転職面接で失敗しないマナーの基本は?ノックからお礼まで徹底解説
転職面接はマナー次第で不採用になることがあるのかをはじめ、企業訪問〜入室〜退室までのマナーについて詳しく解説します。
また、新型コロナウイルス感染対策によるオンライン面接のポイントも合わせてご紹介します!
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転職面接のマナーが重要な理由
転職の面接を受ける際にしっかり受け答えできていれば大丈夫だと思っている人も多いと思いますが、実は転職における面接ではマナーが不採用に繋がってしまうこともあるんです。
その理由として「面接は最初の5分でほとんど決まる」と言われていることが挙げられます。
新卒であれば面接マナーで多少のミスがあったとしても厳しく評価されることは少ないですが、中途採用においては社会人経験があるため「マナーができていて当然」と見られます。
また、面接官は現場のリーダーなどが担う場合が多いため「将来の部下として一緒に働きたいかどうか」を見極めます。あなたの印象を大きく左右するからこそ、面接マナーは重要だと言えますね。
さらに、近年は新型コロナウイルスの感染対策により、非対面での面接をおこなう企業も増えてきています。それに伴い、オンライン上のマナーも身につけておく必要があります。
マナーが原因でお見送りになってしまうことを避けるためにも、面接マナーをしっかりと身につけておくようにしましょう。
転職面接で気を付けるべきマナー【企業訪問〜入室〜退室】
転職面接で気を付けるべきマナーを押さえておけば、不採用にされてしまうリスクを軽減させることができます。
そこで、企業訪問時から退室までのマナーに分けて解説していきたいと思います。
上記、順番にお話していきますので、不安な人はぜひ確認してみてくださいね。
⒈企業訪問時のマナー
まず始めは、企業を訪問する際のマナーですね。具体的な流れについては以下の通りです。
- 余裕を持って企業に到着
(早く着いてもOK) - 指定時間の10分前には総合受付、3分~5分前には面接担当に連絡
(企業側の面接準備もあるため早過ぎてもダメ) - 通り過ぎる人には軽く挨拶を
- コートは会社に入る前に脱ぎ、手にかけて持つ
- タバコなどの匂いのケア
(夏場の汗はしっかり拭いてから)
実は面接開始前の受付での対応もチェックされています。だからこそ、受付をおこなう際には自分の名前や約束の時間、来社理由や担当者の名前をゆっくりと正確に伝えるようにしましょう。
このとき気を付けたいのは、企業に早く着いてもすぐに受付を済ませないことですね。なぜなら、面接官が対応できず迷惑をかけてしまうことになるからなんです。
冬場はコートを着用する人も多いと思いますが、コートは企業のビルへ入る前に脱いで綺麗に折りたたんで手にかけて持ちましょう。夏場は汗をかいているので、ハンカチなどでしっかりと拭ってからビルへ入るのがベストですね。
また、原則として遅刻は厳禁なので、もし交通機関の影響で止むを得ず遅れてしまいそうな場合は、必ず速やかに企業へ連絡するようにしましょう。
⒉入室時のマナー
次は、入室する際のマナーですね。具体的な流れについては以下の通りです。
- ドアを3回ノックをする
- 「どうぞ」という声が聞こえたら入室
- 声がかからない場合は再度ノック
- ドアを開け、面接官と目を合わせ「失礼します」と挨拶
- 右開きなら右手、左開きなら左手で体が正面を向くようにドアを開ける
- 面接官に背面を見せないよう、斜めの立ち位置で静かにドアを閉める
- 椅子の横に姿勢良く立ち「お掛けください」と言われたら一礼をして静かに着席
ドアを3回ノックしたのち「どうぞ」と言われたら、ドアを開けて「失礼します」と挨拶をし、一礼することを忘れないようにしましょう。一般的に面接時のお辞儀の角度は30度とされています。
着席した際、カバンは足元へおくようにするのがベストです。もし、カバンが自立しない場合は椅子の足に立て掛けるようにしましょう。
また、コートはカバンの上に置くか背もたれにかけるようにすると良いですよ。企業によっては座席の横にもう1つ椅子を置いてくれる場合があります。その際には、そこにカバンや荷物を置いても問題ありませんよ。
面接官より先に面接室に案内された場合
面接官よりも先に面接室へ案内されるケースもあります。
その際には、入口近くの下座にあたる場所で立ったまま面接官が来るのを待つのが良いですね。「お掛けになってお待ちください」と言われた場合には、同じく下座にあたる席へ座って待つのが望ましいでしょう。
座って待っている間に面接官が入室してきたら、入室と同時に立ち上がって挨拶をするようにしてくださいね。
入室前に控え室がある場合
入室前に控え室が用意されており、その控え室へ案内されるケースもあります。
控え室に入ったらなるべく音を立てずに指定された座席へ座り、持参した資料を見ながら面接のシミュレーションをしておくことをおすすめします。
社内で会うすべての人が、今後自分の身の回りで関わる可能性のある人たちです。だからこそ、可能な限り丁寧な対応を心がけて控え室でも気を緩めないようにしましょう。
企業の受付からすでに面接は始まっているのだと意識をして、心の準備をしておくのが望ましいと言えますね。
どのタイミングで履歴書を提出するべきか事前にきちんと把握しておきたい人は、こちらの記事にも目を通してみてください。
⒊面接時のマナー
続いては、面接する際のマナーですね。自分の強みやスキルなどを存分にアピールできる場なので、以下のポイントを意識しながら伝えるようにしてみてくださいね。
- 名刺を受け取ったら名前を言う
- 相手の目を見て丁寧に落ち着いて話す
- 発言するときは語尾まではっきり言う
- 回答は簡潔に述べる
- 解答例の丸暗記はしない
- 逆質問の用意をしておく
質問されたときの回答は1分〜2分以内で簡潔にまとめましょう。なぜなら、だらだらと答えてしまうと面接官の頭に内容が入っていきにくいからです。
回答例を丸暗記してしまう人もよく見られますが、それは自分で考えたものではないため、質問された際に上手く答えられなくなってしまいます。だからこそ、丸暗記ではなく自分でしっかり考えることが重要だと言えます。
さらに、逆質問は自分の熱意をアピールできる場なので必ず用意しておきましょう。何も質問しないで終わらせてしまうと「会社に対する興味・入社に対する意欲がない」と評価されてしまいます。
どのようなことを質問されるのか、どんな逆質問をしたら良いのか詳しく知りたい人は、以下の記事もぜひ参考にしてみてくださいね。
⒋退室時のマナー
最後は、退室する際のマナーですね。終わりが近づき気を抜いてしまう人も多く見られますが、会社を出るまで気を引き締めていきましょう。
具体的な流れについては以下の通りです。
- 面接終了の合図でお礼を述べ、椅子に座ったまま一礼
- 椅子の横で立ち上がり「失礼致します」と言い、深く一礼
- ドア付近まで歩き、面接官のほうを振り返りもう1度深く一礼
- 一礼が済んだら、ドアを静かに開ける
- ドアを閉める際は下を向かないように面接官の目を見る
- 面接官に背面を見せないよう、斜めの立ち位置で静かにドアを閉め、退室する
何度か一礼をする場面が出てきますが、一礼の角度は30度〜40度くらいにしましょう。表情は自然な笑顔を意識すると良いですよ。
社会人としての基本的な所作ができていると、面接官や人事に安心感を与えられるので、最後まで気を引き締めて振る舞うようにしましょう。
コートの着用ですが、面接官の姿が見えなくなってから着用するのがベストです。企業によっては面接官が外まで見送りしてくれる場合や、自分の姿が帰り際まで見られる場合もあります。
その際はお互いの姿が見えなくなる場所まで移動してから、コートを着用するようにしましょう。
また、企業の敷地を出るまでは表情や歩き方にも注意するようにしてください。念のために、企業の敷地内や企業周辺での喫煙や飲食も避けるようにしましょう。
面接でマイナスな印象を与えるマナー違反4選
面接本番でどんなに一生懸命に志望動機などを伝えても、マナー違反をしてしまえば悪印象に繋がってしまいます。
そこで、どのようなことがマイナスな印象を与えてしまうのか、以下にまとめて挙げてみました。
上記に挙げた4つのマイナス印象について、次でそれぞれ詳しくお話していきたいと思います。
業界に合った服装をしていない
基本的には会社の雰囲気に合った服装であれば悪印象ではなく好印象になるので、そこまで心配する必要はありません。
ただ、業界によっては基本的な服装マナーであったとしても「社風に合わない」と思われてしまうケースがあります。
少しでも好印象を与えたい場合には、会社の雰囲気に合う服装を選択するのが良いでしょう。以下に、その業界に合った服装をまとめてみました。
金融業界 | 基本よりもかなり堅め |
---|---|
営業職 | 基本の服装マナー |
広告業界 | 基本よりも少しラフ |
人材派遣業界 | オフィスカジュアル |
IT業界 | オフィスカジュアルor私服 |
いくつかの業界の例を挙げましたが、その会社によって服装マナーは様々です。ですので、必ずしも上で挙げた服装マナーでなければいけないわけではありません。
例えば、オフィスカジュアルが基本の職場なのに、かっちりとしたスーツ姿で面接に行ってしまうと相手に堅い印象を与えてしまう可能性があります。
とはいえ、会社の服装マナーはネットで検索しても口コミなどを見ても、なかなかわからないものですよね。そこでおすすめなのは、事前に自分が面接を受ける会社へ行き、会社から出てくる人の服装を見ることです。
同時にどのような人が働いているのか、何となく雰囲気も掴めるかと思います。
基本的な服装マナーについては、以下の記事でより詳しく解説しています。
求められていないのに自分の名刺を渡してしまう
転職面接での名刺交換は、原則として必要ありません。それは本来名刺は会社を代表して渡すものだからなんです。
そのため、求められていないのに自分の名刺を渡してしまうと「なぜ転職面接という場で渡してきたのだろう」と思われてしまう可能性があります。
ただ、場合によっては面接官から名刺交換を求められるケースもありますので、念のために名刺を持っておくのが無難だと言えますね。
面接の場で名刺を渡されたときの対処法などについては、以下の記事で詳細を解説しています。
面接を受ける会社情報を調べていない
面接を受ける会社の情報を調べずに面接を受けるのは、会社に対して失礼な行為にあたります。なぜなら「うちの会社に面接へ来たのに何も調べてないの?」と思われてしまうからです。
また、会社のホームページをざっと見通しただけで理解した気になっていても、その甘さは必ず見抜かれてしまうため、しっかりとリサーチするようにしましょう。
企業側もあなたのために貴重な時間を割いているので、会社にとって欲しい人材かどうかを真剣にジャッジしています。だからこそ、きちんと準備をして面接に臨むことが企業側に向けた礼儀マナーだと言えます。
面接前にその企業について調べるのは当たり前ですが、意外としっかりできていない人が多く見られます。マナーとしてだけではなく、面接の通過率を上げるためにもぜひ、企業の情報収集を怠らないようにしましょう。
以下の記事では企業研究のやり方について解説しています。企業の調べ方がわからない人や改めて確認したい人は、ぜひ目を通してみてください。
コミュニケーションの基本がなっていない
コミュニケーションの基本がなっていないのも、マイナス印象に繋がってしまいます。具体的にどのようなコミュニケーションの仕方が好ましくないのか押さえておきたいですよね。
そこで、今回は「話し方」「聞き方」の2つを以下にまとめてみました。
話し方 | ・間違った敬語 ・語尾を伸ばす癖(「○○で~、○○なんですよ~」など) ・質問を遮って答える(質問は相手に促されてから) ・質問の意図とは外れた回答をする(空回りして質問外のことも答えるのはNG) |
---|---|
聞き方 | ※まず前提として、面接では自分の「アピールしたい気持ち」が先行しがちですが、大事なのは「相手が求めることに過不足なく応える」ことです。ですので聞く姿勢はとても大事なことです! ・相槌が過剰(「はい、はい、はい…」など) ・相槌が無さ過ぎて聞いているのかわからない ・返事が小さく聞き取りにくい |
自分の言葉づかいや聞く態度に問題はないと思っている人も多いと思います。しかし、緊張感のある面接の場では普段通りの振る舞いができないこともあります。
また、自分自身では気づきにくい部分がマイナス印象に繋がってしまう可能性も十分にあります。
だからこそ、事前に知人や転職エージェントと面接の練習をおこない、フィードバックしてもらうことが重要になってきます。少しでも好印象を残すためにも、ぜひ第三者に協力をしてもらうことをおすすめします。
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転職面接でやってはいけないマナー違反については、動画でも解説しているのでこちらも参考にしてみてください。
オンライン面接で注意したいマナー
最近では新型コロナウイルス感染対策により、オンライン上で面接をおこなう企業も少しずつ増えてきています。
対面時とはマナーが異なるので、事前準備をしっかりと確認していきましょう。
上記に挙げた2つについて、次でさらに詳しく解説していきたいと思います。
オンライン面接【事前準備編】
オンライン面接をおこなう前に準備・確認しておきたいことをしっかり押さえておくことで、安心して面接に臨むことができます。
そこで事前に準備・確認しておきたいポイントをいくつか以下にまとめてみました。
- 静かな場所で面接を受けられる環境に整える
- 上下とも面接にふさわしい恰好で受ける
- 面接前に指定のWeb会議ツールでカメラ/マイク設定を確認する
- マイク付きイヤホンを用意しておく
- できる限り通知を切っておく
カメラに映る背景は綺麗であることがマストなので、壁を背景にするのがおすすめです。部屋の外などオープンスペースで面接をおこなうと、周囲の音が相手に聞こえてしまう可能性があるためNGです。
Web会議ツールはマイクやカメラ設定が必要になるので、前もってアクセス設定しておくのが望ましいですね。
また、パソコンのスピーカーで面接をおこなってしまうとお互いに聞き取りづらく、環境音まで拾ってしまうため、イヤフォンを用意しましょう。ビジネスではWeb会議の際にイヤフォンマイクの使用が常識になっています。
ですので、イヤフォンをしていないとマイナス印象に繋がってしまう恐れがあります。
オンライン面接【本番編】
オンライン面接の本番についても事前準備と同様、大切なポイントをしっかりと押さえておくことで失敗を防ぐことができます。
そこで本番で失敗しないためのポイントをいくつか以下にまとめてみました。
- 10分前にログインする
- リアクションは普段よりオーバーに
- カンペは見ずにカメラ見てゆっくり話す
- メモはパソコンではなく手書きでとる
- 接続が切れても慌てずに再接続し、謝罪をして再開する
最近ではログイン状態が相手に見えるツールが増えているので、直前にログインすると時間にルーズと捉えられてしまう可能性があります。ですので、設定の最終確認も兼ねて10分前にはログインしておきましょう。
また、オンライン面接は対面よりも表情や仕草を感じにくいため「ちゃんと聞いていない」と懸念を持たれてしまう可能性もあります。だからこそ、リアクションは少しオーバーなくらいがベストだと言えますね。
万が一、接続が途切れた際に放置すると「選考を受ける気がない」と思われてしまうのでNGです。慌てることなく送られてきたWeb会議ツール、もしくはSkypeなどに再度接続して面接を再開させるのが良いですよ。
その際に慌てた様子で再開させてしまうと「トラブル対応能力が低い」と判断されて、印象を悪くしてしまうケースがあるため、1度深呼吸をして落ち着かせてから対応しましょう。
お礼メールはマナーではない
面接後にお礼のメールは送ってもマイナス印象になることはありません。その反対に必ずしもお礼メールを送らないといけない、というわけでもないので安心して大丈夫ですよ。
ただ、お礼メールを送りたい場合は、以下のポイントをしっかり押さえておきましょう。
- 最終面接が終わった当日中に送る
- 面接で言いそびれた内容は書かない
- 和やかな雰囲気の面接だったとしても丁寧なトーン&マナーで作成
さらに転職面接のお礼メールや日程調整メールなどのマナーについて知りたい人は、こちらの記事もぜひご覧ください。
転職面接で好印象を与える髪型
転職面接では第一印象が大事になってきます。実はその第一印象は服装だけではなく、髪型でも決まると言われています。
では、転職面接で面接官に好印象を与えるためには、どのような髪型にするのが良いのか以下2つのパターンに分けてご紹介していきたいと思います。
女性の場合
まず、短い髪の女性は綺麗に整えるのが良いです。その際に注意したいのは、綺麗に整えようとしてワックスなどを多くつけてしまわないようにすることですね。
一方、髪の長い女性は、前髪を横へ流したり上にあげたりするのが良いでしょう。そのほうが意思や表情が伝わりやすくなります。後ろの髪はハーフアップやポニーテールでまとめるのがベストですね。
ただ、髪質や長さによっては上記のように対処するのは難しいこともあると思います。その場合は下ろしたままでも大丈夫ですが、前髪が目にかからないよう別の工夫をすることをおすすめします。
短い髪でも長い髪でも、お辞儀した際に顔にかからず、手で戻す必要のない髪型にするのが大きなポイントだと言えますね。
髪色について
髪色の明るさがどこまで許容されるのか、その判断は難しいです。
はっきりとわからない部分だからこそ、1度黒髪などダークな色に染め直すのが無難かもしれませんね。
入社後に周囲の様子を観察しながら、髪色を好きに変えたり先輩などに髪色を質問したりするのも良いと思いますよ。
男性の場合
髪は短いほうが爽やかな印象を与えることができるのでおすすめです。眉毛が見えるとすっきりとした印象にもなります。
前髪が伸びている男性や全体的に髪の毛が長い男性は、顔がはっきり見えるように髪を適度に切るのが良いでしょう。きちんと顔が見えるほうが面接官からの印象も良くなりますよ。
髪色について
女性と同じく、髪色がどこまで許容されているのか判断が難しいので、ダークな色に染め直すのが無難かもしれません。
女性の場合と同じく、入社後に周囲の様子を観察しながら、髪色を好きに変えるか先輩などに髪色を質問するのが良いと思います。
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