耳鼻咽喉科医の平均年収は1078万円!収入を増やす方法も紹介!

耳鼻科医の年収はいくら?勤務医・開業医の違いと収入の上げ方を解説

    耳鼻咽喉科医の平均年収がどれぐらいなのか、他の診療科と比較した場合の収入の違いなど、転職のプロが分かりやすく解説します。

    他にも耳鼻科医の仕事内容や労働環境(忙しさ)、他診療科や開業医との比較や今よりも収入を増やす方法も紹介します。

末永雄大 この記事を書いた人

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現インディードリクルートパートナーズ)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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耳鼻科医の年収は中央値1500万円

耳鼻科(耳鼻咽喉科)医の年収は、アルバイトを含めた2025年調査の中央値で1500万円です。

勤務医のみの平均では、労働政策研究・研修機構の「勤務医の就労実態と意識に関する調査」で、耳鼻咽喉科を眼科・泌尿器科・皮膚科と合わせた区分の平均が1078万円です。

ただし、調査によって金額には差があります。主な数値は以下のとおりです。

調査・データ 年収
勤務医の就労実態調査(耳鼻咽喉科を含む4科区分の平均) 1078万円
ドクタービジョンの求人平均 1558万円
医師転職研究所の中央値(アルバイト込み) 1500万円

出典:労働政策研究・研修機構(2012年)、ドクタービジョン(2020年10月時点の求人)、医師転職研究所(2025年8〜9月調査)

平均の1078万円は2012年の調査値で、研修医や大学病院の勤務医も含んだ金額です。

アルバイト込みの2025年調査(中央値1500万円)と比べると、勤務医のみの平均は低めに出ます。

耳鼻咽喉科を含む同区分の医師では、年収1000万円超が約6割、500万〜1000万円が約3割、500万円未満が約1割です。

出典:労働政策研究・研修機構「勤務医の就労実態と意識に関する調査」(2012年)

末永雄大
すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

医師転職研究所の2025年調査では、年収2000万円を超える耳鼻咽喉科医が約34%います。


本業の給与だけでなく、当直やアルバイトの有無で年収に差がつきますよ。

耳鼻科の求人からみる実際の年収

求人で提示される耳鼻科医の年収は、地域や勤務先によって幅があります。

ここでは求人サイトのデータをもとに、耳鼻科医の募集年収と地域による差を紹介します。

求人で多い年収の割合

耳鼻咽喉科の常勤求人で最も多いのは、年収1200万〜1400万円未満です。

リクルートドクターズキャリアの募集データによると、2026年7月時点の給与の割合は以下のとおりです。

求人の年収 割合
1000万〜1200万円未満 25.4%
1200万〜1400万円未満 27.7%
1800万円以上 12.3%

出典:リクルートドクターズキャリア(2026年7月時点)

勤務医の平均年収1078万円を上回る募集も多く、年収1800万円以上の求人も約1割あります。

地域による年収の差

医師が不足している地方ほど、耳鼻科医の求人の年収は高めに出ます。

都市部に医師が集中し、地方では医師の確保が難しいためです。

求人データで年収が高めに出た地域は以下のとおりです。

  • 関西:年収1400万円以上の求人が57.9%

  • 関東・関西・東北:年収2000万円以上の求人もある

  • 福島県:求人の平均年収は2095万円と全国で最も高い

出典:リクルートドクターズキャリア(2026年7月時点)、ドクタービジョン(2020年10月時点の求人)

京都府や愛媛県・高知県・徳島県でも、求人の平均年収は1950万円です。求人数が限られるため、地域差はあくまで目安です。

末永雄大
すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

耳鼻咽喉科は専門医の資格を必須にしない求人もあり、給与アップ目的の転職がしやすいです。


求人票を見るときは、外来の患者数と手術の有無も確認すると、忙しさの見当がつきますよ。

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耳鼻科の開業医は勤務医より年収が高い

耳鼻科医の年収は、勤務医か開業医かで大きく変わります。

医師全体では、一般病院の勤務医の平均年収が約1485万円なのに対し、無床診療所の院長は約2872万円と、およそ1.9倍です。

出典:厚生労働省「第25回医療経済実態調査」(2024年度)

耳鼻科の勤務医の年収

耳鼻科・眼科・泌尿器科・皮膚科をまとめた区分の勤務医の平均年収は、約1078万円です。2012年の調査値で、他の診療科と比べると低めの金額です。

ただしアルバイトを含めた耳鼻咽喉科医の年収は、2025年調査の中央値で1500万円です。

勤務医の年収を決める3つの要素

  • 基本給:病院の給与規定で決まり、年収の中心になる

  • 当直・日直:回数が多いほど手当が増える

  • アルバイト:非常勤の掛け持ちで年収を上乗せできる

出典:労働政策研究・研修機構「勤務医の就労実態と意識に関する調査」(2012年)、医師転職研究所(2025年8〜9月調査)

耳鼻科の開業医の年収

開業医(診療所の院長)の平均年収は、勤務医を1000万円以上上回ります。耳鼻科だけの公的データはありませんが、医師全体の統計で確認できます。

医師全体で見た、医療法人が運営する診療所の院長の年収は以下のとおりです。

診療所の種類 院長の平均年収
無床診療所(入院ベッドなし) 約2872万円
有床診療所(入院ベッドあり) 約3232万円

出典:厚生労働省「第25回医療経済実態調査」(2024年度)

耳鼻科は、開業で収入を伸ばしやすいです。花粉症などのアレルギー患者が増えているうえ、難聴に悩んで受診する高齢者も増えているためです。

アレルギー症状や難聴は入院を伴わない外来診療が中心で、医師1人で対応できる患者数が多いのも理由です。

ただし開業医の年収は平均値です。開業資金の返済や経営の状況によって、収入は増減します。

耳鼻科と他診療科の年収を比較

耳鼻科医の年収が高いか低いかは、他の診療科と比べるとわかりやすいです。

労働政策研究・研修機構の調査による、診療科別の勤務医の平均年収は以下のとおりです。

診療科 平均年収
脳神経外科 1480万円
産婦人科 1466万円
外科 1374万円
麻酔科 1335万円
整形外科 1289万円
内科 1247万円
放射線科 1103万円
耳鼻咽喉科・眼科・泌尿器科・皮膚科 1078万円

出典:労働政策研究・研修機構「勤務医の就労実態と意識に関する調査」(2012年)

耳鼻咽喉科を含む4科区分の平均年収は、比較した中で最も低い金額です。

平均年収が高い脳神経外科や産婦人科は、命に関わる緊急の手術が多い診療科です。耳鼻科は緊急手術が少ないぶん、平均年収も低めに出ます。

末永雄大
すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

年収が高い科ほど、当直明けにそのまま日勤へ入る働き方になりがちです。


耳鼻咽喉科は外来と予定手術が中心なので、当直明けの連続勤務が少なくてすみますよ。

他の診療科の年収も知りたい人は、以下の記事もあわせて参考にしてみてください。

耳鼻科は年収の割に働きやすい

耳鼻科が働きやすいといわれる理由を、仕事の中身・当直の回数・満足度の3つから説明します。

耳鼻科医の仕事内容

耳鼻科は、耳・鼻・のどと、首まわり(頭頸部)の病気を専門に扱います。

主な診療の分野は以下のとおりです。

分野 主な症状・疾患
中耳炎、聴覚や平衡感覚の障害、顔面神経の障害
副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、顔面の外傷
のど 扁桃炎、睡眠時無呼吸、音声や嚥下の障害
頭頸部 頸部の腫瘍、甲状腺や唾液腺の腫瘍

めまいやアレルギーなどの内科的な治療と、中耳や副鼻腔の手術などの外科的な治療の両方に対応します。

患者は子どもから高齢者まで幅広く、聞こえや飲み込みなど生活の質に関わる症状を診るのも特徴です。

耳鼻科医の当直・宿直の回数

耳鼻咽喉科を含む区分の医師は、日直・宿直ともに月0回と答えた割合が全診療科の平均を上回ります。

日直・宿直が月に1回もないと答えた割合は、以下のとおりです。

項目 月に0回と回答した割合
日直(耳鼻咽喉科を含む区分/全体平均) 47.8%/38.2%
宿直(耳鼻咽喉科を含む区分/全体平均) 41.2%/32.6%

出典:労働政策研究・研修機構「勤務医の就労実態と意識に関する調査」(2012年)

宿直をしても月に1〜2回が中心で、1回あたりに診る患者数も少なめです。眠れないほど忙しい夜勤は少なく、体への負担は軽いほうです。

仕事の質・内容への満足度

耳鼻咽喉科を含む区分の医師は、仕事の質・内容に満足している割合が約6割です。

満足・まあ満足と答えた割合を、当直や緊急対応が多い診療科と比べると以下のとおりです。

診療科 満足・まあ満足の合計
麻酔科 69.3%
産婦人科 68.7%
耳鼻咽喉科を含む区分 60.8%
外科 56.3%

出典:労働政策研究・研修機構「勤務医の就労実態と意識に関する調査」(2012年)

麻酔科や産婦人科には届かないものの、外科より高い割合です。年収は他科より低めでも、当直や緊急対応が少なく働きやすいため、満足している医師が多いです。

耳鼻科医が年収を上げる3つの方法

耳鼻科医が年収を上げるには、主に3つの方法があります。

今の働き方や希望に合わせて、取り組みやすい方法から選んでみてください。

アルバイト(非常勤)で収入を増やす

すぐに収入を増やしたいなら、アルバイト(非常勤)の掛け持ちがおすすめです。

医師転職研究所の2025年の調査では、アルバイトや副業をしている医師は約70%です。耳鼻科では、一般外来や検診の求人が多くあります。

医師全体では、本業のみの年収中央値が1300万円なのに対し、アルバイト込みでは1700万円です。

中央値の差で見ると、アルバイトで約400万円を上乗せできる計算です。

出典:医師転職研究所(2025年8〜9月調査)

時給1万円のアルバイトを週1日・8時間入れた場合の年収例は、以下のとおりです。

  • 1回の勤務:8万円(8時間×時給1万円)

  • 月の収入:32万円(月4回勤務)

  • 年間の上乗せ:384万円

医師のアルバイト事情は、以下の記事で詳しく解説しています。

好条件の職場へ転職する

年収を安定して上げたいなら、条件の良い職場への転職がおすすめです。

耳鼻科医は外来の需要が安定して高く、別の病院やクリニックに移るだけで年収が上がるケースもあります。

転職では、医師専門の転職エージェントを使うと、公開されていない求人の紹介や年収交渉の代行を受けられます。ドクターキャストリクルートドクターズキャリアは、耳鼻咽喉科の求人も扱っています。

医師専門エージェントで受けられるサポート

  • 公開されていない求人の紹介

  • 年収や勤務条件の交渉代行

  • 面接日程や勤務開始時期の調整

末永雄大
すべらないキャリアエージェント代表 末永雄大

耳鼻咽喉科は花粉症の季節に外来の需要が増え、非常勤の求人も動きが活発な科です。


常勤の転職とあわせて相談すると、年収を上げやすいですよ。

医師におすすめの転職エージェント

医師の転職の進め方や、おすすめのエージェントを詳しく知りたい人は、以下の記事もあわせてご覧ください。

開業して収入の上限を上げる

収入の上限を大きく上げたいなら、開業も選択肢の1つです。

医師全体のデータでは、開業医の年収は勤務医を大きく上回ります。一方で、収入とリスクの両面を見ておく必要があります。

メリット 開業のメリット

  • 収入の上限が勤務医より高い
  • 外来中心の診療で、医師1人でも開業しやすい
  • 診療方針や勤務時間を自分で決められる

デメリット 開業のデメリット

  • 数千万円の開業資金と借入が必要
  • 患者が集まらないと収入が不安定になる
  • 経営や労務の負担が増える

開業は収入を大きく伸ばせますが、経営リスクも伴います。まずは勤務医として高年収の職場に移り、資金をためてから開業を考える人も多いです。

耳鼻科医の年収に関するよくある質問

耳鼻科医の年収について、よくある質問に答えます。

耳鼻科医は儲かりますか?

働き方を選べば、高収入を狙える診療科です。

勤務医の平均年収は他科より低めですが、当直が少ないぶんアルバイトを入れやすい科です。

医師転職研究所の2025年調査では、アルバイトを含めた年収の中央値は1500万円です。

年収2000万円を超える耳鼻咽喉科医も約34%います。

医者で一番稼げる科は何科ですか?

労働政策研究・研修機構の調査では、勤務医は脳神経外科が最も高く平均年収1480万円です。

産婦人科や外科も高めで、緊急手術や当直が多い診療科ほど年収が上がります。

耳鼻科の平均は低めですが、そのぶん当直や緊急の呼び出しが少ない診療科です。

耳鼻科の開業医の年収はいくらですか?

耳鼻科だけの公的な統計はありませんが、第25回医療経済実態調査によると医師全体では無床診療所の院長で平均約2872万円です。

外来中心で開業しやすく、地域の患者を集めやすいです。

耳鼻科医の需要は今後もありますか?

今後も高い需要が続く見込みです。

花粉症などのアレルギー患者や、難聴で受診する高齢者が増えているためです。

需要が安定しているぶん転職先を選びやすく、年収も保ちやすい診療科です。

年収を上げたい耳鼻科医は転職も検討しよう

耳鼻科医の年収は、アルバイトを含めた中央値で1500万円、耳鼻科を含む4科区分の勤務医平均で約1078万円が目安です。

今の年収が相場より低いと感じるなら、当直やアルバイトの条件が良い職場への転職で、収入を上げられる可能性があります。

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