
医者の年収は平均1,512万円【2026年最新】診療科・年代別に解説
医者の年収を最新データで解説します。平均年収は1,512万円で、20代〜60代の年代別、診療科別、勤務先別、開業医と勤務医の違いまで網羅しました。
医師が今より年収を上げる方法も、キャリアのプロが具体的に紹介します。
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医者の平均年収は1,512万円【2026年最新】
医者の平均年収は1,512万円です。厚生労働省の令和7年賃金構造基本統計調査をもとに算出した、医師の給与水準になります。
給与所得者全体の平均年収は約460万円(出典:国税庁の民間給与実態統計調査)ですから、医者はその3倍以上を稼ぐ高収入の職業です。
ただ、同じ医者でも働き方によって年収は大きく変わります。病院に雇われる勤務医と、自分でクリニックを構える開業医とでは、1,000万円以上の差がつくこともあります。
まずは全体像として、平均1500万円前後という数字を押さえておいてください。内訳はこのあと詳しく見ていきます。

医師の年収は高いで終わらせず、どの働き方でいくら稼げるのかまで見るのが大切です。
同じ1,500万円でも、勤務医と開業医では手元に残るお金も働き方もまったく違いますよ。
男女別の医者の平均年収
医者の平均年収を男女別に見ると、男性医師が1,594万円、女性医師が1,275万円です(出典:令和7年賃金構造基本統計調査)。その差は約320万円になります。
この差が生まれる大きな理由は、勤務時間と働き方にあります。女性医師は出産や育児といったライフイベントの影響を受けやすい傾向があります。
時短勤務や非常勤へ切り替えると、当直やオンコールの手当が減るため、平均年収に差が出ます。
ただ、これはあくまで平均の話です。フルタイムで当直もこなす女性医師は男性と同水準を稼いでいますし、高単価の診療科を選べば性別に関係なく年収を伸ばせます。
医者の手取り年収の目安
年収1500万円台の医者でも、実際に手元に残る手取りは1000万円前後です。額面から所得税や住民税、社会保険料が引かれるからです。
この年収帯は税率も高くなるため、およそ3割以上が天引きされます。額面1,512万円なら、手取りはおおむね1,000万〜1,050万円が目安です。
年収2,000万円を超える開業医クラスになると、税負担の割合はさらに重くなります。年収イコール使えるお金ではない点は、高所得者に共通する現実です。
だからこそ、iDeCoや小規模企業共済、法人化といった節税の工夫が、高年収の医師にとって手取りを左右する重要なポイントになります。
【年代別】20代〜60代の医者の年収推移
医者の年収は年齢とともに上がり、60代前半でピークを迎えます。令和7年賃金構造基本統計調査をもとに、年代別の平均年収をまとめました。
| 年代 | 平均年収 |
|---|---|
| 20代前半 | 592万円 |
| 20代後半 | 757万円 |
| 30代前半 | 1,086万円 |
| 30代後半 | 1,470万円 |
| 40代前半 | 1,746万円 |
| 40代後半 | 1,703万円 |
| 50代前半 | 1,780万円 |
| 50代後半 | 1,889万円 |
| 60代前半 | 1,981万円 |
| 60代後半 | 1,819万円 |
| 70歳〜 | 1,590万円 |
20代前半は592万円と、他業種の同世代と比べて飛び抜けて高いわけではありません。初期研修医の期間にあたり、まだ一人前として稼げる時期ではないからです。
そこから30代に入ると年収の伸びが一気に加速します。30代前半で1,086万円、30代後半で1,470万円と、収入が跳ね上がります。
専門医の資格を取り、担当できる医療行為が増えるのが要因です。40代以降は1,700万〜1,900万円台で高止まりし、経験と役職がそのまま年収に反映されます。
若手のうちは割に合わないと感じる場面もありますが、医師は年齢を重ねるほど安定して稼げる、息の長い職業です。
【勤務先別】経営形態で変わる医者の年収
同じ勤務医でも、どこに勤めるかで年収は数百万円変わります。意外に思われるかもしれませんが、給与だけを見ると大学病院がもっとも低い部類に入ります。
開設者別の勤務医平均年収は、以下の通りです。
| 開設者 | 平均年収 |
|---|---|
| 医療法人 | 1,577万円 |
| 公立 | 1,551万円 |
| その他(公益法人等) | 1,454万円 |
| 公的 | 1,383万円 |
| 国立 | 1,290万円 |
| 個人 | 1,205万円 |
出典:第25回医療経済実態調査
医療法人がもっとも高く1,577万円、次いで公立病院が1,551万円です。一方、国立系や個人経営のクリニック勤務は比較的低めに出ています。
大学病院はこの分類でも低い側ですが、実態はさらにシビアです。2025年に医師2,055名を対象におこなわれた医師転職研究所のアンケートを見てみます。
そこでは大学病院勤務の年収は800万円未満という回答が目立ち、一般の市中病院の1,500万円前後と比べて大きく見劣りしました。
研究や教育に時間を割く分、給与が抑えられ、多くの大学病院勤務医は外部の非常勤アルバイトで収入を補っています。少しでも給与を上げたいなら、医療法人や民間の市中病院を軸に探すのが近道です。
【診療科別】医者の年収ランキング
医者の年収は診療科によっても差が出ます。とくに近年は、美容医療など自由診療の分野が求人市場で突出して高くなっています。
医師転職ドットコムが公開する2025年の求人データ(給与下限)をもとにした、高年収の診療科ランキングは以下の通りです。
| 順位 | 診療科 | 給与下限 |
|---|---|---|
| 1 | 美容外科 | 1,901万円 |
| 2 | 不妊治療 | 1,710万円 |
| 3 | 美容皮膚科 | 1,620万円 |
| 4 | 耳鼻咽喉科 | 1,483万円 |
| 5 | 産婦人科 | 1,426万円 |
| 6 | 整形外科 | 1,416万円 |
| 7 | 精神科 | 1,387万円 |
| 8 | 眼科 | 1,364万円 |
自由診療の美容外科や不妊治療が上位に来るのは、保険診療の枠にとらわれず、価格設定の自由度が高いからです。
保険診療中心の科では、当直や緊急対応が多くハードな産婦人科、外科、脳神経外科などが高めの傾向にあります。命に関わる責任の重さと激務が、そのまま年収に反映されています。
診療科ごとの詳しい年収は、それぞれ個別の記事でも解説しています。自分の専門分野の相場を知りたい人は、あわせて読んでみてください。
勤務医と開業医で年収はどれだけ違う?
医者の年収を語るうえで避けて通れないのが、勤務医と開業医の差です。第25回医療経済実態調査で比べてみます。
勤務医の平均年収が約1,485万円なのに対し、開業医(一般診療所で入院設備なし)の平均は約2,627万円でした。その差は約1.7倍にもなります。
ただし、この数字はそのまま受け取ると誤解します。勤務医の1,485万円は給料として振り込まれる金額です。
一方、開業医の2,627万円は損益差額、つまり売上から人件費や家賃、医療機器のリースといった経費を引いた後の事業利益です。
ここからさらに自分の社会保険や設備の更新費用を出すため、実際に自由に使えるお金はもっと少なくなります。
さらに開業には数千万円単位の初期投資と借入が伴い、患者が集まらなければ収入はゼロにもなり得ます。稼ぎたい額と背負えるリスクのバランスで、どちらが得かは決まります。
研修医・医者の初任給はいくら?
医者としてのスタートである初期研修医の年収は、450万〜500万円ほどが相場です。月収に直すと35万〜40万円がボリュームゾーンになります。
賃金構造基本統計調査でも、経験0年目の医師の初任給は月36万円台です。高年収のイメージが強い医者ですが、駆け出しの2年間は一般企業の若手と大きくは変わりません。
しかも研修医の給料は病院が独自に決めるため、市中病院と大学病院とでは倍近い差がつくこともあります。
研修を終えて専攻医、専門医とステップを踏むにつれ、年収は一気に伸びていきます。20代のうちは我慢の時期と割り切り、どの病院で研修するかを収入面からも慎重に選ぶと、その後のキャリアに効いてきます。
「医者の年収は割に合わない」は本当か
医者の年収は激務の割に合わないという声は、現場の医師から実際によく聞かれます。年収1,500万円と聞けば恵まれて見えますが、単純に高給とは言い切れない面があります。
宿直や当直で連続勤務が続き、患者の急変があれば夜間でも呼び出されます。診断を1つ誤れば訴訟につながるリスクも背負います。
こうした負担を時給に換算すると、決して割の良い仕事ではないと感じる医師は少なくありません。
2024年から始まった医師の働き方改革で時間外労働に上限が設けられましたが、その分アルバイトが制限され、かえって収入が減ったという声も出ています。

年収の数字だけでなく、当直の回数や勤務時間まで含めて時間あたりいくら稼げているかで職場を見てみてください。
そうすると、本当に納得できる働き方が見えてきますよ。
とはいえ、働き方次第でこの状況は変えられます。高単価の科や勤務先を選び、当直の負担と収入のバランスを取り直すのが有効です。割に合わないを納得できるに変えている医師は数多くいます。
医者が年収を上げる3つの方法
医者が今より年収を上げる現実的な方法は、大きく3つあります。高年収の診療科や勤務先へ転職する、非常勤アルバイトで収入を上乗せする、開業する、の3つです。
なかでも、リスクを抑えて確実に効果が出やすいのは転職です。医師の年収は、需要の大きい領域で、代わりのきかない専門性を持っているほど高くなります。
同じスキルでも、それを高く評価してくれる市場を選べているかどうかで年収は変わります。
大学病院で薄給に甘んじていた医師が、市中病院や自由診療のクリニックへ移っただけで年収が数百万円上がるケースも珍しくありません。
今の職場の給与が診療科の相場より低いなら、それは能力の問題ではなく、単に評価してくれる場所を選べていないだけかもしれません。
自分の市場価値が今の年収に見合っているか、1人で判断するのは難しいものです。医師専門の転職エージェントに相談すると、診療科や地域ごとの相場をふまえて条件の良い求人を紹介してもらえます。
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アルバイト(非常勤)で年収を増やす
転職と並んで効果的なのが、非常勤アルバイトによる収入の上乗せです。2025年の医師転職研究所の調査(医師2055名対象)を見てみます。
そこでは70.2%の医師が本業のほかにアルバイトや副業をしていました。もはや非常勤の掛け持ちは、医者の標準的な稼ぎ方です。
その効果は数字にも表れています。同じ調査で、副業を含めた年収の中央値が1,700万円だったのに対し、本業のみの中央値は1300万円でした。
アルバイトによって、およそ400万円の差が生まれている計算です。医師の非常勤は時給1万円前後が目安とされ、週1日の勤務を続けるだけでも年間300万〜400万円の上乗せが見込めます。
本業の勤務先で給与を上げるのが難しくても、非常勤を1〜2件足すだけで手取りは大きく変わります。医師のアルバイト事情を詳しく知りたい人は、こちらの記事も読んでみてください。
医者の年収は今後下がるって本当?
将来的に医者の年収は緩やかに下がる可能性がありますが、大きく崩れる心配は要りません。厚生労働省の医師需給推計をもとに考えます。
医学部定員を今の水準で維持した場合、2033年ごろに医師の需給が均衡し、その後は人口減少に伴って供給過剰に転じるとされています。2040年には医師が約1万8千人ほど過剰になるという試算です。
医師が過剰になれば、これまでのような売り手市場が和らぎ、年収も頭打ちになる地域や診療科が出てくると考えられます。とくに医師が集中する都市部では、その傾向が早く出るかもしれません。
一方で、医療は人の命に直結する仕事であり、需要そのものが消えることはありません。高齢化で医療ニーズはむしろ増える地域も多く、医師不足に悩む地方では引き続き高待遇が続きます。
全体として大幅に下がるというより、どこで、何を専門にするかで年収の差が広がっていくと見るのが現実的です。
医者の年収に関するよくある質問
医者の年収について、検索でよく調べられている疑問にまとめて答えます。
医者で年収1億円は可能ですか?
可能ですが、平均的な働き方では届きません。自由診療のクリニックを複数展開する開業医や、美容医療で成功したごく一部の医師に限られます。
勤務医の給与だけで1億円に達するのは、現実的には難しいラインです。
医者の生涯年収はどれくらいですか?
勤務医で生涯年収はおよそ4億〜5億円が目安です。開業して成功すれば、さらに上を狙えます。
詳しい試算はこちらの記事で解説しています。
日本とアメリカで医者の年収はどれくらい違いますか?
アメリカの医師は専門医で年収3,500万円以上(30万ドル超)が一般的で、日本の2倍以上です。
ただし医学部の学費や訴訟リスク、保険制度の違いも大きく、単純比較はできません。
医者の年収の中央値はいくらですか?
医師転職ドットコムの2025年の医師アンケートでは、本業のみの年収の中央値は1,300万円でした。
平均年収は一部の高収入層に引き上げられるため、実感に近いのは中央値のほうかもしれません。
まとめ|自分に合った働き方で年収を最大化しよう
医者の平均年収は1512万円で、給与所得者全体の3倍を超える高収入です。ただ、その内訳は年代、診療科、勤務先、そして勤務医か開業医かによって大きく変わります。
20代の研修期間は400万〜500万円台でも、専門性を磨けば40代以降は1,700万円以上が見えてきます。
年収を上げたいなら、闇雲に頑張るより評価してくれる場所を選ぶのが近道です。高単価の診療科や勤務先への転職、非常勤の上乗せ、開業といった選択肢を、自分のリスク許容度に合わせて組み合わせてみてください。

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医師の転職・年収に役立つ関連記事
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医者の年収の参考文献
医者年収の参考文献
- [令和7年賃金構造基本統計調査](https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/chinginkouzou.html)
- [医療経済実態調査(中央社会保険医療協議会)](https://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/database/zenpan/jittaityousa.html)
- [民間給与実態統計調査(国税庁)](https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan/top.htm)
- [医師需給分科会(厚生労働省)](https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-isei_331651.html)
- [医師の年収に関するアンケート結果(医師転職研究所)](https://www.dr-10.com/lab/questionnaire-on-doctors-income-2025/)
ここまで見てきた通り、医者の年収は選ぶ場所で大きく変わります。今の年収が診療科の相場より低いと感じるなら、自分の市場価値を確かめるところから始めるのがおすすめです。
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