精神科医の平均年収は1230万円!仕事内容や将来性を比較解説!

精神科医の平均年収は1230万円!今よりも収入を増やす方法も紹介!

    精神科医の平均年収がどれぐらいなのか、他の診療科と比較した場合の収入の違いなど、転職のプロが分かりやすく解説します。

    他にも精神科医の仕事内容や労働環境(忙しさ)、他診療科や開業医との比較や今よりも収入を増やす方法も紹介します。

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末永雄大

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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精神科の平均年収は1230万円

労働政策研究・研修機構の「勤務医の就労実態と意識に関する調査」によると、精神科医の平均年収は1230万円です。

精神科医の年収割合は、以下のようになっています。

精神科医の年収割合

上記の円グラフでは300万円未満は1.8%、300万円~500万円が4.1%、500万円~700万円が7.3%、700万円~1000万円が18.3%、1000万円~1500万円が33%、1500万円~2000万円が24.8%、2000万円以上が10.6%となっています。

これらの年収割合を500万円未満、500万円~1000万円、1000万円以上の3つに分類すると以下のようになります。

精神科医の全体の年収割合

精神科の年収ですが、1000万円を超えている人が全体で68.4%もいます。500万円~1000万円が25.6%、500万円未満が5.9%となっており、7割近い人が年収1000万円を超えていることがわかります

年代別の平均年収

精神科医の場合は、一定の経験・スキルを身につけた30代から年収が上がる傾向にあります。

リクルートドクターズキャリアによると、精神科医の年代別の平均年収は以下のようになっています。

年代別・精神科医の平均年収

20代のうちは研修医なので、平均年収は600万円未満となっています。

精神科医は30代だと600万円未満・600万円~1000万円がそれぞれ11%、1000万円~1400万円が56%、1400万円~2000万円が22%となっています。1000万円以上の割合が78%を占めています。

さらに経験を積んだ40代になると、600万円~1000万円が12%、1000万円~1400万円が24%、1400~2000万円が56%、2000万円が8%となります。6割以上の人が1400万円を超えています。

50代は2000万円以上の割合が25%で、全年代でもっとも高いです。600万円~1000万円が19%、1000万円~1400万円が6%、1400万円~2000万円が50%の結果となっています。

60代に関しては、1000万円~1400万円が全体を占めています。

地域別の平均年収

リクルートドクターズキャリアのデータによると、地域によって平均年収が大きく異なる結果となっています。

地域別・精神科医の平均年収

地域別の年収割合ですが、北海道・東北、中部、九州・沖縄は似た傾向にあり、すべてが1000万円以上となっています。この中で2000万円の割合がもっとも高いのは、北海道・東北で33%です。

関東は600万円~1000万円未満の割合がもっとも多く、46%を占めています。1000万円~1400万円未満が23%、1400万円~2000万円未満が31%となっています。

関西は1400万円~2000万円未満がもっとも多く67%で、1000万円未満が11%です。中国・四国は1000万円未満が40%、1400万円以上が60%と稼げる人と稼げない人で分かれている結果となりました。

以上の結果から、精神科医のは場合は関東や関西といった都心部よりも、地方のほうが年収が高いです。今よりも年収をあげたい人は、地方の求人から探すのが良さそうですね

医療施設別の平均年収

リクルートドクターズキャリアによると、精神科で稼げるのは民間病院勤務です。

クリニックの場合は、院長1人体制で患者を診ることが多いため、データがない状態となっています。

医療施設別・精神科医の平均年収

医療施設別で見ると、民間病院勤務の精神科医のほうが稼げます。年収の割合は600万円~1000万円未満が11%、1000万円~1400万円未満が22%、1400万円~2000万円未満が50%、2000万円以上が17%となっています。

一方で、大学・国公立病院の場合は600万円未満が7%、600万円~1000万円未満と1000万円~1400万円未満が29%、1400万円~2000万円未満が36%です。

年収をあげたい精神科医は民間病院から求人を探すと、今よりも収入が増える可能性があります。

精神科と他診療科の平均年収比較

労働政策研究・研修機構の「勤務医の就労実態と意識に関する調査」によると、診療科別の平均年収は以下のようになっています。

診療科 平均年収
脳神経外科 1480万円
産婦人科 1466万円
外科 1374万円
麻酔科 1335万円
整形外科 1289万円
呼吸器科
消化器科
循環器科
1267万円
内科 1247万円
精神科 1230万円
小児科 1220万円
救急科 1215万円
その他 1171万円
放射線科 1103万円
泌尿器科
耳鼻咽喉科
眼科
皮膚科
1078万円

平均年収がもっとも高いのは脳神経外科で、精神科は今回比較した科目の中では8番目に年収が高い結果となりました。

1番年収が高い脳神経外科医は、命に関わる疾患を扱うため、極めて繊細で高度なスキル・知識が求められます。また、くも膜下出血や脳卒中といったように、緊急を要する治療・手術をおこなうことも多いので、他の診療科よりも平均年収が高くなっています。

精神科医の平均年収は1230万円で、医師全体の平均年収1169万円を上回っているので高年収であると考えて良いでしょう。ただ、精神科医は収入格差が大きく、稼げる人と稼げない人で大きく分かれています。

平均年収よりも稼げる精神科医になるためには、精神保健指定医や専門医資格の取得が重要となってきます。

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精神科医の仕事内容

精神科医は、精神医療を専門としており、精神障害や依存症などの診療をおこなう科です。具体的には不安やイライラなどの気分症状から、以下のような障害・疾患の診断をします。

  • 統合失調症
  • うつ病
  • 双極性障害
  • 発達障害
  • 認知症
  • 不眠症
  • アルコールなどの依存症……など

これらの他に、精神疾患の予防や精神衛生の普及も精神科医の仕事内容に含まれます。

精神科医が扱う障害や疾患などは、生物学的な指標では判断かしづらいことが多いため、患者とのコミュニケーションで信頼関係を築くことが正確な診断をおこなう上で、何よりも重要となってきます。

また、医療施設によっても仕事内容は異なってきます。以下では医療施設別に、仕事内容について紹介していきます。

施設によって年収も異なるため、転職を考える際にはそれぞれの特徴を事前に確認しておくようにしましょう。

総合病院・精神科単科病院

精神科がある総合病院や精神科単科病院は、入院患者だけでなく外来の診察もおこなうため、比較的多忙だと言えます。

総合病院は睡眠障害やせん妄といった症状がある他診療科の患者の診察もおこなうことが多く、時間外勤務や当直も多い傾向にあります。

精神科単科病院は措置入院や強制入院時に法的な診察を担う場合もあります。

メンタルクリニック

現代社会はストレスに満ちており、様々な心の悩みを抱えている患者の増加に対応するため、入院施設がないメンタルクリニックも増えています。

メンタルクリニックは外来診療がメインとなっています。入院施設を有していないため、時間外勤務やオンコール、当直などは基本的になく、ワークライフバランスを保って働けます。

ただ、認知症を専門的に扱うクリニックの場合は、介護施設などへの往診をすることもあります。

メンタルクリニックの場合は、内科や外科のように高額な医療機器を必要としないため、購入費や維持費を抑えられるので、年収も高い傾向にあります。

精神保健センターなどの公的機関

精神保健センターなどの公的機関に勤める精神科医は、精神相談などの福祉領域や医療行政の業務にも携わります。

メンタルクリニックと同様に時間外勤務は少なく、土日祝日は休めるため、ワークライフバランスを保って働けるのが特徴です。

ただ、公的機関に勤務する精神科医の年収は1000万円以下になるケースが多く、年収を増やしたい人にはあまり向かないと言えます。

精神科と心療内科の違い

精神科と心療内科は診断基準が同じなので、基本的な治療方法に大きな違いはありません。

薬物療法や精神療法を用いて治療をおこなう点では同じですが、異なる点をあげるとすれば専門分野です。精神科は統合失調症やうつ病、発達障害など、すべての精神疾患が対象です。

一方で心療内科は心が体に影響を及ぼす心身症が主な対象となっています。最近では、精神科と心療内科が併設されているクリニックが増えているのも特徴です。

精神科医の労働環境

現代社会は様々な要因からストレスを抱え、精神的に不安定になる人が多くいます。これらの症状に加え、うつ病やパニック障害などに対応するため、精神科の需要は高まっています。

そんな精神科医の労働環境について、主に以下の3つをピックアップして説明します。

診療科別の訴訟件数

診療科別の訴訟件数について、厚生労働省の「平成30年度 第4回医道審議会医師分科会医師専門研修部会」と、裁判所の「医事関係訴訟事件(地裁)の診療科目別既済件数」を元に、医師1000人あたりの訴訟件数を算出してみました。

診療科 医師数 訴訟数 1000人あたりの訴訟数
形成外科 3,321人 24件 7.2件
外科 29,085人 122件 4.1件
整形外科 22,029人 84件 3.8件
産婦人科 12,632人 47件 3.7件
精神科 15,691人 37件 2.3件
泌尿器科 7,426人 16件 2.1件
皮膚科 8,685人 17件 1.9件
内科 112,978人 192件 1.6件
眼科 12,724人 19件 1.4件
耳鼻咽喉科 9,175人 10件 1件
小児科 16,587人 7件 0.4件
麻酔科 9,496人 4件 0.4件

12の診療科の中で、精神科医が訴訟に巻き込まれるリスクは5番目に高い結果となっています。

しかし、1000人あたりの訴訟数でいうと約2件なので、上位の診療科と比較すると、そこまで訴訟リスクが高いわけではないようです。

精神科の医療事故でもっとも多いのは「転倒・誤嚥による窒息といった不慮の事故」で、その次が「自殺」となっています。これらの医療事故はすべて訴訟に発展しているわけではないのですが、2000年以降は増加傾向にあります。

精神科医の当直

労働政策研究・研修機構の「勤務医の就労実態と意識に関する調査」によると、31.2%の精神科医は1ヶ月当たりに日直が1回もないと回答しました。

日直
なし 1~2 3~4 5回以上
平均 38.2 51 6.3 4.5
精神科医 31.2 53.1 8.8 6.9

日直があったとしても1~2回と回数としては少ないのですが、他の診療科を含めた平均値と比較した場合、精神科医は平均よりも日直の割合が高い結果となっています。

月に3~4回、5回以上日直をする精神科医は平均よりも高くなっており、日直が多い人と少ない人で差があることが分かります。また、宿直に関しては2割ほどの精神科医が月に1回もないと回答しています。

宿直
なし 1~2 3~4 5回以上
平均 32.6 34.8 21.8 10.8
精神科医 25 25.4 29.6 20

宿直の回数は3~4回、5回以上が平均値を上回っています。とくに5回以上は20%となっており、平均の倍となっています。つまり、精神科医は平均よりも宿直が多い傾向にあり、1ヶ月に5回以上の宿直をする人も中にはいるようです。

ちなみに宿直1回あたりに診る患者の数は、1~4人がもっとも多いです。また、宿直1回あたりの平均睡眠時間は4時間以上の人が多くなっています。

精神科医は平均よりも宿直は多いものの、診る患者数もそこまで多いわけではないので、眠れないほど忙しいわけではないようです。

精神科医の勤務先に対する満足度

勤務先に対する満足度ですが、数ある科目の中で精神科医はそこそこ高い結果となっています。

労働政策研究・研修機構の「勤務医の就労実態と意識に関する調査」のデータを元に、精神科と人手が足りていない麻酔科、産婦人科、外科の3つと比較してみました。

精神科の勤務先に対する満足度

満足していると回答しているのは精神科が11.9%、麻酔科が11.8%、外科が10%、産婦人科が8.8%となっています。

「満足している」と「まあ満足」の2つを足した場合は、麻酔科が69.3%、産婦人科が68.7%、精神科が58.8%、外科が56.3%となっており、約6割の精神科医が満足していると回答していることがわかります。

一方で不満と回答した割合は、麻酔科が2%、産婦人科が2.7%、外科が5.3%、精神科が5.4%となっており、不満と回答している精神科医は今回比較した診療科の中では多い結果となりました。

とはいえ、全体的に見てみると精神科医は勤務先に対して、高い満足度を感じている人のほうが多いようです。

年収を上げるにはアルバイトもおすすめ

手っ取り早く給与を増やして年収を上げたいのなら、アルバイトの掛け持ちをするのも1つの方法です。

医師転職研究所の調べによると、医師でアルバイト・副業をやっている割合は以下のようになっています。

アルバイト・副業をやっている医師の割合

医師でアルバイト、いわゆる非常勤勤務をおこなっている割合は全体の68%を占めています。精神科医のアルバイトですが、一般外来や病棟管理の募集が多くなっています。

報酬は地域によっても異なりますが、相場としては時給1万円が目安となっています。日当直で病棟管理の場合は、1回あたりの単価が26万円~27万円という例もあります。

掛け持ちする場合の年収例

時給1万円の非常勤(アルバイト)をした場合の、年収例を以下でご紹介します。

週1日の8時間勤務であれば、月に4回の勤務で月収は32万円となります。この働き方を1年間続けると384万円の収入が見込めます。

メインで勤務している病院とは別にこのように掛け持ちをし、300万円~400万円ほど年収が増えている医師は多いです。

医師のアルバイトについて、さらに詳しく知りたい人は以下の記事も読んでみてください。

年収を上げたいなら転職エージェントに相談

精神科医として年収をあげたいのなら、転職のプロである転職エージェントに相談するのが1番効率が良いです。

基本的に精神科医を募集する求人は多く、他の病院やクリニックへ転職するだけでも想像以上に年収が上がるケースがよくあります。

しかし、当直の実態や病院に関する満足度は転職するまで、具体的にどうなっているのかわからないことばかりです。

そんなときに役立つのは転職エージェントです。とくに医師の転職に特化している転職エージェントは、医療施設の詳細な内部情報や今よりも年収をあげられる医療施設はどこなのかといった情報を豊富に持っています。

ただ、転職エージェントといっても保有している求人やサポートに違いがあるので、2~3社に複数登録(全て無料)し、最終的に1番良いと思った1社に絞り込むと効率よく転職活動を進めることができます。

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