなってしまいます。
ストレス解消方法の例
- 睡眠をしっかりとる
- 適度な運動(散歩やストレッチ)をする
- 誰かと話をする
- 自分の思いをノートに書いてみる
- 五感を使ってみる
- 映画鑑賞や読書で泣いたり笑ったりする
- 創作・作業を取り入れる
- 太陽の下で体を動かす
- 親しい人と話してたくさん笑う
- 趣味に没頭する
上記のようなストレス解消法を通して心身をリフレッシュすることで、より冷静かつ効果的に問題に向き合うことができますよ。まずは心身の回復を優先しましょう。
必要に応じて上司に相談する
自分だけで解決が難しい問題は上司や先輩に相談することも重要です。とくに以下のような場合は、早めの相談が効果的ですよ。
- 同僚との人間関係の問題
- 保護者とのトラブル
- 業務上の困難な課題
経験豊富な上司や先輩保育士からのアドバイスや支援をもらうことで、問題がより円滑に解決できる可能性が高まります。
自分の判断だけで進めた結果、かえって問題が大きくなってしまう恐れもあるので、前向きに相談してみましょう。
解決が難しそうなら転職も検討する
解決が困難な問題に直面している場合、転職を検討することも1つの選択肢です。以下のような状況では、転職を視野に入れたほうが良いです。
- 職場環境や待遇の改善が見込めない
- 人間関係の問題が業務に深刻な影響を与えている
- 心身の健康に悪影響が出ている
末永
保育士におすすめの転職サイト
保育士と幼稚園教諭で大変なこと・つらいことのが違いあるのか
保育士と幼稚園教諭は、どちらも子どもの成長を支援する重要な役割を担っていますが、その仕事内容には若干の違いがあります。
保育士は主に0〜5歳児を対象とし、保育所や認定こども園で働きながら、子どもの生活全般をサポートします。一方で、幼稚園教諭は3〜5歳児を対象とし、幼稚園で一斉活動を中心とした教育をおこないます。
大変なことや、つらい・しんどいことに関しては、両者に大きな違いはありません。どちらも子どもの安全管理、保護者対応、業務の多忙さ、身体的・精神的負担などの課題に向き合う必要があり、低賃金や長時間労働といった待遇面の問題も共通しています。
また、近年は幼稚園と保育所・保育園の機能をあわせもつ「認定こども園」は増加したことで、保育士と幼稚園教諭の役割の境界線が曖昧になってきており、両方の資格を持つ「保育教諭」として働く人も増えています。
末永
保育士と幼稚園教諭の大変なこと・つらいことに本質的な違いはなく、どちらも子どもの成長を支える重要かつやりがいのある職業だといえますね。
保育士の仕事をする上で大切なこと
保育士の仕事は、子どもたちの成長を支える重要な役割を担います。そのため、「子どもが好き」という気持ちはもちろんのこと、子供たちを最優先に思う「マインド(心構え)」と、保育士の仕事を遂行するための「能力・スキル」の両方を持ち合わせておくことが重要です。
- マインド(心構え):子供たちの気持ちに共感し、一人一人の自主性・好奇心を尊重にする姿勢
- 能力・スキル:子どもの心身の発達段階を理解し、適切な関わり方ができる知識と技術
子どもひとりひとりを大切な1人の人間として尊重・寄り添いながら、健やかな成長を支えていくのが保育士の役割です。
一方で、保育士の仕事の中で大変さやつらさに直面した際は、自身の限界を認識し、無理や我慢をしすぎないことも重要です。1人で問題を解決できない場合は、放置せず、周りに相談するなど解決に向けて前向きに行動を起こすことが求められます。
保育士として働く中で大切なことに関しては、以下の記事で詳しく解説しているので、保育士として働きたいと考えている人や保育士の仕事で悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
保育士の仕事にはやりがいもたくさんある
保育士の仕事にはやりがい・魅力もたくさんあります。大変なことやつらいこと、しんどいことが多い中で、どのような出来事にやりがいを感じているのかをまとめてみました。
保育士のやりがい・魅力
- 子どもの成長に関わることができる
- 保護者への育児のサポートができる
- 仕事の中で子どもと関わることができる
- 子どもと一緒に自分も成長できる
- 地域・社会貢献性の高い仕事に携われる
- 日本の伝統行事の意味を知れる
とくに、子どもの成長に大切な時期を一緒に過ごすことができる点や、「保育のプロ」として保育現場で得た知識や経験から保護者を支援できる点に魅力を感じる人も多いです。子どもの笑顔や保護者・同僚から直接の感謝の言葉に触れられることも、やりがいにつながっています。
保育士の仕事で大変なこと・つらいことはたくさんありますが、それ以上にやりがい・魅力もあって、保育士として働き続けている人もたくさんいることは覚えておきましょう。
保育士のやりがいや魅力については以下の記事で詳しく解説しています。保育士のやりがい・魅力について見直すきっかけにしてください。
保育士が転職をするなら保育士向け転職エージェントの活用がおすすめ
今の職場で働き続けるのが大変・しんどい場合には、別の職場への転職も検討してみると良いです。
少しでも転職に興味があれば、まずは転職エージェントに登録し、現状の仕事・職場に関する悩みやキャリア観を相談するのがおすすめです。多くの求職者を支援してきた実績のあるキャリアアドバイザーが、客観的な立場で実践的なアドバイスを受けることができますよ。
また、転職を決意した際も、希望条件にマッチした求人を紹介してもらえたり、選考対策をしてもらえたりと、転職活動を強力に支援してもらうことができます。
転職エージェントのサポート内容例
- 求人の選定
- キャリア相談
- 履歴書・職務経歴書の書き方アドバイス、添削
- 面接対策
- 応募先施設との面接調整やフォロー
- 職場見学や面接の同行
- 給料や待遇などの条件交渉
- 転職後のアフターフォロー など
ちなみに転職エージェントはすべて無料で利用できるのと、いつでも退会可能なので、気軽に登録してみると良いです。
末永
転職エージェントによる転職支援内容はサービスごとにさまざまです。
強みや特徴も異なるので、自分のピッタリのサービスを選ぶためにも、転職エージェントは複数登録し、実際に使いながら使い勝手や相性を比較し、最終的に利用したいサービスを絞りこんでいくのがおすすめですよ。
保育士におすすめの転職サイト
求人数・転職支援実績ともに保育士業界トップクラス!全国約1,500人のキャリアアドバイザーの徹底サポート体制
おすすめポイント
- 保育士転職トップクラスの支援実績と信頼
- 他の転職サイトやハローワークにない非公開求人多数
- 「その人のためのオーダーメイド型転職サポート」で保育士の理想を実現
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おすすめポイント
- 東証プライム市場上場・厚生労働省認定の信頼
- 保育士人材バンクだけの独占求人多数!
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おすすめポイント
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- 保有する情報はアドバイザーが直接保育園に足を運んで収集
- 所属アドバイザーは保育士経験者か子育て中のママパパなので安心!
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とくに、保育士として働いていて「職場の人間関係が悪い」「仕事量の多すぎる」「給料の低い」に対して大変・つらいと感じる人は多く、実際に職場の人間関係・環境・待遇への不満が理由で職場を転職してしまう人も多いです。