
【2026年版】保育士の転職先ランキング!異業種・大手も解説
保育士の転職先ランキングを現役エージェントが厳選紹介!公立保育園や認定こども園など定番の保育施設から、保育園運営会社の大手企業、未経験で挑戦できる異業種・キャリアチェンジ先まで網羅して解説します。
すべらない転職が紹介するサービスの一部には広告を含んでおり、当サイトを経由してサービスへの申込みがあった場合には、各企業から支払いを受け取ることがあります。ただし、ユーザーの利益を第一に考え客観的な視点でサービスを評価しており、当サイト内のランキングや商品の評価に関して影響を及ぼすことはございません。
保育士の転職先ランキング
保育士の転職で人気度・おすすめ度の高い転職先をランキング形式で紹介します。
転職先ごとの特徴と、保育士からの転職を考えている人に向けた向き・不向きをあわせて紹介するので、自分に合う選択肢を見つける参考にしてください。
公立保育園
保育士の転職先ランキング第1位は、公立保育園です。公立保育園で働く保育士は公務員という立場になるため、雇用の安定性や社会的信頼度の高さ、福利厚生の充実度が大きな魅力になります。
一般的に公立保育園は給与体系が整っており、勤続年数や役職によって年収が伸びていく傾向にあります。
実際にこども家庭庁の令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査によると、施設長クラスでは公立と私立で約100万円もの年収差が生じています。
| 公立保育園 | 私立保育園 | |||
|---|---|---|---|---|
| 年収 | 平均勤続年数 | 年収 | 平均勤続年数 | |
| 一般保育士 | 363万円 | 11.0年 | 362万円 | 11.2年 |
| 主任保育士 | 674万円 | 25.1年 | 507万円 | 21.7年 |
| 施設長(園長) | 759万円 | 31.8年 | 679万円 | 25.8年 |
| 参考:令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査 | ||||
土日祝の休みや夏季・年末年始の長期休暇、産休育休もしっかり取得できる職場が多く、ワークライフバランスを重視する保育士にも合っています。
公務員保育士の働き方や年収の差をもう少し詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてください。
大規模の私立保育園
保育士の転職先ランキング第2位は、100名以上の園児が在籍する大規模の私立保育園です。多くの子どもと関わる中で経験の幅を広げやすく、保育士としてのスキルを磨くには絶好の環境といえます。
職員数が多い分、ベテラン保育士の運営スキルや若手の発想を間近で吸収しやすく、急な休みの融通もききやすいのがメリットです。
年間を通して行事も多く、企画・運営・統率といった応用力も自然と身についていきます。
大規模園は行事の頻度が高い分、企画力や推進力を試される場面が増えます。
将来、主任や園長を目指したい人にとっては、経験値を積みやすい環境ですよ。
中小規模の私立保育園
保育士の転職先ランキング第3位は、園児定員100名未満の中小規模の私立保育園です。子ども一人ひとりにじっくり向き合った保育をしたい保育士には、特におすすめできる転職先になります。
中小規模の保育園は人員配置基準が手厚めに設定されている園も多く、目と手が届きやすい体制を整えやすいのが特徴です。
アットホームでゆったりとした雰囲気を持つ園が多く、行事の負担も少なめなので、保育そのものに集中できる環境を求める人に向いていますよ。
ただ、職員数が少ない分、休みの融通が利きにくい・1人当たりの負担が増えるといった面はあります。
「子どもに向き合う時間が長い」というメリットが大きい一方、習得できるスキルの幅は大規模園より限定的です。自分のキャリア観や価値観と合うかどうかを冷静に見極めましょう。
とはいえ、自分一人で情報収集して合う園を探すのは、思った以上に時間がかかります。
転職のプロである保育士向けエージェントに、希望条件をぶつけてしまうのが近道です。
エージェントは希望条件を丁寧にヒアリングしたうえで、求人をピックアップしてくれます。
応募書類の添削や面接対策、日程調整、条件交渉までまとめて任せられるので、忙しい保育士でも転職活動を進めやすくなります。
認可外保育所・託児所
保育士の転職先ランキング第4位は、認可外保育所と託児所です。認可外の保育施設は園児数が少ない傾向にあり、保育士と子どもの距離が近いのが大きな特徴になります。
認可外保育所・託児所の例
- 夜間保育園・ベビーホテル
- 企業内保育所
- 院内保育所
- 企業主導型保育所・事業所内保育施設
- 認証保育園
英語教育やリトミック、ダンスなど独自のプログラムを掲げる園も多く、自分の得意分野を活かしてやりがいを感じやすい職場が見つかります。
給与・残業・福利厚生を強みにする園もあり、ワークライフバランス重視派にも合いますよ。
自分らしい保育や柔軟な働き方を求める保育士に人気で、応募が集中しやすいのも事実です。
求人タイミングを逃さないためにも、エージェント経由で情報収集する人が増えています。
認定こども園
保育士の転職先ランキング第5位は、認定こども園です。認定こども園は就学前の子どもに対し、幼児教育と保育を一体的に提供する施設で、運営形態によって4つのタイプに分かれます。
認定こども園の種類
- 幼保連携型認定こども園
- 幼稚園型認定こども園
- 保育所型認定こども園
- 地方裁量型認定こども園
預かり保育と幼児教育の両方を担うため、教育的視点や発達支援の知識が求められ、保育士としての業務の幅を広げやすいのが魅力です。
共働き世帯と専業主婦・主夫世帯の双方の子どもに接する機会があるので、多様なケースに対応できる経験値も積めます。
認定こども園で働くには、保育士資格に加えて幼稚園教諭免許も必要です。
免許2つあるからといって急に処遇が上がるわけではない点は、事前に押さえておきましょう。
療育施設
保育士の転職先ランキング第6位は、療育施設です。療育施設は障害のある子どもの発達支援をおこなう施設で、児童発達支援センターや放課後等デイサービスなどが該当します。
療育施設の種類
- 児童発達支援センター(療育センター)
- 児童発達支援事業所
- 放課後等デイサービス
保育の側面に加えて、発達特性に合わせた個別支援という療育の側面が求められるため、より専門的な知識・スキルが必要になります。
子どもの育ちに深く伴走したい人や、専門性を高めてキャリアを積みたい人に合う転職先です。
一般の保育園でも発達に課題のある子と関わる場面は多く、療育の視点は持っておいて損がありません。
転職時には発達障害支援士や児童指導員などの資格があると、選考で有利に働きやすいですよ。
その他の保育士におすすめの転職先
保育施設以外で保育士の経験を活かせる職場として、子育て広場・児童館・放課後児童クラブ(学童保育)といった子ども向け施設も有力な候補になります。
それぞれの保育施設の概要
-
子育て広場:
0歳〜3歳を中心とした乳幼児が遊んで過ごせる場所。スタッフは見守りに加え、子育て相談や講座を担当 -
児童館:
0歳〜17歳の児童が自由に来館して遊ぶ場所 -
放課後児童クラブ:
保護者が仕事の間、地域の小学生に遊びの場と生活支援を提供する施設
開設時間が決まっており残業が少ない、保育士免許や経験が選考で評価されるなど、保育園とは違う働き方を実現できる選択肢です。
ここまで紹介した転職先を効率的に探すなら、保育士特化の転職エージェントを活用するのが近道です。
求職者の希望条件やキャリア観をていねいにヒアリングしたうえで、ぴったりの求人を提案してくれます。
忙しい保育士が一人で求人比較を続けるのは負担が大きく、合う園を見逃しやすくなります。保育士特化エージェントに相談すると、希望条件に合った保育施設の情報を効率よく集められます。
保育士におすすめの転職サイト
保育士の転職に強いおすすめ転職エージェント・転職サイトのランキング比較は、以下の記事もあわせてチェックしてください。
保育士の経験や資格を活かせる転職先
保育士が保育園以外で経験や資格を活かせる転職先をランキング形式で紹介します。保育施設にこだわらないキャリアを考えたい人にとって、有力な選択肢ばかりです。
子どもに関わる仕事は続けたいけれど、人間関係や働き方の都合で保育園を離れたいと考えている人にも合う転職先なので、ぜひ参考にしてください。
保育園運営会社
保育士の経験を活かせる転職先として有力なのが、保育園運営会社です。保育士としてではなく、保育園を運営する会社のスタッフという立場で働くキャリアになります。
職種は「総合保育士」「スーパーバイザー」「総合職」などに分かれ、それぞれ役割が異なります。
| 職種 | 仕事内容 |
|---|---|
| 総合保育士 | 自社運営の保育園で経験を積んだうえで、主任・園長か本部スタッフを選択 |
| スーパーバイザー | 既存園の運営サポート、新規園の開園準備、行政対応、保育士採用などを担当 |
| 総合職 | 営業・事務・人事・広報・運営管理などの一般企業同等の職種に従事 |
保育園運営会社は、現場以外から保育の質改善に関わりたい人に合う職場です。
本社視点で働くことで、保育施設の働き方や方針づくりに別の角度からアプローチできます。
保育園運営会社の求人は、複数業界・職種の求人を扱う総合型の転職エージェントが見つけやすいです。中でも業界大手のリクルートエージェント・dodaは、求人数も支援実績も豊富で安心して使えます。
リクルートエージェントやdodaは年間数十万人の支援実績を持ち、保育園運営会社のような母集団が読みにくい求人にも厚いネットワークを持っています。選択肢を広げる第一歩として相談してみてください。
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保育業界の一般企業
保育業界向けにサービスや商品を提供する一般企業も、保育士の経験を活かせる転職先になります。
たとえば保育用品や知育玩具、屋内遊具、絵本など、保育園や子どもに関わる商品を扱う企業であれば、現場の知識をそのまま強みに変えられます。
入り口は営業職や事務職になることが多いですが、経験を積めば商品企画にも進めます。
「現場でこんな商品があったらいいのに」を形にできる仕事は、やりがいも大きいですよ。
子供向けアミューズメント施設の運営会社
子どもとの関わりを残しつつ働き方を変えたい保育士には、子ども向けアミューズメント施設の運営会社もおすすめです。屋内外の遊具を使った遊びの中では、子どもの怪我や事故のリスクヘッジが欠かせません。
保育士として培ってきたリスクマネジメントや臨機応変な対応力を、来園者の安全を守る仕事に直接活かせます。
最初はスタッフとして現場対応からスタートする会社が多いです。
将来的にスタッフ育成、イベント企画・運営など段階的にキャリアを広げていけますよ。
保育士向け人材派遣・紹介会社
保育士の経験を活かして、保育士向けの人材派遣会社や人材紹介会社で派遣コーディネーターやキャリアアドバイザーになる道もあります。
実際に保育士の経験があると「保育士目線で園の良し悪しを判断できる」「現場のリアルな悩みに共感できる」といった点で、アドバイザーとして信頼されやすくなります。
保育士の転職支援は同時に営業として数字を追う仕事でもある点は知っておきましょう。
別業界・別商材の営業に広げる選択肢も持てるので、キャリアの可能性は広がります。
保育士から一般企業への転職は、選び方や成功のコツに独自のポイントがあります。気になる人は以下の記事も参考にしてください。
保育士向け専門学校
保育士資格と現場経験を活かして、保育士向け専門学校の講師・運営スタッフとして働く道もあります。応募要件は学校ごとに異なりますが、保育士資格があれば教員免許なしで採用される求人も少なくありません。
保育専門学校の職員募集は数が限られ、契約社員やパート雇用も多いのが実情です。
正社員にこだわるなら、求人タイミングを逃さない情報収集力が成否を分けますよ。
保育士の資格を活かせる仕事を全般的に知りたい人は、以下の記事もチェックしてください。
保育業界で転職先としておすすめな大手企業ランキング
保育業界で転職先候補になりやすい大手企業を、ランキング形式で紹介します。どの企業も保育業界を代表する存在で、保育士としての経験・スキルを存分に発揮できる職場ばかりです。
| 会社名 | 事業内容 |
|---|---|
| ピジョン | 育児・マタニティ・女性ケア・ホームヘルスケア・介護用品等の製造、販売および輸出入 |
| JPホールディングス | 子育て支援、給食の請負・アドバイザリー事業 |
| ポピンズ | 子育て支援サービス、子育て事業コンサルティング |
| グローバルキッズCOMPANY | 保育施設の運営、公共施設・イベント等での託児サービス開業支援 |
| ライクキッズ | 公的保育サービス、受託保育サービス |
| AIAI Child Care | 認可保育所の運営、児童発達支援事業所・放課後等デイサービスの運営 |
| ソラスト | 医療事業、介護事業、こども事業 |
| ヒューマンホールディングス | 全日制専門教育スクール、社会人教育、児童教育、留学準備教育 |
| さくらさくみらい | 保育所(さくらさくみらい)の運営 |
ここからは代表的な企業をピックアップして、より詳しく紹介します。
ピジョン
ピジョンは育児用品・マタニティ用品・介護用品を製造販売する国内トップメーカーです。哺乳びんをはじめとするベビー用品で世界的な高シェアを誇ります。
ピジョン製品は保育園で日常的に使われており、保育士なら一度は目にした経験があるでしょう。
「赤ちゃんをいつも真に見つめ続け、この世界をもっと赤ちゃんに優しい場所にします」という企業理念のもと、求職者からの人気も非常に高い企業です。
保育関連事業はグループ会社のピジョンハーツが担い、東京都に7施設の認証・認可保育園、大阪府に1施設のプリスクールを運営しています。
| 会社概要 | |
|---|---|
| 社名 公式サイト |
ピジョン株式会社 https://www.pigeon.co.jp/ |
| 業種 | その他の製造業 |
| 資本金 | 51億9,959万円 |
| グループ会社 | ピジョンホームプロダクツ ピジョンハーツ ピジョンマニュファクチャリング兵庫 ピジョンマニュファクチャリング茨城 ピジョンタヒラ PIGEON SINGAPORE PTE.LTD. PIGEON MALAYSIA(TRADING)SDN.BHD. ほか全世界19社 |
| 出典:ピジョン株式会社 公式サイト(2026年5月時点) | |
JPホールディングス・日本保育サービス
JPホールディングスグループは、保育園・学童クラブ・児童館を運営する子育て支援事業のリーディングカンパニーです。
中でも日本保育サービスは中核を担い、2026年4月時点で子育て支援施設を357施設運営しています。そのうち196園が保育園となっています。
| 会社概要 | |
|---|---|
| 社名 公式サイト |
株式会社JPホールディングス https://www.jp-holdings.co.jp/ |
| 業種 | 福祉サービス |
| 資本金 | 16億395.5万円 |
| グループ会社 | 株式会社日本保育サービス 株式会社ジェイキッチン 株式会社日本保育総合研究所 株式会社子育てサポートリアルティ 株式会社ワンズウィル 株式会社JPホールディングス九州 |
| 保育施設数 | 保育園:196園 インターナショナルスクール:1園 こども園:11園 学童クラブ:118施設 東京都認証学童クラブ:12施設 児童館:17施設 交流館:2施設 子育て支援施設合計:357施設 |
| 出典:株式会社JPホールディングス 公式サイト(2026年4月時点) | |
ポピンズ
ポピンズは、ファミリーケア事業・エデュケア事業・プロフェッショナル事業など多角的にサービスを展開する企業です。
保育関連事業はグループ会社のポピンズエデュケアが担い、全国に320ヶ所超の保育・教育施設を持ちます。
認可保育所・東京都認証保育所・事業所内保育所・大学内や病院内の保育所・学童施設・インターナショナルプリスクールまでフルラインで施設を運営しており、国内では稀有な存在です。
| 会社概要 | |
|---|---|
| 社名 公式サイト |
株式会社ポピンズ https://www.poppins.co.jp/ |
| 業種 | 福祉サービス |
| 資本金 | 20億9,500万円 |
| グループ会社 | 株式会社ポピンズエデュケア 株式会社ポピンズファミリーケア 株式会社ポピンズプロフェッショナル 株式会社ポピンズシッター |
| 保育施設数 | 全国325ヶ所(2026年2月時点) |
| 出典:株式会社ポピンズ 公式サイト(2026年5月時点) | |
グローバルキッズCOMPANY
グローバルキッズCOMPANYは、保育施設運営と保育所開業のコンサルティングを手がける企業です。保育関連事業はグループ会社のグローバルキッズ、おはようキッズで展開しています。
グローバルキッズでは首都圏を中心に、認可・認証保育施設、学童クラブ、児童館を合計209施設運営しています。
| 会社概要 | |
|---|---|
| 社名 公式サイト |
株式会社グローバルキッズ https://www.gkids.jp/ |
| 業種 | 福祉サービス業 |
| 資本金 | 13.0億円 |
| グループ会社 | 株式会社グローバルキッズ 株式会社おはようキッズ 株式会社GKS |
| 保育施設数 | 209施設 |
| 出典:株式会社グローバルキッズ 公式サイト(2026年5月時点) | |
AIAI Child Care
AIAI Child Careは、直営保育施設および多機能型事業所の運営を中心としたチャイルドケア事業を担う企業です。
東京23区・千葉県・大阪市内などで、認可保育園を中心とする保育施設と多機能型事業所を運営しています。
| 会社概要 | |
|---|---|
| 社名 公式サイト |
AIAI Child Care https://nursery.aiai-cc.co.jp/ |
| 業種 | 福祉サービス業 |
| 資本金 | 1億円 |
| グループ会社 | 株式会社CHaiLD |
| 保育施設数 | 89か所 |
| 出典:AIAI Child Care 公式サイト(2026年5月時点) | |
保育業界といっても事業内容や働き方は企業ごとに大きく違います。
忙しい日々の中で1社ずつ調べ尽くすのは現実的ではないので、ここでもエージェントが頼りになります。
新年度や上期切り替えのタイミングは、保育業界でも求人が動きやすい時期です。気になる企業があるなら、求人公開を逃さないために早めに情報収集を始めておくとスムーズです。
保育士におすすめの転職サイト
保育士の経験や資格を活かせる職種
保育士の経験や資格を活かせる職種は多岐にわたります。
保育の専門スキルだけでなく、責任感、体力、観察力、共感力、リーダーシップ、コミュニケーション力、判断力など、保育士業務で培った力は別職種でも高く評価されます。
ここでは代表的な職種を5つピックアップして紹介します。
仕事内容は職種によってさまざまですが、食事・入浴・排せつ・着替えのサポートといった日常生活の介助、おもちゃやお絵描きを通した遊び、見守り、教育、病児保育などが中心です。
中でも保育ママとベビーシッターは保育士のスキルが評価に直結する職種です。
ベビーホテル・幼児教室・アミューズメント施設も経験を活かしやすく、選択肢として広く検討する価値があります。
保育ママ
保育ママは、保育ママ制度(家庭的保育事業)で自治体から認定を受け、自宅や事業所用マンションなど家庭的な環境で0〜2歳までの子どもを預かる仕事です。
認定要件は自治体ごとに異なりますが、保護者の安心・信頼を得るうえで、保育士免許や保育経験はほぼ必須です。保育士であれば資格・経験をそのまま活かせるため、独立を見据えるなら始めやすい仕事といえます。
保育補助なしの場合は最大3人までと少人数なので、丁寧な保育を志向する人に合います。
独立志向と相性が良い職種です。
ベビーシッター
ベビーシッターは、0歳〜12歳ほどの子どもを対象に、子どもの自宅で保育・教育・生活支援をおこなう仕事です。保育ママとは異なり、自治体の認定は不要です。
共働き世帯の増加や核家族化を背景に需要は伸び続けており、保育士であれば現場経験を強みに利用者から評価されやすくなります。
ベビーシッターサービスを運営する会社へ就職するパターンに加えて、フリーランスとして独立する道もあります。実績次第で高単価の案件も狙え、自分の都合に合わせた働き方ができる柔軟性もメリットです。
送り迎えや帰宅前の数時間など、短時間勤務に対応しやすいのもベビーシッターの魅力です。
家庭事情で長時間働きづらい人にも合いますよ。
ベビーホテルスタッフ
ベビーホテルは20時以降や宿泊を伴う夜間保育を提供する認可外保育施設です。仕事内容は日勤の保育士と大きくは変わりませんが、入浴や睡眠のサポートなど夜間特有の業務が加わります。
深夜手当で収入を増やしやすく、日中より業務量が落ち着く点はメリットです。
ただし夜勤がある以上、ワークライフバランス重視派には不向きと考えてください。
幼児教室スタッフ
保育士の現場経験があれば、0歳〜6歳児の成長を促す教育を提供する幼児教室スタッフという選択肢もあります。
幼児教室は「自分で考え行動する力」「相手を思いやる力」を育てるカリキュラムや、英語・体操・音楽・絵画など才能を引き出す専門コースを用意する教室まで多彩です。
コミュニケーション力やリーダーシップが評価されれば、講師ポジションへのキャリアアップも見込めます。
専門知識が必要な分大変な場面もありますが、保育園とは違う角度から子どもの成長を支援できます。
教育畑のキャリアに広げたい人にはぴったりです。
子供向けアミューズメント施設スタッフ
保育士の経験を活かせる職種として、子ども向けアミューズメント施設のスタッフも挙げられます。子どもと接する機会が多く、保育士として培ったスキルを直接転用しやすい職場です。
未経験からでも挑戦しやすく、子どもが遊びやすい場づくりを学べる点もメリットです。
笑顔を引き出すのが得意な保育士は、即戦力として歓迎される傾向にありますよ。
ここまで紹介した職種の求人を探すなら、転職エージェントの活用が現実的です。通常の保育士業務とは仕事内容や働き方が異なるため、合うかどうかの見極めをプロと一緒に進めるのが安全策になります。
なお、エージェントによって強みは異なります。ベビーシッターやベビーホテルなど保育経験を直接活かす仕事なら保育業界特化型、保育以外の業界・職種にチャレンジするなら総合型を選ぶのが基本方針です。
保育業界以外で保育士が転職しやすい業界
保育業界以外にも、保育士のスキルや経験を評価してくれる業界は多くあります。ここでは未経験転職の難易度が比較的低く、異業種チャレンジしやすい業界を5つピックアップします。
アパレル・美容・コスメ業界
アパレル・美容・コスメ業界は女性比率が高く、人材確保のために未経験者を積極採用する企業が多い業界です。
保育士のコミュニケーション力や共感力は、接客・販売の現場で大いに活かせます。中でも接客・販売員ポジションは未経験から挑戦しやすい傾向があり、元々この業界に関心があるなら有力な選択肢です。
介護業界
介護業界は高齢化を背景に需要が拡大しており、未経験からの転職もしやすい業界です。
利用者と信頼関係を築くコミュニケーション力や、事故を防ぐリスクヘッジは保育士に求められるスキルとほぼ重なります。
体力勝負で人手不足の現場が多いのは事実ですが、社会貢献度の高さに惹かれる人には向いている業界です。
IT・Web業界
IT・Web業界は需要・将来性ともに高く、経験を積むことで安定したキャリアを築けるおすすめの業界です。
職種によっては保育士よりも年収水準が高く、働き方の柔軟性もあるため、収入アップやリモートワークを実現しやすいのが大きな魅力です。
年収や働き方への不満から異業種転職を考えるなら、IT・Web業界へのキャリアチェンジは有力候補になります。
ITは在宅しやすい一方、職種によってはハードワークやコミュニケーション難易度が高い場合もあります。
業界・職種に詳しい転職のプロに相談しながら見極めるのが失敗を減らすコツです。
全業界・職種を扱う大手のリクルートエージェント・doda・マイナビ転職エージェントなら、未経験者向けの求人にも厚いので相談しやすいです。
転職エージェントは志向性や希望条件を踏まえておすすめ業界を提案してくれますし、書類添削や面接対策も無料で受けられます。
もし「保育士の経験を活かしつつ年収や働き方を変えたい」と感じているなら、まずは異業種にどんな選択肢があるかを知るところから始めてみてください。
総合型エージェントの面談で全体像を把握すると判断しやすくなります。
おすすめの大手総合型転職エージェント
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アミューズメント・レジャー業界
アミューズメント・レジャー業界は、映画館・遊園地などの遊戯施設や旅行・観光に関わる業界です。
社会情勢に左右されやすい面はあるものの、子どもとの関わりに強みを持つ保育士に対しては安定した需要があります。
未経験から挑戦できる職種も多く、子ども関連のアミューズメント施設は特に経験を活かしやすい職場です。
教育業界
教育業界には「幼稚園教諭」「幼児教室スタッフ」「子供向けスクールのスタッフ」など、保育士経験を直接活かせる職種が並びます。
中でも幼児教室や子ども向けスクールは、これまでの保育経験がそのまま強みになる職場です。
幼児期の教育という大切な時期に関わる仕事なので、保育士に近いやりがいを感じやすい点も魅力ですね。専門知識は求められますが、子どもが好きな保育士には合う業界です。
保育士以外で転職しやすい職種
保育士以外の職種で未経験からチャレンジしやすいのは、未経験者を積極採用していて、保育士で培ったコミュニケーション力や共感力を評価する職種です。代表例は営業職になります。
ここでは、営業職以外にも保育士経験が評価されやすい職種を5つ紹介します。
これから紹介する職種は、いずれも未経験から転職を成功させた人が多い領域です。
気になる職種があれば、面談の場で具体的なキャリアプランを描いてもらいましょう。
営業職
営業職は未経験チャレンジがしやすく、キャリアの幅を広げやすい職種です。
特に保育業界との親和性が高い教育業界や福祉業界では、保育士の経歴が高く評価されやすい傾向にあります。異業種転職でも成功確率が上がるため、保育士以外を考えるなら有力な選択肢です。
業界によって扱う商材が変わるので、転職時はどの業界の営業に進むかを慎重に選びましょう。教育・福祉以外では以下のような業界業種が向いています。
転職するのにおすすめの営業職
- IT営業
- 保育商材営業
- 知育・玩具メーカー営業
- 広告代理営業
- 不動産営業
- 旅行業営業
- 保険営業
営業職には有形・無形の商材以外に、個人営業・法人営業・カウンターセールスなどのスタイルがあります。商材によって対象顧客や営業手法は大きく変わるので、業務内容と特徴は事前にしっかり確認しましょう。
営業職でキャリアアップを目指すなら大手転職エージェントへの登録がベストです。
転職支援実績トップクラスのエージェントなら、キャリアプランの相談からマッチング求人の紹介まで一貫して任せられます。
接客・販売職
保育士のキャリアチェンジ先としては、接客・販売職もおすすめです。未経験OK求人が多く、コミュニケーション力など保育士の強みが活かせるため、セカンドキャリア候補として現実的です。
接客・販売職には多様な業態がありますが、特におすすめは以下の通りです。未経験者の受け入れに積極的だったり、子どもと接する場面があったりと、保育士経験が転用しやすい職種が並びます。
接客・販売職の中でおすすめの職種
- アパレル販売員
- 美容・コスメ販売員
- 子供向け玩具販売員
- 飲食店スタッフ
- ホテルスタッフ
- アミューズメント施設スタッフ
接客・販売職そのものは年収帯が高い職種ではないですが、リーダーやマネジメントへの昇進、インセンティブのある会社でトップセールスを狙うなど、年収アップの道筋は十分にあります。
未経験転職は条件先行でミスマッチが起きやすいので、業界に詳しいエージェントの併走が安心です。
20代で保育業界以外を目指すなら、20代向けの転職支援サービスであるUZUZ・ハタラクティブ・マイナビジョブ20'sの3社が王道です。
20代のうちに業界を切り替えると、30代以降のキャリア選択肢が大きく広がります。今の経験をどう次につなげるか、若手特化エージェントに相談しながら整理してみてください。
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介護職
介護業界は少子高齢化の影響で介護士需要が拡大しており、未経験者の採用にも積極的です。
介護職は対象は異なるものの、コミュニケーションや観察力、リスクマネジメントなど保育士と共通するスキルが多く、入社後も即戦力として動きやすい職種といえます。
無資格でも就職可能ですが、身体介護などより専門的な業務には介護職員初任者研修以上の資格が必要です。介護士へ転職する際は、初任者研修だけでも事前取得しておくと選考が有利に進みます。
事務職
未経験から安定した仕事に就きたい人には、一般企業や特定施設の事務職もおすすめです。
未経験から挑戦しやすい事務職は以下の通りで、保育士のデスクワークや事務作業の経験を活かしやすいのもポイントです。
未経験から挑戦しやすい事務職
- 受付事務
- 一般事務
- 営業事務
- 総務事務
- 学校事務
- 医療事務
- 介護事務
PCの基本操作ができれば未経験から挑戦できる、残業が少なく安定して働けるなどの理由で人気が高く、その分競争率も高めです。
正社員求人が見つかりにくい場合は、派遣社員として実務経験を積んでから正社員を目指すルートが現実的です。
未経験から事務職への転職のコツは、以下の記事も参考にしてください。
IT系技術職
IT・Web業界は将来性のある職種が多く、ITエンジニア職はニーズや待遇面で特におすすめできます。
慢性的な人手不足から基本的なIT知識でチャレンジできる求人がある、在宅勤務やフレックス制度が整っているなど、働きやすさも魅力です。
経験を積めば年収アップが見込めるうえ、フリーランス独立で更なる高年収を狙うこともできます。
おすすめのIT系技術職
- フロントエンドエンジニア
- サーバーサイドエンジニア
- インフラエンジニア
- スマホアプリエンジニア
- Webデザイナー
ただし保育士から見るとIT系技術職は遠い職種で、未経験転職の難易度は高めです。プログラミングの独学やITパスポートなどの資格取得といった事前準備が欠かせません。
入社後もセミナー参加や独学を続ける必要があり、自己研鑽への姿勢が問われる点は要注意ですよ。
独学が難しいと感じたら、プログラミングスクールを活用するのが効率的です。
未経験向けの就職支援込みのスクールなら、転職活動と並行して進められます。
保育士が転職時に注意すべきこと
保育士が転職時に気をつけたいポイントを紹介します。違う保育施設に移る場合も異業種に挑戦する場合も、押さえておきたい注意点は共通しています。
転職時期を見極める
保育士の転職では時期の選び方が成果を左右します。年度途中なのか新年度なのかで、進め方が大きく変わるからです。
年度途中の転職を検討する場合は、子どもたちへの影響を慎重に見極める必要があります。担任の急な交代は子どもの情緒や発達に影響しやすいため、可能な範囲で引き継ぎ期間を設けるなどの配慮が欠かせません。
新年度入社を狙うなら、余裕を持ったスケジュールで転職活動を組むのが基本です。
保育業界では年末から年始にかけて求人が動きやすい傾向があります。
この時期を狙って動き出すと、選択肢の幅が広がりやすいですよ。
保育士の年度途中転職をもう少し詳しく知りたい人は、以下の記事もチェックしてください。
できる限り職場見学はする
保育士の転職では、職場環境を事前に確認することがミスマッチ防止の最大のポイントになります。
同じ保育園でも、職員や園長の保育観によって雰囲気や進め方が大きく異なります。求人情報だけで合う合わないを判断するのは難しいので、可能な限り職場見学を組み込みましょう。
見学では保育方針、職場の雰囲気、設備、職員間のコミュニケーションを直接確認できます。1日の流れ、行事の頻度、残業状況、有給の取得しやすさを質問しておけば、入職後のギャップを大きく減らせます。
転職エージェントの中には、職場見学に同行してくれるサービスもあります。
プロ目線でジャッジしてもらいたい人は、活用してみてください。
保育士の1日の流れやスケジュールは、以下の記事で詳しく解説しています。
転職しても年収はすぐには上がらない
転職後の年収アップを期待する人は多いですが、保育士の場合は現状維持か一時的にダウンするケースが少なくありません。
特に異業種転職では新人扱いになることも多く、入社後数年間の年収ダウンは覚悟しておくのが現実的です。長期視点では新しい分野での成長が見込めるので、短期の年収だけで判断しないのがコツになります。
逆に保育士経験を活かせる関連職種なら、年収アップが見込めるパターンもあります。ただし劇的な収入増はあまり期待しすぎないようにしましょう。
年収だけでなく、やりがい・労働環境・ワークライフバランスを含めた総合判断が大切です。
入社後の満足度は、年収以外の要素で決まることも珍しくありません。
保育士が転職する際の選考対策
保育士が転職活動を有利に進めるには、応募書類と面接で経験・スキル・熱意を効果的にアピールする準備が欠かせません。特に異業種転職では「保育士経験がどう活かせるか」を明確に語れるかが評価を分けます。
履歴書・職務経歴書全般
履歴書と職務経歴書は、採用担当者が初めて求職者の情報に触れる重要な選考材料です。経歴・スキル・入社意欲を効果的に伝えるために、書き方のコツを押さえましょう。
履歴書は手書きが一般的ですが、園によってはパソコン作成を求める場合もあるため、募集要項を必ず確認します。誤字脱字を避け、読みやすい字で丁寧に仕上げるのが基本です。
保育士は子どもの手本となる立場なので、文字の美しさが評価につながる場合もあります。
職務経歴書には、これまでの保育経験を具体的に記述します。担当した年齢クラス、特別な配慮が必要な子どもへの対応経験、行事の企画運営など、具体エピソードを交えて強みを表現してください。
研修受講歴や保有資格も忘れずに書き、自己研鑽の姿勢をアピールしましょう。
志望動機
志望動機は「なぜその園で働きたいのか」を明確に伝える重要なパートです。園の理念や保育方針を調べたうえで、自分の価値観や目指す保育との重なりを言語化していきます。
自分の経験や専門性が園にどう貢献できるかを具体的に述べると、説得力が一段上がります。
志望動機の例文
貴園の「子どもの主体性を尊重する」という保育方針に共感し、応募しました。前職ではクラス担任として自由遊びの時間を活用し、子どもの興味を引き出す取り組みをおこなった結果、自主性の向上につながりました。
この経験を活かし、貴園の方針に沿った保育実践を通じて、子どもたちの健やかな成長に貢献していきたいです。
自己PR
自己PRでは、保育士としての強みや個性を具体エピソードと一緒に伝えるのがポイントです。
性格や資質の説明だけにとどめず、保育現場でどう活かしたかまで示せると、評価につながります。保育以外の経験や趣味も、子どもとの関わりに活かせる切り口があれば積極的に盛り込みましょう。
自己PRの例文
私の強みは、子ども一人ひとりの個性を尊重し、合わせた支援をする柔軟性です。前職では人見知りの強い3歳児に対し、好きな絵本を糸口にコミュニケーションを広げる工夫をしました。半年後には友達と楽しく遊べるようになり、保護者からも喜びの声をいただきました。
趣味のピアノ演奏を活かし、子どもと音楽を楽しむ時間を設けることで、表現力や協調性の育成にも貢献していきたいです。
転職理由
転職理由は前職や現職への不満を直接出すと印象が下がるため、前向きな将来ビジョンの形で語るのが基本です。
キャリアアップやよりよい保育を提供したいという思いを軸にし、志望先の特徴と関連づけて説明すると説得力が増します。
転職理由の例文
これまでの経験を活かしつつ、さらに専門性を高めたいと考えて転職を決意しました。現在の園では0〜2歳児の保育に携わってきましたが、貴園では幅広い年齢の子どもと関わる機会があると伺い、より総合的な保育スキルを身につけたいと感じています。
異年齢保育にも強い関心を持っており、子どもの社会性を育む手法を学んで実践したいです。この環境で、自身の保育の幅を広げながら、子どもの成長にさらに貢献していきたいと考えています。
自分で対策を進めるのが難しい場合は、転職のプロである転職エージェントの活用がおすすめです。
書類添削や面接対策のノウハウは、独学では得にくい財産になります。
保育士によくある転職理由ランキング
東京都が令和4年に実施した調査結果(令和4年度東京都保育士実態調査)から、保育士の退職理由(転職理由)をランキング形式で紹介します。
| 転職理由 | |
|---|---|
| 1位 | 職場の人間関係(31.5%) |
| 2位 | 仕事量が多い(23.1%) |
| 3位 | 給料が安い(22.1%) |
| 4位 | 健康上の理由(体力含む)(20.6%) |
| 5位 | 労働時間が長い(18.6%) |
| 6位 | 妊娠・出産(16.2%) |
| 参考:東京都福祉局 令和4年度東京都保育士実態調査結果 | |
退職理由の1位は職場の人間関係で、保育士の3人に1人が転職理由に挙げています。保育現場特有の密接なコミュニケーションとチームワーク前提の環境が、人間関係の難しさにつながっていることが分かります。
給与・労働条件も上位を占めており、給与水準の低さや過重な業務負担、長時間労働といった問題は深刻です。多くの保育士が日々の負担として実感している現状を反映した結果といえます。
転職先を探す際は、人間関係や給与だけでなく、残業状況や有給の取得しやすさまで含めて総合的に評価するのが基本姿勢です。
すべての希望を満たす求人は見つけにくいので、譲れない条件と妥協できる条件を切り分けておくと求人選びがスムーズに進みます。
保育士の転職を成功へ導く4つのポイント
保育士の転職を成功させるには、求人探しの段階から押さえておきたいコツがあります。ここでは特に重要な4つのポイントを紹介します。
転職理由や希望する働き方を明確にする
保育士の転職では、自己分析でキャリアの方向性と希望の働き方を明確にすることが第一歩になります。希望条件をはっきりさせておくと、求人探しの軸がぶれません。
自己分析では、以下の項目を一つずつ整理していくのが基本です。
自己分析の進め方
- 職務経歴・スキル・経験・実績の棚卸し
- 自身の強みやアピールポイントの整理
- 保育士としての課題や現状の問題の洗い出し
- 現在の職場や働き方に対する不満の洗い出し
- 希望するキャリアに関する情報の整理
- 希望する働き方や待遇に関する情報の整理
- 希望の実現に必要なことの洗い出し
まずは経歴とスキルの棚卸しから始め、強みとアピールポイントを言語化します。次に現状の課題や不満を洗い出し、転職で解決したいテーマを整理しましょう。
最後に、希望のキャリア・働き方・待遇に必要な要素を逆算的に詰めていきます。
自己分析が浅いと、転職後にミスマッチが起きやすくなります。
時間がかかる作業ですが、急がば回れで丁寧にやり切ってください。
自己分析の進め方は、以下の記事も参考にしてください。
情報収集を徹底しておこなう
希望する転職先・職種への転職を成功させるには、情報収集の徹底が欠かせません。
事前にしっかり調べておくと、本当に合う選択肢かを見極めやすくなり、応募先に合わせた事前準備もできます。入社後のミスマッチを減らす意味でも、以下のポイントは優先的に確認しましょう。
情報収集で確認したいポイント
- 仕事内容
- 働き方の特徴
- やりがい・大変なところ
- 需要や将来性
- 転職する際の難易度
- 求められるスキルや経験
- キャリアパス
自分で調べきれない部分は、転職エージェントのキャリアアドバイザーに頼ると効率的です。
待遇面や働き方の細かい質問も、エージェント経由なら採用担当に印象悪く伝わらずにクリアできますよ。
転職するエリアを検討する
転職するエリアによって、年収が変わる可能性は無視できません。違う保育園に移る場合は、エリアごとの平均年収を必ずチェックしておきましょう。
東京23区の場合、区ごとの平均年収ランキングは以下のようになります。
| 平均年収 | |
|---|---|
| 渋谷区 | 387万円 |
| 新宿区 | 384万円 |
| 豊島区 | 384万円 |
| 港区 | 383万円 |
| 千代田区 | 381万円 |
| 台東区 | 379万円 |
| 中央区 | 376万円 |
| 品川区 | 375万円 |
| 目黒区 | 374万円 |
| 荒川区 | 373万円 |
| 2026年5月時点の平均年収(出典:求人ボックス) | |
同じ通勤圏でも、エリアによって数十万円の差があるのが分かります。東京で年収を伸ばしたい保育士は、千代田区・新宿区・品川区を中心に求人を探すと給与アップにつながりやすいです。
保育士の給与・年収を詳しく知りたい人は、以下の記事もチェックしてください。
転職エージェントを利用する
自分にぴったりの求人を選び、転職を成功させるなら、転職のプロである転職エージェント(有料職業紹介事業)の活用が近道です。
経験豊富なキャリアアドバイザーが求職者一人ひとりに寄り添い、充実したサポートを提供してくれます。
転職エージェントのサポート内容例
- 求人の選定
- キャリア相談
- 履歴書・職務経歴書の書き方アドバイス、添削
- 面接対策
- 応募先施設との面接調整やフォロー
- 職場見学や面接の同行
- 給料や待遇などの条件交渉
- 転職後のアフターフォロー
客観的な立場から、転職そのものだけでなくキャリアのアドバイスまで受けられるのが大きな価値です。
保育士が転職で自分に合った就職先を見つける方法
保育士が転職先を選ぶ際にハローワークを使う人は多いですが、好条件な求人を狙うなら転職エージェントの活用がおすすめです。
転職エージェントは全国各地の求人を扱う上、人気・優良求人を非公開求人として保有しています。多くの求人を比較したい、選考対策まで一貫して支援してほしい人は迷わず使いましょう。
転職エージェントは保育士特化型と総合型の2種類に大きく分かれます。それぞれ得意分野が異なるので、転職の方向性に合わせて選び分けるのが基本姿勢です。
転職エージェントの選び方
- 保育士としての転職
→保育業界特化の転職エージェント - 保育士の経験・資格を活かした保育施設以外への転職
→総合型の転職エージェント - 未経験業界・職種への転職
→総合型の転職エージェント
特化型と総合型で、支援実績が豊富なおすすめサービスをまとめました。
保育士におすすめの転職エージェント
- 保育業界特化:
保育士ワーカー・保育士人材バンク・保育士バンク! - 総合型:
リクルートエージェント・doda・マイナビ転職エージェント
転職のプロが求人選びから面接日程調整、条件交渉までサポートしてくれます。
自分一人で進めるより圧倒的に効率的なので、気軽に頼ってみてください。
ここまで紹介してきた保育施設・異業種転職の選び方も、エージェントとの面談で深掘りすると一気に具体化します。複数登録で自分の選択肢を広げる第一歩を踏み出してみてください。
保育士におすすめの転職サイト
保育士で保育業界以外へ転職した人の体験談
ここでは、保育士からジュエリー販売職に転職した人(以降「Aさん」)の事例を紹介します。
未経験の業界・職種に挑戦している保育士の参考になるよう、辞めた理由・経験のアピール方法など踏み込んで解説します。
保育士を辞めたいと思った理由
Aさんが保育士を辞めたいと思った理由は、大きく3つありました。
- 意思疎通の難しい子どもたちと関わることが思った以上にストレスだった
- 1人で複数の子どもを見るとなると丁寧なコミュニケーションができない
- 子どもや職員のために改善した方が良いことも慣習を理由に変えられない
Aさんは使命感が強く、自分なりの保育観をしっかり持っていらっしゃいました。
それゆえに理想と現場のギャップを抱えやすく、無力感が大きなストレスになっていたんです。
保育士の経験から「相手の課題に対して試行錯誤して、解決につながる仕事がしたい」という思考性が見えました。
仕事選びの軸として、これを置けたのが大きな転機になりました。
転職して叶えたい将来像
Aさんは保育士の経験を踏まえて、自身の将来像を以下のように語ってくれました。
- 自分の身の回りの困り事に対して仕組みで解決できる人になりたい
- 結婚して子どもを産んでも、仕事も子育ても頑張っていたい
社会人前は「結婚したら専業主婦に」と思っていたそうですが、働く中で価値観が変わっていったそうです。
仕事のやりがいの重要性に気づき、母になっても両立したいと考えるようになっていました。
転職先の選択肢
Aさんに提案した選択肢は、提案型の営業職と法人向けカスタマーサポートでした。
選定理由は、Aさんの強みや思考性とマッチすること、未経験でも比較的挑戦しやすいこと、将来的なキャリアアップが見込めることです。
試行錯誤して自分のものにする吸収力、課題発見力という強みが活きやすい職種を中心に絞りました。
ガツガツ売り込むより、相手のニーズを汲み取る提案型が合うと判断しています。
将来的に「直接提案より仕組みで改善できるようになりたい」という意向もあったため、営業からマネジメントや企画職に進むキャリアステップを描いて提案しました。
面接でのアピールポイント
Aさんが面接でアピールしたのは「吸収力」と「課題発見力」でした。応募先の業務でも活きる強みだったからです。
たとえば課題発見力では、子ども一人ひとりにじっくり向き合う時間を確保するため、事務作業の時間を削る工夫をしていた経緯を具体的に話してもらいました。
面接で評価されるのは、保育士の経験そのものより、何を考え、どう動き、どんな結果を出したかという過程です。
保育士特有の業務をそのまま語るより、思考と行動の質を伝えるほうが伝わりますよ。
未経験のマインドセットやスキルは「これから得ていく」と先回りで伝え、覚悟を見せると印象がアップします。
最終的な決め手
Aさんはシフト勤務で平日休みが多かったため、10社以上応募して空いた日に面接を入れていきました。最終的には2社の内定が出ました。
決め手はAさんの中で勤務地が最重要だったこと、商材への興味があったこと、店長候補としての採用だったことです。仕事内容とキャリアステップに納得し、ジュエリー販売の仕事を選びました。
第一候補は別の営業職でしたが、数字への意識をアピールしきれずお見送りでした。
それでもAさん自身、価値観の見直しから取り組んだことで「納得感のある転職にできた」と話してくれましたよ。
Aさんのように納得感のある転職をするには、自己理解とキャリアの選択肢を広く把握しておくことが欠かせません。
転職エージェントはその両方をサポートする存在なので、転職を検討するタイミングで気軽に活用しましょう。
保育士の転職に関するよくある質問
保育士の転職にあたって、よく寄せられる質問と回答をまとめました。
保育士を辞めた人はどんな仕事に就くことが多い?
保育士を辞めた人はどんな仕事に就くことが多いですか?
保育士を辞めた後のキャリアは人によってさまざまです。退職理由にマッチした仕事へ進む人が多いですが、ミスマッチで退職を繰り返す人もいます。
後悔を減らすには、辞めたい理由と希望の働き方を整理してから動くのが鉄則です。
保育士が転職をする際に評価されるスキル
保育士が転職をする際に評価されるスキルは何ですか?
年代によって保育士におすすめの転職先は異なる?
年代によって保育士におすすめの転職先は異なりますか?
大きく変わるわけではありませんが、年代による違いはあります。20代前半はポテンシャル評価の企業が多く転職先の幅が広めです。
40代以降は異業種未経験が難しい代わりに、保育関連施設・企業なら経験を活かしやすいですよ。
保育士が地方へ転職する場合もエージェントは利用できる?
保育士が地方へ転職する場合もエージェントは利用できますか?
利用可能です。全国の求人に対応するエージェントも多いので、希望エリアの求人を確認する意味でもまず会員登録してみてください。
もし「保育施設の中で転職するか、異業種に出るかで迷っている」なら、両方の選択肢を1人のアドバイザーに相談すると比較しやすくなります。保育士特化と総合型を併用する形で、まずは情報を集めてみてください。
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