ニコン(Nikon)に転職するには?評判や選考難易度などを紹介
株式会社ニコンは1917年設立の老舗精密機器メーカー。
戦時中、は軍事備品の開発・製造をおこない、戦後にカメラ名である「ニコン」をブランド名として立ち上げました。
最近ではデジタルカメラ事業を中心に7,500億円弱(2017年3月期)を売り上げる会社に成長。
企業理念である「信頼と創造」から、誠実な事業運営と創造的な技術力を訴求する企業です。
そんなニコンの事業領域は、デジタルカメラなどの映像事業や液晶パネルなどの精密機器事業から、医療や宇宙関連事業まで拡大しています。
今回は、そのようなニコンに転職する際のポイントについて、わかりやすく説明します。
ニコン(Nikon)の事業内容・ビジネスモデル
ニコンは設立以来、光学技術の先進企業として事業を展開してきました。
その事業は、デジタルカメラを中心としたカメラ関連製品やメガネ、双眼鏡といった消費材用光学製品の提供の他に、半導体やFPDといった各種露光機器、測定器等を提供しています。
ここからは、ニコンの事業内容について、詳しく見ていきましょう。
映像事業関連
デジタルカメラや交換用レンズ、その他映像関連製品の開発と製造、販売事業をおこなっています。売上収益は約3,800億円です。
精密機器関連
半導体製造に欠かせない半導体露光装置とテレビやスマートフォンに使用する液晶パネル、有機ELパネルの製造に欠かせないFPD露光装置の販売に関する事業をおこなっています。売上収益は約2,500億円です。
メディカル関連
映像関連事業や精密機器関連事業の技術を活かして、医療分野における新たな価値創造に繋がる事業を展開しています。
このように、ニコンはベースとなるのはあくまで、光利用技術と精密技術で、それを活かして映像事業や精密事業、医療事業等を展開している企業です。
ニコン(Nikon)の直近の業績や事業課題は?
ニコンの2017年3月期の概況は、売上収益7,493億円(前期比-918億円)
営業利益は8億円(前期比-345億円)とされています。
マイナス要因は、主に映像事業であるデジタルカメラ市場の縮小です。また、半導体事業についても想定した成果が残せていません。
そこで、ニコンが打ち出した方針としては、収益力強化に向けた「選択と集中」の実施と、開発・販売・生産体制をグローバル規模で最適化すること、本社機構のスリム化を打ち出しました。
また、抜本的な体質改善を行うためのガバナンス強化といった内容を盛り込んだ新中期経営計画を2019年4月にスタートさせるとしています。
ニコン(Nikon)の職種・仕事内容
ニコンの職種は大きく「研究開発」「設計」「製造」「管理」に分かれます。それぞれ職種と仕事内容について見ていきましょう。
研究開発
光技術開発、材料・要素技術開発、バイオ技術開発があります。
中でも、バイオ技術開発は、バイオサイエンスとメカトロニクス、エレクトロニクス、光学技術、ソフトウェア技術を融合させて製品として開発する仕事です。
業界最先端の研究開発者とコミュニケーションを取りながら業務を進めていきます。
設計
光学設計、システム設計、機械・機構設計、電気・電子回路設計があります。システム設計は、製品の設計要件をもとに、装置やシステムの全体設計をおこないます。
製造
生産・製造技術開発や加工技術開発があります。生産技術開発では、より効率的に且つ、低コストで製品を大量生産できるような仕組みを考えます。
また、加工技術開発は、高精度の加工技術の開発や、安く安定的に加工できる方法を考えて、製品価値を高めていく業務になります。
管理
管理系としては、主に生産管理や品質管理があります。これらの仕事は、販売計画に基づいた製造が実施できるような工程管理や資材等の在庫管理があります。
品質管理は、ニコン独自の品質管理基準に沿って品質を管理し、改善していく仕事になります。
ニコン(Nikon)の仕事のやりがい
社員の声を企業サイトで確認すると、技術系の会社だけあって、物作りのこだわりや、自分達が企画したものが実際製品化されることに加えて、ユーザーやクライアントからダイレクトに反応があることにやりがいを感じていることが分かります。
掲載されている社員の声をいくつか見ていきましょう。
半導体露光装置の開発担当
「パソコンやスマートフォンなどの製品にニコンの露光装置で製造された半導体が使われていると思うとやりがいを感じる。史上最も精密な機械と称される露光装置の開発に携われたことに誇りを感じる。」
社内ポータルサイトの運用担当
「やりがいの源は社員の「ありがとう」の声。完成したサイトを見ていただく「ありがとう」の積み重ねが今のポータルサイトを作っている。」
このように、自分の好きな業務に携わり、成果を直接感じることにやりがいを見出す社員が多いのが、ニコンの特徴です。
ニコン(Nikon)の評判・社風・カルチャー・口コミ
ここからは、社員の投稿サイトを中心に、職場としての評判やカルチャーを見ていきましょう。
- 「年間休日は取りやすく、休みも多く取れる」「有給は多く休日は多い」
- 「残業は多くても月に20時間以内と決して多くはない」
- 「勤務時間はそれほど長くない」
技術開発をおこなう会社であり、企画やプロジェクトによって繁閑は生じるとはいえ、このような意見があることから、社員のワークライフバランスを意識した会社と言えます。
- 「研修はしっかりしている」
- 「社員への教育は全体的にできている」
成長を持続している会社である場合、企業の成長に人の成長が追い付かない場合も多くみられる中、OJTを中心としたテクニカルスキルやOFF‐JTを通じたビジネススキルを醸成する育成フローはある程度確率された企業であることがわかります。
- 「やりたいことができる環境がある」
- 「上下関係は少なく社員の人間関係はよい」
縦割り社会というわけではなく、横のつながりを重視し、業務をおこなう上での風通しの良さやが伺えます。
- 「社員の意識改革が進んでいない」
- 「体制を見直す気がない」
- 「体質が古い。変われない」
- 「社員はゆったりしていて、高齢化が進んでいる」
一方、技術革新を追及し、事業カテゴリーの拡大を進めているものの、歴史ある企業故の古い体質や、それに固執する体質であることが分かります。
しかし、それを踏まえて、「安定性と保守性を求める方には向いている会社」という意見があるように、先程見てきた労働環境としては休日も比較的取りやすく、安定した職場でしっかり腰を落ち着けて開発業務をしたい人には向いている企業と言えます。
それは、社員の勤続年数が18年と長いことや、離職率が5%前後と低いことからも分かります。
ニコン(Nikon)の面接・選考難易度
ニコンでは、中途採用のことを「キャリア採用」と呼んでいます。
それぞれのキャリアを評価されて入社するわけですから、求められる人材は、マネージャーではなく、所謂タレントスペシャリストです。より高い専門性が求められ、募集職種に対する即戦力と位置づけられると同時に「古い体質」を排除するような新しい発想や視点を社内に持ち込むことを期待されています。
また、選考は、Webテストや適正検査の後、複数回の面接が実施されます。面接回数は応募する職種によって異なりますが、事務系であれば個人面接が2回と最終面接があります。
技術系は最終含めた2回の面接が実施されます。これまで携わった業務に関するスキルや専門性をアピールできれば問題ありません。
面接を受ける上でのポイントは、ニコンは物づくりをおこなう上で社員を大切にする会社であること。研修体制が充実していることからもそのような社風が分かります。
自分がなぜ転職を希望するのかを振り返り、ニコンの社員に対する姿勢に結び付けるような説明を予め用意しておきましょう。
未経験だけどどうしてもニコンで働きたいという人は
先ほども申し上げたように、ニコンに中途で入社するには、高い専門性や即戦力としての活躍を期待され、採用のハードルは高いです。
経験やスキルに自信がないけれど、どうしてもニコンで働きたい!という人は「期間従業員」や「派遣従業員」からチャレンジしてニコンの正社員登用制度を利用してキャリアアップするという方法がおすすめです。
未経験から大手メーカーの社員として働くことができますし、期間満了や契約更新のタイミングで賞与やボーナスが支給されるため収入も安定するほか、寮・社宅完備で安心して就業できる環境が整っています。
ニコン(Nikon)の年収・給与相場
それでは、ニコンで働く社員の平均年収を世代別に見ていきましょう。
- 大卒初任給:23万円
- 30代:約520万円
- 40代:約720万円
- 50代:約830万円
平均年収は約780万円です。
専門性の高い技術職が中心であることから、一般企業の同世代と比較すると高く、同業他社であるオリンパスやキヤノンとの比較では平均的給与水準と言えます。
参考までに企業で働く社員の平均年齢は44.5歳と高め。勤続年数は18年とかなり長くなっています。
ニコンへの転職をお考えの人へ
志望企業への転職は、中途採用を行なっている企業であれば、コーポレートサイトから直接申し込むことも可能です。
しかしながら、その後のキャリアプランを1人で考えるのはミスマッチが起こる原因でもあります。仮に転職に自信があったとしても、転職エージェントは無料でサポートをしてくれるので、利用したほうがいいでしょう。
また自分1人では面倒な面接の日程調整や対策など様々なことしてくれるためマイナスにはなりません。
しかし、大手の転職エージェントは、人数も多く実際のところ担当になるアドバイザーの質によって左右されます。
そのため本当にニコンへの転職を成功させたいのなら、いくつか他のエージェントも見て判断を見極めるべきです。
また、転職するべきか迷っている人は、ニコンのような大手企業から直接スカウトされる可能性があるビズリーチに登録するのがオススメです。
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