
転職面接で名刺交換は必要?受け取り方・持ってない時の対処法をプロが解説
転職面接で名刺交換は原則不要ですが、面接官から渡されるケースはあります。
この記事では、名刺の受け取り方や持っていない時の対処法「名刺をもらった=合格?」の真相まで解説します。
転職面接での名刺交換は原則不要
転職面接では、名刺交換をする必要は基本的にありません。
名刺はそもそも「会社の代表」として渡すものです。転職面接は個人として臨む場ですから、求職者側から名刺を差し出す必要はありません。
実際に転職面接で求職者から名刺を渡すケースはほとんどなく、面接官側も求職者が名刺を持っていないことは当然のこととして理解しています。
名刺は「会社の代表」として渡すもの
ビジネスシーンで日常的に行われる名刺交換ですが、これはあくまで「会社対会社」の挨拶です。
転職面接では会社を代表しているのではなく、個人として選考を受けているため、名刺交換のルールはそのまま適用されません。
在職中で現職の名刺を持っている人もいるかもしれませんが、転職面接で使うのは適切ではありません。
名刺は会社から貸与されている資産であり、転職活動という私的な目的で使用するのは本来の用途から外れます。
面接官が名刺を渡す3つの理由
面接官から名刺を渡されることは実際にあります。その理由は主に3つです。
| 目的 | 具体的な意図 |
|---|---|
| ビジネスマナーの確認 | 名刺の受け取り方でマナーが身についているか見ている |
| 連絡手段の共有 | 選考スケジュールの変更や質問への連絡先として渡す |
| 企業の誠実さアピール | 面接は企業にとっても「選ばれる場」。紳士的な姿勢を示す |
特に営業職や接客職の選考では、名刺の受け取り方を注視している面接官もいます。
面接全体のマナーを押さえておきたい人は、こちらの記事も参考にしてみてください。
面接官から名刺を渡された時の正しい受け取り方
面接官から名刺を渡されたら、落ち着いて丁寧に受け取れば問題ありません。
難しい作法は必要ないので、基本の流れを押さえておけば十分です。
受け取る際の基本マナー5ステップ
面接中に名刺を差し出された場合は、次の流れを意識してください。
名刺を受け取る際の基本マナー5ステップ
椅子から立ち上がり、姿勢を正す
「頂戴いたします」と一言添え、両手で受け取る
名刺に軽く目を通し、名前や部署を確認する
名刺入れがあれば、その上に乗せる形で受け取る
受け取った名刺を机の左側に置く(面接終了まで出しておく)
座ったまま受け取るのは失礼にあたるので、必ず立ち上がってから受け取ってください。片手で受け取るのもNGです。
名刺を机に置く位置と複数枚の並べ方
受け取った名刺は、自分から見て机の左側に置きます。名刺入れがある場合は、名刺入れの上に名刺を乗せて置くのが丁寧な印象になります。
面接官が複数いる場合は、着席順に合わせて名刺を横に並べます。
相手の座席位置と名刺の位置を対応させると、面接中に名前を間違えることも防げます。
一番役職が高い人の名刺を名刺入れの上に置き、他の名刺は机の上に並べましょう。
やってはいけないNG行為
以下の行為は面接官からの印象を下げてしまうので注意しましょう。
名刺受け取り時のNG行為
ロゴや相手の名前に指をかけて受け取る(名刺の端を持つ)
受け取ってすぐにしまう(面接終了まで机上に出しておく)
名刺の上にメモを書く(名刺は相手の「顔」なので汚損は厳禁)
名刺をしまうタイミングは、面接が終わって退室の挨拶をする時です。
面接の流れや入退室のマナーについて詳しく知りたい人は、こちらの記事もチェックしてみてください。
名刺交換を求められた場合の正しいやり方
転職面接で名刺交換を求められることはまれです。
ただし、万が一に備えて基本的な手順を知っておくと安心です。
名刺交換の基本手順
名刺交換は、お互いが立った状態で、机を挟まずに行います。もし机が間にある場合は、机を挟まない位置に移動しましょう。
名刺交換の流れ
名刺交換をスムーズに行うために、以下の流れを押さえておきましょう。
名刺の表面を相手に向けて、両手で差し出す
相手の名刺より低い位置で差し出し、謙虚さを示す
「○○と申します」とフルネームを名乗る
受け取った名刺に目を通してから、机の左側に置く
同時交換の場合は、右手で自分の名刺を渡しながら、左手で相手の名刺を受け取ります。
名刺交換で気をつけるべき注意点
名刺を財布やズボンのポケットから直接取り出すのはNGです。
名刺を雑に扱っている印象を与えてしまうため、必ず名刺入れから取り出してください。
折れやしわのある名刺を渡すのも避けるべきです。きれいな状態の名刺を用意しておきましょう。
もらった名刺をメモ代わりに使うことも厳禁です。
名刺は相手の「社会的な顔」ですから、書き込みや汚損は絶対に避けてください。
面接時の服装マナーについても確認しておきたい人は、こちらの記事が参考になります。
名刺を持っていない時の対処法
転職面接で名刺を持っていなくても、まったく問題ありません。焦る必要はないので安心してください。
受け取るだけでOK|名刺がなくても失礼にならない
面接官から名刺を渡されても、自分の名刺を返す必要はありません。面接官は応募者が名刺を持っていないことを十分に理解しています。
実際、応募者が名刺を持っていないケースのほうが圧倒的に多いです。離職中の人はもちろん名刺がありませんし、在職中の人も転職面接に現職の名刺を持ってくることは一般的ではありません。
履歴書や職務経歴書に連絡先は記載されていますから、名刺がなくても面接官は応募者の情報を把握できます。名刺がないことが選考に影響することはないので、気にせず面接の内容に集中しましょう。
名刺がない場合のスマートな伝え方【例文付き】
面接官から名刺交換を求められた場合は、一言お詫びを添えるだけで問題ありません。
名刺がない時の伝え方(例文)
- 離職中の場合:「申し訳ございません。現在離職中のため、名刺を持ち合わせておりません」
- 在職中の場合:「恐れ入ります。本日は名刺の持ち合わせがございません」
現職の名刺を渡すかどうか迷う人もいますが、渡さないほうが無難です。
いずれの場合も面接官は事情を理解してくれます。長々と説明する必要はありません。一言添えて、丁寧に名刺を受け取ることに意識を向けてください。
名刺入れを持っていない場合の対応
名刺入れがなくても、受け取った名刺を両手で丁寧に持ち、机の左側に置けば問題ありません。
名刺入れがあるとより丁寧な印象にはなりますが、持っていないからといってマイナス評価になることはありません。大切なのは名刺入れの有無ではなく、受け取る際の態度や所作です。
もし今後も転職面接を複数受ける予定がある場合は、シンプルな名刺入れを1つ用意しておくと安心かもしれません。
名刺を持っていないことを気にして面接に集中できないのは本末転倒です。
面接の合否を決めるのは、名刺のマナーではなく、志望動機や自己PRといった面接の中身です。
マナーは「減点されない」ためのものです。加点を狙うなら面接対策に時間を使いましょう。
キャリア相談では企業ごとの面接傾向に合わせた対策ができますよ。
「面接で名刺をもらった=合格サイン」は本当か
転職面接で名刺をもらうと「合格のサインでは?」と期待してしまう人は少なくありません。結論から言うと、名刺の有無と合否に直接的な関係はありません。
名刺を渡す・渡さないと合否は関係ない
面接官が名刺を渡すかどうかは、その企業や面接官個人の習慣に左右されます。
| 名刺を渡す企業 | 名刺を渡さない企業 | |
|---|---|---|
| 合格の場合 | 渡す | 渡さない |
| 不合格の場合 | 渡す | 渡さない |
上の表のとおり、名刺を渡す企業は合否に関係なく全員に渡し、渡さない企業は誰にも渡しません。
名刺の有無で合否を推測しても意味がないので、結果は正式な連絡を待ちましょう。
合否を分けるのはマナーではなく面接の中身
ビジネスマナーがしっかりしていることは社会人として当然求められますが、マナーだけで合格にはなりません。マナーはあくまで「できていて当たり前」の減点方式です。
合否を左右するのは、面接官に自分の強みや意欲をどれだけ的確に伝えられたかにかかっています。
志望動機の説得力、経験の活かし方、入社後の貢献イメージ。面接のやり取りそのものが評価の中心です。
名刺のマナーに時間を割きすぎるよりも、志望動機の整理や想定質問への回答準備に力を入れるほうが、はるかに合格率は上がります。
面接では、事前準備の質がそのまま結果に直結します。
転職面接には「こう準備すれば成功確率が上がる」という明確な原則があります。
名刺のマナーを気にする時間があるなら、企業研究や自己分析に使うほうが効果的です。
もし何から手をつけていいかわからないという人は、すべらないキャリアエージェントのようなキャリア相談サービスに頼ると、面接対策の優先順位が明確になりますよ。
面接後の名刺の扱い方
面接で名刺をもらった後の対応についても押さえておきましょう。
お礼メールは基本的に不要
名刺をもらったからといって、お礼メールを送る必要は基本的にありません。面接官は多くの応募者と面接をしているため、全員からお礼メールが届くと業務の負担になる可能性があります。
社内の重要な連絡メールが埋もれてしまうこともあるため、面接後のお礼メールは控えるのが無難です。
エージェントを利用している人であれば、面接の感想や手応えは担当のキャリアアドバイザーに伝えるのが効果的です。エージェントが企業側にフォローを入れてくれるため、直接お礼メールを送るよりも選考にプラスに働くことがあります。
不要になった名刺はシュレッダーで処分する
選考が終了し、不要になった名刺はシュレッダーにかけて処分してください。
名刺には個人情報(氏名、連絡先、部署名など)が記載されているため、そのまま捨てるのは適切ではありません。
シュレッダーがない場合は、はさみで細かく裁断してから処分すれば問題ありません。名刺は個人情報として適切に管理し、不要になったら復元できない形で処分するのがマナーです。
キャリアアドバイザーの活用方法についてさらに詳しく知りたい人は、こちらの記事も参考にしてみてください。
転職面接の名刺に関するよくある質問(FAQ)
ここでは転職面接の名刺に関してよく聞かれる質問をまとめました。
ぜひ参考にしてみてください。
現職の名刺を転職面接で渡してもいい?
原則として渡すべきではありません。
名刺は会社から支給される資産であり、転職活動という個人的な目的での使用は適切ではありません。
情報漏洩やコンプライアンスの観点からも、現職の名刺を転職面接で使用するのは避けてください。
転職用の名刺を自分で作るべき?
基本的に不要です。
面接官は応募者が名刺を持っていないことを前提としているため、わざわざ名刺を作る必要はありません。
どうしても作りたい場合は、氏名、電話番号、メールアドレスのみを記載したシンプルなものにしてください。
転職エージェントとの面談で名刺は必要?
不要です。
エージェントとの面談はカジュアルな場であり、名刺交換を求められることはまずありません。
エージェントの担当者は名刺を渡してくれることがありますが、こちらから渡す必要はないので手ぶらで問題ありません。
面接官から名刺をもらったらお礼メールを送るべき?
基本的に不要です。
面接官は多くの応募者を対応しているため、個別のお礼メールは負担になることがあります。
エージェントを利用している場合は、エージェント経由でお礼の気持ちを伝えるほうが効果的です。
退職時に名刺はどうすればいい?
退職時に名刺は会社に返却するのが原則です。
自分の名刺も、取引先からもらった名刺も、会社の営業活動を通じて取得した情報資産とみなされます。
持ち出しは情報漏洩につながるリスクがあるため、退職時にすべて返却してください。
転職フェアや合同説明会で名刺交換を求められたら?
個人の名刺を持っていなくても失礼にはあたりません。
企業の担当者から名刺を受け取り、丁寧にお礼を伝えれば十分です。
名刺がない場合は「名刺を持ち合わせておりませんが、お話を聞かせていただきありがとうございます」と伝えれば問題ありません。
転職面接は名刺交換以外にもマナーや準備すべきことが多くあります。面接対策に不安がある人は、キャリア相談サービスを活用すると企業ごとの面接傾向に合わせたサポートが受けられます。
特に、キャリアゴールから逆算して選考対策まで丁寧に伴走するすべらないキャリアエージェントのようなサービスは、面接の中身の質を上げたい人に適しています。
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面接官が名刺を渡す理由はケースバイケースですが、共通して言えるのは「名刺を渡されたかどうか」で合否が決まることはないということです。
名刺の有無よりも、面接のやり取りそのものに集中することが一番大切です。
面接対策に不安がある場合は、キャリアアドバイザーに相談してみると、模擬面接や企業ごとの傾向を踏まえたアドバイスが受けられますよ。