フリーターの老後はどうなる?必要な貯金額と入るべき年金制度を解説

フリーターの老後はやばい?必要な貯金額と今すぐできる対策を解説

    この記事では、フリーターが老後に必要な貯金額や直面するリスク、今すぐ取れる対策を年代別に解説します。

末永雄大 この記事を書いた人

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現インディードリクルートパートナーズ)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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フリーターの老後がやばいと言われる理由と現実

フリーターの老後は、対策なしでは確かに厳しい現実があります。年金が少ないことと、収入が低く貯蓄が積みにくいことが大きな課題です。

まずは数字で現状を正確に把握した上で、何をすべきかを考えましょう。

国民年金だけだと月いくらなのか

厚生労働省の「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、40年間満額払い続けても月68,000円、実際の平均受給額は約59,000円にとどまっています。

総務省の「家計調査年報」を確認すると、65歳以上の単身無職世帯の月の生活費は約155,000円のため、毎月約96,000円が不足する計算です。

末永雄大
すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

国民年金だけでは生活費の3分の1強しか賄えないので、早めに動き始めるほど選択肢は増えますよ。

老後に直面する3つのリスク

国民年金の少なさ以外にも、フリーターならではの老後リスクが3つあります。

フリーターの老後リスク

  • 年金受給額が極めて少ない
  • 老後も働き続けが必要になる
  • 生活保護を受けにくい場合がある

生活費が足りなければ老後も働き続けるしかありませんが、60代後半以降は体力・健康面で安定した仕事に就けなくなるリスクがあります。

生活保護も働ける年齢や一定の資産がある場合は認められないことが多く、セーフティネットとして期待しすぎるのは危険です。

末永雄大
すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

「年金が少ない→働き続けなければいけない→体力的に難しくなる→生活保護も難しい」という連鎖を断ち切るには、今のうちに手を打つことが重要です。

老後に必要な貯金額はいくらなのか

必要な貯金額は、加入している年金の種類によって大きく変わります。

国民年金のみと厚生年金加入者では、必要な貯蓄額が数千万円単位で異なります。自分がどのケースに当てはまるかを確認してみましょう。

国民年金のみの場合

国民年金のみ加入のフリーターが単身で老後を迎えた場合、目安として約2,900万円の貯蓄が必要になります。

毎月の不足額(約96,000円)が老後25年間続くと仮定した場合の試算です。

項目 月額
老後の生活費(単身) 約155,000円
国民年金受給額(平均) 約59,000円
毎月の不足額 約96,000円

出典:総務省「家計調査年報(2023年)」・厚生労働省「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

これに医療費や住宅の修繕費などの突発的な出費を加えると、3,000万円近くを目安に準備しておくのが現実的です。

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すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

3,000万円は大きな数字に見えますが、毎月コツコツ積み立てて育てていく目標です。


始める時期が早いほど毎月の積立額は少なくて済みます。

厚生年金にも加入の場合

厚生労働省の「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金に加入できる雇用形態で働いている場合、老後の必要貯蓄額が大きく減ります。

厚生年金の平均受給月額は約150,000円で、単身生活費(月約155,000円)との差は約5,000円、25年間の不足額は約150万円で済む計算です。

国民年金のみ(約2,900万円)と比べると、2,700万円以上の差になります。

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すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

厚生年金に加入できるかどうかだけで老後の必要貯蓄額がここまで変わります。


加入条件を一度確認してみる価値は十分あります。

生活水準別の目安

老後の必要貯蓄額は生活水準によっても変わります。国民年金のみを受給する場合(平均受給月額59,000円)を前提に、3段階でまとめました。

生活水準 月間生活費の目安 25年間の必要貯蓄額
最低限 約11万円 約1,500万円
標準 約15.5万円 約2,900万円
ゆとり 約20万円 約4,200万円

※国民年金のみの場合(平均受給月額59,000円)を前提とした試算

旅行や趣味を楽しむゆとりある生活を目指すなら、4,000万円超が必要になります。

どのレベルを目標にするかを早めに決めておくと、毎月の積立額の目安が立てやすくなりますよ。

今すぐできる老後対策5選

老後の不安は「何から手をつければいいかわからない」という感覚が大きいですが、今日から動けるものが複数あります。フリーターでも取り組める対策を5つ紹介します。

厚生年金に加入できる働き方へ

もっともインパクトが大きい対策は、厚生年金に加入できる雇用形態に変えることです。

2024年10月から従業員51人以上の企業で週20時間以上・月額賃金88,000円以上の条件を満たせば加入義務が生じるので、アルバイトでも条件次第で加入できます。

会社が保険料の半分を負担してくれるため、自力で全額払う個人年金より効率が高いです。

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すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

加入条件を満たしているのに未加入のケースもあります。


今の職場が該当するか確認するだけで、老後の年金が変わる可能性があります。

iDeCoで節税しながら積み立てる

iDeCoは老後資金を積み立てながら所得税・住民税を減らせる制度です。国民年金のみ加入のフリーターは月最大68,000円まで拠出でき、掛金全額が所得控除になります。

年収200万円で月20,000円を積み立てた場合、年間約40,000円の節税効果が見込めます。詳細は国民年金基金連合会の公式サイトで確認できます。

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すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

月5,000円から始められます。「払った分だけ税金が戻ってくる」仕組みと考えると動きやすいので、まず少額で口座を開いてみましょう。

NISAで資産運用を始める

新NISAは年間最大360万円まで非課税で投資できる制度です。毎月10,000円を年率5%で30年間積み立てると、元本360万円が約830万円に育つ計算です。

iDeCoと異なり60歳前でも自由に取り崩せるため、緊急時にも使える柔軟な資産として活用できます。詳細は金融庁の公式サイトで確認できます。

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すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

iDeCoは老後専用、NISAは緊急時にも使える柔軟な資産、と使い分けると効果的ですよ。

付加保険料を活用する

国民年金に加入しているフリーターが使えるあまり知られていない制度です。毎月400円を上乗せして払うことで、老後の受取額が「200円×加入月数」増えます。

10年間払えば毎月24,000円が上乗せされ、追加負担の合計48,000円は2年で元が取れる計算です。年金機構の窓口で申請するだけで始められる最もハードルの低い老後対策の1つです。

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すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

月400円でこれだけの効果がある制度はほかにありません。


iDeCoや投資を始める前の第一歩として、付加保険料の申請をぜひ検討してみてください。

収入を増やして積立余力を作る

老後対策を実行するには毎月積み立てる余裕が必要です。スキルアップ・副業・職場の変更など収入を上げる方法は複数あります。

正社員転職まで踏み込めば、厚生年金の加入と収入アップが同時に実現します。

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すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

収入が足りなくて老後対策を始められないなら、収入を増やすことがもっともシンプルな解決策です。


まず「今より収入を増やすために何ができるか」を1つ具体的に考えてみましょう。

年代別の老後対策

老後対策は年齢によって優先順位が変わります。20代・30代・40代以上では取るべきアクションが異なるため、自分の年齢に合わせて確認してください。

20代のフリーター

20代の最大の武器は「時間」です。今すぐ積み立てを始めれば複利の効果で少ない元本でも大きな資産を作りやすくなります。

まず付加保険料の申請とNISAの口座開設から始めましょう。失敗しても取り返せる時間があるので、少額でも早く始めることが何より重要です。

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すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

20代で老後を心配している時点で、すでに行動できている証拠です。


今悩んでいる人ほど動き出したときの変化も大きくなりますよ。

実際に20代フリーターの割合はどのくらいなのかについては、下記の記事で詳しく解説しています。

30代のフリーター

30代は老後対策と収入アップを同時に進める必要があります。

正社員転職はこの年代が最後のチャンスになる可能性があるため、iDeCoとNISAを始めつつ転職も積極的に検討しましょう。

30代で厚生年金に加入できれば老後の年金受給額は大きく変わります。

末永雄大
すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

転職活動の進め方がわからないだけで、スキルや経験は十分にある人が多いです。


まず転職エージェントへの無料相談から動いてみましょう。

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フリーター向けおすすめ転職エージェント・サイトについて、こちらの記事で紹介しているので、合わせてご覧ください。

40代以上のフリーター

40代以上は老後まであと20〜25年。iDeCoとNISAをフル活用することが最優先です。

40代から月30,000円の積み立てを始めると、25年間で元本900万円、年率5%の運用が続けば約1,500万円超になります。

実績がある分野なら正社員転職も40代で十分可能なので、専門の就職エージェントへの相談も検討しましょう。

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すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

手遅れということはまったくありません。


40代から始めても25年あれば老後資金は十分作れます。大切なのは今日動き出すことです。

正社員転職が老後に効く理由

老後対策の中でもっとも根本的で効果が高いのが、正社員への転職です。

収入が増えるだけでなく、年金・退職金・福利厚生など老後の経済的安定に直結する要素がまとめて改善されます。

年金と退職金で老後の差が広がる

正社員になると厚生年金に加入でき、国民年金のみ(月約5.9万円)から平均月約15万円に変わるため、毎月約9.1万円・25年間で約2,700万円以上の差が生まれます。

さらに退職金制度がある正社員は勤続20年で1,000〜2,000万円程度が支給されるケースもあり、老後資金の大きな柱になります。

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すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

厚生年金と退職金を合わせると正社員とフリーターの老後格差は数千万円に達することがあるので、転職が早いほどその差は大きくなります。

年収アップで積立余力も生まれる

正社員転職で年収が100万円増えると手取りは月約6万円増え、iDeCoとNISAをフル活用できる余力が生まれます。

フリーターのままでは「積み立てたくても積み立てるお金がない」という状況が続くため、正社員転職はその問題を根本から解決できる方法です。

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すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

収入が足りなくて老後対策が動けないなら、正社員転職で収入を上げることが1番シンプルな解決策ですよ。

就職エージェントを活用しよう

正社員転職を目指すなら、就職エージェントを活用するのが効果的です。求人紹介から面接対策まで無料でサポートしてもらえるので、転職活動の経験が少ない人でも安心して進められます。

20代フリーターならUZUZハタラクティブなど未経験歓迎の求人に強く、ポテンシャル採用を狙えるサービスに相談するのがです。

30代フリーターの場合は、リクルートエージェントdodaといった求人数が業界最大規模なサービスを利用すれば、幅広い求人の中から自分に合った正社員求人を探せますよ。

一方、40代フリーターはリクルートエージェント・dodaへの登録に加え、ハローワークやジョブカフェなど公的支援機関を活用するのがおすすめです。

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すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

「自分には無理かもしれない」と感じていても、適切な求人と準備ができれば内定に繋がる可能性があるので、まず気軽に相談してみてください。

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まとめ

フリーターの老後は対策なしでは厳しく、国民年金だけでは毎月約96,000円が不足し老後25年間で3,000万円近くの貯蓄が必要になります。

しかし、今日から動き出せば状況は変えられます。

まず始めたい5つの行動

  • 付加保険料を申請する
  • NISAの口座を開設する
  • iDeCoへの加入を検討する
  • 厚生年金に加入できる職場を探す
  • 無料で転職相談する

30代以上のフリーターは正社員転職が老後対策として、もっとも根本的な解決策です。まず就職エージェントへの無料相談から始めてみましょう。

フリーターのつらい現場からの抜け出し方やデッドラインについては、下記の記事で解説しています。

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