地方から東京への転職は難しい？メリット・デメリットと方法を紹介

地方から東京に転職は本当にできる

地方から東京に転職するのは難しいと考えている人もいますが、実際には転職を成功させ、東京で働いている人はたくさんいます。

ただし、入念に準備をしないと失敗してしまう可能性もあります。

そこで、本記事では地方から東京に転職する方法やポイント・注意点を紹介するので参考にしてみてくださいね。

地方から東京に転職するメリット

地方から東京への転職には、以下のようなメリットがあります。

年収アップが目指せる

dodaの「47都道府県・地方別の平均年収ランキング(2024年版)」によると、東京の平均年収は全国1位で471万円となっています。

2位以降も関東の都道府県がランクインしていて、関東圏では年収の水準が高いことがわかります。

出典：doda 47都道府県・地方別の平均年収ランキング

そのため、地方で働いている人の中には、年収アップのために東京に転職する人もいるようですよ。

希望する求人が見つけやすい

リクルートエージェントでは、2025年5月末時点の求人数は約996,000件で、そのうち約303,000件は東京の求人となっています。

その他の都道府県では数千件の求人しかないエリアもあるため、東京と比較すると求人数に大きな違いがあることがわかります。

地方では希望する求人が見つからなくても、東京であれば見つけやすいというメリットがありますね。

成長性が高い企業が多い

特許庁の「我が国におけるスタートアップをとりまく現状と課題」をみると、日本の未上場のスタートアップ企業の約7割が東京に本社があります。

また、中小企業庁の「都道府県・大都市別企業数」をみても、東京都は大企業・中小企業の数も全国一となっていますね。

本社が地方でも東京に拠点を置く会社は多いため、東京では求人探しでも幅広い選択肢から希望に合う求人を探せるのはメリットとして挙げられます。

将来性のある仕事に挑戦しやすい

企業が東京に集中していると、必然的に取引先の数も増えるため、新しい仕事にチャレンジしたり、成長する機会も増えていきます。

また、東京には最新技術を積極的に取り入れている会社や将来を見据えて積極的に投資をしている会社も多いです。

そのため、東京で働くことで新しい仕事や将来性のある仕事に携わる機会が増えるため、キャリアを積む目的で東京を選ぶ人もいるようですね。

地方から東京に転職するデメリット

地方から東京に転職する際には、デメリットもあるため把握しておくと良いですよ。

優秀な人材が多く競争も激しい

東京は年収の水準も高く、大手企業や有名企業も多いため、全国から優秀な人材が集まってきます。

特に、中途採用で年収アップを目指す場合には、経験や実績のある人と比較されるため、地方に比べて競争も激しいです。

経験や実績がある場合には転職もしやすいですが、未経験からの転職だと転職難易度は上がるので注意が必要ですね。

物価が高いことで生活費が増える

総務省の「消費者物価地域差指数」をみると、東京の物価指数は10年以上1位となっており、全国的にも物価が高いエリアとなっています。

特に、住宅の金額は地方と比べても水準が高いため、地方から東京に転職すると固定費である家賃が上がる可能性は高いです。

そのため、年収が上がっても家賃や消費が増えることで、結果的に地方で暮らすよりも出費が増える可能性がある点には注意が必要ですね。

通勤の混雑によってストレスを感じる

地方の通勤では混雑に巻き込まれることは少ないですが、東京だと平日は通勤ラッシュに巻き込まれてしまうことも多いです。

フレックス制度やリモートワークを導入している企業もありますが、通勤が必要な仕事も多いので通勤ラッシュはあります。

東京の混雑は人口密度の密集によるもので緩和は難しいため、東京で働く場合には混雑でストレスを感じることもある点には注意が必要です。

地元を離れることで孤独感を感じる

上京して家族と離れて暮らすことになったり、東京に知り合いがいない環境に身を置くと孤独感を感じる人もいます。

特に、上京による環境の変化がストレスを感じる人も多く、職場の人間関係によってはホームシックになる人もいます。

そして、中には東京の環境に適応できなくて、地元に戻って働くことを選択する人もいるようですね。

地方から東京に転職する方法

地方から東京に転職する場合には、転職準備から引越しまで、次のような流れで進めていくことになります。

自己分析をする

地方から東京に転職する時には、転職の目的や方向性を明確にするために自己分析から始めると良いですね。

自己分析では、職務経歴の棚卸しやスキル・強みの整理、キャリアプランや転職時の希望条件を整理していきます。

また、転職理由や上京に必要なことも整理しておくと、転職活動をスムーズに進めることにつながりますよ。

関連記事

【第二新卒】自己分析のやり方と意識すべきポイントをプロが徹底解説

応募書類を作成する

転職活動を進めるためには、事前に履歴書と職務経歴書の作成も必要です。

履歴書と職務経歴書はフォーマットもありますが、自己PRや志望動機は、応募先で評価されるポイントを意識して作成すると良いですね。

また、企業によって求める人物像や選考で重視するポイントは変わるので、応募先で内容を調整した方が選考の通過率を上げることにつながりますよ。

関連記事

転職の履歴書はどう書く？書き方と見本をプロが解説！

関連記事

転職での職務経歴書ってどう書く？フォーマットの決まりをプロが解説

転職エージェントへ登録する

地方から東京へ転職する時には、成功率を上げたいなら転職エージェントを活用するのがおすすめです。

特に、地方から東京へ転職する際には、選考で東京に来たり、引越しも必要になるため、具体的なスケジュールを把握しておくことが大切です。

そのため、転職をする時にはエージェントを活用してキャリアアドバイザーに相談しながら転職活動を進めていくと良いですよ。

関連記事

東京都おすすめ転職エージェント14選！現役のプロが厳選紹介

希望にマッチする求人を探す

地方から東京に転職する際には、希望条件を整理して仕事内容・年収・エリアを軸に、希望にマッチする求人を探していきます。

転職エージェントでは、希望条件で紹介できる求人の数も変わるため、求人探しでは「希望条件が適切なのか」もチェックすると良いですね。

また、全ての条件を満たす求人は少ないので、優先順位をつけて、紹介された求人を比較して、希望に近い求人には積極的に応募することが大切です。

書類選考・面接を実施する

求人応募後の書類選考に通過したら、面接を実施していきます。

面接は1次・2次であればオンラインで対応してもらえる会社もありますが、最終面接は対面を実施することが多いです。

そのため、転職活動を進める時には、担当のキャリアアドバイザーに相談しながら、対面で面接ができるように面接日を調整していくと良いですよ。

関連記事

転職の面接回数って何回？中途面接のポイントを徹底解説

関連記事

転職の最終面接は「ほぼ合格」って本当？通過率や落ちる理由を解説！

内定・承諾をする

面接に合格して内定をもらったら、内定条件や入社時期について話し合いをしていきます。

地方から東京に転職する場合、退職交渉や引越しの期間も考慮して話し合う必要があるため、事前におおよその期間を見積もっておくことが大切です。

転職エージェントを活用する場合は、キャリアアドバイザーを介して交渉するため、わからないことがあれば積極的に質問・相談すると良いですよ。

引越しをする

入社先が決まったら、引越し準備を進めていきます。

引越しをする時には、引越し費用・家賃・生活費・立地・通勤時間・利便性の良さも考慮して物件を選んでいきます。

物件選びでは、事前に必須条件を満たす物件を厳選して、1〜2日で内見してすぐに決められるようにしておくと良いですよ。

地方から東京に転職する時のポイント・注意点

地方から東京に転職する時には、いくつか意識しておいて欲しいポイントや注意点があります。

転職できる人・できない人の特徴

地方から東京に転職できる人・できない人の特徴としては以下のようなものが挙げられます。

地方から東京に転職できる人の多くは、上京して何をしたいのかが明確で、目的を持って転職活動をしている人も多いです。

例えば「経験を積んでUターンして地元に貢献したい」「やりたいことを実現するために東京で働くのが最適な選択だった」など、理由が明確であれば選考でもアピールできるため評価もされやすいです。

地方から東京に転職する場合は「なんとなく」で転職する人もいるからこそ、転職の目的を明確にして意欲的に動ければ、他の求職者と差をつけることができますよ。

面接におけるポイント・注意点

地方から東京に転職する際には、以下のことを意識しておくと良いですね。

東京の企業で選考を受ける際には、オンライン面接の環境整備や対策もしておくと良いですね。

特に、事前にオンライン面接が可能なのか確認したり、オンライン面接でのポイント・注意点を把握することは大切です。

また、対面の面接では上京する日程をまとめる必要があるので、転職エージェントに相談しながらスケジュールを調整すると良いですよ。

関連記事

転職理由を面接で上手く伝えるコツを解説！答え方の例文テンプレ付

関連記事

転職面接でよく聞かれる質問集！成功率を上げる対策法を徹底解説

関連記事

東京都おすすめ転職エージェント14選！現役のプロが厳選紹介

引越しにおけるポイント・注意点

地方から東京に引越しする時には、以下の点を意識しておくことが大切です。

引越しではスケジュールや引越し費用、手続きや生活費など、スムーズに引越しを進めていくために把握しておいた方が良い情報は多いです。

特に、物件選びは生活の質にも影響しますし、引越し費用も人によって変わるため、事前に情報整理しておいた方が良いですね。

また、不動産会社とのやり取りや内見、引越し業者の選定でも意識しておいた方が良いこともあるため、情報収集は入念にしておくと良いですよ。

女性が上京する時は防犯対策も大切

女性が上京して一人暮らしをする場合には、安全のために気をつけておいた方が良いポイントがいくつかあります。

他にも、引越し時の注意点や引越し後の生活で意識しておいた方が良いこともあるので、安全のために事前に情報収集はしておくと良いですよ。

また、防犯グッズの購入をはじめとして、危険を回避するための対策は思いつく限りしておくことが大切です。

地方から東京に転職する人におすすめの転職エージェント

地方から東京に転職する場合は、効率的に求人を探し、転職の成功率を上げるためにも転職エージェントを活用するのがおすすめです。

特に、マイナビエージェント・リクルートエージェント・dodaは、いずれも東京の求人に強く、オンラインでも手厚くサポートしてくれるため、地方在住者でも安心して利用できますね。

マイナビエージェントは20代からの支持率No.1という実績があり、若手を積極的に採用したい企業の正社員求人を多数取り扱っています。

リクルートエージェントは業界No.1の求人数を誇る、実績豊富な大手転職エージェントです。

転職者の8割が利用しているという信頼感もあり、大手・上場企業の東京勤務求人も豊富です。

dodaは顧客満足度が非常に高く、サポートの手厚さに定評があるエージェントです。

キャリアアドバイザーによる丁寧な面談や、書類添削・面接対策などのサポートも受けられるため、東京への転職に不安がある人におすすめです。

関連記事

東京都おすすめ転職エージェント14選！現役のプロが厳選紹介

関連記事

転職エージェントは複数併用OK？掛け持ちのメリット・デメリットと使い分けを解説

地方から東京への転職でよくある質問

最後に、地方から東京へ転職する際によくある質問について紹介していきます。

オンラインでも面接はできますか？

地方在住の場合には、オンライン面接を受け付けている企業はあります。

オンライン面接を希望する場合には、事前に伝えて承諾を得る必要がありますが相談してみると良いですよ。

未経験でも地方から東京に転職できますか？

未経験でも地方から東京へ転職はできます。

希望職種次第ですが、東京には求人数が豊富にあるので地方よりも求人は見つけやすいですよ。

高卒でも地方から東京に転職できますか？

高卒で地方から東京に転職している人もいますよ。

特に、経験のある仕事なら、高卒でも積極的に採用している企業はあるので安心してくださいね。

東京に転職するなら前職を辞めてからの方が良いですか?

地方から東京に転職する場合、転職先が決まってから退職した方が良いですね。

また、状況によってどうすればいいか変わるので、まずは転職エージェントで相談してみると良いですよ。

関連記事

東京都おすすめ転職エージェント14選！現役のプロが厳選紹介

引越しは転職前と転職後、どちらのタイミングが良いですか？

引越しをするなら内定が決まってからの方が良いですね。

先に引越すと求人探しのエリアが限定されてしまうので、内定後の方が転職活動は進めやすいですよ。