整形外科医の平均年収は1289万円!年代や他診療科と比較して解説

整形外科医の平均年収について、転職のプロがズバリどれぐらいなのかを年代別・地域別・診療施設別に徹底解説します。

また、他診療科との年収比較や収入を増やす方法などについても紹介します。

整形外科の平均年収は1289万円

労働政策研究・研修機構の「勤務医の就労実態と意識に関する調査」によると、整形外科医の平均年収は1289万円です。

調査によると整形外科医の年収割合は、以下のようになっています。

整形外科医の年収割合

上記の円グラフでは300万円未満が4.2%、300〜500万円が3.8%、500〜700万円が2.5%、700〜1000万円が12.7%、1000〜1500万円が34.7%、1500〜2000万円が33.1%、2000万円以上が8.9%となっています。

これらの年収割合を500万円未満、500〜1000万円、1000万円以上の3つに分類すると以下のようになります。

整形外科医の全体の年収割合

整形外科医の年収ですが、1000万円を超えている人が全体で76.7%もいます。500〜1000万円が15.2%、500万円未満が8%となっており、約8割の整形外科医が年収1000万円を超えていることがわかります。

年代別の平均年収

整形外科医は30代から年収が徐々に上がり、40代で高年収になるケースが多いです。

リクルートドクターズキャリアによると、整形外科医の年代別の平均年収は以下のようになっています。

年代別・整形外科医の平均年収

20代のうちは研修医なので、平均年収が600万円未満としています。30代だと600万円未満が10%、600〜1000万円が40%となっており、50%の整形外科医が年収1000万円未満となっています。

その反面で年収1000万円以上の30代も50%いるので、約5割の整形外科医は30代から年収が上がっています。

40代になると1400〜2000万円の割合が増えます。年収2000万円以上は全年代の中では、40代がもっとも多く23%となっていますね。

50代は2000万円以上の割合が15%と40代よりも減るものの、9割超の整形外科医が年収1000万円以上となっています。

地域別の平均年収

リクルートドクターズキャリアのデータによると、地域によって平均年収が異なる結果となっています。

地域別・整形外科医の平均年収

北海道・東北、関西、中国・四国、九州・沖縄は1400〜2000万円未満の割合がもっとも高く、50%以上となっています。中でも中国・四国は71%と全国でもっとも1400〜2000万円未満の割合が高くなっています。

2000万円以上で見た場合は、北海道・東北が40%とずば抜けている結果となっています。

地域別の平均年収ですが、1400〜2000万未満が50%、2000万円以上が40%の北海道・東北がもっとも高いです。

医療施設別の平均年収

リクルートドクターズキャリアによると、医療施設別では大学・国公立病院よりも民間病院とクリニックのほうが平均年収が高い結果が出ています。

医療施設別・整形外科医の平均年収

年収600万円未満は大学・国公立病院で5%となっていますが、民間病院とクリニックは0です。

1000万円未満に関しても大学・国公立病院が35%ともっとも多く、民間病院は3%となっています。

1000〜2000万円未満で見ると、大学・国公立病院が55%、民間病院が72%、クリニックが80%となっており、クリニックがもっとも高いです。

2000万円以上は民間病院が1番高く26%、クリニックが20%、大学・国公立病院が5%で、民間病院と比較すると21%の差が生じています。

年収を上げたい整形外科医におすすめの転職支援サービス

今よりも年収を上げたいと考えているのなら、転職エージェントを利用するのも1つの方法です。

転職エージェントは転職支援を専門としているので、どの医療施設が良いのかといったノウハウを持っています。また、年収交渉の代行もおこなってくれるため、転職活動において心強い存在だと言えます。

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整形外科と他診療科の平均年収比較

労働政策研究・研修機構の「勤務医の就労実態と意識に関する調査」によると、診療科別の平均年収は以下のようになっています。

診療科 平均年収
脳神経外科 1480万円
産科・婦人科 1466万円
外科 1374万円
麻酔科 1335万円
整形外科 1289万円
呼吸器科
消化器科
循環器科
1267万円
内科 1247万円
精神科 1230万円
小児科 1220万円
救急科 1215万円
その他 1171万円
放射線科 1103万円
眼科
耳鼻咽喉科
泌尿器科
皮膚科
1078万円

平均年収がもっとも高いのは脳神経外科で、整形外科は5番目に平均年収が高い結果となりました。

1番年収が高い脳神経外科医は、命に関わる疾患を扱うため、極めて繊細で高度なスキル・知識が求められます。また、くも膜下出血や脳卒中といったように、緊急を要する治療をおこなうことも多いので、他の診療科よりも平均年収が高くなっています。

整形外科は数ある診療科の中でも、診療領域が全身に及んでいます。整形外科と一言でいっても様々な疾患や部位が治療の対象となるので、それぞれに対応する医療技術・知識が求められるため、その分が年収に反映されていると考えて良いでしょう。

整形外科医の仕事内容

整形外科は骨・関節・筋肉・靭帯・腱・脊髄・神経といった運動器官の怪我や病気を診察・治療をおこないます。

具体的には、粉砕骨折などで失った骨格を骨移植手術や人工骨置換手術で再建をおこなったり、断絶した靭帯の縫合といった外科的な治療をします。外科的な治療の他には、肩こりやリウマチ、ヘルニアといった病気から生じる痛みを薬で取り除いたり、理学療法士と連携して運動機能の改善を目指す治療をおこなう場合もあります。

整形外科の仕事内容は診療施設によっても異なります。ここでは病院とクリニックに分け、それぞれの仕事内容を以下で紹介します。

病院の仕事内容

病院では、入院している患者の運動機能回復と、在宅復帰に向けた治療をおこないます。

手術後の患者を担当することもあるため、専門的な知識の他にリスク管理や合併症などに関する知識も必要となってきます。

病院ならではの仕事としては、他の診療科と連携して患者の治療にあたることもあるので、連携に必要な資料作成や打ち合わせといった診察・治療以外の仕事もこなさなければなりません。

クリニックの仕事内容

クリニックでは主に外来のリハビリをおこないます。

肩こり、腰痛、ひざ痛などの慢性疼痛、交通事故やスポーツ障害、日常生活での外傷、加齢による変性疾患など、痛みを取り除くだけでなく、痛みの根源を探り治す治療もおこないます。

整形外科医の労働環境

整形外科は外科医の中でも比較的ゆとりのある診療科だといえます。リハビリが中心の病院であれば、スケジュールも立てやすくプライベートとの両立がしやすいです。

そんな整形外科医の労働環境について、主に以下の2つをピックアップして説明します。

整形外科医の当直

労働政策研究・研修機構の「勤務医の就労実態と意識に関する調査」によると、38.1%の整形外科医は1ヶ月当たりに日直が1回もないと回答しました。

日直
なし 1〜2 3〜4 5回以上
平均 38.2 51 6.3 4.5
整形外科医 38.1 55.2 3.8 2.7

日直があったとしても1〜2回と少ないことが多いようです。他の診療科も含めた平均値で見てみると、整形外科医の日直は平均的だと考えて良いでしょう。

一方で、月に3〜4回、5回以上日直がある整形外科医の割合ですが、これは平均よりも少ない傾向にあるようです。

また、宿直に関しては約3割の整形外科医が月に1回もないと回答しています。

宿直
なし 1〜2 3〜4 5回以上
平均 32.6 34.8 21.8 10.8
整形外科医 31.1 42 22 4.9

宿直の回数はなしと5回以上が平均値を下回っていますが、1〜2回は42%となっており、7.2%も平均を上回っています。

整形外科の場合は宿直は1〜2回がメインとなっています。1回の宿直では1〜4人の患者を診ることが多いようです。

1回当たりの宿直で診察した平均患者数については、以下のような割合になっています。

1回当たりの宿直で診療した平均患者数
なし 1〜4 5〜9 10人以上
平均 10.4 49.8 24.3 15.5
整形外科医 11.2 40.6 31 17.3

患者を診る場合は、平均と比較してだいたい5〜10名以上の比率が高いことがわかります。

整形外科医の勤務先に対する満足度

勤務先に対する満足度ですが、整形外科は高めです。

労働政策研究・研修機構の「勤務医の就労実態と意識に関する調査」のデータを元に、整形外科を含む人手が足りていない麻酔科、産科・婦人科、外科、脳神経外科の4つと比較してみました。

整形外科医の勤務先に対する満足度

この5つの診療科の中で、勤務先に対してもっとも満足しているのは麻酔科です。

「満足している」と回答している麻酔科は11.8%、整形外科は11.5%、外科は10%、脳神経外科は8.9%、産科・婦人科は8.8%となっています。

「満足している」と「まあ満足」の2つを足した場合は、麻酔科が69.3%、産科・婦人科が68.7%、整形外科が59.4%、外科が56.3%、脳神経外科が52.8%となっており、この5つの診療科の中では3番目に高いです。

一方で不満と回答した割合は、麻酔科が2%、産科・婦人科2.7%、外科が5.3%、脳神経外科が6.5%、整形外科が6.6%で、整形外科はこの中ではもっとも不満に感じている人が多い結果となっています。

比較した診療科の中では勤務先に不満を感じている人は一定数いるものの、それ以上に満足している整形外科医が多いようです。

年収を上げたいのならアルバイトもあり

手っ取り早く年収を上げたいのなら、アルバイトの掛け持ちをするのも1つの方法です。

医師転職研究所の調べによると、医師でアルバイト・副業をやっている割合は以下のようになっています。

アルバイト・副業をやっている医師の割合

医師でアルバイト、いわゆる非常勤勤務をおこなっている割合は全体の68%を占めています。

整形外科は非常勤(アルバイト)を募集する求人が多いので、仕事を見つけやすく、年収を上げやすいです。

報酬は地域によって異なりますが、相場としては時給1万円が目安となっています。

個人宅への訪問診療が多いクリニックや医師が1人で巡回する場合は報酬が高く設定されており、10万円という例もあります。

掛け持ちする場合の年収実例

時給1万円の非常勤(アルバイト)をした場合の、年収実例を以下で紹介します。

週1日の8時間勤務であれば、月に4回の勤務で月収は32万円となります。

この働き方を1年間続けると384万円の収入が見込めます。

メインで勤務している病院とは別にこのように掛け持ちをし、300〜400万円ほど年収が増えている医師は多いです。

整形外科医で年収をさらに上げる方法

整形外科医として年収をあげたいのなら、転職のプロである転職エージェントに相談するのが1番効率が良いです。

基本的に整形外科医を募集する求人は多く、他の病院やクリニックへ転職するだけでも想像以上に年収が上がるケースがよくあります。

しかし、当直の実態や病院に関する満足度は転職するまで、具体的にどうなっているのかわからないことばかりです。

そんなときに役立つのは転職エージェントです。とくに医師の転職に特化している転職エージェントは、医療施設の詳細な内部情報や今よりも年収をあげられる医療施設はどこなのかといった情報を豊富に持っています。

ただ、転職エージェントといっても保有している求人やサポートに違いがあるので、2〜3社に複数登録し、最終的に1番良いと思った1社に絞り込むと効率よく転職活動を進めることができます。

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