マッキンゼーに転職する方法!中途採用の難易度・求人情報を徹底解説
新卒・中途ともに人気がある外資系コンサルティングファームのマッキンゼー・アンド・カンパニーへの転職について、中途採用難易度や面接対策についてまとめています。
他にも求人情報や面接の傾向、年収相場などを徹底解説しています。
マッキンゼーの中途採用の難易度
マッキンゼーは外資系のコンサルティングファームの中でも、戦略コンサルに特化している点が特徴です。
戦略コンサルは数ある領域の中でも狭き門で、学歴や求められるレベルも高く、中途採用の難易度は非常に高いといえます。
戦略の提言のレベルや質にこだわる少数精鋭のコンサルティングファームということもあり、大量に中途者を採用していません。そのため、基本的にはコンサルなどの実務経験が3年以上なのに加え、ビジネスレベルの日本語力と英語力が求められています。
一方で同じ戦略コンサルのボストン・コンサルティング・グループはコンサル経験や資格は不問で、英語力も求めていません。単純に必須要件と比べても、マッキンゼーのほうが転職難易度は高いと言えます。
他のコンサルティングファームと比較しても求めるレベルが高いマッキンゼーですが、事前に入念な準備や対策をすれば、内定を獲得するのは不可能ではありません。
そこで、コンサルタント経験の有無に分けて、マッキンゼーへ入る方法を以下で紹介します。
コンサルタント経験がある場合
マッキンゼーの必須要件や歓迎要件に当てはまる実務経験やスキルを既に持っている人は、書類選考や面接対策を入念におこなうことが重要です。
なぜなら、選考では経験やスキルも大事ですが、企業にカルチャーフィットしているかという人物面が重視されるからです。ただ、どんな人物像をマッキンゼーが求めているかは、採用情報ページなどだけでは、わかりにくいですよね?
そんなときにおすすめなのが、普段から人事と直接コミュニケーションを取っている転職エージェントの活用です。
コンサルティングファームへの転職では、ケース面接などの特別な対策も必要となるため業界に特化していて転職サポート実績が豊富なエージェントを利用することをオススメします。
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コンサルタント未経験の場合
コンサルタント未経験からマッキンゼーへの転職を考えている人は、1度他社のコンサルティング職を経由し、そこで必要な実務経験やスキルを身につけた上で、転職したほうが内定を獲得しやすいです。
最低でも1年以上、可能であれば2年以上の経験を積むと良いでしょう。というのもマッキンゼーのビジネスアナリストは実務経験2年未満、アソシエイトは実務経験2年以上を求めているからです。
具体的には、中小企業のコンサルタント職で英語力が必須ではない会社が良いですね。中小企業でコンサルタントとしての腕を磨きながら、英語力を鍛えることでマッキンゼーへ転職できる可能性が高まります。
一見遠回りに見えますが、多くの人にとってこれが1番実現性の高い方法だと言えます。
ただ、どこの企業で経験を積めばマッキンゼーに転職しやすいかわからない人も多いと思います。そのため、全業界・全職種の求人を持っている大手転職エージェントを活用して、最適な転職先を探してもらいましょう。
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マッキンゼーに転職しやすい人の特徴
マッキンゼーの中途採用は一定の実務経験があることが前提ですが、ビジネスレベルの英語力と高い論理性やクリティカルシンキングで物事を考えられる人が転職しやすいです。
具体的な特徴としてあげられるのは以下の5つです。
- 高い論理性・クリティカルシンキング
- ビジネスレベルの英語力
- 高い仕事へのコミット力
- プロフェッショナル思考の人
- 地頭の良さ
少数精鋭の戦略コンサルで、プロフェッショナルとして戦略の提言や質にこだわれる人でないと、内定を獲得するのは難しいです。
また、地頭の良さも重要な要素です。学歴で決まるわけではないのですが、国公立・東大・京大の理系が多く採用されている傾向があります。業務適性が合う理系の高学歴であれば、未経験でも30代前半まで採用される可能性はあります。
他のコンサルティング会社で戦略部門にいた経験者であれば、上記の大学の他にMARCHでも転職できる可能性はあります。
求める人材の資質
マッキンゼーが求めている人材の資質ですが、グローバルな舞台でリーダーシップを発揮できる人です。
戦略コンサルは単に解決策を提出するのではなく、クライアント組織の既存のやり方を変える必要があるからです。そのためには、非常に強力なリーダーシップが必要です。
マッキンゼーのコーポレートサイトでは以下の4つの資質を持つ人材を求めています。
What we look for | |
---|---|
Personal Impact | パーソナル・インパクト 自分が周りに与える印象 |
Entrepreneurial Drive | 起業家精神 |
Inclusive Leadership | リーダーシップ |
Problem Solving Skills | 問題解決能力 |
マッキンゼーの求人情報
少数精鋭のマッキンゼーですが、2021年2月時点では以下の6つの職種で募集をおこなっています。
今回は募集がある6つの職種の中から「ビジネスアナリスト」「アソシエイト」の2つをピックアップして求人情報を紹介します。
他の職種については、マッキンゼーの採用情報ページを確認してみてください。
なお、今回紹介するのはあくまでも2021年2月時点での募集職種です。時期によって大きく変わる可能性があるので最新の情報を確認するようにしてください。
ビジネスアナリスト
マッキンゼーのビジネスアナリストは、プロジェクトの課題解決のために情報収集・分析を中心になって担当します。
他にはクライアントと協力して、プロジェクトの提案の取りまとめやクライアント企業の経営者へのプレゼンテーションも業務内容に含まれます。
ビジネスアナリストとして経験を積み、3年目以降にはアソシエイト、マネージャーへとキャリアアップしていきます。
応募資格
- 大学・大学院卒
- コンサルタントの実務経験が1〜3年
- 分析に対する適性
- 仕事や野外活動におけるリーダーシップ
- チームで共同作業ができる能力
- 組織内で様々な人と連携する能力
- ビジネスレベルの日本語力と英語力
ビジネスアナリストの募集要項については詳細ページがあるので、そちらも確認してみてください。
アソシエイト
マッキンゼーのアソシエイトはプロジェクト全体が抱える課題の特定、仮説の設定・検証、クライアント企業社内・外部でのヒアリング、海外からの情報収集、分析をおこないます。
そして、最終的な提案の取りまとめも担当します。
採用ポジションについては、実務経験などを踏まえた上でアソシエイトまたはジュニアアソシエイトのいずれかに決まります。
応募資格
- 大学・大学院卒
- コンサルタントの実務経験が2年以上
- 専門性の高い実績
- 卓越した分析的および定量的な問題解決能力
- 仕事や野外活動における強力なリーダーシップ
- チームで共同作業ができる能力
- 組織内で様々な人と連携する能力
- ビジネスレベルの日本語力と英語力
アソシエイトの募集要項については詳細ページがあるので、そちらも確認してみてください。
マッキンゼーの面接傾向・よく聞かれる質問
マッキンゼーは他の戦略コンサルよりも高い英語力が求められており、中途採用の選考でも英語が使用されます。
選考では日本語と英語の両方が使われます。英文レジュメの提出や面接・ケース面接、筆記試験で英語が使われるので、マッキンゼーへ入社するためには読み書きだけでなく、ビジネスレベルの会話力も必要です。
実際にマッキンゼーの内定を獲得した人はTOEICの平均点数が900点超えと言われているほどです。
マッキンゼーの選考フロー
マッキンゼーの基本的な選考フローの流れを以下で紹介します。
選考の特徴 | |
---|---|
①書類選考 | 日本語もしくは英語の履歴書を提出。 他の職務経験がある人は英語の履歴書が必要。 |
②適性検査 | 適性検査は日本語と英語で実施し、オンラインまたはペーパーでの検査となる。 場合によっては適性検査を実施しないこともある。 |
③一次面接 | 一次面接の回数は1〜3回で、日本語と英語のケース面接となる。 方法は対面・ビデオ会議・電話会議のいずれかで実施する。 |
④最終面接 | 最終面接の回数は2〜3回で、一次面接と同様に日本語と英語でのケース面接となる。 方法に関しても対面・ビデオ会議・電話会議のいずれかで実施する。 |
マッキンゼーの面接回数は非常に多く、平均5〜6回受けることになります。
採用試験で英語が使われないことはないので、ビジネスレベルのコミュニケーションが取れるぐらいまでは語学力は磨いておくと良いでしょう。
マッキンゼーの面接・ケース面接
マッキンゼーは面接の流れや実際にケース面接を受けた人のインタビューをコーポレートサイトで、動画として公開しています。
マッキンゼーでおこなわれているケース面接はどういうものなのか、雰囲気や面接でのアドバイスを解説しています。
マッキンゼーの公式サイトで動画を公開し、面接について解説する理由としては以下の2つがあります。
- 優秀な人材を採用したいから
- 付け焼き刃の面接対策では意味がない
上記の理由から自分で考えず、覚えてきた回答をする人には適性がない、と判断されてしまいます。
マッキンゼーの中途採用にチャレンジしようと考えている人は、ぜひ動画もチェックしたほうが良いでしょう!
ケース面接とは
ケース面接とは、フェルミ推定の応用とも言われており、すぐに答えが出せない質問を出題することです。
そして、妥当と思われる仮説を立て、質問回答を論理的に導き出す面接のことです。
「日本のGDPとGNPを改善させるのに、重要な点を教えてください」「外資系文房具メーカーの日本市場での戦略についてのケーススタディ」といった思考力を試す質問が実際にありました。
ケーススタディに関しては、求職者の答え自体を求めるよりも、どういうプロセス・背景で自分がこの結果を導き出したのか、導き出した回答に重点を置き、取り組むと良いでしょう。
このようにケース面接では、付け焼き刃の対策は役に立ちません。なぜなら、決まった回答がある面接ではなく「自分の頭でしっかり仮説を立てて考えた回答が求められる」からです。
ただ、方法がないわけではありません。日頃の生活から仮説を立てて考えていく、といった努力を積み重ねていけば良いのです。
何か問題が発生したら、自分自身で考えることを習慣化してみましょう。
マッキンゼーの面接でよく聞かれる質問
マッキンゼーの面接では、以下のような質問をされる可能性があります。
- マッキンゼーを志望した理由
- 今までで1番成果をあげた案件と、それに対する会社の評価
- これまでの仕事の中で1番記憶に残る経験は?
- 経営者と話す際のコツは?
- 人生で最も衝撃的だったことと、なぜそう感じたのか
他にも戦略コンサルがたくさんある中で、なぜマッキンゼーを志望したのかは聞かれるので、自分の原体験を織り交ぜながら話せるようにしておくと良いでしょう。
他にはこれまでの仕事での成果や経験を通して、どのような人なのかを確認する傾向にあります。
自分のことをしっかり話せるように、自己分析は徹底的におこなうようにすると良いです。
マッキンゼーへ転職する際の注意点
世界的な戦略コンサルティングファームとして、名だたる企業の経営層に提言しているイメージのあるマッキンゼーは、結果に対して求められるレベルが非常に高いことで有名です。
求めるレベルが高い分、成長する機会は多く用意されています。その機会を積極的に掴めば、速く成長できる反面、次のような側面もあるので注意が必要です。
業務量が多く激務になりやすい
コンサルティングファームは激務なイメージがあるのですが、マッキンゼーも例に漏れず激務な傾向です。
激務の定義は人によって違いますが、結果を出すためにコミットできないと働き続けるのは厳しい会社です。
激務になるかどうかはプロジェクト次第ですが、場合によってはマネージャーが戻ってくるまで、社内でずっと資料を作って待っているということもあります。このような環境を受け入れ、それでも努力し続けられる覚悟があれば、マッキンゼーへの転職を考えても良いと思います。
マッキンゼーがどういう会社で、どれぐらい激務なのかを知るためには、企業研究をおこなうことが大切です。企業研究の結果を元に、激務の定義が自分の許容範囲を超えているのかを確認してみると良いです。
仕事と家庭の両立が難しい
マッキンゼーはプロフェッショナルであることを追求しており、仕事に対して高いコミットを求めています。
プロジェクト次第で仕事と家庭の両立が難しい場合があります。なぜなら、3〜4ヶ月の短い期間でプロジェクトに集中して結果を出す必要があるからです。
育児は夫婦でおこなうものですが、どうしても女性が主体となってしまいます。その結果、仕事を続けるのが難しい状況になることもあります。
とはいえ、女性の働き方はとくに改善が進んでおり、長期間に渡って忙しいわけではありません。プロジェクトの期間だけ忙しくなるので、近い将来、結婚や妊娠を視野に入れている女性は、パートナーとよく話し合った上で転職するのかを考えると良いでしょう。
前職の年収は考慮されないため給与は下がる
基本的に転職では前職のキャリアや年収が考慮され、給与が決まりますが、マッキンゼーは前職のキャリアがほとんど評価されないので気をつけましょう。
マッキンゼーへの転職直後は年収が下がるケースが多いので、下がる前提での入社という覚悟を持つ必要があります。
入社後は戦略コンサルとして、様々な業務にチャレンジしていくことになるため、しっかりと成果を出せば実力に見合った給料が支給されるようになります。
自分の年収がどれぐらいになるのか、転職市場における市場価値を把握するためには転職エージェントに見極めてもらうのも1つの方法です。
経営者に提言できるのはパートナークラス
マッキンゼーをはじめ、外資系コンサルティングファームは経営者に提言している姿がイメージされがちですが、できるのはパートナークラスの人たちだけです。
パートナークラスは役員クラスであり、転職してすぐに経営者へ提言ができるようになるわけではありません。そこにギャップを感じてしまうので、注意が必要です。
ちなみにパートナークラスへの転職ですが、他の外資系コンサルティングファームで既にパートナーとして活躍しているのなら可能性があります。
とはいえ、パートナーは自発的な転職よりも、他の外資系コンサルティングファームからのヘッドハンティングが多いです。なぜなら、パートナーは特定の大手企業の社長や幹部とコネクションがあり、クライアントごと引き抜きたいと考えているからです。
マッキンゼーの実態を知りたい場合は
マッキンゼーに転職したいが、実際働くイメージが沸きにくいという人は、転職エージェントへの相談がおすすめです。
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マッキンゼーの企業情報
マッキンゼーは多くの人がイメージする外資系コンサルティングファームを地で行く会社です。
ロジックと成果主義で、仕事へのコミットとプロ意識が高く、そして激務です。そのイメージがすべて当てはまる会社だと筆者は見てますね。
マッキンゼーの日本支社設立から50年経過しており、日本のトップ企業30社の8割のコンサルディングをおこなっています。過去5年で1000件以上のプロジェクトを実施する実績を持っている会社です。
そんなマッキンゼー日本支社の企業情報について、以下で詳しく紹介していきます。
社名 | マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社 |
---|---|
所在地 | 東京都港区六本木1-9-10 アークヒルズ仙石山森タワー |
代表 | 代表 岩谷直幸 会長 アンドレ・アンドニアン |
設立 | 1971年 |
もっと詳しい企業情報について、以下で紹介していきます。
コンサルティング領域
マッキンゼーのコンサルティング領域を産業別と機能別に分けて、以下でどのようなサービスをおこなっているのかを簡単に紹介します。
産業別グループ | |
---|---|
自動車・産業機械 | OEM企業、部品サプライヤー、資材メーカーなどにコンサルティングサービスを提供 |
化学 | 石油化学、特殊化学、ハイテク・電子化学、医薬、農薬などの幅広い化学メーカーにコンサルティングサービスを提供 |
消費財・小売 | パッケージ食品、冷凍食品、飲料、スキンケア、化粧品、消費者向けヘルスケア製品、トイレタリー・家庭用品など、さまざまな消費財メーカーや、あらゆる店舗形態の小売り産業を対象に支援をおこなっている |
エネルギー | 電力・天然ガス市場におけるコンサルティングサービスを、各地域の大手企業や商社に提供 |
金融サービス | 大手金融機関や外資系金融機関の多くにサービスを提供 |
金属 | 鉄鋼、非鉄金属、鉱業分野の顧客企業にコンサルティングサービスを提供 |
石油・ガス | 石油・ガス産業の中核を担う重要なエネルギー企業や、この分野で投資や事業をおこなう商社にサービスを提供 |
ヘルスケア | 中小から大手までの多くの日本の製薬会社や医療機器メーカーに加え、多くの多国籍のヘルスケア企業にサービスを提供 |
プライベートエクイティ | 独立系プライベート・エクイティ・ファーム、政府系ファンド、総合商社、コングロマリットに対して、買収後の積極的株式保有の選択肢を評価するためのコンサルティングサービスを提供 |
通信・メディア・テクノロジー | 内資と外資を問わず、各業界の多くの主要企業に向けてコンサルティングサービスを提供 |
マッキンゼーは戦略コンサルに特化していますが、経営戦略の他にクライアントからの需要の高まりにより、以下のコンサルティングサービスも提供しています。
機能別グループ | |
---|---|
コーポレートファイナンス | 日本において資金調達や価値創造、またこれらに必要な能力の構築に関して中立的な立場で助言の提供と支援をおこなう |
マーケティング・アンド・セールス | グローバルな現場での豊富な経験と知的資本として蓄積された独自の方法論やデータを提供 |
オペレーション | 世界トップクラスの企業から、オペレーション改革に取り組み始めたばかりの組織まで幅広い企業に対して、総合的なサポートをおこなう |
組織 | 国内外の企業に対して組織関連の幅広い課題解決のための助言を提供 |
戦略 | 事業部門や全社、成長、イノベーションなど、顧客にとって最優先の戦略的課題の解決に向けた支援 |
デジタル | DXの推進とデジタル新規事業構築を通じ、デジタル時代に組織が成長するための力を提供 |
各領域の詳しい内容について、さらに知りたい人はマッキンゼーのコーポレートサイトも確認してみてください。
職種
マッキンゼーで活躍している職種をいくつかピックアップして以下で紹介します。
ビジネスアナリスト
業務内容は、プロジェクトの課題解決の個別分野を担当することです。
情報収集やその分析において中心的な役割を果たすほか、顧客メンバーとの協業をおこないます。プロジェクトの最終提案の取りまとめ、顧客企業の経営者へのプレゼンも担います。
3年目以降は、社内でアソシエイト・マネジャーのキャリアを積んでいく人もいれば、海外オフィスで活躍する人もいます。
アソシエイト
アソシエイトは、プロジェクト課題解決の個別分野の担当から取り組みからスタートします。
その後、プロジェクト全体にわたり課題の特定・仮説の設定・検証・顧客企業社内や外部インタビューなどをおこないます。また、最終提案のとりまとめなどに取り組みます。
BTO
BTOとは「ビジネス・テクノロジー・グループ(BTO)」のことです。
このコンサルタントは、テクノロジーに関連する経営課題解決を中心として、グローバルで顧客企業の支援に取り組んでいます。
マーケティング
マッキンゼーのマーケティング・グループのコンサルタントは、マーケティング戦略やブランディング、プライシングのことです。
そして、CRM、流通、マーケティング機能の強化などに関するプロジェクトに従事しています。
マーケティング・リサーチ、およびカスタマー・インサイトの専門家として、プロジェクトチームをサポートをおこなっています。
オペレーション・グループ
マッキンゼーのオペレーション・グループのコンサルタントは、顧客企業が世界トップクラスのオペレーションを目指すことです。
また、パフォーマンスを持続的に改善できる組織へ変革を遂げるための支援に力を入れています。
出身者一覧
かつてマッキンゼーで活躍していた著名人の一例を以下で紹介します。
- 南場智子
DeNA 創業者・代表取締役会長 - 茂木敏充
外務大臣 - 近藤正晃ジェームス
Twitter Japan 代表取締役会長 - 安宅和人
ヤフー CSO - 安田隆二
大和証券グループ・ソニー・オリックスなど 社外取締役 - 安達保
ベネッセホールディングス 代表取締役社長 - 柴山和久
ウェルスナビ CEO
マッキンゼーのカルチャー・組織体制
マッキンゼーは平均勤続年数が3〜5年の「個々人のキャリア・ゴールを支援する」ことを位置付けている会社です。
どのような社風であるのかについては、下記の通りです。
社風
- 優秀な人材は機会の獲得が多い
- 社員の成長に重点をおいている
- フラットで明確な職場で風通しは良い
- 実力主義、成果主義
社員の成長を重視した2つのサポート
マッキンゼーは、社風にもあるように社員の成長を重視しています。
社員が成長し、結果を出し続けるために、以下2つのサポートをしています。
Team learning
Feed back
どうやったら、より良くできるか話し合う機会があるそうです。
フラットな職場から、主体性が強く求められ成果主義、実力主義の傾向があります。
また、厳しい面としてはプロジェクトの参加に関して評判が悪いと、次のプロジェクトへの参加が難しくなるため、成果を出し続ける必要性があります。
マッキンゼーの研修制度
マッキンゼーの研修制度には、「語学研修」と「留学支援」の2つが用意されています。
研修制度が充実している理由は、職務経験の有無や専門・前職分野の違いを問わず、全員が業務必要な基礎知識・コミュニケーションスキルなど。
これらを迅速に習得できるように、十分なサポート体制が取られているのです。
語学研修
ビジネスアナリストとしての入社予定の人には、内定後に英語力判定テストを受けていただくようです。
その結果に応じて、入社前の英語レッスン受講などのについてのアドバイスをしてもらいます。
入社後も希望者は定期的な英語研修が受講できる体制になっています。
留学支援
マッキンゼーは、ビジネスアナリストの海外MBA留学を積極的にサポートしています。
この支援制度に定員はなく、同期入社のうち決められた人数だけが派遣留学できるという制度でもありません。
「留学が将来のキャリアアップに有用で、本人がそれを希望している」「仕事において高い成果を上げてきた」ことが認められるビジネスアナリスト全員がこの制度を利用できます。
マッキンゼーの年収相場・評価制度・福利厚生
2021年2月8日時点のOpenworkの回答者データによると、マッキンゼーの平均年収は約1182万円となっています。
マッキンゼーは外資系企業のため、有価証券報告書が提出されていないので、今回は現役社員・元社員が口コミを投稿できるOpenworkの回答者データを参考に紹介します。
dodaの「平均年収ランキング最新版(業種別)」を見てみると、マッキンゼーが属するコンサルティングファーム全体の平均年収は494万円です。
業界全体の年収と比較すると約688万もの差があり、コンサルティングファームの中ではマッキンゼーの年収水準は高いことが分かります。
マッキンゼーと競合企業との平均年収の違いや、年齢別・職種別年収、年収と関係のある評価制度、可処分所得にも関係してくる福利厚生に分けて、それぞれ詳しく解説していきます。
競合企業との平均年収比較
コンサルティングファーム全体と比較するとマッキンゼーの年収水準は高かったものの、競合の戦略コンサルや投資銀行・ファンドと比較するとやや低いです。
マッキンゼーと競合戦略コンサルや投資銀行・ファンドと比較できるようにそれぞれの平均年収をまとめてみました。
なお、各平均年収は2021年2月8日時点のOpenworkの回答者データを参考にしています。
戦略コンサルとの年収比較 | |
---|---|
ボストン(BCG) | 1404万円 |
マッキンゼー | 1182万円 |
ベイン・アンド・カンパニー | 1127万円 |
アクセンチュア | 864万円 |
競合の戦略コンサルと比較すると、ボストン コンサルティング グループよりも平均年収が低くなっているものの、アクセンチュアよりも高くなっています。
BIG4との年収比較 | |
---|---|
マッキンゼー | 1182万円 |
PwC | 908万円 |
デロイト | 900万円 |
KPMG | 858万円 |
EY | 847万円 |
世界4大総合コンサルティングファーム(BIG4)と比較すると、マッキンゼーのほうが平均年収水準が高いです。
投資銀行・ファンドとの年収比較 | |
---|---|
ゴールドマン・サックス | 1841万円 |
野村證券 | 1313万円 |
マッキンゼー | 1182万円 |
マッキンゼーと大手の投資銀行・ファンドの平均年収を比較すると、投資銀行・ファンドのほうが給与水準が高い結果となりました。
各企業によって展開している事業や収益などが異なるのもあり、一概に比較はできませんが、参考程度に見てもらえればと思います。
年齢別の平均年収
2021年2月時点のOpenWorkに投稿されている年収データを元に、独自の方法で年齢別平均年収を算出してみました。
年収 | |
---|---|
20代 | 約910万円 |
30代 | 約1410万円 |
40代 | 約2500万円 |
20代のほとんどは下積みのビジネスアナリストであるため、激務の割には年収が低いと感じている人が多いようです。
しかし、アソシエイト以降に昇進すると一気に年収が上がり、30代では1000万円を超える人が増え、中には1500万円を超える人もいます。
成果主義のマッキンゼーは年齢で年収が上がるのではなく、実績によって年収が増えていきます。
職種別の平均年収
2021年2月時点のOpenWorkに投稿されている年収データを元に、独自の方法で職種別平均年収を算出してみました。
年収 | |
---|---|
会計 | 850万円 |
リサーチ | 900万円 |
ビジネスアナリスト (新入社員) |
600〜1000万円 |
アソシエイト | 1200〜1500万円 |
コンサルタント | 1200〜1800万円 |
マネジャー | 1500〜2000万円 |
パートナー | 5000万円 |
マッキンゼーの職種別平均年収はポジションによっても変わります。
バックオフィス系の職種はコンサルタント職と比較すると、年収が低めの傾向にあるようです。
コンサルタント職はビジネスアナリストからスタートし、昇進するごとの上昇幅が広く、毎年6〜8%上がっているとのことです。
評価制度
マッキンゼーの評価制度は、成果主義となっています。
勤務評価に関しては、プロジェクトごとの評価、そして半期に1度の評価があります。
仕事のアウトプットから公平に評価されるようになっています。
仕事意欲が高い人、高い目標を達成したいという野心的な人であれば、やったことがそのまま自分に返ってくるため、やりがいがあると言えます。
しっかり評価してもらえるからこそ、モチベーションの高さにも繋がっていきます。
福利厚生
マッキンゼーは日系企業と比べ、福利厚生は充実していません。社会保険や育児休暇制度などの基本的な福利厚生はありますが、家族手当・住宅手当といった制度は導入されていないです。
ただ、福利厚生の充実度で言うと日系企業には及ばないマッキンゼーですが、退職金制度は手厚いです。
年棒の16%程度が退職金として、自動的に積み上げられるようになっています。
ちなみに、退職金は年棒とは別に支給されます。
入社1年目のアソシエイトの場合
仮に年収1,100万円だとしたら、その年収とは別に退職金の積立が200万円程度支給されることになります。
マッキンゼーに転職をするコツ
マッキンゼーを受けるライバルは、もともとの思考力や知的好奇心が高く優秀な人が多いです。また、一般的な面接に加え、論理的な思考力を測るケーススタディがあります。
転職エージェントを活用すれば、面接・ケーススタディの対策はもちろん、あなたを企業に推薦してくれるので、1人で転職活動をおこなうより、選考通過率が上がる可能性が高まります。
コンサルを含めて、幅広い選択肢からさまざまな提案を受けたいという人は、リクルートエージェントやマイナビエージェントといった「総合型大手エージェント」にも合わせて登録しておくと良いでしょう。
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マッキンゼーへの転職体験談
実際にマッキンゼーへの転職した人の体験談を紹介します。
ぜひ、参考にしてみてくださいね!
前職は銀行員として勤務していました。コンサルを経験することでよりキャリアの幅を広げたいと思い、マッキンゼーに挑戦しました。
繰り返しエージェントにケース面接のフィードバックをいただいたり、考え方のコツや癖を習慣化するために徹底的に対策をした結果、無事に内定をいただくことができました。
経営企画部で仕事をする中で、もっと大きなスケールで会社の経営の立て直しに貢献をしたいと考えるようになり、転職を決意しました。
コンサルティングファーム出身のキャリアアドバイザーに相談したことで、業界の詳細やコンサル出身者の考え方などが学べたことが、面接対策においても非常に役立ちました。
戦略コンサルに絞った転職活動をおこないました。当初は2〜3ヶ月での転職を考えていましたが、実際には7ヶ月かかりました。
前職の仕事をしながらの面接対策はかなりハードでしたが、じっくり納得いくまで準備をしたことが、結果的には内定に繋がったのだと思います。
転職エージェントは、求人票やネットの情報だけではわからない、企業の実態・労働環境・年収相場を知っています。
マッキンゼーのカルチャーに合うかどうかもプロの目線でアドバイスしてくれます。
以下に筆者オススメの転職エージェントを紹介しますので、気軽に相談だけでもしてみてください。