【2025年最新】営業職の市場価値が高い理由と高め方を徹底解説
営業職として働く中で「自分の市場価値ってどれくらいかな」「もっと年収を上げられるキャリアはあるかな」と考えている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、営業職の市場価値について最新の転職市場動向から、特徴、市場価値を高める方法までお伝えします。
自分の市場価値を正しく理解し、今後のキャリア戦略を立てたい人はぜひ最後までご覧ください。
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営業職の市場価値が高い3つの理由
営業職の市場価値は本当に高いのでしょうか?
結論から言えば、営業職は転職市場で最も需要が高く、市場価値を高めやすい職種の一つです。
ここでは、営業職の市場価値が高い3つの理由を、最新の転職市場データとともに解説します。
理由1:あらゆるビジネスに不可欠な職種だから
営業職は売上を直接生み出す存在として、常に企業から求められている職種です。
2025年1月時点での営業職の有効求人倍率は2.12倍と非常に高く、求職者1人に対して2件以上の求人がある状態です。つまり、営業職は完全な売り手市場なのです。
月間の営業職求人数は約3万件を超えており、全職種の中でもトップクラスの求人数を誇ります。
新型コロナウイルスの影響で2020年〜2021年は求人数が一時的に減少しましたが、2022年以降は完全に回復し、2024年以降はコロナ禍で採用を控えていた企業による「リバウンド需要」でさらに増加傾向にあります。
理由2:汎用性の高いビジネススキルが身につくから
営業職では、他の職種でも活かせる「ポータブルスキル」が身につきます。
営業職で身につく主なスキル
- コミュニケーション能力
- 課題発見・解決力
- 論理的思考力・提案力
- 交渉力・巻き込み力
- 数字へのコミットメント力
- プレゼンテーション力
- 情報収集・分析力
- タイムマネジメント
これらのスキルは営業以外のあらゆる職種で必要とされるため、営業経験者は異業種・異職種への転職もしやすいのです。
実際、営業職からマーケティング、コンサルタント、事業開発、カスタマーサクセスなど、多様なキャリアパスを歩む人が数多くいます。
理由3:キャリアの選択肢が広いから
営業職は20代未経験でも始めやすく、スキルを積めば高年収も目指せるという特徴があります。
2024年の転職市場データによると、営業職の転職後の年収は20代で平均18万円アップ、30代で32万円アップしており、年収アップを実現しやすい職種と言えます。
営業職からの主なキャリアパス
- 営業マネージャー → 営業部長 → 事業責任者
- マーケティング職
- カスタマーサクセス
- 営業企画
- コンサルタント
- 事業開発
- 起業・経営層
特に活況な業界は、IT・Web(SaaS)、人材、広告、金融、不動産などです。DX・AI需要の高まりにより、デジタルスキルを持つ営業職の市場価値はさらに上昇しています。
私自身、リクルートで人材紹介の営業を経験し、その後サイバーエージェントに転職、2012年に起業しました。振り返ると、営業経験がすべてのキャリアの土台になっています。
営業は「顧客の課題を解決する」という本質的なビジネススキルを磨ける唯一無二の職種です。だからこそ、著書『キャリアロジック』でも、ファーストキャリアは「無形商材×法人営業」を強く推奨しています。
市場価値が高い営業職の5つの特徴
同じ「営業」という職種でも、市場価値には大きな差があります。
ここでは、転職市場で高く評価される営業職の特徴を5つ紹介します。
特徴1:無形商材×法人営業の経験がある
営業職の中で最も市場価値が高いのは、「無形商材×法人営業」の組み合わせです。
営業職の市場価値ランキング
-
法人営業×無形商材(最も市場価値が高い)
IT・SaaS、人材、広告、コンサルティングなど -
法人営業×有形商材
医療機器、IT機器、工業製品など -
個人営業×無形商材
金融商品、保険など -
個人営業×有形商材(最も市場価値が低い)
不動産、自動車、家電など
なぜ「無形商材×法人営業」の市場価値が高いのでしょうか?
無形商材(ITサービス、人材サービス、広告など)は形がないため、顧客の課題を深く理解し、論理的に提案する力が必須です。
また、法人営業では複数の意思決定者への対応が必要で、商材の単価も高く、複雑性も高いため、より高度な専門性が身につきます。
私がリクルートで人材紹介の営業をしていた時も、単に求人を紹介するのではなく、企業の採用戦略から一緒に考える提案型営業を徹底していました。
こうした経験が、サイバーエージェントへの転職、そして起業にも活きています。無形商材の営業経験は、どの業界でも通用する普遍的なスキルなのです。
特徴2:新規開拓営業の実績がある
新規開拓営業は、営業の中で最も難易度が高く、最も評価される営業スタイルです。
既存顧客へのルート営業や反響営業と違い、新規開拓営業では以下のスキルが求められます:
- ゼロから顧客をリストアップし、アプローチする力
- 断られ続けても諦めない精神力
- 初対面の相手から信頼を得る力
- 潜在ニーズを引き出すヒアリング力
転職市場では、「新規開拓営業で〇〇%の目標達成」という実績は非常に高く評価されます。
テレアポ、飛び込み、紹介営業など手法は問いませんが、「ゼロから顧客を作る」経験が何より価値があるのです。
特徴3:数字で語れる明確な実績がある
営業職の市場価値を測る上で、定量的な実績は必須です。
評価される実績の例
- 目標達成率:120%達成を3年連続
- 新規顧客獲得数:月間〇〇社獲得
- 売上・利益貢献額:年間売上〇〇億円達成
- 社内表彰実績:MVP、トップセールス受賞
- チーム内順位:営業部50名中1位
ただし、数字だけでなく「どう工夫して達成したか」というプロセスも重要です。
単に運が良かっただけではなく、再現性のある営業手法を持っていることが市場価値を高めます。
特徴4:課題解決型の提案営業ができる
市場価値が高い営業は、商品説明ではなく、顧客の課題を起点に提案します。
具体的には以下のような特徴があります:
- 商品はあくまで課題解決のツールと捉えている
- 潜在ニーズを引き出すヒアリング力がある
- データや事例を用いた論理的なプレゼンができる
- 顧客から「相談される関係」を構築できる
- 単なる御用聞きではなく、戦略パートナーになれる
このような営業スタイルができる人材は、どの業界・企業でも高く評価されます。
特徴5:業界知識と専門性を持っている
特定業界への深い理解は、営業職の市場価値を大きく高めます。
例えば、金融業界の営業経験者が別の金融企業に転職する場合、業界用語や商習慣を理解しているため即戦力になれます。
また、専門資格(宅建、FP、簿記、ITパスポートなど)の保有も、プラスの評価材料になります。
3,000名以上のキャリア相談で見えてきたのは、「同じ営業でも市場価値には天と地の差がある」という事実です。
例えば、有形商材のルート営業を10年続けても、残念ながら市場価値は高まりません。一方、無形商材で新規開拓を3年経験すれば、30代で年収800万〜1000万円も十分狙えます。
「すべらない転職」では、この現実を隠さずに伝えることを大切にしています。
営業職の市場価値を高める5つの具体的な方法
では、実際に営業職としての市場価値を高めるには、どうすればいいのでしょうか?
ここでは、今日から実践できる5つの具体的な方法を紹介します。
方法1:無形商材×法人営業にキャリアチェンジする
現在、有形商材や個人営業をしている場合は、20代〜30代前半のうちに「無形商材×法人営業」へのキャリアチェンジを検討しましょう。
おすすめの業界
-
IT・SaaS業界
Salesforce、Sansan、freee、SmartHRなど -
人材業界
リクルート、パーソル、エン・ジャパン、マイナビなど -
広告・マーケティング業界
サイバーエージェント、セプテーニ、オプトなど -
金融・Fintech業界
メガバンク、証券会社、フィンテック企業など
未経験でも、営業の基礎スキル(ヒアリング力、提案力、目標達成能力)をしっかりアピールできれば、転職は十分可能です。
社内異動が難しい場合は、転職で環境を変える決断が重要です。
方法2:新規開拓営業の経験を積む
テレアポ、飛び込み、紹介営業など手法は問いません。「ゼロから顧客を作る」経験が何より価値があります。
新規開拓営業は確かにきついですが、この経験が一生の財産になります。
理想的なキャリアステップは、「新規開拓で実績を作る → 既存深耕で安定させる → マネジメントに進む」という流れです。
リクルート時代、私も最初はテレアポと飛び込み営業で苦労しました。断られ続ける日々は正直つらかったです。
しかし、その経験があったからこそ、サイバーエージェントでは最大手クライアントを任されるようになりました。新規開拓の経験は、どんな営業でも活きる普遍的なスキルなのです。
方法3:スキルを掛け合わせて希少性を高める
市場価値を高めるには、単一スキルではなく、掛け合わせで差別化することが重要です。
スキルの掛け合わせ例
- 営業 × データ分析 × 業界知識
- 営業 × マーケティング × デジタルツール活用
- 営業 × 財務知識 × 語学力(英語)
- 営業 × プロジェクトマネジメント × IT知識
特に以下のスキルは、営業職の市場価値を大きく高めます:
- CRM/SFA(Salesforce等)の活用スキル
- Excel・PowerPointでのデータ可視化
- 英語力(TOEIC 800点以上)
- マーケティング知識(デジタルマーケティング)
- データ分析ツール(Tableau、Googleアナリティクス等)
方法4:実績を数字と具体的なエピソードで語れるようにする
職務経歴書や面接では、STAR法で実績を整理しましょう。
STAR法とは
- Situation(状況):どんな状況だったか
- Task(課題):どんな課題があったか
- Action(行動):どう工夫したか
- Result(結果):どんな成果が出たか
例:「新規開拓が苦戦していた地方エリア(S)で、新規顧客獲得数を増やすという課題(T)に対し、地元の商工会議所と連携して信頼関係を構築する戦略を取り(A)、半年で新規顧客20社を獲得し、エリア売上を前年比150%に伸ばしました(R)」
このように、「どう工夫したか」のプロセスも含めて語ることで、再現性をアピールできます。
方法5:マネジメント経験を積む
30代以降は、「個人の実績」から「チームの成果」へシフトする必要があります。
理想的なステップは、リーダー → マネージャー → 事業責任者という流れです。
マネジメント経験で評価されるポイント
- チームの目標達成率
- 部下の育成実績(何名育成したか)
- 採用・チームビルディングの経験
- 組織の売上・利益への貢献
マネジメント経験があれば、年収1000万円超も現実的になります。
市場価値を高めるには、「需要が大きい × 希少性が高い」領域を狙うポジショニング戦略が重要です。これは私が著書『キャリアロジック』で最も伝えたかったことです。
具体的には、20代で無形商材の法人営業に入り、新規開拓で実績を作る。30代でマネジメント経験を積みながら、業界知識やデジタルスキルを掛け合わせる。このステップを踏めば、誰でも年収1000万円は狙えます。
営業職の市場価値を正しく把握する3つの方法
自分の市場価値を正しく把握することは、キャリア戦略を立てる上で非常に重要です。
ここでは、営業職の市場価値を客観的に知る3つの方法を紹介します。
方法1:転職エージェントに相談する
最も確実なのは、プロの視点で客観的に市場価値を評価してもらうことです。
転職エージェントに相談すれば、以下のようなメリットがあります:
- 具体的な想定年収レンジを提示してもらえる
- 自分では気づかない強みや課題を指摘してもらえる
- 今後のキャリア戦略をプロと一緒に考えられる
- 転職市場の最新動向を知ることができる
転職エージェントを利用するなら、すべらないキャリアエージェントがおすすめです。
私たちは、内定獲得だけでなく、入社後の定着・活躍を目的とした転職支援をおこなっています。
20代〜30代の若手に特化し、IT・Web、人材、広告業界に強みを持っています。書類選考通過率は大手の6倍、内定率は4倍という実績があります。
市場価値を把握するなら
-
すべらないキャリアエージェント
転職の情報を熟知したキャリアアドバイザーが多数在籍!
方法2:市場価値診断ツールを活用する
手軽に市場価値を知りたい場合は、診断ツールを活用するのも一つの方法です。
主な市場価値診断ツール
- ミイダス:質問に答えるだけで想定年収を算出
- ASSIGN:AIが適職とキャリアプランを提示
- geech job:ITエンジニア・デザイナー特化
ただし、診断ツールはあくまで参考値として活用してください。
個人の経歴やキャリアプランを総合的に評価できないため、精緻さには限界があります。
方法3:スカウト型サービスに登録する
どんな企業からスカウトが来るかで、現在の市場価値が分かります。
主なスカウト型サービス
- ビズリーチ:ハイクラス向け、年収600万円以上推奨
- リクルートダイレクトスカウト:年収800万円以上の求人中心
- Green:IT/Web業界特化
登録後、スカウト数や企業の質を見れば、自分の現在の立ち位置が分かります。
「思ったよりスカウトが来ない」なら、市場価値を高める必要があるというサインです。
市場価値は自分で判断するのが最も難しい領域です。診断ツールは便利ですが、個人の経歴やキャリアプランを総合的に評価できません。
本気でキャリアアップを考えるなら、プロに相談することを強くおすすめします。私たちのようなキャリアのプロが、一人ひとりに最適なキャリアパスを提案できます。
営業職が市場価値を活かして転職を成功させるコツ
市場価値が高くても、転職活動の進め方を間違えると失敗します。
ここでは、営業職が市場価値を最大限に活かして転職を成功させる5つのコツを紹介します。
コツ1:転職の軸を明確にする
「なぜ転職するのか」を言語化することが、転職成功の第一歩です。
自己分析は、以下の4軸でおこなうことをおすすめします:
自己分析の4軸
- やりがい:どんな仕事にやりがいを感じるか
- 苦痛:どんな仕事が苦痛か(避けたいこと)
- 強み:自分の強みは何か
- 弱み:自分の弱みは何か
また、5年後・10年後のキャリアビジョンを描くことも重要です。
安易な「年収アップ」だけでなく、スキルアップや働き方の改善も考慮しましょう。
すべらないキャリアエージェントでは、3年後だと近すぎるし、10年後だと社会構造の変化の影響を受けすぎるため、5年後を着地点として考え始めることをおすすめしています。
コツ2:職種軸でキャリアを考える
会社軸(大手・有名企業)ではなく職種軸で選ぶことが、市場価値を高める近道です。
「この会社で何ができるか」ではなく、「この職種でどう成長できるか」という視点で企業を選びましょう。
営業としての市場価値を高められる環境かどうか、以下のポイントで見極めてください:
- 無形商材×法人営業か
- 新規開拓の経験を積めるか
- 提案型営業ができる環境か
- マネジメント経験を積めるキャリアパスがあるか
- スキルを掛け合わせられる環境か
コツ3:成果を定量的・定性的にアピールする
面接では、数字とプロセスの両方をアピールすることが重要です。
アピールすべき内容
- 定量的な成果:売上、達成率、顧客数など
- 定性的な成果:どう課題を解決したか、どう工夫したか
- 周囲を巻き込んだ経験:チームワーク、社内調整力
- 失敗からの学び:どう改善したか
企業研究をして、求められる人物像に合わせて伝え方を調整することも大切です。
コツ4:面接では「再現性」を示す
「たまたまうまくいった」ではなく、「次の会社でも同じ成果を出せる」と示すことが重要です。
そのためには、自分なりの営業メソッドを言語化しておく必要があります。
再現性を示すポイント
- 環境が変わっても成果を出せる根拠
- 自分なりの営業手法・工夫
- 入社後にどう貢献できるか具体的に語る
- 過去の成功パターンを新しい環境に適用する方法
コツ5:複数の選択肢を持つ
1社だけでなく、複数社に応募することをおすすめします。
比較検討することで、本当に自分に合う会社が見えてきます。
内定をもらってから冷静に判断し、焦って入社を決めないことが、ミスマッチを防ぐポイントです。
転職は「内定をもらうこと」がゴールではありません。入社後に活躍し、定着することが本当のゴールです。
だからこそ、「すべらない転職」では、短期的な内定獲得ではなく、5年後・10年後のキャリアまで見据えた支援をしています。
私がリクルートからサイバーエージェントに転職した時も、目先の年収ではなく「ここでマネジメント経験を積める」という成長機会を重視しました。その判断が、後の起業成功につながったと確信しています。
まとめ
営業職の市場価値は、業界・商材・営業スタイルによって大きく異なります。
最も市場価値が高いのは「無形商材×法人営業」で、特に新規開拓の実績がある人材は転職市場で引く手あまたです。
市場価値を高めるには、以下の5つが重要です:
- 無形商材×法人営業にキャリアチェンジする
- 新規開拓営業の経験を積む
- スキルを掛け合わせて希少性を高める
- 実績を数字とエピソードで語れるようにする
- マネジメント経験を積む
転職エージェントやキャリアコーチングを活用し、プロの視点で市場価値を正しく把握することが、転職成功の第一歩です。
「会社に依存しないキャリア」を築くために、今日から行動を始めましょう。
「会社に依存するキャリアから卒業し、会社や時代といった外部環境に左右されず、いつでもどこからでも引き合いを得られる市場価値の高い人材」を目指すべきです。これは当社の理念でもあります。
私が著書『キャリアロジック』で伝えた「年収1000万円を超えるための28のルール」の核心は、ポジショニング戦略です。需要が大きく、かつ他の人では代替できない希少性の高い人材になることが重要です。
20代のうちに無形商材の法人営業で基礎を固め、30代で専門性とマネジメント経験を積む。この王道パターンが、最も確実に市場価値を高める方法だと、3,000名以上のキャリア相談を通じて確信しています。
すべらないキャリアエージェント
営業職としてのキャリアに悩んでいるなら、すべらないキャリアエージェントに相談しましょう。
私たちは、内定獲得だけでなく、入社後の定着・活躍を目的とした転職支援をおこなっています。
1人あたり10時間もの徹底的な自己分析を通じて、後悔のない転職活動をサポートします。実際に、利用者満足度91%・入社後半年の定着率は98.5%以上という実績を残しています。
不況時でも営業職の求人が絶えることはありません。なぜなら、どんな企業でも売上がなければ存続できないからです。
リクルート時代に数百社の採用支援をしてきましたが、採用予算が限られている状況でも「営業だけは採用したい」という企業がほとんどでした。