フリーターの月収はいくら?正社員との収入を徹底比較【具体例あり】
フリーターの月収は正社員と比べて低いというイメージがありますよね。
そこで現役のプロが実際の平均月収や正社員との差に触れながら、収入を増やせる方法を紹介します。
フリーターの月収は平均17万円!
厚生労働省発表の「平成30年賃金構造基本調査」によると、非正規雇用の平均月収は17万円、男性が19万円、女性が15万円です。
ただ、フリーターは個人で国民年金、国民健康保険に加入し、さらに所得税や住民税も支払わないといけないので、手取りは平均より少ないです。
社会保険料と税金を引くと8割が手取りとして残るので、男性は13.6万円、女性は12万円が手取りの額になるというわけです。
フリーターの月収シミュレーション
ここでは時給別に、フリーターの月収を詳細にご紹介します。
現在、日本では多くの地域の最低賃金が790円になっています。
そこで以下の月収シミュレーションでは最低賃金も含め、790円〜1500円でそれぞれの月収をご紹介します。
ちなみに、月収はフルタイム(1日8時間、週5日の40時間勤務)を単純に12ヶ月かけた数字を算出しています。
時給 / 収入 | 月収 | 年収 |
---|---|---|
790円 | 12万6400円 | 151万6800円 |
800円 | 12万円8000円 | 153万6000円 |
900円 | 14万円4000円 | 172万8000円 |
1000円 | 16万円 | 192万円 |
1100円 | 17万6000円 | 211万2000円 |
1200円 | 19万2000円 | 230万4000円 |
1300円 | 20万8000円 | 249万6000円 |
1400円 | 22万4000円 | 268万8000円 |
1500円 | 24万円 | 288万円 |
地方になれば時給は低く、都心になれば時給は高くなりますが、その分家賃や物価も都心のほうが高くなります。
都内で一人暮らしするのに必要な月収
都内で一人暮らしするには最低でも月収16万円ほど必要になります。
月収は都内の最低賃金1013円、家賃は都内でもっとも平均家賃の低い江戸川区の6万8300円を参考に算出しました。
算出すると、月収は16万2080円、手取りは12万9664円、そこから家賃6万8300円を引くと残るのは6万1364円です。
そして、食費3万円、通信費・光熱費2万円と想定した場合、余りを日用品や娯楽に使うと残りはなくなってしまいます。
ざっと計算しましたが、都内でフリーターが一人暮らしするとなると、ギリギリの生活になり、貯金ができない状態になることが分かります。
年代別にフリーターと正社員の月収比較
20代〜50代の年代別に、フリーターと正社員の月収を比較します。
年代 / 収入 | 正社員 | 正社員以外 |
---|---|---|
20代 | 19万円 | 15万円 |
30代 | 24.8万円 | 17.1万円 |
40代 | 29.7万円 | 17.1万円 |
50代 | 33.3万円 | 17.1万円 |
20代は正社員とフリーターの月収の差はあまり大きくはありませんが、年齢を重ねるごとにその差は広がっていくことが分かります。
その理由としてはフリーターは時給制のため、年齢を重ねても自動的に収入は上がりません。一方で、正社員は年功序列の給与体系や昇給制度があるので、、同じ年齢でもフリーターとの年収に差が生じてしまうのです。
また、正社員には賞与・ボーナスもあるので、フリーターとの収入差はかなり開くことが分かります。
収入を安定させたいのなら正社員がオススメ
フリーターと正社員では生涯年収に1億円以上の差が生じます。
収入を安定させて余裕のある生活を送りたいと考えるなら、正社員を目指すのがフリーターには非常にオススメです。
フリーターから正社員へ就職するのなら、20代であればポテンシャルで採用されるため、未経験からでも就職しやすいです。
ただ、30代以上になると、20代よりも成長の伸び代に期待ができないため、採用を渋る企業が増え、就職も難しくなります。
そこで20代フリーターはフリーターの就職支援に特化した転職エージェントの利用が、30代以上はハローワークの利用がオススメです。
フリーターから正社員に就職するには就職エージェントがおすすめ
フリーターとして収入は得ているものの「今より安定したい」「将来のお金が不安」「より専門スキルをつけたい」という理由から正社員になりたいと考えている人は多いのではないでしょうか。
しかし、正社員経験がなかったり正社員時代から遠ざかったりしていると、フリーターから正社員に就職できるのか不安な人もいるかと思います。
さらに、正社員への就職経験がない場合は、面接での自己PRの仕方や履歴書の作成方法についても悩んでしまいますよね。
そして、就職のプロである就活エージェントは、あなたのスキルや強みから「未経験でも挑戦できる仕事」や「あなたのフリーターとしての経験を活かすことができる会社」を提案してくれます。
正社員になるための就職活動が不安な人に就職エージェントがおすすめです。
フリーターにオススメのエージェントについて詳しく以下の記事に書いていますので、是非参考にしてください。
オススメの就職エージェント
30代以上にオススメの就職方法
30代以上の人は、ハローワークや転職サイトを利用しましょう。ハローワークや転職サイトは利用に年齢制限はなく、30代以上でも求人の紹介をしてもらえます。
リクナビNEXTなどの転職サイトはすきま時間に求人検索ができるので非常に便利です。
ただ、登録された経歴のみで書類選考がおこなわれるため、面接をしてくれる企業が見つかるまで応募し続ける必要があります。
年齢制限のないハローワークですが、一方でブラックな求人も一定数混ざっていることもあるので、引っかからないようにしっかりと見極める必要があります。ハローワークで転職する場合は、以下の記事も参考にしてみてください。
フリーターのメリット・デメリット
フリーターを続けるべきか、それとも正社員として就職するべきか悩んでいる人に、フリーターのメリット・デメリットをご紹介します。
フリーターのメリット・デメリットは裏返すと、正社員のメリット・デメリットとしても理解できるので、正社員として就職するべきなのか判断する材料にしてくださいね。
フリーターとして働き続けるメリット
フリーターのメリットとしては以下の3つが挙げられます。
- 時間的な自由がある
- 仕事に対する責任が軽い
- 正社員ほどのノルマがない
フリーターはシフト制であることが多く、また給与も時間で管理されており、残業もほとんどないため、時間的な自由があります。
また、仕事のミスは正社員の管理側が責任を取るため、フリーターが負う場面は少なく、仕事に対する責任も軽いでしょう。
そして、正社員ほどのノルマもなく、仕事に対して精神的なプレッシャーがないこともメリットとして挙げられます。
フリーターとして働き続けるデメリット
フリーターのデメリットとしては以下の5つが挙げられます。
- 貯金ができない
- 結婚ができず、老後も不安になる
- 雇用が不安定
- 福利厚生が利用できない
- 病気・怪我になると収入がない
先ほどのシミュレーションのようにフリーターは月収が低く、貯金をする余裕はほとんどありません。
そのため貯金ができず、結婚も難しく、老後の生活まで不安が続きます。
また、不景気や会社の経営状況などによって、1番先に解雇されるのはフリーターなので、会社に守られている正社員と比べて雇用が不安定です。
そして、病気や怪我になったときは、正社員と異なり休職中の手当や給与はないので、休んだ分だけ収入がなくなるデメリットがあります。
フリーターのメリット・デメリットについてさらい詳しく知りたい人は以下の記事も参考にしてください。
フリーターで稼ぐコツ
フリーターのメリット・デメリットをご紹介しましたが、それでもフリーターとして働き続けることを選ぶ人に向け、フリーターで稼ぐコツを3つご紹介します。
アルバイトをかけ持ちする
フリーターで稼ごうと思えばアルバイトをかけ持ちするのがオススメです。かけ持ちをするとどれくらい稼げるか具体例をご紹介します。
- 6〜8時:コンビニバイト
2200円(時給1100円) - 10時〜19時:フルタイムのアパレル販売スタッフ
9600円(時給1200円、休憩1時間) - 20時〜23時:コンビニバイト
3600円(時給1200円)
例えば、上記のように働いた時、日給は15400円になり、月20日間勤務すると約30万円の月収となるので、かなり稼げることがわかります。
しかし、常に働いていますし、休息もしっかり取れず体を壊してしまう可能性が高いです。
また、歳を取ったら無茶な働き方も出来なくなるので、長くは続かないと言えます。
時給が高い求人を選ぶ
高収入のアルバイトは警備スタッフ、パチンコ店スタッフ、軽作業スタッフなどが挙げられます。
都内の時給では1500円〜2200円程度で平均より高いです。
ですが、高収入のアルバイトは人気のない仕事や体力的にツライ仕事、職場衛生があまりよくない仕事ですので、体力的にも精神的にもツラいと感じることが多いです。
夜勤バイトをする
夜勤は午後10時から午前5時までを指し、その間は時給が1.25倍となり、昼間のアルバイトより給与が高くなります。
夜勤のアルバイトとしては、軽作業系、イベント系、コンビニスタッフなどが挙げられます。これらの都内の時給は1400円〜2000円程度で、平均よりも高いです。
ですが、夜勤を続けると昼夜逆転し、体にも負担がかかりますので、歳を重ねて続けられることではないです。
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フリーターについての情報をそれぞれ詳しく書いた記事を以下にまとめておきましたので、合わせてご覧になってください。