
【職場別の例文付】薬剤師の転職で落ちる履歴書と通る履歴書の違い
この記事では採用担当者が実際に何を重視しているかを整理したうえで、調剤薬局・病院・ドラッグストアからの転職やブランク明けなど、パターン別の志望動機例文を紹介します。
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採用担当者が最初に確認するポイント
採用担当者がまず見るのは書類の完成度よりも、転職理由と志望先の選択に一貫性があるかどうかです。
この繋がりがないと、どれだけ丁寧に書かれていても「また辞めそう」と判断されてしまいます。
採用担当者が最初に確認するポイント
転職理由と志望動機の一貫性が熱意を伝える
転職理由と志望動機が噛み合っていない履歴書は、採用担当者に「合わなければまた辞める」という印象を与えてしまいます。
重要なのは以下のような論理の繋がりです。
| 転職理由 | 志望動機の繋げ方 |
|---|---|
| 前の職場では残業が多く、患者と向き合う時間が取れなかった | だからこそ、地域密着型で1人1人に時間をかける貴院の方針に共感した |
資格欄の正式名称ミスは印象を損なう
薬剤師免許の正式名称は「薬剤師免許」です。「薬剤師資格」「薬剤師国家資格」は正確ではないため注意してください。
取得年月は和暦・西暦どちらでも構いませんが、書類内で表記を統一しましょう。
資格欄のミスは「業務の正確性」への不安に直結するため、認定薬剤師などの追加資格がある場合は、薬剤師免許の下の行に続けて記載するのが一般的です。
空白期間は理由を説明できれば問題ない
職歴に空白期間がある場合、採用担当者が気にするのは空白があること自体ではなく「なぜ今転職活動をしているのか」が説明できるかどうかです。
職歴欄に「◯◯年◯月〜◯◯年◯月 育児のため休職」と一行添えるだけで、担当者の疑問を事前に解消できます。
ブランク期間中にスキルアップに取り組んでいた場合は、自己PR欄に添えると積極性をアピールできますよ。
薬剤師の履歴書の項目別書き方
採用担当者が確認する観点を押さえた上で、各項目の書き方を整理します。
薬剤師特有の注意点がある学歴・職歴欄、資格欄、志望動機欄、本人希望欄の4項目が重要です。
学歴・職歴欄は薬学部と免許取得タイミングが重要
学歴欄は「◯◯大学 薬学部 薬学科 卒業」のように学科名まで記載します。6年制か4年制かでキャリアの起点が変わるため、採用担当者が確認する重要な項目です。
記入例
| 年 | 月 | 学歴・職歴 |
|---|---|---|
| 学歴 | ||
| 2012 | 3 | ○○高等学校 卒業 |
| 2012 | 4 | △△大学 薬学部 入学 |
| 2018 | 3 | △△大学 薬学部 卒業 |
| 職歴 | ||
| 2018 | 4 | 株式会社○○入社 調剤薬局にて勤務 |
| 2024 | 9 | 一身上の都合により退職 |
| 以上 |
職歴欄は企業名・雇用形態・在籍期間に加えて業務内容を一行添えましょう。派遣やパート期間も雇用形態を明記した上で正直に記載するほうが信頼性は高まります。
チェーン規模や運営法人の種類も添えると、採用担当者がキャリアをイメージしやすくなります。
詳しい業務内容は職務経歴書に回すのが一般的です。
資格・免許欄は正式名称と取得年月を正確に
資格・免許欄には「薬剤師免許 取得」と記載して「取得」は省略しないのが一般的なマナーです。
認定薬剤師などの資格がある場合は、正式名称と認定年月も記載します。
記入例
| 年 | 月 | 資格・免許 |
|---|---|---|
| 2020 | 3 | 薬剤師免許 取得 |
| 2021 | 11 | 東京都実施 登録販売者試験 合格 |
薬剤師免許は取得済みでなければ就業できない職場がほとんどなので「取得予定」での応募は事前確認が必須です。
志望動機欄は3部構成で書く
志望動機欄は以下の3部構成で書くと、論理的な印象になります。文字数の目安は手書きなら8〜10行、PC作成なら300〜400字程度です。
志望動機の3部構成
- なぜ今の職場を離れるのか
- なぜこの職場を選んだのか
- 入職後に取り組みたいこと
「貴院の方針に共感した」で終わらず「その方針のもとで◯◯を実現したい」という具体的なゴールまで書くことで差がつきます。
転職理由が人間関係や給与への不満でも直接書く必要はなく、前向きな表現に転換することが重要です。
1番目だけ長くて2〜3番目が短い場合は「不満を述べているだけ」に読まれるリスクがあります。
2〜3番目を充実させることを意識してくださいね。/p>
本人希望欄は書きすぎに注意
本人希望欄は「貴社の規定に従います」が基本です。曜日・時間の制約がある場合は「◯曜日は◯時以降を希望します」と一行添えるだけで、書面での印象を損なわずに済みます。
記入例
| 本人希望記入欄 |
|---|
| (例1)貴社の規定に従います。 |
| (例2)土曜日の出勤が難しいため、平日勤務中心でご配慮いただけますと幸いです。 |
条件を細かく書きすぎると「条件が合わなければ来ない人」と判断されるリスクがあるため、希望年収を書く場合は「◯◯万円〜相談可能」のように幅を持たせましょう。
希望条件を伝えることは大切ですが、書類の段階では最低限にとどめ、面接で詳しく話すスタンスのほうが印象はよくなりますよ。
転職先別の志望動機例文
志望動機は前職と次の職場のタイプによって書き方が変わります。
汎用的な例文をそのまま使うと差がつかないので、以下のパターンを参考に自分の状況に合わせてカスタマイズしてください。
転職先別の志望動機例文
調剤薬局から病院への転職
調剤薬局から病院へ転職する場合は「調剤薬局での経験 → 病院でしかできないことへの関心 → 入職後の目標」という流れで書くのがポイントです。
待遇面の理由を前面に出すのは避け、専門性への意欲を中心に書きましょう。
調剤薬局から病院への志望動機 例文
調剤薬局での3年間、患者さんの服薬指導を通じて治療への関わりに意義を感じてきました。
その一方で、入院患者さんの薬物治療に継続的に関わり、医師や看護師と連携しながら治療に貢献する経験を積みたいという思いが強くなりました。
貴院では多職種カンファレンスへの薬剤師の参加が積極的におこなわれていると伺い、薬物療法の専門家として患者さんのそばで働ける環境があると感じ、志望いたしました。
入職後は薬剤師としての専門性をさらに高め、病棟業務にも積極的に取り組んでいきたいと考えています。
志望先の薬剤師業務の特色を事前に調べて「そこでしかできない理由」を具体的に書けると、採用担当者に刺さりますよ。
病院から調剤薬局への転職
病院から調剤薬局への転職では、次のステージで実現したいことを前向きに書き「激務から逃げた」という印象を与えないことが大切です。
病院での経験は専門性としてアピールできますよ。
病院から調剤薬局への志望動機 例文
病院薬剤師として5年間、入院患者さんの薬物治療に関わる中で、退院後の患者さんの服薬継続をサポートする仕組みの大切さを実感しました。
地域に根ざした調剤薬局で外来患者さんや在宅患者さんに継続的に関わり、かかりつけ薬剤師として長期的なケアに携わりたいと考え、転職を決意しました。
貴薬局が在宅医療に力を入れていることを知り、病院での薬物療法の知識を地域の患者さんの治療に活かせる環境だと感じて志望いたしました。
在宅医療対応など志望先の特色に合わせた動機を書くと「本気で調べている人」という印象を与えられます。
病院経験は調剤薬局への転職での差別化になるため、積極的にアピールしましょう。
ドラッグストアから専門調剤薬局への転職
ドラッグストアから専門調剤薬局への転職では「調剤経験が薄いのでは」という懸念を持たれやすいです。
そのため、これまでの調剤経験量と学ぶ姿勢を具体的に示し、幅広い知識を武器としてアピールすることが重要です。
ドラッグストアから調剤薬局への志望動機 例文
ドラッグストアに勤務して4年間、処方箋調剤とOTC医薬品の対応の両方を担ってきました。
患者さんから「もっと薬のことを詳しく相談したい」と言われるたびに、薬剤師としての専門性をより深める場に身を置きたいという気持ちが強くなりました。
貴薬局は慢性疾患の患者さんを多く受け入れており、服薬指導に注力していると伺いました。
OTC対応で培った幅広い薬の知識を活かしながら、患者さんの治療に長期的に貢献できる環境を求めて志望いたしました。
管理薬剤師の経験があれば必ず記載しましょう。
ドラッグストアでの経験は「弱点」ではなく「幅広い知識の土台」として前向きに提示することが大切です。
ブランク明けの転職
ブランクがある薬剤師が転職活動を再開する際、採用担当者が本当に気にするのは「今どれほど働く意欲と準備ができているか」です。
ブランクの理由を正直に述べた上で、復職に向けた取り組みや現在の意欲を具体的に伝えることが採用側の不安を取り除けますよ。
ブランク明けの志望動機 例文
第一子出産のため2年間休職しておりましたが、育児が落ち着いたこともあり、薬剤師として再び社会に貢献したいという気持ちが高まり転職活動を始めました。
ブランク期間中は復職に備え、服薬指導の参考書で知識の再確認を続けてきました。貴薬局は午前中のみのパート勤務から受け入れていただけると伺い、段階的に業務に慣れながら戦力として貢献できると感じて志望いたしました。
復職後は認定薬剤師の取得も目指していきたいと考えています。
ブランク期間中に勉強や研修を受けていた場合は、具体的な内容を一言添えると「やる気がある人」という印象が強まります。
ブランクがある薬剤師は、マイナビ薬剤師のような薬剤師専門エージェントに履歴書の添削をお願いしてみましょう。
お願いすると、薬剤師ならではのブランク期間の書き方について、具体的なアドバイスがもらえますよ。
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自己PRで他の候補と差をつける書き方
志望動機が「なぜここを選んだか」であるのに対し、自己PRは「自分がどんな薬剤師か」を伝えるパートです。
経験年数や資格名を並べるだけでなく、具体的な実績と職場への貢献イメージを結びつけることが採用担当者の印象を大きく変えます。
他の候補と差をつける書き方
服薬指導の実績は件数・疾患種・成果で書く
服薬指導の経験があります」では情報量が少なすぎます。
「1日平均◯◯件の服薬指導を担当し、慢性疾患患者への対応が多く、服薬コンプライアンスの改善に貢献しました」のように、件数・疾患種・成果の3点セットで書くと具体性が上がります。
正確な数字が出せない場合は「おおよそ◯◯件程度」でも問題ありませんよ。
件数が少なくても成果や学びを書けば、誠実さと専門性が伝わるので、その点は安心してくださいね。
認定薬剤師などの資格は志望動機と連動させる
研修認定薬剤師などの資格がある場合は、資格名を書くだけでなく「その資格を活かして◯◯に取り組みたい」と志望動機と連動させると、入職後のイメージを持ってもらいやすくなります。
日本薬剤師研修センターによると、取得途中の場合も「◯◯の取得に向けて研修単位を積んでいます」と書くことで積極性のアピールになると記載されています。
資格を持っていない場合でも「認定薬剤師の取得を目標に研修単位を積んでいます」という一文が、自己成長への意欲として評価されますよ。
書いた後に確認すべき落とし穴
履歴書が完成しても、提出前に確認すべきポイントがあります。
とくに転職回数が多い場合や書き方に自信がない場合は、専門家のサポートを活用することが確実な方法です。
提出前に確認すべきポイント
転職回数が多い場合の職歴の見せ方
薬剤師は転職市場が活発なため、転職回数が3回以上でも一概に否定的に見られるわけではありません。
ただし、短期間の転職が連続していると「定着しない人」という印象を与えるリスクがあります。
在籍期間が3年以上の職場を中心に専門的な経験や成果を一行添えることで「スキルアップのための転職」という文脈を作れますよ。
転職回数が多い場合の職歴欄のポイント
- 各職場で担当した業務の専門性を明記する
- 在籍期間が長い職場は業績・実績を具体的に書く
- やむを得ない退職は一行で事情を添える
- 全体として「スキルアップのキャリア」として読めるよう整理する
転職回数が多くてもごまかさず、それぞれの転職理由を論理的に説明できるよう準備することが重要です。
履歴書が不安なら専門エージェントに相談
履歴書の書き方に自信がない場合は、薬剤師専門の転職エージェントの活用をおすすめします。
レバウェル薬剤師・マイナビ薬剤師など薬剤師に特化したエージェントは履歴書の添削を無料で提供しています。
採用担当者が実際にどこを見ているかを熟知したアドバイザーから具体的な改善点を教えてもらえます。
求人紹介を受けなくても、書類添削やキャリア相談だけを目的として利用することも可能です。
複数のエージェントに登録して添削結果を比較する方法も効果的です。
まとめ
薬剤師の転職履歴書で採用担当者がもっとも見るのは、転職理由と志望動機の一貫性です。
「なぜ辞めるのか」と「なぜこの職場なのか」をつなげて書けるかどうかが、書類選考の通過率を左右します。
提出前の最終チェックリスト
- 薬剤師免許の正式名称と取得年月の記載は正確か
- 転職理由と志望動機に論理のつながりがあるか
- 志望動機は転職理由・志望先の根拠・入職後の目標の3部構成か
- 自己PRに件数・疾患・成果など具体的な実績が書かれているか
- 空白期間がある場合は説明を一行添えているか
- 本人希望欄に条件を書きすぎていないか
履歴書の完成度に不安がある場合は、マイナビ薬剤師・ファルマスタッフなど、薬剤師専門の転職エージェントに添削を依頼することで、採用担当者の目線から具体的な改善点を把握できますよ。
薬剤師の履歴書についてよくある質問
薬剤師の履歴書は手書きとPC作成どちらが良いですか?
どちらでも選考上の差はありません。誤字脱字がなく読みやすいことが重要です。手書きで字に自信がない場合はPC作成をおすすめします。
証明写真はいつ撮影したものまで使えますか?
一般的に3ヶ月以内の写真が目安です。スーツ着用・薄い色の背景・正面を向いた清潔感のある写真を選びましょう。
薬剤師免許の取得年月がわからない場合どうすれば良いですか?
薬剤師免許証に取得年月が記載されています。原本が手元にない場合は都道府県の薬務課に問い合わせて確認できます。
志望動機の文字数はどれくらいが適切ですか?
手書きなら8〜10行程度、PC作成なら300〜400字が目安です。要点を絞って書き、余白を空けずに記載するとまとまりよく見えますよ。
複数の薬局に応募するとき志望動機を使い回しても良いですか?
使い回しは避けることをおすすめします。採用担当者は応募先の特徴を熟知しているため、汎用的な文章はすぐに見抜かれてしまいます。
最低限、職場名と職場の特徴を入れ替えて書き直しましょう。










「この職場でなければならない理由」を1文で書けるかどうかを、提出前に自分で確認してください。
転職理由が整理できていない状態で書いた志望動機は、読めばすぐにわかります。