未経験で介護職へなるには?おすすめの転職先や無資格でも働ける仕事
未経験から介護職への転職に興味がある人向けに、無資格でも働けるおすすめの施設や転職する方法について、現役エージェントが徹底解説します。
また、介護士の仕事内容や、未経験転職でよくある不安についても紹介していきます。
すべらない転職が紹介するサービスの一部には広告を含んでおり、当サイトを経由してサービスへの申込みがあった場合には、各企業から支払いを受け取ることがあります。ただし、ユーザーの利益を第一に考え客観的な視点でサービスを評価しており、当サイト内のランキングや商品の評価に関して影響を及ぼすことはございません。
介護職は未経験・無資格でも転職しやすい
介護職への転職を検討しているものの経験がなく不安を感じている人は多いですが、介護職は未経験者や無資格者でも転職しやすい業界・業種です。
なぜなら、高齢化社会の進展に伴い、介護需要が急増していることや、少子化により介護職の成り手が減少していることから、介護業界は新たな人材を積極的に受け入れる傾向にあるからです。
介護業界の事情を踏まえながら、介護職が未経験・無資格でも歓迎される理由について詳しく紹介します。
年齢が不利になりにくい
他の業界と比較すると介護職は年齢による採用の制限は少ない傾向にあります。
大きな理由は介護の現場では利用者・利用者家族とのやり取りや、臨機応変な現場対応など、豊富な人生経験や成熟した対人コミュニケーションスキルが重視されるからです。そのため、若年層から中高年層まで幅広い年齢層が活躍できる環境が整っています。
実際に、公益社団法人介護労働安定センターの「令和5年度介護労働実態調査」を元に介護職で働いている人の年齢を紹介すると以下の通りです。40代や50代を中心に幅広い年齢層を受け入れていることが分かりますね。
年齢 | 割合 |
---|---|
25歳未満 | 1.9% |
25〜29歳 | 4.4% |
30〜34歳 | 6.6% |
35〜39歳 | 10.4% |
40〜44歳 | 12.8% |
45〜49歳 | 15.2% |
50〜54歳 | 14.5% |
55〜59歳 | 12.3% |
60〜64歳 | 9.9% |
65〜69歳 | 5.3% |
70歳以上 | 3.2% |
無回答 | 3.6% |
参考:令和5年度介護労働実態調査 |
上記の割合からもわかるように、40代や50代の転職者にとって介護職への転職は狙い目です。
末永
40代が未経験・資格なしで介護職へ転職する方法については、下記の記事も参考にしてみてください。
体力に自信がなくても働ける
介護職は体力勝負のイメージがありますが、実際には体力に自信がなくても十分に働くことができます。近年の介護現場では、さまざまな補助器具や技術の進化により、身体的な負担は大幅に軽減されています。
たとえば、電動ベッドや移乗用リフトなどの機器を使用することで、利用者の移動や体位変換を楽におこなえます。また、適切な介護技術を学べば、自身の体に負担をかけずに介助をおこなうことが可能です。
さらに、介護の仕事は身体介護だけではありません。利用者とのコミュニケーション、レクリエーションの企画・実施、記録作成など、体力を必要としない業務も多くあります。
施設によっては、個人の体力具合や適性に合わせて業務を分担することも可能です。むしろ、思いやりや傾聴力、観察力といった、体力以外の能力が重視される職場環境といえますね。
研修・教育制度が用意されている
介護職は未経験者でも安心して働き始められる理由の1つとして、充実した研修・教育制度が挙げられます。
多くの介護施設や事業所では、新人スタッフのために介護知識・スキルを体系的に学ぶための研修プログラムを用意しています。たとえば、高齢者の心身の特徴、コミュニケーション技術、介護技術の基本などを、実際の現場での実習を交えながら介護の基本的な知識や技術を学ぶことができるので、未経験者でも安心して挑戦できますね。
さらに、入職後も継続的に研修・教育制度がプログラムを提供されていることもあり、基本技術だけでなく、認知症ケアや緊急時の対応など、より専門的なスキルを段階的に習得できます。
ほかにも、資格取得支援制度を設けている事業所も多く、未経験・無資格であっても十分に活躍できるのはもちろん、将来的なキャリアアップの機会も豊富に用意されていますよ。
末永
研修や教育制度が充実している施設を探すのなら転職エージェントを利用するのがおすすめです。
転職エージェントは各施設の労働環境について詳細な情報を保有しています。どのような研修や教育制度が用意されているのかも知っているので、自分が身につけたいスキルを伸ばせる施設の求人を紹介してもらえますよ。
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介護職未経験者が転職で失敗しないためには施設選びが重要
介護職への転職を考えている人にとって、適切な施設選びは欠かせません。介護施設によって、求める人材像や働き方、福利厚生などが大きく異なります。そのため、どの施設に入社するかによって短期的な転職満足度だけでなく、中長期的なキャリア満足度につながりますよ。
実際に、仕事内容や職場環境の調査が不十分だったために、入社後に想定と違ったと後悔する事例は多く聞かれます。
このようなミスマッチを防ぐためには、求人検索の段階から希望条件に合った求人先を選ぶようにしましょう。その際には働き方や職場環境・人間関係などを確認し、自分に合った施設なのかを慎重に判断することが重要です。
末永
自分にピッタリの求人・転職先を探すには介護業界の転職事情に精通した転職エージェントを活用するのがおすすめです。
多くの転職者を支援してきたキャリアアドバイザーは豊富な職場情報と経験に基づいて、求職者ごとのニーズ・価値観に合った施設を紹介してもらえますよ。
また、施設の内部情報や業界動向など、表面的には分かりにくい情報も提供してくれるため、より精度の高い情報に基づき判断をすることができますよ。
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介護職未経験の人におすすめの転職先
介護職へ転職する未経験者におすすめしたいのは、以下のような特徴を満たす職場です。
未経験者におすすめの転職先の特徴
- 研修制度が充実している
- 同僚・先輩からのサポート体制が整っている
- 人間関係が良好
- 未経験者歓迎・無資格OKの求人がある
- キャリアアップの機会がある
- 離職率が低い
未経験者にとって、充実した研修制度や適切な支援体制は、入社後にスムーズなスタートを切るための重要な要素です。
初めての環境・業務に対して不安がある場合でも、適宜サポートが受けられる職場であれば未経験者でも安心ですね。求人情報を確認する際に、制度や職場環境を確認するのはもちろんのこと、「未経験者歓迎」「経験不問」「無資格OK」などのキーワードがあれば未経験者でも適切な支援が受けられる可能性は高いですよ。
末永
ほかにも、入社後も充実したキャリアを描けるかどうかも重要なポイントです。キャリアアップ・スキルアップができる環境があるかどうか、離職率が低く長く働けるかどうかなども、確認しておきましょう。
ここからは、介護職未経験者が転職先を選ぶ際にチェックしたいポイントを施設種別ごとに紹介します。
入居系施設でおすすめの転職先
入居系施設は以下のような施設で、要介護高齢者である利用者が施設に入所して生活する施設を指します。
- 特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)
- 介護老人保健施設
- グループホーム(認知症対応型共同生活介護)
- 介護付き有料老人ホーム(特定施設入居者生活介護)
- ケアハウス
末永
施設によって特徴や仕事内容は異なりますが、介護職未経験でもおすすめなのは「特別養護老人ホーム」と「有料老人ホーム」です。
どちらも、職員数が多いので分からない点もすぐに聞ける環境にあり、新入社員の教育・研修制度が充実している傾向があります。
また、移乗介助・入浴介助・排泄介助・着替えといった「身体介助」や、掃除・配膳・洗濯・ベッドメイク(シーツ交換など)といった「生活援助」など、介護職としての知識・スキルをしっかりと習得できる点が良いですね。
ほかにも、看護師や医師が在籍していたり、併設の病院・クリニックがあったりと、介護業務に集中できる環境があるのも特徴です。
通所系施設でおすすめの転職先
通所系施設は利用者が通所介護の施設に通い、食事や入浴・トイレなどの日常生活上の支援や、生活機能向上のための機能訓練や口腔機能向上サービスなどを日帰りで提供する施設です。
- デイサービス
- 通所リハビリテーション
- 小規模多機能型居宅介護
- 介護予防通所介護
- 療養通所介護
末永
通所系施設は入居系施設と比べると、利用者の自立度が高く、介護負担は少ない傾向にあります。そのため、介護職としてスキルアップだけでなくプライベートとの両立がしやすいのが特徴です。
たとえば、デイサービスは基本的に日帰りで利用する施設のことです。そのため、夜勤は発生しません。土日休みの日勤のみで働きたい人、体力に自信がない人にも働きやすい環境だといえますね。
訪問系でおすすめの転職先
訪問系の介護サービスは利用者の自宅にホームヘルパー(ケアスタッフ)が訪問し、身体介護や生活援助をおこなうサービスです。
- 訪問看護
- 訪問リハビリテーション
- 訪問入浴介護
- 居宅療養管理指導
訪問系に限らずで介助業務をおこなう場合は資格が必要ですが、事務作業や訪問介護員の補助作業、生活援助は無資格・未経験の場合でも可能です。
先輩となるベテランの訪問介護員に付き添って訪問介護を経験することで、実践的な知識・スキルが習得できるのと、資格取得支援制度を設けている施設も多いので、入社後に資格取得をする前提で転職活動するのも良いですね。
末永
介護職の中でも施設によって働き方・働きやすさは異なります。未経験であっても入社後活躍できる職場を選ぶには、職場環境・仕事内容を正しく把握し、自分にピッタリの転職先を選択することが重要です。
希望条件や過去の経験にマッチした求人を探したいなら介護業界で豊富な転職支援実績を持つ転職エージェントを活用しましょう。介護職の転職事情に精通したキャリアアドバイザーが求職者の事情に寄り添いながら、ピッタリの求人探しを支援してもらえますよ。
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介護職が未経験・無資格でもすぐにできる仕事
介護職の仕事内容は幅広く、介護関連資格がなくても担当できる仕事も多くあります。未経験で介護職へ転職した後、すぐに担当する業務内容になりますので、ぜひ押さえておきましょう。
シーツ交換
入居型の介護施設では、利用者が快適に過ごせるように介護職員が週に数回など定期的にシーツを交換します。
普段の業務の合間で施設内のシーツを一斉に交換するため、短時間に手際よく交換していくスキルが必要です。また、皮膚の弱い高齢者にとってはシーツに皺が寄っていると、褥瘡などのトラブルの原因になる恐れもあるので、キレイさや丁寧さも求められます。
掃除
訪問系の介護サービスでは、利用者自宅の掃除やゴミ出しなどの業務を依頼されることもあります。掃除は基本的な家事スキルであり、未経験・無資格であっても入社後すぐにでも担当できる業務といえますね。
なお、大規模な入居系施設や通所系施設の清掃業務は、専任の清掃職員が在籍している場合もあります。
食事の配膳
入居系施設や通所系施設での配膳・下膳は介護職の仕事です。
嚥下機能が低下している人には、柔らかくしたものや細かく刻んだものが提供されるなど利用者によって食事内容や形態、注意事項は異なります。
利用者の顔や名前をいち早く覚え、間違いのないように配膳することが重要です。
指示のもとでおこなう身体介助
身体介助は介護福祉士の資格がなければ担当できませんが、介護福祉士の指示・指導のもとであれば無資格でも簡単な補助に入ることは可能です。
基本的には、シーツ交換や掃除・配膳などの業務からはじめ、介護の仕事に慣れた段階で徐々に身体介助の業務に移行していきます。入社時点では未経験・無資格だったとしても仕事をしながら経験を積み・資格取得を目指すことで仕事の幅は広がっていきますよ。
介護事務
専任の事務職員がいる場合もありますが、小規模な施設であれば介護職が介護事務の業務を担うこともあります。
- 電話応対
- 来客応対
- 職員の勤怠(シフト)管理
- 備品購入や修繕依頼など施設整備
- 介護報酬の請求(レセプト作成)
- 利用者への請求書作成
- ケアマネージャーのサポート
基本的なビジネススキルやPCスキルなどが求められるので、前職の経験を活かして働くこともできますね。
未経験で介護職へ転職する人に多い不安
未経験で介護職に転職する人によくある不安や心配事を紹介します。
転職のしやすさから介護職に挑戦する人は多いですが、転職前後で「つらい」「想定以上の大変さだった」という意見も少なくありません。
あらかじめ、よくある不安は解消しておくと未経験でも安心して介護職へ転職できますよ。
仕事を覚えられるか不安
介護職は専門性や介護技術が求められることもありますが、未経験からでも介護知識・技術は習得可能です。
そもそも身体介助など介護職の専門性が求められる仕事には、介護資格が必須です。そのため、未経験から始める際には身体介助ではなく、シーツ交換や配膳・掃除などの業務が中心になります。
基本的な家事スキルや前職の経験がそのまま生かせることも多いので、過度に不安を感じる必要はありません。
もちろん中長期的に介護職として活躍するためには、資格取得や専門技術の習得などの自己研鑽は必要となるので、適切に自己管理しながらスキルアップしていくと良いですね。
不安な人は、手厚い研修・教育制度がある職場を選ぶのも1つの手です。
給料が低そうでちゃんと生活できるか不安
残念ながら、介護士の給料は日本全体の平均年収よりも低いのが現状です。
公益財団法人介護労働安定センターの介護労働実態調査(令和4年度)によると介護職員の平均年収は約357万円、訪問介護職員の平均年収は約340万円となっています。
一方で国税庁の民間給与実態統計調査(令和4年)によると日本人の平均年収は約458万円となっているので平均よりも100万円以上も低い水準になっています。
末永
とはいえ、2024年6月には介護職の給料を上げる施策がおこなわれました。
社会トレンドとして介護職の待遇を改善する方針であり、将来的に平均年収との金額差は縮まっていくと考えられます。
末永
また、専門資格の取得による手当支給や、管理職への昇進などで、年収アップにつなげる方法もあります。自分の頑張り次第で高年収を目指すことは可能ですよ。
休みが取れるか不安
プライベートを重視したい、現職は残業や休日出勤が多かったので労働環境を改善したいなど、働き方に関する不安もつきものです。
休みの取りやすさや勤務体系は介護施設によるので、応募先を選ぶ時はしっかりと働き方・職場環境は確認しておきましょう。
なお、休日・休暇制度や待遇に関する質問は、自分から聞きにくいと感じる求職者は多いです。
末永
ちなみに転職エージェントを利用すると、求人紹介時に求人票から確認できるのと、求人票に記載なかった場合もキャリアアドバイザー経由で聞いてもらうこともできます。
待遇面の質問は聞き方次第で採用担当者にネガティブな印象を与えかねないので、自信のない人は転職エージェントを利用するのが良いですね。
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夜勤がきつそう
介護職といえば夜勤もするイメージがあるかもしれませんが、決して必須というわけではありません。
入居系施設で24時間体制であればシフト次第で夜勤も発生しますが、日勤のみで働ける施設もあります。通所系施設や訪問系サービスでは日勤のみ・土日休みなどプライベート重視の働き方も可能なので、夜勤に不安に思う人は「日勤のみ」などのキーワードで転職先を探すと良いでしょう。
実際に、介護業界特化の大手転職エージェントであるレバウェル介護で日勤のみの求人を検索してみました。
募集要項 | |
---|---|
職種 | ヘルパー・介護職 |
雇用形態 | 正社員 |
勤務時間 |
【早番】07:30~16:30
【日勤】08:30~17:30 【遅番】11:00~20:00 【夜勤】16:30~09:00 |
休日・休暇 | 年間休日113日 |
給与 | 月収245,000円~(手当含む) |
業務内容 | グループホームのヘルパー・介護業務全般 |
対象資格 | 無資格OK |
施設形態 | グループホーム |
掲載元 | レバウェル介護 |
特徴 | 日勤のみ・未経験可・駅近・賞与あり
・制服貸与・社保完備 |
求人URL | https://job.kiracare.jp/offer/1122650/ |
この求人の施設は24時間体制・夜勤ありの施設ですが、日勤のみの求人もあります。また、夜勤シフトに入る場合も月5日程度~と、負担になりにくい勤務体系を選択することも可能ですよ。
未経験で介護職へ転職するメリット
未経験で介護職に転職するメリットは多くあります。ここでは代表的な4つのメリットをそれぞれ解説します。
需要が高く選べる求人が多い
内閣府の高齢社会白書令和6年版(令和6年版)によると、日本の高齢化率(日本の総人口に占める65歳以上の割合)は29.1%であり、2030年には高齢化率が3割を超えると予測されました。
高齢化により後期高齢者数・要介護者数は増加傾向にあり、引き続き介護職のニーズは高いまま推移することが考えられます。
一方で、介護業界の人材不足も深刻で、公益社団法人介護労働安定センターの令和5年度介護労働実態調査によると、介護施設の64.7%が人手不足を感じているという結果でした。
末永
高齢化による介護利用者の増加と慢性的な人材不足の傾向は今後も続くと考えられており、介護職の将来性は非常に高いです。
介護職の求人はさまざまな職種・職場で募集があり、求人探しの選択肢が多いのがメリットといえますね。
キャリアに関係なく採用してもらえる
介護の仕事は、単に身体的ケア・サービスを提供するだけでなく、利用者の老後人生全体をサポートする総合的な役割を担います。
そのため、前職でどのような業務経験を積んできたのかに関わらず、幅広く採用活動をされていることが多いです。むしろ、さまざまなキャリアや人生経験が貴重な資産として扱われるので、未経験でも安心して転職できますね。
たとえば、さまざまな職場や生活経験を通じて培われたコミュニケーション能力や、課題を乗り越えてきた経験は、利用者や家族、同僚とのやり取りに大いに役立ちます。
ほかにも、家庭生活で身につけた家事スキルや、趣味や過去の職業を通じて得た幅広い知識は、利用者とのコミュニケーションを豊かにし、レクリエーション活動の企画などにも役立ちますよ。
年齢が高くても働ける
介護職は幅広い年齢層が同じ職場で働きます。
公益社団法人介護労働安定センターの令和5年度介護労働実態調査では介護職の平均年齢は48.4歳です。40代、50代で全体の半数を占めることから、介護業界は40代が主戦力として活躍できる職場環境であることが分かります。
一般企業では年齢が不利になりやすいですが、介護業界では年齢が高くても制約にはならず、むしろ多彩な人生経験が生かせるので未経験でも調整しやすいのはメリットですね。
やりがいがある
介護職は、利用者の生活を支え、直接感謝の声が聴ける点など、やりがいを感じやすいのがメリットです。
まずは、公益財団法人介護労働安定センターの令和4年度 介護労働実態調査によると、介護・福祉・医療関係以外の仕事から現在の介護法人に転職した人の転職理由をみてみましょう。
就職理由 | 割合(複数回答可) |
---|---|
通勤が便利 | 37.6% |
働きがいがある | 36.5% |
資格・技能が活かせる | 29.7% |
やりたい職種・仕事内容 | 29.1% |
人や社会の役に立ちたい | 25.3% |
希望の労働日・労働時間 | 23.0% |
賃金等の水準が適当だから | 6.6% |
その他 | 6.6%% |
理由はない | 9.6% |
参考:令和4年度 介護労働実態調査 |
やりたい・働きがいがある・人や社会の役に立ちたいが多く、実際に介護職にやりがいを感じて転職した人が多いようです。
それを踏まえた上で、具体的なやりがいとしては以下のようなものがあります。
- 人を支えている実感・達成感を得られる
- 感謝される
- 人生の先輩から学べる
介護職は利用者や利用者の家族と毎日のように関わる仕事で、「今日も来てくれて嬉しいよ」、「あなたが来ない日はつまらないんだよ」「人生の最期があなたのおかげで楽しそうだった」と直接言葉をかけられることもあります。
利用者の生活・人生を支えている、求められている実感があるのはもちろん、長い人生を生きた先輩たちから学ぶことも多いはずです。
介護職は人の死に触れることもある大変な仕事ですがその分やりがいも多い職業だといえますね。
介護職のやりがいに関しては以下の記事で詳しく書いているので、興味がある人は1度読んでみてください。
介護職未経験者へ転職する際の注意点
未経験者が介護職にチャレンジするメリットは多いですが、入社後のミスマッチを防ぐためには、いくつかの注意点をよく確認しておかなければなりません。
ここでは未経験で介護職へ転職する際の注意点を紹介していきます。
ここでは、上記2点に関してそれぞれ詳しく解説します。
研修や育成制度があるかを確認する
研修や教育育成の制度があるかどうか、充実しているかどうかは施設によります。
未経験の人が入社後にいきなり現場に入るのは難しいので、手厚い研修制度や教育制度があると安心ですね。応募先を探す場合は研修制度などの有無・利用具合などはしっかりと確認しておきましょう。
施設によっては排泄処理がある
介護職の仕事では身体介助のような肉体的にきつい仕事や、排泄介助のように綺麗ではない仕事もあります。
「おむつの交換」「失敗による衣服類の交換」「臭いなどへの不快感」など、排泄介助を苦手とする介護士もいるのは事実で、特に入社直後など業務に慣れていない場合は苦手意識や不安感を抱く可能性はあります。
また、利用者の尊厳やプライバシーを守れるような心がけ・行動も求められるので、業務特性による難しさもありますね。
利用者の生活支援として欠かせない業務であると、真摯に向き合う姿勢が重要です。
介護職未経験者が転職を成功させるコツ
未経験者が介護職への転職を成功させたいのなら、コツやポイントを実践していくことが重要です。ここでは効果的な4つのポイントを紹介します。
学歴不問や未経験歓迎の求人を探す
介護業界は慢性的な人手不足に悩まされており、多くの介護施設で未経験者を積極的に採用しており、「学歴不問」や「未経験歓迎」といった求人が数多く存在します。
未経験でも採用されやすい環境が整っている可能性が高いので、転職の際は、これらの求人が大きなチャンスです。積極的に未経験歓迎の求人に応募すると良いです。
求人情報を検索する際は、「学歴不問」や「未経験歓迎」といったキーワードを使用すると、効率よく希望通りの求人を探すことができます。
また、介護業界の転職に特化した転職サイトであれば、未経験者向けの介護職求人を豊富に保有しています。複数の転職サイトを登録した上で非公開求人を含めて求人を検索できると、より良い求人に出会いやすくなりますよ。
資格取得に関する手当がある施設にする
未経験者にとって知識・スキル習得や、介護業務に必要な資格取得は、時間と費用がかかる大きな課題となります。そこで、資格取得をサポートしてくれる施設を選ぶことが重要です。
多くの介護施設では、従業員の資格取得を奨励しており、さまざまな支援制度を設けています。たとえば、資格取得にかかる費用の一部または全額を負担してくれる施設や、勉強時間を勤務時間内に確保できる制度を持つ施設があります。
また、資格取得後に手当が付く施設も少なくありません。入社直後はもちろん、長期的なキャリアアップとモチベーション維持につながるので、資格取得に関する支援制度の有無は重要な確認ポイントです。
求人情報を確認する際は、これらの支援制度の有無をチェックしましょう。面接時に直接質問することも大切です。資格取得のサポートがある施設を選ぶことで、スキルアップとキャリア形成を効果的に進められます。
情報収集をおこなう
より良い転職先を選ぶためには、情報収集は欠かせません。求人票や面接、職場見学などの場で確認しておくと、入社後のミスマッチを防ぐことができますよ。
あらかじめ情報収集したいポイント
- 休日出勤の有無
- 残業の有無、平均残業時間
- 給与体系、平均年収
- 有給制度、休暇の取りやすさ
- 福利厚生制度
- 離職率
- 配属について
- 教育・研修体制
- 職場の課外活動有無
- 女性の働き方
- 産・育休制度、子育て支援制度の有無
- 昇進・キャリアプラン
- 副業ができるかどうか
- 会社の業績
複数の介護施設で確認し、比較することで自分の希望通りの求人に絞りこんでいくのがおすすめです。
ただ、「待遇ばかりを優先していると思われそう」「働く意欲が低いと思われそう」など採用担当者からの印象を気にして、聞きづらいと感じる人は多いです。
上手くこれらの情報を聞き出すには、残業であれば「1日の仕事の流れを教えてください」と聞く、離職率であれば「御社で何年くらいの経験を積まれた方が多いのでしょうか?」と聞くなど、聞き方を工夫するのがポイントですよ。
プロに転職活動をサポートしてもらう
未経験者が介護職に転職するにあたって、事前に専門的な知識や介護業界の動向を把握することは容易ではありません。そこで、「転職のプロ」である転職エージェントを活用するのが効果的です。
転職エージェントは、介護業界に特化した豊富な情報と、求人先施設との幅広いネットワークを持っています。そのため、求職者の経験や希望を丁寧にヒアリングしたうえで、マッチ度の高い求人を紹介してもらうことが可能です。
また、未経験者でも採用されやすい施設や、研修制度が充実した職場、直接聞きにくい待遇面の情報など、貴重な情報を提供してもらうこともできます。
さらに、転職エージェントでは履歴書や職務経歴書の作成アドバイス、面接対策など、転職活動全般をサポートしてくれます。介護職特有の採用基準や面接のポイントも押さえられるため、より効果的な転職活動が可能です。
介護職未経験者におすすめの転職エージェント
「転職のプロ」である転職エージェントを活用することで、転職成功の可能性が大きく高まります。どの転職エージェントも無料で利用できるので、未経験者こそ積極的に活用しましょう。
特に、介護業界に特化した大手転職エージェントであるレバウェル介護・カイゴジョブエージェント・マイナビ介護職は利用者満足度も高く、理想通りの転職を実現するための多くのサービスを受けられます。
転職エージェントのサポート内容例
- 求人の選定
- キャリア相談
- 履歴書・職務経歴書の書き方アドバイス、添削
- 面接対策
- 応募先施設との面接調整やフォロー
- 職場見学や面接の同行
- 給料や待遇などの条件交渉
- 転職後のアフターフォロー など
はじめての転職で上手く転職活動を進められるか不安な人、忙しいので効率よく転職活動を進めたい人、競争率の高い人気の職場へ確実に転職したい人などは、手厚い転職支援が期待できる転職サイトだと転職成功率を高めることができます。
中でも介護職向けの大手転職サイトは非公開求人を含む豊富な求人数を誇るだけでなく、多くの介護職志望者を支援してきた実績も豊富なので、担当のキャリアアドバイザーに選考対策を希望することを伝えることで、丁寧な選考対策をしてもらえますよ。
末永
転職エージェントは無料で利用でき、いつでも退会ができます。気になるサービスは複数登録した上で、使い勝手を比較し、相性の良いサービスを絞り込んでいくのがおすすめです。
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おすすめポイント
- 求人数は毎日更新!マイナビ40年の実績から求人を厳選!
- "おまかせ"ができるから転職の労力や時間を大幅カット
- 介護・福祉専門のアドバイザーに1対1で本音で相談
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介護職未経験者向けの選考対策
未経験で介護職への転職を目指すのはメリットが多いものの、転職活動は容易ではありません。
ここではスムーズに転職活動を進めるためのコツとして、応募書類の書き方、志望動機の考え方、面接対策のやり方のそれぞれで気を付けたいポイントを解説します。
履歴書・職務経歴書の書き方
「履歴書」は氏名、住所、学歴など応募者のプロフィールを記載する書類であり、「職務経歴書」とは、仕事に関する経験内容やスキルをまとめた書類のことです。
介護職の未経験者が転職を成功させるためには、適切な履歴書と職務経歴書の作成が重要です。採用担当者が初めて目にする応募書類なので、自分らしさを伝え、好印象が残せるように以下のようなポイントを押さえましょう。
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学歴や職務経歴:
これまでの経歴を記載します。職務経歴は勤務先の企業名、業務内容、実績、役割などのほか、成果を上げるために意識してきたことなどを具体的に記載すると効果的です。同じ企業で複数の部署を経験している場合は部署ごとにまとめて記載しましょう。 -
生かせる経験、スキル、知識:
過去の経験から介護職に活かせるスキルや資質を記載します。たとえば、接客業での経験は利用者とのコミュニケーション能力として、事務職での経験は正確な記録作成能力としてアピールできます。また、介護に関連するボランティア経験や、家族の介護経験があれば積極的に記載しましょう。 -
資格、免許:
保有している資格、免許を記載します。取得時期と名称は正しく記載し、記載できる資格・免許がない場合は「特になし」と記載します。なお、介護関連資格など勉強中の資格があれば「◯◯の取得を目指して勉強中」と記載すると学習意欲や向上心のアピールにつながります。 -
自己PR:
なぜ介護職を選んだのか、どのような思いで転職を決意したのかを具体的に述べましょう。介護に対する熱意や真摯な姿勢が伝わるよう心がけます。資格取得への意欲や、介護技術を学ぶ姿勢を強調することで、未経験でも成長可能性のある人材だと印象づけることが重要です。
なお、応募書類は応募時だけでなく面接・内定まで使用される非常に重要な書類です。
面接時も採用担当者が手元で参照しながら質問をされるので、応募書類の内容と面接の受け答えに相違がないよう注意しましょう。
志望動機の考え方
志望動機は採用担当者がとくに重視するポイントです。
未経験の場合は、介護職になぜ興味を持ったのか、前職のスキルや経験を活かして即戦力として働けるかを特に確認されるので、しっかりと準備して臨みましょう。
また、介護職は離職率が高いこともあり、少しでも長く働いてくれる人を求めています。そのため、なぜ介護職として働きたいのか、なぜその会社を選んだのかなど、就業継続のモチベーションになりうるポイントを志望動機として、しっかり伝えられていると好感度が高くなります。
介護職未経験者向けの例文
人と接することが好きで、長年に渡って小売店での接客業に従事し、対応した方が喜んでいただけると非常にやりがいを感じておりましたが、母親の介護が必要になったことをきっかけに介護休業を取得しました。
介護の仕事は以前から関心があったのはもちろん、担当してくれた介護士さんが、いつでも親身に接してくれたことかあ、今度は自分が介護で悩んでいる方を支える存在になりたいと考え、介護職への転職を決意しました。
介護業界は全くの未経験ですが、母親の介護に役立つようにと介護職員初任者研修を受講し、基本的な知識・スキルは習得済みです。
また、これまでの仕事で培った接客スキルやコミュニケーション能力には自信がありますので、自分の強みを活かして利用者の方の笑顔を引き出せるよう努めてまいります。
効果的な志望動機を作成するには、自己分析と企業分析が重要です。過去の経験を棚卸しした上で、応募先企業の理念や方針・特色を踏まえて意気込みをアピールできると良いですね。
面接対策のやり方
面接は、応募者が経験者でも未経験者でも基本的に変わりません。ただし、応募者が介護の仕事を正しく理解しているかどうか、適性はあるかどうかなどが確認されるので、以下のようなポイントに注意しましょう。
- 明るく柔和な表情で話す
- 面接官の目を見て話す
- 丁寧な言葉遣いでハキハキと話す
- 要件をまとめて結論から簡潔に話す
- 質問の意図を正しく理解し、的確に回答する
- 自己紹介は異業界の採用担当者が理解できるように、具体的な数字を盛り込む
- 「転職理由」「志望動機」「自己PR」に一貫性を持たせる
- 身だしなみや持ち物の確認は念入りに
- 遅刻は厳禁、早めの到着を心がける
採用担当者に「定着性」や「活躍の可能性」を評価してもらえる様に、自分オリジナルの言葉で語れるようにしておきましょう。
なお、どのようにアピールをすれば良いか分からない、ポジティブな志望動機に書き換えたい、効果的なアピール方法を知りたい人は、転職のプロである転職エージェントに相談するのも1つの方法です。
転職エージェントでは、求職者の過去キャリアの棚卸しから転職の軸の整理、転職理由や志望動機、自己PRのプラッシュアップなど、転職活動に関する幅広いアドバイスが可能です。プロの視点で強力に転職活動をバックアップしてくれるので、ぜひ利用しましょう。
未経験介護士のキャリアアップ方法
未経験で介護職へ転職したあとにキャリアアップできるのかは多くの求職者が気になるところです。実際に考えられるキャリアアップの方法を3つ紹介します。
実務経験を積んで介護福祉士を取得する
介護職に就いた後、まず目指すべき資格が介護福祉士です。介護福祉士は、介護のプロフェッショナルとして認められる国家資格で、3年以上の実務経験と国家試験に合格することで取得できます。
未経験で介護職に転職した後も、日々の業務を通じて介護技術や知識を着実に身につけながら、資格取得に向けて勉強を進めましょう。多くの施設では、資格取得のためのサポート制度を設けているので、積極的に制度を活用することで、効率的に学習を進められますよ。
末永
介護福祉士の資格を取得すると、より高度な介護業務を任されるようになり、給与面でも優遇されることが多くなります。また、キャリアアップの可能性を大きく広げることも可能です。
介護福祉士の資格取得は、介護職としてのキャリアを築く上で重要なステップといえますね。
ケアマネージャーを目指す
介護福祉士としての経験を積んだ後、次のステップとしてケアマネジャー(介護支援専門員、ケアマネ)を目指すキャリアプランもあります。
ケアマネジャーは、利用者の生活全体を見据えて適切な介護サービスを調整する居宅介護支援業務を担い、利用者一人ひとりに合わせたケアプランの作成や、多職種との連携調整など、より責任のある業務を担当することになります。
また、ケアマネジャーになると、給与アップが期待できるのと、キャリアの幅も大きく広がります。介護現場での経験を基盤にして、マネジメントスキルや制度面の知識を強化することで、介護のスペシャリストとしてさらなるキャリアアップにもつながりますよ。
ケアマネジャーになるには、5年以上の実務経験と、ケアマネジャー試験の合格が必要です。介護現場での経験を活かしながら、医療や福祉制度に関する幅広い知識を身につけていきましょう。
施設の管理者を目指す
長年の介護経験を積み、リーダーシップやマネジメントのスキルを磨くことで、施設の管理者としてのキャリアも視野に入れることができます。
施設管理者は、介護サービスの質の向上や職員の育成、経営面での判断など、施設全体を統括する重要な役割で、介護の専門知識はもちろん、人事管理、財務管理、リスク管理など、多岐にわたるスキルが必要となります。
管理者になるためには、施設ごとの昇進基準をクリアすることが必要で、通常5年以上の実務経験と、介護福祉士やケアマネジャーなどの資格が求められます。また、リーダーシップ研修や管理者研修などを受講し、マネジメントスキルを高めることも重要ですね。
未経験からスタートした場合も、段階的にキャリアを積み重ねることで、最終的に施設全体を牽引するリーダーとして活躍するキャリアパスが一般的です。
未経験介護士の年収
公益財団法人介護労働安定センターの「令和4年度 介護労働実態調査」によると、無資格の介護職の平均年収は約292万円でした。
国税庁の民間給与実態統計調査(令和4年分)によると日本人の平均年収は約458万円なので未経験介護士の給与水準は日本全体の平均年収よりも約150万円も低いことが分かります。
平均年収 | |
---|---|
全体 | 約365万円 月給:253,186円 賞与:617,452円 |
男性 | 約383万円 月給:264,882円 賞与:651,710円 |
女性 | 約358万円 月給:248,588円 賞与:603,814円 |
無資格 | 約292万円 月給:209,100円 賞与:419,200円 |
中途採用 | 約364万円 月給:253,292円 賞与:607,504円 |
参考:民間給与実態統計調査(令和4年分) |
末永
介護職は未経験・無資格でも挑戦できる職種ではありますが、無資格のままでは年収はかなり低めです。
転職活動を始める前に最低限の資格取得または研修受講をしたり、入社後早めに資格取得をしたりと、スキルアップを進めることで年収アップにつなげられると良いですね。
また、介護職は勤め続けることでも賃金が上がります。厚生労働省の令和4年度介護従事者処遇状況等調査によると勤続年数別の月収は以下の通りです。
勤続年数 | 平均月収 |
---|---|
1年 | 246,850円 |
2年 | 272,090円 |
3年 | 280,270円 |
4年 | 284,980円 |
5〜9年 | 295,630円 |
10年以上 | 330,160円 |
参考:令和4年度介護従事者処遇状況等調査 |
2年勤めれば約2万6千円、10年以上勤めれば約8万3千円のように、勤続年数によって年功序列で給与額は増えていきます。未経験で入社した後も、長く勤め続けることで自然と年収アップは可能ですよ。
さらに、資格を取ることでも賃金は上がっていきます。先ほどと同じ調査によると、資格による賃金は以下の通りです。
保有資格 | 平均賃金 |
---|---|
無資格 | 3,034,831円 |
介護職員初任者研修 | 3,290,827円 |
介護福祉実務者研修 | 3,461,548円 |
介護福祉士 | 3,727,686円 |
社会福祉士 | 3,997,035円 |
その他の資格 | 3,919,460円 |
参考:令和4年度介護従事者処遇状況等調査 |
介護の唯一の国家資格である「介護福祉士」を取得すると、無資格者と比べて約70万円も年収がアップします。
また、介護職のエントリー資格である「介護職員初任者研修」も、修了する事で20万円年収を増加させることが可能です。資格取得など自分の頑張り次第で年収アップにつながりやすいのも大きな介護職の特徴ですね。
末永
給与は転職を考えるうえで重要な要素ですよね。少しでも給与の高い求人に応募したいという方は転職エージェントの活用がおすすめです。
たとえば、介護業界に特化した大手転職エージェントであるレバウェル介護では、20万件以上の求人保有数を誇り、月給33万円以上の高収入求人も多数取り扱っています。
他のサービスと比べても条件の良い求人に出会いやすく、選考対策なども充実しているので、理想通りの転職活動を叶えるためにも、積極的に利用してみましょう。
介護職の安心転職に!おすすめ転職サイト
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介護職の未経験転職でよくある質問
未経験・無資格で介護職へ転職する際の、よくある疑問をまとめました。
介護職は無資格・未経験でも転職できますか?
転職者
介護職に興味があるのですが、未経験ですし何も資格を持っていません。それでも転職できますか?
末永
介護職は無資格・未経験でも転職できますよ!
介護職は掃除・洗濯といった資格がなくてもできる仕事が多くあり、人手不足な職種です。
そのため未経験でも働ける上に転職難易度も比較的低くなっていますよ。
ただ2024年4月より介護職で働くのに、認知症介護基礎研修という1日で修了できる資格が必要になったので、この点だけ注意しましょう。
介護職にはどういった仕事がありますか?
転職者
介護職についてわからない事が多く、介護職の仕事内容にはどのようなものがあるのか教えてください。
末永
介護職の仕事内容としては食事や移動等のサポートをする身体介助、洗濯や掃除等の身の回りのお世話をする生活介助のようなものがあります。
他にも利用者のケアプランを考える職種や事務職、計画の進捗や人材を管理する職種等がありますよ。
介護職の年収はどのくらいですか?
転職者
介護職の年収が低いという話を聞いたのですが、実際どうなんですか?
末永
残念ながら介護職の年収は低いのが現状です。
日本人の平均年収が約458万円なのに対して、介護職員が約357万円、訪問介護職員が約340万円とかなり低い水準になっています。
ただ、介護職員の給料を上げる施策も始まり、今後改善されていく可能性は高いです。
詳しくは下の記事に書いているので、興味があればぜひ読んでみてください
介護職の魅力はなんですか?
転職者
介護職にはどのような魅力があるのか教えてください
末永
介護職の魅力としては、やりがいがあることや職を失いにくい事があります。
介護職は人生の最期に関わる仕事なので責任も大きく、感謝の言葉を直接いただいたりととてもやりがいのある仕事です。
他にも高齢化による需要の高さに対して人手不足なので、失業のリスクが低いという魅力があります。
介護職がきついという話は本当ですか?
転職者
介護職への転職を考えているのですが、きついという話を聞いてやっていけるか心配です。
末永
残念ながら一部本当です。介護職は人間関係や不規則な生活によってストレスが溜まりやすいと言われています。
ただ掃除や買い物といったきつくない業務もありますし、人間関係が全ての職場で悪いわけではありません。
事前に職場の詳細な情報を知りたいという方はレバウェル介護などの、介護業界特化の大手転職エージェントを使ってみましょう。
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残業時間や職場の人間関係の良し悪し等、どんなことも教えてくれるので安心して転職できますよ。
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人材大手のマイナビが運営する介護福祉士特化の転職支援サービス!介護士の悩みをマンツーマンで解消
40代・50代は一般企業への転職では年齢が採用に不利となることもありますが、介護業界では豊富な社会経験や人生経験が評価されます。
利用者との円滑なコミュニケーションや、家族への対応など、年齢を重ねることで培われた能力、落ち着いた対応や安定した精神力などが高く評価される傾向にあるからですよ。