高卒フリーターが就職を成功させるコツを解説|おすすめの就職方法も紹介

高卒フリーター 就職

    高卒フリーターでやばい!そんな漠然とした焦りはあるけど何をどうしたらいいのやら…というそこのあなた。

    今回はキャリア支援のプロが高卒フリーターの就職事情や就職におすすめの業界・職種、おすすめの就職支援サービスを紹介します!

この記事を書いた人
末永雄大

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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  1. 高卒フリーターでも就職できる
  2. 高卒フリーターが就職する方法
  3. 高卒フリーターの就職が厳しいと言われる理由
  4. 高卒フリーターが就職するメリット・デメリット
  5. 高卒フリーターのままだとどうなるか
  6. 高卒フリーターでも就職しやすい業界・職種
  7. 高卒フリーターの求人探しで見るべきポイント
  8. 高卒フリーターの就職が成功する4つの要素
  9. 高卒フリーターの就活で聞かれる質問と回答例
  10. 就職に失敗する高卒フリーターの特徴
  11. 高卒フリーターにおすすめの就職エージェント

高卒フリーターでも就職できる

結論、高卒フリーターでも就職はできます。

というのも、年齢が若いうちは社会人経験や業界経験よりも「人柄やコミュニケーション力」「新しく学ぶことを吸収する力」などポテンシャルを重視する企業が多いからです。

特に高卒フリーターをはじめとした10代後半~20代前半は一層需要が高く、新卒を思ったように採用できなかった企業が、不足している分の若手人材を同年代から補おうとします。

また、採用する年齢が若ければ若いほど、育成期間を経てから退職までの会社に貢献してくれる期間が長くなるため、採用や教育をするメリットが大きいという判断もされます。

これらの理由から高卒フリーターであっても、特に若手人材には市場価値があるのです。

末永雄大

末永

メガホン 末永からのアドバイス

高卒フリーターでも就職はできますが、大卒や正社員経験のある人と比べて就職難易度が上がってしまうのも事実です。


そのため、ポテンシャルを伝えるために、意欲や強い意志をアピールする必要があります。


場合によっては、資格の勉強をしたり、スキルを身につけてから就職を目指すのも一つの手ですよ。

高卒フリーターが就職する方法

高卒フリーターが就職する際には、主に以下の4つの方法があります。

それぞれ就職活動の流れや特徴が異なるため、自分に合っている方法で就活をおこないましょう。

企業の採用ホームページからの応募

最初に紹介する方法は、企業の採用ホームページから応募する方法です。

自分で企業を調べて、採用ホームページから企業に直接応募する形になります。

この方法のメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット メリット

  • 企業の採用担当と直接やりとりできる
  • 自分のペースで就職活動ができる

デメリット デメリット

  • 自分の知らない企業を知ることができない
  • 全て自分一人で進めていく必要がある
  • 選考対策が受けられない
  • 企業によっては採用ページがない場合も

企業の採用ホームページから申し込む場合は、企業の採用担当と直接やりとりできるので、疑問点をすぐに聞きやすいです。

ただ、自分で調べて申し込むため「新たな企業を知ることが難しい」「書類の提出や日程調整等、全て自分でおこなう必要がある」というデメリットがあります。

末永雄大

末永

メガホン 末永からのアドバイス

採用ページからの申し込みは絶対にいきたい企業が決まっていて、そこ以外受けないという場合以外はあまりおすすめできません。


企業によってはそもそも採用ページがなく、知り合いの紹介や求人サイトからしか募集していないこともあります。

求人サイトからの応募

高卒フリーターが就職する際の方法として、求人サイトから応募するものがあります。

求人サイトは求人の一覧が掲載されており、そこから自分で求人を選んで応募します。

求人サイトを利用するメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット メリット

  • 求人数が多く様々な企業を知れる
  • 自分のペースで就活できる

デメリット デメリット

  • 選考対策は受けられない
  • 就職活動を全て自分でやる必要がある

求人数が多いため、求人内容を比較しやすく自分が理想とする求人に出会える可能性もあります。

一方で、求人サイトから応募する場合は就職活動を自力で進める必要があるため、就活に不安がある人にはあまりおすすめできません。

末永雄大

末永

メガホン 末永からのアドバイス

自分一人で就職活動を進めて、選考にも自信があるという人には、求人サイトがおすすめです。


選考に自信がない、書類の管理や面接の日程調整を代行してほしいという人には、後ほど紹介する転職エージェントがおすすめです。

おすすめの求人サイトや求人サイトの使い方などは、以下の記事で詳しく解説しています。気になる人は読んでみてください。

正社員登用制度の利用

高卒フリーターから正社員になる場合は、正社員登用制度を利用する方法もあります。

正社員登用制度とは

アルバイト・パート・派遣といった非正規雇用で働いている人を正社員として改めて雇用する制度

フリーターとして働いているバイト先などで、成果ややる気を示すことで、正社員登用制度を利用して正社員になれる可能性があります。

就活で新しいことを始める必要が無く、仕事を頑張り続ければ良いため人によっては楽に正社員になれるかもしれません。

しかし、正社員登用制度の利用には以下のデメリットがあります。

デメリット 正社員登用制度のデメリット

  • 正社員登用制度がない職場もある
  • 会社の状況によっては正社員を募集していない可能性がある
  • 正社員になるまでに時間がかかる
  • 正社員になれる人数には限りがある

正社員登用制度を利用する際は、正社員登用制度があって現在も正社員を募集しているのか確認する必要があります。

仮に正社員の枠があったとしても、その枠に入れる保証はありません。フリーターとしての仕事ぶりに自信がある人にのみ、正社員登用制度の利用をおすすめします

ハローワークの利用

高卒フリーターから就職する際には、ハローワークを利用する方法もあります。

正式名称を公共職業安定所といい、国が運営する仕事紹介サービスです。誰でも手軽に素早く仕事を見つけられる点が特徴的です。

ハローワークのメリット・デメリットには次のようなものがあります。

メリット メリット

  • 年齢や職歴を問わない求人を紹介してもらえる
  • 職業訓練を受けることもできる

デメリット デメリット

  • 求人の質が比較的低め
  • ブラック求人の可能性がある

高卒フリーターから就職するためには、若さが必要となることが多いです。しかし、ハローワークでは年齢や職歴を問わず働ける求人を紹介してもらえます。

年齢や経歴から仕事探しが困難な人や、とにかく早く仕事を見つけたい人にはハローワークの利用がおすすめです。

ただ、募集企業は地域に密着した人手不足の企業が多いため、人が集まればなんでもいいというケースもあります。

中には、ハローワークで紹介してもらうために、求人の内容を実際よりも良く見せているブラック求人もあるため注意が必要です。

末永雄大

末永

メガホン 末永からのアドバイス

ハローワークは誰でも使いやすい反面、求人サイトや就職・転職エージェントよりも求人の質が低い傾向にあります。


もちろん、全ての求人が悪いわけではないので、求人を見分ける力が求められます。

ハローワークや求人の見分け方については、以下の記事で詳しく解説しています。気になる人は読んでみてください。

就職・転職エージェントの利用

高卒フリーターが就職する際に最もおすすめなのが、就職・転職エージェントを利用する方法です。

就職エージェントは就職活動全般をサポートしてくれるサービスで、無料で利用することができます。

就職エージェントがおこなってくれるサービスは以下の通りです。

就職エージェントのサービス

  • 就職希望のヒアリング
  • 就職先の相談
  • 将来のキャリアについての相談
  • 求人紹介
  • 履歴書・職務経歴書の添削
  • 面接対策
  • 面接などの日程調整
  • 就職先への条件交渉

就職エージェントを利用することで、高卒フリーターであっても就職をスムーズに進めることができます。

就職エージェントを利用する際の流れは以下の通りです。

就職エージェントを利用する流れ

次に、就職エージェントのメリット・デメリットを見てみましょう。

メリット メリット

  • 選考対策を受けられる
  • 自分の条件に合った求人を紹介してもらえる
  • 日程調整や条件交渉を代行してもらえる
  • キャリア全般の相談に乗ってくれる

デメリット デメリット

  • 自分のペースで就職活動したい人には向かない
  • エージェントと相性が合わないことがある

就活が不安な人や何をすればいいか分からない人、1人で就職先を決めきれない人は特に就職エージェントの利用がおすすめです

末永雄大

末永

メガホン 末永からのアドバイス

就職・転職エージェントはメリットが多く、最もおすすめな就職方法です。


無料なのは怪しいと思う人もいるかもしれませんが、採用が成功した場合企業からお金をもらえるようになっており、向こうもビジネスのため真剣にサポートをしてもらえます。


ただ、エージェントも人なので、相性が合わないケースもあります。その場合は他の人に代わってもらうように相談しましょう。

高卒のフリーターに特におすすめなのがUZUZです。

UZUZはフリーターやニートに特化した転職エージェントで、学歴や経歴に自信がない人のサポートを得意としています。

特におすすめなのが、エージェントが就職で困った経験があり、悩みや不安に寄り添ってくれる点です。

しかも、ブラック企業を徹底的に排除しており、求人の質が保証されているのでおすすめです。

正社員経験が少ない人におすすめエージェント

  • UZUZ
    平均12時間以上の手厚いサポート!高卒・既卒・フリーターからの正社員転職に強み
  • ハタラクティブ
    大手企業が運営している老舗の転職エージェント!未経験から挑戦できる求人多数
  • マイナビジョブ20’s
    未経験OKの求人が7割以上!新卒支援実績No.1のマイナビによる20代向けエージェント
  • キャリアスタート
    入社後定着率92%!転居サポートや転職交流会など選考対策以外のサポートも充実

おすすめの就職・転職エージェントやエージェントの利用方法について、以下の記事でも詳しく紹介しています。気になる人は読んでみてください。

またフリーターの就活のやり方や成功の秘訣は以下の記事で詳しく紹介しています。

高卒フリーターの就職が厳しいと言われる理由

高卒フリーターでも就職できる理由をお伝えしましたが、フリーターだからこそ、正社員の転職のように一筋縄でいかない側面もあります。

以下の3点を解説していきます。

30代以上は採用されにくくなる

具体的には27~28歳までがボーダーでしょう。

というのも、27~28歳までは若手人材としての柔軟性、適応力、コミュニケーション力などのポテンシャルを重視して、採用教育コストをかけてもらえるからです。

逆に30歳を超えると、経験やスキルはあって当たり前であり、マネジメントを前提とした経験者採用に切り替わります。

つまり、30歳以上時点で全くの未経験、というフリーターは採用する意味がないのです。

なぜこれまでフリーターだったのか、正社員として本当にやれるのか?という目で見られる

高卒フリーターは、なぜ進学や就職を選ばなかったのかということに着目されます。

フリーターになったことには様々な事情があるにせよ、「勉強や就労を避けたかったのではないか」と考えられてしまいます。

また、フリーターとしてアルバイト感覚で仕事をしてきて、これから正社員としての責任感や向上心をもって働けるかという懸念ももたれます。

これらの企業側の懸念を払拭できるようなアピールが必須になるのです。

人気企業や大手企業へいきなり就職するのは難しい

前提としてフリーターは新卒採用の枠には該当しないうえ、人気企業や大企業は、中途採用向けの採用枠がかなり限られています。

そこへこれまで正社員経験をしっかり積んできた同年代がライバルになるので、フリーターがいきなり大手企業を目指すことは困難です。

まずは希望の人気企業や大手企業に就職するためのステップにあたる企業に就職する必要があります。

末永雄大

末永

メガホン 末永からのアドバイス

希望する企業や業界・職種がある人は、どういった企業に入れば志望企業や業界・職種へのステップが踏めるのか、就職エージェントに相談するといいです。


就職エージェントはこれまで多数の転職者をサポートしてきた実績があり、あなたの志望企業や業界・職種から求められるスキルや経験を教えてくれます。


特におすすめなのがUZUZです。学歴不問・未経験歓迎の求人が多く、初心者からでも行きたい業界・職種へのステップを踏みやすいですよ。

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高卒フリーターが就職するメリット・デメリット

就職すると具体的にどんな良いことがあるのか気になる人も多いと思います。

実際就職するメリットは多くあります。一方で、デメリットがゼロというわけではありません。

そこで、高卒フリーターが就職するメリットとデメリットについて解説します。

就職するメリット

高卒のフリーターが就職するメリットとしては以下のようなものがあります。

メリット 就職するメリット

  • 給料が上がり、経済的に安定する
  • 安定した雇用になる
  • 会社の福利厚生が受けられる
  • キャリアアップを目指せる
  • 金融審査に通りやすくなる

まず、わかりやすいメリットは収入が増えることです。

独立行政法人労働政策研究・研修機構の「ユースフル労働統計2021」と「民間給与実態統計調査結果(令和2年分)」を参考にすると、フリーターと正社員の生涯年収は1億程度差があります。

そして、雇用が安定して収入が増えるということは、社会的信用力が上がるので、クレジットカードやローンの審査にも通りやすくなります。

また就職して正社員になると、責任ある仕事を任されるようになり、その中でスキルを磨いていけばキャリアアップをしていくことも可能です。

末永雄大

末永

メガホン 末永からのワンポイント

実は、金融庁の「高齢社会における資産形成・管理」によると、フリーターでは老後の資金が足りないことが示唆されています。


夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職の世帯では、残り20~30年の人生とすると、不足額の総額は1,300 万円~2,000 万円になるようです。


これは平均をとっての計算なので、もっと悪いケースもあります。今だけでなく将来を見据えても、就職することをおすすめします。

もし、本気で就職したいと考えるなら、転職エージェントのUZUZの利用を推奨します。

フリーターに特化しており、約8割の採用成功率と約95%の定着率を誇ります。

独立行政法人労働政策研究・研修機構の労働政策研究報告書によると、2021年のフリーターの就職率は6割程度なので、UZUZを使うと大幅に就職率が上がりますよ。

就職するデメリット

高卒フリーターから就職することにはデメリットもあります。

主なデメリットは次のようなものです。

デメリット 就職するデメリット

  • プライベートの時間が減る
  • シフト制ではなくなる
  • 仕事の責任も増える

一番のデメリットは自由な時間が減ることです。単純に要求される勤務時間が増えるのでプライベートの時間は減ります。

また、基本的にはシフト制でもないので、自由に働く時間を決めるということもできません。

そして、正社員として働くということは任される仕事の責任も増えます。自分の仕事次第で、会社の業績が上がることも下がる可能性もあります。

責任ある仕事をやりたくないという人には、大変かもしれません。

末永雄大

末永

メガホン 末永からのアドバイス

就職することはデメリットよりもメリットの方が多いです。


フリーターのままでいいと考えている人も、10年後・30年後・老後までの人生を考えた上で、就職するかしないか検討するようにしましょう。

高卒フリーターのままだとどうなるか

フリーターのままだと、年齢を重ねるにつれ経済的に困窮してしまいます。

結婚や子育ても困難になってしまい、生活やキャリアプランが制限されてしまいます。

具体的には以下のようなデメリットがあります。

それぞれ詳しく解説していきます。

正社員との賃金格差が大きい

正社員とフリーターでは、生涯年収に約1億円もの差が生じます。

実際に、独立行政法人労働政策研究・研修機構の「ユースフル労働統計2021」と「民間給与実態統計調査結果(令和2年分)」を参考に、高卒者の生涯年収の表・グラフを作成してみました。

正社員 フリーター
男性 2億5,000万円 1億3,000万円
女性 1億8,000万円 1億円

上記の表を見てみると、フリーターを含む非正社員と正社員の生涯年収に大きな差があるとわかりますよね。

さらに平均年収についても、フリーターを含む非正社員と正社員とでは、大きな差が生じていることが以下に挙げたグラフからわかります。

高卒者の平均年収

こういった低水準の賃金や、後述する雇用の不安定さから、ローンの審査が通りにくくなるなどの弊害もあります。

雇用が安定しない

高卒フリーターを含む非正規雇用者は、期間の定めなく労働契約を結ぶ正社員と違い、契約期間の更新が無ければ収入を失います。

契約期間内である限り非正規雇用だからといって簡単に解雇されるわけではありませんが、先に雇用調整の対象になるのはフリーターなど非正規雇用者です。

解雇予告があるとはいえ、すぐに次の就職先が決まるとも限りません。

保障が弱い

高卒フリーターを含む非正規雇用者には、保障があまりありません。

社会保険の加入を自分自身でしなければならないケースもあり、受けられる福利厚生は正社員よりも少ないです。

弊害が大きい例だと、病気や怪我で働けなくなっても、傷病手当金などの保障を受け取ることができません。

通院や治療費の支払いを考えると、経済的に困窮することは避けられないでしょう。

年齢を重ねると再就職が難しい

ある程度歳を重ねてから再就職を目指しても、苦戦を強いられるでしょう。

高卒フリーターでもある程度就労先があるのは、若手としての戦力やポテンシャルが認められている間だけです。

傷病による離職や派遣の契約終了などは、非正規雇用では十分にありえることです。

年齢を重ねてから再就職を強いられるというリスクについて、今のうちから考えておきましょう。

年齢別のフリーターの注意点等は以下の記事を参考にしてみて下さい。

もっとメリット・デメリットについて知りたい人は次の記事も読んでみてください。

高卒フリーターでも就職しやすい業界・職種

ここからは高卒フリーターでも就職しやすいおすすめの業界・職種を紹介していきます。

「まだ志望業界ややりたい仕事が決まってないけど、とりあえず就職はしたい!」と考えている高卒フリーターの方は、ぜひ求人を探す際の参考にしてください。

それぞれ詳しく解説していきます。

高卒フリーターの就職におすすめの業界

高卒フリーターの就職先としておすすめなのは現在人手不足の業界です。

というのも人手不足の業界は人数確保を優先しているので、その他の業界よりも採用ハードルがやや下がる傾向にあります。

そこで厚生労働省が発表した一般職業紹介状況(令和5年6月分)を参考に、現在人手不足の業界を一覧にまとめてみました。

  • 建築業界(有効求人倍率:5.07倍)
  • 医療業界(有効求人倍率:2.22倍)
  • 製造業界(有効求人倍率:1.69倍)
  • 飲食業界(有効求人倍率:2.96倍)
  • IT業界(有効求人倍率:1.51倍)

有効求人倍率とは求職者1人あたりに対する求人数の比率を算出したものです。有効求人倍率が1倍だと求職者1人に対して1つの求人があり、2倍だと1人に対して2つの求人が存在します。

そのため、有効求人倍率が高いほど求人が多く人手不足の業界と言えます。

末永雄大 末永

上記の結果より建築業界や飲食業界は現在人手不足となっているので、特に業界にこだわりがない方はこれらの業界を一度検討してみてください。

高卒フリーターの就職におすすめの職種

高卒フリーターの就職におすすめの職種は以下の4職種です。

  • 営業職
  • 接客職
  • 事務職
  • インフラエンジニア

営業職や接客職はポテンシャルで採用している企業が多く、未経験からでもチャレンジできる職種です。コミュニケーションスキルや人柄を重視される傾向にあるので就職できる可能性が高いですね。

また、事務職やインフラエンジニアも就職が可能な職種ですが、これらの職種は経験・スキルを問われます。

いきなり正社員になるというのは難しいですが、派遣社員やアルバイトとして必要なスキルを身につければ正社員として就職することは可能です。

末永雄大 末永

今後キャリアアップも目指していきたい人には営業職、特に無形商材の法人営業がおすすめです。


営業職の中では難易度が高い仕事ですが、数値達成の意識や課題発見力、提案力など他の業界・職種でも活用できるスキルが身につくので、自分の市場価値を上げることができます。

その他詳しい求人の探し方は以下の記事を参考にしてください。

高卒フリーターの求人探しで見るべきポイント

高卒のフリーターが就職できるの説明しましたが、具体的にどんな求人なら通りやすいか気になりますよね。

そこで、求人を探す際に見るべきポイントを紹介します。

未経験歓迎

未経験歓迎かどうかは、高卒のフリーターが就職する上で特に重要です。

どうしても、専門性・スキルで大卒や転職者に劣るため、未経験からでも挑戦できるかは欠かせません。

逆に未経験歓迎でない場合は、経験者の方が優遇されやすいので、競争に勝つのが難しくなります。

末永雄大

末永

メガホン 末永からのアドバイス

もちろん未経験歓迎でない求人に応募して採用される可能性はあります。


ただその分難易度は上がるので、「職種・業界未経験歓迎」「経歴・学歴不問」の求人も絶対に併願するようにしましょう。

完全週休二日制・年間休日120以上

休みの記載も求人選びでは重要です。

例えば休日制度には、「週休二日制」と「完全週休二日制」があります。「完全週休二日制」は毎週必ず二日の休みがあります。

ところが、「週休二日制」は2日休みの週が月に1回以上あることを指します。そのため、毎週2日休みとは限らないのです。

他にも年間休日120日以上も一つの指標です。実は、年間の土日と祝日を足すと120日になります。

つまり、年間休日120日未満の場合は通常よりも休みが短いことを意味します。

また、残業時間が長すぎる場合もブラック企業の可能性が高いので注意しましょう。

末永雄大

末永

メガホン 末永からのアドバイス

就職して長く働いていくためにも、ブラックな会社かどうかを判断するのは重要です。そのために休日・残業時間は一つの指標になります。


ただ、キャリアアップを目指しているのであれば、きつくてもスキルが身につく会社で能力を磨くというのも選択肢の一つです。


「休日が少ない・労働時間が長い」=悪いこと、ではないことには注意しましょう。

もし自分で求人を探すのが大変、見分けられる自信がないというのであれば、転職エージェントを使ってみましょう。

特に、ブラック企業を徹底的に排除したUZUZがおすすめです。

UZUZは、質の高い求人からあなたの求める条件に合った提案をしてくれますし、求人からはわからない企業の詳しい情報を教えてくれますよ。

正社員経験が少ない人におすすめエージェント

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雇用形態が正社員

高卒のフリーターが就職する際に注意が必要なのが、雇用形態が正社員かどうかです。

よく間違われるのが契約社員です。契約社員は正社員と違い、非正規雇用です。

そのため、契約期限が切れた際に継続してもらえないと、仕事を失ってしまいます。

求人を見る際には、雇用形態が正社員になっているかをしっかりと確認しましょう。

年収が異常に高くないか

次に注意が必要なのが年収の高さです。

同じような条件の求人で年収が異常に高い求人には注意が必要です。

同じような条件の場合、自ずと年収も同程度になるはずです。にもかかわらず差があるというのはおかしな話です。

このような場合、釣り求人である場合が多く、入社後に想像と違うというケースがよくあります。

先ほどの休日が少ない・残業時間が多い求人と違い、とにかく労働力が集まればなんでも良いと考えている可能性が高いです。

末永雄大

末永

メガホン 末永からのアドバイス

求人の中には、優秀な人材に集まって欲しいから年収を高くしている場合や、残業時間が多いため年収が高くなっている場合もあります。


ただ、可能性としては低いので、年収が異常に高い求人を見かけた際は注意しましょう。


また、求人だけではわからない際には、企業の口コミを見たり、内定承諾前に勤務先に訪問をして実際の雰囲気を確かめるという方法がありますよ。

高卒フリーターの就職が成功する4つの要素

それではここで、上記のような不利を打開して、フリーターからの就職成功に導くポイントを紹介していきます。

以下で詳しく解説していきます。

意欲と強い意志をアピールする

高卒フリーターに最も大切なのは、気持ちの持ち方とそのアピールです。

企業側が1番懸念しているのは、責任を持って真面目に勤め続けられるかということです。

なんとなくフリーターのままじゃまずそうだから、という理由だけでは「フリーターの頃のほうが楽だろうしすぐ辞めてしまうかも」と思われかねません。

なぜ正社員として一歩踏み出す決断に至ったのか、これまでの自分にどういう問題があってそこからどう脱却したいのか、しっかりアピールしましょう。

「自分の人生をこう変えていきたいんです!」くらいの熱意が伝わることが好ましいです。

フリーターからの脱却についての考え方は、以下の記事を参考にしてください。

礼儀やマナーをしっかりする

礼儀やマナーをしっかり学んでアピールすることが高卒フリーターの大きなポイントといえます。

高卒フリーターは正社員経験はおろかアルバイトも含め社会人経験も乏しいと判断されています。

そこで、正しい敬語、面接時のマナー、企業と連絡を取るときのレスポンスの速さなど、社会人としての基礎的なスキルがあることを知ってもらえると、かなりのプラス要素になるのです。

これは正社員経験のあるライバルにはないアドバンテージなので、下の記事を読んで必ず身につけておきましょう。

小さなことからやってみる

ここでいう小さいこととは、企業の選考に応募したり、転職エージェントに登録したりといったことではありません。

なぜ正社員として一歩踏み出す検討を始めたのか、今後どんな人生を歩んでいきたいか、などを考えてみることです。

就職面接では、その人の人柄や人生経験、考え方をよく見られます。

これらを整理して、いずれ選考に臨むときに企業に伝えることができれば、「この人は目標に向かって努力できる人材だから採用しよう」と応援してもらえることでしょう。

選考上のヒントを手に入れる

高卒フリーターの就職を成功させるために必要なことは、就職エージェントから選考対策のヒントをもらうことです。

就職・転職エージェントは企業ごとの採用担当者と連携しているため、企業や面接官に高評価をもらいやすい主張や、面接で聞く予定の質問事項などの選考上のヒントをあらかじめ知った上で準備することができるからです。

あらかじめ聞かれることを知った上で面接することで、緊張が和らぎ上手く面接を進められます。

末永雄大

末永

メガホン 末永からのアドバイス

もちろんエージェントに頼らずとも、知り合いに対策を頼むというのも手です。


ただ、周りに頼れる人がいない場合もありますし、何より就職・転職エージェントは就職のプロです。企業ごとに特化した対策をしてくれますよ。

正社員経験が少ない人におすすめエージェント

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    平均12時間以上の手厚いサポート!高卒・既卒・フリーターからの正社員転職に強み
  • ハタラクティブ
    大手企業が運営している老舗の転職エージェント!未経験から挑戦できる求人多数

高卒フリーターの就活で聞かれる質問と回答例

フリーターには、高卒に限らず選考時に間違いなく聞かれると言ってもいい定番質問があります。

回答例とともに紹介しますので、自分の志向や経験と照らし合わせながら参考にしてください。

  • どうしてこれまでフリーターだったのか
  • なぜ今正社員を目指そうと思ったのか
  • 志望動機

どうしてこれまでフリーターだったのか

高校卒業後、就職せずにフリーターとなりました。


今思えば夢を追うという大義名分と若さゆえの油断から、なんとなくアルバイトをしてズルズルとフリーターを続けてきました。


ですが、何も動かずにフリーターを続けてきたこと、努力をしなかったことをとても反省しています。


これからは正社員として一生懸命働き、経験・スキルを身に付け、お客様や関わる人の役に立てる人になりたいと考えております。

そのほか様々なパターンの回答例も、以下の記事から読めます。

なぜ今正社員を目指そうと思ったのか

正社員に就職したい理由はこれから正社員として長く活躍し、スキル・経験を身に付け自立したいと考えているからです。


きっかけは、アルバイト先の雑貨屋で納品される商品の多様さから、提案営業の仕事に興味を持ったことです。


これまで就職活動における過去の失敗にとらわれ、社会的責任の軽いフリーターに逃げてきましたが、いつまでもそのままでは胸を張って生きることができないと思い続けていました。


なのでこれを機に一歩踏み出して、これまでと違うやりかたでお客様に貢献したいと思いました。

志望動機

私が貴社を志望した理由は、10年後にまた、現在のアルバイト先に貴社の営業部長として商品の提案を行いたいと思ったからです。


貴社の求人やコーポレートサイトを拝見した際、取り扱う商材の幅広さに魅力を感じたのと同時に、お客様のために一生懸命になって胸を張れる企業だと感じ、志望致しました。


まずは貴社で基本的なビジネスのマナーや商材、取引先を覚えて、すべてのお客様に最適な商材を提案できる人材を目指します。


未経験ではありますが努力を惜しまず、謙虚に先輩や上司のみなさんのアドバイスを実践し、成長・活躍していきたいと考えております。

そのほか様々なパターンの志望動機や詳しい書き方のコツは、以下の記事から読めます。

就職に失敗する高卒フリーターの特徴

高卒フリーターが就職を成功させるまでのポイントを色々学んだところで、選考時落とされてしまうパターンも知っておきましょう。

以下で詳しく解説していきます。

正社員として就職したい理由が明確でない

正社員となると、フリーターの頃にはなかった苦労が待っています。

「フリーターのままじゃ将来の生活が…」「みんな正社員だから」などの弱い動機では結局辞めてしまいそうと思われます。

苦労を知ってでも正社員になりたい」というような明確な自分の意志が必要なのです。

自信がなく、それが伝わってしまう

自信がなく見えてしまうのもマイナスポイントです。

自信がないと表情や声色に暗さがにじみ出てしまいます。

先程高卒フリーターは若手としてポテンシャル採用をしてもらえるとお伝えしましたが、そのポテンシャルの内に、明るさや快活さも含まれています。

社会人経験がない高卒フリーターにとって、明るさはとても大事な採用基準なので、元気に振る舞うよう心がけましょう。

求人の選り好みが激しい

厳しいことを言うようですが、これまでに正社員経験や語れるスキルがない高卒フリーターでは、選べる求人はある程度限られます

人気の企業や人気の職種をいきなり目指しても、正社員経験のあるライバルには太刀打ちできません。

まずは正社員になることを直近の目標とし、希望の企業や職種の足がかりとなる経験をひとつひとつ積みましょう。

礼儀作法、ルールやマナーが悪い

明るい頭髪、スーツの着崩し、敬語が使えないなどは、ぶっちゃけ「やっぱりな」と思われ落とされます。

就職するにあたって上記のマナーは最低限中の最低限のことです。

先述の通り、社会人経験のない高卒フリーターにとってマナーは大きな評価ポイントになるので、ここで印象を落とさないようにしましょう。

資格さえあればうまくいくと思っている

資格を取得した努力の姿勢は、やる気があると評価してもらえることもあります。

しかし、応募する仕事と関係のない資格を取得したり、資格を実務で活かしたことがないと評価されないことが多いです。

そのため、なぜその資格を取得するのか、その資格をどう活かして成長したいのかなどキャリアを考えた上で、取得することが大切です。

転職における資格については以下の記事で解説しています。

高卒フリーターにおすすめの就職エージェント

高卒フリーターにおすすめの就職エージェントを4社紹介していきます。就職活動に不安がある方や少しでも内定獲得率を上げたい方は一度検討してみてください。

なお、担当者ごとに経験値やあなたとの相性には差があるので、2〜3社複数登録してそれぞれ比較検討してみるのがおすすめです。

UZUZ(ウズキャリ)

UZUZ

UZUZ(ウズキャリ)は20代のフリーターや既卒、第二新卒のサポートを専門としており書類選考通過率は約87%、内定率は約86%、定着率は約96.8%と高い実績を出している就職エージェントです。

他の就職エージェントと比較し、UZUZ(ウズキャリ)では10倍もの時間をかけるので、求職者1人あたり平均20時間にも及ぶ丁寧な就職サポートをおこなっています。

また、創業者自身が既卒で就活に苦労しており、その経験から経歴に自信のない方の就職支援を目指した背景があるので、高卒フリーターや既卒が抱える苦労や悩みに対して、的確なアドバイスをしてくれると評判です。

運営会社 株式会社UZUZ
公式サイト:https://uzuz.jp/
業界・職種 業界:メーカー/人材/IT/通信/流通など
職種:ITエンジニア/接客・販売/営業/製造エンジニアなど
オンライン面談 ビデオ通話・電話で可能
内定獲得期間 最短1週間、平均1ヶ月程度
対応エリア
拠点
首都圏/関西
拠点:東京/神奈川/千葉/埼玉/大阪

こんな人におすすめ

・長い時間かけて丁寧なサポートを受けたい人
・未経験からエンジニアを目指したい人
・既卒・フリーター経験者からアドバイスをもらいたい人
・これまでの経歴に自信がない人

無料で相談(公式サイト)

ハタラクティブ

ハタラクティブ

ハタラクティブはフリーター、ニートなどの正社員経験がない20代のサポートを得意としており、未経験OKの求人を常時約3,000件保有している就職エージェントです。

取り扱っている求人はキャリアアドバイザーが実際に企業へ足を運び、直接取材をしてブラック企業に当てはまらないものだけを厳選しています。

ハタラクティブ利用者の書類選考通過率は既卒者を含めて約91.4%、内定獲得率は約80.4%になっており、正社員経験がない求職者でも3人に2人が就職を成功させています。

運営会社 レバレジーズ株式会社
公式サイト:https://hataractive.jp/
業界・職種 業界:メーカー/人材/IT/通信/流通など
職種:ITエンジニア/接客・販売/営業/製造エンジニアなど
オンライン面談 オンライン面談可能
内定獲得期間 最短2週間
対応エリア
拠点
1都3県(東京・神奈川・埼玉・千葉)/愛知/大阪/福岡
拠点:渋谷/立川/池袋/秋葉原/さいたま/千葉/横浜/名古屋/大阪/神戸/福岡

タイトル

・正社員を目指しているフリーター
・40種類以上の職種から選びたい人
・首都圏や関西圏に住んでいる人
・これまでの経歴に自信がない人

無料で相談(公式サイト)

マイナビジョブ20's

マイナビジョブ20's

マイナビジョブ20'sはマイナビグループが運営する20代・第二新卒・既卒などの未経験に特化した就職エージェントです。

20代の就職事情に精通したキャリアアドバイザーによるサポートだけでなく、世界中で数千万人が受検する適性診断も受けられるので、自分に合った企業が見つかりやすく就職定着率は93%を超えています。

また、マイナビジョブ20'sの取り扱い求人は全て20代が対象でその内70%が未経験OKの求人ですので、これまでの経歴に自信がないフリーターにはおすすめです。

運営会社
公式サイト
株式会社マイナビワークス
https://mynavi-job20s.jp/
業界・職種 業界:全業界
職種:IT・通信系/機械/電気・電子/素材/経営企画/営業職/クリエイティブなど
オンライン面談 オンライン面談可能
内定獲得期間 平均2ヶ月
対応エリア
拠点
全国
拠点:東京/神奈川/大阪/兵庫/愛知

こんな人におすすめ

・初めての就職でプロに相談したいフリーター
・マイナビグループのノウハウを活用したい人
・関西や東海へU・Iターン就職を考えている人

無料で相談(公式サイト)

キャリアスタート

キャリアスタート

キャリアスタートは創立以来既卒やフリーターなど若手の就職支援を専門にしてきた就職エージェントです。

10年以上若手層に絞って支援してきたノウハウと独自ツールを用いた自己分析・適性検査によって内定率86%、入社後定着率92%と自分に合った企業に向けた就職活動を進めることができます。

また、キャリアスタートでは入社後の転居サポートや転職交流会など選考対策以外のサポートも充実しているので、何か就職活動に対して不安のあるフリーターは一度相談してみてください。

運営会社
公式サイト
キャリアスタート株式会社
https://careerstart.co.jp/
業界・職種 業界:Web/人材/飲食/介護/流通など
職種:営業/販売/管理/エンジニアなど
オンライン面談 オンライン面談可能
内定獲得期間 最短2~3週間
対応エリア 東京/神奈川/埼玉/千葉/大阪/愛知/福岡/北海道

こんな人におすすめ

・自分に合った仕事選びから始めたい人
・選考対策以外の相談にも乗ってもらいたい人
・同じフリーター就職者と情報交換をしたい人

無料で相談(公式サイト)

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