
30代未経験から保育士になれる!資格取得の方法や注意点を解説
30代から未経験で保育士を目指せるのか、資格やお金の不安で一歩を踏み出せない人は多いです。30代未経験でも保育士になれる理由から、資格取得の方法、給料の実態、失敗しない求人選びのコツまで転職のプロが解説します。
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保育士は30代・未経験からでもなれる
結論からお伝えすると、30代・未経験からでも保育士になることは十分に可能です。保育業界は慢性的な人手不足が続いているからですね。
実際、保育士の有効求人倍率は全職種の平均を上回る高い水準が続いています。
厚生労働省の「保育士の有効求人倍率の推移によると、令和8年1月時点の有効求人倍率は3.88倍となっています。
ちなみに有効求人倍率とは、求職者1人あたりに対して何件の求人があるかを示す指標のことです。仕事を探している人よりも、働き手を探している企業が多いほど数値が大きくなります。
保育士は、資格さえ取得すれば、未経験でも子育て経験がない人でも歓迎されやすいのが実情です。
待機児童対策で保育施設は増え続けており、保育士の需要は今後も底堅く続いていきます。つまり30代で未経験からスタートしても、活躍できる場所は十分に用意されているんですね。
未経験から保育士になる全体像は、以下の記事でもまとめています。

未経験から保育士になろうか迷っている段階なら、まず資格の取り方と働き方の選択肢を知ることから始めてみてください。
道筋さえ見えれば、年齢の不安はぐっと小さくなりますよ。
「35歳転職限界説」を気にしなくていい
30代の転職でよく聞く「35歳転職限界説」ですが、保育士に関しては気にする必要がありません。一般企業の中途採用と、資格職である保育士とでは、評価される軸がまったく違うからです。
一般的な転職市場では、年齢に応じた実務経験やマネジメント経験が厳しく問われます。一方で保育士は、保育士資格を持っているかどうかが何より重視される世界です。
そのため「35歳だから」「40代に近いから」という理由だけで、未経験からの挑戦を諦める必要はありません。資格と意欲があれば、年齢の壁は思っているほど高くないんですね。
30代・未経験だからこそ評価される強み
30代の未経験者には、20代の新人にはない強みがあります。だからこそ採用現場で前向きに評価されるケースが多いんですね。
まず、社会人として培ったビジネスマナーや報連相の習慣です。保護者対応や職員同士の連携が欠かせない保育現場では、落ち着いた受け答えができる人材が重宝されます。
子育て経験がある人なら、その実体験も大きな武器になります。子どもの発達や保護者の気持ちを肌で理解していることは、教科書だけでは身につかない価値ですからね。

未経験は不利だと思い込んでいる人は多いですが、30代の落ち着きと社会人経験は十分な強みです。
これまでの経験を保育の現場でどう活かせるか、という視点で自己分析してみるのがおすすめですよ。
30代未経験から保育士になる4つの方法
30代未経験から保育士になるには、まず保育士資格を取得する必要があります。資格を取る方法は主に4つあり、自分の状況に合ったルートを選べます。
指定保育士養成施設に通う
1つ目は、厚生労働省が指定する養成施設に通って資格を取る方法です。4年制大学や2〜3年制の短大・専門学校で学び、卒業すれば試験を受けずに資格を取得できます。
養成施設は全国に多数あり、座学に加えて保育実習で現場も学べます(参考:厚生労働省「ハロー ミライの保育士」)。
働きながら学べる夜間部や通信制を用意した学校もありますよ。

学費と通学期間はかかりますが、確実に資格を取れて実習で現場経験も積めるのが強みです。
社会人向けの学び直し制度がある学校も増えているので、まずは通える範囲の養成施設を調べてみてください。
社会人から保育士を目指す進め方は、以下の記事でも解説しています。
保育士試験に合格する
2つ目は、保育士試験を受けて合格する方法です。保育士試験は年2回実施されており、養成施設に通わなくても働きながら目指せます。
ただし受験には条件があり、おおむね短大卒業程度の学歴が求められます。最終学歴が高卒の場合は、児童福祉施設での実務経験を一定期間積めば受験資格を得られます。

試験は筆記と実技に分かれていて、筆記の全科目に合格してから実技に進む流れです。
独学でも挑戦できますが、働きながらの人は通信講座を使うと学習計画を立てやすくなりますよ。
高卒から保育士資格を取る方法は、こちらの記事が参考になります。
ハローワークの職業訓練を活用する
3つ目は、ハローワークの職業訓練を活用する方法です。地域によっては保育士養成のコースが用意されており、窓口から申し込めば受講できます。
受講には高卒以上などの条件がありますが、コースによっては保育士資格に加えて幼稚園教諭2種免許も目指せます。費用を抑えながら学べるのが大きな魅力です。

ただし募集の時期や定員は地域によってまちまちで、コース自体がない自治体もあります。
お住まいの地域で開講予定があるか、早めにハローワークで確認しておきましょう。
自治体の公務員保育士採用試験を受ける
4つ目は、自治体の公務員保育士を目指す方法です。公立保育園で働くには、各自治体が実施する公務員採用試験の保育士枠に合格する必要があります。
注意したいのは年齢制限です。制限を緩和する自治体も増えてきたものの30歳前後を上限とする自治体もあるので、募集要項は必ず確認しておきましょう。

公務員保育士は給与や福利厚生が安定している分、人気が高く倍率も上がりやすいのが実情です。
まずは民間で経験を積んでから公務員を目指す、という二段構えも現実的な選択肢ですよ。
30代未経験におすすめの働き方・職場の選び方
30代未経験から保育士を目指すなら、最初から正社員にこだわりすぎないのがコツです。働き方や職場の選び方を工夫すれば、未経験でも採用のハードルはぐっと下がります。
正社員以外にも、パート、アルバイト、契約、派遣など雇用形態の選択肢は豊富です。自分の生活に合わせて無理のない入口を選べますよ。
まずは保育補助・パートから始める
未経験からいきなり正社員を目指すより、保育補助やパートから始める道もあります。資格取得前でも保育補助として現場に入れるため、働きながら保育の経験を積めるのが利点です。
現場の流れを体で覚えてから資格を取れば、そのまま同じ職場で正社員登用されるケースもあります。段階的にステップアップできるので、ブランクや未経験の不安をやわらげられます。

収入面ではパートや保育補助は時給制が中心なので、生活設計とのバランスは事前に考えておきたいところです。
それでも、まず現場を知るという意味では、心理的なハードルが低い始め方ですよ。
未経験歓迎が多い職場を狙う
職場選びでは、未経験歓迎の求人が多い場所を狙うのが近道です。定員19名以下の小規模保育園は、一人ひとりに目が届きやすく、未経験者が経験を積む環境として向いています。
認可外保育園や企業内保育所、院内保育室なども、未経験から採用されやすい職場です。保育園にこだわらず幅広く探すことで、自分に合った入口が見つかりやすくなります。

大規模な認可保育園の正社員は新卒や経験者が優先されやすく、未経験30代には狭き門になりがちです。
まずは小規模園や認可外で実績を作り、そこからキャリアを広げる発想を持っておくと安心ですよ。
30代未経験保育士の給料・年収のリアル
気になる給料ですが、厚生労働省の職業情報提供サイトjob tag「保育士」によると、保育士の平均年収は約427.6万円となっています。
これは令和7年賃金構造基本統計調査をもとにした全国・全年代の数値です。
近年は国の処遇改善の取り組みもあり、保育士の給料は底上げが進んでいます。令和6年度の平均年収が約406.8万円だったので、じつは1年で20万円以上もアップしているんですね。
ただ、実際の給料は勤務先や雇用形態、地域によって幅があります。民間の保育園は運営会社が給与を決めるため低めになりやすく、公務員保育士は地方公務員の給与体系で安定しやすい傾向です。
また、職場によって受けられる手当や福利厚生、職場環境も変わってきます。求人を比べる際は額面だけで判断しないことが非常に大切です。

未経験スタートだと最初の給料は控えめになりがちですが、経験を積めば役職手当や転職で伸ばせます。
給料だけでなく、家賃補助や時短勤務といった福利厚生まで含めて職場を見比べてみてください。
保育士の福利厚生の見方は、以下の記事で詳しく紹介しています。
30代未経験から保育士を目指す際の注意点
30代未経験から保育士になるときは、いくつか押さえておきたい注意点があります。事前にポイントを知っておけば「こんなはずじゃなかった」という後悔を防げます。
ブラック求人を見極める
まず気をつけたいのが、ブラック求人を見極めることです。保育業界は人手不足ゆえに、労働時間が長すぎたり業務量に給与が見合わなかったりする求人が紛れていることがあります。
求人票では、残業時間や持ち帰り仕事の有無、休暇の取りやすさをよく確認しましょう。未経験歓迎とあっても、研修やサポート体制が整っていない職場は早期離職につながりやすいので注意が必要です。
自力でブラック求人を見抜くのは、業界に不慣れな未経験者ほど難しいものです。保育に特化した転職エージェントなら、内部事情を踏まえて働きやすい職場を絞り込んでもらえます。
研修制度が整っているか確認する
次に、研修制度が整っているかを確認することも大切です。未経験者を歓迎する保育園ほど、新人向けの研修やフォロー体制を求人票に明記している傾向があります。
求人票に研修の記載がなくても、公式サイトに詳しい情報が載っていることもあります。求人票と公式サイトの両方をチェックして、教育に力を入れている職場かどうかを見極めましょう。

研修制度がしっかり書かれている職場は、新人を育てる意識が高いと判断できます。
逆に情報が乏しい場合は、面接の場で具体的なサポート内容を質問してみるのがおすすめですよ。
複数の情報源で求人を比較する
3つ目の注意点は、複数の情報源で求人を比較することです。
転職で「失敗した」と感じるのは情報収集が足りないまま入職を決めてしまった場合に多いです。
同じ保育園の求人でも、掲載される媒体によって記載内容が違うことがあります。1ヶ所の情報をうのみにせず、複数の求人サイトや転職サイトを見比べることでミスマッチを防げます。

とはいえ複数の媒体を一つずつ調べるのは、働きながらだとかなりの手間です。
求人の比較から条件のすり合わせまで任せられる転職エージェントを使うと、効率よく情報を集められますよ。
30代未経験の保育士が転職を成功させるコツ
30代未経験から保育士への転職を成功させるには、押さえておきたいコツが2つあります。少しの準備で、採用される確率も入職後の満足度も大きく変わります。
希望条件に優先順位をつける
1つ目のコツは、希望条件に優先順位をつけることです。自分にとって譲れない条件を決めておかないと、求人選びの軸がぶれてしまうからです。
勤務地、給与、勤務時間、職場の規模など、希望をいったん紙に書き出してみましょう。その中から絶対に譲れない条件を3つだけ選ぶと、どこなら妥協できるかが見えてきます。

優先順位が定まると、求人を見たときに自分に合うかどうかを素早く判断できるようになります。
条件整理に迷うときは、保育求人に詳しいエージェントと一緒に言語化していくと進めやすいですよ。
転職の進め方や流れの全体像は、以下の記事でも確認できます。
保育士に強い転職エージェントを活用する
2つ目のコツは、保育士に強い転職エージェントを活用することです。保育特化のエージェントなら、求人票には載らない職場の雰囲気や残業の実態まで教えてもらえます。
履歴書や職務経歴書の添削、面接対策、給与などの条件交渉まで一緒に進めてくれるのも心強い点です。未経験で何から手をつければいいか分からない人ほど、頼る価値があります。
保育士領域でトップクラスの支援実績を持つサービスを使えば、未経験歓迎の優良求人にも出会いやすくなります。まずは無料相談で、自分に合う職場の探し方から聞いてみてください。
各サービスの評判を詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
30代未経験の保育士に関するよくある質問
30代未経験から保育士を目指す人によく見られる疑問を、Q&A形式でまとめました。
30代の未経験保育士はどのくらいいる?
30代の未経験保育士は決して珍しくありません。むしろ女性では、保育士になった時期が30代だったという人が最も多い割合を占めています。
東京都の調査では、その割合は42.1%にのぼります(出典:東京都「令和4年度東京都保育士実態調査結果」)。
30代未経験でいきなり正社員は厳しい?
職場によりますが、いきなり正社員はやや狭き門です。パートや保育補助から始めて正社員登用を目指す流れが一般的で、未経験OKの正社員求人もありますよ。
保育園以外で未経験歓迎の職場はある?
保育園以外にもあります。小規模保育室や院内保育、企業内保育所、児童発達支援センター、放課後等デイサービスなどです。施設ごとに未経験可かは違うので、応募前の確認が安心ですよ。
保育士の面接ではどこを見られる?
主にコミュニケーション力、子どもと向き合う体力、園の保育方針と合うかが見られます。子育て経験はプラス材料になりますよ。
ただし経験だけで採用は決まりません。なぜ保育士になりたいのかを、自分の言葉で伝えられるよう準備しておきましょう。
面接で大切な心構えは、以下の記事でも解説しています。
40代未経験でも保育士になれる?
40代未経験からでも保育士になれます。保育士では年齢よりも資格と意欲が重視されます。求人数は30代より絞られますが、小規模園や認可外を中心に挑戦できる場は十分にありますよ。
40代からの挑戦の進め方は、以下の記事も参考になります。
資格なしの未経験でも働ける?
資格がなくても、保育補助としてなら働けます。現場で経験を積みながら資格取得を目指す人も多いですよ。
働きながら受験資格を満たす道もあります。まずは無資格可の求人で、保育の仕事が自分に合うか確かめてみてください。
資格なしからの始め方は、こちらの記事でも紹介しています。
保育士の転職に役立つ関連記事
保育士の仕事や転職にまつわる記事をまとめました。気になるテーマからチェックしてみてください。
転職サイトや転職エージェント選びに迷う人はこちらをご覧ください。
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