
第二新卒からITコンサルへ|難易度・年収・成功5ステップ
第二新卒からITコンサルへの転職は十分に狙えます。
難易度・年収・求められる4つのスキル・成功する5ステップ・狙えるファームの選び方を、SIer/SES出身者の事例を交えて転職のプロが解説します。
第二新卒からITコンサルへの転職は十分に狙える
結論として、第二新卒でもITコンサルへの転職は十分に狙えるフィールドです。
DX案件の急増でファーム側が「ポテンシャルのある若手」を積極的に採用しているからです。
この章でわかること
ITコンサル業界が第二新卒を採用する3つの理由
採用が広がっている背景は3つあります。
第二新卒の採用が広がる3つの理由
DX案件の急増による慢性的な人材不足
新卒採用だけでは採用計画が埋まらないファームが増加
社会人経験のある第二新卒は新卒より育成コストが抑えられる
特に1つ目のDX需要は、2020年以降ずっと続いている構造的なテーマです。
ベイカレントやアクセンチュアといった大手の中途採用枠が、第二新卒に開かれるケースが目立っています。
第二新卒のITコンサル転職の難易度
難易度は「中〜やや高」です。
戦略コンサルより低く、新卒のコンサル本選考より高い、という位置に近いです。
ハードルになるのは、ケース面接と「なぜコンサルなのか」の言語化の2点です。
スキル要件は新卒採用とほぼ同水準で、論理的思考力とコミュニケーション力を中心に見られます。
第二新卒に固有の評価ポイントは「短期離職の理由」と「次のキャリアの一貫性」です。
辞めた経緯を前向きに整理できているかが、選考通過に直結します。
2〜3年で辞めた事実そのものより、何を学んで次に何を狙うかの「ストーリー」を見られます。
ストーリーが整っていれば、新卒時より評価される可能性すらありますよ。
第二新卒でITコンサルに転職する3つのメリット
ITコンサルへの転職には、第二新卒の今だからこそ取りやすい3つのメリットがあります。
第二新卒×ITコンサルの3つのメリット
年収が大幅にアップする可能性がある
1つ目は年収アップです。
令和7年の厚生労働省jobtag「ITコンサルタント」によると、平均年収は889万円(平均年齢38.3歳)で、SIerやSESの若手の平均より大きく高い水準です。
第二新卒の入社時オファーは、Big4のアナリスト職で500万〜600万円台が一般的なレンジです。
IT特化系ファームでは450万〜550万円台でも、評価制度が早い昇給につながりやすい点が魅力です。
年収だけで判断すると、入社後にミスマッチが起きます。
中長期で「市場価値」を伸ばせる環境かどうかを基準にしてみてください。
20代で市場価値を一気に高められる
2つ目は市場価値の上昇です。
ITコンサルの仕事は、経営層への提案・要件定義・PM寄りの業務など、上流工程が中心になります。
下流工程だけ経験してきたエンジニアは、上流のスキルを得るだけでキャリアの選択肢が一気に広がります。
コンサル経験は「事業会社IT部門への転身」「CTO/COO候補」「フリーランスIT顧問」など、ポストコンサルでの選択肢が豊富にあるためです。
20代で上流工程の場数を踏めるかどうかで、30代以降の年収カーブが変わります。
キャリアの軸を早めに設定するのがとても有効です。
キャリアの選択肢が広がる
3つ目はキャリアの選択肢です。
ITコンサルを経験すると、業界や職種に縛られずキャリアを設計しやすくなります。
例えば、ファームを3〜5年経験したあとに、事業会社のDX推進部門に入る人が増えています。
スタートアップで経営企画やプロダクト責任者として活躍するキャリアも、ITコンサル出身者が増えている領域です。
ITコンサルは「会社に依存しないキャリア」をつくる入口になりやすい職種です。
特定企業の中だけで通用するスキルではなく、市場で評価されるスキルが身につきます。
ITコンサル転職で第二新卒に求められる4つのスキル
第二新卒の選考で重視されるスキルは大きく4つあります。
持っていない場合も、今から鍛えられるものばかりです。
求められる4つのスキル
論理的思考力
1つ目は論理的思考力です。
ケース面接やフェルミ推定で直接的に評価されます。
具体的には、課題を構造化して因数分解できるか、根拠を示しながら結論を出せるかが見られます。
SIer出身者なら「要件定義」、SES出身者なら「障害対応の切り分け」がそのまま強みになります。
論理的思考は才能ではなく、訓練で伸ばせるスキルです。
書籍と過去問でフレームワークを覚え、5〜10ケース解けば最低限の土台はつくれます。
コミュニケーション力
2つ目はコミュニケーション力です。
コンサルは「経営層」と「開発現場」の両方と話す仕事で、相手に合わせて言葉を切り替える力が必要です。
接客や法人営業の経験がある第二新卒は、この力で評価される傾向が強いです。
SIerやSES出身者でも、顧客折衝の経験を整理しておくと選考でアピールしやすくなります。
「経営層と現場の通訳」が求められる仕事だと意識すると、自分の経験のどこが評価されるかが見えてきます。
「説明力×傾聴力」の両輪で考えてみてください。
IT・デジタルの基礎知識
3つ目はIT・デジタルの基礎知識です。
SIer/SES出身者は標準装備ですが、非IT出身の第二新卒は意識的に補強する必要があります。
最低限のラインは、応用情報技術者試験の合格レベルかAWS認定資格(Cloud Practitioner〜SAA)です。
資格そのものより、選考で「学習意欲」を示す根拠として有効です。
資格は「持っているか」より「学んだ姿勢を示せるか」が大事です。
取得済みでなくとも、学習中のテーマを語れる準備をしておくと選考で武器になります。
学習意欲と行動力
4つ目は学習意欲と行動力です。
ITコンサルは新しい技術と業界知識を常にキャッチアップする仕事のため、学び続ける姿勢が必須です。
業務外で勉強会に参加した、技術ブログを書いている、副業で開発案件を回している、など、行動の痕跡が選考で評価されます。
「学ぶ」だけでなく「動く」までできているかが分かれ目です。
学習意欲を口で語る人は多いですが、行動の証拠を示せる人は少ないです。
3ヶ月以内の具体的な行動を1〜2個準備しておくと、選考でとても効きますよ。
第二新卒のITコンサル転職を成功させる5ステップ
ここからは、選考通過率を上げるための実践的な5ステップを解説します。
このステップを踏むかどうかで、内定率が大きく変わります。
成功する5ステップ
STEP1:キャリアの方向性を整理する
最初に、5年後・10年後にどうなりたいかを言語化することから始めます。
「ITコンサル=ゴール」ではなく「ITコンサルを通じて何を得るか」を整理する作業です。
例えば「事業を動かす経験を積んで、30代でDX推進責任者を目指す」のように、具体像が描けると志望動機の軸が定まります。
軸がぼやけたまま転職活動を進めると、ファーム選びと面接の両方で迷子になります。
キャリアの軸=「BEING(どうありたいか)」を先に決めると、HOWとDOINGが一気に整います。
逆順だと選考でブレやすいので、ここに時間をかけてみてください。
STEP2:経験を「コンサル語」で言語化する
次に、これまでの経験をコンサルが評価する言葉に翻訳します。
ここが第二新卒選考の最大の差がつくポイントです。
前職別「コンサル語」翻訳のヒント
SIer出身:「要件定義」「顧客との折衝」「業務理解の深掘り」を主役に語る
SES出身:「複数現場でのキャッチアップ力」「業界知見の幅」を切り出す
非IT出身:「数字を扱った業務」「改善提案」「マネジメント経験」を抽出する
「自分にはコンサル的な経験がない」と感じる人ほど、翻訳次第で評価が変わります。
「経験そのもの」より「経験のどこを切り出すか」がコンサル選考の勝負所です。
1人で整理しきれない場合は、第三者の目を借りるのが近道ですよ。
STEP3:志望動機を企業ごとにつくり込む
3つ目は志望動機の個別化です。
「なぜコンサルか」「なぜそのファームか」の2段構成で組み立てます。
「なぜコンサル」は前職経験と将来像をつなぐ理由として整理してください。
「なぜそのファーム」は事業領域・カルチャー・組織サイズで具体化します。
テンプレ志望動機を使い回すと、面接で深掘りされた瞬間に崩れます。
ファームごとに15〜30分は調べる時間を取ってください。
公式サイト・採用ページ・ニュース記事・社員のインタビューの4点セットで、かなり深掘りできます。
STEP4:ケース面接・フェルミ推定を対策する
4つ目はケース面接対策です。
書籍2〜3冊で型を覚え、過去問を5〜10ケース解くのが標準ラインです。
代表的な書籍は「東大生が書いたフェルミ推定ノート」「過去問でわかるコンサル面接対策」などです。
独学では限界があるため、模擬面接を経験して「考える時間配分」と「話し方」を身につけてみてください。
ケース面接は「正解」ではなく「思考プロセス」で評価されます。
詰まったときに沈黙せず、考えを声に出しながら整理する練習も有効です。
STEP5:軸を持ってエージェントに相談する
最後に、コンサル転職に強いエージェントに相談する段階です。
ファームごとの選考傾向や、非公開求人を持っているのがエージェント経由の強みです。
STEP1〜4を自分で整理した上で相談すると、初回面談からマッチング精度が一気に上がります。
逆に何も準備せず相談すると、求人紹介の方向性が定まらず時間を浪費します。
下流工程の経験を「上流の課題解決力」に転換する道筋を整理したい人は、まず無料相談で軸を言語化するところから始めてみてください。
第二新卒が狙えるITコンサルファームの3類型と選び方
ITコンサルファームは大きく3類型に分かれます。
自分の前職と志向に合った類型を選ぶと、選考通過率が上がります。
ITコンサルファーム3類型
総合系(Big4・大手)の特徴と第二新卒の採用事情
1つ目の類型は総合系・大手です。
PwC、デロイト、EY、KPMGに代表されるBig4と、アクセンチュア・アビームなどが該当します。
採用人数が多く、研修制度も整っているため、第二新卒のポテンシャル採用枠が広いです。
ただし、人気が集中するため倍率は高く、ケース面接の難易度も上位です。
Big4は「研修で学びながら、難易度の高い案件で成長する」環境です。
体力と学習意欲がある第二新卒には、最適なファーストキャリアの選択肢の1つです。
IT特化系・中堅ファームの特徴
2つ目の類型はIT特化系・中堅ファームです。
ベイカレント・フューチャーアーキテクト・電通総研などが代表例で、IT領域に強みを持っています。
採用基準は総合系よりやや柔軟で、SIer/SES出身の第二新卒にとって狙い目です。
業界・技術領域に専門性を持って深堀できる強みがあります。
SIer/SES出身者は「業務理解+IT基礎」の両方を持つため、IT特化系ファームでの評価が高くなりやすいです。
未経験ジャンルへの背伸びより、強みが活きる選択も賢い戦略の1つです。
前職別の相性マッピング
3つ目は、前職別にどの類型が相性良いかの整理です。
| 前職 | 相性の良いファーム類型 | 評価される強み |
|---|---|---|
| 大手SIer | 総合系のテクノロジー部門 | 大規模PJ経験 |
| 中堅SIer・SES | IT特化系・中堅ファーム | 専門性・キャッチアップ力 |
| 事業会社IT部門 | 総合系のDX部門/業界特化 | 業務理解 |
| 非IT業界 | 総合系のポテンシャル採用 | 論理思考・行動力 |
入社後半年以内の退職率1.5%以下という実績の通り、強みが活きる場所を選ぶとミスマッチが起きにくくなります。
迷ったときは「強みが活きる場所」を選んでみてください。
難易度の高いファームに入っても、活躍できなければ次のキャリアにつながりにくくなります。
ファーム選びをより具体的に進めたい人は、すべらないキャリアエージェントの相談で、自分の経歴に合った求人を一緒に絞り込むところから始めてみてください。
第二新卒のITコンサル転職でよくある3つの失敗と対策
失敗パターンを知っておくと、避けるべき選択が見えてきます。
代表的な失敗3つと、それぞれの対策を解説します。
「年収だけ」で選んで入社後にミスマッチ
1つ目の失敗は、年収だけでファームを選ぶケースです。
オファー年収が高くても、案件内容・働き方・社風が合わないと長続きしません。
対策は、選考過程で「直近半年の主要プロジェクト内容」と「平均的な労働時間」を必ず質問することです。
カジュアル面談で現場社員と話せる機会があれば、迷わず活用してみてください。
コンサル業界は激務とされますが、ファームや部門で差がかなりあります。
入社後のリアルを事前に擦り合わせるかどうかが、満足度を分けます。
準備不足のまま選考に臨んでしまう
2つ目は準備不足のまま選考に進むケースです。
ケース面接対策ゼロ・志望動機が抽象的、という状態では、書類選考は通っても面接で必ず落ちます。
対策は、本記事の「成功する5ステップ」をすべて踏んでから応募することです。
最低でもケース面接5本・志望動機の壁打ち2回はやり切ってから動くと、勝率が変わります。
コンサル選考は「準備した量」がそのまま結果に出る世界です。
事前準備に1ヶ月かけて落ちる人より、1週間で挑んで落ちる人の方が圧倒的に多いです。
入社後のギャップに備えていない
3つ目は入社後のギャップを想定していないケースです。
「コンサルに入ったら自動的に成長できる」というイメージのまま入社すると、現実とのズレで早期離職に至ります。
対策は、入社後3〜6ヶ月の具体的な動き方をイメージしておくことです。
「議事録作成」「資料調査」など、地味な業務から始まる現実を知った上で入社すると、ギャップで折れにくくなります。
入社後の最初の1年は「学ぶ時期」と割り切ると、地味な業務にも意味を見いだせます。
逆にここで折れる人が多いので、入社前の心構えがとても大事になります。
「年収だけで決めて失敗したくない」と感じているなら、まずは無料相談でファーム選びの判断軸を整理するところから始めてみてください。
まとめ:第二新卒のITコンサル転職は「軸の言語化」から始まる
第二新卒からITコンサルへの転職は、十分に狙えるキャリア戦略です。
DX案件の急増で採用枠は広がっていますし、市場価値を一気に高められる選択肢でもあります。
勝率を上げるには「軸の言語化」と「コンサル語への翻訳」の2つが必須です。
本記事の5ステップを踏み、3類型のファーム選びを丁寧に進めることで、入社後のミスマッチも避けられます。
末永
- DX需要で第二新卒の採用枠は確実に広がっている
- 年収・市場価値・キャリア選択肢の3つを20代で取りに行ける
- 論理思考・コミュ力・IT基礎・学習意欲の4スキルを磨く
- 軸→翻訳→志望動機→ケース対策→相談の5ステップを踏む
- 総合系/IT特化系/前職別相性の3類型から強みが活きる場所を選ぶ
第二新卒のITコンサル転職は、軸を持って動けば勝率の高い選択肢です。
入社後半年以内の退職率1.5%以下という実績の通り、軸が定まれば失敗は避けられますよ。
第二新卒からITコンサルへの転職を目指す人のための転職エージェント
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すべらないキャリアエージェントについてさらに知りたい人は、まずキャリア相談から始めてみてください。
FAQ:ITコンサル第二新卒に関するよくある質問
第二新卒のITコンサル転職でよく聞かれる質問をまとめました。
文系出身でも第二新卒からITコンサルに転職できる?
十分に可能です。
総合系ファームには文系のポテンシャル採用枠が多く、論理思考と学習意欲があれば文理は問われません。
IT基礎は応用情報やクラウド資格の学習で補えます。
第二新卒でITコンサルに行く場合の年収相場は?
アナリスト職で450万〜600万円台が一般的なレンジです。
Big4のテクノロジー部門は500万〜700万円台、IT特化系は450万〜600万円台が中心で、前職の評価額により変動します。
SIer/SESからITコンサルへの転職は有利?
有利になりやすいです。
要件定義・顧客折衝・業務理解といった経験がコンサル業務と接続するためです。
下流工程しか経験がない場合も、翻訳次第で十分に評価されます。
ITコンサル転職に資格取得は必須?
必須ではないですが、応用情報技術者試験やAWS認定資格は学習意欲の証明として有効です。
資格そのものより、学んだ内容を選考で語れるかが重視されます。
ケース面接対策はいつから始めるべき?
応募の2ヶ月前から始めると安心です。
書籍2〜3冊で型を覚え、過去問を5〜10ケース解き、模擬面接を2〜3回経験する、というのが標準的な準備量です。
第二新卒のITコンサル転職で失敗しないコツは?
「軸の言語化」と「ファームの選び方」の2点に尽きます。
年収だけで選ばず、強みが活きる類型を選ぶこと、入社後の地味な業務まで想定することが、失敗を避ける鍵です。














SIerやSESで2〜3年経験している第二新卒は、IT業界の現場感を持っています。
ファーム側からするとIT用語の前提共有が不要で、立ち上がりが早い人材として歓迎されますよ。