【販売職】キャリアプランの立て方を徹底解説!面接での答え方も伝授!
現役の転職エージェントの目線から、販売職のキャリアプランの立て方を徹底解説します。
転職活動で聞かれる質問や、その答え方についても紹介していきます。市場価値の高め方についてもアドバイスします。
すべらない転職が紹介するサービスの一部には広告を含んでおり、当サイトを経由してサービスへの申込みがあった場合には、各企業から支払いを受け取ることがあります。ただし、ユーザーの利益を第一に考え客観的な視点でサービスを評価しており、当サイト内のランキングや商品の評価に関して影響を及ぼすことはございません。
キャリアプランとは
キャリアプランとは、自分の将来の理想像を実現するための行動計画のことを指します。
そのキャリアプランの元になるのが、仕事やプライベートにおける自分の将来の理想像を指すキャリアビジョンです。
キャリアビジョンを達成するための具体的な行動計画としてキャリアプランを立てるのです。
キャリアプランが必要な理由
キャリアプランを立てる理由は、迷いのない状態で自身のキャリアを形成するためです。
キャリアプランがあれば、目標に向かって自分が今すべきことは何かがわかります。
つまり、キャリア形成におけるブレない軸(センターピン)が立った状態ができ上がるのです。
すると、今の会社で働き続けるべきか転職するべきか迷う局面でも、明確な決定軸を持って決断できるため、不要な悩みも少なくなります。
「将来の理想の自分」に向かって「3年後にはどうなっているべきか」を考え、「この1年間でやるべきこと」「1ヶ月でやるべきこと」を考えていきます。
今の会社で理想の自分になれるのか、転職すべきか、より良い人生を歩むためにキャリアプランが必要なのです。
販売職のキャリアプランの立て方
販売職の今後のキャリアプランに悩んだなら、徹底的な自己分析と深掘りをおこないましょう。
その際は、以下の順番で経験の棚卸しを進めるのが良いですよ。
過去の経験を棚卸しする
販売職として働くまでのご自身の経験を振り返り、どのような原体験が販売職としての現在に繋がっているのかを分析しましょう。
「なんとなく接客が好きだから」「なんとなく販売職に」といった理由で仕事を決めてしまった場合は、自身の思考の癖を認知することができます。
また、現在の仕事を明確な目的意識を持って選んだという場合は、再度その目的や、目的意識を持った原体験を確認しましょう。
現在の仕事を客観的に見る
現在おこなっている仕事で学んだことや、仕事をしている上で大切にしていることを考えてみましょう。
今の会社・仕事内容で自分が譲れない部分と、改善していきたい部分が明確になれば、理想の転職先や今後のキャリアを選択する助けになります。
未来のキャリアビジョンを設定する
人生の各地点における理想像を具体的にイメージしましょう。
キャリアプランを立てるには、考えたこの理想像を、継続的なプロセスとなるように作り上げていくことが重要です。
継続的なプロセスの例
- 店長を経てエリアマネージャーになる
- 販売を通じて商品企画やマーチャンダイジング(MD)に携わる
- 接客スキルを活かして研修講師やトレーナーになる
継続的なプロセスを設定するには、何年先をイメージすればいいのでしょうか。
3年後だと近すぎるし、10年後だと自分自身の力ではどうにもならない景気変動など社会構造の変化の影響を受ける度合いが強くなってきます。
そのためすべらないキャリアエージェントでは5年後を着地点として考え始めることをおすすめしています。
棚卸しした要素をまとめる
過去・現在・未来を分析したら、自己分析を生かしたキャリアプランを立てましょう。
以下に2つのキャリアプランを例にあげますので、参考にしてみてください。
例(1)
過去 | 人と接することが好きで販売職を選んだ。アパレルショップで接客の基礎を学んだ。 |
---|---|
現在 | 接客スキルは身についたが、シフト制の働き方や給与面で今後のキャリアに不安がある。 |
未来 | 接客で培ったコミュニケーション力を活かして、より幅広いキャリアを築きたい。将来的には企画やマーケティングに携わりたい。 |
キャリアプラン | このような場合、販売職で培った顧客対応力を活かせるカスタマーサクセスやインサイドセールスなどの職種を経験し、その後マーケティングや企画職へとステップアップするというキャリアプランが立てられます。 |
例(2)
過去 | 百貨店の化粧品売り場で働き、お客様に喜んでいただける瞬間にやりがいを感じていた。 |
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現在 | 販売職として一定のスキルはついたが、同じ売り場で何年も働き続けるイメージが持てない。 |
未来 | 自分の接客ノウハウを多くの人に伝え、後輩育成に携わりたい。将来的には店舗マネジメントに挑戦したい。 |
キャリアプラン | このケースでは、現在の職場で副店長や店長への昇進を目指し、マネジメント経験を積みながら出世を目指すのが望ましいでしょう。または、より大きな売り場やブランドへの転職を通じて、マネジメント職を目指す道もあります。 |
自己分析を進めるときには、必ず第三者に協力してもらっておこなうようにしましょう。
1人でおこなうと、周囲が認知している自分の姿と乖離が生じてしまい、結果的に計画したキャリアプランを遂行できなくなってしまいます。
確実な自己分析をおこないたいなら、弊社アクシスが運営するすべらないキャリアエージェントに相談しましょう。
1人あたり10時間もの徹底的な自己分析を通じて、後悔のない転職活動をサポートします。
実際に、すべらないキャリアエージェントの利用者満足度91%・入社後半年の定着率は98.5%以上という実績を残しています。
キャリアプランの立て方
過去・現在の振り返りはできても、キャリアプランをどのように立てるのかわからないという人も多いですよね。
以下にキャリアプランの立て方について、コツを紹介します。
1.目標を立てる
キャリアプランを立てるために、まず仕事や私生活上の目標を目に見える形で作りましょう。目標を立てるポイントとして以下を意識するようにしてください。
・具体的かどうか
目標は期日と内容を具体的に立てる程、実現性は高くなります。
「将来、こうなればいいのに。」という漠然とした目標では、やる気自体も高まることはありません。
いつ、どのような仕事(生活)を通じて、何をしているのか、を思い浮かべ、それを紙に書いてみることをオススメします。
・達成可能かどうか
目標は少し手を伸ばせば届くものの積み重ねであることが理想的です。
どう考えても達成不可能な目標では、具体性に欠ける目標と同様にモチベーションは上がりません。
理想的なのは1年毎の目標達成を前提にそれを5回繰り返すイメージで、5年後のキャリアプランを立てます。
・会社と個人の目標が混同していないか
目標は会社という組織を通じて具現化しますが、その内容自体は個人的なものを設定しましょう。
その理由はキャリアプランがあくまで個人的なものだからです。
キャリアプランの実現が会社の成長につながれば理想的ですが、今回は自分個人と自分に関わる家族の将来像の実現を意識したものにしましょう。
会社と個人の目標が混在すると、自分以外の動きに強く影響されることが前提条件になり、達成が困難になってきた時の言い訳を増やすだけです。
目標や将来をイメージするコツは、「今の仕事のままでよいのか」「結婚したい?マイホームは?」といった問題意識をもとにすると思い浮かびやすくなります。
2.自分の現状を把握する
キャリアプランを立てる上で、自分の現状を客観的に把握することは重要です。
将来実現したい理想像に対して自分に足りないものは何かを把握できなければ、その穴を埋めるために何をしなければならないかが分かりません。
店長職を自分のキャリアプランとして考えるのであれば、店長になるための必要な要素を列挙して、そこから自分に不足している要素を把握することから始めます。
ここでも大切なのは、「必要な要素」「不足する要素」を書き出して整理することです。
3.現状から必要なことを考える
「必要な要素」と「不足する要素」が整理できたら、次のステップとして理想の実現のために必要な行動は何かを考えていきましょう。
ここまでご説明した内容で自分のキャリアプランを作成したら、転職時の面接や上長との面談で話ができるレベルに整理する必要があります。
転職では、最終的に自分と会社で将来像が合致していることが重要なので、整理した内容を会社に上手く伝えられなければなりません。
すべらないキャリアエージェント
弊社のすべらないキャリアエージェントでは、キャリアプランを立てる際に、プロであるキャリアエージェントから直接アドバイスをもらうことができます。
第三者からの目線でキャリアプランをみてもらうことで、より理想のキャリアプランに近づけることができ、ブレずに転職活動を進めることができます。
販売職のキャリアの種類
キャリアプランを考える上で販売職にはいくつかのパターンがあります。
販売職出身として自分の将来をどのように作っていくのか、イメージしやすいパターンを用意しましたので、参考にしてみてください。
1.店舗マネジメントコース
販売職の枠組みの中で昇進・昇格を目指すパターンです。
つまり、販売スタッフとして実績を評価され、副店長→店長→エリアマネージャー→スーパーバイザー(SV)のように所属する会社、もしくは転職を通じて、立場を上げていきます。
そのプロセスにおいて、最初はより顧客に近い立ち位置で仕事をしますが、徐々に「マネジャー」としての仕事が要求されるようになります。
ひとりの販売スタッフでいれば自分の数字に集中できますが、徐々に組織としての成果を要求される立場になるため、リーダーシップやコミュニケーション力、マネジメント力が高いレベルで要求されるようになります。
そのような立場になるためには、もちろん評価に値する販売実績を安定的に達成するとともに、「リーダーシップがある」や「尊敬できる」といった人間的な部分も評価の対象となるため、より計画的に自己の成長を促す必要があります。
2.スペシャリスト販売員コース
スペシャリスト販売員コースは文字通り、他の販売員とは明らかに際立つスキルを身につけ、それを高い収入や評価に反映させている販売スタッフと言えます。
「店舗マネジメントコース」がより分かりやすくキャリアアップをイメージできるのに比べて、こちらは外から目に見える形で立場が変化するわけではないので、キャリア形成のイメージが分かりにくいパターンと言えます。
特定の顧客層に対して圧倒的な支持を得ており、個人売上を安定させるとともに、新規顧客の獲得にも長けている必要があります。
また、商品知識や業界トレンドに関する深い理解を要求されるシチュエーションも多く、常に最新の情報管理とそれを処理する能力の向上に努める必要があります。
この場合のキャリアアップは、自分が担当する顧客層を拡大し、自分のスキルを高めることを指します。
3.本社機能(企画・MD・バイヤー)コース
販売職は、企画力や提案力、コミュニケーション力を高いレベルで要求されます。
そのようなスキルを持つ社員を会社が商品企画やMD、バイヤー、販促企画などの本社機能に登用する傾向が多く見られます。
実績ある販売スタッフは顧客ニーズを肌で理解しており、何が売れるのか、どう見せれば売れるのかといった現場感覚を持っています。
そのため必然的に企画・提案力や、店舗スタッフや取引先と円滑に仕事を進めるコミュニケーション力が身に付いているといえます。
会社はそのような社員に商品企画やMD、バイヤー、販促企画といった仕事を任せたり、店舗スタッフの育成担当として仕事を任せたりする傾向にあります。
ただし、これまで店舗勤務が主であった働き方が本社勤務中心になるので、スケジュール管理がより厳密に要求され、社内では横のつながりを意識した仕事をしなければなりません。
4.異業種転職コース
販売職で培ったスキルを活かして、異業種へキャリアチェンジするパターンです。
販売職では接客を通じて高いコミュニケーション力が身につき、これは多くの職種で活かすことができます。
例えば、カスタマーサクセス、インサイドセールス、営業職、人材業界のキャリアアドバイザー、ウェディングプランナーなど、人と接する仕事への転職が可能です。
販売実績を数字で示せることも強みになり、目標達成力や顧客理解力をアピールできれば、未経験でも採用される可能性は十分にあります。
特に20代のうちであれば、ポテンシャル採用の対象となりやすく、異業種への挑戦がしやすいです。
面接で聞かれたときの答え方
会社の長期目標と一致するように
キャリアプランを実現に導くにあたって意識しなければならないことがあります。
それは、社員の処遇や配置を決めるのは会社であるということです。
自分の理想像と会社の方向性が一致していなければ、ビジョンは実現しません。
仮に「店舗レイアウトやディスプレイのスキルを活かして店舗の売上向上に貢献したい」というビジョンを持っていたとしても、その会社にディスプレイ専任のポジションがなく、今後も設置予定がないということであれば、そのビジョンの実現は難しいと言えます。
採用され、かつ理想像に近づけるような配属をしてもらうためにも、立てたキャリアプランが会社の長期目標と一致するのかを確認し、そのような回答ができるような準備をしておきましょう。
目標はより具体的に
キャリアプランの立て方でご説明しましたが、目標はより具体的にしましょう。
転職希望先でキャリアプランが実現可能かを考える上でも、プランには具体性が要求されます。
自分と会社とで将来像がかみ合っていなければ、入社しようとしている、もしくは今いる会社ではそのビジョンの実現は困難となる可能性もあります。
目標達成のために現在取組んでいること
キャリアプランの実現が可能な会社への入社や、プランの実現が可能な配属にしてもらうために必要なのは、会社に本気度が伝わることです。
何となく理想像だけ話をされても、面接担当者や上司には「希望を言っているだけ」という捉え方をされてしまいます。
自分が「店舗マネジメントコース」を歩みたいなら、「週末はボランティア活動を通じて協調性やリーダーシップを養っている」やスペシャリスト販売員コースなら、「販売士検定の取得に向けて準備している」といった、現在取組んでいることがアピール材料になります。
ここまで説明した内容で面接の準備ができれば、他者との差別化につながり、ビジョンの実現性はより高くなりますので、ぜひ参考にしてみてください。
販売職のキャリアプランの解答例
書類選考や面接でキャリアプランを問われた際に自身のキャリアプランについて詳しく言えるようにしておかなければなりません。
以下で販売職のキャリアプランの解答例を紹介しますので参考にしてください。
店舗マネジメントを目指すときの例文
販売から店舗マネジメントを目指すときの例文
私は現在の会社でアパレル販売職として3年間働いていますが、その経験を活かして入社後は3年以内に店長職に就くことを目指しています。
販売で培った顧客ニーズの理解力や接客力を活かし、店舗全体の視点を持ちながら、スタッフを率いて貴社の売上目標達成に貢献したいと考えています。
そのためには、数値管理やスタッフマネジメント、在庫管理などの知識を学んでいく必要があると思っています。また、現場スタッフの声を聞きながら改善策を立てることで、店舗全体をより良くすることができると信じています。
私は、自己成長を続けながら、店舗の成長に貢献することができる店長を目指し、日々努力していきたいと思っています。
スペシャリスト販売員を目指すときの例文
スペシャリスト販売員を目指すときの例文
私は現在の会社で化粧品販売を担当していますが、入社後はトップセールススタッフとして活躍することを目指しています。具体的な私の入社後の目標は、3年以内に店舗売上1位を獲得することです。
そのためには、今まで以上に顧客一人ひとりのニーズを深く理解し、的確な商品提案力を磨くことが必要だと考えています。さらに、リピーターを増やしながら、新規顧客の開拓にも力を入れ、安定的に高い売上を維持したいと思います。
売上目標を達成するためには、自己啓発やスキルアップに取り組むことが不可欠です。そのため、美容に関するセミナーや商品勉強会に積極的に参加し、業界動向を追いながら、新しい知識やスキルを習得していくつもりです。
私は、日々の努力と成長を通じて、卓越した販売員として多くのお客様に認められ、信頼される存在になりたいと考えています。
本社機能(企画・MD)を目指すときの例文
販売から本社機能(企画・MD)を目指すときの例文
現在私は販売職を担当していますが、将来的には商品企画やMDに転身し、より戦略的な商品展開に貢献したいと考えています。私の目標は、店舗での販売経験を活かして、お客様が本当に求めている商品を企画・提案することです。
具体的には、売上データ分析やトレンド予測などの情報収集をおこない、それを基に新しい商品ラインナップの企画を立て、店舗への効果的な展開方法を考えます。
また、バイヤーとしての視点も持ちながら、市場ニーズに合った商品調達にも取り組み、貴社の売上向上に貢献したいと考えています。
本社機能に転身するためには、商品に関する広い視野と知識、そしてマーチャンダイジングや販売戦略に関するスキルが必要です。
そのため、市場動向を常に注視し、最新の商品トレンドや手法を習得していくつもりです。私は、日々の努力を続けながら、企業価値の向上に貢献する企画職のプロフェッショナルになることを目指しています。
異業種転職を目指すときの例文
販売から異業種転職を目指すときの例文
現在私は販売職を担当していますが、将来的には販売で培ったコミュニケーション力を活かして、カスタマーサクセス職に挑戦したいと考えています。私の目標は、顧客の課題解決を通じて、長期的な信頼関係を構築することです。
具体的には、販売職で身につけた傾聴力や提案力を活かして、顧客のニーズを正確に把握し、最適なソリューションを提供していきたいと考えています。
また、顧客満足度の向上だけでなく、継続利用率の向上にも貢献し、企業の売上拡大に寄与したいと思っています。
カスタマーサクセス職に転身するためには、これまでの対面接客スキルに加えて、ITツールの活用やデータ分析の知識を身につける必要があります。
そのため私は、日々の学習を続けながら、顧客と企業の両方にとって価値のあるカスタマーサクセス担当者になることを目指しています。
転職活動にお悩みの人へ
販売職からのキャリアプランに悩んでいるなら、転職エージェントに相談しましょう。
特に、販売職は接客スキルやコミュニケーション力など汎用性が高いスキルが身に付くため取りうる選択肢が幅広く、キャリアの悩みに陥りやすい職種であるといえます。
エージェントを利用することで、自分の状況にマッチした転職先を判断してくれるので効率的に転職活動ができます。
ビジネスだけの利益を優先させて、十分にマッチングしていない会社に転職者をご紹介する…そんな状況を打破するために、私末永が1人で始めました。
創業から「本当に転職者のことを考えた転職支援」を続け、リクルート契約エージェント200社以上から最も手厚い支援をしていると評価を受けています。
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すべらないキャリアエージェントについてさらに知りたい人は、こちらの記事もご覧ください!
すべらないキャリアエージェントについて
さらに、転職する際は一貫性を持った志望動機を語れるため転職成功率も上がります。
限られた時間の中で、キャリアプランに基づいた優先順位をつけることができるので、転職後の後悔も少なくなりますよ。