派遣から正社員に転職できる?転職のプロが方法を紹介!

派遣から正社員に転職できる?転職のプロが方法を紹介!

    会社という組織に縛られることなく、また正社員としての責任からも解放される派遣という働き方を選ぶ人もいますよね。

    しかし、一定の年齢以上になると、「安定した雇用」「将来のことが不安」といった悩みから正社員になることを考える人は多いです。

    今回はそんな人向けに、派遣から正社員になる方法や選考時によく聞かれること、メリット・デメリットなどについて分かりやすく解説していきます。

この記事を書いた人
末永雄大

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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派遣から正社員に転職することは可能

結論から申しますと、派遣から正社員に転職することは可能です

実際に厚生労働省が公表している「非正規雇用の現状と課題(2020年度)」に記載されている「正規雇用労働者と非正規雇用労働者の推移」を見てみると、正規雇用労働者が2015年から6年連続で増加しているのがわかりますね。

正規雇用者数の推移

また、不本意非正規雇用者の2020年における割合は11.5%となっており、2013年から年々減少傾向にあることがわかります。

不本意非正規雇用者の割合

不本意非正規雇用者とは

  • 正社員として働く機会を得られず、やむなく非正規雇用で働いている労働者

このことから、正しい努力をしっかりとおこなうことができれば、派遣から正社員として転職することも不可能ではないということですね。ただし、過去の正社員経験の有無によっても、また難易度が変わってくるため注意が必要です。

派遣から正社員になる方法4選

派遣から正社員になる方法について、事前に把握してから行動を起こしたいと考えている人もいると思います。そこで、派遣から正社員になる4つの方法を以下に挙げてみたので、参考にしてみてください。

上記、4つの方法について次でさらに詳しくお伝えしていきますね。

転職活動をして正社員を目指す

1つ目の方法は、転職活動をして正社員を目指すことです。

正社員を目指すのであれば、転職活動をして進めるのが1番おすすめですね。理由は現時点で関わりのある会社で正社員を目指すとなると、派遣先の会社や派遣会社に選択肢が限定されてしまうからです。

一方、1から転職活動をおこなえば選択肢が広がりますし、将来を見据えて前向きにキャリア形成していくことができます。

転職活動をおこなう前にきちんと自己分析をしておけば、自分の強みやアピールできる部分を把握することができます。その結果、自分に向いている業界や職種を見極めて選択することが可能なため、ミスマッチも防ぐことにも繋がるはずですよ。

転職エージェント末永 末永

とはいえ、自分1人で転職活動をするのは不安…という人もいると思います。

そこでおすすめしたいのが就職支援サービスです。

派遣時代の経験を正社員就職に活かす選考対策をしてもらえるので、検討してみてはいかがでしょうか。

正社員経験が少ない人におすすめエージェント

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今の職場で正社員を目指す

2つ目の方法は、今の職場で正社員を目指すことです。

今の職場で派遣社員から正社員になりたい場合は、まず派遣先で派遣社員から正社員に登用された人がいたのかどうか調べてみましょう。なぜなら、会社によっては派遣社員や契約社員が応募できる正社員登用制度を設けている場合があるからなんです。

この正社員登用制度を使って正社員を目指す場合、年齢制限など条件が設けられているケースが多いです。さらに通常の中途採用として採用試験を受けることが一般的なので、制度の内容をしっかりと確認するようにしましょう。

この際に注意したいのは、人材派遣会社の派遣期間内に契約を打ち切って派遣先の正社員になってしまうと、派遣元から契約違反を問われてしまう恐れがあるという点ですね。

正社員登用制度がない会社でも正社員になることは可能です。ただ、過去に派遣社員から正社員になった実績がないとハードルが高くなってしまいます。

それは派遣社員を正社員にするのは企業の経営判断に関わることだからです。企業の経営に関わることだからこそ、簡単に変えることができないんです。

紹介予定派遣を使う

3つ目の方法は、紹介予定派遣を使うことです。

紹介予定派遣は、最長6ヶ月の派遣期間終了後に派遣先企業と双方合意のもとで正社員になれる働き方です。ただ、企業によっては書類選考や面接があったり、正社員ではなく契約社員だったりするため、必ずしも正社員になれるわけではありません。

実際に厚生労働省の「令和元年度 労働者派遣事業報告書の集計結果」によると、紹介予定派遣により労働者派遣された労働者数・職業紹介を実施した労働者数の合計が54,616名となっています。

そのうち、直接雇用に結びついたのは16,323名であるという結果が出ています。

紹介予定派遣を使って正社員を目指したい人は、業務スキルだけではなく、コミュニケーション力や責任感の有無もチェックされるため、対策をしておくのが良いでしょう。

派遣会社の社員になる

4つ目の方法は、派遣会社の社員になることです。

派遣先での評価が高い人材であれば、派遣元の会社でコーディネーターや営業として正社員登用してもらえる可能性もあります。この場合は実際に派遣として働いていた経験を活かし、アドバイスをしたり営業として活躍したりできるでしょう。

また、人材派遣会社の正社員でありながらも、別の会社に派遣されて働くという働き方もあります。

とくに特定派遣の場合は、派遣先で契約を打ち切られてしまっても、雇用元から給料が支給されるので安心ですよ。

【年齢別】派遣から正社員に転職したい人におすすめのサービス

派遣から正社員に転職したいと考えている人には、転職支援サービスの利用をおすすめします。なぜなら、自分1人で転職活動をおこなうよりも、転職できる可能性を高められる傾向にあるからなんです。

そこで今回は、派遣から正社員になりたいという人に向けて、年齢別におすすめの転職支援サービスをご紹介していきたいと思います。

20代は転職エージェントがおすすめ

20代の人は転職エージェントを利用して転職活動をおこなうことをおすすめしています。

というのも、20代はスキルや経験よりも今後の伸び代やポテンシャルを見られることが多く、転職活動の仕方によっては未経験の職種であっても、正社員になることが十分可能だからです。

特徴 求人数
UZUZ UZUZ(ウズキャリ) 20代・既卒
手厚いサポート
IT・Web
エンジニア
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ハタラクティブ ハタラクティブ 20代・既卒
手厚いサポート
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求人が豊富
3,000件以上
マイナビジョブ20’s マイナビジョブ20's 20代・既卒
全業界・職種
求人が豊富
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キャリアスタート キャリアスタート 20代・既卒
手厚いサポート
転職支援イベントあり
一部非公開
2023年4月時点の求人数

特に、上記に挙げた正社員経験のない人の就職に特化した就職エージェントでは業界・職種未経験歓迎の求人を豊富に取り扱っているので、20代派遣社員の方でも就職しやすい企業を見つけやすいです。

また、求人探しから応募、面接対策、内定まですべてサポートしてもらえるので、あなたの希望に沿った求人探しや企業に評価してもらえる自己PRの書き方などを指南してもらえます。

サポート開始から内定まですべて無料で利用できるので、1度相談してみてはいかがでしょう。

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30代以上は転職サイトやハローワークがおすすめ

30代で過去に正社員経験がない人の場合、転職エージェントでは「紹介できる求人がない」と言われてしまう可能性があります。

ですが、リクナビNEXTのような転職サイトなら、30代でも応募できる求人を数多く取り扱っているので、自分にあった求人を探すことができます。

特徴 求人数
dodadoda 全年代
全業界・職種
求人が豊富
230,080件
リクナビNEXTリクナビNEXT 20代・第二新卒・30代
全業界・職種
103,440件
2023年4月時点の求人数

ただ、転職エージェントとは違い、自分1人で応募書類の作成から企業への応募、面接対策をする必要があります。

自分1人で転職活動を進めることに対して不安がある人は、ハローワークの活用をおすすめします。ハローワークでは、相談員に希望や要望を伝えれば求人を探してもらえますし、面接のアドバイスも受けられます。

しかし、ハローワークの求人の中にはブラック企業の求人も混ざってしまっているので、きちんと見極めながら探すようにしましょう。

以下の記事では、ハローワークを利用する際の流れやメリット・デメリットについて詳しく解説しています。

【例文付き】派遣から正社員転職で必須の選考対策

派遣から正社員になるためには、会社の面接を受けることになりますよね。その際に把握しておきたいのが、どんな部分が見られているのか、どんな質問をされるのかというような選考対策の部分だと思います。

そこで、面接を受ける際に面接でよく聞かれる4つの質問と回答のポイントを以下に挙げてみました。

上記4つの質問と回答のポイントを、次でそれぞれ詳しくお伝えしていきたいと思います。

テンプレートも一緒に紹介しますが、そのまま丸写しせずご自分の言葉で書きましょう。

なぜ派遣社員という働き方を選んだのか

1つ目は「なぜ派遣社員という働き方を選んだのか」という質問です。

面接官はこの質問から、あなたの「仕事に対する考え方・価値観」を見ています。この質問でしっかりとした回答をするためには、自分がなぜ派遣社員という働き方を一時的に選択したのか、きちんと考える必要があります。

たとえ、なりゆきで派遣社員として働く道を選択していたとしても「この環境を活かして自分をどう成長させようとしたのか」など、ポジティブな内容に変換するのが大切なポイントですね。

例文は以下のようになります。

なぜ派遣社員を選んだのか

大学卒業後、正社員には就職せずに派遣社員となりました。


内定を獲得することが出来ず自信を喪失し、時間の融通が効く利便性もあってなんとなく派遣社員を続けてきました。


ですが、何も考えずに派遣社員を続けてきたこと、努力をしなかったことをとても反省しています。


これからは正社員として一生懸命働き、経験・スキルを身に付け、お客様や関わる人の役に立てる人になりたいと考えております。

「自分が希望して契約社員になったわけではない」というネガティブな内容にしてしまうと、マイナスな印象を与えてしまうので注意しましょう。

派遣から正社員を目指したいけど志望動機や転職理由の伝え方・考え方に不安を抱いている人は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。

志望動機

2つ目はその企業の志望動機です。

ここで重要になるのは、条件面などの話ではなく会社に貢献したいという意欲を伝えることです。

具体的には、「派遣社員時代にどのような業務経験を積んだか」を確認して、その上で「その経験を活かして弊社でどのような活躍ができるか」を強調することです。

例文は以下の通りです。

志望動機

私が貴社を志望した理由は、10年後にまた、現在の派遣先に貴社の営業部長として商品の提案を行いたいと思ったからです。


貴社の求人やコーポレートサイトを拝見した際、取り扱う商材の幅広さに魅力を感じたのと同時に、お客様のために一生懸命になって胸を張れる企業だと感じ、志望致しました。


まずは貴社で基本的なビジネスのマナーや商材、取引先を覚えて、すべてのお客様に最適な商材を提案できる人材を目指します。


未経験ではありますが努力を惜しまず、謙虚に先輩や上司のみなさんのアドバイスを実践し、成長・活躍していきたいと考えております。

もしアピールできるスキルが何も思い浮かばないときは、今の派遣先でおこなっている業務からアピールできる部分を探してみましょう。自己PRは履歴書にも記載する大切な部分なので、しっかりと考えることが重要です。

とはいえ、面接でどんなことをアピールしたら良いのか、または履歴書にどんな自己PRを書けば良いのかわからない人も多いと思います。

そんな人に向けて、面接や履歴書での自己PRの書き方やポイントを解説している記事があります。ぜひ、こちらの記事も合わせてご覧ください。

困難な状況にどのように対処するか

3つ目は「困難な状況にどのように対処するか」という質問です。

この質問から面接官は「採用後、会社に定着する人材かどうか」という点をチェックしています。なぜなら、派遣社員は正社員と働き方が変わってくるため、そのギャップですぐに辞めてしまうケースがあるからなんです。

派遣社員時代に困難を乗り越えた経験を添えて話せると、説得力が増すので心がけてみましょう。

困難な状況にどのように対処するか

私は困難な状況に直面したとき、諦めたり他責的に責任の所在を追求するのではなく、自分がその状況で出せる打ち手を考え、すぐに行動に移すことで対処します。


現在の派遣先で、発注時の納期設定ミスで納品予定の商品が到着しないという困難に直面したことがありました。


そこで私は、在庫を貰い分けてもらえないか打診するために近郊の店舗に電話で確認し、一部ではありますが在庫を確保しました。


またその対処にとどまらず、そのようなミスが再発しないような対策も自主的に行いました。

具体的には紙媒体で体裁上でのみ管理されていた発注シートをデジタル化し、二重チェックをする提案を行いました。それは現在も運用され私が管理を担当しております。


正社員になると派遣時代とは違う責任能力が求められると思います。ですがこのように、あらゆる困難に対しても臨機応変に対応し、課題解決に尽力したいと思っています。

簡単には辞めないという姿勢をアピールするために、過去の経験を棚卸した上で今後のキャリアビジョンを盛り込みながら、より具体的な内容を準備して伝えるのが大事なポイントになります。

なぜ正社員を目指すのか

最後は「なぜ今正社員として働きたいのか」という質問です。

面接の際にこの質問がされるのは「長期的に働いてくれる人材なのか」という部分を確認したいからなんです。そのため、ポジティブな伝え方をするのが大きなポイントになりますね。

自分が会社と関わることでどのように成長して、キャリアを築いていきたいのかについても考えられるとベストですね。

例文は以下のようになります。

なぜ今正社員を目指そうと思ったのか

正社員に就職したい理由はこれから正社員として長く活躍し、スキル・経験を身に付け自立したいと考えているからです。


きっかけは、派遣先の雑貨屋で納品される商品の多様さから、提案営業の仕事に興味を持ったことです。


これまで就職活動における過去の失敗にとらわれ、社会的責任の軽い派遣社員に逃げてきましたが、いつまでもそのままでは胸を張って生きることができないと思い続けていました。


なのでこれを機に一歩踏み出して、これまでと違うやりかたでお客様に貢献したいと思いました。


具体的には入社後顧客折衝力を身につけ、将来的には貴社の営業部長として現在の派遣先をはじめとした様々な得意先にベストな提案を行いたいと考えております。

この際に注意したいのは、どこにでもあるような模範回答を暗記しないことです。なぜなら、事前に準備した回答にこだわるあまり、質問と回答がかみ合わないことがあるからです。

だからこそ、丸暗記せずに自分自身の言葉で「どのような働き方をしたいのか」について考え、伝えられるように対策しておくことが大事です。

自分1人でうまく考えられない人は、転職エージェントに頼るのもおすすめです。なぜ正社員として働きたいのか考える際にアドバイスしてもらえます。

派遣から正社員に転職する時に必要な心構え

ここで、派遣社員から正社員に転職する際に皆さんが不安になっているであろうことや、それにのっとった心構えについて、解説します。

以下の認識を持っておかなければ、正社員として自覚すべきことと派遣の頃の感覚との食い違いが生まれ、「やっぱり正社員は無理だ」という結末を迎えてしまうかもしれません。

目を通して、派遣社員と正社員の違いを自覚しておきましょう。

「合わなければ辞めればいい」は通用しない

正社員になると、アルバイトや派遣のように、合わなければ辞めればいいという対処は難しくなります。

派遣を続ける分には派遣先を何社経験しても特段マイナスになることはありません。

派遣会社の担当者との折り合いが悪くなってもまた別の派遣会社に登録すれば良いだけです。

ですが正社員として働いていく場合、離職経験が多いと「忍耐力がない」「会社への帰属意識に欠ける」というマイナスイメージにつながってしまいます。

合わないと感じるならその原因を分析して工夫を継続することが求められるのです。

能動的に動くことを求められる

派遣社員の頃は、日々の業務は契約内容の範囲を超えないもので、指示内容に従っているのみで問題なかったでしょう。

ですが正社員になると、能動的に会社へ貢献するための考えやアクションを発信することが求められます。

与えられた仕事は当然として、どうすればさらに貢献できるかなど、常に課題発掘の意欲を持って仕事に取り組む必要があります。

そしてそれらのアクションに対し、仕事の成否やミスの有無、業務の達成率にコミットさせる責任を持つのはあなたになります。

こちらも前項と同様、自分で考えて工夫や努力をしなければいけないことを意識しましょう。

仕事上の課題は自分で責任を持つ

派遣社員の頃は、派遣先でなにかしらの不満があった時に、派遣会社の担当者を通じてそれらの問題を解決させることができました。

仕事でミスがあったり成果がでなくても、責任は派遣会社に帰属していたわけです。

ですが正社員になると、人間関係がうまくいかないのであればご自身で関係再構築の努力をする必要がありますし、仕事内容が合わないと感じるなら自身のキャリアビジョンを見直すなどしてその業務を継続する意義や意欲を見出して継続させることが必要になります。

合わないから担当者に言って配属を変えてもらう、などの担当者任せの対症療法はできないのです。

派遣から正社員に転職するメリット

派遣から正社員になることでどのようなメリットがあるのか、事前に知っておきたい部分ですよね。そこで派遣から正社員になるメリットを以下に挙げてみました。

上記4つのメリットについて、次でさらに詳しくお伝えしていきますね。

給料や雇用が安定している

1つ目のメリットは、給料や雇用が安定していることです。

正社員のメリットとして、1番に給与や雇用の安定が挙げられます。派遣から正社員を目指す人の多くは、この安定感を求めている人が多いのではないでしょうか。

また、正社員は雇用期間に制限がなく、同じ企業で長期的に仕事を続けられます。ただし、仮に派遣先から直接雇用の打診があったとしても、契約社員やアルバイトも含まれているので注意が必要です。

だからこそ、派遣先から直接雇用の打診を受けた際には、まず雇用形態がちゃんと正社員なのかどうか確認するようにしましょう。

福利厚生の待遇が良くなる

2つ目のメリットは、福利厚生の待遇が良くなることです。

正社員になれば派遣社員よりも福利厚生が充実しているケースが多いです。住宅手当や家賃補助、育児・介護休暇などの手当が受けられる可能性がありますね。

とはいえ、もちろん福利厚生の内容は企業ごとに導入しているものが違います。自分が求める福利厚生が導入されているかどうか、正社員として働く前に企業求人やコーポレートサイトで確認しておくことをおすすめします。

さらに福利厚生について知りたい場合は、OpenworkLighthouse(旧カイシャの評判)など口コミサイトをチェックしてみるのもアリですよ。

責任ある仕事を任せてもらえる

3つ目のメリットは、責任ある仕事を任せてもらえることです。

正社員になると、より責任のある仕事を任せてもらえる可能性があります。ほとんどの派遣社員は決まった仕事内容のみを派遣会社と契約しているケースが多く、契約していない業務は任されません。

しかし、正社員になると今まで携わってきた業務以外にも仕事を任されることがあるので、自分自身のキャリアや視野を広げられるようになります。少しずつスキルアップやステップアップしていける環境に変わるのが嬉しいですよね。

昇格や昇進できる

4つ目のメリットは、昇格や昇進できることです。

正社員として働けるようになると、実績や成果を積み重ねていくことで役職がついたり、昇格できたりする可能性があります。

昇格の基準はその企業により、年功序列型なのか、業務評価での昇格であるのか変わってきます。

自分が求めているのはどちらの評価制度なのか、今一度よく考えてから正社員として働きたい企業を選択することをおすすめします。

派遣から正社員に転職するデメリット

次に、正社員になることでどのようなデメリットがあるのか、これについてもしっかりと事前に知っておきたい部分だと思います。そこで派遣から正社員になるデメリットを以下に挙げてみました。

上記5つのデメリットについて、次でさらに詳しくお話していきたいと思います。

会社に合わせた生活になる

1つ目のデメリットは、会社に合わせた生活になることです。

派遣から正社員になると、会社の規定に合わせた勤務時間に変わります。派遣社員の場合は、勤務時間や残業時間にある程度の希望を伝えて通してもらえる場合もありますが、正社員は会社のルールに従って働くことになります。

今までの勤務時間で働いていきたいと考えているなら、正社員になる際に今の勤務時間にしてもらえないか交渉する必要がありますね。ただし、交渉をしたからといって必ずしも条件を受け入れてもらえるとは限りません。

だからこそ、正社員として働きたいと思っている人は、労働時間など自分が無理なく納得して働いていける環境であるかどうか、しっかりと考えるようにしましょう。

簡単に辞めにくい

2つ目のデメリットは、簡単に辞めにくいことです。

派遣社員は仕事を辞めたくなったら契約を更新せずに辞めることができますよね。しかし正社員の場合は、契約期間が定められていないため、派遣社員と比較すると退職しにくいんです。

派遣から正社員として働きだしてから、ワーク・ライフ・バランスや業務内容に不満を抱き退職したいと思っても、簡単には退職することができません。

不満を抱いてすぐ退職したいと思うことを防ぐためにも、派遣から正社員として働く前に、その企業についてきちんとリサーチして把握しておくことをおすすめします。

勤務地が変わることがある(転勤がある企業の場合)

3つ目のデメリットは、転勤がある企業の場合は勤務地が変わることがあることです。

はじめから派遣社員として働いていたのであれば、ある程度職場が変わることに対して抵抗がないかもしれませんが、転勤となれば引越しなどをする必要があるかもしれません。

正社員になって安定した給与で持ち家を持ちたい人や子どもがいる人は、必ず事前に正社員として働きたい企業に、転勤があるかないか調べておくようにしましょう。

もしも転勤があるようなら、自分のやりたいことや家族の事情を考慮して、本当に正社員として働きたいのか、今一度じっくりと考えてみてくださいね。

派遣よりも給与が悪くなる可能性がある

4つ目のデメリットは、派遣よりも給与が悪くなる可能性があることです。

実は派遣から正社員になったからといって給与が上がるとは限らないんです。派遣社員のときには支給されなかった交通費は支給されますが、その代わりに基本給が少し下がってしまうケースもあります。

派遣社員と比較すると正社員は交通費の支給や家賃補助など、福利厚生の面で充実している傾向が見られます。ただ、給与に関しては、正直その企業によって大きく変わってくる部分ですね。

ここは大事な部分なので、事前に企業の求人票やコーポレートサイト、またはOpenworkなどの口コミサイトで情報収集するのが良いでしょう。

企業によってはボーナスや退職金が出ないこともある

5つ目のデメリットは、企業によってはボーナスや退職金が出ないこともあることです。

正社員になればボーナスや退職金があると期待している人も多いとは思いますが、企業によってはボーナスや退職金が支給されないケースもあります。

例えば、ベンチャー企業や外資系企業の場合は、年俸制となっていることが多いため、ボーナスが出ない場合のほうが多くなっています。

ボーナスや退職金の部分は大事なので、正社員として働くことを考えている人は、事前に求人やコーポレートサイトで支給されるのかどうかを確認しておきましょう。

派遣から正社員になるのに迷っている人向けQ&A

派遣から正社員になろうかどうか迷っていたり、悩んでいたりする人も多いと思います。そこで派遣から正社員になろうと思ったときに出てくる悩みを以下にいくつか挙げてみました。

上記3つの悩みについて、次でそれぞれ筆者が回答していきたいと思いますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

給料面での悩み

人物 相談者

家庭の事情でどうしてもお金が必要なんです。現在、派遣社員として勤務している会社から直接雇用で正社員にならないかという誘いを頂きました。大変ありがたい話なのですが、正社員になると今よりも給与が下がってしまい、生活が苦しくなってしまうんです。

とはいえ、これから先の将来を考えたら正社員として働いたほうが結果として給与は良くなるとは思います。どうしたら良いでしょうか?

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時間軸の問題ではないかと思いますね。


短期的に今お金が必要なのであれば、派遣社員として時給制で業務をおこなったほうが給与は高い場合が多いかもしれません。


正社員になると今より手取りは減るかもしれませんが、より高い成果を出したり、スキルアップしていけたりする可能性があるのであれば、中長期的に見たときにリターンを回収できるでしょう。


ただ漠然と雇用形態を正社員に切り替えるから得だということではないと思います。


実際に正社員になると給与だけではなく、より難易度の高い仕事を任されます。部下を育成したり成果責任を背負ったりと良いことばかりではないのが現実です。


そこで成果を出してスキルアップできれば、むしろ給与は派遣時代よりも上げていける可能性もありますね。正社員になることで中長期で回収したいリターンや目的を見据えられれば、1つの選択肢として良いかもしれません。

人間関係での悩み

人物 相談者

派遣先から正社員の誘いがありました。ただ、今いる派遣先にどうしても苦手な人がいます。雇用形態としては正社員になりたい気持ちはあるのですが、その人1人のために迷ってしまっています。

転職エージェント末永 転職エージェント 末永

派遣スタッフであれば派遣先や職場を変えることは可能ですが、正社員の場合は部署異動ができる可能性はあります。ただ、一定ソリが合わない同僚や先輩と仕事をしなければならないケースは普通にあると思いますね。


ですので、自分がそうしたことを前提として受け入れられるのであれば、正社員を選択するのが良いと思います。


苦手な人とも一緒に仕事をしなければならないのは、どの会社でも起こりうることなので、どうしても受け入れられないようなら、派遣という働き方を続けていく選択でも良いかもしれません。

学歴についての悩み

人物 相談者

派遣から正社員へなるのに学歴は関係ありませんか?短大卒なのですが、学歴的に正社員になれるのか不安です。

転職エージェント末永 転職エージェント 末永

基本的には正社員になることに学歴はありません。


もちろん、一部大企業においては、正社員や総合職の採用基準として学歴を重視している企業もあります。しかし、そのような大企業でなければ、正社員採用で学歴を見られることはほとんどないかと思いますね。

派遣から正社員になるなら転職エージェントに相談してみよう

今回は派遣から正社員になりたい人に向けて、メリットやデメリット、転職面接で聞かれる質問を解説してきました。

しかし、これまで正社員として働いたことがない人の中には、上記を読んでも転職活動に不安がある人もいるかと思います。

そんなときは、転職エージェントに相談することをおすすめしています。

転職エージェントは、転職活動の進め方をアドバイスしてくれるだけでなく、あなたの希望を踏まえた求人の紹介や、企業研究や面接対策も二人三脚でサポートしてくれるんです。

1人で悩むのではなく、まずは1度相談してみましょう。プロを頼るのは百利あって一害なし、納得した転職活動をおこなうことができるはずですよ。

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