物流から転職できないは嘘!思い込む人の特徴と異業種で成功させるコツ

物流から転職できないは嘘!思い込む人の特徴と異業種で成功させるコツ

    物流だから転職できないということはありません。

    倉庫業務の経験は、メーカーや大手企業をはじめ、企画・物流システム関連の職種でも活かせます。

    本記事では、転職できないと思い込みやすい人の特徴や異業種転職の方法を紹介しますので、参考にしてください。

この記事を書いた人
末永雄大

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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「物流だから転職できない」は間違い

物流業界からの転職は難しいと言われることもありますが、物流業界からの転職は可能です。

専門性や独自性が高い業界であるため転職が難しいと思い込んでしまう人もいますが、むしろそのノウハウは転職の際に強みになります。

実際に転職エージェントで求人検索をしてみると、未経験歓迎の求人も多数存在しています。

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「物流だから転職できない」と思い込んでいる人でも、キャリアアドバイザーに相談することで状況が変わることは多いです。


経験の活かし方や、希望条件に合う求人を紹介してもらえるので、まずはプロに話してみるのがおすすめです。

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物流からは転職できないといわれる理由

物流業界から転職できないといわれる主な理由は、以下の3点です。

物流業界は、荷物の管理をおこなう「倉庫内勤務」と、荷物を運ぶ「運送業務」の2つに分かれ、それぞれに転職のハードルがあります。

倉庫業務はスキルが転用しにくい

輸送する荷物の管理を担う倉庫業務は、会社ごとに独自のシステムやルールがあります

そのため、転職先ではこれまでの経験をそのまま活かせないこともあります。

また、倉庫内ではフォークリフトやクレーンなどの操作が必要になるケースも多いですが、他業種でこれらを使う機会はあまり多くありません。

ドライバー職はデスクワークとギャップがある

ドライバーなどの運送業は積み込み・積み下ろし作業とトラックでの運輸がメインになるため、一般的なデスクワークとは大きくかけ離れています

そのため、トラックの運転ノウハウや積み荷の管理といったスキルは、転職先で強みになりにくいこともあります。

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「自分はトラックの運転しかできない」と思い込んでしまっている人も少なくありません。


まずはどんな仕事が向いているのか考えてみるのもおすすめですよ。

活かせる資格が限られる

物流業界特有の資格が転職で活かしにくいことも、「転職できない」といわれる理由の1つです。

物流業界ではトラックの運転に必要な中型・大型免許や、荷物の移動や積み込み・積み下ろしで使うフォークリフトなどの免許を取得している人が多いです。

しかし、他業種でこれらの資格が必要になる場面は少ないため、不安を感じる人もいます。

物流からは転職できないと思い込んでしまう人の特徴

「転職は無理だ」と思い込んでしまう人には、共通する特徴があります。

転職理由が曖昧になっている

なぜ転職したいのか理由が整理できていないと、不安が膨らみ「無理そう」という思考に陥りやすくなります。

自分が転職したい理由を明確にし、どこでどのように働きたいのかビジョンを持つことで、転職後のイメージが描きやすくなります。

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「転職なんて無理だ」と思い込んでしまう人は、自分の思考が整理しきれていない可能性があります。


どんな仕事ならできそうか、今の仕事と比べてどうなのかを考えてみることから始めるのがおすすめです。

情報収集が不足している

転職先の業界や職種について情報収集ができていないと、転職は難しいという思い込みにつながりやすくなります。

実際に求人情報を調べてみると、未経験歓迎の募集も多く、実務経験がないと転職できない仕事ばかりではありません。

気になる業界の求人を検索してみることで、応募条件や働き方がより具体的になります。

自分のスキルを過小評価している

物流業界の業務は独自性が高いため、「他業種では役に立たない」と思い込んでしまう人も少なくありません。

しかし、実際には他業種でも評価されるスキルは多く、自分自身がその価値に気づいていないこともあります。

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自分の経験や取得している資格が活かせる仕事を探してみるのも良いきっかけになります。


物流業界で培ったスキルを活かせる場は、想像以上に多いものです。


もし不安を感じるなら、まずはプロに相談してみるのがおすすめですよ。

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物流の強みを転職に活かす職種

物流業界での実務経験を強みとして活かせる主な職種は以下の3つです。

営業職|交渉力・調整力を強みにする

営業職は取引先との交渉や調整能力が必要なため、物流業界での倉庫業務・運送業務どちらの経験も活かせます

とくにドライバーは取引先とのやりとりが多いため、車の運転や取引先とのコミュニケーション能力は強みになります。

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デスクワーク中心の人よりも、さまざまな取引先で担当者と会話するドライバーの方が営業に向いているといえますね。

事務職|管理スキルを発揮する

物流の流れを理解している人は、商品の搬入タイミングや輸送時間をイメージしやすい点が強みです。

とくに事務仕事は、金額や数量のミスが許されないため、物流業界で培われた管理能力を活かせます。

また、ドライバーも積み込み・積み下ろし時に商品の数を正確に確認する業務があるため、事務仕事に向いている可能性があります。

EC業界|物流知識を武器にする

ネットショップなどを運営するEC業界では、倉庫業務・運送業務どちらの経験も活かせます。

ECサイトは商品の仕入れや在庫管理、配送まで自力でおこなう企業が多いため、物流業界の仕事をコンパクトにしたような側面があります。

部署にもよりますが、物流業界で働いていた経験がそのまま強みになります。

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EC業界と物流業界は分野こそ異なりますが、業務内容には共通点が多く、転職しやすい業界の一つです。

「物流で転職できない」を脱する具体的な方法

物流業界からの転職を成功させるための具体的な方法は、以下の通りです。

転職の目的を明確にする

まずは自分がなぜ転職したいのか、その目的を明確にするのが重要です。

現職のどこに不満があるのかを整理していくと、希望条件がまとめやすくなります。

条件がはっきりしていれば、企業とのミスマッチも起きにくくなり、転職の成功率も高まります。

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どんな働き方を望むのか、どのくらいの給与を希望するのかをはっきりさせておくことは、転職でもっとも重要といえます。

自分のキャリアの棚卸しをする

物流業界での経験や、所持資格を整理しておくのも重要です。

どのくらいの品目や数量を管理していたか、1日に輸送していた荷物量、新人研修の担当経験などは強みになります。

また、これまで使う機会がなかった資格が、転職時には武器になることもあります。

転職する前に自分のキャリアを棚卸ししておくのがおすすめです。

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物流業界以外でも、フォークリフトや中型以上の免許があると歓迎される仕事はあります。


自分ができることを把握しておけば、選考時にアピールしやすくなりますよ。

目指す業種・職種にあう求人を探す

どんな業種・職種で働きたいかが決まっている場合、勤務時間や具体的な業務内容もよく確認して求人検索するのがおすすめです。

「高収入だから」という理由だけで応募するのは危険です。

事前に業界や職種について情報収集をしておくことで、転職後のミスマッチを防げます。

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異業種に転職する場合は、転職先の業界について事前に調査することが大切です。


「イメージと違った」と後悔することがないよう、事前の準備をしっかりしておきたいですね。

応募書類・面接対策をおこなう

履歴書や職務経歴書の準備、面接対策も転職成功には欠かせません。

応募書類は必要項目を埋めるだけならほとんどの人ができますが、数ある応募の中から自分を採用してもらうための自己PRができるかがポイントになります。

面接でも、よくある質問への対応に加え、自分の強みが応募先企業とどうマッチするかを伝えられるよう対策も重要です。

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転職活動において、選考対策はとくに重要です。


企業の情報収集や、強くアピールできるポイントの整理を事前におこなっておくと安心ですよ。

転職エージェントを活用する

転職エージェントを利用すれば、転職の目的や働き方の相談だけでなく、業界の情報収集や選考対策などもフォローしてもらえます

担当のキャリアアドバイザーが無料で対応してくれるため、不安を抱える人にとって心強い存在です。

希望条件に合った求人も紹介してもらえるので、転職の方針がまだ定まっていない人にもおすすめです。

末永雄大 末永

転職に不安がある人や、自分に合う仕事が分からない人は、転職エージェントを活用すると心強いですよ。


転職そのものに関する疑問や、希望する業界についての質問にも答えてくれますよ。

物流業界から異業種転職で後悔しないための注意点

物流業界から異業種へ転職して後悔しないために、注意しておきたいポイントは以下の3つです。

給与・待遇のギャップを想定しておく

異業種転職をする際は給与や待遇のギャップを想定し、よく理解したうえで応募するのが重要です。

運送業界のドライバーは歩合給や手当込みの給与体系が多く、倉庫業務でも夜勤手当などが収入に大きく影響します。

基本給だけみて今より給与が上がると思っても、実際はマイナスになる可能性も考えられます。

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賞与や福利厚生も会社によって変わるので、事前にリサーチしておかないと後悔してしまう可能性もあります。

未経験歓迎の職種に注目する

異業種転職を目指す場合、未経験歓迎と書かれている求人への応募がおすすめです。

未経験歓迎の求人は、新入社員の育成体制が整っている企業が多く、異業種転職に向いています。

末永雄大 末永

まったく違う業界へ転職する場合、最初の研修が非常に重要になります。


未経験から入社した社員へのフォロー体制が整っている企業の方が、長く働ける可能性も高いです。

将来の変化を見通す

物流業界から異業種へ転職する場合は、その業界の将来性も考慮しておくことが重要です。

物流業界は成長中の業界で、今後も伸びしろがあります。

現在の給与が良いという理由だけで他業種に転職すると、業界によっては将来的に収入が減る可能性もあります。

末永雄大 末永

成長が期待できる業界であれば、将来的に収入が増える可能性も高いです。


一方で、斜陽傾向の業界では、会社の経営悪化やリストラなどのリスクも考慮する必要があります。

物流業界からの転職におすすめな転職エージェント

物流業界からの転職に不安がある場合は、転職エージェントを活用して相談しながら進めていくのがおすすめです。

どの転職エージェントを利用するかで迷った場合は、業界大手であるリクルートエージェントdodaマイナビエージェントの3社ならサポートが充実しています。

リクルートエージェントは業界最大手の転職エージェントで多種多様な求人を多く保有しているため、希望に合った求人を見つけやすいのが特徴です。

dodaは求人数が多いだけでなく、転職サイトとしても利用でき、スカウト機能が盛んに使われているのが強みです。

丁寧なヒアリングや手厚いサポートを重視するなら、マイナビエージェントがおすすめです。

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「物流からは転職できない」に関するよくある質問

物流業界からの転職に不安がある人のよくある質問をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

物流業界から転職したいと思う理由は?

dodaの「転職理由ランキング<2017年4月~9月>業種別」によると、物流業界から転職したいと考える理由でもっとも多いのは「他にやりたい仕事がある」の13.6%です。

次いで、給与の不満や会社の将来性が挙げられています。

勤務時間の長さや、給与体系などへの不満があって転職を考える人も多いです。

物流業界からの転職は難しい?

他業種であっても経験を活かせるケースはあり、転職が特別難しいということはありません

実際に求人検索をしてみると、未経験歓迎という求人を掲載している企業は多いです。

また、在庫管理や配達のノウハウは他業種への転職で強みになることもあります。

物流業界の年収は他業界と比べて低い?

国税庁によると令和5年分の給与所得者の平均給与は年収460万円ですが、物流業界全体の平均年収は400万円程度と、やや低めです。

ただし、大型トラック運転手などは平均年収が450万円を超えるというデータもあり、職種によって差があります。

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