ブラック保育園の見分け方|ホワイト保育園との違いや特徴を解説

保育園 ブラック

    ブラック保育園とホワイト保育園の違いをはじめ、それぞれの特徴や環境などについて解説します。

    また、保育士の人が転職で後悔しないよう、求人票・園見学・面接に分けてブラックなのかどうか見分け方を紹介していきます。

この記事を書いた人
末永雄大

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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ブラックな保育園の特徴

ニュースで保育現場のリアルが取り上げられたり、Web記事でも「ブラック保育園辞めました」という漫画やコラムが配信されていたりします。

「憧れの保育士になったのに保育園が合わなくて保育士として働くのが嫌になってしまった・・・」となってしまってはもったいないですよね。

そのためここではブラックな保育園を避けられるように、ブラックな保育園の特徴について紹介していきたいと思います。

ブラックな保育園にはいくつか特徴があります。その中でもとくに多く見られる特徴を以下に6つ挙げてみたので、参考にしてくださいね。

労働時間が長い

ブラックな保育園の1つ目の特徴は「労働時間が長い」ことです。ブラックな保育園は、長時間労働や休日出勤を強いられるケースが多い傾向にありますね。

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例えばシフトは9時〜18時だったのに人手不足で7時〜19時までと労働時間が変更されたり、休日出勤したのに振替休日がもらえなかったりといったケースが挙げられます。

また、一般企業の場合は、タイムカードに打刻する形やタッチ式のカードで勤怠管理しているところが多いです。しかし、ほとんどの保育園では手書きの出勤簿に印鑑を押す形で保育士職員の勤怠管理をしています。

タイムカード以外で勤怠管理をしている保育園は勤怠管理が杜撰なことから、ブラックな保育園である可能性が高いと考えて良いでしょう。なぜなら、タイムカードで管理すれば正確な時間が記録として残りますが、手書きの出勤簿の場合は勤怠時刻を改竄されてしまう可能性があるからです。

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タイムカードで勤怠管理をしているのかどうかについては、保育園の見学をさせてもらう際にチェックすることができます。


また、見学時に勤怠管理の仕方について質問することで教えてもらえますよ。

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もし園見学ができずどのように勤怠管理をしているのか判断できない場合は、保育業界の転職に強みがあり、詳細な情報を把握している保育士ワーカー保育士人材バンク保育士バンク!といった転職エージェントを利用して教えてもらうのがおすすめです。

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残業が多い

ブラックな保育園の2つ目の特徴は「残業が多い」ことですね。とくにブラックな保育園では残業が異常に多く、常態化してしまっているケースがほとんどです。

保育業界はつねに人手不足の状態となっているため、どうしても1人あたりの業務量が増えることにより残業が多くなるのは避けられません。とはいえ、労働基準法の「1日8時間、週40時間を超える労働をさせてはならない」という規定を超えてしまう時間外労働の場合はブラックだと判断して良いでしょう。

時間外労働になる場合はきちんと残業代を支給しなければならないことが義務付けられていますが、ブラックな保育園の場合は、残業代が支給されないサービス残業が多いという特徴もありますね。

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また、ブラックな保育園の中には残業申請をしたくても残業申請はしないという暗黙のルールとなっており、申請できないというところもあります。


ブラックな保育園は労働基準法の規定を守っていない、違法な労働環境が横行しているケースが多い傾向にあるため注意が必要です。

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残業時間がどうなっているのか自分で調べるのは大変なことですが、転職エージェントを活用することで気になる保育園の残業時間の情報を知ることができます。


とくに保育士ワーカー保育士人材バンク保育士バンク!など保育士の転職に強い転職エージェントなので、より詳細な情報を教えてもらえますよ。

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給料が平均よりも高いor低い

ブラックな保育園の3つ目の特徴は「給料が平均よりも高いor低い」ことが挙げられます。給与が相場や平均よりも異常に高い、もしくは異常に低い場合もブラックな保育園だと判断して問題ありません。

厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、例えば25歳〜29歳の平均月給が24.8万円なので、この金額よりもやけに高かったり低かったりする場合は怪しいと思ったほうが良いでしょう。

例えば、都内の保育園で雇用形態が正社員にもかかわらず、額面の月給が18万円〜20万円程度だった場合は低いですよね。その逆で月給が極端に高くなっている場合も注意が必要です。

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給与が極端に高い場合は、その高い給与に見合った労働が求められ、その結果長時間労働をさせられてしまうという可能性も考えられます。


保育士の平均月給は低い傾向にあるので、高い給与が魅力的に感じるかもしれませんが、高く設定されているのには理由があるため、注意するのが無難だと言えますね。

保育士の給料や年収については、こちらの記事で詳しく解説しているので、気になる人は合わせてご覧ください!

有給休暇の取得ができない

ブラックな保育園の4つ目の特徴は「有給休暇の取得ができない」ことですね。労働基準法第39条により「雇用者は条件を満たす労働者に対して、労働者の請求する時季に有給を与えなければならない」と定められています。

それにもかかわらず、病気以外で有給休暇を取得させてもらえない、人手不足だから休まれると困るという理由で断られて取得できない状況なら、ブラックな保育園だと判断して良いでしょう。

ちなみに、休憩時間も労働基準法により「労働時間が6時間超える場合は45分以上、8時間を超える場合は1時間以上の休憩を与えなければならない」と定められています。そのため、休憩がしっかりとれない保育園もブラックだと判断しても問題ありません。

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有給休暇の取得率について求人票に掲載されているケースもありますが、ブラックな保育園の場合は記載していない傾向が強く見られます。公式ホームページでもわからないこともあります。


その際には、保育業界の求人を豊富に取り扱っていて求人企業の詳細情報を把握している保育士ワーカー保育士人材バンク保育士バンク!に相談してみましょう。

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職場の雰囲気が悪い

ブラックな保育園の5つ目の特徴は「職場の雰囲気が悪い」ことです。具体的には、嫌味や悪口を言われたり雑用を押し付けられたり、他にも人前で激しく叱責されるなどといったものがありますね。

さらに保育園という職場はまだまだ女性が多いからこそ、いじめが起きるケースも多いです。いじめがなくならない原因の1つとして、いじめが通過儀式化してしまっていることが挙げられます。

いじめをやめてほしいとはっきり伝えても「私も新人の頃に先輩たちにいじめられて一人前になったんだから」と考え方を押し付けられるケースも実際にあるようです。

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園長や先輩などからのいじめやパワハラが日常的に横行している保育園は、間違いなくブラックだと言えるので避けたほうが良いでしょう。

理事長や園長・副園長が独裁的

ブラックな保育園の6つ目の特徴は「理事長や園長・副園長が独裁的」であることが挙げられますね。保育園で働く保育士職員の意見を聞き入れずに経営を進めたり、パワハラが横行していたりすると不満が溜まっていくことになりますよね。

実際に園長のお気に入りの保育士だけ交通費を満額支給されていた、なんていうケースもあるようです。交通費を満額支給されなかったことに関して周囲の保育士職員に尋ねたところ、満額支給されている人とそうではない人がいる事実がわかったそうです。

他にも保育園が家族経営の場合は、園長や経営者からホームパーティーなどに呼ばれることがあり、断ると自分の意見を聞いてもらえなくなるということもあります。

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また、保育園の経営者によっては自分の子どもの面倒を任せてきたり、自分のプライベートに干渉してきたりすることもあるようです。

ブラックな保育園を見抜く方法

ブラックな保育園の特徴をいくつか押さえることで、ミスマッチや後悔しないように転職活動を進めることができるようになります。しかし、転職活動で求人票をチェックする際に確認しておきたいポイントもあります。

そこで、ブラックな保育園を見抜く方法を以下に挙げた3つに分けて、さらに詳しく紹介していきたいと思います。

【求人票】ブラックな保育園の見分け方

ブラックな保育園の見分け方の1つとして、求人票に記載されている情報をしっかりとチェックすることが挙げられます。実はブラックな保育園の場合、ホワイトな保育園の求人票と比較すると明らかに違う部分があります。

とくにチェックしておきたいポイントを以下に8つまとめましたので、ブラックな保育園なのかどうか判断する際の目安にしてみてくださいね。

求人掲載の頻度

ブラックな保育園を見分ける1つ目のポイントは「求人掲載の頻度」です。いつ見てもつねに求人を掲載していたり、1年中通して求人を掲載し続けていたりする場合は、ブラックな保育園だと判断しても良いでしょう。

なぜなら、ずっと求人を掲載し続けているということは、入社してもその人材が定着せずにすぐ退職してしまっているがために、つねに人材を募集している可能性があるからです。

また、合わせて保育園の規模や従業員に対して採用人数がやけに多い場合も、同様の理由から注意するのが無難だと言えますね。長期的に働き続けられない保育園には、何かしらの原因があるとみて良いでしょう。

雇用形態・勤務時間

ブラックな保育園を見分ける2つ目のポイントは「雇用形態・勤務時間」ですね。疑問に感じる人もいるかもしれなませんが、求人票にはパート募集と記載されていて応募して入社したのに、クラス担任を任されるというケースが実際にあるからなんです。

パートは限られた時間内での勤務となるため、とてもクラス担任の業務はこなせませんよね。また、パートなのに正社員保育士と同じ業務量を求められ、尚且つ給料が低いというケースも実際には結構あります。

他にも、保育園は基本的にシフト制になっているので、勤務体制がどのように分けられているのか事前にきちんと確認しておく必要もありますね。

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保育園の中には延長保育だけではなく、早朝保育や夜間保育を導入している場合もあるため、そのような記載が求人票にされているかどうかチェックするのも忘れないようにしましょう。


しかし、求人票に記載されている雇用形態や勤務時間から詳細な情報は得られないので、保育業界の求人を多数保有しており手厚いサポートが受けられる保育士ワーカー保育士人材バンク保育士バンク!などに頼ることをおすすめします。

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知名度や支援実績のある安心して利用できるところが良い人は保育士ワーカーに相談するのが良いでしょう。


自分の悩みや不安に寄り添いながら適した求人を紹介してもらいたいなら保育士人材バンクに頼ってみましょう。

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業務内容

ブラックな保育園を見分ける3つ目のポイントは「業務内容」が挙げられますね。ブラックな保育園の求人は、業務内容が詳しく記載されていないケースが多い傾向が見られます。

そのため、入社後にどのような業務を任されるのか把握できないので、入社後に自分の理想とは違ったとミスマッチが生じてしまう可能性が高まります。

同じ保育園だったとしても業務内容の進め方などは、その園によって変わってきますし、もちろん雇用形態によって任される業務内容は異なってきますよね。だからこそ、詳細に記載されていなかったり曖昧に記載されていたりする場合は注意したほうが良いでしょう。

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業務内容については保育園の公式ホームページからある程度把握できますが、それでも限界がありますよね。そんなときにも転職エージェントは心強い味方になってくれます。


とくに保育士ワーカー保育士の転職支援実績がトップクラスなので、初めて転職する人でも大きな安心感がありますよ。

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一方、保育士人材バンク保育士バンク!も直接情報収集をして保育士ならではの悩みや希望をヒアリングしてもらえるので、ぜひ登録を検討してみてくださいね。

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残業時間の有無

ブラックな保育園を見分ける4つ目のポイントは「残業時間の有無」です。残業時間の有無がしっかり明記されていない場合も、ブラックな保育園である可能性が高いと言えるでしょう。

保育士の働き方については改善の声が上がっているものの、現状まだサービス残業が多く常態化してしまっている保育園がほとんどです。

保育園は運動会や保護者会など年間行事が多い傾向にあるため、それに伴い行事の準備などで残業したり、休日出勤しなければならない必要が出てくるケースがあります。

だからこそ、残業時間や振替休日の取得が可能なのかどうか、合わせてチェックしておくのが望ましいと言えるでしょう。

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ちなみに、厚生労働省の「毎月勤労統計調査(令和5年10月分)」によると、就業形態計の所定外労働時間は平均11.7時間となっています。


保育園求人を探す際には、この平均時間を目安に残業時間が多いのか少ないのか判断するのがおすすめですね。

給与・賞与

ブラックな保育園を見分ける5つ目のポイントは「給与・賞与」ですね。給与については冒頭のほうでもお伝えしたのですが、求人票に記載されている給与や賞与の額面を確認するのも大事です。

異常に高い場合や低い場合は注意が必要なのですが、ここで合わせて確認しておきたいのは、額面だけではなくて給与体系がどうなっているのかチェックすることです。

具体的には、毎月決められた「固定給」なのか、または各種手当が含まれていない「基本給」での額面になっているのかですね。固定給の場合は、各種手当も含まれた額面になっています。他にも給与の額面に残業代が含まれているケースもあります。

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その中でも「固定残業代(みなし残業)」と記載されている場合は注意が必要です。


なぜなら、残業代は残業手当に含まれているから、手当を上回る分は支給しないと賃金を定めていることもあるからです。

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給与や賞与の部分については、求人票でも目安としてしか記載されていなかったり、最低限しか記載されていなかったりするケースがあります。


もう少し詳しい給与体系を知りたい場合は、保育業界の転職に長けていて各企業の詳細情報を把握している保育士ワーカー保育士人材バンク保育士バンク!といった転職エージェントに尋ねてみるのが良いでしょう

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福利厚生

ブラックな保育園を見分ける6つ目のポイントは「福利厚生」です。ブラックな保育園の場合は、福利厚生が充実していない傾向があります。

というのも、福利厚生は企業が従業員に対して金銭を割いているものだからこそ、充実していない場合は従業員を大切にしていない会社だと判断できます。

ブラックな保育園は新しい人材が入社してもすぐ離職してしまうので、従業員に使う金銭は最小限にする傾向が見られますね。そのため、求人票に記載されている福利厚生の内容も薄くなり、充実していないという状態になってしまいます。

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だからこそ、求人票をチェックした際に「社会保険完備」「通勤手当支給」など最低限の福利厚生しか記載されていない場合は、ブラックな保育園だと判断して良いでしょう。

保育士が転職する際に見ておきたい福利厚生については、以下の記事で詳細に紹介しています。気になる人は合わせてご覧ください!

保育方針・保育理念

ブラックな保育園を見分ける7つ目のポイントは「保育方針・保育理念」ですね。保育園で働く際に大事なのは、自分が理想とする保育観が気になる保育園と合致するかです。

だからこそ、保育方針や保育理念についての確認も欠かせません。実際に保育士の退職理由として、園や園長との保育方針や保育理念が合わなかったことが挙がっています。

求人票だけではわからないため、気になる保育園の公式ホームページを確認してみましょう。公式ホームページを見てみると保育方針や保育理念、保育観などについて記載されていることが多いので、事前に知ることができますよ。

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とくに家族経営の保育園は、現場で働く保育士職員の意見を聞かず理想論が強い傾向が見られるため、意見や要望が通らない可能性が高いでしょう。

保育園見学の有無

ブラックな保育園を見分ける8つ目のポイントは「保育園見学の有無」が挙げられますね。ブラックな保育園の場合、園見学を積極的に受け付けていない傾向が見られます。

なぜなら、保育園の中を見学させたことで面接に来た求職者に、採用を出したとしても断られる可能性を自覚しているからです。そのため、園見学をさせないようにしているというブラックな保育園も中にはあります。

保育園の見学をさせてもらうことが可能であれば、働く保育士職員はどのくらいの年齢層なのか、どんな人柄でどんな雰囲気の職場なのかしっかりと確認することが望ましいですね。

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ただ、求人の中には「まずは見学だけでもOK」など積極的に園見学を受け付けている求人もあります。


その場合は、日常保育に自信を持っており、施設の衛生面なども良心的な保育ができているホワイトな保育園だと判断してOKですよ。

【園見学】ブラックな保育園の見分け方

ブラックな保育園の見分け方として園見学をして見極めることが挙げられます。保育園を見学することで、求人票からは得られない情報が入手できますし、実際にどんな環境なのか自分の目で確認できます。

保育園見学をする際にチェックしておきたいポイントは、主に以下に挙げた7つとなっています。

室内の安全面・衛生面が保たれているか

保育園見学をする際にブラックな保育園を見分ける1つ目のポイントは「室内の安全面・衛生面が保たれているか」です。

保育園に通う子どもたちは数が多く、つねに走り回ったり動き回ったりしますよね。だからこそ、事故が起きたり怪我をしたりする物の配置になっていないかチェックするのが大事です。他にも保育園で働く保育士職員がクラス内に仕切りを置いて、跨いで行き来しているというのも良くありません。

合わせて子どもたちが使うおもちゃの種類や配置に問題がないかどうかも確認しておきたいところですね。

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おもちゃに関しては3歳未満の子どもが集まるクラスの場合、喉を通ってしまいそうな小さなおもちゃが置いてるところはNGです。


また、子どもたちの手が届く高さにハサミやペンなどが置いてある保育園も良くないですね。

保育士スタッフが笑顔で挨拶してくれるか

保育園見学をする際にブラックな保育園を見分ける2つ目のポイントは「保育士スタッフが笑顔で挨拶してくれるか」です。保育園を見学する際に保育士スタッフが笑顔で挨拶をしてくれるのかチェックするのも大切です。

というのも、保育園で働いている保育士スタッフのほとんどが笑顔ではなく、表情が薄かったり無表情だったりする場合はブラックである可能性があるからです。

毎日サービス残業をしたり膨大な業務に追われて疲弊してしまったりして、楽しさややりがいを感じられなくなり、その感情が表情に出てしまっていることが考えられますね。

保育士の最低配置基準を満たしているか

保育園見学をする際にブラックな保育園を見分ける3つ目のポイントは「保育士の最低配置基準を満たしているか」です。というのも、人材不足に陥ってしまっている保育園の場合、業務量が多く職員配置基準を満たしていないケースがあるからです。

厚生労働省の「職員配置基準」によると、児童福祉施設における職員配置基準は以下のようになっています。

表は→にスクロールできます。

年齢 子どもの人数 保育士の人数
0歳児 3人 1人以上
1〜2歳児 6人 1人以上
3歳児 20人 1人以上
4〜5歳児 30人 1人以上

例えば、0歳児クラスの子どもが6人の場合は、最低でも保育士の人数は2人いなければならないということになります。

上記の基準を満たしているなら問題ありませんが、基準に満たしていない場合はブラックな保育園だと判断して良いでしょう。

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クラスを見て質問した際に聞いた人数よりも保育士が少ない場合は、その理由を質問して確認するのがベストですね。


また、認可外保育園の場合は保育士資格を保有する人の割合が少ないケースがあるので、有資格者がいるのかどうか尋ねておくようにしましょう。

子どもたちが笑顔で生き生きと過ごしているか

保育園見学をする際にブラックな保育園を見分ける4つ目のポイントは「子どもたちが笑顔で生き生きと過ごしているか」です。

とくに見ておきたいのは幼児クラスで、挨拶をしてくれるか、言葉遣いが汚くないかといった部分も見ておくのが良いでしょう。というのも、幼児の姿で保育園がどんな保育をしているのか、どのように保育園で生活をしてきたのかわかるからです。

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そのため、言葉遣いが汚かったり挨拶も全くしないようであれば、きちんとした保育が行き届いていない可能性が高いと言えるでしょう。


その逆で元気よく挨拶をしてくれたり、言葉遣いも乱暴でなかったりするなら問題ないホワイトな保育園だと思って大丈夫ですよ。

怒鳴り声や子どもの泣き声が聞こえないか

保育園見学をする際にブラックな保育園を見分ける5つ目のポイントは「怒鳴り声や子どもの泣き声が聞こえないか」です。これは保育園見学ではなく、散歩の際などにチェックできる部分ですね。

保育園見学となれば保育園側は良いところを見せようと普段の様子を隠してしまう傾向が見られます。だからこそ、こっそりと保育園の様子を見に行くのも大事なポイントだと言えます。

そこで子どもの泣き声や保育士スタッフの怒鳴り声が聞こえてきたり、子どもに対して冷たかったりした場合はブラックな保育園だと判断して良いでしょう。

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また、子どもに対する保育士スタッフの叱り方もチェックしておくのもおすすめです。


というのも、入社したらその先輩と一緒に仕事をすることになるからです。

スタッフ同士の雰囲気が良いか

保育園見学をする際にブラックな保育園を見分ける6つ目のポイントは「スタッフ同士の雰囲気が良いか」です。保育園を見学する際には、保育士スタッフ同士の仲や雰囲気の良さも確認しておくのも大事です。

保育士スタッフ同士が穏やかに会話をしているなら、働く上で人間関係に関する悩みなどを抱えにくいと判断できます。もし、つねに緊張感のような空気が漂っている場合は、人間関係がうまくいっておらず働きにくいと思って良いでしょう。

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緊張感などがなく保育士スタッフ同士が楽しそうに会話をしているなら、保育士同士で連携がしっかり取れている可能性があるので安心して大丈夫です。


ただ、明らかに口調が強かったり威圧感のあるような言い方をしていたりする場合は注意が必要ですね。

快く質問に答えてもらえるか

保育園見学をする際にブラックな保育園を見分ける7つ目のポイントは「快く質問に答えてもらえるか」です。保育園を見学するときに疑問点が出て質問をした際に、快く答えてもらえるのかどうかも見ておきたいポイントですね。

質問した際に答え方がはっきりせず曖昧だったり、濁したような答えだったりした場合はブラックな保育園である可能性が高いと思って良いでしょう。

質問の中でもとくに「有給休暇の取得率」「平均残業時間」について尋ねるとわかりやすいです。この質問に対して明確にすぐ答えられないなら、労働環境の悪さを疑ったほうが良いですね。

【面接】ブラックな保育園の見分け方

ブラックな保育園の見分け方として面接で見極めることも挙げられますね。面接の場では、求人票や園見学でも見極められないようなポイントをチェックすることができます。

保育園で面接を受ける際にチェックしておきたいポイントは、以下に挙げた2つとなっているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

面接官(採用担当者)の対応の仕方

面接をする際にブラックな保育園であるかどうか見分ける1つ目のポイントは「面接官(採用担当者)の対応の仕方」です。とくに注意したいのは面接をおこなう際に距離感が近い態度やフレンドリーな態度であることですね。

フレンドリーに面接をおこない、面接に来た保育士の人に対して気に入っているかのような発言をするのもブラックな保育園の特徴として挙げられます。というのも、人手不足である保育園であるほど、なんとしてでも採用したいと考える傾向があるからです。

また、気に入ったからという理由で面接の場ですぐ採用されるのもブラックな保育園によく見られることですね。

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面接結果についての話し合いがなく「採用するのでお願いします」など言われた場合は、面接官や園長が独断で決める傾向があると考えて良いでしょう。


ただ、中にはそのような考えはなく、本当にフレンドリーに良く対応してくれる面接官もいるため、慎重に判断するのがおすすめですね。

質問にはっきりと答えてもらえるか

面接をする際にブラックな保育園であるかどうか見分ける2つ目のポイントは「質問にはっきりと答えてもらえるか」ですね。

これは上記で紹介した「快く質問に答えてもらえるか」と似ていますが、面接の場ではまた質問したい内容が変わってきます。

面接の場では、以下に挙げたような質問をより具体的にしておくのがおすすめですね。

  • シフト制の勤務時間はどのように分けられているのか
  • 1クラスの子どもの人数はどのくらいなのか
  • どのように子どもの受け入れをしているのか
  • 子どもの検温や傷・湿疹などの確認の仕方
  • 延長保育の時間は何時までなのか
  • 年間行事はどのくらいあるのか
  • 園独自のルールはあるのか

上記のような質問をすることで、その保育園がきちんと規程を守り保育士職員たちが無理なく働けているのか見極めることができます。

逆にはっきりと答えてもらえない、答えられない様子であれば、規定が守られていなかったり保育士職員の働く環境が良くない可能性が考えられます。

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さらに、年間行事が多いと感じた場合も注意が必要です。


というのも、保育士は日常の業務量が多い傾向にあるものの、そこに年間行事が頻繁におこなわれることで、長時間労働やサービス残業をしなければならないことが考えられるからです。

ブラック保育園とホワイト保育園の違い

ここまでブラック保育園の特徴やブラックな保育園の見分け方について解説してきました。

そのまとめとして、ブラックな保育園とホワイトな保育園の違いを以下にわかりやすく表にしたので、それぞれどのように異なるのか参考にしてみてください。

表は→にスクロールできます。

ブラック保育園 ホワイト保育園
サービス残業が常態化している 残業代がしっかり支給される
給与が相場よりも高いor低い 給与や賞与が適正に支給されている
独自の福利厚生制度がある 福利厚生が整っている
年間休日数が少なく残業も多い 年間休日数が充実している
有給休暇の取得率が低い 有給休暇の取得率が高い
平均勤続年数が短く離職率が高い 平均勤続年数が長く離職率が低い

まず、ブラックな保育園の最大の特徴はサービス残業が多く常態化してしまっていることが挙げられる。持ち帰り仕事が多かったり毎日夜遅くまで残業するのが当たり前になっている傾向が見られます。

一方、ホワイトな保育園の最大の特徴は給与や賞与が適正に支給されていることですね。それだけではなく、保育園までの交通費がきちんと支給してもらえるほか、給食費無料などの福利厚生が充実しているところもホワイトな保育園だと言えるでしょう。

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また、有給休暇の取得率が高くなっている保育園は有給休暇が取得しやすい環境になっているので、働きやすい職場であると判断して大丈夫ですよ。


さらに勤続年数が長くて離職率が低ければ、保育士にとって働きやすい職場環境であることを指しているので、安心してOKです。

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ブラックな保育園なのかどうかしっかり確認したい保育士の人や、離職率がどの程度であるのか知りたい人は保育士ワーカー保育士人材バンク保育士バンク!に相談してみるのがおすすめですよ。


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勤務先がブラックかもと思った時の相談先

自分の働いている園がブラックなのではないかと思った時は転職エージェントに相談して、他の園への転職を検討してみましょう。

できれば「今いる保育園自体が変わってほしい」というのが本音ですが、自分一人の力で園全体を改革するのは難しいのが現実です。

ブラックな職場だと職員が辞めることにつながるため、必要であればホワイトな職場に変わっているはずです。もしそうなっていないのであれば、園を牛耳っている園長や運営会社が保育士の働く環境に目を向ける余裕がなかったり、改革する必要性を感じていないということが考えられます。

そのため、あまり誰かが環境を良くしてくれることに期待しすぎず、自分で変えられることに取り組んでいきましょう。

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とはいえ、自分で変えられることの一つとして転職を検討してみるものの、「またブラックな保育園を引いてしまうのでは」と不安な気持ちもありますよね。


そんな時は保育園事情に詳しい転職のプロである転職エージェントに相談するのがおすすめです。

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転職エージェントは無料で求人の紹介から転職活動のサポートまでおこなってくれます。


面談等で今の状況をヒアリングし、より良い環境を目指せるようにサポートしてくれるので、いくつかのエージェントに複数登録して相談にしてみることをおすすめします。

保育業界特化のエージェントでおすすめなのは保育士ワーカー保育士人材バンク保育士バンク!の3社です。

各社保育士の転職支援実績が豊富で求人数も多いため、今の悩みに寄り添いながらあなたに合った保育園を見つけるサポートをしてくれますよ。

以下の転職サイトから無料登録して面談予約ができるので、一度相談に行ってみてくださいね。

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また、もし保育士以外の職種も検討してみたい人は業界特化ではない「総合型の転職エージェント」にも相談してみましょう。

おすすめの大手総合型転職エージェント

ブラックな保育園に関する質問

ブラックな保育園を避けたいと考えている人に多く見られる悩みや疑問を、以下に3つピックアップしました。

詳しくお答えしていきますので、ブラックな保育園に関する情報を少しでも多く把握したい人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ホワイトな保育園はあるの?

人物 転職者

ブラックな保育園は多い傾向にありますが、その中にホワイトな保育園は本当にあるのでしょうか?

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もちろんホワイトな保育園もありますよ。具体的には、総合職保育士や院内保育園、企業内保育園や小規模保育園などが挙げられますね。


というのも、今挙げた保育園は担任なし・行事が少ない傾向にあるからです。そのため、長時間労働になりにくく、1人あたりの保育士スタッフの負担が少なく働きやすいですね。

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また、比較的に給料が高く残業が少ないホワイトな保育園になりやすいところもありますよ。


例えば、副業可能な保育園や大企業の保育園、テーマパーク保育園や定員60名以下の保育園などですね。

以下の記事では、保育士求人の探し方や確認すべきポイントをより詳しく解説しています。気になる人はぜひ合わせてチェックしてみてくださいね!

1年目でもブラックな保育園を辞められる?

人物 転職者

現職がブラックな保育園なので辞めたいのですが、1年目でも辞めて良いでしょうか?

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1年目でもブラックな保育園は辞められます。ただ、子どもたちや保護者を不安にさせないために、できる限り年度末に退職できるよう準備を進めるのが望ましいですね。


というのも、年度途中で退職してしまうと、一緒に働く保育士職員にも迷惑をかけてしまうし、周囲の態度が冷たくなるケースもあるからです。

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さらに退職の旨を伝える際には最低でも3ヶ月前までに伝えるのがベストです。


なぜなら、保育園は年度ごとにクラス編成や保育園の方針を決定することが多いからなんですね。

保育士は年度途中でも辞めることができるのかどうか、こちらの記事でさらに詳しく解説しているので、合わせてご覧ください!

ブラックリストは存在するの?

人物 転職者

保育士や保育園にブラックリストって存在するのでしょうか?

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ブラックリストとはっきり言えるものはありません。ですが、保育の質が低いことや園長の質が低いなどといったデータは市町村が把握している可能性が高いですね。

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トラブルが多い子どもや問題のある親がいた場合には、先生同士での申し送りなどがされるケースがあります。


というのも、事前に把握しておくことでトラブルを避けることができますし、先生全員で共通理解をする必要もあるからです。

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ちなみに保育士のブラックリストのようなものは存在します。


転職サイトを利用して保育園に転職してもすぐ離職するということを繰り返していると、ブラックリストのようなものに載ってしまう可能性があります。

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転職サイトの履歴には求職者の活動が保存されるようになっているので、転職しても離職ばかりしていると「応募して内定をもらってもすぐ退職する」ということから、ブラックリストのようなものに掲載されてしまう恐れがあるため注意が必要です。

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