保育士から一般企業へ転職する方法は?おすすめの仕事や注意点も解説
保育士から一般企業へ転職できるのか?について、現役エージェントが徹底解説します。保育士から転職しやすいおすすめの仕事5選と評価されるポイントも紹介します。
また、保育士から転職するメリット・デメリット、志望動機や自己PRの考え方も例文付きで説明します。
すべらない転職が紹介するサービスの一部には広告を含んでおり、当サイトを経由してサービスへの申込みがあった場合には、各企業から支払いを受け取ることがあります。ただし、ユーザーの利益を第一に考え客観的な視点でサービスを評価しており、当サイト内のランキングや商品の評価に関して影響を及ぼすことはございません。
年度途中でも転職は可能!
年度途中での転職を検討する保育士は多いですが、残される子どもや職員の負担を考えて罪悪感を抱いてしまう人もいます。ですが、年度途中で転職すること自体は可能です。決して悪いことではないので、自分にとって転職が必要なことかどうかじっくり考えて計画的に行動しましょう。
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保育士は一般企業へ転職できる
保育士から一般企業への転職ですが、十分にチャンスがあります。
ただ全ての人に平等にチャンスがあるわけではなく、転職難易度はさまざまな要素で変動します。
末永
例えば、年代が上がるほど、転職時にその業界・職種の経験や年齢相応のスキルが一定求められるため、未経験業種への転職のハードルは一気に上がってしまいます。40代・50代よりも20代のほうが具体的な業務経験やスキルではなく、ポテンシャルや熱意を見込まれて転職しやすい傾向にありますね。
他にも専門性の高い経理職よりも、未経験転職を積極的に受け入れている営業職のほうが転職しやすいなど、業界業種によっても転職のしやすさは異なります。
そこで、一般企業へ転職する場合は、転職を決意したら早めに、保育士としての経験やスキル・知識が役立つ業界業種への転職がおすすめです。
保育士の経験やスキル・知識が役立つ業種例
- 教育サービス
- おもちゃメーカー
- 子供向けアパレルメーカー
- テーマパークスタッフ
- 学童指導員
- 子育て支援センタースタッフ
- ベビーシッター
- 院内保育・託児所スタッフ
これらの求人は未経験であっても保育士の経験・スキルを活かせるので転職活動がスムーズに進められます。併せて、幼稚園教諭の資格をダブルで保有している、ピアノが得意などの強みは積極的にアピールすると良いです。
ただ、メーカーなど人気企業の場合は競争率・倍率が高くなりやすく、転職難易度は高めである点に注意が必要です。
保育士から一般企業への転職を成功させたいのなら
保育士から一般企業への転職を考えている人は、転職エージェントを活用しながら進めるのがおすすめです。
中でも大手転職エージェントはあらゆる業界・職種の求人をトップで網羅しており、業界知識や未経験転職を目指す求職者のサポート実績が豊富であり、スムーズに転職活動を進められますよ。
一般企業の選考で求められる対策や保育士経験をどう魅力としてアピールするかは、転職支援実績がトップクラスの大手転職エージェントのスキルを盗んで転職成功を目指しましょう。
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なお、保育士として子供と接していたときの気持ちから、保育士を辞めるか迷う…という場合は保育士特化の転職エージェントに相談してみるのが良いですね。
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保育士におすすめの転職サイト
以下の記事は保育士を辞めた人や辞めたい人の気持ちや経験談、キャリアの判断方法などを解説しているので参考にしてみてください。
保育士から転職しやすい一般職5選
保育士から一般企業へ転職する際、おすすめの仕事があります。それは専門スキルよりも汎用スキル(ポータブルスキル)が重視される仕事です。汎用スキルを重視する仕事は、未経験求人も比較的多く、保育士からキャリアチェンジがしやすい職種です。
汎用スキルが重視される仕事は具体的に以下の5つがあげられます。
介護職
保育士から介護職への転職難易度は高くないので、未経験からでも挑戦できます。というのも、介護職はケアする対象が異なるものの、業務内容が保育士と近しい部分があり、経験が役立つ可能性があるからです。
また、介護職も保育士と同様で人手不足の業界ということもあるので、異業種の中でも特に転職難易度は低めです。
他にも、介護の経験やスキルをしっかり積めることや安定した収入を得られるので、ライフプランが立てやすくなったり、定期昇給や福利厚生などを受けられるのもメリットですね。
末永
ただ、介護施設によっては残業や夜勤が発生する場合があります。入社後にこんなはずでなかったと後悔する前に、事前にきちんと確認しておきましょう。
もし家庭と両立して働きたいと考えている場合は、訪問介護やデイサービスなど日勤のみの施設を選ぶのがおすすめですよ。
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未経験から介護職へ転職したい人は下記の記事もチェックしてみてください。
一般事務職
一般事務など事務職への転職もおすすめです。
保育士の記録業務や文章作成などで培った基本的なパソコンスキルを活かせるのと、子どもや保護者とのコミュニケーション能力は、職場での人間関係構築に役立ちますね。
一方で、デスクワーク中心の働き方になる点は注意が必要です。
事務職の業務内容として自分のデスクで黙々と作業する場面が多いので、体力的な負担は軽減できるものの、保育士とはまったく違った働き方になる傾向にあります。
そういった働き方が不安な場合は、販売職や接客業・営業職を検討するのがおすすめです。
末永
一般事務職は保育士として長く務めてきた人ほど年収ダウンになってしまったり、人気求人は競争率が高く未経験転職では転職難易度が高かったりといったデメリットはあります。
事務職として人事・総務の知識や、ある程度の業務経験があるほど希望通りの転職を叶えやすいので、派遣やパート社員としてはじめて、段階的にキャリアアップしていく方法もありますよ。
保育士から事務職への転職を考えている人は、下記の記事も参考にしてみてください。
販売職
販売職はカフェなどの飲食店や小売店、アパレルブランドの販売スタッフなどがあげられます。
販売職では、専門的な資格というよりは接客技術やルーティン的な作業の効率が重視されるので、未経験でも十分にトライできる職種です。
末永
ただ、商材によっては土日の勤務が必須で不規則な生活になってしまうことも考えられるので、労働環境への悩みを持っている人の転職においては向いていない可能性もあります。
ワークライフバランスを保って働きたい保育士は、次で紹介する営業職のほうがおすすめです。
営業職
一般企業の営業職も保育士からの転職でおすすめです。
営業職も専門的な資格というよりは、一般的なビジネスマナーや商談スキルなどが重視されます。
営業力が身につけば、さらなるキャリアアップやキャリアチェンジの選択肢が広がるのでおすすめです。特に、当人の営業スキルや提案力が重視される無形商材の法人営業は、難易度は高いですが、その分貴重な経験を積むことができますよ。
また、成果に応じてインセンティブが支給されたり、基本給・賞与額アップにつながったりと年収を上げたい人にも向いています。
末永
営業職と一言でいっても業界によって特色が大きくことなります。保育士の場合は子ども用品や教育業界の営業職だと、これまでの経験を活かせるので転職後に活躍しやすいです。
保育士から営業職を希望する場合、さまざまな業界の求人を扱っている大手総合型転職エージェントがおすすめです。さまざまな業界の営業職の転職支援実績があるので、保育士からの転職でもしっかりサポートしてもらえます。
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営業職への転職ノウハウを見てみたい人は、以下の記事を読んでみてくださいね。
営業職が扱う無形商材について、さらに詳しく知りたい人は下記の記事も読んでみてください。
エンジニア
保育士とエンジニアは無関係にも思えますが、たとえば保育関連サービスを提供するIT企業などに転職すれば、保育士の経験を活かすことが可能です。求人数自体も多い業界業種なので、比較的未経験でも挑戦しやすいのが魅力ですよ。
末永
ただし、未経験でも理系素養の有無や強い意欲が必要になることや、就職後も覚えることが多く、スキルアップのための自己研鑽が必要になることなど、保育士との仕事のギャップに大変さを感じる人は多くいます。
完全未経験の人に一から丁寧に仕事を教えてくれるような会社も多くはないので、転職難易度は高めだといえますね。
また、納期を意識しながら作業していく必要があるので、プレッシャーに弱い人は不向きかもしれません。
とはいえエンジニアは働き方の自由度が高く、働き方の改善・ワークライフバランスの実現につながる可能性があるという点が魅力です。
出勤時間を自由に選択できるフレックスタイム制度や、自由な場所で働けるリモートワークなどさまざまな働き方が用意されている企業も多いので、柔軟に働き方を選択できるのは大きなメリットです。
下記の記事では、エンジニア求人を扱うIT転職エージェントについて詳しく紹介していますので、興味のある人はぜひチェックしてみてください。
保育士が一般企業へ転職するメリット
一般企業・一般職への転職を躊躇している人に向けて、保育士から一般企業・一般職へ転職する際のメリットを紹介していきます。
一般企業や一般職へ転職する際のメリットは、主に3つです。
保育士が一般企業に転職するメリット
給与アップが狙える可能性がある
保育士から一般企業・一般職へ転職する大きなメリットは「給与アップが狙える可能性がある」ことです。もちろんその業種や企業によっても変わってくるのですが、保育士のときよりも給与アップが期待できるケースもあります。
具体的には高給与であったり福利厚生が充実していたりすると、それだけ給与が増えることになりますよね。さらに昇給制度や評価制度が導入されている場合は、その業種の経験を積んでいくことで給与を上げていくことも可能です。
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肉体的・精神的な負担が軽減される
保育士から一般企業・一般職へ転職する場合は「肉体的・精神的な負担が軽減される」こともあげられますね。これも業種や企業により若干異なってくるものの、保育士と比較して残業時間が少なくなる傾向にあります。
持ち帰りの業務などが生じにくいので、肉体的・精神的な負担が軽減されて仕事に対するモチベーションが上がりやすくなります。
保育士は子どもをおんぶしたり抱っこしたりと力仕事が多い傾向にありますが、事務職などに転職をすれば力仕事が減るので心身負担が軽減しますよ。
末永
さらに一般企業や一般職へ転職することで、保護者対応などで感じていたストレスや負担からも解放されるので、ストレスなどによる体調不良なども避けられますよ。
休暇取得がしやすくなる
保育士から一般企業・一般職へ転職するメリットは「休暇取得がしやすくなる」もあげられます。保育士はどうしても保育園のスケジュールに合わせて働くシフト制の勤務形態ですが、異業種に転職することで固定勤務となるので予定が立てやすく、プライベートを充実させることが可能です。
また、保育士の場合はスケジュールに合わせた働き方や人材不足である傾向にあることから、有給休暇や産休・育休の取得がしにくいですよね。ですが、一般企業・一般職に転職すれば有給休暇をはじめ、産休や育休の取得をしやすくなるのが大きな魅力です。
末永
土日祝日を休日と提示している一般企業・一般職に転職すれば、プライベートな時間をより確保できます。オンオフの切り替えをしっかりして働けるのがメリットですね。
保育士が一般企業に転職するデメリット
保育士から一般企業に転職する際は、もちろんデメリットもあります。
保育士から一般企業への転職は未経験の業界業種へのキャリアチェンジとなるので、事前情報の少なさから入社後に「こんなはずじゃなかった」「また転職したい」と後悔する恐れがあります。
入社後のミスマッチから更なる転職を繰り返すことにならないように、デメリットも正しく理解し、慎重に転職活動を進めましょう。
ここではとくに気を付けたいデメリットを3つ紹介します。
保育士が一般企業に転職するデメリット
転職期間が長引く可能性がある
保育士が一般企業へ転職する大きなデメリットとしては、転職期間が長引く可能性があるということです。
保育士からの転職の場合、完全未経験での転職になる場合が多いので、書類選考で落とされるケースも多々あります。
末永
この際に重要なのが「高望みしすぎない」ことです。残業がなくて給与が高くて人気企業に入りたいといったように望むものが増えると転職難易度はさらに上がっていきます。
自分が譲れないポイント・優先順位を明確にしてから転職活動をしましょう。
また、通過しやすい書類の書き方や面接の方法がわからない場合、転職エージェントに登録してサポートを受けるのがおすすめですよ。
20代向けで未経験転職に強みを持つ転職エージェントを下記で紹介しますね。
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環境に慣れるのに期間を要する可能性がある
保育士から一般企業への未経験転職では、新しい環境に慣れるまで期間を要する点もあり、注意が必要です。
これは、保育士の転職に関わらず一般的な転職に伴うものですが、社内の雰囲気を掴まずに転職すると「雰囲気に馴染めなかった・人間関係の悩みができてしまった」となる可能性もあります。
末永
社内の雰囲気を事前に知る方法として、特化型転職エージェントを利用した転職活動をおすすめします。
というのも、特化型の転職エージェントは提携企業が総合型よりも少ない分、1つ1つの企業についてより詳しく知っている場合が多いからです。
とくに若手や未経験向けのハタラクティブなどでは、ブラック企業を排除・厳選した求人を取り扱っているのでおすすめですよ。
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現職より給料が下がる可能性がある
保育士から一般企業への転職では現職より給料が下がる可能性も注意が必要です。
未経験転職となると企業側も育成のコストがかかるため、経験者を採用する場合よりも年収を低く設定する場合が多いです。保育士を長く続けている場合、現職よりも給与が下がる可能性は十分にある点は押さえておきましょう。
末永
環境を変えたい場合や新しいことをしたい場合は、転職しても問題ありませんが、給与を上げたい場合は検討が必要です。
保育士が一般企業へ転職する際に評価されるスキル
保育士が一般企業へ転職する場合、「保育士から保育士への転職」よりも基本的には転職難易度は高くなります。ただし、保育士の業務経験やスキルを適切にアピールすることで、転職を有利に進めることが可能です。
とくに評価されやすいスキルは以下4つがあげられます。
- コミュニケーション能力
- 細かな気配り・目配り
- マルチタスク能力
- 売上・経費の管理・運営力
保育士は子どもたちの笑顔や命を守るための危機管理能力が必要になりますし、保護者とのやりとりをはじめ、難しい交渉などもおこないます。
周りの状況を判断し、細かな気配りや目配りをしてきた経験は、営業職や販売職に活かすことができるので評価してもらえますよ。
さらに、子どもに気を配りながら季節行事やイベントの企画・準備、事務作業などさまざまな業務をこなしていくためにマルチタスク能力も身についています。
たとえば、複数のタスクを優先順位を付けながら効率よくこなす能力をアピールできるので、事務系の仕事なら経費削減や生産性向上などと結びつけてアピールすることも可能ですよ。
末永
また、保育園の運営・マネジメント、後進育成などの業務に携わっていた人の場合は、売上と経費の管理・組織運営力・教育力などが評価されるため、大きなアピールポイントになりますね。
末永
とはいえ、自分が感じる強みがアピールポイントと合致するとは限りません。思わぬ経験やスキルが他の企業で重宝されることもあるので、志望動機や自己PRを作成する際は第三者の視点を入れることが効果的です。
おすすめは転職のプロである転職エージェントです。多くの求職者を支援してきた実績から採用担当者に好印象を与えるアピール方法のアドバイスをもらえますよ
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保育士が一般企業へ転職する方法
保育士が一般企業に転職する方法は大きく3つあります。それぞれに特徴やメリットがあるので、自分に合ったアプローチ方法が選択できると良いです。
中でも1番のおすすめは転職エージェントを活用する方法です。多くの求職者を支援する転職エージェントは求人保有数も豊富で自分にピッタリの求人を選ぶことができるうえ、手厚い転職支援が受けられるので、自信をもって転職活動を進められます。
とくに未経験での転職に対して不安がある、初めての転職で何から始めたらいいか分からないといった人は、転職エージェントを活用すると良いですよ。
ここでは、保育士から一般企業へ転職する3つの方法を、それぞれ解説していきます。
転職エージェントに相談する
保育士から一般企業への転職を考えている人にとって、転職エージェントは非常に有効な選択肢です。
転職エージェントは豊富な転職支援実績と幅広い企業とのネットワークを持っており、あなたのスキルや経験を最大限に活かせる職場を見つける手助けをしてくれます。企業の内部情報や求人市場の動向など、個人では入手しにくい情報も提供してもらえるので、より戦略的な転職活動が可能になりますね。
また、履歴書や職務経歴書など書類添削、面接対策、日程調整や入社条件の交渉など、転職活動全般をサポートしてもらえるのも魅力です。
特に、保育士としての経験を一般企業でどのように活かせるかについて、客観的かつ実践的なアドバイスを参考に、効果的な志望動機・自己PRを作成できますよ。
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転職エージェントは一般公開すると応募者が殺到してしまう人気企業の求人や優良条件の求人を非公開求人として保有しています。
とくに大手企業や人気職種の場合は非公開求人として転職エージェントの会員のみに紹介されるので、これらの求人を閲覧・応募したい場合は転職エージェントの利用は必須ですね。
転職エージェントの評判やおすすめランキングについて、さらに詳しく知りたい人は下記の記事も参考にしてみてください。
ハローワークを利用する
ハローワーク(公共職業安定所)は、厚生労働省が運営する公的な職業紹介サービスです。全てのサービスは無料で利用できる点や、全国に500ヶ所以上の拠点で地域密着な支援サービスが魅力です。
とくに地域に根差した企業の求人を多く保有しているので、地方での転職を希望している場合は有用な情報源となります。また、就労支援セミナーやキャリアコンサルタントによる個別相談も受けられたりと、スキルアップの機会を得やすいのもメリットです。
ただし、転職エージェントほど専門的なサポートは期待できず、保育士から一般企業への転職に特化したアドバイスを得るのは難しい場合があります。
都市圏の求人を探している場合や、より実践的なアドバイスを求めている場合、きめ細やかな選考対策を希望する場合などは、転職エージェントを利用するのがおすすめですよ。
企業の採用ページから直接応募する
興味のある企業が明確に決まっている場合は、その企業の採用ページから直接応募する方法もあります。
直接のやり取りとなるので余計な手間がかからないのがメリットですが、情報収集や応募書類の作成を全て自分でおこなう必要があります。
そのため、保育士から一般企業への転職というキャリアチェンジにおいては、自己アピールの仕方や書類の書き方に不安が残る可能性があります。
また、直接採用では実務経験が豊富な他の求職者と比較されてしまうので、未経験の保育士は書類選考でお見送りになる恐れもあります。人気のある職種や大企業の求人ほど未経験者の採用は厳しいので、直接応募はおすすめできません。
保育士から一般企業への未経験転職を成功させるためには、専門的なサポートと豊富な情報を提供してくれる転職エージェントの利用が最も効果的です。エージェントを活用することで、あなたの経験とスキルを最大限に活かせるキャリアを選択することができますよ。
直接応募による転職について、さらに詳しく知りたい人は下記の記事もおすすめです。
保育士が一般企業への転職を考える理由
保育士が一般企業への転職を考えるのは人によって異なります。ただ、転職理由は次で紹介する4つの要素に分類することができます。
自分の転職理由がどれに分類されているのかを確認し、しっかり選考対策に活かすようにしてください。というのも転職理由は採用担当者も気にするポイントだからです。
書類選考や面接時は「なぜ転職をすることにしたのか」「前の職場と同じ転職理由で退職しないか」を確認されるので、転職理由は採用担当者の不安に合わせた内容で説明すると良いです。
ここではよくある転職理由を4つ紹介します。それぞれ選考の場でどう伝えるかを合わせて解説するので、ぜひ参考にしてください。
年収の悩み
保育士によくある転職理由として年収に関する悩みがあります。
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると保育士の男女計平均賃金は396万円です。国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査」によると一般労働者の男女計平均賃金が460万円ですので、保育士の賃金水準は低いといえます。
末永
なかなか上がらない給料に不満を感じて一般企業への転職を考える人が多い傾向にありますね。
年収や福利厚生を転職理由にすると、待遇面でより有利な職場があった場合に再度転職してしまうのでは、と採用担当者が不安を感じる恐れがあります。書類選考や面接の場では直接年収については触れず、キャリアアップや自己成長の観点から説明できると良いですね。
たとえば、「より大きな責任を持ち、自身の能力を最大限に活かせる環境を求めている」「成果をしっかり評価してくれる環境で働きたい」などと言い換えましょう。また、保育士としての経験が、どのように企業に貢献できるかを具体的に説明できると良いですよ。
なお、給与を上げることを目的の場合、転職エージェントを利用した転職活動がおすすめです。
転職エージェントは転職先企業と給与の交渉もおこなってくれるので、想定以上の年収で転職を成功させられる可能性があります。
初めての場合は、以下の大手転職エージェントの利用を検討してみてくださいね。
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保育士の給料や年収がどのくらいなのか、下記の記事でさらに詳しく解説しています。気になる人は合わせてご覧ください!
人間関係の悩み
保育士は子ども以外にもさまざまな人と接します。そのため、人間関係の悩みもよくあがる転職理由の1つです。
実際に保育士の退職理由に関して厚生労働省の「保育士の現状と主な取組(令和2年度)」を見てみると、全体でもっとも多かったのは「職場の人間関係」で3割(33.5%)となっており、保育園での人間関係に悩む人は多くいます。
末永
保育士は子どもだけでなく、保護者や同僚とのコミュニケーションも必要なので人間関係に悩む人は多いです。もし、人間関係へのストレスを感じている場合、働く環境を変えるためにも転職を選択肢として検討すると良いです。
人間関係に関する転職理由もそのまま伝えるのは禁物です。ネガティブな表現や他責にあたる説明は避け、ポジティブな表現に言い換えます。
たとえば、「様々な背景を持つ人々と協働する経験を積み、さらなるコミュニケーション能力の向上を目指している」「チームワークを活かして何かを成し遂げる仕事をしたい」など、コミュニケーション能力のアピールにつなげるのも良いですね。
転職先を自分で決めるのが不安な人は、転職エージェントにキャリアの相談をしてみましょう。
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労働環境の悩み
労働環境の悩みも保育士によくある転職理由の1つです。保育士の仕事は身体的・精神的に負担が大きく、長時間労働も珍しくありません。ワークライフバランスの改善を求めて転職を考える人も多いですね。
こども家庭庁の公開資料によると令和6年1月時点で保育士の有効求人倍率は3.54倍でした。全国全職種を対象とした平均有効求人倍率は1.35倍なので、保育士の人手不足は深刻であることが分かります。
共働き世帯の増加や核家族化、早朝保育や延長保育の拡充などを背景に保育士に対するニーズは依然として高く、人材不足から保育士1人当たりの業務量も多くなります。そのため、ハードな労働環境に不満を持つ人は多い傾向にありますね。
労働環境の改善・ワークライフバランスの実現を転職理由とするのであれば、働き方改革やキャリア形成の観点から説明するのがおすすめです。
たとえば、「より効率的な働き方を学び、自己研鑽の時間を確保したいと考えています」「長期的なキャリア形成のため健康と仕事を両立したい」などと言い換えます。
そのまま伝えてしまうとプライベートが仕事よりも大切という印象を持たれてしまうので、その先に自己研鑽やスキルアップにつなげたいという意欲を一緒に伝えると良いですね。
新しいことにチャレンジしたい
保育の経験を活かしつつ、新しい分野で自身の視野・可能性を広げたいと考える人もいます。一般企業に転職することで、さらなる成長を目指したいという転職理由です。
業務の幅を広げたい、より専門性を磨きたいという場合は保育士の経験を活かせるような職種がおすすめです。
保育士経験を活かせるおすすめの転職先
- キッズ用品店の販売員
- 児童向けカメラ館のスタッフ
- アミューズメントパーク・テーマパークのスタッフ
- 幼稚園
環境を一気に変えることで、別の悩みが生まれてしまうことも少なくないので、まずは似た領域で新たな経験を積むことを検討するのがおすすめです。また、向き不向きや相性もあるので、過去の経験・スキルを活かせるか、理想のキャリア像に近づけるかどうかは、第三者の意見も聞きながら慎重に検討しましょう。
新たなチャレンジを転職理由とするなら「成長意欲」を伝えることで採用担当者に熱意が伝わりやすくなります。積極的な姿勢や学習意欲をアピールすると良いですね。
たとえば、保育の経験で培ったスキルを新しい分野で活かし、さらなる成長を目指したいと考えています」と伝え、保育士としての経験が、どのように新しい環境で活きるかを具体的に説明できるようにしましょう。
保育士資格を活かせる仕事については、こちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ合わせてチェックしてみてください!
【例文】一般企業へ転職したい保育士の志望動機・自己PRの考え方
一般企業に転職したい保育士の人向けに、効果的な志望動機や自己PRの作成ポイントを紹介していきます。
志望動機や自己PRは、書類選考から面接・内定まで選考を通して必ず確認されるものです。転職と合わせて一貫性を持たせた構成・内容にすることが重要ですよ。
ここでは一般企業へ転職したい保育士の志望動機・自己PRの作成時に気を付けたい考え方・ポイントを例文付きで解説します。
志望動機の考え方
志望動機は保育士としての経験が企業にどのように貢献できるかを具体的に示すことが重要です。
また、採用担当者は、志望動機を通して「その求人になぜ応募したのか」「その職場でなぜ働きたいと考えているのか」「応募意欲があるのか」を把握しようとしているので、新しい環境での成長への意欲も伝えられると良いです。
志望動機の作成ポイント
- 保育士としての経験と企業の求める能力とのつながりを明確にする
- 企業の理念や事業内容に対する理解を示す
- 新しい分野での成長意欲を伝える
人気の職場であるほど、たくさんの応募者の中から一緒に働きたいと思える人を選ぶことになります。志望動機の内容が雑だと不採用になる可能性が高くなるので、他の応募者と差をつけるためにも志望動機をしっかりと作り込んでいきましょう。
志望動機の例文
保育士として5年間、多様な背景を持つ子どもや保護者と向き合う中で、コミュニケーション能力を磨きました。特に、発達障害児の保護者対応では、細やかな観察と説明で信頼関係を構築できました。
この経験を活かし、貴社の『顧客満足度No.1』を目指すカスタマーサポート業務に貢献したいと考えています。新しい分野での挑戦に不安もありますが、学ぶ意欲を持って成長していく所存です。
保育士からカスタマーサポート職への転職を想定した志望動機です。
保育士とカスタマーサポートは一見すると関係の薄い職業ですが、なぜ転職したいのか納得感のある説明ができるように、保育現場での経験を踏まえて志望する会社や職種がどのように合致しているか、どう貢献できるかを具体的に示せると良いですね。
志望動機の考え方について、さらに詳しく知りたい人は下記の記事もおすすめです。
自己PRの考え方
自己PRでは、保育士としての経験を通じて身につけたスキルや特性を、企業の求める人材像に合わせて表現することが大切です。具体的なエピソードを交えることで、より説得力のあるPRになりますよ。
また、人柄や考え方を知ってもらうだけでなく、内容を工夫すれば、面接で採用担当者からの聞いて欲しい質問を引き出すこともできるので、しっかりと作り込むことが重要です。
自己PRの作成ポイント
- 保育士の経験で培ったスキルを、企業での業務に関連付けて説明する
- 具体的なエピソードを交えて、自身の強みを印象的に伝える
- 企業の求める人材像を意識し、それに合致する自身の特徴をアピールする
自分が強みとしている部分と企業側のニーズを上手く結びつけて、魅力的な自己PRを作成しましょう。
自己PRの例文
私の強みは、どんな状況でも冷静に対応し、最適な解決策を見出す問題解決能力です。保育現場では、子どもたちの予期せぬトラブルや保護者からの急な要望に日々対応してきました。たとえば、アレルギーを持つ子どもが誤って除去食以外の食事を摂取しそうになった際、迅速に状況を判断し、適切な対応を取ることで大事に至らず解決できました。
この経験は、お客様対応や緊急時の判断が求められる貴社の業務においても十分に活かせると考えています。また、常に前向きな姿勢で新しいことに挑戦する気持ちを大切にしており、貴社が求める『チャレンジ精神旺盛な人材』に合致すると自負しています。
保育士から一般企業への転職では、保育士の業務内容に詳しくない採用担当者でも理解しやすいエピソードを上げることが大切です。
あなたの強みを具体的に把握し、入社後の活躍イメージを持ってもらえるように、応募先の仕事に直接活かせるスキルや強みをあげながら伝えましょう。
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保育士が一般企業へ転職するときに注意すべきこと
保育士から一般企業へ転職する際の注意点ですが、大きく2つです。
- 親和性の薄い転職先を選ばない
- 短期間で退職を繰り返さない
保育士から転職する場合は親和性のない求人を選んで応募してしまうと、それだけで対象外として選考で落とされてしまう可能性があります。
また、20代・30代に多いのですが「選択肢が多いから」「キャリアチェンジがしやすいから」という理由で短期間でキャリアチェンジを繰り返すのも良くありません。というのも、専門性のない経歴ができあがってしまい、その結果次に転職する際マイナスになってしまうからです。
末永
保育士が一般企業へ転職する場合は、求人票などを事前にしっかりと調べて、仕事内容から自分に足りない部分を見つけ出し、きちんとアピールできるように準備するのが望ましいと言えます。
とはいえ、求人票からその企業がどんな人材を求めているのか、どうやって自分に足りないものを補えば良いのか1人で考えるのは難しいですよね。
末永
そんなときは、しっかりと最後までサポートして支えてくれる転職エージェントに相談するのがおすすめですよ。
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保育士の一般企業への転職に関する質問
保育士の人が一般企業・一般職へ転職する際に抱きやすい悩みや不安・疑問をピックアップしました。
疑問や質問に詳しく答えていくので、保育士から一般企業・一般職への転職を検討している人は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
保育園経験しかない場合のアピールの仕方は?
転職者
保育園経験しかない場合は、どのようにアピールするのが良いでしょうか?
末永
応募先企業が求める人材や企業方針に合わせて、保育士の業務で習得した知識やスキルを交えながら自己PRするのが良いですよ。
転職に対する意欲はもちろんのこと、自分を採用してもらうことでどのようなことで貢献できるのか、しっかりと伝えることも大切ですね。
転職理由はどう伝えたら良い?
転職者
保育士から一般企業に転職する際には、どのように転職理由を伝えるのがベストでしょうか?
末永
転職理由を伝える際には他責にしすぎず、できる限りポジティブな内容に言い換えて伝えるのが理想的ですね。
その上で「客観的に納得感のある理由なのか」「早期離職の心配はないか」「本当にそれしかないのか」という3点に気をつけながら話せるようにしましょう
末永
また、転職理由だけではなく退職理由に対して質問されたときには、転職したい理由をきちんと整理した上で正直に話すのがベストです。というのも、面接官側も何かしらの理由があって転職していることを理解しているからなんですね。
合わせて、さらなる成長や飛躍を求めて入社したいという内容で締めることができれば、成長意欲をアピールできるのでおすすめですよ。
求人を探す際には転職サイト(求人)によって記載内容が異なるケースもあるので、事前にしっかりと色々な転職サイトを確認しておくことをおすすめします。
うまく情報収集できない場合や誰かに相談したい場合は、転職支援実績が豊富な大手人材紹介会社のリクルートエージェント・doda・マイナビエージェントの3社に頼ってみましょう。