ブラックな保育園の特徴|見分け方やホワイトな職場の特徴も解説

ブラック保育園の特徴|ホワイト保育園との違いや見分け方も解説

    ブラック保育園とホワイト保育園の違いをはじめ、それぞれの特徴や環境などについて解説します。

    また、保育士の人が転職で後悔しないよう、求人票・園見学・面接に分けてブラックなのかどうか見分け方を紹介していきます。

この記事を書いた人
末永雄大

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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ブラックな保育園の特徴

最近ニュースで保育現場のリアルが取り上げられたり、Web記事でも「ブラック保育園辞めました」という漫画やコラムが配信されていたりします。

「憧れの保育士になったのに保育園が合わなくて保育士の仕事が嫌になった・・・」となってしまってはもったいないですよね。

ここではブラック保育園を避けられるように、リアルなブラック保育園の特徴について紹介していきます。

労働時間が長い

ブラックな保育園の1つ目の特徴は「労働時間が長い」ことです。ブラックな保育園は、長時間労働や休日出勤を強いられるケースが多い傾向にあります。

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例えばシフトは9時〜18時だったのに人手不足で7時〜19時までと労働時間が変更されたり、休日出勤したのに振替休日がもらえなかったりといったケースが挙げられます。

またタイムカード以外で勤怠管理をしている保育園は、勤怠管理がずさんでブラックな保育園である可能性が高いです。なぜなら、勤怠時刻を改竄されてしまう可能性があるからです。

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タイムカードで勤怠管理をしているのかどうかについては、保育園の見学をさせてもらう際にチェックすることができます。


また、見学時に勤怠管理の仕方について質問することで教えてもらえますよ。

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もし園見学ができずどのように勤怠管理をしているのか判断できない場合は、保育業界の転職に強みがあり、詳細な情報を把握している保育士ワーカー保育士人材バンク保育士バンク!といった転職エージェントを利用して教えてもらうのがおすすめです。

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サービス残業が多い

ブラックな保育園の2つ目の特徴は「サービス残業が多い」ことですね。

保育業界は常に人手不足の状態なので、1人あたりの業務量が多く残業が発生するのは避けられません。とはいえ、残業申請をさせてもらえないのは、労働環境を改善するきっかけを消し去っていることになるのでブラックな環境であると言えます。

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残業時間がどうなっているのか自分で調べるのは大変なことですが、転職エージェントを活用することで気になる保育園の残業時間の情報を知ることができます。


とくに保育士ワーカー保育士人材バンク保育士バンク!など保育士の転職に強い転職エージェントなので、より詳細な情報を教えてもらえますよ。

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給料が平均よりも高いor低い

ブラックな保育園の3つ目の特徴は「給料が平均よりも高いor低い」ことが挙げられます。給与が相場や平均よりも異常に高い、もしくは異常に低い場合もブラックな保育園だと判断して問題ありません。

厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、例えば25歳〜29歳の平均月給が24.8万円なので、この金額よりもやけに高かったり低かったりする場合は怪しいと思ったほうが良いです。

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給与が極端に高い場合は、その給与に見合った長時間労働の結果 給料が高くなっている可能性もあります。


保育士の平均月給は低い傾向にあるので、給与が高いのは魅力的ですが、高く設定されているのには理由があるため、注意しましょう。

保育士の給料や年収については、こちらの記事で詳しく解説しているので、気になる人は合わせてご覧ください!

有給休暇の取得ができない

ブラックな保育園の4つ目の特徴は「有給休暇の取得ができない」ことですね。

病気以外で有給休暇を取得させてもらえない、人手不足だから休まれると困るという理由で断られるといったことはブラックな保育園でよくあるケースです。

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有給休暇の取得率について求人票や公式ホームページに掲載されていることもありますが、ブラックな保育園の場合は記載していないことが多いです。


その際は、保育業界の求人を豊富に取り扱っていて求人企業の詳細情報を把握している保育士ワーカー保育士人材バンク保育士バンク!に相談してみましょう。

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職場の雰囲気が悪い

ブラックな保育園の5つ目の特徴は「職場の雰囲気が悪い」ことです。具体的には、嫌味や悪口を言われたり雑用を押し付けられたり、他にも人前で激しく叱責されるなどといったものがありますね。

保育園は外部との接触が少なく、閉ざされた環境なので、悪い風習が見直される機会が極端に少ないです。そのためいじめが通過儀式化するといったことが起きます。

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いじめをやめてほしいとはっきり伝えても「私も新人の頃に先輩たちにいじめられて一人前になったんだから」と考え方を押し付けられることもあるようです。

理事長や園長・副園長が独裁的

ブラックな保育園の6つ目の特徴は「理事長や園長・副園長が独裁的」であることが挙げられますね。

そういった保育園は園のルールを検討する機会がなく、理事長や園長・副園長の言ったことが議論の余地なく暗黙の了解でルール化されることが多いです。

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ひどいところだと、園長のお気に入りの保育士だけ交通費を満額支給されていたといったこともあります。

【求人票】ブラックな保育園の見分け方

ブラックな保育園の見分け方の1つとして、求人票に記載されている情報をしっかりとチェックすることが挙げられます。実はブラックな保育園の場合、ホワイトな保育園の求人票と比較すると明らかに違う部分があります。

とくにチェックしておきたいポイントを以下に8つまとめましたので、ブラックな保育園なのかどうか判断する際の目安にしてみてくださいね。

求人掲載の頻度

ブラックな保育園を見分ける1つ目のポイントは「求人掲載の頻度」です。いつ見ても求人を掲載している園は、ブラックな保育園である可能性が高いです。

なぜなら、人材が定着せずにすぐに退職する人が多いがために、常に人材を募集していると考えられるからです。

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また、保育園の規模に対して採用人数がやけに多い場合も同様の理由から注意しましょう。

雇用形態・勤務時間

ブラックな保育園を見分ける2つ目のポイントは「雇用形態・勤務時間」ですね。

というのも、求人票にはパート募集と記載されていて入社したのに、クラス担任を任されるというケースが実際にあるからなんです。

また保育園は基本的にシフト制になっているので、勤務体制がどのように分けられているのか事前にきちんと確認しておく必要もありますね。

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保育園の中には延長保育だけではなく、早朝保育や夜間保育を導入している場合もあるため、そのような記載が求人票にされているかどうかチェックするのも忘れないようにしましょう。


しかし、求人票に記載されている雇用形態や勤務時間から詳細な情報は得られないので、保育業界の求人を多数保有しており手厚いサポートが受けられる保育士ワーカー保育士人材バンク保育士バンク!などに頼ることをおすすめします。

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知名度や支援実績のある安心して利用できるところが良い人は保育士ワーカーに相談するのが良いでしょう。


自分の悩みや不安に寄り添いながら適した求人を紹介してもらいたいなら保育士人材バンクに頼ってみましょう。

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業務内容

ブラックな保育園を見分ける3つ目のポイントは「業務内容」が挙げられますね。ブラックな保育園の求人は、業務内容が詳しく記載されていないケースが多い傾向があります。

入社前にどのような業務を任されるのか把握できないので、入社後に自分の理想とは違ったとミスマッチが生じる可能性が高くなります。

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業務内容については保育園の公式ホームページからある程度把握できますが、それでも限界がありますよね。そんなときにも転職エージェントは心強い味方になってくれます。


とくに保育士ワーカーは保育士の転職支援実績がトップクラスなので、初めて転職する人でも大きな安心感がありますよ。

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一方、保育士人材バンク保育士バンク!も直接情報収集をして保育士ならではの悩みや希望をヒアリングしてもらえるので、ぜひ登録を検討してみてくださいね。

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残業時間の有無

ブラックな保育園を見分ける4つ目のポイントは「残業時間の有無」です。残業時間の有無がしっかり明記されていない場合も、ブラックな保育園である可能性が高いと言えるでしょう。

保育士の働き方については改善の声が上がっているものの、現状まだサービス残業が多く常態化している保育園がほとんどです。

保育園は運動会や保護者会など年間行事が多い傾向にあるため、それに伴い行事の準備などで残業したり、休日出勤しなければならない必要が出てくるケースがあります。

そのため残業時間に加えて振替休日の取得が可能なのかどうかも併せてチェックしましょう。

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ちなみに、厚生労働省の「毎月勤労統計調査(令和5年10月分)」によると、就業形態計の所定外労働時間は平均11.7時間となっています。


保育園求人を探す際には、この平均時間を目安に残業時間が多いのか少ないのか判断すると良いですよ。

給与・賞与

ブラックな保育園を見分ける5つ目のポイントは「給与・賞与」ですね。

給与や賞与は給与体系がどうなっているのかチェックすることが大切です。

具体的には、毎月決められた「固定給」なのか、または各種手当が含まれていない「基本給」での額面になっているのかですね。固定給の場合は、各種手当も含まれた額面になっています。他にも給与の額面に残業代が含まれているケースもあります。

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その中でも「固定残業代(みなし残業)」と記載されている場合は注意が必要です。


その制度自体は違法ではないですが、固定残業代も含めた給与が低すぎると生活に支障が出るためしっかりと確認しましょう。

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給与や賞与の部分については、求人票でも目安としてしか記載されていなかったり、最低限しか記載されていなかったりするケースがあります。


もう少し詳しい給与体系を知りたい場合は、保育業界の転職に長けていて各企業の詳細情報を把握している保育士ワーカー保育士人材バンク保育士バンク!といった転職エージェントに尋ねてみるのが良いでしょう

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福利厚生

ブラックな保育園を見分ける6つ目のポイントは「福利厚生」です。ブラックな保育園は、福利厚生が充実していない傾向があります

ブラックな保育園は新しい人材が入社してもすぐ離職してしまうので、従業員に使う金銭は最小限にする傾向が見られますね。そのため、求人票に記載されている福利厚生の内容も薄くなり、充実していないという状態になってしまいます。

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だからこそ、求人票をチェックした際に「社会保険完備」「通勤手当支給」など最低限の福利厚生しか記載されていない場合は、ブラックな保育園の可能性が高いです。

保育士が転職する際に見ておきたい福利厚生については、以下の記事で詳細に紹介しています。気になる人は合わせてご覧ください!

保育方針・保育理念

ブラックな保育園を見分ける7つ目のポイントは「保育方針・保育理念」ですね。保育園で働く際に大事なのは、自分が理想とする保育観が気になる保育園と合致するかです。

これは実際に保育士の退職理由で、園や園長との保育方針や保育理念が合わなかったことが挙がっているためです。

求人票だけではわからないため、気になる保育園の公式ホームページを確認してみましょう。公式ホームページを見てみると保育方針や保育理念、保育観などについて記載されていることが多いので、事前に知ることができますよ。

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とくに家族経営の保育園は、現場で働く保育士職員の意見を聞かず理想論が強い傾向が見られるため、意見や要望が通らない可能性が高いでしょう。

保育園見学の有無

ブラックな保育園を見分ける8つ目のポイントは「保育園見学の有無」が挙げられますね。ブラックな保育園の場合、園見学を積極的に受け付けていない傾向が見られます。

なぜなら、保育園を見学させたことで面接に来た求職者に悪い印象を抱かれてしまうリスクがあったり、忙しすぎて見学の案内をする余裕がないというケースが考えられるからです。

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保育園の見学をさせてもらうことが可能であれば、働く保育士職員はどのくらいの年齢層なのか、どんな人柄でどんな雰囲気の職場なのかしっかりと確認することが望ましいですね。

【園見学】ブラックな保育園の見分け方

ブラックな保育園の見分け方として園見学をして見極めることが挙げられます。保育園を見学することで、求人票からは得られない情報が入手できますし、実際にどんな環境なのか自分の目で確認できます。

保育園見学をする際にチェックしておきたいポイントは、主に以下に挙げた7つとなっています。

室内の安全面・衛生面が保たれているか

保育園見学でブラックな保育園を見分ける1つ目のポイントは「室内の安全面・衛生面が保たれているか」です。

保育園に通う子どもたちは数が多く、常に走り回ったり動き回ったりします。そのため、事故が起きたり怪我をしたりする物の配置になっていないかチェックするのが大事です。

また子どもたちが使うおもちゃの種類や配置に問題がないかどうかも確認しておきたいところですね。

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おもちゃに関しては3歳未満の子どもが集まるクラスの場合、喉を通ってしまいそうな小さなおもちゃが置いてるところはNGです。


また、子どもたちの手が届く高さにハサミやペンなどが置いてある保育園も良くないですね。

保育士スタッフが笑顔で挨拶してくれるか

保育園見学でブラックな保育園を見分ける2つ目のポイントは「保育士スタッフが笑顔で挨拶してくれるか」です。

というのも、保育士が無表情だと毎日膨大な業務に追われて疲弊し、楽しさややりがいを感じられなくなってしまっている可能性があるからです。

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業務をこなすのに精一杯で、笑う余裕もないくらいになってしまうほどブラックな職場ということですね。

保育士の最低配置基準を満たしているか

保育園見学でブラックな保育園を見分ける3つ目のポイントは「保育士の最低配置基準を満たしているか」です。というのも、人材不足に陥ってしまっている保育園の場合、業務量が多く職員配置基準を満たしていないケースがあるからです。

厚生労働省の「職員配置基準」によると、児童福祉施設における職員配置基準は以下のようになっています。

表は→にスクロールできます。

年齢 子どもの人数 保育士の人数
0歳児 3人 1人以上
1〜2歳児 6人 1人以上
3歳児 20人 1人以上
4〜5歳児 30人 1人以上

例えば、0歳児クラスの子どもが6人の場合は、最低でも保育士の人数は2人いなければならないということになります。

上記の基準を満たしているなら問題ありませんが、基準に満たしていない場合はブラックな保育園だと判断して良いでしょう。

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クラスを見て質問した際に聞いた人数よりも保育士が少ない場合は、その理由を質問して確認するのがベストですね。


また、認可外保育園の場合は保育士資格を保有する人の割合が少ないケースがあるので、有資格者がいるのかどうか尋ねておくようにしましょう。

子どもたちが笑顔で生き生きと過ごしているか

保育園見学でブラックな保育園を見分ける4つ目のポイントは「子どもたちが笑顔で生き生きと過ごしているか」です。

というのも、幼児の姿で保育園がどんな保育をしているのか、どのように保育園で生活をしてきたのかわかるからです。

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言葉遣いが汚かったり挨拶も全くしないようであれば、きちんとした保育が行き届いていない可能性が高いです。


その逆で元気よく挨拶をしてくれたり、言葉遣いも乱暴でなかったりするなら問題ないホワイトな保育園だと思って大丈夫ですよ。

怒鳴り声や子どもの泣き声が聞こえないか

保育園見学でブラックな保育園を見分ける5つ目のポイントは「怒鳴り声や子どもの泣き声が聞こえないか」です。これは保育園見学ではなく、散歩の際などにチェックできる部分ですね。

保育園見学だと普段の様子を隠す可能性があります。そのため、こっそりと保育園の様子を見に行くとよりリアルな保育現場を見ることができます。

そこで子どもの泣き声が続いていたり、保育士の怒鳴り声が聞こえてきたり、子どもに対して冷たかったりした場合はブラックな保育園の可能性が高いです。

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また、子どもに対する保育士スタッフの叱り方をチェックするのもおすすめです。


というのも、自分の感情に任せて怒っているのか子どものためを思っているのかで、保育士の余裕が垣間見えるからです。

スタッフ同士の雰囲気が良いか

保育園見学をする際にブラックな保育園を見分ける6つ目のポイントは「スタッフ同士の雰囲気が良いか」です。

保育士スタッフ同士が穏やかに会話をしているなら、働く上で人間関係に関する悩みなどを抱えにくいと判断できます。もし、常に緊張感のような空気が漂っている場合は、人間関係がうまくいっておらず働きにくいと思って良いでしょう。

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緊張感などがなく保育士スタッフ同士が楽しそうに会話をしているなら、保育士同士で連携がしっかり取れている可能性があるので安心して大丈夫です。


ただ、明らかに口調が強かったり威圧感のあるような言い方をしていたりする場合は注意が必要ですね。

快く質問に答えてもらえるか

保育園見学をする際にブラックな保育園を見分ける7つ目のポイントは「快く質問に答えてもらえるか」です。

質問した際に答え方がはっきりせず曖昧だったり、濁したような答えだったりした場合はブラックな保育園である可能性が高いと思って良いでしょう。

質問の中でもとくに「有給休暇の取得率」「平均残業時間」について尋ねるとわかりやすいです。この質問に対して明確にすぐ答えられないなら、労働環境の悪さを疑ったほうが良いですね。

【面接】ブラックな保育園の見分け方

ブラックな保育園の見分け方として面接で見極めることも挙げられますね。面接の場では、求人票や園見学でも見極められないようなポイントをチェックすることができます。

保育園で面接を受ける際にチェックしておきたいポイントは、以下に挙げた2つとなっているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

面接官(採用担当者)の対応の仕方

面接をする際にブラックな保育園であるかどうか見分ける1つ目のポイントは「面接官(採用担当者)の対応の仕方」です。とくに注意したいのは面接をおこなう際に距離感が近い態度やフレンドリーな態度であることですね。

フレンドリーに面接をおこない、面接に来た保育士の人に対して気に入っているかのような発言をするのもブラックな保育園の特徴として挙げられます。というのも、人手不足である保育園であるほど、なんとしてでも採用したいと考える傾向があるからです。

また、気に入ったからという理由で面接の場ですぐ採用されるのもブラックな保育園によく見られることですね。

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面接結果についての話し合いがなく「採用するのでお願いします」など言われた場合は、面接官や園長が独断で決める傾向があると考えて良いでしょう。


ただ、中にはそのような考えはなく、本当にフレンドリーに良く対応してくれる面接官もいるため、慎重に判断するのがおすすめですね。

質問にはっきりと答えてもらえるか

面接をする際にブラックな保育園であるかどうか見分ける2つ目のポイントは「質問にはっきりと答えてもらえるか」ですね。

これは上記で紹介した「快く質問に答えてもらえるか」と似ていますが、面接の場ではまた質問したい内容が変わってきます。

面接の場では、以下に挙げたような質問をより具体的にしておくのがおすすめですね。

  • シフト制の勤務時間はどのように分けられているのか
  • 1クラスの子どもの人数はどのくらいなのか
  • どのように子どもの受け入れをしているのか
  • 子どもの検温や傷・湿疹などの確認の仕方
  • 延長保育の時間は何時までなのか
  • 年間行事はどのくらいあるのか
  • 園独自のルールはあるのか

上記のような質問をすることで、その保育園がきちんと規程を守り保育士職員たちが無理なく働けているのか見極めることができます。

逆にはっきりと答えてもらえない、答えられない様子であれば、規定が守られていなかったり保育士職員の働く環境が良くない可能性が考えられます。

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さらに、年間行事が多いと感じた場合も注意が必要です。


というのも、保育士は日常の業務量が多い傾向にあるものの、そこに年間行事が頻繁におこなわれることで、長時間労働やサービス残業をしなければならないことが考えられるからです。

ブラック保育園とホワイト保育園の違い

ここまでブラック保育園の特徴やブラックな保育園の見分け方について解説してきました。

そのまとめとして、ブラックな保育園とホワイトな保育園の違いを以下にわかりやすく表にしたので、それぞれどのように異なるのか参考にしてみてください。

表は→にスクロールできます。

ブラック保育園 ホワイト保育園
サービス残業が常態化している 残業代がしっかり支給される
給与が相場よりも高いor低い 給与や賞与が適正に支給されている
独自の福利厚生制度がある 福利厚生が整っている
年間休日数が少なく残業も多い 年間休日数が充実している
有給休暇の取得率が低い 有給休暇の取得率が高い
平均勤続年数が短く離職率が高い 平均勤続年数が長く離職率が低い

まず、ブラックな保育園の最大の特徴はサービス残業が多く常態化してしまっていることが挙げられる。持ち帰り仕事が多かったり毎日夜遅くまで残業するのが当たり前になっている傾向が見られます。

一方、ホワイトな保育園の最大の特徴は給与や賞与が適正に支給されていることですね。それだけではなく、保育園までの交通費がきちんと支給してもらえるほか、給食費無料などの福利厚生が充実しているところもホワイトな保育園だと言えるでしょう。

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また、有給休暇の取得率が高くなっている保育園は有給休暇が取得しやすい環境になっているので、働きやすい職場であると判断して大丈夫ですよ。


さらに勤続年数が長くて離職率が低ければ、保育士にとって働きやすい職場環境であることを指しているので、安心してOKです。

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ブラックな保育園なのかどうかしっかり確認したい保育士の人や、離職率がどの程度であるのか知りたい人は保育士ワーカー保育士人材バンク保育士バンク!に相談してみるのがおすすめですよ。


保育士ワーカー保育士人材バンク保育士バンク!はこれまで多くの保育士の人たちの転職支援をしてきた実績が豊富であり、保育園の情報にも精通しているので、自分が納得のいく転職を実現できます。

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勤務先がブラックかもと思った時の相談先

自分の働いている園がブラックなのではないかと思った時の相談先は実は複数あります。

今の保育園で頑張りたいという気持ちがあるほど、モヤモヤはあるもののぬぐいきれないものですよね。

一人で抱え込んで苦しくなる前に、以下のような相談先で今の気持ちを話してみましょう。話すだけですっきりしますし、悩みの解消方法が見つかるかもしれません。

福祉保育労(全国福祉保育労働組合)

福祉保育労は保育園に限らず介護施設などの福祉現場で働く職員で構成された全国組織の組合です。

福祉保育労では電話やメールでの無料相談を受け付けていて、職場での悩み(「休憩を取りづらい」「ハラスメントがある」など)を相談することができます。

相談すると組合への加入をおすすめされる可能性もあるので、保育現場全体の職場環境を良くすることにも興味がある人におすすめです。

福祉保育労:電話相談先

0120-294-004


出典:福祉保育労ホームページ

総合労働相談コーナー

総合労働相談コーナーは厚生労働省が提供している相談窓口です。

総合労働相談コーナーは業界の制限なく、賃金の引下げ、募集・採用、パワハラなどの幅広いテーマを扱うので、職場での悩みなら相談可能です。

予約や料金は不要で、各都道府県労働局、全国の労働基準監督署内に設置された相談コーナーで直接専門の相談員と面談もしくは電話で相談することができます。

相談先が地域によって異なるため、近くの相談先は厚生労働省の総合労働相談コーナー紹介ページで確認してみてくださいね。

みんなの人権110番

みんなの人権110番(全国共通人権相談ダイヤル)は法務省が管轄する常設相談所です。

みんなの人権110番は差別や虐待、ハラスメントなど人権に関わる相談を受け付けています。

そのため、「賃金が低い」「職場の労働時間に不満がある」といった労働条件に関する相談は福祉保育労や総合労働相談コーナーなどの窓口に相談するのがおすすめです。

相談方法は電話やネットの相談フォームになります。

法テラス(日本司法支援センター)

法テラスは誰でも法的なトラブルに対応する情報やサービスを受けられるよう国によって設けられた総合案内所です。

法テラスは労働に関すること以外にも結婚や借金、ご近所トラブルなど法に関することなら無料で相談に乗ってくれます。

特に労働に関する相談では、「採用・就職」「賃金」「就業規則」「パワハラ」に関する内容が多いです。

相談方法は電話やメール、チャットで問い合わせる方法があります。

法的トラブルか自分で判断できない場合も相談を受け付けていますが、不安な場合はホームページの「労働に関するよくある相談」で自分の悩みに該当するものがないか確認してみましょう。

法テラスの電話相談先

こころの耳相談

こころの耳相談は厚生労働省が提供する働く人の相談窓口です。

こころの耳相談は精神的なストレスや不調を抱えている人向けの相談窓口で、「仕事のやる気が起きない」「職場に行きたくない」などの精神的な悩みを相談することができます。

相談は無料で、電話・SNS・メールで相談することができます。

こころの耳のポータルサイトではストレスチェックの方法や様々なメンタルケア方法の紹介もあるので、無料相談と併せて利用してみてくださいね。

こころの耳:電話相談先

0120-565-455


出典:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳電話相談

保育士・保育所支援センター

保育士・保育所支援センターは地方自治体が運営する相談窓口です。

保育士・保育所支援センターは保育士の転職・就職支援のサービスを提供しています。

そのため、新しい保育園を紹介してほしいといった相談が多いです。

相談方法は各自治体によって異なりますが、窓口か電話での相談がほとんどです。

より詳しく知りたい人は、働きたい地域の名前と一緒に「保育士・保育所支援センター」と検索してみましょう。

保育特化の転職エージェント

保育特化の転職エージェントは保育士の転職支援を無料でおこなってくれるサービスです。

転職エージェントの場合転職を検討している人向けになりますが、「どんな保育園に転職したらいいか」「ブラックな保育園を避けるにはどうしたらいいか」など、保育士の転職について相談することが可能です。

保育業界特化の転職エージェントだと、相談に乗ってくれるキャリアアドバイザーが元保育士であることも多く、保育士の悩みや不安を理解した上で転職支援してくれます。

まだ転職するか決めていない人も相談でき、他にどんな保育園があるのか知るきっかけにもなるので、気軽に相談してみましょう。

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ブラックな保育園に関する質問

ブラックな保育園を避けたいと考えている人に多く見られる悩みや疑問を、以下に3つピックアップしました。

詳しくお答えしていきますので、ブラックな保育園に関する情報を少しでも多く把握したい人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ホワイトな保育園はあるの?

人物 転職者

ブラックな保育園は多い傾向にありますが、その中にホワイトな保育園は本当にあるのでしょうか?

転職エージェント末永 末永

もちろんホワイトな保育園もありますよ。具体的には、総合職保育士や院内保育園、企業内保育園や小規模保育園などが挙げられますね。


というのも、今挙げた保育園は担任なし・行事が少ない傾向にあるからです。そのため、長時間労働になりにくく、1人あたりの保育士スタッフの負担が少なく働きやすいですね。

転職エージェント末永 末永

また、比較的に給料が高く残業が少ないホワイトな保育園になりやすいところもありますよ。


例えば、副業可能な保育園や大企業の保育園、テーマパーク保育園や定員60名以下の保育園などですね。

以下の記事では、保育士求人の探し方や確認すべきポイントをより詳しく解説しています。気になる人はぜひ合わせてチェックしてみてくださいね!

1年目でもブラックな保育園を辞められる?

人物 転職者

現職がブラックな保育園なので辞めたいのですが、1年目でも辞めて良いでしょうか?

転職エージェント末永 末永

1年目でもブラックな保育園は辞められます。ただ、子どもたちや保護者を不安にさせないために、できる限り年度末に退職できるよう準備を進めるのが望ましいですね。


というのも、年度途中で退職してしまうと、一緒に働く保育士職員にも迷惑をかけてしまうし、周囲の態度が冷たくなるケースもあるからです。

転職エージェント末永 末永

さらに退職の旨を伝える際には最低でも3ヶ月前までに伝えるのがベストです。


なぜなら、保育園は年度ごとにクラス編成や保育園の方針を決定することが多いからなんですね。

保育士は年度途中でも辞めることができるのかどうか、こちらの記事でさらに詳しく解説しているので、合わせてご覧ください!

ブラックリストは存在するの?

人物 転職者

保育士や保育園にブラックリストって存在するのでしょうか?

転職エージェント末永 末永

ブラックリストとはっきり言えるものはありません。ですが、保育の質が低いことや園長の質が低いなどといったデータは市町村が把握している可能性が高いですね。

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トラブルが多い子どもや問題のある親がいた場合には、先生同士での申し送りなどがされるケースがあります。


というのも、事前に把握しておくことでトラブルを避けることができますし、先生全員で共通理解をする必要もあるからです。

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ちなみに保育士のブラックリストのようなものは存在します。


転職サイトを利用して保育園に転職してもすぐ離職するということを繰り返していると、ブラックリストのようなものに載ってしまう可能性があります。

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転職サイトの履歴には求職者の活動が保存されるようになっているので、転職しても離職ばかりしていると「応募して内定をもらってもすぐ退職する」ということから、ブラックリストのようなものに掲載されてしまう恐れがあるため注意が必要です。

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