物流からの転職難易度は?おすすめの業種&評価されるスキルも解説!
物流から転職したい人に向けて、おすすめの業界や職種をはじめ、書類や面接のポイント、評価してもらえるスキルなどについて解説します。
また、物流から転職した人の体験談も合わせてご紹介します!
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物流からの転職難易度
物流からの転職はそこまで難しいものではありません。なぜなら、職種によっては物流で得た経験やスキルを十分に活かしながら働けるからなんです。
ただ、希望する職種によっては新たに資格取得しなければ進めない場合もあるため、事前にきちんと希望する職種の条件をチェックしておくことをおすすめします。
同業界や似たような職種へのシフトチェンジであれば転職しやすい傾向にありますが、異業種への転職は難しいケースもありますね。もし異業種への転職を検討するなら、できる限り年齢が若いうちに行動しておくのがベストだと言えます。
というのも、若いうちは経験やスキルよりもポテンシャル採用をしてもらえる可能性が高いからです。30代になるとこれまでの経験やスキルが重視される傾向にあるので、未経験業界・職種への転職ハードルが上がってしまうんです。
末永
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物流から転職する際のおすすめな業界・職種
物流から転職する際におすすめの業界・職種をまとめて挙げてみましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- 営業職
- メーカー業界(生産管理・管理系部署)
- 同業界
自分の課題感や志向性に応じて選択肢は変わってくることが前提ではありますが、物流に勤めている人の課題感としては「シフト制で働き方がコントロールしにくい」「労働環境」「重労働に近い業務」「将来に役立つスキルが習得できるのか不安」の4つが挙げられますよね。
もし他でも通用するスキルを習得したいという人は営業職へのチャレンジがおすすめです。未経験でも転職しやすい職種であり、自分が提案した製品やサービスが顧客に選ばれることで成果を出せるので、自己肯定感を得ることもできます。
働き方は変えつつ現職の経験を活かしたいと考えている人は、メーカー業界での管理系の業務に就くのがおすすめですね。働き方や労働環境自体をガラッと変えたい場合は、同業界で大手物流など働き方を変えられる環境選びをすることが重要なポイントになります。
末永
営業職を選ぶ際のポイントとしては、完全未経験職種になるため「営業職の仕事内容の理解」「売上目標に向けて愚直に行動していけるか」という覚悟感をきちんと伝えられるようことですね。
一方、メーカー業界で生産管理や管理部署などの場合は、物流業務でのスケジュール管理の動きなど、業務内容での親和性を伝えられるようにしておくことが大切なポイントになりますね。
物流から転職したいと考える理由
物流から転職したい人に多い理由ですが、dodaの「転職理由ランキング2020年度【業種別】」を参考に、ランキング形式にしてご紹介したいと思います。
今回参考にしたデータは2020年度と少し古いものなので、あくまでも参考程度に見て頂けますと幸いです。
1位 | 他にやりたい仕事がある | 10.8% |
---|---|---|
2位 | 会社の将来性が不安 | 10.7% |
3位 | 業界の行き先が不安 | 9.2% |
4位 | 給与に不満がある | 8.8% |
5位 | 残業が多い/休日が少ない | 5.7% |
物流からの転職理由でもっとも多かったのは「他にやりたい仕事がある」という理由でした。次いで「会社の将来性や業界の行き先が不安」という理由が挙がっています。
会社や業界に不安を感じている人が多くなってきているものの、勤務時間の長さに不満を持つ人や労働環境を変えたいと考えている人が増加傾向にあります。
そこで、毎年増加傾向にある以下2つの転職理由について、さらに詳しく見ていきたいと思います。
労働環境の悪さ
1つ目の労働環境の悪さですが、毎月かなりの時間外労働があるなど、残業が常態化してしまっている企業が多い傾向にあることが挙げられます。残業時間が多い割には給料が見合わないと考える人も多数います。
もちろん休憩時間はあるものの、それにしても拘束時間が長いという不満も目立ちますね。他にも、長距離運送の場合は自宅に帰れずに疲労が取れない、家庭との両立ができず家族との間に溝が生じてしまうというケースもあります。
2024年には時間外労働時間の上限規制が施行される予定となっており、年間960時間(休日労働は省く)が労働時間の上限となります。ただし、月に換算すると月80時間以内となるので、あまり労働時間の長さは改善されないのがわかりますよね。
末永
そこに人手不足というのも相まって、どうしても労働時間の長さは改善されにくい傾向にあります。また「ホワイト物流」運動もあり賛同を表明した企業数は600を超えていますが、なかなか実現できていないのが現状です。
とくに陸運は過労死のワースト1位になっているため、物流業界こそ積極的かつ迅速に働き方を見直す必要があると言えますね。
会社がブラック体質
2つ目は会社がブラック体質であることが挙げられますね。ハードな業務により人手不足に陥り、その結果残業やサービス残業などが常態化してしまっている企業があります。
物流業界は体育会系な風潮がある企業もあるので、中にはパワハラが横行してしまっているケースもあります。実際にパワハラを受けて精神的に苦しくなって退職せざるを得なかったという人も結構見かけます。
さらにひどい企業の場合は、給料の未払い、雇用契約ではなく請負契約での採用というケースも見られますね。対処法としては労働基準監督署に相談する、もしくは別の会社へ転職することが挙げられます。
末永
転職する際には同じ理由で後悔してしまわぬように、気になる企業の離職率や求人の掲載頻度などを把握しておきましょう。
ただ、離職率を調べるのは難しい場合もありますので、その際には転職エージェントを活用して確認し、転職活動を進めるという方法もアリですよ。
物流から転職する前にすべきこと
物流から転職しようと考えている人の多くは、労働環境の悪さやブラック体質の環境から抜け出したいと思っているのではないでしょうか。今現在抱え込んでいる不満を改善したい、もっと余裕のある働き方をしたいなど、様々な希望や要望があると思うんです。
ただ、しっかりと転職理由などを言語化しなければ、実際に転職できたとしてもミスマッチにより再び転職を検討するという事態になりかねません。だからこそ転職前には自己分析をすることが大事になってきます。
自己分析をする上では「なぜ転職したいのか」という点をもう1度よく考えるためにも、以下に挙げた3つを言語化することが大切なポイントです。
- 転職理由を言語化する
- 転職軸を明確にする
- 転職条件に優先度をつける
上記の3つをしっかり言語化することで、自分の転職軸をより具体的かつ明確にすることができますよ。明確にできれば自分が何を1番重要視しているのか、どの部分を譲りたくないのか把握でき、ミスマッチを避けられます。
末永
しかし、自己分析のやり方がわからない人もいれば、1人では難しくてできないという人もいると思うんですよね。その場合は転職エージェントに頼って一緒に考えるのが良いですよ。
ただ、キャリアアドバイザーとの相性が転職活動の良し悪しを左右するので、複数比較してから頼れるエージェントを見つけることをおすすめします!
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物流から転職する際の書類・面談のポイント
物流から転職する際に大事になってくるのが、履歴書や職務経歴書といった応募書類ですよね。
応募先が決まれば書類選考や面接がおこなわれますが、その中でもとくに重要視されるポイントは「転職・退職理由」「志望動機」「自己PR」の3つなんです。
次でそれぞれのポイントについて詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
転職・退職理由のポイント
物流から転職する際に大事なポイントの1つ目は転職・退職理由です。面接官が転職理由・退職理由を聞くのは以下の5つを確認するためなんです。
- 書類との内容に矛盾がないか
- 自社とのマッチ度の確認
- 入社後に活躍してくれそうか
- 客観的に納得感のある理由なのか
- 早期離職の心配はないか
だからこそ、マイナスなことやネガティブなことは言わないほうが良いです。不満や不平ばかり口にしてしまうと、面接官に悪印象を与えることになってしまいます。
そのため、たとえネガティブ・マイナスなことが転職や退職理由だったとしても、できるだけポジティブな理由に変換して伝えるのがベストだと言えますね。
とはいえ、実際にどのような転職理由や退職理由にまとめて伝えたら良いのか考えるのは難しいですよね。そこで下記に転職・退職理由の例文をご用意しましたので、ぜひ自分の言葉に言い換える参考にしてみてください!
転職・退職理由の例文
現在の職場は業務量が非常に多く、残業や休日出勤が常態化しており、毎年多くの退職者が出てしまっている状況です。
数多くの業務をこなすことで様々な経験を積むことができた反面、スキルアップのための勉強に時間が割けずにいます。
また、新しい人材を採用しているものの、同じような理由で退職されていく人が非常に多く、悪循環に陥ってしまっております。
このような状況下では人材育成に注力することも現状非常に厳しく、その結果さらに既存社員の業務量が増加しています。
上司に働き方の見直しや改善について何度も提案を持ち掛けましたが、なかなか受け入れてもらえず、この現状を変えたいと考え転職を決意いたしました。
末永
面接官に納得してもらうために伝えるには、上記のように改善しようと起こしたリアクションについて伝えるのが良いでしょう。
このような伝え方にすれば、個人の能力不足ではなく、改善を受け入れてもらえなかったから転職を決意したと自然な流れに持っていけますし、納得感もありますよね。
さらに転職理由や退職理由をうまく伝えるコツを知りたい人は、合わせてこちらの記事もご覧ください!
志望動機のポイント
物流から転職する際に大事なポイントの2つ目は志望動機です。志望動機を考える上で重要なポイントは以下に挙げた2つとなっています。
- 企業がどんな人物を求めているのか考える
- なぜこの企業を志望するのか
会社が求める人物像にマッチしていなければ短期離職に繋がってしまう可能性があるからこそ、企業がどんな人材を求めているのか把握するのが大事になってきます。
また、企業を志望する理由が大事なのは、面接官から「なぜ当社なのか?」と質問されるケースが多いからです。企業としてはあなたが今後どうなりたいと考え、その手段として自社の業務内容や環境がどのように関係してくるのか知りたいんです。
だからこそ、一般論ではなく「自分はこう考えている!」というリアルな志望動機を伝える必要があります。ポイントはそう考えるようになったきっかけや原体験をセットで伝えることですね。
とはいえ、志望動機を考えるのもまた難しいですよね。そこで下記に志望動機の例文をご用意しましたので、こちらも自分の言葉に言い換える際の参考に使ってみてください!
志望動機の例文
物流のあり方を変えていける人材になることで、物流業界で働く人々を働きやすくし、人々の生活をより便利にしていきたいと考えております。
前職では倉庫管理担当者と協力し、効率的に作業が進められるように仕組みづくりに取り組み、生産性の向上を図ることができました。
貴社でも他のスタッフと協力して様々な立場のスタッフが働きやすいと思えるような取り組みをしていきたいと思っております。
物を運ぶというサービスの中で顧客の満足度を追求し、つねに「お客様ファースト」の視点を持つという貴社の理念に共感し、志望いたしました。貴社の経営理念を心に留め、日本の物流を支えることで、より多くの人々の生活を便利にしていきたいと思っております。
末永
志望動機を伝える上でもっとも大切なのは「その業界の中でも、とくにこの企業を選んだのはなぜか」という明確な理由を伝えることです。
業務内容を理解した上で、その企業ならではの特徴を把握し、自分の強み・やりがいを感じた経験を結びつけて伝えましょう。そうすることで、面接官が自社のどこに惹かれて、仕事を通じて何を実現したいのか把握することができますよ。
転職面接でどのように志望動機を考えたら良いのかというポイントや、伝え方についてはこちらの記事で詳しく解説しています。合わせて参考に読んでみてくださいね。
自己PRのポイント
物流から転職する際に大事なポイントの3つ目は自己PRです。自己PRを考えるときには、下記に挙げた3つのポイントを整理すると書きやすくなりますよ。
- これまでの仕事内容と学んだことや成果
- 今後何をしていきたいのか
- 転職したい企業で自分ができること
例えば「自分はこれができます!」というアピールの仕方ではなくて、できることの理由や根拠を説明し、それを活かして今後どうしたいのか伝えると良いですよ。
また、作成した自己PRは面接官だけではなく上司になる人も確認するため、入社後も自己PRの内容・情報が重視されることを忘れないようにしましょう。
こちらも例文をご用意しましたので、自分の自己PRを考える際の参考にしてみてください!
自己PRの例文
私はトラックドライバーを6年間しておりましたが、無事故・無違反を継続しております。日々安全な運行で配送するため、つねに時間には余裕を持って行動し、渋滞情報や配送ルートの確認をおこなっています。
運転時は速度超過などには十分注意しながら安全運転を徹底し、社員としてもドライバーとしてもきちんと責務を果たすことを心がけております。
今後も他のドライバーなどへの配慮を一切怠らず、無事故・無違反を継続し、つねに安全運転を徹底したドライバーとして貴社で活躍し、貢献したいと考えております。
末永
面接官は自己PRから「求めている人材に合っているかどうか」を読み取って判断しています。
そのため、自分の軸を証明できる事実を交えながら、なぜこの会社が良いのかを明確にする根拠をはじめ、相手を信用させる原体験を交えて話すと効果的ですよ。
自己PRの基本的な書き方や面接官が見ているポイントなどは、以下の記事でさらに詳細に解説しているので、合わせてご覧ください!
物流から転職する際に評価されるスキル
物流からの転職で評価されるのは、コミュニケーション能力や顧客折衝力などが挙げられますね。
他にもどんな経験やスキルを評価してもらえるのか以下にまとめて見ましたので、ぜひ参考にしてみてください!
- コミュニケーション能力
- 顧客折衝力
- 安全運転能力
- 関連する資格
ドライバーや現場の作業員、お客様とコミュニケーションをとることが多い物流では、そのコミュニケーション能力が評価してもらえる可能性が高いです。とくに接客業・販売業などへ転職を希望する場合は歓迎されますね。
無事故・無違反でつねに安全運転を徹底していて、同じ物流業界のドライバーへの転職を希望する際に高く評価してもらえますよ。
末永
また、自分が希望する求人企業が求めている資格を持っていると評価してもらえるので、採用率も高めることができます。
その業界・職種にもよりますが、同じ物流業界への転職であればフォークリフト運転技能士、危険物取扱者乙種4類、倉庫管理主任者、消防設備士などの資格を持っていると有利にはたらく可能性がありますね。
物流から転職した人の体験談
実際に物流から転職した人たちの体験談があれば、色々と見ておきたいですよね。
そこで物流から転職した人の声をTwitterからいくつかご紹介しますので、ぜひあなたの転職のヒントにしてみてください!
評判・口コミ
男性
派遣で佐川のバイト入ったことあるけど、全く教育もされずなんもわからないままいきなり投入されて現場監督に理不尽にブチ切れられたので1日で辞めた。
しかも荷物ポンポンぶん投げてて物流企業ってこんなんなんだなと思った記憶。大学生時代の話なので今は改善されてるかもしれんけど。
Twitter評判・口コミ
女性
2022年振り返り仕事編
今年は3月から13年やってた物流倉庫の仕事から清掃の仕事に転職するという
私にとって大きな決断をして
埼玉から東京に通勤することになり
最初は未経験でいっぱい悩んだけど時間かけて今は普通にこなせるようになりました。
来年は契約社員になれるように頑張りまくります。
Twitter評判・口コミ
男性
転職したらマジで人生変わる
物流会社で働いていたとき、漠然とした将来の不安から60万円の貯金を切り崩してスクールに入った。
それから2年後、いまフリーランスで仕事ができてる。
こんな体験を一人でも多くしてもらいたいと思っているのでこうやって日々情報発信。
Twitter評判・口コミ
男性
物流から転職を検討している人へ
物流から転職しようと検討している人の中には、自分の強みが何か、これまでの経験やスキルを活かせるのかどうかわからず不安だという人もいると思うんです。
また、自分1人だとまた同じような職場を選んでしまうのではないか、今よりも給与が下がってしまうのではないか、という不安もあるでしょう。
そんな人におすすめしたいのが転職エージェントなんです。転職エージェントにはキャリアアドバイザーがいて、あなたのこれまでの経験やスキル、希望する条件などを丁寧にヒアリングした上で適した求人を紹介してくれますよ。
物流で培った経験やスキルを元に一緒に退職理由や志望動機、自己PRを考えてもらえるので、安心して転職活動を進められます。ただ、転職エージェントにはそれぞれ得意分野があるので、事前にどんな分野に長けているのかチェックしておくのが良いでしょう。
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