保育士が福利厚生を重視すべき理由は?転職のプロが徹底解説!

保育士 福利厚生

    保育士が福利厚生で重視したいポイントやその理由をはじめ、確認する際の注意点や調べ方について解説します。

    目的別に合わせて、福利厚生が充実している企業の探し方やよくある質問などもご紹介していきます。

この記事を書いた人
末永雄大

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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まずはじめに「福利厚生ってどんなものがあるの?」と疑問を抱いている人もいると思いますので、福利厚生の種類について一緒に確認していきましょう!

保育士が利用できる福利厚生

そもそも福利厚生とは、従業員に対して給料や賞与以外に利益となるものを与えることを指します。社会保険料の会社負担分の支払いや住宅費用補助など、従業員のために会社がおこなう支出のことですね。

福利厚生には「法定福利厚生」と「法定外福利厚生」の2種類があります。

福利厚生は会社に属する従業員であれば保育士に限らずどのような職種の人でも受けることができます。

ただ、保育士が受けられる福利厚生なども存在しているので保育士が利用できる福利厚生についても詳しく紹介していきます。

法定福利厚生の一覧

法定福利厚生とは、会社が従業員に対しておこなう利益供与のうち、法律で義務付けられた福利厚生のことです。

法定福利厚生は会社が所定の費用を負担しなければならないものなので、法定福利厚生をおこなわない会社は、法律違反として処罰されてしまいます。また、損害などが生じた際には賠償金の支払いを命じられる可能性もあります。

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法定福利厚生は主に6種類に分かれています。


具体的にどのようなものなのか、わかりやすく以下の表にまとめましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

表は→にスクロールできます。

内容
健康保険 健康保険料は従業員と会社が折半して負担するため2分の1ずつ支払う。

会社が保険料の2分の1を負担する。会社員が加入する健康保険は「組合健保」と「全国健康保険協会(協会けんぽ)」の2種類に分けられる。
厚生年金保険 厚生年金保険料も従業員と会社が折半して負担するため2分の1ずつ支払う。

会社員や公務員が加入する公的年金制度の1つ。加入者や加入していたことのある人が老齢になった場合や一定の障害状態になった場合、遺族になった場合に老齢厚生年金・障害厚生年金・遺族厚生年金の保険給付がおこなわれる。
雇用保険 雇用保険料は保険給付事業分は労使折半となるが、雇用に事業分は使用者が全額負担する。

雇用保険は労働者の生活と雇用の安定を目的とした公的保険制度。
労災保険 火災保険料は従業員に負担義務が生じないため、会社のみが全額負担する。

労災事故があった場合などに被災した労働者に対して必要な給付をおこなう公的保険制度。ただし、労災保険の給付対象者は労働基準法の規定による労働者に限られている。
介護保険 介護保険料は従業員と会社が折半して負担するため2分の1ずつ支払う。

高齢者に必要な介護を提供するために2000年に創設された制度。高齢化が進んでいく中で増えていく家族の負担を減らし、社会全体で介護を支えるために設けられたもの。

40歳を迎えると介護保険に第2号被保険者として加入し、保険料負担の義務が生じる。
子ども・子育て拠出金 子ども・子育て拠出金は従業員に負担義務が生じないため、会社のみが全額負担する。

児童手当の支給に必要な費用をはじめ、国や自治体が実施する子育て支援事業費などの一部として徴収されるもの。

法定福利厚生に関連する費用は、その種類によって企業と従業員が負担する比率が異なってくるため、事前にきちんと確認しておくようにしましょう。

ちなみに「健康保険」「厚生年金保険」「介護保険」「子ども・子育て拠出金」は社会保険に該当します。一方、残る2つの「雇用保険」「労災保険」は労働保険に該当します。

法定外福利厚生の一覧

続いて法定外福利厚生ですが、これは企業が従業員に対しておこなう利益供与のうち、法律で規定されていない部分のことを指します。つまり、法定福利厚生6種類以外の福利厚生はすべてこの法定外福利厚生になるということですね。

法律で規定されている福利厚生以外が法定外福利厚生にあたるため、さまざまな福利厚生があり、企業が独自に創出することも可能となっています。そのため、その企業ならではの少し変わった福利厚生が設けられているケースもありますね。

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多くの人が気にしている退職金制度もこの法定外福利厚生になります。


義務付けられていないから、退職金がある会社とない会社があるということですね。

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法定外福利厚生は主に10種類が挙げられます。


具体的にどのようなものなのか、わかりやすく以下の表にまとめましたので、こちらもぜひ参考にしてみてください。

表は→にスクロールできます。

分類されるもの
通勤 通勤手当、駐車場の補助
(マイカー通勤や自転車通勤の場合は片道の通勤距離によって1ヶ月あたりの限度額が変わってくる)
住宅 家賃・住宅手当
社員寮・社宅、住宅ローン補助、寒冷地手当
(雪が降る寒い地域では暖房代が高額になるため、寒冷地手当として一時金を支給してくれる企業もある)
健康・ヘルスケア 社員食堂、食事手当、メンタルヘルスケア
人間ドックの受診補助、提携の飲食店やジムの利用補助
レクリエーション 社員旅行、社内部活・サークル活動、交流会・親睦会など
慶弔・見舞い 慶弔見舞金制度、傷病・災害見舞金
開店・開業祝い、永年勤続表彰
育児・介護 育児休業の延長制度、社内保育園、託児所の設置
ベビーシッター補助金、介護費用補助
休暇 リフレッシュ休暇、ボランティア休暇、アニバーサリー休暇
夏季・冬季休暇、特別有給休暇制度
職場環境
(働き方)
フレックスタイム制度、時差出勤制度、短時間勤務
プレミアムフライデー、ノー残業デー
自己啓発 資格取得支援、自己啓発セミナーの参加費補助
書籍の購入補助、留学・海外研修の補助
財産形成 財形貯蓄制度、社内預金制度、社内貸付制度
持株会・ストックオプション制度、金融関係の相談・セミナー制度・退職金制度

その企業にもよりますが従業員のモチベーションを上げたり、働きやすいと感じてもらうために、ユニークな法定外福利厚生を設けられているケースも増えてきていますね。

競合他社に負けない企業ならではの魅力を打ち出すために、とてもユニークな福利厚生を設ける企業も少なくないので、ぜひ求人票を確認する際は注目してみてくださいね。

保育士ならではの福利厚生

これまで一般的な福利厚生について解説してきましたが、ここでは保育士ならではの福利厚生についても紹介していきます。

保育士に向けた福利厚生として、具体的には以下に挙げたような福利厚生を導入している保育施設が多いですね。

  • 被服手当
  • エプロンの貸与
  • エプロンのクリーニング
  • 給食費無料
  • 予防接種費用の負担

保育士として働くとなると、動きやすい服装やエプロンを準備したり買い替えたりと金銭的な負担がかかってしまいますよね。しかし、保育園によっては被服費やエプロンの購入費を負担してもらえることもあります。

さらに、給食費の補助が設けられている保育園もあるため、昼食代を浮かすことができるだけではなく、子どもたちと楽しく食事ができるというメリットもありますよ。

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それだけではなく、保育園は免疫の低い子どもたちがインフルエンザなどに罹患して働く職員に感染するリスクが高くなりますよね。


少しでも感染リスクを防ぐために予防接種の費用を負担してもらえる場合もあります。予防接種を毎年受けることを考えると助かりますよね。

保育士ならではの福利厚生をより詳しく知りたい人は、自分で調べるよりも転職エージェントに尋ねるのがおすすめです。キャリアアドバイザーから気になる求人についての情報が聞けますし、相談だけでもOKなので活用してみてくださいね!

保育士におすすめの転職サイト

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保育士が転職で福利厚生を確認する理由

保育士が転職先を検討しているときに、転職先の福利厚生をしっかりと確認している理由は、何よりも安定して働ける環境であるかどうか確認するためです。

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給料が高いわけでもない保育士にとって、想定外の出費が起きないかや自費で負担しなければいけないものが何かを確認しておくことは非常に重要です。

また、他にも保育士として福利厚生を確認しておきたい理由が2つあります。

上記に挙げた2つの理由について、次でお伝えしていきますね。

働きやすさを知ることができる

福利厚生を事前にしっかりと確認しておくことで、入社後の働きやすさをイメージしやすくなります。また合わせて、自分が希望する福利厚生がないから今後のキャリアプラン通りに働けないなど、ミスマッチを防ぐことも可能です。

福利厚生が充実していれば仕事とプライベートを両立しやすくなるので、ワークライフバランスもとりやすくなります。

例えば、2019年4月から施行された労働基準法改正により、有給期間のうち年5日は必ず企業から労働者に与えなければならないという「年次有給休暇の時期指定義務」が制定されているため、有給休暇取得率が平均5日以下の保育園の場合は避けるのが無難ですね。

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求人票に魅力的な福利厚生が記載されていても、実際は受けられる条件が厳しい、または有休を取得しにくい雰囲気であるケースもあります。


自分で情報収集するのは難しいところですが、無料で利用できる保育士ワーカーマイナビ保育士保育士人材バンクなどの保育士専門の転職エージェントを活用することで、気になる企業の職場環境や有休取得率などを教えてもらうことができますよ。

保育士という職種は人材難であることから、どうしてもブラックな会社も多くなってしまっている傾向が見られます。有休取得率だけではなく離職率についても教えてもらえるので、活用する際にはぜひ確認してみましょう。

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この先のキャリアを考えられる

福利厚生の中には資格取得支援制度をはじめ、自己啓発セミナーの参加費補助といった従業員のキャリアアップに繋がるものが設けられていることがあります。

事前に気になる保育求人の福利厚生をチェックしてみて、内部研修や外部研修、セミナー開催など、キャリアアップ支援に関する福利厚生が充実していれば、今後のキャリアをより具体的に考えることができますよ。

保育園の中にはキャリアアップに関する福利厚生に注力しているところもあるので、気になる保育園の求人を見つけた際には、公式HPも合わせてチェックしてみることをおすすめします。

保育士が福利厚生を調べる方法

保育士が福利厚生を調べるとなったとき、どのように情報収集をして調べたら良いのか悩んでしまいますよね。

そこでどのようにして福利厚生を調べると効率的なのか、その方法を以下に3つ挙げましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

求人票を確認する

福利厚生を調べる際には求人票を確認するのが良いですよ。例えば、求人票に「社会保険完備」などと記載されている場合は法定福利厚生に対応していると判断して問題ありません。

法定外福利厚生は企業側に義務がないので、どのあたりまで対応しているのか確認する必要があります。ただ、その企業によっては求人票や公式HPの募集要項に福利厚生が明記されていないケースもあるため、その場合は一部の福利厚生に対応していない可能性があるので注意が必要ですね。

また「福利厚生が充実している=良い会社」とは限らないので注意しましょう。というのも、求人票に記載されている月給額がすべての手当を含めた上での額なのか、それとも手当を外した額なのか不明確なケースが多いからです。

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さらに、賞与に関しては必ず年2回支給しなければいけないといったルールがないので、会社によっては決算賞与や期末賞与を設けているケースもあります。


これは業績が好調だったときに賞与を支給する仕組みで、年1回としている場合が多く見られますね。業績に応じて変動するので、業績が悪い年は支給されないこともあります。

気になる求人の福利厚生を自分で調べるには限界がありますよね。そんなときに無料で利用できる保育士転職に強い保育士ワーカーマイナビ保育士保育士人材バンクを活用すれば、福利厚生の詳細や賞与など調べても出てこない情報を教えてもらえるので、安心して転職活動を進められますよ。

保育士におすすめの転職サイト

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口コミサイトで確認する

気になる求人を見つけて福利厚生を調べる際には、転職の口コミサイトをチェックしてみるのもアリですね。口コミサイトにはライトハウス(旧カイシャの評判)やVorkersなどがあり、その企業で働いている社員や元社員の口コミが多く投稿されています。

企業の公式サイトや求人票には記載されていない福利厚生の情報が見られることもあるので、転職前に確認しておくことでミスマッチを防ぐことにも繋がりますよ。

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ただ、口コミサイトは社員や元社員が自社を評価することが目的となっているため、主観的な情報や悪い口コミもある程度含まれています。


ですので「口コミにあるようなケースもあるのか」と、あくまでも参考程度に捉えておくのがおすすめですね。

転職エージェントを利用する

転職エージェントには業界や職種に精通したキャリアアドバイザーがいるので、気になる企業の情報を教えてもらえます。どんな企業なのかその特色や雰囲気、職場の環境や人間関係などについて詳細情報を把握できるのが魅力ですね。

それだけではなく、どのような福利厚生が設けられているのかその詳細も確認できるので、独自の福利厚生や求人票や公式HPには明記されていない福利厚生についても知ることが可能です。

また、固定給や残業代の有無、有給休暇や産休・育休取得率がどのくらいなのか、他にも離職率が低いのか高いのかについても教えてもらうことができますよ。

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保育業界は人材難であることからブラックなところも多い傾向にあります。


だからこそ、保育士の転職では保育士専門のキャリアアドバイザーから詳細な情報をもらって、慎重に転職先を探すのがベストだと言えますね。

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保育士が福利厚生の充実している施設を探すコツ

保育士の中には、現職よりも福利厚生が充実している施設や企業に転職したいと考えている人も多くいますよね。

とはいえ、転職する目的に合わせて福利厚生を確認するのが望ましいので、以下に4つのパターンを挙げてみました。

自分の目的に合わせて福利厚生が充実している企業を探すことで、ミスマッチを防ぎ納得のいく転職ができます。次で詳しくお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

毎月の家賃負担を減らしたい場合

保育士は業務量が多いにもかかわらず給料が低い傾向にあるので、毎月の家賃負担を軽減したいと考える保育士も多いですよね。少しでも家賃の負担を減らしたい場合は、家賃補助に関連する手当が充実しているところを選ぶのが良いでしょう

具体的には以下に挙げたような福利厚生が充実しているのか、確認するのが良いですよ。

  • 住宅手当
  • 社員寮・社宅の借上げ
  • 地域手当・勤務地手当
  • 家族手当・扶養手当・育児支援手当
  • 住宅ローンの費用補助

「地域手当・勤務地手当」は、都市部などの物価の高い地域に住む従業員に対して支給されるものです。地域手当の目的としては、都市部とそれ以外の地域の物価の違いを受け、物価の高い都市部に住む従業員に対してその差額を補てんする意味合いにあります。

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ちなみに、厚生労働省の調査によると家賃補助や住宅手当の支給は、従業員から必要とされる人気の高い福利厚生となっていますよ。

結婚や出産を検討している場合

結婚や出産を検討している保育士場合は、産前産後休業や育児休業に対応していて、さらに結婚休暇制度も導入されているかどうか確認しておくことをおすすめします。

産前産後休業や育児休業は法定休暇のため義務付けられていますが、結婚休暇制度は法定外休暇にあたるので設けていない企業も多数あります。ですので、以下に挙げたような福利厚生の有無を確認しましょう。

  • 産休・育休制度
  • 育児休業の延長制度
  • 結婚祝い金
  • 出産手当金
  • 社内保育園・託児所の設置

結婚休暇制度は結婚式はもちろんのこと、新婚旅行や結婚に伴う新生活の準備のために利用できます。ですので、結婚や出産を考えている保育士は必ず確認しておくことをおすすめします。

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また、特別休暇にあたる結婚休暇の付与基準は企業側が自由に決められるため、事前に確認が必要です。


「新入社員の入社後、どの程度の期間が経過してから付与対象とするのか」という点も合わせて確認しましょう。

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他にも「正社員限定の制度なのか契約社員やパート・アルバイトも対象なのか」「結婚休暇取得開始の期限は、入籍日からどの程度の期間とするのか」など、しっかりチェックすることをおすすめします。

毎月の手取りを増やしたい場合

毎月の手取りを少しでも増やしたい保育士の場合は、交通費や被服費などの福利厚生が充実しているところを選ぶのが良いですよ。

他にも毎月の手取りを増やしたい場合は、以下に挙げた福利厚生に対応しているのかどうかチェックしてみましょう。

  • 通勤手当・駐車場の補助
  • 被服費
  • 給食代

交通費は職場の規定や交通手段によって支給方法が異なるので、必ず事前に確認が必要です。交通費は労働基準法によって定められた義務ではなく、あくまで企業や法人の判断に委ねられた福利厚生の1つです。だからこそ「全額支給」「一部支給」「一律支給」のどれにあたるのか、しっかりと確認しましょう。

また、保育園の場合は給食や昼食代が支給されるのか勤務先によって変わってきます。保育園によっては給食費が引かれてしまっても、給食手当が支給されるため昼食代が実質無料になるケースもあります。

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さらに、保育士は仕事でエプロンを身につけることが多く、毎日使うので汚れて買い直すこともありますよね。


しかし、保育園にはエプロンを制服として貸与、クリーニング費を負担してくれることもあるので、汚れたり身につけられなくなったりしても買い直す必要がないケースもありますよ。

今後スキルアップしたい場合

この先のことを考えてスキルアップしていきたい保育士の場合は「資格取得支援」「研修制度」が充実しているところを選ぶのがおすすめ。

他にも以下に挙げたような福利厚生を設けているかどうか、しっかり確認するようにしましょう。

  • 資格取得支援
  • 自己啓発セミナーの参加費補助
  • 書籍の購入補助
  • 研修制度あり

働く保育士職員の質を高めるための教育研修制度が整備されている、またはそれぞれスタッフの現状に合わせた研修制度が設けられているなど、どのような研修が設けられているのかチェックしてみてください。

保育所によっては、保育士スタッフ個々の業務に応じたスキルアップ研修や、外部研修を計画的に実施しているところもありますよ。

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また保育園の中には、キャリアアップを考慮して「主任研修」「副主任研修」を実施したり、保育現場のニーズの変化に対応できるように「危機管理研修」「労務研修」などをおこなったりしているところもありますね。


さらに自治体や行政が主催する研修にも積極的に参加できる環境を整えてくれているところもありますよ。

【運営主体別】保育士に向けた福利厚生の特徴

保育園の運営主体によって福利厚生の内容や充実度に差があります。

ここでは4つの運営主体別に保育士に向けた福利厚生の特徴を紹介していきます。

市区町村

公立保育園のような、自治体が運営している保育施設はかなりしっかりと福利厚生が整えられています。

厚生年金や社会保険、健康保険や労災保険への加入はもちろんのこと、産休や育休の取得が確実に保証されています。

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私立保育園が徹底していないかと言われるとそういうわけではなく、大きな差はありませんが、確実に必要な福利厚生は完備されているので、どの園に勤務しても大丈夫という安心感はあるでしょう。

社会福祉法人

社会福祉法人の福利厚生も充実しています。

また介護施設が多いからこそ、介護施設で働く人の観点から考えられた福利厚生も多く存在しています。

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例えばある施設では腰痛マッサージのサービスを無償で受けられる福利厚生などがあります。


これは介護職員が仕事柄、腰痛に悩まされていることを知っているからこその制度と言えますね。

他にも湿布などの医療品が割引で買える福利厚生など、さまざまな施設で働く人に向いた福利厚生があります。

株式会社(会社)

私立保育園のような、会社によって運営されている保育施設は待遇や福利厚生が充実していることが多いです。

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会社は営利団体なので、事業の利益は社員に積極的に還元します。


福利厚生にしっかりと力を入れている会社も多いです。

また、オリジナルの福利厚生も多く、提携している保養所や高級ホテル、レジャー施設の利用料などが割引になるなど、休暇を充実させる制度なども存在します。

NPO法人(特定非営利活動法人)

NPO法人によって運営されている保育施設は福利厚生は最低限であることが多いです。

というのもNPO法人は利益を追求しない組織であり、地域貢献や社会貢献活動として事業をおこなっている団体だからです。

なので、NPO法人では利益を自分たちの事業(社会貢献や慈善活動)に使用するのが一般的であり、会社(営利団体)のように利益を株主や社員に配当することはありません。

伴って、福利厚生も最低限のものになっており、交通費支給や少しの住宅手当程度であることが多いです。

保育士が福利厚生を確認する際の注意点

保育士が福利厚生を確認するときには、気をつけておきたいことがいくつかあります。

ここでは保育士が福利厚生をチェックする際に、注意したい3つのポイントを詳しくお伝えしていきたいと思います。

質問の仕方を工夫する

保育士が福利厚生を確認するときには、いくら福利厚生が気になるからとはいえ、面接であからさまに質問してはいけないという点ですね。なぜなら「うちの保育園には福利厚生以外に魅力はないのか」と捉えられてしまうからです。

保育園は子どもたちの保育をする場所だからこそ、保育園側としては教育理念や保育方針など自分たちが掲げている保育活動に共感して活躍してくれる人材を求めています。

だからこそ、面接の場などであからさまに福利厚生のことばかり質問するのは避けるのが望ましいですね。

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福利厚生について質問する際には「今後この保育園でキャリアアップして、さらに活躍していきたいと考えているので、キャリアアップ支援に関する福利厚生についてお伺いしたい」など、質問の仕方を少し工夫してみましょう。

福利厚生が負担になるケースもある

保育士が福利厚生を確認するときに注意したいのは、福利厚生が負担になってしまうケースもあることです。

事業所の中には、法定外福利厚生として社員旅行やイベント企画を積極的にしているところもあります。しかし、参加しなければいけない暗黙の了解のような感じになってしまっている場合は、精神的な負担になってしまう可能性があります。

一緒に働く職員と良好な人間関係を保つのは園内の業務を円滑に進めるためには必要かもしれませんが、自分のライフスタイルもしっかり考えることも大事ですよ。

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もし旅行や食事会などが頻繁にあって断りたい場合は、角が立たないような言い方や伝え方にするのがおすすめです。


やんわりと伝えることで人間関係に亀裂が入ったり、トラブルになったりせずに済みますよ。

福利厚生以外の部分も確認する

保育士が福利厚生を確認する際には、福利厚生以外の確認も必要です。トラブルを避けるためにも、気になっている保育園の求人票はもちろんのこと、保育園の公式HPなどから情報収集するのが良いでしょう。

というのも、転職サイト(求人サイト)によっては求人内容も若干変わっているケースがあるからです。だからこそ、職場見学が可能であれば積極的に活用して、実際にどんな雰囲気なのか求人票などだけではわからない部分を見ておくのがおすすめですね。

また、内定後に渡される雇用契約書に記載されている賃金の内訳や昇給制度をはじめ、賞与や交通費など実際に支払われる給与の中身を把握することも重要です。

もし何か疑問や質問がある場合は「就労条件についてお尋ねしたいことがあります」と補足で聞いておくと、不安を解消できますしミスマッチも防げますよ。

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保育士の転職に限ったことではないのですが、転職の失敗でもっとも多いのはしっかりと情報収集できていないなど、準備不足が要因として挙げられます。


情報収集や準備することに不安がある保育士は、無料で利用できる転職エージェントの保育士ワーカーマイナビ保育士保育士人材バンクを活用してみましょう。


キャリアアドバイザーから多くの情報をもらって転職活動をサポートしてもらうのがおすすめですよ。

保育士におすすめの転職サイト

  • 保育士ワーカー
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保育士の福利厚生によくある質問

保育士が受けられる福利厚生に関する悩みや、よくある質問について以下に2つピックアップしました。

疑問や質問に詳しくお答えしていきますので、保育士の福利厚生を確認する際の参考にしてみてくださいね!

保育士の福利厚生はパートや時短勤務だと変わる?

人物 転職者

保育士の福利厚生は、パートや時短勤務など正社員と異なる場合、大きく変わってきますか?

転職エージェント末永 末永

すべての福利厚生は正社員・非正規社員ともに認められているので、大きく変わることはありませんよ。


2020年4月から「パートタイム・有期雇用労働法」が施行されたことにより、同一企業内における正社員と非正規社員の間の不合理な待遇の差を禁止しています。

転職エージェント末永 末永

簡単に言ってしまえば「パートだからという理由だけで待遇差があるのは違法」ということですね。


パートや時短勤務の保育士だからといって福利厚生が認められない、ということはないので安心して大丈夫ですよ。

派遣保育士の場合福利厚生はどうなる?

人物 転職者

派遣保育士として勤務する場合、福利厚生はどうなりますか?

転職エージェント末永 末永

派遣保育士が雇用契約を結んでいるのは保育園ではなく派遣会社なので、派遣会社側の福利厚生が適用されます。


派遣会社のスタッフに福利厚生にどのようなものがあるのか確認してみましょう。

地域によって保育士の福利厚生に違いはある?

人物 転職者

地域によって保育士の福利厚生に違いはありますか?

転職エージェント末永 末永

あります。例えば東京都であれば家賃補助が23区内30,000円・23区外20,000円というように地域によって待遇が違うケースがあります。


もっと広く捉えると働く都道府県によっても待遇の良し悪しに差があるので、良い福利厚生の職場で働きたい場合は勤務エリアも意識してみるとよいでしょう。

転職エージェント末永 末永

ただ、1番大事なのは「自分が保育士としてどのように働いていきたいのか」「自分が何を1番求めているのか」という部分なので、福利厚生だけで判断しないようにしましょう!

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