キーエンスの年収なぜ1,700万超え?残業代やボーナスも解説
日本で平均年収が高い会社ランキングで、2位にランクインしたキーエンス。
実際に「キーエンスの平均年収がどれぐらいなのか」「競合他社と年収を比較してどうなのか」について解説します。
また、高年収だから激務なのでは?といった疑問や、キーエンスの採用情報、高年収なキーエンスへの内定を獲得するための方法も紹介します。
【2021年最新】キーエンスの平均年収
2020年のキーエンスの平均年収は1,839万円だったのに対し、2021年6月に提出された有価証券報告書によると最新の平均年収は1,751万円となっています。
業績が落ちたことにより、昨年と比べ70万円ほど平均年収が低くなっているものの、引き続きキーエンスの年収水準は高いと言えます。
そんなキーエンスですが、20代で年収が1,000万円を超え、生涯年収は約7億4,400万円だとも言われています。
ちなみにボーナスは3月、6月、9月、12月の4回あって、利益を社員に還元する仕組みになっています。
キーエンスの年収が高くなる理由
日系企業の中でもキーエンスが高年収になる理由として、「売上高営業利益率」「自社工場を持たないファブレス経営」があげられます。
キーエンスは代理店や商社を挟まずに、営業担当が直接商品の販売をおこなっています。
これはコンサルティング営業と呼ばれており、間に代理店などを入れていないので、手数料を支払う必要がなく利益率が高くなるのです。
また、営業担当が顧客から直接ニーズをヒアリングし、そのニーズを現場に報告するので、常に売れる製品を作り続けられるのも高収益の秘訣です。
もう1つの自社工場を持たないファブレス経営ですが、自社工場がないので工員の人件費を削減することができ、結果として他の社員へ利益を還元できるので年収が高くなっていますね。
キーエンスの平均年収の推移
有価証券報告書をもとに、2014年〜2020年の平均年収の推移をまとめてみました。

2014年から右肩上がりで平均年収は増え、2019年に最高額の2,110万円に到達しました。2020年には1,839万円まで落ちてしまっていますが、これは売上高が減少しているからです。

キーエンスは年収における賞与の割合が高いのですが、支給額は業績に連動しています。業績が落ちれば、支給額も減ってしまい平均年収も下がってしまいます。
キーエンスの給与・評価制度
キーエンスの給与・評価制度について、ONE CAREER PLUSの口コミを一部抜粋しました。
営業
他にもONE CAREER PLUSでは、キーエンスで働いている人が前職でどんな会社に勤めていたかなども見ることができるので、キーエンスに興味がある人はぜひ登録してみてくださいね。
キーエンスの職種別平均年収
2020年6月時点のOpenWorkに投稿されている年収データを元に、独自の方法で職種別平均年収を算出してみました。
営業系 | 1,195万円 |
---|---|
企画・事務・管理系 | 1,113万円 |
マーケティング | 1,100万円 |
電気・電子・機械系エンジニア | 1,081万円 |
医薬・化学・素材・食品系専門職 | 1,530万円 |
上記の職種別平均年収は現役社員・元社員の回答を元に独自で算出しており、もっとも高いのは製品の研究・開発などをおこなう専門職の1,530万円で、もっとも低いのは電気・電子・機械系エンジニアの1,081万円でした。
キーエンスは電気機器メーカーのため、製品の研究・開発をおこなう専門職の年収が高い傾向にあるようです。
とはいえ、すべての職種の平均年収が1,000万円を超えており、キーエンスは高年収であると判断できますね。
キーエンスと競合他社の年収比較
キーエンスと同じ電気機器メーカー業界「ソニー」「日立製作所」「三菱電機」「富士通」「パナソニック」の5社との年収を以下で比較してみました。
各社とも2021年4月時点で提出されている最新の有価証券報告書の平均年収を元に比較しています。
キーエンス | 1,751万円 |
---|---|
ソニー | 968万円 |
日立製作所 | 890万円 |
三菱電機 | 796万円 |
富士通 | 865万円 |
パナソニック | 744万円 |
競合他社の中でも、キーエンスの平均年収は飛び抜けて高いのが分かります。
次がソニーの968万円で、キーエンスの半分といったところです。日立製作所、三菱電機、富士通、パナソニックは1,000万円を下回る結果となりました。
ただ、平均年収は各企業の業務形態などによって変わってくるため、上記の平均年収比較は参考程度で見てください。
だからこそ、まずは①自分の市場価値を知ること、そして②実際にキーエンスで働いている人が前職でどんな仕事をしていたかを知ることで、逆算的にキャリア戦略を立てることが大切です。
上記それぞれにぴったりなサービスを以下でご紹介します。2つともぜひ押さえておきましょう。
キーエンスを目指す人におすすめのサービス
-
ONE CAREER PLUS
企業の評判が集まる口コミサイト。選考内容や実際に働いている人の経歴が見れる -
ビズリーチ
年収600万円以上の優良求人が集まるスカウトサービス。企業やヘッドハンターからのスカウトで自分の市場価値を知れる
というのも、転職エージェントは企業の採用担当と連携しているので、口コミサイトだけでは得られない情報を知ることができるからです。
とくにリクルートエージェントやdoda、マイナビエージェントといった転職エージェントなら、求人紹介だけでなく、年収アップの交渉もおこなってくれるので、ぜひ一度相談してみてくださいね。
高年収だけどその分激務?
高年収なだけあって、キーエンスは激務だと言われています。
激務だと言われている理由ですが、8時に出社し、21時30分で退社……となると13時間以上の勤務時間になるからです。
ちなみに、キーエンスは21時30分以降の残業は禁止されています。また同じく接待も禁止になっています。
13時間以上も働いていると激務だとか、ブラックだと思う社員がいそうなものですが、実はそう思っていない社員が多いです。
なぜなら、年に2回と定められた休日出勤以外に休日出勤をする必要はなく、年間休日129日をしっかりと休養に当てられるからと考えている社員が多いですね。
また、キーエンスは入社後の早い段階で、裁量権のある仕事を任されます。いくら時間があっても足りない!といった状態なので、それも激務だと言われている理由です。
しかし、そのような中でもしっかりと成果を出せるように「限られた時間の中で密度の高い働き方」をしているため、高い営業利益率を維持しています。
そんなキーエンスの働き方について、さらに詳しく知りたい人は以下の記事もぜひ読んでみてください!
キーエンスの年収に対する評判・口コミ
キーエンスの年収に対する評価を集めてみました。
現役社員・元社員が年収に対して、どのように思っているのか、参考にしたい人はぜひ目を通してみてください!
良い評判
でも、仕事内容や職場環境にも満足してますし、年収も良いので転職しようって気は起きませんね。
業績に応じて、しっかりと評価して反映してくれるので、そこはキーエンスの良いところだと思う。
会社で得た利益を年4回のボーナスで還元してくれるのは、とても評価できる点だと思います。還元しない会社も多い中、しっかり還元してくれるのでやりがいというか、モチベーションUPにも繋がります。
悪い評判
年収が高いから!って理由だけで入社すると必ず痛い目に合う。
実力がなければ、その分、年収も下がっていくからその辺の覚悟も必要だと思う。頑張り続けられる覚悟がないとキツイ。
でも、他の職種も他社と比べれば、十分年収は高いと思いますし、私は年収が上がりづらくても不満はないですけど。まあ、人によっては不満を抱くんじゃないかな?って思います。
好景気なら年収は上昇傾向にありますが、不景気になると……やっぱり年収は下がります。
あとは給与が良い分、税金が高くなるのは嫌です(笑)
キーエンスの採用情報
キーエンスの採用を大きく「新卒採用」「キャリア採用」「グローバル採用」の3つに分かれています。
中途採用を目指すのなら、キャリア採用が選択肢になりますね。
新卒採用
新卒採用では主に営業・人事・経理などの「ビジネス系職種」と商品開発・生産技術などの「エンジニア系職種」の2つを募集しています。
採用人数は年度によって異なりますが、だいたい100名〜200名を採用していますね。
キャリア採用
キャリア採用では主に開発職、技術職、事務職を採用しています。具体的にどのような職種があるのか、少しだけ紹介します。
開発職 |
・ソフトウェア開発 ・システム設計 |
---|---|
技術職 | ・社内SE |
事務職 |
・特許調査専門職 ・資材購買 ・経理 ・Web広告プランナー |
ちなみに営業事務はキーエンスのコーポレートサイトからでは応募することができません。営業事務を希望する人は、求人があるリクナビNEXTから応募することをおすすめします。
グローバル採用
グローバル採用は、世界各地にあるキーエンスの拠点で活躍するグローバル人材の採用になります。
どの国に拠点があるのか、以下で紹介しますね。
- アメリカ
- イギリス
- ドイツ
- フランス
- 中国・香港
- シンガポール……など
グローバルな舞台で働きたい人は、グローバル採用も選択肢に入れると良いかもしれませんね。
キーエンスが求める人材
キーエンスは製品を売ることで利益をあげている会社なので、専門職以外は基本的に営業へ配属されます。
限られた時間で成果を上げたり、顧客のニーズを満たすためにどのような製品を提案したり、開発すれば良いのか考え、創意工夫できることが求められます。
英語力は必須ではありませんが、海外に多数の拠点があるので、ビジネス英語でコミュニケーションが取れると役に立つ場面が多いでしょう。
就活生が気になる採用実績のある学校ですが、全国の国立私立大学ですね。学部は文系から理系まで幅広く採用しています。
具体的な大学名をあげるとすれば、東京大学・京都大学・一橋大学といった高学歴校から、電気通信大学・東京工業大学・東京農業大学・京都工芸繊維大学・京都産業大学といった大学からも採用をしています。
キーエンスへの転職を考えている人は、以下の記事で詳しく説明しているので読んでみてください。
キーエンスへの転職を成功させるコツ
キーエンスの営業職の中途採用は、基本的にやっていないので転職難易度は高いです。
ですが、もし中途採用する場合は、非公開求人という形で大手エージェントに依頼する可能性が高いです。
キーエンスへの内定獲得率を少しでもあげたいなら、転職エージェントを利用して選考対策をしてもらうことをおすすめします。
転職エージェントによって保有求人や強みに違いがあるので、2~3社まずは登録してみて比較検討してみるのがいいです。
年収500万円以上の転職を目指す人向け
ハイクラス求人は全体的に少ないため網羅するためにも、転職サイトと転職エージェントは両方に登録しておくのがおすすめです。
年収600万〜1500万の優良求人を多数掲載している転職サイト
登録しておくだけでスカウト機能が使えるので、どんな企業からどんなスカウトが来るかで、気軽に自分の市場価値を確かめることができますよ。
ポイント
- 企業の採用責任者やヘッドハンターから直接スカウトが届く!
- 中小のエージェントとのコネクションも作れるので、大手エージェントと併用して利用するのがオススメ
- 大手エージェントで取り扱っていないような隠れた優良求人が見つかる
大手や人気企業の求人を多数保有!大手エージェント
大手エージェントには、全業界・職種の求人が集まっています。さらに、大手企業や人気企業の求人を独占で持っていることも。
幅広い選択肢の中から求人を提案してもらいたい、大手企業や人気企業への転職を検討しているという方は登録しておきましょう。
業界No.1!転職者の8割が利用している
国内最大の定番エージェント
ポイント
- 求人数が業界No.1!人気企業・大手企業の非公開求人を多数保有
- 数の強みを活かした幅広い業界・職種の提案が可能
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豊富な求人数に加えて、専任アドバイザーの手厚いサポートが強み
ポイント
- リクルートと並ぶ、実績豊富な国内最大級の転職エージェント
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20代の登録者数No.1!
20〜30代前半・第二新卒向けの非公開求人を多数保有
ポイント
- 新卒サイトNo.1のマイナビが運営。若手層を採用したい企業とのコネクションが豊富
- 営業、メーカー、金融、ITなどの転職支援に強み
- 20〜30代など若手層の転職サポート・アドバイスの手厚さに定評あり
基本的に個人の数字とプロセスの半々で評価される形です。しかし実態は営業目標が達成できているかどうか、その次にマネージャーが納得するような勤務態度かどうかによって決まるケースがあります。