
富士ソフトはやばい?離職率・KKR買収の影響と向いている人を解説
「富士ソフトはやばい」という評判を目にして、実際はどうなのか気になっている人もいるのではないでしょうか。
この記事では、富士ソフトが「やばい」と言われる理由や評判、離職率やKKR買収の影響を整理し、向いている人・向いていない人の特徴も解説します。
富士ソフトはどんな会社?基本情報を確認
富士ソフトは組込み・制御開発から業務系システム開発、DX支援まで幅広く手がける総合SIerです。2025年には、米国の投資会社KKRの傘下となり、富士ソフト株式会社として事業を継続しています。
事業内容と主要な強み
富士ソフトは、製造業や金融機関、官公庁など幅広い業界のシステム開発を手がけています。
長年にわたり大規模なシステム開発に携わってきた実績があり、企画から開発、運用・保守まで一貫して対応できることが強みです。

富士ソフトのようなSIerで培った上流から下流までの開発経験は、市場価値の高い経験として評価されやすいです。
SIerからITコンサルへのキャリアチェンジは、技術理解を活かせる有力な選択肢の1つです。
会社概要(設立・資本金・従業員数)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 設立 | 1970年5月 |
| 資本金 | 1億円 |
| 従業員数(単体) | 10,153名(2025年12月末時点) |
| 連結売上高 | 3,340億円(2025年度実績) |
| 本社所在地 | 神奈川県横浜市 |

規模が大きい分、配属先によって働き方や裁量が大きく異なるのは事実です。
自分がどの領域で経験を積みたいか、事前に整理しておくと入社後のギャップを防ぎやすくなります。
富士ソフトが「やばい」と言われる5つの理由
富士ソフトが「やばい」と言われる理由は一つではありません。ここでは、口コミや公開情報をもとに、その背景を順番に見ていきます。
やばいと言われる5つの理由
KKRによる買収と2025年5月の上場廃止
富士ソフトは2025年5月16日に東証プライム市場での上場を廃止しました。(出典:富士ソフト株式会社)
米投資会社KKRとベインキャピタルによるTOB(株式公開買い付け)争奪戦の末、KKRが1株9,850円で買収に成功したことが背景です。
さらに2025年9月には事業再編がおこなわれ、それまで上場していた法人が「Fマネジメント株式会社」に社名変更し、KKRの買収目的会社が新たに「富士ソフト株式会社」として事業を承継しました。
社名の一部に変化はありましたが、事業や雇用が消滅したわけではありません。

上場廃止と聞くと不安に感じるかもしれませんが、非公開化によって短期的な株価変動を気にせず中長期戦略に集中できる面もあります。
むしろ注目すべきは、買収後に会社の評価軸や人事制度がどう変わっていくかという点です。
SES(客先常駐)による配属ガチャへの不安
富士ソフトはSES(客先常駐)による人員配置も多く、配属先の現場によって働き方に差が出やすい構造です。
同じ富士ソフト社員でも、常駐先の環境や上司との相性次第で満足度が大きく変わります。
口コミサイトでは、客先常駐SEとしての勤務形態が合わなかったという声も見られます。
配属先を自分で選べないことは、SES企業でよく挙げられる課題の一つです。

配属ガチャへの不安は、SES形態を持つ企業で働く以上ある程度避けられません。
自分の専門性を早く固め、配属先に左右されにくいキャリアを作る視点も持っておくと安心です。
配属先次第で環境が大きく変わるSESという働き方については、以下の記事でも詳しく解説しています。
年間1,000人規模の大量採用への懸念
富士ソフトは新卒・中途を合わせて年間1,000人規模の採用をおこなっており「誰でも入れる会社」という誤解を生みやすい状態です。
実際には教育体制を整えたうえでの育成型の採用モデルであり、選考自体を通過する必要はあります。
大量採用の背景には、DX需要の拡大に対応するための人員確保があります。
採用人数の多さだけで企業を判断することはできません。
残業・激務に関する評判
口コミサイトによると、富士ソフトの月間平均残業時間は23.0時間です。
極端に多いとは言えない水準ですが、配属先のプロジェクトフェーズによって稼働量が変動しやすい点には注意が必要です。
口コミサイトでは、有給休暇取得率は73.7%となっており、比較的休暇を取得しやすいという声も見られます。

平均残業時間だけを見て「激務ではない」と判断するのは早計です。
プロジェクトの繁忙期や常駐先の業務量によって体感は大きく変わるため、面接で配属先の稼働実態を具体的に聞いておくことをおすすめします。
離職率の高さに関する噂
口コミサイトでは、退職理由として客先常駐への不適合感や成長機会への不安を挙げる声が見られます。
マネジメント能力と技術力の両方を求められることに負担を感じるという声もあります。
一方で、風通しの良さや法令順守への取り組みを評価する声もあります。
退職理由だけで判断するのではなく、自分の働き方や希望に合う環境かどうかという視点で確認することも大切です。
富士ソフトはやばい?評判・口コミの実態
良い評判と悪い評判の両方を確認し、富士ソフトの実際の評価を見ていきます。
良い評判・口コミ
口コミサイトでは、法令順守への取り組みやコンプライアンス体制を評価する声が見られます。
大手SIerとして、安心して働ける環境だと感じている社員もいます。
また、在宅勤務を柔軟に取り入れているという声もあります。
こうした働きやすさや企業としての安定性から、高く評価する声も見られます。
悪い評判・口コミ
一方で、「やめとけ」と言われる背景には、給与水準や昇給ペースに対する不満があります。
新卒時点の給与に大きな不満はないものの、その後の昇給は緩やかだと感じる声も見られます。
また、技術力や成果によって評価に差があると感じる社員もいます。
評価制度に対する受け止め方には個人差があり、働く環境や配属先によって印象が分かれるようです。

昇給ペースへの不満は、大手SIer全般に共通しやすい悩みです。
社内評価だけでなく、市場全体での自分の価値を客観的に把握しておくことが年収アップの近道になります。
富士ソフトの年収・残業時間・離職率をデータで確認
ここからは、年収や残業時間、離職率に関するデータを見ていきます。
データで見る富士ソフトの実態
平均年収と給与水準
口コミサイトに寄せられた回答によると、富士ソフトの平均年収は523万円です。
年収レンジは230万円から1,500万円と幅があり、役職や職種によって差があります。
回答者の平均年齢は31歳で、20〜30代の社員が多いことも特徴です。

平均年収だけを見て一喜一憂する必要はありません。
年収レンジの幅広さは、成果や役割次第で上振れの余地があることの裏返しでもあります。
残業時間と有給消化率
口コミサイトによると、月間平均残業時間は23.0時間、有給休暇取得率は73.7%です。
平均だけを見ると極端に残業が多い環境ではなく、有給休暇も取得しやすいという声があります。
ただし、これらは全体の平均値です。
配属先や担当するプロジェクトによって、実際の働き方は異なる場合があります。
離職率の実態
富士ソフトが公表している統合データによると、離職率は7%です。
IT業界では人材の流動性が比較的高い傾向がありますが、富士ソフトの離職率は極端に高い水準ではありません。
一方で、口コミサイトでは、客先常駐の働き方や成長機会、給与への不満を理由に転職を検討したという声も見られます。
離職率だけで判断するのではなく、退職理由や働き方もあわせて確認することで、自分に合う環境かどうかを判断しやすくなります。
SIerとしての将来性や市場価値をもっと詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてください。
富士ソフトはやばい?向いている人・向いていない人
ここまでのデータを踏まえ、富士ソフトに向いている人・向いていない人を整理します。
向いている人の特徴
自分の経験が以下に当てはまるなら、富士ソフトでの成長を期待しやすいタイプです。
向いている人の特徴
育成体制のもとでじっくり技術を積み上げたい人
配属先が変わっても前向きに対応できる人
大手企業の看板を活かしてキャリアの土台を作りたい人

育成型のキャリア形成は、若手のうちに実務経験を積みたい人には合っています。
将来どの専門性を伸ばしたいか、早めに方向性を決めておくと成長スピードが上がります。
向いていない人の特徴
一方で、以下のような特徴が強い人は別の選択肢も検討することをおすすめします。
向いていない人の特徴
配属先を自分で選びたい人
早期に専門性を尖らせて上流工程に関わりたい人
昇給スピードを重視する人

向いていないと感じる項目が多いなら、今の環境で頑張り続けるより早めに方向転換を考えたほうが良い場合もあります。
配属先や評価制度に振り回されない専門性を築く視点を持っておくことをおすすめします。
富士ソフトから考えるキャリアの選択肢
富士ソフトの事例からも分かるように、IT業界では働き方や求められる役割が変化しています。キャリアを考える際は、業界全体の流れにも目を向けることが大切です。
SIerに求められる役割は変化している
近年、SIerにはシステムを開発するだけでなく、顧客の課題解決やDX推進まで支援する役割が求められるようになっています。
生成AIの普及などを背景に、技術力だけでなく、提案力やビジネス視点を持つエンジニアのニーズも高まっています。
こうした変化は富士ソフトだけでなく、IT業界全体に共通する流れです。転職を考える際は、どのような経験を積める環境なのかという視点で企業を選ぶことも大切です。

転職先を選ぶ際は、現在の仕事内容だけでなく、将来どのような経験を積めるかという視点も大切です。
今のうちに上流工程での経験を積んでおくかどうかで、数年後の市場価値に大きな差がつきます。
SIer・SESからITコンサルへのキャリアアップという選択肢
下流工程ばかりで成長実感が乏しいと感じているなら、今の技術力を上流の課題解決力に転換するキャリア設計を検討する時期です。
SIerでの実装経験は、ITコンサルの現場でも業務を理解した人材として評価されやすい強みになります。
自分の経験がどのファームでどう評価されるかは、第三者の視点を取り入れたほうが精度が上がります。

社内で評価されることと、市場で評価されることは必ずしも同じではありません。
今の会社での評価にとらわれず、業界を横断して通用する経験を意識的に積んでいくことが、中長期の年収アップにつながります。
ITコンサルタントへの転職を具体的に考えたい人は、以下の記事もあわせて参考にしてください。
富士ソフトに関するよくある質問(FAQ)
富士ソフトは今後潰れる可能性がありますか?
KKRによる買収後も事業は継続しており、事業がなくなるような状況ではありません。非上場化により、中長期的な視点で経営に取り組める環境が整えられています。
富士ソフトの離職率は本当に高いですか?
富士ソフトが公表している統合データでは、離職率は7%です。極端に高い水準ではありませんが、働き方や配属先によって感じ方は異なります。
SESとして配属されると必ずつらいですか?
配属先の業務内容や職場環境によって働きやすさは異なります。SESの働き方や配属の仕組みを理解したうえで、自分に合う環境かどうかを確認することが大切です。
未経験でも富士ソフトに転職できますか?
未経験者を対象とした採用もおこなっています。ただし、選考があるため、誰でも入社できるわけではありません。
富士ソフトはやばい?転職前に確認したいまとめ
富士ソフトが「やばい」と言われる背景には、買収による上場廃止やSESによる配属の不確実性など、いくつかの事実があります。
一方で、データを見る限り極端なブラック企業とは言えず、むしろ育成体制や法令順守意識は評価されています。

大切なのは、今の会社が良いか悪いかではなく、自分の市場価値をどう育てていくかという視点です。
SIerやSESでの経験をITコンサルなど上流工程でのキャリアにどう活かせるか、一度整理してみることをおすすめします。
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