保育士の仕事内容をわかりやすく解説!やりがいと魅力も簡単に紹介
この記事では保育士の主な仕事内容や流れ、働き方や勤務時間などについてわかりやすく簡単に解説します。
他にも保育士としての魅力・やりがい、向いている人の特徴や資格取得する方法、よくある質問にも答えていきます。
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保育士の主な仕事内容
保育士が具体的にどのような仕事内容を担うことになるのか、詳しく把握しておきたいと考えている人も多いと思います。
保育士と一口に言っても、その保育施設によって仕事内容が異なってきます。ここでは、一般的な保育園での保育士の仕事内容をわかりやすく紹介していきますね。
保育士の基本的な仕事内容や大変なところ、給料や年収などについてはこちらの記事で解説しています。気になる人はぜひご覧ください!
食事介助や着替えなどのサポート
1つ目の仕事内容は「食事介助や着替えなどのサポート」をすることです。子どもたちのお世話をするのがメイン業務になるものの、食事介助や着替えといったサポートをおこなうのも大切な役目です。
例えば、食事の時間には食事をすることの大切さやみんなと一緒にご飯を食べることの楽しさなどを学ぶ目的があります。だからこそ、子どもたちに食事の時間を楽しいと思ってもらえるように工夫することが求められますね。
また、着替えやトイレなどのサポートをおこなう際には、はじめからサポートするというやり方ではなく、ひとりひとりの子どもに合わせて自分の力でできるように手助けしていくことが大事です。
末永
子どもたちへの教育
2つ目の仕事内容は「子どもたちへの教育」をすることですね。小学生になるまでに身につけさせておかなければならない知識や社会性、生活習慣などを教えていくのも保育士の仕事です。
具体的にはクレヨンやペンなどを使って画用紙やお絵かき帳に絵を描いたり、ハサミやのりを使って工作をしたり、その行動を通して知識や能力の基礎的な部分を身につけられるようにサポートしていきます。
他にも遊具などを用いて運動能力を高めたり、保育士や友だちとのコミュニケーションを図りながら社会のルールを学べるように手助けすることも重要な役割ですね。
末永
保育施設によっては、モンテッソーリ教育やシュタイナー教育などを実施しているので、教育に関する仕事内容には違いが生じる可能性があります。
とはいえ、子どもたちひとりひとりの発達段階に応じた教育をおこなうという部分は共通しているので、幼児教育の重要性をしっかりと理解する必要がありますね。
子どもたちの体調管理
3つ目の仕事内容は「子どもたちの体調管理」をすることです。子どもたちの健康状態は突然崩れてしまうこともあります。
だからこそ、常日頃からしっかりと子どもたちの健康状態を観察して、その場に応じて臨機応変に対応できるようにすることが求められます。例えば、子どもが体調を崩してしまった際には速やかに保護者へ連絡を入れたり、お迎えに来てもらったりという感じですね。
また、合わせて風邪やインフルエンザなどの病気を感染拡大させないために、日頃から注意する必要もあります。そのために、子どもひとりひとりの体調変化に留意した理、手洗いやうがいを徹底させたりなど、注意を怠らずに備えることが大事ですね。
末永
他にも、保護者にとって子どもの病気は一大事になるため、保護者の気持ちに寄り添いながらも、子どもの体調について伝える際には配慮も必要になります。
保育日誌や連絡帳などの事務作業
4つ目の仕事内容は「保育日誌や連絡帳などの事務作業」をすることが挙げられますね。子どもたちの体調はもちろんのこと、どのように保育園で過ごしていたのかなど、保育日誌や連絡帳に記録するのも大事な仕事内容の1つです。
というのも、保護者と連携しながら育児サポートをおこなう必要があるからなんですね。だからこそ、保護者が知りたい情報が何かを考えた上で、内容をまとめることが求められます。
例えば、子どもたちに対して前向きな言葉を使って褒めながら、日々の成長を伝えるような内容に仕上げたり、保護者が見返した際に嬉しいと思えるような内容に仕上げたりすることですね。
末永
他にも保育園の方針や子どもたちの個性に合わせた指導計画を作成するのも保育士の仕事内容の1つとなっています。
行事やイベントの準備・運営
5つ目の仕事内容は「行事やイベントの準備・運営」をすることです。運動会やお遊戯会などといった行事・イベントの準備をおこなうのも保育士の仕事です。
行事やイベントを円滑におこなうためには、スケジュール立てと連携が大切なポイントになります。具体的には「いつまでに何をするのか」という部分で、そのために取り組みたい内容や保育士同士の話し合い・連携が重要になってきますね。
他にも季節に合わせて壁面の飾り付けをする際にも、誰が何を担当するのかなど話し合った上で決めたり、翌日に使用する道具を準備したりします。
末永
他にも、行事やイベントは子どもたちに楽しんでもらうだけではなく、保護者にも楽しく参加してもらえるように工夫することも求められますね。
保護者とのコミュニケーション
6つ目の仕事内容は「保護者とのコミュニケーション」をとることですね。保育日誌や連絡帳の部分と近しい部分ではありますが、保護者は子どもがどんなふうに保育園で過ごしているのかわかりませんよね。
そこで大事になってくるのが保護者とのコミュニケーションで、子どもがどのように過ごしていたのか、体調の変化や気になる行動の有無について伝えることが重要になります。
保護者から信頼してもらうためにも、送り迎えの際に笑顔で挨拶したり、一言だけ子どもが頑張ったことや成長の様子を伝えたり、小さなコミュニケーションをすることが求められますね。
末永
また、保護者が抱えている悩みや子育ての大変さに共感して労いの言葉をかけてあげるなど、思いやりも大切になってきます。
保育士の仕事内容の流れ
保育士の具体的な仕事内容を把握できたら、次に気になるのは1日のスケジュールがどんな感じになるのか、という部分ですよね。
そこで、一般的な保育園に勤める場合の保育士の仕事内容をわかりやすく、1日のスケジュールをざっくりとお伝えしていきたいと思います。
さらに保育士の1日の仕事内容を知りたい人は、雇用形態別に解説しているこちらの記事も合わせてご覧ください!
朝の仕事内容
保育士の朝の仕事内容は、子どもたちが登園する前に園長や保育士スタッフで朝礼をおこない、その日のスケジュールの流れや注意事項などを確認して、共通理解・認識をします。
その後、施設内の換気や掃除、環境整備などをおこない、開園の準備を進めていくことになります。子どもたちが登園する時間には元気よく挨拶をして、保護者から子どもの体調などを聞いて確認します。
登園時間が過ぎたら、出席確認をしたり朝の会をおこなって散歩や工作など子どもたちと一緒に遊んで過ごしていきます。
末永
早朝保育は預かり保育になるので、早番担当の保育士がクラス担任に引き継ぎ作業をおこなう必要がありますね。
お昼の仕事内容
お昼を迎えたら清潔に食事をしてもらうために子どもたちに手洗いやうがいを促して、給食の準備や配膳をおこないます。配膳を終えたら子どもたちと一緒に給食を食べますが、子どもたちの様子を確認していきます。
好き嫌いなく食べることの大切さを教えたり、正しい箸の持ち方を教えたりします。嫌いなものに関しては、近年無理に食べさせない方針をとっている保育園が多くなっていますね。
食事を終えたら今度は片付けをして、子どもたちに歯磨きやトイレを促します。この際途中で体調を崩してしまう子どもも出てくるケースがあるため、しっかりと様子を観察する必要があります。
末永
この時、同時にお昼寝の準備も進めていくことになりますが、年齢やクラスによっては保育の一環として、子どもたちに手伝ってもらう場合もありますね。
そして子どもたちが眠って落ち着いてきた頃合いを見計らって、保育士スタッフたちの休憩時間に入ります。この休憩時間中に保育日誌や連絡帳を記入する保育士が多くいます。
夕方以降の仕事内容
夕方になったらお昼寝の布団を片付けて、おやつの時間の後に帰りの会をおこないます。そして、その後は保護者がお迎えに来るまで遊具で遊んだり絵を描いて遊んだりして過ごします。
大体午後16時頃から保護者のお迎えが始まって、ピークは午後17時〜17時30分頃となりますね。お迎えが来るまで子どもたちと一緒に室内で遊びながら待機します。
保護者がお迎えに来た際には、連絡帳を渡して子どもがどのような様子だったのか、その他連絡事項について共有します。
末永
お見送りが終われば今度は行事やイベント準備、指導計画の作成といった事務作業に入ります。事務作業を終えたら、施設内の片付けや掃除、戸締まり確認などを済ませて退勤となります。
延長保育を提供する保育施設の場合は、専用の教室に子どもたちを集めてから遅番の保育士に引き継ぎをするという業務をおこないます。
保育士の働き方と勤務時間
保育士の仕事内容をわかりやすく解説しましたが、次に把握しておきたいのは働き方や勤務時間についてですよね。
事前に保育士の働き方や勤務時間について知ることで「思っていたのと違う…」というミスマッチを避けることができます。
では、保育士の働き方と勤務時間についてわかりやすく紹介していきますね。
基本的には週休2日のシフト制
保育士は基本的にシフト制で週休2日となっています。保育施設によっては平日のみ開園しているという場合もありますし、土日祝日やGW、年末年始でも開園としている施設もありますね。
一方、勤務時間についてもその保育施設によって変わってきます。ただ、基本的に午前7時〜午後18時までの11時間勤務、もしくは午前9時〜午後17時までの8時間勤務となっています。
ちなみに週休2日制は「完全週休2日制」「週休2日制」の2通りあります。「完全週休2日制」は1週間のうち必ず2日休みがあり、一方「週休2日制」は1ヶ月に最低1回だけ2日休みの週があるという意味です。
末永
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シフトは早番・中番・遅番の3パターン
保育士は基本的にシフト制だとお伝えしましたが、そのシフトは「早番」「中番」「遅番」の3パターンに分かれています。その詳しい時間をわかりやすく、下記の表にまとめてみました。
勤務の時間帯 | |
---|---|
早番 | 7:00〜16:00 |
中番 | 8:00〜17:00 |
遅番 | 10:00〜19:00 |
早番では早朝の預かり保育をおこない、中番では日中の保育業務をこなしていき、遅番では通常の保育業務から保護者の対応まで担うことになりますね。
保育士の中には時短勤務をしている保育士やアルバイト・パート保育士もいます。そのため、雇用形態に合わせて人員を配置できるようにシフト調整されている傾向が多く見られます。
末永
とくに日中の保育業務が忙しくなる傾向にあるので、中番のシフトに配属される保育士が多いですね。
保育士が時短勤務する際にどのような働き方になるのか、下記の記事でわかりやすく解説しています。こちらも合わせて参考にしてみてくださいね!
保護者のお迎え時間によって残業することがある
これは主に遅番を担当する保育士に該当することなのですが、保護者のお迎え時間が遅い場合は、それに合わせて残業するケースがあります。
保育園側で閉園時間を決めているので長時間残業するということはありませんが、保護者の都合により突然延長保育をすることになった場合は、お迎えに来るまで子どもを預からなければなりません。
残業するのは遅番に限った話ではなく、もちろん早番や中番でもあります。終わらせなければならない仕事が終わらず勤務時間が伸びてしまい、その引き継ぎ作業などをする場合もありますね。
末永
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休日に行事をおこなう場合は代休取得する
その保育施設によって平日のみ開園しているところもありますが、行事やイベントは保護者の都合に合わせて休日に開催するという施設もあります。その場合は、行事やイベントに合わせて休日出勤しなければなりません。
休日出勤をする際には代休取得が可能なものの、週休2日制の保育施設の場合は希望しても代休取得できないケースがあります。というのも、週休2日制の場合は1ヶ月の中で1回以上週休2日の週があれば違法ではないからなんですね。
ただ、雇用契約を結んだ際に代休取得が可能であるにもかかわらず代休取得ができないとなると違法にあたります。そのため、保育士求人を探すときには、代休取得がきちんとできるかどうか確認しておくことをおすすめします。
末永
末永
代休取得の有無をはじめ、求人情報には記載されていない細かな情報までしっかりと教えてもらえるので、大きな安心感がありますよ。
もちろん、転職すると決めていなくてもまずは相談だけしてみるという使い方もできるので、迷っている人は頼ってみてくださいね。
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夜間保育も提供している場合は夜勤が発生する
保育施設によっては夜間保育を提供している場合がありますが、その際には夜勤をすることになります。例えば、ベビーホテルのような宿泊を伴う施設が挙げられますね。
保育施設の中には日中に保育サービスを提供しているものの、必要に応じては延長保育や夜間保育も提供しているという施設もあります。この場合は夜勤も発生するので、人によっては大変に感じてしまうかもしれません。
だからこそ、保育士として転職する際には延長保育や夜間保育を提供しているのかどうか、きちんと確認しておくことが望ましいと言えるでしょう。
末永
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保育士の魅力とやりがい
保育士になりたいと考えている人の中には、前もってどのような魅力があるのか、どんなやりがいを感じられるのか知っておきたい人もいるのではないでしょうか。
そこで、保育士の魅力・やりがいについてそれぞれ詳しくお伝えしていきたいと思いますので、参考にしてみてくださいね。
保育士の魅力
保育士として働く前に「イメージしていたものと違う」とならないためにも、どのような魅力があるのか知っておきたいところですよね。
保育士として働く魅力は、主に以下に挙げた3つがあります。
- 子どもたちと良好な関係が築けること
- 子どもたちと共に成長できること
- 保護者から嬉しい言葉をもらえること
保育士の魅力でもっとも大きいのは、子どもたちと良好な関係が築けることです。例えば、練習時には成功することが少なかった出し物などが本番当日に大成功して、子どもたちと一緒に大喜びしたといったようなことですね。
他にも、毎日試行錯誤しながら保育業務をおこない、子どもたちと一緒に成長することができるという点も魅力の1つです。
慣れない環境の中で少しずつこなせる業務が増えて、子どもたちに寄り添えるようになった結果、子どもたちの笑顔も増えたというようなものですね。
末永
また、毎日子どもたちに指導やサポートをすることで保護者から「いつも本当にありがとうございます」「先生のおかげです」などと嬉しい言葉をもらえるのも、保育士ならではの魅力です。
嬉しい言葉をもらえると今以上に頑張ろうとモチベーションにつながり、やりがいもさらに感じられるようになりますよね。
保育士のやりがい
保育士として働く魅力の次に知りたいのは、保育士のやりがいですよね。働く上でどのようなやりがいがあるのか、下記にまとめてみました。
もちろん、下記に挙げたこと以外にもやりがいは多くあるので、あくまでも参考程度にしていただけますと幸いです。
- 子どもの笑顔が見られたとき
- 子どもの成長が感じられたとき
- 行事やイベントが成功したとき
- 先輩から褒められたとき
- 保護者から感謝の言葉をもらえたとき
保育士のやりがいでもっとも大きいのは、やはり子どもたちの笑顔が見られたときですね。今まで笑わなかった子が、一緒に遊んでいく中でニコッと笑ってくれるようになったときの喜びはひと塩です。
また、できなかったことができるようになったり話せなかった子が少しずつ話せるようになったりする姿を見て、感動を味わうことがやりがいにつながる保育士も多くいます。
末永
このように子どもたちの成長を間近で感じられるのは、保育士としての大きな魅力であり特権でもありますよね。
さらに、自分が注力した行事が成功したときの嬉しさも大きいですし、先輩から「あの行事の企画良かったよ」なんて褒められてやりがいを感じることもあります。
保育士に向いている人の特徴
保育士の仕事内容に関する魅力・やりがいについてお伝えしましたが、そうなると次に気になるのは、どんな人が保育士に向いているのかという部分ですよね。
その中でも未経験から保育士になることを検討している人は、自分が保育士に向いているのかどうかが気になると思うので、下記に向いている人の特徴をまとめてみました。
- 子どものことを考えられる人
- コミュニケーション能力がある人
- 粘り強く業務に打ち込める人
- 健康的で自己管理ができる人
- 前向きに物事を捉えられる人
保育士は常日頃から子どもたちの成長をサポートしながら仕事をこなしていかなければならないため、子どものことを考えられる人が向いていると言えますね。
また、一緒に働く保育士スタッフや保護者との関わりもあるので、良好な関係を築くためにもコミュニケーション能力が求められます。時には保護者からクレームを入れられてしまうこともあるため、粘り強く業務に打ち込める人も向いていると言えるでしょう。
さらに、保育士は子どもたちと一緒に遊ぶ時間が多いので、体力が求められます。保育士の職業病として代表的なのが腰痛ということもあるため、健康的かつ自己管理できる人も保育士に向いていますね。
末永
保育士として働く上で避けられないのが、一緒に働くスタッフ同士の意見の食い違いや、保護者からのクレームです。
ネガティブに考えてしまう人だとストレス過多になり、体調を崩してしまうケースもあります。
末永
だからこそ、物事を前向きに捉えられる人が保育士に向いていますね。
「保護者に理解してもらえなかったから次は言い方を変えて伝えよう」など、前向き思考に考えられる人は向いていますよ。
保育士になるための方法
保育士になるためにはどのような方法があるのか、調べてもよくわからないという人もいると思います。まず、保育士になるためには「保育士資格を取得する」必要があります。
ここでは、保育士資格を取得できる方法を紹介したいと思います。その方法は主に下記に挙げた4通りとなっているので、順番にお伝えしていきますね。
指定保育士養成校に通う
保育士資格を取得する1つ目の方法は「指定保育士養成校に通う」ことです。指定保育士養成校とは厚生労働省が指定しており、保育士資格が取得できる学校のことです。
4年制大学をはじめ、2〜3年制の専門学校や施設で保育についてきちんと学んで卒業する必要があります。指定保育士養成校は、令和3年4月1日時点で全国657ヶ所ありますよ。
その中から通う養成校を選んでしっかり学んで卒業することができれば、保育士試験を受験しなくても保育士資格が取得可能になります。
厚生労働省「ハロー!ミライの保育士!」
ちなみに、保育士養成校では座学のみならず、保育現場で学ぶ保育実習も用意されているので、実際にどのような仕事内容になるのか体験することができますよ。
一方、2年制の専門学校や短期大学に通う場合は、2年間保育について学びを深めることで保育士資格の取得が可能になります。
3年制の専門学校や大学では保育の基礎知識だけではなく、幼児教育や子どもの心理学周辺についても学べるので、さらに知識を身につけられるのが魅力ですね。
末永
保育士資格を取得できる養成校はこれまで女性のみ入学可能としていたところが多くありましたが、近年では男女共学にしているところも少しずつ増えてきています。
そのため、男性保育士を目指そうと考えている男性も、以前よりは養成校に通いやすくなっていると言えますね。
保育士試験を受験する
保育士資格を取得する2つ目の方法は「保育士試験を受験する」ことが挙げられますね。これは保育士試験を受験して合格することができれば、保育士資格が取得できるという方法ですね。
保育士試験は年2回実施されており、指定保育士養成施設以外の学校卒業者、社会人でも保育士資格の取得を目指すことができますよ。
ただ、保育士試験は受験資格を満たさなければ受けられないので、事前に公式ホームページなどでしっかりと自分が受験資格を満たしているかどうか確認するようにしましょう。
厚生労働省「ハロー!ミライの保育士!」
おおむね受験資格は「短期大学卒業程度」と決められています。
とはいえ、最終学歴が高等学校でも「児童福祉施設での実務経験2年以上かつ総勤務時間数が2,880時間以上従事した者」という条件を満たしていれば、保育士試験の受験資格を得ることができますよ。
末永
保育士試験は筆記と実技の2種類が用意されています。筆記試験では、保育原理や教育原理及び社会的養護など8科目がおこなわれます。
一方、実技試験では主に保育実習実技に関するもので、音楽に関する技術や造形に関する技術など3分野から2分野を選択して受けることになりますね。
ハローワークの職業訓練を受講する
保育士資格を取得する3つ目の方法は「ハローワークの職業訓練を受講する」ことですね。ハローワークには「保育士養成科コース」があるので、窓口から申し込みをして受講することができます。
訓練対象者の条件は「高等学校卒業者、もしくは高等学校卒業と同等以上の学力があると認められた者」とされています。保育士養成科コースの魅力は、保育士資格だけではなく、幼稚園教諭2種免許状も合わせて取得できるところですね。
職業訓練の内容は2年間の課程となっており、保育士資格の取得にあたって国家試験を受験する必要はありません。
末永
ハローワークの職業訓練で注意したいのは、募集期間が不定期だったり募集定員が少数だったりするという点ですね。
また、都道府県によってはハローワークの職業訓練の中に保育士養成科コースがない場合もあるので、前もって確認しておくようにしましょう。
自治体の公務員採用試験の保育士枠を受ける
保育士資格を取得する4つ目の方法は「自治体の公務員採用試験の保育士枠を受ける」ことが挙げられます。これは地方自治体が運営する公立保育園や保育施設で働く保育士を指します。
公務員保育士とも言われていますが、公務員保育士になるためには、公務員採用試験の保育士枠に合格しなければなりません。
末永
公務員保育士を目指す場合は、まず地方自治体が公表している募集要項を確認した上で受験の申し込みをおこないましょう。
年度によっては保育士採用試験が実施されないこともあるので、事前にチェックするのが無難ですね。
さらに、年齢制限を設けている自治体も結構多く見受けられるため、合わせて確認することをおすすめします。
保育士採用試験は一次試験と二次試験が用意されています。一次試験では筆記試験の他に教養試験や専門試験が出題されます。
一次試験に合格できれば、二次試験に進んで面接や実技試験、体力試験を受けることになります。
末永
ただ、公務員保育士は給与が高い傾向にあり福利厚生などの待遇も良いことから、競争率がそれだけ高くなっているのが特徴ですね。
他にも試験に合格できたとしても採用を希望する保育施設から連絡が来るまでは待機しなければならないので、就職先が決まらない可能性がある点がネックとして挙げられます。
保育士の仕事内容に関するよくある質問
保育士を目指そうか悩んでいる人によくある悩みや不安、質問を下記にいくつかピックアップしてみました。
それぞれ詳しく答えていきますので、保育士になろうか検討している人は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
保育士はどのくらいピアノを弾くのか
相談者
保育士は保育現場でどのくらいピアノを弾くことになりますか?
末永
その保育施設によって大きく異なりますが、基本的には毎日ピアノを弾く機会がある傾向が見られますね。ただ、中には月に数回となっている保育施設もありますよ。
朝の会や帰りの会でピアノを弾く機会が多いものの、中には必須としていないという保育施設もあるようですね。
末永
実際に保育士の中にはピアノが苦手だと答える人も多くいるので、苦手な場合はピアノを弾かなくても良い保育施設を見つけて転職・就職するのがおすすめです。
保育士に必要なピアノレベルや練習方法、上達するためのコツなどについては、下記の記事で詳しく解説しています!
保育士にはどんな資格が必要なのか
相談者
保育士は保育士資格の他に何か必要な資格はありますか?
末永
保育士になる際には、保育士資格の他に必要な資格はありませんよ。ただ、スキルアップを見越して取得しておくと良い資格ならいくつかあります。
例えば、医療保育専門士の資格を保有しておけば療育保育士として活躍することができますし、チャイルドマインダーの資格を取得すれば課程保育や少人数保育のスペシャリストとして活躍できますよ。
末永
将来的に保育士のキャリアチェンジを検討する可能性がある場合は、幼稚園教諭免許や社会福祉士、事務スキルに関する資格などを取得しておくと良いでしょう。
保育士のお仕事・転職に役立つ関連記事
保育士の転職活動や仕事にまつわる記事を集めました。
保育士の仕事内容を把握した上で目指そうか悩んでいる人は、気になる記事を読んでみてくださいね。
とくに食事に関してはニュースでも取り上げられることもありますが無理強いさせるのは良くありません。
なぜ好き嫌いをしてしまうのか子どもの気持ちを理解して寄り添って、食への意識を高められるようにするなど工夫する必要があるので、悩んでしまう保育士も多いかもしれませんね。