保育士が抱える悩みとは？保育士のよくある悩みをランキングで紹介

保育士の仕事は大変で悩みを抱えている人も多い

保育士は子供の成長を間近で見守りながら手助けする仕事で、子どもの成長を実感できる機会が多いことからもやりがいを感じる人は多いですが、保育士の仕事は大変なこともあり、様々な理由で悩んでいる人も多いです。

特に「職場での人間関係」「子供との関わり方」「保護者との関わり方」「仕事・給料・待遇」など、保育士として働く中で上手くいかないことに悩んでいる人やきつい・大変だと感じて保育士を辞めてしまう人もたくさんいます。

ですが、保育士の悩みは対処することで解決へ向かうこともありますし、経験を積んだり、考え方を変えることで見え方が変わることも多いので、本記事では保育士が抱える悩みの種類と解決方法について詳しく紹介していきます。

保育士が抱える悩みランキング

保育士として働いていると職場での人間関係や子供との関わり方などの悩みを抱えている人は多いですが、他の保育士はどのようなことで悩んでいるのか気になる人もいると思います。

そこで、本項では保育士が悩みがちな「職場の人間関係」「子供との関わり方」「保護者との関わり方」「仕事・給料・待遇」に関する悩みをランキングで紹介していきます。

また、1年目の新人保育士が抱きやすい悩みやベテラン保育士が悩んでいることもランキングで紹介していくので、参考にしてみてください。

職場の人間関係に関する悩みランキング

保育士として働いていると職場の人間関係の悩みを抱えている人は多いですが、主に人間関係に関しては以下のことで悩んでいる人が多いようです。

1位｜職場の人間関係が悪くてストレスが溜まる

保育士の悩みの中で一番多いのが職場の人間関係の悩みとなっており、保育士は女性社会で閉鎖的な空間になりがちで、職場の人間関係が悪いと必要以上に気を遣う必要が出てくるためストレスが溜まると感じる人も多いようです。

また、保育園によっては保育観の違いや仲の良し悪しで派閥が形成されていて、対立派閥間での嫌がらせや陰口などがあることで仕事以外に気を遣わなければいけなくなり、保育の仕事に専念できないこと懸念を覚える人も少なくありません。

人が集まっている環境では人間関係は切り離せない問題ですが、人間関係が悪いことで不要なストレスを溜めている人もいるため、働くなら人間関係が良好で保育に集中できる環境で働きたいと感じる人も多いようです。

◇解決方法｜原因を探って解決策を考えてみる

職場の人間関係について悩んでいる人は、まず人間関係が悪くなっている原因を探ってみることから始めましょう。

もし、保育観の相違やコミュニケーション不足からくるものであれば改善の余地はありますし、自分の行動次第で問題が解決に向かう可能性もあります。

ただ、個人間の諍いや性格・人間性による問題の場合には、当人同士でしか解決できないことも多いですし、働きかけても改善できないこともあるので、どうしようもない場合には職場を変える選択肢も視野に入れておくことも大切です。

2位｜同僚・先輩から面倒な仕事ばかり押し付けられる

保育士として働いている人の中には、同僚や先輩から面倒な仕事ばかり押し付けられると悩んでいる人もいます。

保育士の仕事の中には、排泄処理・清掃業務・保護者対応・書類作業・イベントの企画運営など面倒に感じる仕事もありますが、面倒な仕事は新人や特定の人に押し付けるような状態の保育園もあります。

特に、新人・パートなどの立場的に断りづらい人や仕事を断ることが苦手な人は、断れないことで面倒な仕事ばかり抱えてしまうことも多いため、面倒なことや雑用ばかり押し付けられて悩んでいる人もいるようです。

◇解決方法｜目的を明確にした上で時には断る勇気を持つ

面倒な仕事を誰がやるかは保育園の方針や働いている保育士の考え方によって変わりますが、新人保育士の場合には経験を積ませることが目的で仕事を任せている可能性もあります。

もちろん、普段の仕事が忙しいため面倒な仕事は他の人に任せたいと考える人がいるのも事実ですし、新人・パートなどの立場が弱い人や断るのが苦手な人に仕事が集中してしまうこともあります。

そのため、もし面倒な仕事を押し付けられると感じていて悩んでいる人は、仕事を任せられる理由をしっかり考えた上で、どう考えても嫌がらせや面倒な仕事はやりたくないから押し付けている様子であれば勇気を持って断ることも大切です。

3位｜同僚・先輩・園長との保育観が合わない

保育士によって理想とする保育観が異なることはよくありますが、保育観の違いによって他の保育士の考えが理解できずに悩んでいたり、仕事の進め方や子供への接し方に関して保育観の違いがあることでストレスを感じてしまっている人もいます。

保育観は考え方・価値観・経験から形成されるものなので、経験してきたことや考えてきたことによって変わりますし、自分が良いと思う保育方針と他の人が良いと思う保育方針に違いが出てくることはよくあります。

保育士として園児の個別差を意識して適切な保育方針を選択していくことも大切ですが、保育園では保育士の保育観よりも保育園の保育方針を優先することが多いので、働いている中で保育観が合わずに働きづらいと感じている人もいるようです。

◇解決方法｜保育観の違いを受け入れてみる

保育観の違いは保育士の考え方・価値観・経験などの違いからくるものなので、保育観の違いが気になったらまず違う価値観があることを受け入れて理解することから始めましょう。

その上で、それでも理解できない点や気になることがあれば率直に話を聞いてみることで、お互いの保育観を理解し尊重しながら連携して仕事を進めていくことができるようになる可能性もあるので積極的にコミュニケーションをとることも大切です。

ですが、保育園では園長の保育観が強く反映されているケースも多いため、どうしても保育観が合わないと感じた場合には、保育方針や保育観の合う職場で働くために転職をするのも一つの手段です。

人間関係に悩んでいるなら転職も視野に入れること

保育士として働く中で人間関係に対して悩みを抱えていて、今の職場だと改善する余地がない場合には転職を視野に入れることも必要です。

もちろん、人間関係の問題は他の職場でも起こる可能性はあるため、人間関係が理由で転職をする場合には、明らかに問題が発生している状態や自分なりにできることをした上で転職するかの判断をしなければ、同じ理由で転職を繰り返すことになるためむやみに転職するのは望ましくありません。

ですが、保育士は常に人手不足の状態にあるため、本当に今の環境で働くのが厳しいと感じた場合や保育士として実現したいことがある場合には転職を検討することをおすすめします。

子供との関わり方に関する悩みランキング

保育士として仕事をしていると「子供との関わり方がわからない」という悩みを抱えている人は多いですが、具体的には以下のような悩みを抱いている人が多いようです。

1位｜子供が言うことを聞いてくれない

保育士として働いていると、子供が言うことを聞いてくれない状況はよくありますが、中には他の保育士の言うことは聞くのに自分の言うことだけは聞いてくれないと悩む人もいると思います。

保育士として働く上では子供の発達段階に合わせた対応が必要ですが、1歳〜3歳までは自律性が発達する時期でイヤイヤ期に入る子供も多いため癇癪を起こす子供もいますし、3歳〜6歳の幼児後期にあたる子供は自発性が発達するため話をしても聞いてくれない子もいます。

ですが、言うことを聞いてくれない子がいると仕事にも影響がありますし、言うことを聞かないからといって放置してしまうと怪我や事故につながるリスクもあるため、思い通りにいかないことはわかっていても言うことを聞いてくれないことに悩む保育士も多いようですね。

◇解決方法｜理由や原因を探って対応する

子供が言うことを聞いてくれない場合には「何がいけないのか分かっていない」「イヤイヤ期によるもの」「自立心の芽生えによる自己主張」など何かしら理由や原因があります。

そのため、言うことを聞いてくれない場合には、子供をしっかりと観察した上で「なぜ言うことを聞いてくれないのか」を分析し、その理由や原因に対して保育方針を決めて対応することで段々と適切なコミュニケーションが取れるようになってきます。

仕事で忙しいと余裕がなくて「子供の主張を聞かない」「頭ごなしに叱る」「行動を比較したり否定する」などの行動を取ると、自己肯定感の低下や信頼関係が築けないことによる問題行動に発展するリスクもあるため注意が必要です。

2位｜子供との信頼関係が築けない

子供にも個別差があり、積極性のある子もいれば人見知りをする子もいるため、子供との信頼関係の構築ができないことに悩んでいる保育士も多いです。

特に、1歳半〜3歳の子供は保育園のような新しい環境で知らない人と関わることに不安を感じる子も多く、家庭環境によってもすぐに保育士と打ち解ける子もいれば、仲良くなるのに時間がかかって信頼関係が構築しづらい子もいます。

信頼関係は安心からくるものなので簡単に築けるものではないうえ、ちょっとした言動で積み重ねてきた信頼が崩れる可能性もあるため、思うように園児と仲良くなれない・信頼関係が構築できないとに悩む保育士もいるのですね。

◇解決方法｜子供の行動を受け入れることから始める

子供との信頼関係の構築ができないと感じている場合には、子供が保育士に対して「この人は怖くない人」「何かあったら守ってくれる人」という安心感を感じられていないことが要因となっているケースも多いです。

そのため、保育士が信頼関係を築くためにできる行動として「挨拶をはじめとしてこまめに声をかける」「子供の話をしっかりと聞く」「笑顔と明るいトーンを意識する」など、向き合ってくれる人である印象を与えることが大切です。

もちろん、人見知りが激しい子だと信頼関係の構築に時間がかかる子もいますが、その場合には子供の興味関心を観察した上で、興味のある話題をきっかけに少しずつ距離を縮めていくことから始めると良いでしょう。

3位｜子供との接し方がわからない

保育士として働いていると子供の個別差や月齢差に合わせた対応が求められますが、子供の家庭環境や性格によって適切な接し方が変わるため、子供への声の掛け方や注意する時の適切な表現がわからないと悩む保育士も多いです。

ベテランの保育士の中には経験則で子供の性格や特性を考慮して適切に対応できる人もいますが、それでも子供の考えを全て理解することはできません。

ですが、子供がなぜその言動をするのかを理解できていないと適切な保育は難しいため、理解したくても子供の言動が理解できないことで悩んでしまう保育士もいるようです。

◇解決方法｜自主的に勉強したり積極的に相談する

子供との接し方がわからない場合には「個別差や月齢差による行動原理の理解」「個別差や月齢差による対応方法と注意点」を理解した上で試行錯誤しながら経験を積んでいくしか解決方法はありません。

もちろん、先輩保育士に相談してアドバイスをもらうのも良いですが、自分なりに勉強した上で適切な対応方法の仮説を立てて検証をしなければ、いつまで経っても子供の行動原理の理解が深まらないので、自主的に勉強したり積極的に相談した上で実践をしてみることも大切です。

保育士として成長するためには、子供の行動原理を理解して試行錯誤をしたり、意図を持って子供と接していくことが必要なので、もし保育士として子供の成長に貢献していきたいと考えているのであれば、子供の考え方や心理を理解するための努力は必要だということは覚えておきましょう。

保護者との関わり方に関する悩みランキング

保育士として働く上で保護者とのコミュニケーションは、適切な保育を行ったり、トラブルを避けるためにも必要なものですが、苦手意識を持っている保育士も多く、悩みの種となっているようです。

1位｜コミュニケーションの取り方がわからない

保育士の中で保護者との関わり方に悩んでいる人の多くは、コミュニケーションの取り方がわからないと悩んでいることが多いです。

というのも、保護者にも一人一人、考え方・価値観・性格・保育方針などの違いがあるため、全員同じように対応すれば良いわけではありません。

また、保護者の中には子供の教育方針にこだわる人もいて、保護者の意に沿わないことをするとクレームやトラブルに発展することもある点も、保護者とどのようにコミュニケーションを取ればいいか悩む一つの要因となっているようです。

◇解決方法｜コミュニケーションが上手な人を参考にする

保護者とのコミュニケーションの取り方がわからない人は、同僚や先輩の保育士の中でもコミュニケーションが上手に取れている人を参考にしたり、相談して話を聞いてみるのがおすすめです。

コミュニーション能力が高い人であれば感覚で接しているだけの場合もありますが、話を聞いてみると案外と保護者によって対応を変えていたり、関係値を考えてコミュニケーションを取っていることも多いため話を聞くと参考になることも多いです。

また、保護者とのコミュニケーションは適切な保育をするためにも重要な要素のため、苦手意識があったとしても少しずつ経験を積んで慣れていくことが大切なのです。

2位｜保護者との信頼関係が築けない

保育士として働く中で保護者との信頼関係の構築は適切な保育を行ったり、理不尽なクレームを回避するためにも必要なことですが、保育士の中には上手く保護者との信頼関係が構築できないことを悩む人もいるようです。

保護者との信頼関係の構築には、子供の保育園での活動の状況を伝えていくことが重要ですが、保護者の中には保育方針にこだわりがある人もいれば、あまり子供の行動に興味がないような人もいます。

また、保護者との信頼関係を築けていても思いもよらないことでトラブルやクレームに発展することもあるため、上手い信頼関係の築き方がわからずに悩んでいる保育士もいるようですね。

◇解決方法｜挨拶や情報共有を積極的に行う

保護者との信頼関係を構築するためには、送り迎えの際に積極的に挨拶をするだけではなく、子供を気にかける言動を見せることや保育園での子どもの言動を観察してしっかりと報告することが大切です。

また、保護者は普段の保育士を見ているわけではないので、子供との信頼関係を構築できているかを見ている人も多いため、保護者との関わりだけではなく子供との信頼関係を構築していくことも大切です。

その他にも、保護者によって距離感やコミュニケーションの取り方を変えたり、保護者の立場に立って寄り添った言動を心がけることで、信頼関係を構築することにつながるので意識してみてください。

3位｜保護者対応をするのが疲れる

保育士として働く上で保護者対応は適切な保育を行ったり、不要なクレームを避けるためには重要なことではありますが、やはり気を遣って対応する必要があるため疲れると感じる人も多いようです。

特に、保護者の中でも保育士を比較して対応する保育士で態度を変えたり、保育士を下に見た言動をしてくる保護者もいるため、特定の保護者に対して苦手意識を持ってしまうという保育士もいます。

そのため、苦手な保護者と関わることがあればどうしても億劫に感じることもありますし、その保護者が保育園の運営やちょっとしたことでクレームをつけてくる相手だった場合には、なんとかならないかと悩んでしまうこともあるようです。

◇解決方法｜話を聞いて理解することを心がける

保護者対応に苦手意識がある人や特定の保護者に苦手意識がある場合には、相手の立場に立って物事を考えたり、相手の言動を受け入れた上で建設的な意見交換ができるように対応することが大切です。

保護者の中でも主張が強い人であれば、自分なりの保育観を明確に持っているケースもありますし、保育士に対して求めていることを理解してもらえていないことに不満を感じているケースも多いです。

そのため、まずは保護者が話すことに耳を傾けて理解を示した上で、情報をしっかりと整理して感情的にならずに話を進めていくことを心がけると余計なクレームを避けることにもつながります。

仕事・給料・待遇に関する悩みランキング

保育士は業務量に対して給料や年収が低いと言われることも多く、人手不足の影響もあり一人当たりの業務量が増えて仕事が終わらなかったり、休みが取りづらいことに悩んでいる人も多いようです。

1位｜業務量に対して給料・年収が低すぎる

保育士の平均年収は326.8万円で月収換算だと27万円で初任給は22万円となっていますが、地域や私立・公立の保育園によっても年収は変わるため、実際の初任給は16万円〜22万円とかなり低い給料となっています。

もちろん、経験を積むことで年収アップは目指せますし、職場の待遇が良ければ相場よりも年収が高いケースもありますが、そもそも人手不足の状態で業務量が多いため、業務量に対して給料・年収が低すぎると感じる保育士も多いです。

保育士は年収の低さに対する仕事の忙しさの関係で仕事と育児を両立しづらく、復職する人が少ないこともあり、人材不足も深刻化しているため、政府も政策を打ち出していますが、人材不足や賃金アップの問題の解消は難しいようです。

◇解決方法｜待遇の良い職場への転職を検討する

保育士として働く中で給料・年収・待遇に不満を感じる人もいると思いますが、現在の職場の給料・年収・待遇に不満を感じている場合には、今よりも待遇の良い職場へ転職するのもおすすめです。

もちろん、勤続年数が短い場合や経験が少ない場合には待遇の良い職場への転職は難しいですが、保育士は常に人手不足の状態にあるため転職しても転職先は比較的すぐに見つかります。

そのため、もし待遇の良い職場に転職できるか知りたい場合には、転職エージェントに登録して希望に合う求人があるか探してみることをおすすめします。

2位｜業務量が多すぎて仕事が終わらない

保育園には配置基準があるため、配置基準に準じて保育士を設置していれば仕事量は多くならないと思われがちですが、実際には複数の園児に対して少人数で対応しなければいけないため、思ったように仕事ができないと感じている保育士も多いです。

特に、日中は園児の見守りや補助などを行い、お昼寝の時間になったら事務作業をこなす必要がありますし、お昼寝の時間に休憩をとっていても園児が起きてしまったら休憩する時間も減ってしまいます。

また、仕事も人手が足りていないことで就業時間内で対応しきれずに残業や持ち帰りが多くなってしまうこともあり、仕事に追われて余裕がない状態で働かなければいけない状況に悩んでいる保育士も多いようです。

◇解決方法｜業務整理をした上で上司に相談する

仕事量が多すぎて残業や持ち帰りが多かったり、業務が回らずに他の仕事に支障が出てしまっている場合には、業務整理をした上で上司に業務量の調整をお願いしましょう。

もちろん、保育士も限られた人数の中で対応していることもあり、他に同じ業務量をこなせている人がいる場合には受け入れてもらえない可能性もありますが、それでも仕事が回っていないことを伝えることで対処してもらえる可能性もあります。

また、同じ仕事量をこなしている保育士の中で仕事を効率的に進めている人がいれば、仕事の進め方のコツを聞いてみることで事務作業の効率を上げることができるかもしれないので、話を聞いてみるのもおすすめです。

3位｜休み・有給が取りづらい

保育士として働いていると、慢性的な保育士不足で人がいなくて休めないことや仕事が忙しくて休むタイミングがないと感じている保育士も多く、思ったように休みが取れないことに悩んでいる保育士もいます。

また、忙しい中で自分だけが休むことに負い目を感じてしまったり、体調不良やどうしても代わりの効かない予定でしか有休が取れないといったことも保育士の現場では実際に起きています。

保育園によっては体調不良や事前に通告した外せない予定以外は休むことを認めてもらえないこともあるようで、まともに休めないことでストレスを溜めてしまったり、疲弊して保育士として働くことが辛いと感じてしまう人もいるようです。

◇解決方法｜休みの予定は早めに伝える

保育士として働いていると忙しくて休みづらいと感じる人も多いですが、それでも休まなければいけない予定がある場合には早めに予定を伝えることを心がけましょう。

また、積極的にコミュニケーションを取りながら順番に保育士が休みやすいように協力したり、まとまった休みを取る際には仕事が少ない時期を狙って早めに相談するなどの配慮も大切です。

ですが、職場環境が劣悪でまともに休めずに疲弊してしまったり、休むことで嫌味を言われる・休んだからという理由で仕事を押し付けられるような状況であれば、転職も検討するのも1つの手です。

仕事内容や給料・待遇に不満があるなら転職もおすすめ

保育士として働く中で、今の職場の仕事内容・給料・待遇に不満を感じているのであれば、より良い環境で働けるように転職するのもおすすめです。

保育園は常に人手不足の状態なので、経験があれば就職先は見つけやすいですし、現状をどうやっても改善できないのであれば転職をした方が良いケースもあります。

そのため、現在の職場環境や待遇に不満を感じているのであれば、より最適な職場で働くことを求めて転職を視野に入れていくのもありです。

番外編｜1年目の新人保育士の悩みランキング

1年目の新人保育士は新しく覚えることも多く、実習とは違った保育現場に対してギャップを感じたり、子供との関わり方がわからずに悩んでしまう人も多いです。

特に、子供との関わり方の中でも、イヤイヤ期の子供の対応や発達が遅い子供・発達に障害を抱えている子供との関わりに悩むケースが多いようなので、詳しく紹介していきます。

1位｜子供との関わり方がわからない

1年目の新人保育士の悩みとして一番多いのが「子供との関わり方」で、実習では上手く関われていたと思ったのに、保育士として働いてみると信頼関係が築けない子や言うことを聞いてくれない子もいて思うようにいかないことに悩む人も多いです。

保育士として子供と関わる際には、個別差や月齢差に合わせた対応が求められますが、知識や経験が不足しているため上手く対応できなかったり、どうやって注意すればいいのか、適切な言葉遣いがわからないと感じる人もいます。

また、保育園の中にはイヤイヤ期が遅れてきてしまった子や発達に障害がある子もいるため、上手く意思疎通ができなかったり、打ち解けることができずになかなか思ったような保育ができないことにやきもきする新人保育士もいるようですね。

◇解決方法｜課題を明確にして先輩に相談する

子供との関わり方がわからないと悩んでいる場合には、具体的なケースを参考に自分の課題を明確にした上で解決方法を考えていくことが大切です。

また、課題を明確にして解決方法を考えた後にはしっかりと先輩に相談して判断に間違いがないかどうか、先輩ならどのように対応するかといった質問をすることでより適切な対応方法のアドバイスをもらえる可能性もあります。

子供と上手く関わっていくためには経験を積むことが必要ですが、自分なりの考えだけで対応してしまうと想定外のトラブルに発展する可能性もあるため、1年目の新人保育士は常に報連相を心がけて適切な関わり方を模索していきましょう。

2位｜覚えることが多くて大変

1年目の新人保育士は、保育園の開園準備・閉園作業・子供の保育対応・保護者対応・書類仕事など、覚えなければいけないことが多くて大変だと感じている人も多いです。

また、新人保育士の中には、他の保育士よりも仕事が遅かったり、上手く子供の保育対応や保護者対応ができないと悩んでいる人も多いようです。

実習で保育の仕事を体験するのと、実際に保育士として働くのでは業務量や対応すべきことも変わるため、慣れるまでしんどいと感じてしまう人も多く、上手くいかないことがあると「向いていないのではないか」と悩んでしまう人もいるようですね。

◇解決方法｜業務整理して課題と対応方法を明確にする

1年目の新人保育士が覚えることが多くて大変だと感じていたり、上手く対応できずに悩んでいる場合には、日々の振り返りをして課題を明確にした上で試行錯誤していくことが大切です。

特に、経験がないことにチャレンジする場合には失敗することもありますが、失敗をしても原因を明確にして自分なりに「次はこうする」と決めて対応することで少しずつできなかったことができるようになってくることも多いです。

そのため、初めは上手くいかなくて落ち込むことがあったとしても、気持ちを切り替えて課題を整理した上で目標を持って日々行動していくことで、少しずつ保育士としての成長していくことにつながり自信をつけることができますよ。

3位｜理想と現実にギャップを感じた

1年目の新人保育士の中には「忙しくて思ったように子供と向き合えない」「もっと華やかで楽しい仕事だと思っていた」など、理想と現実にギャップを感じたことで悩む保育士も多いです。

保育士として働く際には、仕事に追われて余裕がなくなることで思うような保育ができないことや子供がなかなか心を開いてくれない・言うことを全く聞いてくれないなど大変なこともたくさんあります。

また、仕事も子供の保育以外にも事務作業・清掃業務・電話対応などの雑務も多く「思っていたよりも大変だった」「全然休めなくて思ったように仕事をこなせない」といったことでストレスを感じて疲弊してしまう人もいるようです。

◇解決方法｜ギャップを整理して解決方法を探る

保育士として働いてみて理想と現実にギャップを感じて悩んでいる1年目の新人保育士は、どのようなことにギャップを感じたのかを整理して、原因を明確にした上で解決方法を探ることが大切です。

理想と現実のギャップを感じる理由には「理想が高すぎた」「現実が見えていなかった」「上手く仕事がこなせないことでの焦り」「忙しくて余裕がないことでのストレス」など様々な要因があります。

そのため、しっかりとギャップを感じた出来事やその理由・原因を整理して、具体的な課題と解決方法を考えて目標を立てて行動していくことで、少しずつギャップを解消していくことにつながりますよ。

保育士の仕事が向いていないと感じたら転職も検討する

保育士に憧れて保育士になったが、実際に働いてみると大変なことも多くて仕事が辛いと感じることがあれば無理をせずに転職も検討しましょう。

もちろん、保育士の向き不向きは経験を積まなければわかりませんし、保育士になってからすぐに転職・キャリアチェンジしてしまうと実績がないので市場価値も低くなり転職も難しいのでおすすめはできません。

そのため、もし保育士に向いていないのではないかと感じたら、相談窓口で相談してみたり、転職エージェントで相談して転職・キャリアチェンジをするべきかのアドバイスをもらうと良いですね。

番外編｜ベテラン保育士の悩みランキング

保育士として経験豊富なベテランでも、経験があることで仕事を振られて負担が増えてしまったり、新人保育士の指導や教育が大変だと悩んでいる人は多いです。

また、仕事に追われてしまうことで理想とする保育方針が実現できないと悩んでいる人もいるため、本項ではベテラン保育士の悩みと解決方法について紹介していきます。

1位｜人手が不足していて仕事の負担が大きい

保育園で働いているとベテランになるほどやらなければいけないことが増えますし、責任のある仕事を任されることもあるため、仕事が忙しくて負担が多いことに悩むベテラン保育士も多いです。

保育士の中にはベテランの保育士は面倒な仕事を押し付けてくるなどと愚痴をこぼす人もいますが、実際には経験があることでクラスの運営を任されたり、他の保育士のカバーに回ったりと大変なことや抱えている仕事が多いベテラン保育士もいます。

また、人手が不足している状況では何かトラブルがあれば率先して対応しなければいけませんし、何かあった時に矢面に立つこともあるため、ベテランになるほど仕事の負担が増えてしんどいと感じている人もいるようです。

◇解決方法｜保育士が働きやすい環境づくりを心がける

人手が不足していて仕事の負担が大きいことを悩んでいる場合には、仕事を平等に振り分けたり、保育士同士で連携できる環境を作ることを心がけていくことが大切です。

もちろん、簡単なことではありませんが、ベテランだからこそ現場での発言力があり環境を変えるきっかけ作りができる立場にいることが多いため、少しでも自分達が働きやすいように業務効率化を図るなど積極的に行動することには意味があります。

園長や上司がいる場合には相談しながら仕事の負担を平準化させたり、課題を明確にして改善点を提案することで環境を改善していくことができる可能性は十分にあるので積極的に行動していきましょう。

2位｜新人保育士の指導・教育が大変

経験を積んでベテランの保育士になってくると、新人保育士の指導・教育を任されることも多いですが、新人保育士は保育士の仕事に憧れを抱いている人も多く、理想と現実のギャップで落ち込んでしまうことも多いです。

また、新人保育士には一から仕事を教える必要がありますし、経験のないことは失敗も想定してフォローしていく必要があるため、普段の業務に加えて指導や教育まで行わなければいけないことを大変に感じることもあります。

その他にも、新人保育士はどうしても学生気分が抜けないこともあって、仕事への姿勢が甘い人もいますし、新人保育士の経験になると思って仕事を振っても面倒な仕事を振られたと思われて愚痴をこぼされることもあるためどのように接すればいいのか悩んでしまう人も多いみたいですね。

◇解決方法｜寄り添って悩みや課題の解決に向き合う

新人保育士と関わる際には、機械的にならないように意識して寄り添ったコミュニケーションを取るなど、報告や相談をしやすい関係値を作っておくことが大切です。

そのため、余裕がない中でアプローチするのは大変かもしれませんが、こちらから積極的にコミュニケーションを取りながら悩みや課題があれば一緒に解決する姿勢を見せていきましょう。

新人保育士も今は頼りなくても経験を積むことで戦力として貢献してくれるようになりますし、保育士として成長している姿を間近で見られるのも教育係の楽しさなので、辛抱強く向き合っていくことを前提でしっかりと向き合っていきましょう。

3位｜理想の保育方針が実現できない

ベテラン保育士として働いていると、経験を積んで理想とする保育方針を明確に持っている人も多いですが、職場によっては保育園の保育方針や園長との保育観の違いによって理想とする保育の実現が難しいと悩んでいる人もいます。

保育士として働く上で自分なりの保育観に沿った保育方針を明確に持っていることは大切ですが、保育園の方針は最重要項目であるため希望通りの対応ができないこともあります。

もちろん、個別差によって対応を変えたり、一人ひとりに合わせた保育方針を提案することもできますし、実際に細かいところは保育士の判断に一任されるケースもありますが、理想の保育方針と保育園の保育方針が明らかに違う場合には今の職場で働くことにストレスを感じてしまう人もいるようです。

◇解決方法｜原因を明確にして解決策を考える

理想の保育方針の実現ができないと感じている場合には、まず理想を実現することが最適な保育につながるのかも含めて、今の環境だとなぜ実現が難しいのかを探ることが大切です。

理想の保育方針を実現できないケースとしては、保育園や園長の保育方針と大きなズレがある場合や仕事に追われて余裕がないことで理想とする保育ができていない場合などがあります。

理想の状態と現状を整理した上で原因を明確にして対策を練ることで、転職をしなくても現状を改善できる可能性は十分にあるので、まずは原因を明確にして解決策を考えることから始めていきましょう。

保育士としての理想を実現したいなら転職もおすすめ

保育士として働く中で、今の職場ではどうしても理想の保育を実現できないと感じたのであれば転職も検討しましょう。

ベテランの保育士であれば転職をする際にも転職先も見つけやすいですし、理想を実現するために転職をするのであれば理想に近い保育をしている保育園を選ぶこともできます。

もちろん、職場との距離も考慮する必要はありますが、今の職場で無理して働くよりも理想を実現しやすい環境でモチベーション高く仕事をする方がメリットも多いので、一つの選択肢として視野に入れておきましょう。

保育士の仕事の悩みを相談するなら専門窓口の活用もおすすめ

保育士として働いていて悩みを抱えているのであれば、必要に応じて専門窓口で相談してみるのもおすすめです。

保育士として働いていると身近に仕事の相談ができる人が少ないことで悩みを抱え込んでしまう人も多いですが、相談窓口はたくさんあるので悩みに応じて活用していくことをおすすめします。

それぞれの窓口では労務関連の相談やハラスメントなどに関する相談を受け付けているものもあれば、人間関係や保育士として働くことに関する悩みの相談ができるものもあります。

中には、電話やメールで対応してくれる窓口もあるため、1人で悩みの解決が難しいと感じた場合には、一度どんな相談事例があるのか確認してみましょう。

保育士として転職するか迷った時の判断基準

保育士として転職しようと考えていても、本当に転職をするべきかどうか悩んでしまう人もいると思いますが、迷った時にはどのような判断基準で転職するか判断すれば良いのでしょうか？

保育士として働いていて職場で嫌がらせやハラスメントを受けている場合や職場環境が劣悪でまともに休みが取れずに体調を崩しかねないという状況であれば早めに転職も検討することが大切です。

また、現在の職場の待遇に不満を感じていて、改善のために相談したり、自分から働きかけてみても解消できなかった場合も致し方ない理由として認識されるため転職しても問題はありません。

その他にも、今の職場で十分に経験を積んで新しい職場での経験を積みたい場合や今の職場ではどう頑張っても希望や理想の実現が難しいと感じた場合には、希望のキャリアを実現するために転職をした方が良いケースもあります。

ただし、保育士は人手不足の状態が続いているため比較的転職はしやすい職種ですが、業務経験が少なかったり、自己中心的な理由やトラブルがあって退職した場合には転職が失敗する可能性もあるので注意が必要です。

保育士として転職するか迷ったら転職エージェントに相談するのがおすすめ

保育士として転職するか迷っているのであれば、転職エージェントに登録して転職のプロに相談してみるのもおすすめです。

転職エージェントで得意分野は異なりますが、大手総合型転職エージェントや保育士の転職に特化している保育士ワーカー・マイナビ保育士・保育士人材バンクであれば、保育士出身のキャリアアドバイザーが在籍している可能性も高いため保育士の転職に関する相談もしやすいです。

また、現在の職場の状況について話をした上で転職すべきかどうかアドバイスをもらうこともできますし、現職の待遇が適切なのか、もっと良い条件の職場があるのかも確認もできるため、転職するか判断するための情報収集にもつながります。

そのため、保育士として転職するか迷った場合には転職エージェントに登録して転職のプロに相談した上で、どのようなスケジュールで転職活動を進めていくべきか、退職時期はどうするのかなどの相談をしていきましょう。

保育士として転職をするのにおすすめの転職エージェント

保育士として転職をする場合には大手総合型の転職エージェントか保育士の転職に特化した保育士ワーカー・マイナビ保育士・保育士人材バンクの活用がおすすめですが、全国の求人を探すなら大手転職エージェントの活用がおすすめです。

大手総合型の転職エージェントであれば、転職支援実績も豊富で業界ごとの転職の支援に精通しているキャリアアドバイザーがサポートしてくれるため、保育士の悩みでも相談しやすいです。

また、保育士からキャリアチェンジを希望する場合でも、幅広い選択肢の中から希望にマッチした求人を探すことができるため、効率的に転職活動を進めることができますよ。

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