調理師から転職|おすすめの職種と成功のコツを徹底解説!

調理師から転職|おすすめの職種と成功のコツを徹底解説!

    この記事では、調理師から転職したい人に向けて、おすすめの転職先や経験を活かした書類・面接対策まで解説します。合わせて異業種を選択する際のポイントも紹介します。

末永雄大 この記事を書いた人

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現インディードリクルートパートナーズ)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
詳細プロフィールamazon
...続きを読む

調理師が転職を考える5つの理由

調理師が転職を考える理由には、共通したパターンがあります。「自分だけが甘いのかも」と悩む人もいますが、個人の問題ではなく、業界に共通する課題です。

まずは、多くの調理師が転職を考える、代表的な理由を整理していきます。

長時間労働と不規則シフトがつらい

調理師の仕事は、早朝の仕込みから深夜の片付けまで拘束時間が長く、中抜け(アイドルタイム)がある職場では、実質的な拘束が12時間を超えることも珍しくありません。

立ち仕事が基本で、火を使う厨房は夏場に40度を超えることもあります。重い食材や鍋の運搬も日常的なため、20代は体力でカバーできても、30代で疲労が表面化しやすくなります。

腱鞘炎や腰痛、熱中症など、調理師に多い体の不調が転職の直接のきっかけになることもあります。「5年後も同じペースで働き続けられるか」、自信を持って答えられる人は少数派です。

末永雄大
すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

体を完全に壊してから動くと、転職活動そのものに支障が出やすくなります。


体力に余裕があるうちに動き出した人ほど、納得のいく転職ができる傾向があります。

給料が上がりにくい業界構造がある

厚生労働省の令和5年賃金構造基本統計調査によると、飲食物調理従事者の平均年収は約359万円です。国税庁の調査による給与所得者全体の平均478万円と比べると、約120万円低い水準です。

この差は、個人の努力だけでは埋めにくい、業界の構造的な面もあります。飲食業は利益率が低く、経験を積んでも昇給幅が限られる職場が多いです。

国税庁の調査では、宿泊業・飲食サービス業の平均年収は279万円で、全産業の中でもっとも低い水準です。パートタイムを含む数値ではありますが、業界全体の収益構造の厳しさがうかがえます。

末永雄大
すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

長くキャリアを積んでも年収が伸びにくいのは、飲食業の収益構造による面が大きいです。


「自分の頑張りが足りないのでは」と、思い込む必要はありませんよ。

休日が少なく予定を立てにくい

飲食店の繁忙期は世間の休日と重なるため、土日祝日や年末年始は休みを取りにくいです。厚生労働省の令和7年就労条件総合調査による年間休日総数の平均は116.6日ですが、宿泊業・飲食サービス業はこれを下回る傾向です。

年間休日が100日を下回る職場も多く、友人や家族と予定を合わせにくくなります。仕込みや片付けで実質的な労働時間がシフト表より長くなりがちで、残業代が適切に支払われない職場が残っていることも問題です。

結婚や育児といったライフイベントをきっかけに「このままでは生活が成り立たない」と感じて、転職を決意する調理師も多いです。

末永雄大
すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

ライフイベントをきっかけに、転職を決意する調理師は少なくありません。


土日休みの働き方に変えると家族との時間も取りやすくなり、生活の満足度も上がりますよ。

閉鎖的な厨房環境で人間関係に悩みやすい

厨房は狭く高温で、つねに時間に追われる閉鎖的な空間です。この環境では人間関係のストレスが増幅されやすく、厳しい師弟関係や、怒号が飛び交う職場も少なくありません。

オフィスワークと違い、席を離れて距離を取ることが難しいため、1度関係がこじれると逃げ場がなくなりがちです。少人数の閉鎖空間で毎日同じメンバーと長時間働く環境は、精神的な負担が蓄積しやすい構造です。

パワハラや過度な上下関係に悩んでいる場合は、環境そのものを変えることが、有効な解決策になり得ます。我慢し続けてメンタルに支障をきたす前に、動くことが大切です。

末永雄大
すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

人間関係が原因で転職を考えるのは、甘えではありません。


合わない環境で我慢し続けるより、働く場所を変えるほうが、意欲を取り戻せることも多いですよ。

将来のキャリアパスが描きにくい

調理師として10年・20年とキャリアを重ねた先に、具体的なゴールをイメージしにくい点も、転職を考える大きな理由の1つです。

シェフや料理長になっても、年収が大幅に上がるとは限りません。独立も中小企業庁の2025年版中小企業白書によると、宿泊業・飲食サービス業は開廃業率が全産業でもっとも高く、リスクが伴います。

一方、営業やITエンジニアなど異業種には、成長のステップが見えやすいキャリアパスがあります。将来を描けるかは、働き続ける意欲に直結します。

末永雄大
すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

「もっと早く動けば良かった」は、転職後によく聞かれる言葉です。20代のうちに動くほど、選択肢は広がります。


まずはリクルートエージェントなどで、自分の市場価値を確認するところから始めるのがおすすめですよ。

1分で無料登録!
おすすめの大手総合型転職エージェント
エージェント ポイント 公式サイト
リクルートエージェント業界最大級の求人数!転職者の8割が利用する最大手の定番エージェント詳細
doda顧客満足度トップクラス!サポートが手厚い定番エージェント詳細

調理師が持つ5つのポータブルスキル

「料理しかしてこなかった自分に、他の仕事で通用するスキルなんてあるのか」と、不安に感じる人は多いです。

しかし、調理師として日々の業務で身につけてきた力は、言い方を変えるだけで、異業種でも十分に評価されるポータブルスキルになります。

マルチタスク力と段取り力が活きる

調理師の仕事は、複数の料理を同時に進めながら、提供時間に間に合わせる、高度なマルチタスクの連続です。

ランチピーク時に多くの食数をさばく経験は、ビジネスの「複数プロジェクトの同時進行」に相当します。仕込みを逆算する段取り力は、営業やプロジェクトの管理にそのまま活きます

「段取り八分」という言葉の通り、事前準備の質が成果を左右する仕事は、業界を問わず数多くあります。

末永雄大
すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

「マルチタスクが得意です」と伝えるだけでは、弱い印象になりがちです。


「1時間に60食を3名体制で提供していました」のように数字を添えると、説得力が一気に増しますよ。

食品衛生やHACCPの専門知識がある

調理師免許で学ぶ食品衛生の知識や、現場でのHACCP(国際標準の食品衛生管理手法)対応の経験は、食品メーカーの品質管理職などで直接求められます。

食品の温度管理や異物混入防止の実務経験は、座学だけで学んだ人とは、明確な差がつくポイントになります。

食品衛生に関する知識や実務経験は、品質管理や食品製造の現場で高く評価されます。

末永雄大
すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

食品衛生の実務経験は未経験から品質管理職を目指すときに、大きな強みになります。


書類選考の段階から差がつきやすいポイントなので、しっかりアピールしましょう。

厳しい環境で培ったストレス耐性がある

高温多湿の厨房で時間に追われながら、正確な作業を続ける調理師の仕事は、心身ともに高い負荷がかかります。

この環境で培ったストレス耐性と体力は、営業職や現場管理職など負荷の高い仕事で大きな強みになります。

忙しいピーク時でも冷静に対応し続けた経験は「プレッシャーのかかる場面でも、安定して力を発揮できる」という、異業種でも通用するアピールポイントです。

末永雄大
すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

ストレス耐性と体力は、調理師出身者が面接で好印象を持たれやすいポイントの1つです。


自信を持ってアピールしてくださいね。

チームワークとコミュニケーション力が強い

厨房での調理はチームプレーです。ホールスタッフとの連携や調理スタッフ同士の声掛け、タイミングの共有などコミュニケーション力は日々鍛えられています。

接客を兼ねる職場ならお客様への対応力や、臨機応変な判断力も身についています。

このようなスキルは、営業職や販売職、カスタマーサポートなど、対人業務全般で活かせる力です。

末永雄大
すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

チームで協力しながら成果を出してきた経験は、どの業界でも評価されます。


「厨房は○人体制で、毎日○食を提供していました」のように、規模感を数字で伝えるのがおすすめですよ。

スキルを職務経歴書で言語化する方法

調理師のスキルを転職活動で武器にするには「調理の言葉」を「ビジネスの言葉」に変換することが重要です。以下の変換例を参考にしてみてください。

調理師としての経験 ビジネススキルへの変換例
1日100食分の仕込みを2名で担当 大量業務を効率的に処理するオペレーション管理力
HACCP対応の衛生チェックを実施 国際標準の衛生管理に基づく品質管理の実務経験
ピーク時に3名で60食を1時間で提供 少人数チームでの高負荷オペレーション遂行力
新人スタッフへの調理指導を担当 業務マニュアル作成と後輩育成の経験
食材の原価率を計算して管理 コスト管理と利益率改善への貢献

このように、日々の業務を「何人で」「何食分を」「どのくらいの時間で」といった数字を添えて表現するだけで、職務経歴書の説得力は大きく変わります。

末永雄大
すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

スキルの言語化が1人では難しいと感じたら、転職エージェントのアドバイザーに相談するのが近道です。


第三者の視点で、自分では気づかない強みも整理してもらえますよ。

1分で無料登録!
おすすめの大手総合型転職エージェント
エージェント ポイント 公式サイト
リクルートエージェント業界最大級の求人数!転職者の8割が利用する最大手の定番エージェント詳細
doda顧客満足度トップクラス!サポートが手厚い定番エージェント詳細

調理師におすすめの転職先5選

転職先を選ぶときは「調理師の経験がどう活きるか」と「未経験でも挑戦できるか」の2つの軸で考えると、整理しやすくなります。

ここでは、調理経験を直接活かせる転職先と、未経験からキャリアチェンジしやすい転職先の、2パターンに分けて紹介します。

食品メーカーの品質管理や製造管理

食品メーカーへの転職は、調理師の経験がもっとも直接的に評価される選択肢です。品質管理部門では、食品の安全性チェックや製造ラインの衛生管理、規格検査などを担当します。

調理師として身につけた食品衛生の知識やHACCPへの理解が、そのまま評価されます。品質管理や製造管理は未経験歓迎の求人も多く、調理師からの転職ハードルは比較的低めです。

土日休みで日勤のみの企業も多く、労働環境を大きく改善できます。転職時には「調理師免許」「食品衛生の実務経験」などを、職務経歴書に具体的に記載しましょう。

末永雄大
すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

食品メーカーの品質管理は、調理師からの転職で成功事例が多いルートの1つです。


食品衛生の実務経験は、書類選考で大きな差別化になりますよ。

食品メーカーへの転職については、以下の記事も参考にしてください。

給食や病院など調理経験を活かせる施設

「調理の仕事自体は好きだけど、労働環境を変えたい」という人には、給食センターや病院、介護施設の調理スタッフという選択肢があります。

これらの施設は飲食店と違い、土日休みや日勤のみのシフトの職場が多いです。提供する食数や時間が決まっているため残業も発生しにくく、ワークライフバランスを改善できます。

とくに介護業界は人手不足です。厚生労働省の一般職業紹介状況(2025年5月)では、介護サービスの有効求人倍率は約3.41倍と、全職業平均(約1.25倍)を大きく上回ります。調理スタッフなら免許や経験を活かせます。

末永雄大
すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

まずは調理スタッフとして働き方を変え、その上で介護職に興味が出たら、キャリアを広げる道もあります。


介護職に挑戦する場合は、在職中に介護職員初任者研修を取得しておくと、選択肢が広がりますよ。

未経験から介護職を目指したい人に向けて、下記の記事で解説しています。

営業職は未経験でも挑戦しやすい

営業職は未経験からの転職ハードルがもっとも低い職種の1つで、調理師からの転職実績も豊富です。食品や飲料メーカーの営業なら、食材や調理器具に関する商品知識が、そのまま武器になります。

食品系に限らず人材業界やIT業界など、形のない商材の営業に転職するケースも増えています。ピーク時に鍛えた「忙しい中でも冷静に対応する力」は、顧客対応の場面でも高く評価されます。

インセンティブ制度のある企業では、成果次第で年収500万円以上も目指せます。努力が数字で評価される環境が好きな人にはおすすめです。

末永雄大
すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

調理師が持つ体力や冷静な対応力は、営業職の現場でも活きます。


商品知識は入社後に学べるので、未経験でも心配はいりませんよ。

営業職への転職については、以下の記事も参考にしてください。

事務職で土日休みの働き方を実現できる

土日祝日休み、残業少なめ、デスクワーク中心という環境を求めるなら、事務職が有力な候補です。ただし、応募者が多い職種のため、未経験の場合は準備が重要になります。

ExcelやWordの基本操作が必要な職場が多いため、MOS(マイクロソフトオフィス)や簿記3級を取得すると、書類選考で有利になります。転職活動と並行して、取得するのがおすすめです。

正社員の求人が見つかりにくい場合は、派遣社員からスタートして実績を積み、正社員登用を目指すルートもあります。

末永雄大
すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

事務職は競争率が高いため「なぜ調理師から事務職なのか」を、面接で論理的に説明できる準備が大切です。


取れる資格は先に取っておくと安心ですよ。

事務職への転職については、以下の記事も参考にしてください。

ITエンジニアは長期で年収アップが見込める

IT業界は人手不足が続いています。経済産業省のIT人材需給に関する調査では、2030年に最大約79万人のIT人材が不足すると試算され、未経験者を採用する企業も増える見込みです。

転職直後は年収300万円台からのことが多いですが、3〜5年の経験で年収600万円以上も目指せる職種です。長期的な収入アップを重視する人に向いています。

「食×IT」の領域では、調理師の現場知識が活かせることもあります。20代なら未経験でも採用されやすいため、早めの行動が大切です。

末永雄大
すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

ITエンジニアへの転職は、6ヶ月から1年ほどの準備期間が必要です。


計画的にキャリアを変えたい人に向いた選択肢です。

ITエンジニアへの転職については、以下の記事も参考にしてください。

調理師が転職で抱えやすい3つの不安と解消法

転職したい気持ちはあるものの、不安が先に立って動けないという調理師は少なくありません。

ここでは、転職相談でよく聞かれる3つの不安とその解消法を整理して紹介します。

未経験でも本当に採用されるのか

結論から言うと、調理師から未経験の業種に転職することは、十分に可能です。とくに20代なら、ポテンシャル採用で未経験者を積極的に受け入れている企業が多くあります。

これまで紹介したように、調理師の経験は、マルチタスク力や段取り力、ストレス耐性といったポータブルスキルに変換できます。「調理師の経験しかない」のではなく「調理師の経験があるからこその強み」が、確実にあります。

食品メーカーの品質管理や営業職など、調理師出身者の採用実績が豊富な職種を選ぶと、選考も有利に進めやすくなります。

末永雄大
すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

「料理しかしてこなかった」と感じている人ほど、実はアピールできる経験を多く持っています。


自分では気づきにくいからこそ、プロに棚卸しを手伝ってもらうのがおすすめですよ。

1分で無料登録!
おすすめの大手総合型転職エージェント
エージェント ポイント 公式サイト
リクルートエージェント業界最大級の求人数!転職者の8割が利用する最大手の定番エージェント詳細
doda顧客満足度トップクラス!サポートが手厚い定番エージェント詳細

転職すると年収が下がるのではないか

未経験の職種では、入社直後に一時的に年収が下がる可能性はあります。ただし、調理師の平均年収は約359万円(厚生労働省の令和5年賃金構造基本統計調査)と低い水準のため、転職先によっては初年度から年収が上がることもあります。

食品メーカーの品質管理職には年収400万円台の求人もあり、営業職ならインセンティブ込みで年収アップも狙えます。

大切なのは入社時点でなく、3年後や5年後の年収推移を比べることです。昇給幅が限られる飲食業と比べ、異業種は経験を積むほど年収が上がりやすい傾向があります。

末永雄大
すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

年収が心配で動けない人は多いですが、大切なのは中長期の視点です。


飲食業と転職先の昇給ペースを比べると、数年後には転職が有利になることも多いですよ。

忙しくて転職活動の時間が取れない

調理師の仕事は拘束時間が長く、転職活動に割ける時間や体力が残らない、という悩みを持つ人は多いです。しかし、在職中に転職活動を進めることは、十分に可能です。

在職中に転職活動を進める3ステップ

  • 転職エージェントに登録して電話やWeb面談を活用する
  • 中抜け時間や休日に求人確認と書類準備を進める
  • 面接日程はエージェントに調整を依頼する

転職エージェントを使えば、求人探しや面接日程の調整を担当者が代行してくれるため、自分で動く時間を大幅に減らせます。電話やWeb面談に対応しているエージェントがほとんどなので、来社せずに相談を始められます。

退職してから転職活動を始めると、収入が途絶えた焦りから判断が鈍りやすくなります。可能な限り、在職中に動き始めることをおすすめします。

末永雄大
すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

「時間がない」と感じたら、まずはエージェントに登録だけしておくのが第一歩です。登録後は担当者が動いてくれるので、負担を最小限に抑えられます。


リクルートエージェントdodaなど大手なら求人数も多く、初めての人にも対応が手厚いですよ。

1分で無料登録!
おすすめの大手総合型転職エージェント
エージェント ポイント 公式サイト
リクルートエージェント業界最大級の求人数!転職者の8割が利用する最大手の定番エージェント詳細
doda顧客満足度トップクラス!サポートが手厚い定番エージェント詳細

調理師の経験を活かした書類と面接の対策

転職先と転職エージェントが決まったら、次は選考対策です。調理師からの異業種転職で多くの人がつまずくのが「自分の経験をどう伝えるか」という点です。

ここでは書類選考と面接を突破するための具体的な対策を紹介します。

自己PRは調理経験を数値と成果で語る

「調理師として○年間勤務しました」だけでは、採用担当者に成果が伝わりません。重要なのは「何をして、どんな成果を出したか」を、数字と事実で具体的に書くことです。

そのまま書いた場合 数値と成果に変換した場合
仕込みを担当していた 1日あたり100食分の仕込みを2名体制で担当し、作業手順書を作成して新人育成期間を30%短縮しました
衛生管理に取り組んだ HACCPに基づく衛生チェックシートを導入し、保健所の検査で3年連続問題なしの評価を維持しました
ランチタイムを回していた 1時間に60名から80名が来店するランチタイムを3名のチームで運営し、クレームゼロを2年間継続しました

数字が正確に出せない場合でも「何食分を担当したか」「何名のチームだったか」「何年間続けたか」という事実を入れるだけで、十分に具体性が出ます。規模感が伝わると、採用担当者が仕事の難易度をイメージしやすくなります。

末永雄大
すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

自己PRは「事実+数字+成果」の3点セットで書くと、説得力が大きく変わります。


正確な数字がなくても、規模感は必ず入れるようにしましょう。

自己PRの書き方については、こちらの記事で紹介しています。

退職理由はネガティブをポジティブに変換する

「給料が低い」「休みが取れない」は事実ですが、面接でそのまま伝えると、不満が多い人という印象を与えるリスクがあります。ポイントは「事実を否定せずに、前向きな動機として言い換えること」です。

本音の退職理由 面接での伝え方
給料が低かった 調理師としての経験を十分に積んだうえで、次のステップとしてビジネスの仕組みを学べる環境で成長したいと考えました
休みが取れなかった 長く安定して働ける環境でキャリアを積みたいと考え、ワークライフバランスを整える転職を決意しました
人間関係がつらかった チームで協力しながら成果を出す働き方を大切にしたいと考え、組織文化を重視して転職先を探しています

退職理由と志望動機は、セットで考えると一貫性が生まれます。「現職を離れる理由」と「なぜその会社で働きたいか」が繋がっている状態を作ることが重要です。

末永雄大
すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

ネガティブな事実を、無理に隠す必要はありません。


事実を認めた上で「だからこそ前に進みたい」という流れを作ると、面接での説得力が出ますよ。

面接での上手い退職理由の伝え方に関しては、下記の記事で詳しく解説しています。

志望動機は2つの軸で組み立てる

志望動機を考えるときは「なぜこの職種を選んだか」と「なぜこの会社を選んだか」の2つの軸で整理すると、説得力が高まります。

「なぜこの職種か」は、調理師経験との接続で語ります。例えば「食品の安全管理に携わった経験から、品質管理職に興味を持ちました」のように、過去の経験を起点にすると自然です。

「なぜこの会社か」は、企業研究が不十分だと、すぐに見抜かれます。食品メーカーなら、その会社の商品を実際に使ってみて「どの商品に魅力を感じたか」を具体的に語れる状態にしておきましょう。

末永雄大
すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

志望動機で差がつくのは「なぜこの会社か」の部分です。


企業のホームページを読み込み、自分の経験との接点を1つ以上見つけておきましょう。

志望動機の書き方については、こちらの記事で解説しているので、合わせてご覧ください。

調理師から異業種に転職する際のポイント

調理師からの異業種転職で多い成功パターンは、食品メーカーの品質管理職と、食品系の営業職です。どちらも、食材知識や衛生管理の経験が評価されやすい傾向があります。

品質管理職では、衛生管理の経験を数字とともに伝えると効果的です。営業職では、食材の知識を活かした提案が強みになり、取引先が飲食店なら、調理師出身であることが信頼に繋がります。

共通するのは「調理師の経験を、どうビジネスの強みとして語れるか」が選考で重要になる点です。スキルの変換表を参考に、自分の経験を整理してから選考に臨みましょう。

末永雄大
すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

調理師の経験を「強み」として伝えられるかが、転職の成否を左右します。


エージェントに相談して、経験の伝え方を第三者の視点でチェックしてもらうのがおすすめですよ。

1分で無料登録!
おすすめの大手総合型転職エージェント
エージェント ポイント 公式サイト
リクルートエージェント業界最大級の求人数!転職者の8割が利用する最大手の定番エージェント詳細
doda顧客満足度トップクラス!サポートが手厚い定番エージェント詳細

調理師の転職におすすめの転職エージェント

調理師からの転職では、転職エージェントの利用がおすすめです。異業種転職は自分1人で求人を探すよりも、エージェントに相談してから動いたほうが、効率的に進められます。

「自分の経験がどの業界で評価されるか」を相談できるのも、大きなメリットです。ここでは、大手3社を紹介します。

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、国内最大級の求人数を保有する転職エージェントです。異業種の求人も幅広くカバーしているため、調理師からの転職でも選択肢が豊富です。

食品メーカーや営業職の非公開求人も多く、調理師の経歴を持つ人が最初に登録するサービスとして適しています。

担当者の質にばらつきがあるため、最初の面談で「食品業界や製造業に詳しい担当者を希望します」と伝えるのがおすすめです。

末永雄大
すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

求人数が多いので、まず転職市場の全体像を掴む目的でも使えます。


1社だけでなく、複数のエージェントと併用するのが理想ですよ。

リクルートエージェントへの
登録はこちら(公式サイト)

リクルートエージェントの評判・口コミについては、下記の記事をチェックしてみてください。

doda

dodaは、リクルートエージェントと並ぶ大手の転職エージェントです。担当者のサポートが安定しているという評価も多く、食品や製造業、営業職の求人が充実しています。

エージェント機能とスカウト機能を、同時に使えるのが特徴です。登録しておけば企業側からオファーが届くこともあるため、忙しい調理師でも効率的に転職活動を進められます。

「まず自分の市場価値を確認したい」という段階では、dodaの無料の転職相談から始めるのが手軽です。

末永雄大
すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

dodaは、職務経歴書の添削サポートが手厚いです。


調理師の職歴をどう書けば良いかわからない人にも、向いていますよ。

dodaへの
登録はこちら(公式サイト)

dodaの評判・口コミについては、下記の記事をチェックしてみてください。

マイナビ転職エージェント

マイナビ転職エージェントは、20代や第二新卒の転職に強く、調理師に多い若い年代層に合ったサポートが充実しています。

そうした若手の強みを活かし、未経験職種への転職サポートにも力を入れています。「事務職に転職したいけど、未経験でも大丈夫か不安」という相談にも向いています。

求人数はリクルートエージェントやdodaより少なめですが、20代向けのキャリアアドバイスと、面接対策の質が高いのが強みです。

末永雄大
すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

初めて転職エージェントを使う人には、マイナビ転職エージェントがおすすめです。


1人1人の相談に時間をかけて、丁寧に対応してくれますよ。

マイナビ転職エージェントへの
登録はこちら(公式サイト)

マイナビ転職エージェントの評判・口コミや、おすすめの転職エージェントについては、下記の記事をチェックしてみてください。

転職エージェントは複数登録して比較するのが基本です。以下の記事も参考にしてください。

調理師から転職したい人によくある質問

ここでは、調理師から転職したい人によくある質問をまとめたので、参考にしてみて下さい。

調理師免許は転職に有利?

転職先によります。食品メーカーや給食会社・ホテルなど、食に関わる職場では調理師免許は評価されやすいです。

一方、一般的な事務職や営業職では、免許そのものが直接有利に働くことは、ほとんどありません。

免許の有無よりも「調理師として何をしてきたか」を具体的に伝えることのほうが転職では重要です。

調理師から未経験の事務職に転職できる?

転職は可能です。ただし、事務職は応募者が多いため、MOS(マイクロソフトオフィス)や簿記などを取得しておくと、書類選考で有利になります。

「なぜ調理師から事務職を目指すのか」を、面接で明確に説明できる準備も必要です。

正社員が難しい場合は、派遣社員からスタートして実績を積み、正社員を目指すルートもあります。

調理師からITエンジニアへの転職は現実的?

20代であれば現実的です。ただし、準備なしで転職できる職種ではなく、プログラミングの学習に3ヶ月から6ヶ月程度かかります。

プログラミングスクールを活用するか、独学でポートフォリオ(作品集)を作ってから、転職活動を始める方法があります。

30代以降の場合は、ITサポートやシステム運用など、エンジニア以外のIT周辺職種も視野に入れると、選択肢が広がります。

在職中に転職活動はできる?

在職中でも、転職活動は進められます。転職エージェントとの面談は、電話やWeb面談で対応できるため、来社する必要はありません。

面接日程の調整も、エージェントが代行してくれます。

退職してから動き始めると、焦りから判断が鈍ることがあります。可能な限り、在職中に転職活動を始めるのがおすすめです。

30代以降でも異業種転職は可能?

30代でも異業種転職は可能ですが、20代と比べると、選択肢は絞られます。

食品メーカーの品質管理や給食施設の調理職など、調理師経験が直接活かせる職種を中心に探すのが現実的です。

完全に未経験の職種は、ハードルが上がります。関連する資格の取得や学習で準備してから臨むことが大切です。

line

line

人気の転職エージェント