小児科医の平均年収は1220万円!激務で稼げないのって本当!?

子供

小児科医の平均年収がどれぐらいなのか、他の診療科と比較した場合の収入の違いなど、転職のプロが分かりやすく解説します。

他にも小児科医の労働環境や今よりも所得を増やす方法なども紹介します。

小児科の平均年収は1220万円

労働政策研究・研修機構の「勤務医の就労実態と意識に関する調査」によると、小児科の平均年収は1220万円です。

小児科の年収割合は、以下のようになっています。

小児科の年収割合

上記の円グラフでは300万円未満は2.4%、300万円〜500万円が7.7%、500万円〜700万円が5.9%、700万円〜1000万円が14.8%、1000万円〜1500万円が33.1%、1500万円〜2000万円が28.4%、2000万円以上が7.7%となっています。

これらの年収割合を500万円未満、500万円〜1000万円、1000万円以上の3つに分類すると以下のようになります。

小児科全体の年収割合

小児科の年収ですが、1000万円を超えている人が全体で69.2%もいます。500万円〜1000万円が20.7%、500万円未満が10.1%となっており、7割近い人が年収1000万円を超えていることがわかります。

年代別の平均年収

小児科医の場合は、様々な症例を経験した40代から年収が一気に上がり、1400万円を超える人が増えてきます。

リクルートドクターズキャリアによると、小児科医の年代別の平均年収は以下のようになっています。

年代別・小児科医の平均年収

20代のうちは研修医なので、平均年収は600万円未満としています。

小児科医は30代だと600万円未満と1400万円〜2000万円がそれぞれ15%、600万円〜1000万円が38%、1000万円〜1400万円が31%となっています。1000万円の割合は53%となっており、約半数の人が年収1000万円以下のようです。

症例経験を積んだ40代は、600万円未満の割合が6%、600万円〜1000万円が11%となっており、年収1000万円以下が大幅に減ります。1400万円〜2000万円の割合がもっとも高く、61%という結果になっています。

50代は1000万円未満と1000万円〜1400万円がそれぞれ10%、1400万円〜2000万円が60%、2000万円以上が20%を占めています。

ベテランの60代は1000万円〜1400万円が25%、1400万円〜2000万円が50%、2000万円以上が25%となっており、小児科医の年収を全体で見たときに、もっとも年収が高い世代だと言えます。

地域別の平均年収

リクルートドクターズキャリアのデータによると、地域によって平均年収が大きく異なる結果となっています。

地域別・小児科医の平均年収

地域別で見た場合、年収が高い傾向にあるのは北海道・東北です。1000万円未満がなく、1000万円〜1400万円、1400万円〜2000万円、2000万円以上がそれぞれ33%を占めています。

関西と中国・四国は年収の割合が似ている傾向にあり、1000万円〜2000万円未満で占められています。関東は中国・四国と近いものの、600万円〜1000万円の人が10%いるようです。

600万円未満がもっとも多いのは18%の中部です。ただ、1000万円未満の割合で見た場合は、中部は36%なのに対し、九州・沖縄は50%となっています。

これらの結果から小児科医は人手が不足している地域の平均年収が高くなる傾向にあるようです。年収を上げたい人は北海道・東北を中心に、関西や中国・四国で転職先を探すと良いでしょう。

医療施設別の平均年収

リクルートドクターズキャリアによると、医療施設別では年収にばらつきがある大学・国公立病院よりも、民間病院のほうが総合的に平均年収が高いです。

医療施設別・小児科医の平均年収

医療施設別に見た場合、大学・国公立病院は600万円未満が7%、600万円〜1000万円が20%、1000万円〜1400万円が13%、1400万円〜2000万円が50%、2000万円以上が10%となっています。

一方で民間病院は600万円〜1000万円が9%、1000万円〜1400万円が45%、1400万円〜2000万円が45%です。

クリニックは600万円未満、1000万円〜1400万円、1400万円〜2000万円がそれぞれ33%を占めており、稼げる人と稼げない人で差があることがわかります。

以上のことから、今よりも年収を上げたい小児科医は民間病院から転職先を探すのが良いでしょう。

年収を上げたい小児科医におすすめの転職支援サービス

今よりも年収を上げたいと考えているのなら、転職エージェントを利用するのも1つの方法です。

転職エージェントは転職支援を専門としているので、どの医療施設が良いのかといったノウハウを持っています。また、年収交渉の代行もおこなってくれるため、転職活動において心強い存在だと言えます。

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小児科と他診療科の平均年収比較

労働政策研究・研修機構の「勤務医の就労実態と意識に関する調査」によると、診療科別の平均年収は以下のようになっています。

診療科 平均年収
脳神経外科 1480万円
産婦人科 1466万円
外科 1374万円
麻酔科 1335万円
整形外科 1289万円
呼吸器科
消化器科
循環器科
1267万円
内科 1247万円
精神科 1230万円
小児科 1220万円
救急科 1215万円
その他 1171万円
放射線科 1103万円
泌尿器科
耳鼻咽喉科
眼科
皮膚科
1078万円

平均年収がもっとも高いのは脳神経外科で、小児科は今回比較した科目の中では9番目に年収が高い結果となりました。

1番年収が高い脳神経外科医は、命に関わる疾患を扱うため、極めて繊細で高度なスキル・知識が求められます。また、くも膜下出血や脳卒中といったように、緊急を要する治療・手術をおこなうことも多いので、他の診療科よりも平均年収が高くなっています。

小児科医の平均年収は1220万円で、医師全体の平均年収1169万円を上回っているので高年収であると考えて良いでしょう。

ただ、小児科医は他の診療科と比べ、女性医師の割合が多いです。女性医師は妊娠・出産・育児により、長時間労働が難しく、短時間勤務や非常勤といった働き方を選択するケースが多い傾向にあります。そのため、小児科医は収入格差が大きく、稼げる人と稼げない人で分かれています。

小児科医の仕事内容

小児科医の仕事は、乳幼児から15歳までの子供の病気を診察・治療することです。ワクチン接種や乳児健診が多いのも小児科の特徴です。

大人の場合は、体の部位ごとに専門で診る診療科に分かれているのですが、小児科医は特定の部位だけでなく、全身の病気に対して幅広い知識を持つ必要があります。

また、子供ならではのはしか、おたふく風邪、先天性疾患といった病気や症状も多くあり、治療に関する知識が広く求められています。

子供は大人と違い、自分の症状について上手く説明できません。そのため、小児科医は子供の心を掴むための対応や、表情やしぐさから症状を読み取って判断するスキルも必要です。

さらに同じ子供でもひとりひとりにあった治療をおこなわなければなりません。なぜなら、子供の年齢や発達の度合いによって、処方する薬の種類、服用方法も考慮しなければならないからです。

他にも子供は症状が急変することも多く、小児救急の対応をすることもよくあります。

小児科医の労働環境

小児科医は人手が不足しており、激務になりやすい傾向にあります。しかし、その一方で仕事に対して、満足している小児科医も多いです。

そんな小児科医の労働環境について、主に以下の2つをピックアップして説明します。

小児科医の当直

労働政策研究・研修機構の「勤務医の就労実態と意識に関する調査」によると、26.3%の小児科医は1ヶ月当たりに日直が1回もないと回答しました。

日直
なし 1〜2 3〜4 5回以上
平均 38.2 51 6.3 4.5
小児科医 26.3 58 11.2 4.4

日直があったとしても1〜2回と少ないです。しかし、他の診療科を含めた平均値と比較した場合、小児科医は平均よりも日直の回数がやや多いです。

月に1〜2回、3〜4回の日直がある小児科医は平均よりも高くなっており、日直をする人は多い傾向にあることが分かります。

また、宿直に関しては約3割の小児科医が月に1回もないと回答しています。

宿直
なし 1〜2 3〜4 5回以上
平均 32.6 34.8 21.8 10.8
小児科医 28.3 20.5 30.2 21

宿直の回数は3〜4回、5回以上が平均値を大幅に上回っており、1〜2回は下回る結果となっています。

つまり、小児科医の宿直は1ヶ月に3〜4回程度ある人が多いということになります。

ちなみに宿直1回あたりに診る患者の数は、10人以上がもっとも多いです。また、宿直1回あたりの平均睡眠時間は4時間未満の人が多くなっています。

小児科医の宿直では日によるものの、基本的には診る患者数も多く、睡眠時間は3〜4時間になっているそうです。

小児科医の勤務先に対する満足度

勤務先に対する満足度ですが、数ある科目の中で小児科医は高い結果となっています。

労働政策研究・研修機構の「勤務医の就労実態と意識に関する調査」のデータを元に、小児科と同様に人手が足りていない麻酔科、産婦人科、外科の3つと比較してみました。

小児科医の勤務先に対する満足度

満足していると回答しているのは小児科が13.2 %、麻酔科が11.8%、外科が10%、産婦人科が8.8%となっています。ちなみに主要診療科の中でも、小児科はもっとも高いです。

「満足している」と「まあ満足」の2つを足した場合は、麻酔科が69.3%、産婦人科が68.7%、小児科が61%、外科が56.3%となっており、6割以上の小児科医が満足していると回答していることがわかります。

一方で不満と回答した割合は、麻酔科が2%、産婦人科が2.7%、小児科が3.9%、外科が5.3%となっており、不満と回答している小児科医は少ないです。

以上のことから小児科医は勤務先に対して、高い満足度を感じている人が多いということです。

小児科は勤務時間のわりに給料が少なめ

小児科医は勤務時間が長いわりには、給料が少なめの傾向にあります。

というのも、小児科医は正確に診断・治療をおこなうために、ひとりひとりにかける時間が他の診療科よりも長くなりやすいからです。

子供と親、両方の対応が必要になるため、その分時間がかかってしまっているのが実情です。

時間が延びたところで、対応できる患者数が増えているわけではないので報酬も変わりません。結果として、もらう給料は同じなのに、拘束時間だけ長くなるという状況になっています。

このような理由から小児科医は不足していますが、これはある意味、需要があるということでもあります。

また、小児科は子供が全快し、元気になっていく姿、成長する姿を近くで見守れる診療科です。上記のようなやりがいがあるため、子供が好きにな人にとってはおすすめの診療科です。

年収を上げるにはアルバイトもおすすめ

手っ取り早く給与を増やして年収を上げたいのなら、アルバイトの掛け持ちをするのも1つの方法です。

医師転職研究所の調べによると、医師でアルバイト・副業をやっている割合は以下のようになっています。



アルバイト・副業をやっている医師の割合

医師でアルバイト、いわゆる非常勤勤務をおこなっている割合は全体の68%を占めています。

小児科医のアルバイトですが、一般外来や病棟管理の募集が多くなっています。

報酬は地域によっても異なりますが、相場としては時給1万円が目安となっています。日当直で病棟管理の場合は、1回あたりの単価が12万円という例もあります。

掛け持ちする場合の年収実例

時給1万円の非常勤(アルバイト)をした場合の、年収実例を以下でご紹介します。

週1日の8時間勤務であれば、月に4回の勤務で月収は32万円となります。

この働き方を1年間続けると384万円の収入が見込めます。

メインで勤務している病院とは別にこのように掛け持ちをし、300万円〜400万円ほど年収が増えている医師は多いです。

医師のアルバイトについて、さらに詳しく知りたい人は以下の記事も読んでみてください。

関連記事医師バイトの時給は1万円|効率の良い求人の探し方などを徹底解説

年収を上げたいなら転職エージェントに相談

小児科医として年収をあげたいのなら、転職のプロである転職エージェントに相談するのが効率が良いです。

小児科医は人手が不足しており、他の病院やクリニックへ転職するだけでも想像以上に年収が上がるケースがよくあります。

しかし、当直の実態や病院に関する満足度は転職するまで、具体的にどうなっているのかわからないことばかりです。

そんなときに役立つのは転職エージェントです。とくに医師の転職に特化している転職エージェントは、医療施設の詳細な内部情報や今よりも年収をあげられる医療施設はどこなのかといった情報を豊富に持っています。

ただ、転職エージェントといっても保有している求人やサポートに違いがあるので、2〜3社に複数登録し、最終的に1番良いと思った1社に絞り込むと効率よく転職活動を進めることができます。

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